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カイのぼうけん

2011/05/26 15:04:18
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あたしはいつものように、学習装置でポケモンを育てるためにカイオーガを繰り出した。
しかし……
「どうした、ご主人。早くご命令を」
ボールから出てきたのはどう見てもあたしと同年代の女の子だった。
「えっと……誰?」
「何を言っている?どこからどう見ても、あなたに仕える魔獣、カイであろう」
カイとはあたしがカイオーガにつけたニックネームだ。
「……とりあえず、逃げる!」
「ご主人、なにを臆病なことを言っている。この程度の相手、我なら一撃で」
「いいからついてこい!!」


「はぁ、はぁ」
「ご主人、何故逃げなければならない。我とて伝説に語られし魔獣の眷属の一員。あんな相手に負けるはずないのはご主人だって知っておろう」
こいつは今の状況を理解しているのだろうか。
まず、あたしと普通に会話しているのがおかしいと思え。本当にカイなら、だけど。
「とりあえず、自分の身体を見て」
「ははは、何を言い出すかと思えば。ご覧の通り、いつも通り……」
そこで自称カイの動きが止まる。
自分の身体を見回す。
「……ナニコレ?」
手(ヒレ?)で自分の身体を触りだす。
胸に触れる。
「ご主人、コレ、ニンゲンのオナゴの胸みたいに膨らんでいるのだが……」
「まあ、おっぱいだね。どう見ても」
「……」
無言で手を股間へと運ぶ。
「ご主人、我のペニスがないんだが……」
軽くセクハラ発言だが、この際そこは気にせずにいよう。
「……女の子に、そんなものない」
「……」

「ニンゲンの、オナゴになってるぅぅぅ!!!」
自称カイを名乗る少女が叫んだ。

というかお前オスだったの?


=================================================

「新型のポケルスが原因ですね」
ポケモンセンターでジョーイさんに診てもらった結果、このような答えが返ってきた。
ポケルスとは、ポケモンに感染するウイルスである。
感染されても害はなく、むしろポケモンの育ちがよくなるという便利な存在だ。
カイも以前感染していたのだが、今回の新種はその時できた抗体では防げないらしい。
「今回の新種は抗体を破ろうと変異した結果、どういうわけかポケモンの身体構造を改変し、人間のような姿にしてしまったと考えられますね。
――詳しいことは新型を調査しないとわかりませんけどね」
……という事は、この女の子は十中八九カイであるわけか。
いい歳してポケモンごっこしている女の子か、ポケトピアで売ってるカイオーガセット着ている女の子という可能性もあったのだが……。いやまあ、それならそれでカイはどこなんだということになるけど。
「同様のケースがいくつか発生しているようなので、詳しいことがわかったらお知らせしますね」
「おねがいします。あ、それと……」
「なんですか?」
あたしは、さっきから気になっていたことを尋ねた。
「うちのカイオーガ、本人が言うにはオスだったらしいんだけど……あれ、性別不明じゃありませんっけ?」
「そうですねー。カイオーガみたいに個体数の少ないポケモンは研究もあまり進んでいないので、性別の区別が人間にはつかないみたいですよ?」
そういうもの……なの?まあいいけど。
「無性ってわけじゃないのね」
「当たり前であろう。我だってイキモノであるぞ?親兄弟が存在したっておかしくあるまい。
……会ったことはないがの」
ないのか。まあ、カイオーガが群れてたらその場所は大雨で水没するだろうし、当然といったら当然かもしれない。
「しかし、我、元に戻れるのかのぅ。この格好をグラードン辺りに見られたら末代まで笑われかねぬよ」
と、自分の身体を再び見下ろすカイ。
その姿はカイオーガの模様をあしらった水着っぽい服を着た美少女にしか見えない。
「……グラードンが見ても気付かないんじゃないかな」
「それはそれで腹が立つのぅ」
そう言いながらカイは胸の下で腕を組む。膨らんだ胸が少し強調された。
……少し、馴染んでないお前?

