支援図書館(γ)

業の帰る処retribution

2011/07/27 10:24:26
最終更新
サイズ
27.7KB
ページ数
1
閲覧数
1043
評価数
2/49
POINT
4420
Rate
17.78

「随分と気持ち良さそうにしゃぶってるじゃないか」
「んふっ…ふざけるな。誰がこんな物好き好んで…」
「はははっ無理すんなよ。その体は男のナニを見たら発情するようになってるだろ?
第一、本当に嫌なら噛み付けばいいじゃないか」
「そ、そんな事をしたって後ろ手に縛られてて逃げられないこの状況じゃもっと酷い目にあわされるだけだろう」
「ま、そうだけどな。お前も散々やっただろ?その結果として俺の姉はそんな体になったんだし。
姉が事故にあって、一命は取り留めたけれど脳死状態になったと聞いてからずっと復讐の方法を考えていたんだよ。
そして思いついたのさ。普通の女だった姉を強姦し、写真で脅し、強制的に弄び、徹底的に調教した。壊れるまで。
その姉の体を実感してもらうという復讐を。これこそ正に自業自得と呼ぶに相応しいだろう?」
「どうやって俺の体と入れ替えたんだよ…」
「教えると思うか?」
「か、返してくれよ…俺の体」
「もう目玉も臓器も残ってないらしいぜ?…あ、取る所無くなったから命も残ってないと言ってたかな」
「そ、そんな…俺をどうするつもりなんだよ…」
「ん?これから裏社会のオークションに出品する」
「…え?」
「理解出来なかったか?お前は売られるんだよ」
「こ、この体はお前の姉じゃないのか。それを売るなんてどうかしてる」
「姉はな、もう死んでるんだよ。お前のせいでな。そんな命乞い、今更だ」
「そ、そんな…」
「くくっ…俺も鬼じゃない。
オークションだと誰が買うかわからないから完全な運試しになるが、その前に選択肢をくれてやるよ」
「…どうせ、碌な選択肢じゃないんだろう?」
「そうかもな。競売で売られる女は大別して奴隷、家畜、ペット、人形、娼婦にされるらしい。
奴隷は主人次第だから運試しだな。自由がない妾程度の待遇から精液便所まで幅広い。
…くくっ…精液便所と聞いて身震いしたな。どうしてだ?」
「き、気のせいだ」
「まぁいい。家畜を求めるのは吸血鬼が多いって噂だ。
死なない程度に血を吸われ続ける毎日だが、吸血されるのは性的快感を伴うらしい。
…あぁ、他には母乳愛好家も家畜を求めてたか。母乳が出る様改造されて搾乳され続けるんだとさ。
どっちにしても全く動く必要なく快楽を甘受出来るらしいぜ。…乳首がますます固く立ってきたな」
「ち、ちがう!」
「ペットはお勧めだ。今のお前には一番似合ってるぜ。
そんな感じの卑猥な下着と首輪姿とかで深夜の散歩が楽しめたりするぜ。
…お、想像したな?うっとりした顔してるぜ」
「そ、そんな事…!」
「人形も家畜と同じく動きが少ないが、見てくれ重視だから着飾るのを楽しんだり出来るぜ。
自分の好みに合う服が着れるかどうかは運任せだが。
…つまらなさそうだな。そうだよな。そのマゾの体じゃ物足りないだろうな」
「俺はマゾなんかじゃ…」
「でも考えてみろよ。今の卑猥な下着より更に淫美な服を着てる所を大勢に見られたりするんだぜ?」
「…うっ…」
「雄の本能丸出しの目で、或いは蔑みの目で、もしくは鑑賞する目で、
じっくりと、体の隅々までくまなく…おや、どうした腰をもぞもそ動かしたりして」
「何でもない…!」
「娼婦も悪くないな。数多くの男のナニと多種多様なセックスが楽しめるという点ではダントツだろう。
…お、下の口から涎が垂れたぜ」
「ち、ちくしょう…」
「ま、どの道も従順である事が幸せへの秘訣である事は間違いないだろうな」
「な、なぁ…たすけてくれ。やめてくれ。何でもするから。
そんな選択をさせないでくれ。売りにも出さないでくれ…」
「考えてもいいが。人にものを頼む時はそれなりの態度をしてくれないとな」
「くっ…お、お願いします…選べません…売られたくもないです…だから…もう、許して下さい…」
「誠意が感じられないな。わかるだろう?お前の目の前にあるものに誠心誠意でお願いしてみろよ。
そうだな、五分以内に誠意を形に出来たら売りに出すのはやめてやろう」
「う…は、い…わかり…まし…た…」
「さて、それじゃ数え始めるぞ」
