支援図書館(γ)

明の封印・番外編BadEndルートの第4章

2011/10/23 12:13:56
最終更新
サイズ
75.9KB
ページ数
1
閲覧数
1035
評価数
1/44
POINT
3700
Rate
16.56

少年に弄ばれていた途中から、記憶が殆ど飛んでいる。
ただ、真っ白に焼き切れてしまいそうな快感と、
その間ずっと日向さんがとても近くに感じられた事だけをおぼろげに憶えている。
そして、目覚めてから今も続く、下腹部に物を挟まれているかの様な異物感と、ひりひりする痛み。
…つまり僕は、多分、護らなければならなかった日向さんの体を護れなかった。
申し訳なさで、日向さんの顔をまともに見られない。
けど、ちゃんと謝らないと。
日向さんはずっと無言で、僕と目を合わせようとしない。
学校からの帰り道、へっぴり腰で歩きながら、
日向双葉さんの体の僕、斉藤清彦は、斉藤清彦の体の日向双葉さんに、ようやく意を決して謝った。
「…ごめん、なさい…」
日向さんが、底冷えのする声で答える。
「謝って許される問題だとでも思ってる?私は逃げろと言ったのに。
私の体で発情させられた挙句、私の純潔を、私に奪わせたのよ?
それなのに、あんなによがっちゃって。私の体、そんなに気持ち良かったんだ?男の癖に」
言葉のナイフがざくざくと僕を切り刻む。
「謝って済む問題だなんて思ってないよ…だから、僕に出来る償いなら何でもするから」
ぎらり、と日向さんの眼が光った。怒りの火に油を注いでしまったかも知れない。
けど、僕に出来る事なら何でもするつもりなのには嘘偽りはない。
「ふーん、そう…なら、一つ言っておく。俺はもうその体に戻りたいとは思わないから」
「え…そ、そんな…それじゃ、ずっと、僕、このまま…?」
「どうして、戻る気を無くしたと思う?」
「う…ご、ごめんなさい…」
「で、どう償ってくれるんだ?」
「ど、どうすればいいの?」
「…そうだな。俺の奴隷になれよ」
「ど、奴隷…って…」
「俺の指示には絶対服従。簡単だろう?」
「で、でも…そんなのって…」
「拒否するのか?何でもすると言ったその舌の根も乾かない内に?」
「う゛…うん、わかった、よ…」
「ちゃんと、宣言しろ。
『日向双葉の体の斉藤清彦は斉藤清彦の体の日向双葉の奴隷になります。どんな命令にも従います』と」
視界が滲んで歪んだ。何でもするとは言ったし、そう思ってはいるけど。
悲しいのは、日向さんをそこまで怒らせてしまった事。
そこまで怒らざるを得ない程に、傷付けてしまった事。
「ひ…日向双葉の体の、斉藤清彦は、さ…斉藤清彦の、体の、日向双葉の、奴隷に、なり…ます…
ど、どんな…命令、に、も…し、した、がい、ま…す…」
答えた瞬間。ぎゅっと、抱きしめられた。力が篭っていて、ちょっと痛い。
これからどうなるのか、何をさせられるかもわからないのに、その温もりに僕は安心してしまう。
「これでお前は俺の物だ。俺無しで生きられなくなる位、滅茶苦茶にしてやる」
そんな熱の篭った囁きが、耳朶を掠める。ぞくっとする感覚が、背中を滑り落ちていった。
「ど、どんな事、する、つもりなの…?」
「その体を手放せなくなるまで、女の悦びを刻み付けてやる」

「まずは、開発からだな…」
僕は入口で待っている様言われたから、何を購入したのかは知らないんだけど、
日向さんは薬局に寄った後にそう呟いて、斉藤の家に僕を引っ張って行く。
「い、いたっ…お願い日向さん、そんなに強く握らないで…僕、逃げたりしないから…」
「命令だ。二人きりの時でも俺の事を『日向』と呼ぶな。破ったらお仕置きだ。いいな」
「そ、それじゃあ…斉藤、君…?」
にやり、と笑いながら言う。
「俺の奴隷が、俺をそう呼ぶのか?」
あ…う…つまり、そう呼ぶなって事だよね…
元々、自分の名前を日向さんに向けて呼ぶのは抵抗があるのだし、
それ以外の呼び方の方がありがたくはあるけれど。
けど、その言い方だと…ど、どうすればいいのかな…思いついたは思いついたけど…い、言うの、やだな…
自分でも気付かない内に、スカートの裾を握り締めていた。
「じゃ…ご、ごしゅ、じん、さ…ぁ…?」
こういう呼ばれ方が好きなのかな…?
けど恥ずかしくて俯いてしまったし、最後まで言い切れなくて尻すぼみになってしまう。
「…」
反応がない。恐る恐る上目遣いに見上げると、日向さんの笑みがより深くなるのがわかった。
「ん?聞こえないぞ」
「い、いぢわる…」
「なんだ今更。気付いてなかったのか?ほれ、もう一回」
だ、駄目だ…やっぱり、目を合わせてなんて、言えないよ…
「ご、ごしゅじん、さま…」
「なんだ、そう呼びたいのか?なら仕方無いな。許可してやるからこれから俺の事はそう呼べよ」
「ひ、酷いよ…」
日向さんが僕の呟きを無視して続ける。
「俺の呼称をそうするなら、全体もそこに合わせないとバランスが悪いよな?続けて命令だ。
俺には敬語のみ使用する事。俺も鬼じゃないから、人前なら今まで通りで構わないけどな」
「う…ん…」
「返事は『はい』だろう?」
「は、はい…」
そんな会話をしていたら斉藤家に到着。
「斉藤の父は急な出張で一週間留守だとさ」
言いながら僕の手を引いて、清彦の部屋に行く。
「さて…まずは部屋の中央で、俺と向かい合わせに立って、自分の手でスカートをめくり上げるんだ」
…!そ、そんな事、出来る筈がない。だって、今は…
「で、出来な…ません…ゆ、許して…ください…せめて、お風呂か、シャワーを、使わせて…」
「色々垂れてきてて、汚れてるからだろう?」
「は、はい…だから…」
「だから、確認するって言ってるんだ」
声は笑みを含んでいるけど、顔がまるで笑っていない。
こ、怖い…日向さんが、まるで日向さんじゃないみたいだ。
ぎゅっと目を瞑って、顔を背けて、スカートの裾を握った拳を、少しずつ持ち上げていく。
も、もう…見えてるのかな…?ここまで上げれば、もういいかな…?