=================================================

さて、あたし達はポケモンセンターの近くにあるホテルへ暫く泊まることとなった。
まだ今回の件は他のトレーナーに知られては困るらしい。
そりゃそうだ。こんな状況大っぴらにできるわけがない。そもそもポケルスが原因なら他のポケモンに感染する可能性もある。
そんな状態でポケモンセンターに泊まるわけにはいかない。
というわけで、少なくともポケルスの感染力がなくなるまではここにいてくれ、と頼まれたのだ。
幸い、滞在中の宿泊費はセンターの方で出してくれるというので、こちらとしては不満はない。
雨風をしのげて、さらに食費もタダ、お風呂にも入れる。
なにより、新型ポケルスについての情報ももらえる。
よりによって何故カイに感染したのか、それが気掛かりなのだ。
他にもポケモンはいたのに。
だからあたしはその話を受け入れることにしたのだ。
あてがわれた部屋は二人で寝泊りするには少し狭い気もしたが、仕方あるまい。

今、部屋にはあたしとカイの二人っきりだ。
この人型の状態になってから、カイはモンスターボールに戻れなくなっていた。
これも新型ポケルスに身体構造を改変された影響らしい。
技や特性のあめふらしは普通に使えたので戦闘に影響ないが、この姿で戦わせるのは少々無理がある。
いや、主に相手の心理的に。人に向けてポケモンの技を使うなんてするのは悪の組織か、ドラゴン使いのチャンピオンくらいだ。

さて、今カイがなにをしているかといえば……特に何をするわけでもなく、ベッドに腰掛け窓の外――空を眺めていた。
最初のうちは物珍しそうに部屋中を物色していたのだが、飽きたようだ。
「ご主人、我、戻れるだろうか?」
ふと、カイがそんな事を言い出す。
「戻れたほうが嬉しい?」
とりあえず尋ねてみる。
「元に戻れなければ、ご主人のために戦うことも叶わないかもしれない。それが我は悔しい」
この状態で戦うのは難しいというのは、カイも感じていたらしい。
「……だが、元の姿に戻ってしまったら、このように言葉を交わすことは出来ない。
本来ならばそれでいいはずなのに、我はそれがとても寂しく感じるのだ」
そこまで言って、カイはあたしの方へと向く。
「ご主人、もし我が元の姿に戻れなくとも、我はご主人のそばにいてもいいのだろうか?
ご主人のために戦うことも出来なくなった我が、ご主人と供にいるなどおこがましいかもしれない。
だが、我は、我は、それでもご主人と一緒にいたい……」
その目には、うっすらと涙が浮かんでいた。
――あたしは、馬鹿だ。こんな状態になって一番困惑しているのはあたしじゃなく、カイ自身なのだ。
一見平気そうにしてたって、色々悩んでそうなことくらい察してやるべきなのだ。
……まだまだ、あたしはトレーナーとして未熟なんだな。
そう実感しながら、あたしは言ってやった。
「当たり前じゃない。あんたはあたしのポケモンなんだから、ずっと一緒にいるの!
姿形が少し変わっただけで、ホウエンからずっと一緒にいたあんたを今更手放したりしないわ!」
「……そうか、そうだな」
カイは涙を拭い、そして再びあたしの顔を見据えた。
「すまないな、ご主人。少々弱気になっていた。ご迷惑をかけるが、これからもよろしく」
カイは、静かに微笑んでいた。
その表情に、あたしはドキッとした。なんだろう、この気持ち……。
胸に沸いた感情に困惑しながらも、あたしは答えた
「うん、よろしくね」


それからしばらく、二人で色々話をしていると、カイの様子がおかしいことに気付く。
脚は内股気味だし、手は膝と言うより太ももの付け根辺りを押さえている。
……まさか。
「カイ、我慢してない?」
「……うむ。よく気付いたな、ご主人」
気付かない方がどうかしている。
「どっち?」
「……小用」
……おしっこね。うん、わかりにくいわ。
「そろそろ……我慢の限界かも……」
「早く言え!」
あたしはカイの手をとり、部屋に備え付けの浴室へと向かう。
このホテルの浴室は3点ユニットバスになっていて、トイレと浴室と洗面台が一つになっている。
「そこの椅子みたいのに座って!」
カイは言われた通りに座り込む。……例の水着っぽい服を着たまま。
「脱いで!」
慌ててカイは服を脱ごうとするが……。
「ご、ご主人!脱ぎ方がわからぬ!!」
……そりゃそうだ。今まで服とか来てなかったしね。ましてやワンピース型水着のような服だし。
なにより、手についてる袖のようなものが長くて、手先が出ていない。脱げるわけがない。
こうなったら、あたしが脱がせるしか……。
そう考えたときには、もう遅かった。
「……あ」
つつーっと、カイの股間から太腿へと液体が伝わっていく。
「ご、ご主人……ぅ、うわん!!」
カイは座り込んで泣き出してしまった。