「はむ…んぅ…れろ…ちゅ…ふぅ…」
「おーおー、幸せそうな顔してんな」
「んぐっ…んぁん…ひはうぅ…」
「否定してる暇があるのか?」
「んくっ…じゅる…ぴちゃ…んふぅ…」
「そうかそうか。咥えながら頭を撫でられるのが好きか」
「ん…はぅ…じゅく…はふぅ…れろ…んああっ!?」
「おっとすまん。触って欲しそうに乳首尖らせてるからつい抓っちまった」
「あぁ…ふぁ…ひぉひぃ…」
「快感に悶えてお留守にするのもいいが時間は過ぎていくぞ?」
「ふはっ…あ…ん…じゅる…ぴちゃ…れろ…はぅん!」
「はしたない汁が大洪水じゃないか。淫乱女にとっては足の指でも充分なんだな」
「んぐ…ぷはっ…やめ…こんなのっ…せめて…手をほどいて…」
「お前の誠意はその程度なのか。それなら時間まで待つ必要もない。終わりだ」
「ま、待って。するから…口だけで…するから…」
「ふん。ならもう一度だけチャンスをやる。ほら続けろよ…そうだな。
時間もあまり残ってないから良い事を教えてやろう。
お前の下手なテクじゃいつまで経っても終わらない。何も考えずに体に任せてみろよ」
「ふ…んんっ…ぐぽっ…おぐっ…」
「そうそう、お前が姉に教え込んだんだよな。このディープスロートも」
「ぐちゅ…じゅぽ…にゅぷ…んふっ…」
「…もう聞こえてないな」
「じゅる…んく…ひっへ…ほえあい…」
「…まぁ、そろそろ出してやるか。全部飲めよ」
「んぶっ…ごくっ…ぐごっ…げほ…うえっ…」
「おや、吐き出しちまったか」
「けほっ…ご、ごめんなさい…飲めなかった分は舐めるから…許して…」
「ん、駄目」
「ど、どうして…!?」
「気付いてないみたいだから教えてやるが。5分どころか15分も掛けて美味そうに舐めてたんだよ、お前は」
「う…そ…」
「ここでお前にナニを提供していた俺がそこの掛け時計に細工出来たとでも?」
「そんな…嘘…だ…だって…」
「まぁそういう訳なんで決めてくれや。決められなかったらオークションな」
「いや…いやあああぁぁぁ!」

どんな手段かは知らないが、俺が自分が調教した女の体に精神を移されてしまってから数日が過ぎていた。
この肉体の元の持ち主である女の部屋で、後ろ手に手枷、首輪、開口具を嵌められ、
この肉体の弟に、体と心を嬲られ続けた。
そして、今日も部屋の扉が開く。
嵌め込まれていた開口具を外しながら、弟が問う。
「さぁて、選択の時だ。自分の未来は決められたか?」
こいつは、俺の未来に禄でもない選択肢を突き付けている。今日がその最終日らしい。
「…や、やめてくれ…許して…くれよぉ…」
どの選択肢も選べない俺はそう言って縋るしかない。しかしそれは無情な言葉で切って捨てられる。
「そうか。運を天に任せるか。それもいいだろう…あぁ、そうか。
特定の誰かの物になる前にたっぷりとオークション会場で視姦や恥辱を味わっておきたいか」
「そ、そんな…事は…」
…そこまで考えが回らなかった。一番、最低な選択をしてしまったのかも知れない。
しかし、その言葉を聞いた体が、勝手に熱くなっていく。
「そんなに体を上気させながら言っても説得力がないぜ…ほら、行くぞ」
首輪に鎖を繋いで引かれる。じゃらっと金属音が鳴る。
首に無理な力がかかり、バランスを崩して倒れてしまう。
「かっ…こふっ…けはぁっ…」
転倒により首に前向きに力がかかり呼吸が困難になる。唾も気管に入り込み咳き込む。痛い、苦しい。
「ちょっ…待っ…このまま…外に…?」
身に着けているのは極小、極薄の、全て透けてしまう下着のみ。もし誰かに見られたら…
「まぁ、警察を呼ばれたりしても面倒だな」
このまま売られるよりは、警察に保護された方がマシかも知れない。外に出されたら、大声を出せば…!
「ほら、手間のかかる犬だな」
男が、後ろ手に枷で拘束されたままの体に毛布を巻き付ける。
再び鎖を引かれる。俺は苦しいのを堪え、うつ伏せに倒れながらも必死に抵抗する。
体を支えられないから、敏感な胸部を強く打ち付けてしまい、息が詰まる。
「そうか。引かれるより先を歩く方が好みか。その方が全身くまなく見てもらえるよな」
「ち、違う…」
毛布を捲り上げられ、紐が一本通っているだけでまるで隠せていない臀部を露わにされる。
ぱぁん!
全身に響く振動、直後に熱を伴った痛み。
ぱぁん!