「動きを止めるな」
「は…はぃ…」
胎内から零れ落ちた、残っていた液体で湿って張り付いてしまっている下着に、ひやりと外気が当たる感覚。
顔が熱い。多分真っ赤になっているんだろう。拳はもう胸の辺りにまで上がっている。
「腕はそこまででいい。手を離すなよ。足はもう少し広げろ」
「え…ゃぁ…」
「早くしろ。元は俺が居た体だぞ。見慣れてるんだからそんなに固くなるなよ」
そんな事言われても…こみ上げる恥ずかしさはどうしようもない。
けど、やらないと許してくれなさそうだ。
「…は、はい…」
息を止めて、恐る恐る、肩幅くらいまで足を広げる。
間近に、息遣いを感じる。鼻息が湿った下着にかかっている。
「の…覗き込まないで…」
「あーあ、このショーツ、お気に入りだったんだけど」
「ご、ごめん…なさい…」
「全く、しょうがないな。動くなよ」
「ひゃっ」
つつ、と指が下着の染みの付いた部分をなぞる。
さっきまで異物が刺さっていたそこは過敏になっていて、痛みとむず痒さに声が漏れる。
触られる事で、下着がぴったりと股間に張り付いている事を、そこに男の象徴がない事を…
この体が男ではない事を強く意識させられる。
胸の前でスカートを握る拳に当たる、胸の柔らかい感触も、その意識に拍車をかける。
指が往復する。柔らかい指の腹と、硬い爪先が交互にそこを刺激していく。
往復しながら少しずつ、割れ目に食い込んでくる。
こめかみがつーんとする様な感じ。脱力感。
少年に触られた時の様な急激な変化こそないものの、心臓の鼓動が早くなってきて、胸が苦しい。
息を止めてられなくなって、大きく吐いて、大きく吸い込む。そのまま荒い呼吸を繰り返す。
単調なその動きに、下腹部のむずむずする感じが強くなっていく。
脚が、スカートの裾を握る腕が、震える。気を緩めると全身の力が抜けてしまいそうだ。
お腹の奥が引き攣れる。じわりと、生暖かい液体が胎内を降る。
「んんっ…ひ、ひなたさん…も、もう…あああっ!?」
もう許してと続けようとした瞬間、指がぐい、と割れ目の中へと暴力的な勢いで突きこまれる。
伝わるのは、傷口を圧迫される様な苦痛と、男の意識ではありえない場所から体の中に侵入される異物感。
それから、火傷した時にも似た、ひりひりする様な、熱さを伴う疼き。
食い込まされた股布越しに、2本の指がぐにぐにと蠢いているのがわかる。
そしてその動きに合わせてくちゅ、という湿った音がくぐもって聞こえる。
「何か言ったか。きよひこちゃん?」
含み笑いと共に、凄みの篭った声で聞き返される。
また、怒らせる事をしたのかな。でも、何だろう?
指が膣内と一緒に頭も攪拌してるみたいで、うまく動いてくれない。
悩んでいる間も、徐々に腕に力を入れているのか、指は胎内深くへと。
そして付け根の部分が圧迫されて痛い。体が苦痛と快感から逃れようと、爪先立ちになっていく。
「あっ…あぁっ…ご、ごめん…なさい…ゆ、ゆる、して…」
「俺の事は、何て呼ぶんだっけ?」
あ…そっか、思い出すけど、口にするのを躊躇う。でもそれも一瞬。恥丘を圧迫される苦痛に音を上げる。
「ご、ごしゅじんさまぁっ!?やめっ…おねがっ…し、ま…っ」
叫ぶようにその言葉を言うと、上向きに掛かっていた手の力が抜けて、踵を付けられるようになる。
まだ指が刺さったままだけど、安堵の溜息が漏れる。
「はい。よく出来ました」
指が引き抜かれて、そのままショーツを膝上くらいまで一気に降ろされる。
食い込まされていた股布が、擦れながら引き離されてびりっとした刺激となり、声が漏れる。
「あぅっ!?」
そして、指が直に、触れて…
「…や、そんな、だめっ!」
スカートを捲り上げて直立している僕からは見えないけど、触覚だけで何が行われたかわかってしまう。
18禁のゲームや漫画なら『くぱぁ』という擬音があてられる感じに、両手の指で広げられてる…!