ざー……。
カイの服を簡単に洗ったあたしは、カイと二人でシャワーを浴びていた。
カイは漏らしてしまった事にショックを受けているのか、無言であった。
そんなカイを抱きかかえるようにあたしはカイの身体を手で洗っていく。
カイの身体は肌が白く、細く柔らかかった。
それに、ちょっと冷たい。シャワーから水しか出てないこともあるけど(カイがお湯を嫌がった)、それを差し引いても、カイの体温は低い感じがした。
……水タイプだから、かな?元々海のポケモンだから、冷たくて、気持ちいいのかな。
そう、カイの身体はひんやりとしていて、それがとても心地よい。
もっと、触っていたいな。
そう考えつつ、あたしの手はカイの胸を包むように触れる。
「あっ……」
カイが小さく声を上げた。その声はあたしにちょっとした悪戯心を抱かせた。
そっと、指を動かす。
「ひゃぅ!」
小さな悲鳴のような声が聞こえた。
「ご、ご主人……」
カイが顔を真っ赤にしながらこっちを見てきた。
その表情を見て、あたしはドキッとした。
……カイが、とても可愛い。
さっきまでのカイは、凜とした雰囲気のある美少女というイメージだった。
だけど今あたしが抱きかかえてるこの少女からは、か弱く儚い印象を受けた。
伝説のポケモンの一体であるカイオーガ。かつては大雨で大地を覆いつくし、海を広げたともいわれるポケモン。
――でも、今のカイは少女の姿で、そんな伝説に語られるような存在には見えなかった。
伝説に語られ、グラードンとの死闘の末、眠りについたカイオーガ。
その心中は如何な物だったのであろうか。
もしかしたら、今のこのか弱い姿がその象徴なのかもしれない。
そんなことを考えていたら、自然とあたしの身体は動いていた。
その小さな唇に、あたしの唇を重ね合わせる。
カイは驚いたような表情を浮かべる。この行為が何を意味するのか、カイは理解しているのだろうか。
多分、わからないかもしれない。だから、言葉で伝えることにした。
唇を離し、あたしはすぐ目の前にあるカイの顔に向かって、言った。
「カイ、大好き」
カイの顔が、更に赤くなった。


さて、ベッドの上です。
ベッドの上でやることなんて3つくらいしかないけど、今回はその中でも一番激しいもの――えっちなことをするわけです、ええ。
裸のカイをそっと押し倒す。
「あっ……」
「何をするか、わかってるわよね?」
「えっと……その……我、オナゴ同士のやり方は……」
そりゃそうだ。
同性同士でヤる生物なんて、人間くらいしか知らない。いや、いるかもしれないけど、そこは今どうでもいい。
「大丈夫、あたしに任せて……」
あたしもタチ側に回るのは初めてだけど……経験は、あるから大丈夫じゃないかな。
技術とかそういうのは拙いかもしれないけど、その辺は愛でカバーする方向で。
あたしの口は、自然とカイの胸に近づいていって……

※ここからはそれっぽい感じで展開していきます。


あたしの したでなめる こうげき!
「ひぅっ!」
こうかは ばつぐんだ!

カイの がまん!
「どう?気持ちいい?」
「……っ!」
カイは がまんしている!

あたしの したでなめる こうげき!
「ぁぅ……ひゃんっ!」
きゅうしょにあたった!
こうかは ばつぐんだ!
カイの せいてきなボルテージが あがっていく!
カイの ぼうぎょりょくが さがった!

カイは がまんしている!

「我慢しないで、素直に感じて、ね?」
あたしの したでなめる こうげき!
「ひゃぁ!!」
きゅうしょにあたった!
こうかは ばつぐんだ!
カイの せいてきなボルテージが あがっていく!
カイの ぼうぎょりょくが さがった!