尻を叩かれていると理解すると同時に、再び衝撃。
…そして、決して認めたくはないが、その熱と苦痛に混じる快感…
やめろ…!やめろ止めろやめろぉ!!
ぱぁん!
「…んっ…」
ぱぁん!
「わ、わかった…歩くから、歩くからやめ…」
これ以上叩かれたくなくて懇願する。
「そうか。素直な犬で嬉しいぜ」
くそっ…我慢だ。もうすぐ解放されるんだ…!
ぐちゅっ。
「ひあぁ!?」
「叩かれてびしょびしょにするってどんだけ変態だよ」
いつの間にか濡れて、更に透けてまるで隠せていない秘部に、
布地の上から指を差し込まれ悲鳴を上げてしまう。
「ほら、立って。歩くんだよ」
促され、ふらつく脚を叱咤して立ち上がる。ぢゅぽ、と音を立てて指が抜ける。
また鎖を引かれるのかと思ったら、すぐ後ろに立たれる。
毛布の中に手を差し込まれ、尻の穴に秘部から滴った液体で濡れた指を一本、根元まで埋め込まれてしまう。
「ふあぁっ」
そして耳元で囁かれる。
「ほら、前を歩きたいんだろ?」
「ち、ちが…んあっ、ひぃっ」
反論しようとしても、中で曲げられ、捻られる異様な感覚に封じられてしまう。
そのまま押し出される様に一歩、二歩と踏み出す。食い込まされた布地が擦れる。
尻に埋め込まれた指に支えられる様に、操られる様に歩かされる。
やっとの思いで玄関まで到達した時。
「さて、躾の悪い犬の散歩にはこいつを付けてやらないとな」
尻に差し込まれた指が外される。
ほっとする間も無く、首輪の内側に更に何かを巻き付けられる感触。
「な、なにを…?」
笑いを含んだ声が返ってくる。
「なに、すぐにわかるさ。きっとな。そら、裸足は許してやるからそのサンダルを履きな」
もたもたしていたらまた指を捻じ込まれてしまうかもしれない。あんな屈辱はもう沢山だ。
言われた通りに足にサンダルを引っ掛ける。
玄関が開く。飛び出したいが首輪に繋がれた鎖は未だに握られている。
しかし、玄関から一歩出てしまえば。大きく息を吸い込み…
「だっ…!?」
誰か助けて!と叫ぼうとした声は突如喉を襲った痺れにかき消されてしまった。
「ほら、すぐにわかったな。
これはある一定以上の振動を感知したら電気を流して、
どんな駄犬だろうと吼えない事を体に教え込ませる機具だ。お前にぴったりだろう?」
「くっ…うぅ…」
助けを呼ぶ望みは絶たれてしまった。足が竦んで動けなくなってしまう。
「ほらほらどうした?外に出たかったんだろう?」
俺の心の中を読み切った上で嬲ってくるこいつに怒りを感じる。
「そうか。寒いから出たくなくなったか…仕方のない犬だな」
そう言って俺の正面に回り、手を伸ばしてくる。
俺の感情は一転して恐怖に塗り潰され、思わず顔を背けて目を閉じてしまう。
次の瞬間、右の胸から焼けるような痛みが走った。
極薄の白い布地を押し上げる乳首を、力一杯摘み上げられている…!
「うあぁっ!?ひぃっ…ひっ…」
悲鳴が漏れそうになるが、またも喉が引き攣れて悲鳴が殺されてしまう。
こ、呼吸が出来ない…!
搾り出された空気をうまく吸い込めない。
酸欠で倒れるかと思った時、痛みが消えて呼吸が出来る様になった。貪る様に荒い呼吸を繰り返す。
目を開くと涙で滲んだ視界に、未だこちらの胸に指を這わせている姿。
「あまり手間掛けさせるなよ」
それだけ言って、今度は左の乳首を摘む。
二度目だからか、手加減されたのか、先程と比べれば感じる苦痛は少ない。
しかし、そのまま引っ張られると話は違う。苦痛から逃れる為に、足を出さざるを得ない。
よたよたと、玄関を出て庭を横切らされていく。
敷地を出て直ぐの所にミニバン車が停められていて、その後部座席へと引き摺り込まれる。
「あーあ、べちゃべちゃじゃねーか。毛布に染み広げちまってまぁ…雌の匂いが臭ぇくらいだ」
「んぅっ」
隣に座った弟に毛布の上から乱暴に秘所を弄られる。
「待たせて申し訳ない。出発してくれ」
その言葉を受けて、運転席に座っていた男が車を発進させた。
内側にカーテンが引かれていて外の様子は見えない。
どこに連れて行かれるかわからない不安はあるが、外から見られる心配がないのが救いと言えるかどうか。
逃げなければ…頭の中でずっとその言葉が渦巻いている。
しかしどうすればいい?手枷は頑丈で拘束を逃れられそうに無い。
仮に外せたとしても、この非力な女の体では男相手に立ち回れるとは思えない。
不意を付いて金的を蹴り上げれば一人くらいは何とか出来るかもしれないが…
この狭い車内ではお互いにそんな理想的な態勢になる筈も無い。
首輪に繋がれた鎖も厄介だ。今は車内の手摺に結ばれている。
全く余裕がない訳ではないが、自由に位置を変えられる程ではない。
そして悲鳴を上げるという一番周囲に助けを求めやすい手段は、
首にもう一つ巻かれた装置で使えなくなってしまった。
上体を倒して、足で窓ガラスを蹴破れれば、外に異常を伝えられるかも?