意識するより先に懇願の台詞が口から零れる。
「や、やめ、おねがい、ひなたさん…恥ずかしいよ…!」
「…やっぱりな」
呟きが聞こえると共に、激痛と呼べる鋭すぎる刺激が下腹部から眉間へと走る。
「ひゃあぁっ!?」
四肢が自重を支えきれず、その場にへたり込む。
膝上でショーツが絡んでいるから、いわゆるぺたんこ座りになってしまう。
そのまま前のめりに倒れそうになる体を両手を付いて辛うじて支える。
そうしてやっと、固く尖りはじめていたクリトリスを抓られたのだと理解する。
日向さんの指が追いかけてきて、じんじんと痺れるクリトリスをもう一度抓り上げる。
「いたぁっ!?あぁっ…や、やめっ…おねっ…が」
「まだ、わかってないみたいだな」
そう言われて、また日向さんと呼んでしまった事に気付く。
「あぁ…ご、ごしゅじんさま…ごしゅじんさま、ご主人様っ…ご主人様ご主人様ご主人様っ!?」
激痛に押される様に連呼すると、指が緩んだ。
触れるか触れないかの位置で止まる。
また抓られるのかと思うと体を引いて指から逃げたい…けれど、逃げたら間違いなくもう一回抓られる。
「…思考する時も、俺の事はご主人様と考えた方がいいぞ」
指が、徐々に狭まっていく。軽く摘まれる位の強さ。
「わ、わかり、ました…ゃ…んっ…あっ…あぁん…」
確かに、日向さんの事を日向さんと考えている限り、咄嗟の時にはそう呼びかけてしまうのだろう。
そして、その度にこうやって責められるのは、嫌だ。
くいっと、つまみを回すみたいに捻りが加えられ擦られる。
元の体での自慰行為を鋭くした様な感覚。気持ち良い。
しかしそこに集中していく射精感はなく、快感が下腹部にわだかまっていく様な馴染みのない感覚。
涙で滲んだ視界に構わず、日向さん…いや、ご主人様を見上げる。
仕方無いよね。僕にはこうして従うしか、償う方法がないんだから。
ご主人様は、楽しくて仕方がないという顔で、僕の頭に手を置く。
そのままいつもみたいに撫でながら、声を掛けられる。
「俺の許しがないのに、手を降ろしたな…と、言いたい所だが、初めてにしては頑張ったな」
厳しく、恥ずかしい事ばかりさせられるけど…手の暖かさと、感じる心地良さは変わらない。
きゅっと、胸の奥が締め付けられる様な気分。このまま、この手に全て委ねてしまえたら。
でも、そんな柔らかな時間は長くは続かない。手が離れると同時に、次の命令が下る。
「服を全部脱げ」
「…はい…」
ブレザーを脱ぎ、リボンタイを外し、ブラウスも脱ぐ。ボタンを外すのに手間取る。
ブラジャーの、胸の間のホックを外し、肩から抜く。
改めて膝の動きを制限するショーツを邪魔に感じ、先に脚から抜く。
スカートがめくれないよう気を付けながら、太股まで覆う靴下を脱ぐ。
…すごく今更だし、これから先も嫌という程見られる事になるのはわかってるんだけど。
立ち上がり、スカートを緩めた所で手が滑って、そのまま床に落ちて輪を描く。
胸と股間を手で覆ったのは、ご主人様の視線を痛い位に感じるから。
視線を感じるのだから無駄なのだけれど、凝視されている事を認識したくなくてぎゅっと目を閉じる。
でも多分、すぐに
「手を退けろ」
あ、やっぱり。
その通りに動かさないと、と思うんだけど、腕は中々思い通りに動いてくれない。
足音と息遣いが近付いてくる。瞼越しの光が遮られて、目と鼻の先にご主人様が居るのがわかる。
胸と股間を隠す両腕の手首をがしりと握られ引き剥がされ、両脇に固定される。
手は離してもらえたけど、また隠しても怒られるか、或いはもっと辛い仕打になるのがわかるから動かせない。
「男の癖に、裸を見られるのが恥ずかしいのか?そんな風に恥らってると本物の女みたいだな」
「だ、だって…だって…見られる事に慣れてないし、ひな…ご主人様の体を、勝手に見せる訳には…」
言葉で嬲られ、反論しようとするのだけれど。
「…ちょっと、こっちに来い」
遮られ、手首を引かれて、よたよたと清彦の部屋を出る。
今は客が泊まる時くらいしか使わない和室…元々は清彦の母親の部屋へ連れて行かれる。
こんな所で何を?と思ったら、鏡台の前に立たされる。日向双葉の裸体が姿見に映し出される。
全身が映るサイズの鏡はここにしかなかったな、と心の隅で思う。
鏡の中の裸体はとても綺麗で、目が吸い寄せられそうになるけど、必死になって目を瞑る。
「目を閉じるな。よく見ろ」
直ぐ後ろに立つご主人様に命令されて、恐る恐る目を開ける。
けどやっぱり直視出来なくて目を逸らす。
「俺は見ろと言ったぞ…恥ずかしいのか?」
仕方なく、鏡の中の裸身を直視する。
全身を羞恥で桜色に染めて、瞳を涙で潤ませた、全裸の少女が映っている。


「は…はずかしい、です…」