カイの がまんが とかれた!
「ご、ごしゅじん……」
「気持ちよかった?」
「……」
カイは きもちよさそう!
「もっと、気持ちよくなれるよう、頑張るからね」

カイの ゆうわく!
「ごしゅじん、やさしく、して……」
「わかった、精一杯全力で愛してあげる」
「え!?」
あたしの こうげきりょくが ぐーんとあがった!

「カイのおっぱい、あたしのよりちょっと大きいね。うらやましい、かも」
「そ、そんなこと、言われても……」
「でもって、さっきも思ったけど……」

あたしの くすぐる!
「あっ……!」
「ほら、とっても柔らかくて、触り心地がいい」
「あ、あっ……」
カイの こうげきりょくが さがった!
カイの ぼうぎょりょくが さがった!

「胸、弱いみたいね」
「し、知らない!」

カイは そっぽをむいた!

「え?でも……」

あたしの かぎわける!
「こっちは、濡れてるみたいよ?」
「よ、よくわから……ない……」
「そりゃそうか。でも……」

カイの かたくなる!
「乳首も、かたくなってるし、気持ちいいんだね?」
「そう……なのか?」
「そういうものよ」

あたしの くすぐる!
「ひゃぅっ……!」
カイの こうげきりょくが さがった!
カイの ぼうぎょりょくが さがった!

カイは ひるんだ!

あたしの くすぐる!
「あんっ……!」
カイの こうげきりょくが さがった!
カイの ぼうぎょりょくが さがった!

カイは ひるんだ!

あたしの くすぐる!
「にゃぅ……!」
カイの こうげきりょくが さがった!
カイの ぼうぎょりょくが さがった!

「そろそろ、いいかな?」
「ご、ごしゅじん……」
カイの ほしがる!
「カイ、あまりうまくないと思うけど……力を抜いてね」
「……うん」

あたしの がむしゃら!
「ぁんっ!ひゃぅ!あぁっ!あんっ!」
こうかは ばつぐんだ!

カイは ひるんだ!

あたしの がむしゃら!
「あぁっ!ひゃぁ!らめ!これ、んっ!いじょっう……あん!」
こうかは ばつぐんだ!

「あ、あぁ、あぁぁっっっ!!!」
カイの しおふき!

カイは たおれた!
「……まだ、終わらないからね、カイ」

あたしは鞄から『げんきのかたまり』を取り出した。

=================================================

後日、このポケルスに対するワクチンが完成し、人間の姿になったポケモンは元の姿に戻れることになったのだが……。

「ご主人、次はどこへ行く?」
「そうだね。イッシュも大体回ったし……一回、ホウエンに戻ってみようかと思うんだ」
「ふむ……グラードンに会わないといいがの……」
カイは、元の姿には戻らなかった。
どうやら、人間の姿が気に入ったみたいだ。
あたしとしては戦力が減るのは残念だが、それ以上に大切なパートナーができて、嬉しいと思っている。
この決断が正しいかどうかはわからないけど、これだけはわかる。
旅が終わっても、あたしはカイと共に笑っていけるって。

その後、ホウエンでツンデレっぽい紅い女の子に会ったり、妙に偉そうな緑色の女の子になつかれたり、なんだかんだで大所帯になるのだが、それはまた別のお話。
今年は二回映画見ることになりそうです<挨拶
お久しぶりです。こちらでは初めまして、今です。
いろいろ微妙なタイミングで現れますが、仕様です。

二代目でこっそり書いてたやつを書き終えたのでこちらに投稿させて頂きます。
(『あちら』で公開するにはいろいろ問題があったりなかったり)
二次創作な上に元ネタがアレなのでやばいと感じたら消えます。
相変わらずえちぃのは苦手です。

後こんな話を書いておいてなんですが、僕のカイオーガの名前は「あめふらし」です。(絶賛後悔中)
0.5310簡易評価
13.80きよひこ
状況描写に吹いた
15.100きよひこ
早く紅い女の子編を書くんだいや書いてくださいお願いします
17.100きよひこ
その次は緑の女の子編をお願いします
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