多少の怪我はこの際止むを得まい。
「目線が忙しないな。逃げる算段か」
くっ、お見通しか。だが隙は出来る筈…
「この車、静かだろう?かなり防音がしっかりしててな」
…悲鳴も、暴れる音も外には漏れないと言いたいのか。しかし笑いながら無情にも言葉を続ける。
「ついでに言うと、強化ガラスだから生半な手段じゃ割れないんだな。これが」
くそ…くそっ。お見通しの上、対策済みって訳か。
ならば…運転手の気を逸らせてハンドルを誤らせるのはどうか?
事故を起こせば状況が変わる可能性はある。
…問題は、どうやって逸らさせるか。
殴りつける、首を絞めるといった行為が出来るなら簡単だが、
拘束されている上、弟に見張られている現状では不可能だろう。
今の俺に出来る、運転から気を逸らさせる手段…一つだけ、思いついた。
それは、俺の男としてのプライドを自ら捨てる行為…絶対に取りたくない手段だ。
…しかし、隣に弟が居る。俺を嬲る事にかける尋常じゃない執念を利用すれば、あるいは。
これまで、体に翻弄されて散々我を忘れさせられてきたが、自分から女の体に溺れた事はない。
…この体で自由に過ごす時間があれば、或いは自ら求めたのかも知れないが。
ずっと拘束され続け、嬲られ続けていた為、自ら求める事も、その必要もなかったのだ。
今から俺は一時だけ自分の意思で男を捨てる。
それは、考え方を変えれば何よりも容易い。この数日間、この体は口か秘所か尻か、
もしくはその複数、もしくは全ての時もあったが、常に何かを咥え込まされていたのだ。
比べると今は何もない。
それが物足りないと感じるこの体を、認めてしまえばいい。
…意識してしまうとこの体は、後戻りの出来ない道を全力疾走するのと変わらない。
軽く、膝を摺り合わせる。目立たない程度に尻を座席に擦り付ける。
それだけで、むず痒さを伴う淡い快感が背筋を走る。
もっとだ。もっと刺激を。淫らに乱れろ。
その痴態を一度目に入れれば離せなくなる程。
淫猥な雌の香りを嗅いだ全ての雄を引き寄せる程。
淫らがましい喘ぎ声を耳にすれば他の全ての音が雑音になる程。
出来る筈だ。俺がそう仕込んだ体なのだから。
「あぁんっ…」
車の振動に合わせて尻を座席に、下敷きにしている毛布に擦り付けていく内に、自然と声が漏れた。
この弟は鋭い。生半な演技では見破られてしまうだろう。だからこの肉体の快感を素直に表現しなければ。
「会場まで待てないのか?仕方の無い奴だな」
案の定、乗ってきた。毛布の中に手を差し込み、下着の上から秘所をなぞり上げる。
ぞくぞくと、背筋を快感が駆け登ってくる。
「ふあぁっ!?」
「本当に飢えた犬みたいだな。涎垂れっ放しだぜ」
下着をずらされ、直接触られる。入口を寛げられ、掻き回されて、くち、ぬちゃ、と音を響かせる。
「はぁっ…あぁ…もっと…ちょ…だい…今日は…朝から…ずっと…いけて…ない…から…」
ちなみにこれも本音だ。普段ならとっくに気をやらされているか、
焦らされたにしてもまだ耐えている段階ではあるが。
「今日は素直じゃないか。諦めて受け入れる気になったか?それとも…」
にやりと笑う。狙いが読まれた?ここで止められたら目的が果たせなくなってしまう。
「ほら、運転手にも見て貰いたくて始めたんだろう?」
気付かれなかったのか。安堵の息を堪えていると、羽織っていた毛布を外され下着姿を露にされてしまう。
「や、やめ…」
弟以外の者にこの体の痴態を見せるのは初めてだから反射的に拒否の言葉が出てしまう。
見せ付けなければならないのに。不自然にならない程度に。
「もっとよく見て貰いたいんだよな?脚を広げて、膝を立てろ。場所は空けてやる」
覚悟を決めたつもりでもやはり羞恥心は拭えない。体が動かない。
葛藤に震えていると痺れを切らしたのか、片足ずつ強引に膝を立てさせられ、開かされた。
濡れた股間が外気に触れてひやりとした冷気を感じる。
そして反比例するように全身が熱を帯びていく。
バックミラーに運転手の顔の下半分が見えている。恐らく今バックミラーを覗けば、
この体の全てを見る事が出来るだろう。
汗に濡れ、淡く桜色を滲ませながらツンと浮き出た右の乳首も、
同じ風情ながら少しずれて乳輪を見せてしまっている左の乳首も、
指で脇によけられ半分露にされている、愛液を溢れさせながらひくひくと震える秘所も、全て余す所無く。