「ふーん…俺が思うに、それだけじゃないだろ?」
「…?」
「要するに、こんな状況になっても、まだ、認めたくないんじゃないのか?」
意味が分からずに戸惑っていると、髪が解かれ手櫛で背中に回され、全身が余す所なく鏡に映る。
「自分が日向双葉に…女になっている事を、まだ、心のどこかで、認めていないんだろう?」
うなじの辺りに顔を寄せているのが鏡越しに見える。息が首筋にかかって、背筋がぶるりと震える。
「…ぁ…」
「だから、その体を見たくないし、出来れば触りたくない、触られたくない…」
そうなのかな。そう言われれば、確かにそうなのかも。
日向さんの体なんだから大切にしないといけない、僕なんかが勝手に触れてはいけない。
だから、必要最低限にしか触れないように。そう思っていたのも本当だけど。
自分の意思でそれ以上踏み込んだら、十数年男として生きてきた男としての僕が壊れてしまいそうで。
それが怖くて踏み込めなかった。そんな心の働きもあったのかも知れない。
「ちょうどいい機会だから、認めろよ。その体が、今の自分なんだと」
そのまま、首筋から耳にかけて、息を吹きかける様に、囁かれる。
「ゃ、ぁ…」
「この、さらさらの長い髪も」
一房を摘み、ぱらぱらと散らす。体にかかって、ちょっとくすぐったい。
「この、柔らかい胸も」
後ろから、抱きしめるように乳房に手を伸ばされる。
下から支えるように持ち上げられ、手ごたえを確かめる様に揉まれる。
「んっ…」
「この、敏感な先端も」
「はぁっ…」
乳房を掬い上げる形のまま、人差し指で乳首をつんつんと突付く。微弱な快感に背筋が少し震える。
「この、細く括れた腰と、丸く脂の乗った尻も」
「ひゃっ!?」
指が、胸から臍へと滑る。そこから円を描く様に脇腹へ。
そしてウエストからヒップへと指が降る。くすぐったさに身を捩る。
「この、美味しそうな太股も」
「…っ」
ヒップからそのまま太股へと降った指が、付け根の周辺を撫でる。
「この、物欲しそうな割れ目も」
「…ふあぁんっ!?」
ソコは、残っていた液体の他に、散発的に刺激を与えられ新たに分泌した愛液で湿り気を帯びている。
その割れ目に沿って、中指の第一間接まで埋めた状態で人差し指と薬指で撫で上げられる。
上端で、抓られた刺激から未だに冷め切らず固くなっている女芯が中指によって擦り上げられる。
強烈な眩暈に襲われた時の様に、目の前が暗くなり意識が遠のき、上体が傾く。
ご主人様の腕が、抱きかかえる様にして僕を支える。その腕に縋り付いて、辛うじて倒れるのを防ぐ。
「全てお前の体の部位。たとえ認めたくなくても、お前はこの体に反応して喘いでいる」
「そ…ん、な…」
「ほら、しっかり見ろ。今の自分の有様を。男の手で嬲られて感じている自分の姿を」
「…こ、と…」
「瞳を潤ませて、全身を上気させて、体に力が入らなくて男に縋り付いているサマは色っぽいだろう?」
「…な、ぃ…」
「認めろよ。この、オスを誘ういやらしいメスの体が今のお前の体」
「い…言わないで…」
「オスの性欲の対象となるこの体が、今のお前の体」
「…ぁ…」
「斉藤清彦と言うオスの前で欲情している、日向双葉というメスの体が、今のお前の体」
「…」
「斉藤清彦の体の、俺の奴隷になると宣言した、日向双葉の体が、今のお前の体」
「そ、それは…」
「斉藤清彦の…主人の手で、欲情して、悦んで、股を濡らしてる、いやらしいメス奴隷。それが今のお前」
「…ぅ…」
「おやおや、さっきより濡れてるんじゃないか?」
「…ぇ…?」
「ほら、乳首もこんなに立ってる」
「う…そ…」
「嘘をついてどうする。ほら」
「い、やあぁぁっ!?」
ぴん、と爪先で乳首を弾かれる。眉間で閃光が爆発した様な鮮烈な快感に襲われ、意識が真っ白になる。
「…おいおい、イっちゃったよ…」
呆然と呟く様子にも気付かず、荒い呼吸を繰り返す。
意識がはっきりしてきて、自分が信じられなくなった。存在を貶められて、反応してしまうなんて。
僕は、どうかなってしまった。壊れてしまったのかも。自分が情けなくて、また、涙が溢れてきた。
そんな僕を、ご主人様は更に追い詰める。
「泣いてないで、ちゃんと鏡を見て、そして認識しろ。お前は、誰だ?」
「…ぼ、ぼく、は…」
ご主人様が言う通り、僕はまだどこかで自分が日向双葉になっている事を認めていないのだろう。
口に出せと命令されるとそれが浮き彫りになってしまう。
「斉藤、清彦…」
そうだ。十数年間、目立たなかったけど、確かに僕は男として、斉藤清彦として生きてきたんだ。
だから、僕は斉藤清彦なんだ。これ以上、何も言う必要なんか無い。
涙で滲む視界の中、鏡に映っているのは、斉藤清彦と、その腕の中、全裸で泣いている日向双葉の姿。