少し、体が左右にぶれる感覚。運転が乱れた証拠か。
…つまり、見られたのだ。想像するだけで足を閉じたくなる。狙い通りではあるのだが。
まるでこちらの心を読んだかの様に、右の膝を掴まれ背もたれに押し付けられる。股関節がぴりっと痛む。
何をされるのかと慄いていると、体を割り込ませてきた。
あくまでもバックミラーの邪魔にならない範囲で、だが。
「あぁ…は、はやくぅ…」
腰をうねらせながらうわ言のように呟く。
「おいおい、今日は激しいな。見られるのがそんなに嬉しいか」
いつもの様に言葉で嬲りながらローターを取り出す。スイッチが入れられ、ヴゥンと鈍い振動音が響く。
それを、胸の谷間に這わされる。
「ひぃんっ」
谷間から頂へ、押し付けられたままゆっくりと移動していく。
くすぐったさと気持ち良さが混ざり合っているのにもどかしくなる、男の体ではありえない感覚。
ローターは頂を超え、鳩尾、臍へと降りていく。
「ふあ、あぁあ…」
これまでの様に出来るだけ堪えようという意識がない分、喘ぎ声が簡単に溢れ出る。
そして、ローターは秘裂を避けて太腿を這い回る。
「んぅっ…はぁ…そこ、ちがうぅ…」
「何が違うんだ?言わないとわからないぞ」
「ん…わ、割れ目に…」
「もっと可愛らしくおねだりできたら考えなくもないんだがな」
くそっ…焦らしはいつもの事だが、こうして言わされると屈辱感が膨れ上がる。
…そして、体がますます昂ぶってしまって、目的を忘れてしまいそうになる。
「あ…お、ぉ…に…」
「ん?聞こえんなぁ?」
「…お、おま、んこに…」
「誰の?」
これが一番効く。自らを男だと主張する俺の意識に、今は女であるという事実を刻まれるのだから。
「…お、俺の…」
「なんだっけ?」
「…おまん、こ…に…」
「どういう状態の?」
「び、びしょびしょ、の…」
「なんでそうなっているんだ?」
「俺、が…淫乱、だから…」
「今のを繋げて言えたら望み通りにしてやる」
言いたくない。 ばらばらの単語でならともかく、こんな、自分が淫乱女だと認める台詞など。
「い…淫乱な俺の、ぐしょぐしょのおまんこに、お恵みを、下さいぃっ!」
しかし制止する理性の声を振り切って、俺は導かれるままにその言葉を叫んでいた。
「よく出来た」
半分露にされている秘所に、ぐぷっと音を立てながら、一気にローターを押し込まれた。
「はぁあぁんっ!」
それだけで軽くイッてしまう。思考が一瞬飛び、視界がちらちらと点滅する。
ローターの振動は続いている。下着を直された。
「んぅっ」
愛液に濡れた下着が張り付いて、秘所の形を浮かび上がらせながら蓋の役目を果たす。
「ぅあ、あぁ、も、もっろぉ…」
まるで下腹部の振動が口にまで響いているかの様に呂律が回らない。
新たな刺激で確実に先程より高みに至ったが、もっと上がある事を既に嫌と言う程知っている。
足りない。もっと、もっと欲しい。もっと奥まで。突いて、貫いてほしい。
だ、駄目だ…他に何も考えられなくなって…
「も…と…ふどい、の、ちょう…だい…」
「何が欲しいんだ?具体的に言わないとわからないな」
「ち、ちんぽ…ペニスぅ…マラぁ…何れも言うから…何れもするからぁ…ふろいの、ちょうらいぃ…」
「くくっ、もう少しだけ待てるなら満足させてやるぞ」
じゃらっと音がして首が引っ張られる。首輪が顎に食い込んで動けなくなる。
欲しくて堪らない物が遠ざかる。何かごそごそやってる。
我慢なんて出来ない。開かされた脚が今は自由だから擦り合わせて快感を得る。
足りない。ローターじゃもう足りない。太股をすり合わせるだけじゃもう足りない。
「もおらめぇ…は、はやくぅ…」
「やれやれ、準備出来たぞ」
再び、じゃらりと音が響き顎にかかる力が消える。男が、膝立ちになりベルトを緩める。
「どうすればいいか、わかるな?」
擦り寄ってズボンに顔を突っ込む。唇でもどかしくチャックを下ろす。ズボンが落ちる。
下着を歯と舌でずらす。ぽろっと、望んで止まない物が零れ落ちる。
むっと来る雄の匂いが顔いっぱいに広がり、ますます堪らなくなる。
何の躊躇いもなくそれに舌を這わせ、咥える。
「んふぅっ…」
しかし、態勢が辛い。尻を床に押し付けて限界まで背筋を丸めてようやく届く位だ。
とても、心ゆくまで味わうどころではない。
そう思いながらも必死で咥えていたら、急に立ち上がられ、唇から逃げられてしまった。
追い縋るとするりと向きを変えて逃げられてしまう。
膝立ちになって位置を変えると、脚がそれまでとは違う感触の何かに当たる。
俺は気にもせずソレを跨ぎ、男の象徴を追いかける。今度は逃げられる事もなく、追いつく事が出来た。嬉しさのあまり頬擦りし
てから改めて咥えなおす。
「んぼぁっ!?」
夢中になっていると、膣の入口付近で暴れていたローターが引き抜かれる。それだけなのに、また達してしまう。
少し呆然としていると、両の腰を掴まれて下方向へと力を加えられていく。
ローターが抜けた後もひくひくと震えて涎を零し続けている膣に、もはや馴染んだ熱い肉棒の感触。
待ち望んでいた物が貰える予感に、脳髄が焼き切れそうな程期待が高まる。
一気に、貫かれた。眉間に火花が散るかの様に強烈な快感と、
欠けて足りない部分を満たされるかの様な圧倒的な幸福感。
それだけに留まらない。尻の穴にも同じ、俺を満たす肉の棒の感触。
こちらは、じわりじわりと押し広げる様に俺を満たしていく。
大きな異物感と、それを押し潰す程の充足感。望んだ物が、望んだ場所全てを埋めていく。
無我夢中で腰を振りたてる。俺の中をごりごりと擦り上げていく。
…のぞんだ、ばしょ、すべて?
快感に高ぶった体に引き摺られていた精神が一気に冷える感覚と共に我に返った。
慌てて腰の動きを止め、咥えていたおぞましい肉塊を吐き出す。
「けほっ…こほっ…うえぇ…」
いつの間にか、俺の下に一人の男が寝そべっていて、この体の膣を抉っていた。
振り返ると、別の男が排泄器官を犯していた。
「な、な…な…」
「お前が見せつけるもんだから我慢出来なくなったんだとよ。それでちょっと休憩って訳だ」
「そ…ん、な…つもり、じゃ…お、れは…」
「ほぉ?どんなつもりだったんだ?」
「…」
言える訳がない。
「黙り通せると思ったか?」
「はあっ!?…やめろおぉ!あぁっ!?」
下と後ろの男が同時に動き出し、また強制的に高ぶらされてしまう。
弟に胸を…痺れるほど固く尖った乳首を転がされ、嬌声を上げてしまう。
「止めて欲しいなら止めてやるよ」
かと思えば、突然その動きを止められてしまう。
腰が勝手にうねり出すのをどうしても自分の意思で止められない。
「くぅっ…こんな、はず…じゃあぁ…んああっ!」
腰をがしりと掴まれ、動きを強制的に止められる。
「止めさせてやったぞ。ありがたく思えよ」
くぅ…また、頭の中にピンク色の靄がかかって…何も…考えられなく…
「ほら、言えよ。そうでないとそのまま抜いちまうぜ」
欲しい…欲しい…だめだ…耐えられない…
「うあぁっ…じっ…事故でも…起こせ、ばっ…うぅんっ…逃げ、る…機会…があぁ…」
「あーはっはっはっはっはっはぁ!!こいつは面白い!随分笑える理屈を捻り出したじゃねぇか!」
「な…なにが…ふうぅっ…おかしい…?」
「ちょっと考えれば小学生にだってわかるぜ。
他の事に気を取られるなら、ハザードでも出して一時停止すりゃいいだけの話だ。
運転しながらでなきゃならないなんて事はないんだよ。
要するにな、お前は自分の露出癖を満たしたいが認めたくないから、そんな理由をこじつけたんだ」
「う、うそ、だ…うあぁ…そ…んな、事は…ない…俺が、露出、して、感じる…なんて…」
「いつもびしょびしょに濡らしてるが今回は大洪水じゃねぇか。それでも否定するかよ」
「あぁんっ…そ、れ…は…この、体の、せい…だ…」
「ずっと言おうと思ってたんだけどな。確かに触られて感じるのは肉体の反応だろう。
だが見られて感じたり言葉責めで感じたりするのは精神の問題だろう。
つまり、その性癖は、元々お前自身が持ってた資質なんだよ」
「ちがう…うあぁ…ちがうぅ…」
「そうか?なら動くのを止めてやるから周りを良く見てみろ」
その言葉と共に突き込まれていた動きが止まり、改めて周囲を見渡す余裕が出来た。
俺は今、後部座席が折り畳まれ拡張されたスペースに居る。
空いている運転席と助手席。それは今俺の下と後ろに居る男だろう。
目の前には、俺の唾液と先走りの汁でてらてらと光りながら反り返る肉塊を突き付けているこの肉体の弟。
そしてフロントガラスと開けられたカーテンの外側には、中を覗き込んでいる野次、馬…!?