けれど実際に日向双葉を抱きしめているのは僕じゃなくて。逆に僕は抱きしめられていて。
僕は泣いているのに、鏡の中の斉藤清彦は腕の中の日向双葉を静かに見つめていて。
鏡の中に映っている斉藤清彦は、僕じゃなくて。
斉藤清彦の腕の中で、全裸で泣いている日向双葉こそが、今の僕の姿で。
言葉で嬲られながら少し敏感な所を弄られるだけで、絶頂に達してしまう女が、今の僕。
…僕を抱える腕に力が入る。少し締められて、少し苦しくなる。続きを言わないと、多分、また…
「…の、心を持っている…日向、双葉…です…」
ご主人様が、にやりと笑って続ける。
「じゃあ、次だ。お前は、何だ?」
「ぼ、ぼくは…ごしゅじんさま、の、めす、どれい、です…」
「その言葉、忘れるなよ。俺の可愛い、淫乱なメス奴隷」
頭を撫でながら言われて、僕はたった今、本当の意味で、奴隷になった事を納得したのだと思った。
或いは、奴隷である事を刻み付けられた…刻み込んだと言うべきか。
…だからといって、羞恥心が消える訳じゃない。
ご主人様の命令に、全て無条件に従える訳じゃない。
改めて、清彦の部屋に連れて行かれて、ベッドの脇に立たされて、
粘度の高い液体を滲ませる割れ目を間近で、穴が開く程見つめられれば、消え入りたくなる位恥ずかしく思う。
「も、もう…ゆるして、ください…」
「じっとしてろ。俺も使うのは初めてだからな。使い方を間違ったらお前が困るぞ」
「え…?…っひゃん!?」
再び恥丘に指を差し込まれて悲鳴を上げてしまう。
僅かに開かれた人差し指と中指が、ゆっくりと、根本まで埋まっていく。
少し中でもぞもぞと動いた後に抜かれたけれど、指よりは小さい何か固形物が残され、挟まっている感触。
「な、何…?」
「避妊用膣錠って奴だ。妊娠はしたくないだろう?」
僕には未だに実感がないけど、確かに、この体が女の子である以上、行為に及べば可能性は付きまとうだろう。
だから変な感触だけど、文句を言う訳にもいかない。言えた立場でもないんだけど。
「う、うん…わかっ…はい、わかりました…」
つい普通に答えようとして、慌てて言い直す。恐る恐るご主人様の様子を伺う。意地悪そうに笑っている。
「…許してやらない」
「ひぅ…ご、ごめんなさい…痛く、しないで…っ」
体を竦めて反射的に許しを請う僕を抱きすくめて、ベッドへと押し倒すご主人様。
僕の胴体を跨ぐ、いわゆるマウントポジションの姿勢。胴と一緒に腕も跨がれて動かせない。
「途中で気付いたから、痛くはしないでやるよ」
そう言って、両の乳房に指を這わせ、乳首を避けて爪先で掠める様に乳輪を軽く引っ掻く。
一度絶頂を迎えて敏感になった体は、たったそれだけの刺激にも過敏に反応してしまう。
「あっ…それ、やぁっ…ひんっ…っはぁ…!?」
くすぐったさと、痒い場所の周辺を掻かれる様なもどかしさ。
「元は自分の体だからな。どんな刺激に弱いか位は知ってるんだぜ」
ようやく収まりかけていたのに、再び、あっという間に、乳輪がふっくらと膨らみ、乳首が硬く尖っていく。
ぐいぐいと乳房をこね回しつつ、時折思い出した様に乳輪を刺激する。
痛くて、くすぐったくて、もどかしくて、すぐにでも止めて欲しい。
なのに気持ち良くて止めて欲しくないとも思えてしまう。
けど、乳首は避けられている。すごく、触れて欲しいのに。
両方の乳首と股間が、どくんどくんと煩い脈拍に合わせて、じんじんと切なさを伴って痺れる様に疼く。
触って欲しい。それが許されないならせめて自分で弄りたい。でもそれすらも許されない。
もっと気持ち良くなりたい。視界と思考に靄がかかったみたいに、それ以外の何も考えられなくなっていく。
閉じられなくなっている口の中に、細長い肉が二本…指かな?先端が固いし…滑り込んでくる。
歯を、歯茎を、頬の内側を、舌を、擦り上げる。少しむず痒いけれど、不思議と下腹部に心地良さとなって響く。
…自分でも意識せずに、その心地良さを失いたくなくて、それに舌を絡め、舐め、しゃぶり、甘噛みをしていた。
「良い具合に練り上がってきたな。堪らないだろう?」
指に蹂躙されている僕の口からは切れ切れに不明瞭な喘ぎ声が漏れるだけで、意味のある言葉は返せそうにない。
首を縦に、必死に振る。僕の口の中から指が抜かれる。
「…ぁ…」
口の中で蠢くものがなくなって寂しくなった僕の舌が、それを追いかける様を見て、ご主人様が笑う。
「もっと、して欲しいか?」
快感に溺れている僕は迷わずに答える。
「ほ…ほひい…よお…」
ちょっと、舌がもつれちゃったけど。
「なら、俺をその気にさせる様なお願いをしてみろ」
そ、そんな事、言われても…どうすればいいんだ?