見られている…こんなに、大勢に、俺が淫欲に喘ぐ様を、見られている…!
「み、見るな見せるなあああああ!!うわああああぁぁぁぁ!!う、動かすなあ!や、やめっ…もごぉっ」
下の二つの穴に差し込まれていた二つの肉棒が動きを再開する。
弟も俺の叫びを塞ぐ様にその肉塊を俺の口に捻じ込み、俺の後頭部を掴み激しく揺すり立てる。
今まで、何も考えられなくなる程追い詰められた事は多いが、後で思い返せるだけの自我は保っていた。
しかし今回は、認識した瞬間、再び3人に激しく責められ、ぶつんと俺の中で何かが切れた。
それと共にこれまでにない程の快楽の濁流に呑まれ、完膚なきまでに我を忘れた。
「ザーメンをいっぱいかけて下さい」
「いっぱい飲ませて下さい」
「いっぱい舐めさせて下さい」
「俺は雌犬です」
「俺は雌犬だから尻を叩かれながら首輪を引かれて散歩するのが大好きです」
「俺は男のつもりなのにちんぽをお口とお尻とおまんこに咥えたくてしかたがない淫乱です」
「俺は見られておまんこをびしょびしょに濡らす変態女です」
「俺は罵られて悦ぶマゾです」
「俺は…」

断線したコードの中を一本ずつ繋ぎ合わせていく様に、少しずつ意識が世界に繋がっていく。
どうやら、俺の精神はかなり頑丈だか柔軟だかに出来ているらしい。
…言われるままに、散々、禄でもない台詞を叫ばされた気がする。
強制されるままに、とんでもない事をさせられていた気がする。
そして、周囲の状況が理解できた時、自分の精神のタフさを心底から恨んだ。
焼ける様なスポットライトの光。散々嬲られたであろう秘裂や菊門がじんじんと疼いている。
劇場…いや、ファッションショーが近いか。観客席を裂く様に中央へと張り出している舞台。
先端部分はゆっくりと回転している。俺はそこにM字開脚の形で鎖に繋がれていた。
体を隠す役目は果たしていなかった下着は取り払われ、後手の手枷、足枷と首輪しか身に付けていない。
舞台には巨大なスクリーンが設置されている。
画面は4分割され、画面にはそれぞれ俺の呆けた顔、肉体の全体像の前後、秘所が大写しになっている。
観客席は薄暗くよく見えないが、数百人は居そうだ。
各席にモニターがあるらしく、薄ぼんやりと明るい。
最前列は顔の識別が出来る程近く、この体を血走った目で食い入る様に見つめているのがわかる。
時折、誰かが何かを叫ぶ。俺からは見えないが、斜め後ろにも誰かが立っている。
その誰かは軽快なマイクパフォーマンスを披露しているらしい。
観客の一人、元の俺とそう変わらない年代の男と視線が合った。
全身が、かっと熱くなる。思わず、叫んでいた。
「や、やめろ!てめぇら見るんじゃねぇ!離せ!俺は男だ!」
叫んだ途端、後ろの男が俺の隣に並び、顎を掴んで上向かせられる。
「おぉっと、正気に返った様子です!