とりあえず、体の窮状を訴えてみる。
「あ、あぁ…せ、せつなくて、もどかしいんです…さわって、ください…」
「どこが?」
間髪入れずに返される。
「む、むねと、あそこ…」
「胸なら触ってやってるじゃないか」
再び、ぐにぐにと揉みしだかれる。けどやっぱり、乳首には触れてくれない。
「あ、あぁんっ…そ、そうじゃなくてっ…その、さきっちょ…っ」
「んー、わからないな。別の言い方をしてくれよ」
乳輪の辺りをくにくにと摘みながらご主人様が言う。
「…ち…び…を…」
「聞こえないぞ」
また、乳輪を一周、爪で軽く擦る様にかりかりと刺激される。
もう堪らなくて、恥も外聞も無く叫んでしまう。
「あ、ひゃぁ…ち、ちくび!ちくびを、さわってぇっ!?」
「初めっからそう言えって」
そうして、ぴんと固く張り詰め、ひくひくと震える両方の乳首を、軽く摘まれる。
「ふわあっ…」
ようやく、待ち望んでいた箇所に触れてもらえた。
けれどそれだけで、撫でたり擦ったり抓ったり潰したりといった刺激は全く与えられない。
これは、かえって辛い。動かしてもらおうと、言葉にしようとする前にご主人様が言う。
「で、もうひとつのあそこってのは、どこだ?」
胸と連動して僕の感情をかき乱す下腹部に、強制的に意識を持っていかれる。
「こ、こかん…」
「つまらないな。やり直し」
「…そ、それじゃ…ちつ…?」
「固い」
「えぇっ…お、おま、○、こ…?」」
「足りない。しかたないな…教えてやるから復唱しろよ。
『はしたない涎でびしょびしょに濡れそぼったいやらしいおま○こ』だ」
ご主人様は、僕に卑猥な言葉を言わせたいみたいだ。
それも、僕が言いたくないと思うような、恥ずかしい言葉を。
口に出すのを躊躇うと、摘まれたままの乳首を、ほんの僅か上下に扱かれる。
さっきから暴れ回っている切なさともどかしさが破裂して、悲しくさえなってしまう。
結局、どんなに口に出したくなくても、こうやって、言わされちゃうのかな…
「ぼくの、は、はしたないよだれで、びしょ、びしょ、に…ぬ、ぬれそぼった…
いやら、しい…おま、○こ、を…い、いじって、ください…」
口に出すと、かぁっと体が熱くなる。体中の敏感な箇所の疼きがよりいっそう強くなる。
「よく言えたな。それじゃあ、これを口だけで満足させたらご褒美にいじってやる」
ご主人様が、ズボンのベルトを外しチャックを開けて、下着から男の象徴を取り出す。
それは既に充血していて、怒髪天を衝く勢いでそそり立っている。
むわっと、男の要素を凝縮した、懐かしい匂いが鼻腔の中に充満する。
間違いなく悪臭である筈なのに、疼く体には堪らなく甘美に感じられる匂い。
口で…って、フェラチオしろって事、だよね…
冗談じゃないと、本来の意識なら思う筈。
現に、意識の片隅に僅か残る冷静な部分が拒否反応を示している。
僅かに顔を顰めたのが伝わったのか、ご主人様が一言、僕に命じる。
「動くなよ」
そして僕の上から降りた次の瞬間、僕の体を軽々とひっくり返してうつ伏せにし、
自分の首に結んでいたネクタイをむしり取って、それで僕を後ろ手に縛りあげる。
マウントポジションからは開放されたけれど、やっぱり自分で慰める事は許されないみたいだ。
両肩を掴まれて上体を引き起こされる。シーツからじゅわ、と冷たい感触がお尻に伝わる。
これ、全部、今まで僕が出した愛液…?
認識してしまって、更に体の疼きが激しくなる。
ベッドにぺたんと座り込むその股間からはとめどなく愛液を垂らし、
焦点の合わない目で虚空を見つめ、浅ましい犬みたいに息を荒げて、主人の命令に従って、ご褒美を貰う。
それが、今の僕。メス奴隷の僕。そう思うと尚更体が熱くなる。欲しくて堪らなくなる。
いつの間にか服を脱いで全裸になったご主人様が僕の前に立つ。
目の前には、元は僕のモノだった一物がそびえ立っている。
滾る肉欲と、最後の理性がせめぎ合って体が動かない。
均衡を崩す、優しく響くご主人様の声。
「ほら、俺の可愛い淫乱なメス奴隷は、これが欲しいんだろう?」
その言葉は、まるで僕をその通りの存在に切り替えるスイッチみたいに作用した。
理性は粉々に砕け、淫乱なメス奴隷の僕が主導権を握る。
「…は、い…」
やや見上げる位置にあるソレは、かつて見下ろしていた頃と比べると大きく見える。
ふらふらと、引き寄せられる様に、ソレに顔を寄せ、根本の方、横から唇を沿える。
密生している縮れ毛でごわごわしている根本が頬をかすめる。くすぐったい。
そこから先端に向かってゆっくりと舐め上げる。
次に正面に回って、もう一度根本から裏の筋に沿って唇を這わせる。
舌を出し、ちろちろと舐める。
にがしょっぱい、とでも表現するしかない変な味。
けれどその味は、そのすえた臭いは、この体の下腹部を、その最奥の器官を刺激して止まない。
そのまま、カリの部分へと移動させていく。
くびれに到達した所で、鼻先で亀頭の裏側、男の割れ目を突付きながら、
張り出した部分に沿って円を描く様に舌を絡ませる。
下から上へ、右向きに半回転。舌がこれ以上は伸びないから一旦戻って左向きに半回転。
疼く体から気を逸らす様に、その行為に集中していく。
「う…くぅっ…そこ、いいぞ…」
あは。僕だって清彦の体のどこが敏感か位は当然知ってるんだよ。
ご主人様の膝がちょっと震えてる。快感で腰が砕けそうになるのを堪えているんだ。何だか可愛いな。
けど、僕がちょっとそう思ったのをご主人様は鋭く見抜いたみたいだ。
「っ…随分、美味そうにしゃぶってるじゃないか」
と、意地悪く言われる。決して美味しくなんかない。でも。
「ふぉ、ほひひぃえふ…」
そう答えるしかない。舐めながらだから不明瞭だけど。
だって、僕はメス奴隷なんだから。
そう考えた瞬間、ぴりっと乳首と膣口に微弱な電気が走った様な気がした。
それが、誤魔化していた体の疼きを、再び思い出させる。
手は縛られて使えないから、腰をもぞもぞと動かすくらいしか出来ない。
浅ましく涎を垂らす下の口を、シーツにこすり付けてほんの僅かだけど慰める。
「ふぅっ…あぁ…」
ちょっと、そこに意識を取られ過ぎた。
「こら、いやらしく腰を振ってるんじゃない。口がお留守だぞ」
ご主人様に叱られてしまう。
火照る体を何とかねじ伏せて腰の動きを止め、再び目の前の肉棒に意識を集中させていく。
舌を一旦戻して、鼻先で男の割れ目を擦り上げ、次に唇で擦り上げ、最後に舌で擦り上げる。
舌はそのまま、割れ目に沿って発射口の上端まで舐め上げる。
ぴくっとソレが震えて、じわりと先走りの汁が滲む。にがしょっぱさに青臭さが足される。
でも今更気にもならない。はむ、と亀頭の部分を咥える。
唇を窄めて、敏感な張り出している部分を刺激しながら、つるんとした上端部分を舌を尖らせて突付く。
「ふっ…ほぅっ…んっ…」
徐々に、舌全体を押し付けて擦り付ける様に。
ご主人様のお尻に、きゅっとえくぼが出来る。力を込めて出そうなのを防いだというところかな。
咥えているから鼻での呼吸しか出来なくて息苦しい。
火照る体に引きずられて霞がかっている思考が、更に桃色に染まっていく。
それが排泄器官で、汚い物だという認識はもうない。
最初はご褒美を貰うために嫌々やっているに過ぎなかったのに。
口腔内で擦れる肉棒の感覚が、堪らなく気持ち良い。
夢中になって舐めしゃぶっていると、びくっと震えて膨張する。
あ、出るんだな…と口を休めずにぼんやり考える。
「く…だ、出すぞ!」
ご主人様が僕の頭を掴んで、体に押し付ける。
粘度の高い白濁液が口腔内に叩きつけられると同時に、何度か経験した眉間で白い光が爆発する様な感覚。
2回、3回と撃ち出されるそれを、陶然としながら味わう。青臭くて苦いのに、何故か癖になりそうな味。
喉に絡んで呑み込みづらかったけど、咥えている内にたくさん分泌された唾液で何とか呑み込む。
口の中で萎れて硬度を失っていく肉棒の中の残滓を吸い出す。
「お、おぉ…これ、凄いな…」
出した直後は過敏になっている事を知らなかったのか、
知っていても実感が無かったらしく、新鮮な感動に身を震わせるご主人様。
僕自身も満足感と幸福感に包まれたのは束の間、すぐに乳首と股間が疼いてその存在を主張する。
ソレにこびり付いた精液を十分にしゃぶり取ってから口を離す。
代わりに唾液塗れになってしまったので、舌で拭いていく。
勿論、完全に乾かす事なんて出来ないけど、液体が滴り落ちない程度には水分を減らす。
そしてその頃には、またびくびくと脈打ちながら元気になろうとしていた。
「よしよし、えらいぞ」
頭を撫でられるとほわっと心が暖かくなって、ほんの束の間だけ体の疼きを忘れる。
けど、思い出すとそれは既に耐えられる限界に達している事に気付く。
くた、と力なくベッドに横になりながら僕は懇願する。
「おえ、がいしあふ…ご、ほうび…お…くらさ…」
こんなに舌を酷使したのは初めてで、まともに動かなくなっていた。
…そんなになっている事にも気付かずに夢中で舐めていた僕自身が信じられない。
恥ずかしさを感じる余裕はもはや欠片もなく、ご主人様に向けて膝を立てながら脚を大きく開く。
ひくひくと物欲しそうに痙攣するソコは洪水と呼べそうな有様で、ご主人様が言う通りの、
『はしたない涎でびしょびしょに濡れそぼったいやらしいおま○こ』そのものだった。
ジグソーパズルのピースを揃えていくようにゆっくりと元の形を取り戻しつつある理性が、
どんどん堕ちていく己が身を嘆いてる。もう何度流したかも覚えていない涙が、また頬を伝う。
「ふぅむ…いじってやっても良いけどな。可愛くおねだりが出来たらもっといいものをくれてやるぞ?」
ご主人様が、含み笑いと共に告げる。
「ふぇ…?も、と…いー…もお…?」
「お前が、欲しくて堪らないものさ。さぁ、言ってみな。
『ご主人様のおち○ぽで、淫乱なメス奴隷のいやらしいおま○こを掻き回して下さい』だ」
再生しかけの理性が、またばらばらに砕け散る。
「ごしゅ、じん、さま、の…お、ち○ぽで…
いん、らん、な…めす、どれいの…いやらしい、おま○こ、を…かき、まわして、ください…」
頭の中まで愛液でふやけた僕は、鸚鵡返しで復唱してしまう。
ご主人様が僕に覆い被さってくる。
「これだけ濡れ濡れなら平気だな」
そんな言葉と共に、両の太股を抱えられる。
ぴたりと、熱い何かが僕の割れ目にあてがわれる感触。
もう処女じゃない筈だけど、自分の意思がある状態では初めての経験。
期待と不安と恐怖がない交ぜになった不思議な感情を持て余していると、一気に奥まで貫かれる。
「ふゃあぁぁぁっ!?」
がつん、と最奥を叩かれる。
限界まで高ぶらされ、疼いている全身の敏感な箇所が、一斉に燃え上がったみたいな衝撃。
「っ…きついくせに、どろどろで、熱くて、絡み付いてくる…いいぞ…っ」
ご主人様が、抜き差しをしながら呻く様に言う。
「あぁっ…ふぅっ…んんっ…はぁんっ…」
指とは比べ物にならない程、熱く太い肉棒が、僕の中を前後に抉る。