ご覧下さい。この可愛い顔に似合わぬ口調と、大洪水の秘部を!」
親指と薬指で秘裂をくつろげながら人差し指と中指でクリトリスを弄られ、仰け反って喘いでしまう。
「これは、男の精神が、調教済みの女の体に入ってしまったという宣伝文句通りなのではないでしょうか。
さっきまでの従順な奴隷ぶりが信じられない口汚さです!」
「やらせじゃねーのか!?」
客席から野次が飛ぶ。
「皆様のお疑いはごもっとも。そこでちょっと当人にインタビューしてみましょうか。
さぁ、競りの真っ最中な訳ですが、今のお気持ちはいかがですか?」
マイクを突き付けられる。
「な、なぁ…これ、嘘だろ?冗談なんだろ?」
震える声で問いかけるが、誰も頷いてはくれない。
「生憎、嘘でも冗談でも無いんですねぇ。それで、感想はそれだけですか?」
何を言えと言うのか。言葉に詰まっていると、男が耳元で囁いた。
「…お前、売られたくないんだろう?一つ良い事を教えてやろう。
お前は既にこのオークションの主催者に買い取られてる。
ここで買い手がつかなければ、次の開催まで主催者の元で飼われる事になる。
…が、人を生かす維持費も結構馬鹿にならなくてな。そこから主催者との交渉になる。
次回確実に高値で売れるとわかってれば持ち越されるが、
逆に買い手が付かないとわかっていれば別の稼がせ方を模索する事になる。
その時により良い条件を掲示出来れば自由の身になる事だって有り得るんだぜ。
ちなみに、ここに来る連中は女を買いに来てるから、お前が男だと信じれば、
萎えて買う奴も居なくなるかも知れないぜ…」
この男が単なる親切心でそんな事を教えてくれたとは思えない。
しかしこのままでは最悪の状況が現実になってしまう。
この言葉を信じたとしても、状況が今より悪くなる事はないだろう。
「じょ、冗談じゃねぇ。ついでに言うならてめぇら正気じゃねぇ。
男を嬲って楽しいって変態共の巣窟かよここは」
「そうその調子。けど弱い。この触れ込みが真実ならパーソナルな部分も含めて人生でも語ってみなよ」
男が、マイクに届かない音量で続けて囁く。
普通ならこんな場で本名を名乗るのはリスクが高い。そんな事はわかっている。
元の俺を知っている奴が居たとしたら恥ずかしさのあまり悶死してしまうかも知れない。
が、もう男としての俺は死んでいるらしいし、入れ替わりなんて当事者でもないと信じられない話だ。
男の俺を語るリスクは現状さしてないと言えそうだ。
それに、確かに観客席の連中を納得させるにはそれ位必要かも知れない。
「お、俺は…」
俺は語った。本名も、本籍も、小学時代の記憶も、中学時代の思い出も、高校時代の恋愛も。
大学の頃に女を調教する楽しみに目覚めた事も。飼っていた奴隷の事も。
この体にされた所まで、熱に浮かされた様に、全部。男に全身を弄られながらも必死に堪えて。
我に返ると会場は静まり返っていた。
「さて、それではご来場の皆様。この変り種の奴隷の入札時間が終了となりました」
俺は目を瞑って落札者が居ない事を祈った。
「この女の体と男の心を持つ奴隷のアンバランスな魅力、皆様よくお分かり頂けたようですね。
語り出してからの価格の上昇っぷりが目立つ結果でして、わたくし共としても嬉しい限りでございます。
やはり皆様お目が高い。
従順なだけの奴隷よりも反抗的だけれど逆らえない奴隷の方が楽しめるものでございます」
…え…?
この男は、今、なんて言ったんだ?
「それでは、この激戦を制したつわもののお客様。舞台脇にてお引渡しとなりますのでご足労下さいませ」
「くっ…この…てめぇ、騙しやがったな!?」
「いやですねぇ、人聞きの悪い。わたくし、嘘は言っておりませんよ?
売れ残ってしまった奴隷の処遇について語った事は事実です。
ただ、わたくしの予測よりも『だが、それがいい』というお客様が多かった、というだけの事です」
「くそっ…てめぇ、いつか必ずぶっ殺してや…あぅ」
耳の穴の中に舌を差し込まれて、おぞましさに言葉が止まる。
「おお怖い。けれどこの程度の行為でも、物騒な言葉も出なくなるのですから他愛も無いですね。
さて、それではご主人様の元で奴隷に相応しい丁寧な言葉遣いを教えて頂くのですよ」
好き勝手な事を言いながら俺の口に開口具を嵌め込み、舞台と足枷を繋ぐ鎖を外す。
手枷を繋ぐ鎖も外される。最後のチャンスとばかりに暴れるが、簡単に取り押さえられてしまう。
右手と左足、左手と右足を1mもない短い鎖で繋がれ、首輪にも鎖を繋がれる。
四つん這いでしか動けなくされ、首輪から伸びる鎖に引かれ、尻を叩かれながら舞台を下がり、
俺を買ったという奴の元へ進まされる。
スポットライトの光が届かないその道は、まるで俺の未来を暗示しているかの様に暗黒に包まれていた…
まさかのリクエストを頂戴しましたので、今更ではありますが載せさせて頂きます…

文中にある選択肢を選んだ場合のそれぞれの結末も構想はあるのですが、
書いてる人がエロのバリエーションに乏しく、途中で力尽きる事になりそうなので止めて置きますorz
Nonexistent
0.4310簡易評価
3.100きよひこ
読みたかった作品です。ありがとうございます!
44.無評価敗者
弟?とのエンディングが良かった
他者に自分のモノを触れさせる意味がわからない
47.10Jack
Wow! Talk about a posting kcnoikng my socks off!