その度に、僕の口からは押し出される様に嬌声が零れ出る。
ご主人様の右腕が僕の腰を抱き上げ、左腕が僕の右の太股をぐい、と持ち上げる。
僕の体が横向きになって、お腹の中が、ご主人様のソレで捻られる。
「くああああああああ!?」
こり、という体感の直後、それまで以上の快感が湧き上がる。
頭の中で花火が散るみたいで、神経が焼き切れてしまいそう。ちかちかと意識が点滅する。
「お、ここがいいのか?ここか?ん?それそれ!」
どこかのエロ親父みたいな台詞と共に、強烈な刺激が与えられた箇所を重点的に擦り上げられる。
そうかと思えば、最奥にがつんがつんと体当たりする様に叩きつけられる。
頭の中の火花が、ねずみ花火みたいに全身を跳ね回る。
今までにも何度か感じた事のある、押し上げられる様な絶頂感が連続で襲い掛かってくる。
その度に、お腹の中がひくひくと痙攣しながら収縮する感覚。
そして、それはそのままご主人様の快感になっているらしい。呻き声が漏れている。
本能的に悟った、これから来るであろう最後の衝撃に備える様に、体が強張る。
背筋が反り返り、顎が跳ね上がる。
後ろ手に縛られていて背中から動かせない手で、シーツを強く強く握る。
「しっかりと、味わって、受け止めろよ。お前は、俺の物だ。俺だけの物だ。
お前の全てを、俺で、染め上げてやる!」
ご主人様が、息を切らしながら吼える。言葉の終わりに、一際強く突き込まれる。
最奥にソレの先端を押し付けて、欲望を迸らせる。
熱い迸りを受けた衝撃で、僕の意識も真っ白になって弾けた。
僕は自分が奴隷である事を刻まれたのに続き、女である事を刻まれながら、意識を手放した。

あぁ、もう、可愛いなぁこんちくしょう。
私の下で蕩けた顔で意識を飛ばしている双葉を見下ろしてしみじみ思う。
とりあえずひっくり返してうつ伏せにして、腕を縛っていたネクタイを解いてやる。
少し皮膚が擦り切れて赤くなってしまっている。
後で痛むかも知れない。可哀想な事をしてしまった。
…いや、今更か。学校帰りに双葉が謝ってきた時から今に至るまでの自分の行為を振り返れば。
私自身、驚いているのだ。
私の中にサディスティックな一面がある事は理解していたつもりだが、まさかこれ程とは。
や、別に鞭で叩いたり蝋をたらしたり、という所謂一般的なSMには全然興味無いのだけれどね。
荒縄で縛り上げるっていうのも…どうだろう?
亀甲縛りとか、悪くないとは思うんだけど…
ぎっちぎちに、ボンレスハムみたいに縛り上げるのはどうかと思う。
つまり肉体的苦痛を与えるのは私の好みでは無い様だ…それが必要ならば行使を躊躇ったりはしないが。
拘束した上で弄り倒してイク寸前で止めるの繰り返す、というような焦らし系がどうも私の好みらしい。
後は言葉責めか。我ながらかなりノリノリだったと思う。
要は、双葉の、恥ずかしそうな顔、悲しそうな泣き顔、快楽で蕩けた顔が好きなのだろう。
もっとそんな顔を見たいと思ってしまう。
やってみたい、やらせてみたい事は今思いつくだけでもかなりある。
すぐにでも、と言いたい所だが…ここは逸る心は抑え込んで、じっくり仕込んでいかないと。
焦る必要は無い。もう双葉は私の物なのだから。それに、道具が足りない。
…んっふっふ。思いつく限り、ありとあらゆる手段で虐めてやろう。
この一連の流れで見る限り、双葉はかなりマゾ気質だ。当人あまり自覚は無い様だが。
シチュエーション的には、普通の感性の持主をマゾ奴隷にまで堕とす方が美味しいのだろうが…
それは、ちょっと腹黒い元女な男というだけの私には難易度が高過ぎるだろう。
双葉がマゾ気質だったからこそこんなにスムーズに事が運んだのだ。贅沢を言ってはいけない。
…正直に言えば、あの時帰り道での私は、心の中で双葉との行為を反芻していただけだった。
双葉が謝ってきた時には一瞬はてな?と思ったものだ。
直後、双葉が何に対して謝ったのかを察した私は、双葉を独占するチャンスだと思い至り…
最大限、そのチャンスを生かしたという訳だ。
奴隷になれと言うのは、流石に賭けだった。ふざけるなと怒り出す事も可能性として考慮した。
そして私はその賭けに勝った…
まぁ、「何でもする」発言を引き出せた時に九割方は勝つと予想していたけれど。
ついでに言うなら負けても押し倒して従わせていただろうけどね、多分。うふ。
…それにしても、学校で一発、帰ってから二連射の合計三発は流石に疲れた。
自慰行為ならまだしも腕が疲れるだけだが、うち本番が2回だから、腰の辺りがかなり。
双葉を見ると、やはり疲れているのか何時の間にやら安らかな寝息を立てている。
少々空腹ではあるが…双葉を抱きしめて眠りに落ちるという、至福の時を過ごす方が私には重要だ。
暖かくて柔らかくて良い匂いのする双葉を抱き枕にして、電気を消して、
双葉が自分の物になったのだという実感と共に私は安らかな眠りに落ちる。

すぱぱぱん…と軽いエンジン音で目覚める。
目覚めは爽快で、でもちょっと生臭かった。臭いの元は主にシーツ…うわ、がびがび。それはそうだ。
時間的には…夜明けちょっと前位か。新聞配達の音で目を覚ましたらしい。
晩飯時をちょっと過ぎた程度で寝れば、この位の時間には目覚めるのも道理だ。
腕の中に双葉が収まっている事に満足しつつ、手だけ伸ばして灯りを点ける。
ごそごそ動いた上に灯りが点いたからか、双葉も目を開けた。どこかとろんとしているが。
「あ…ひなたさん…おはよう…」
んー…昨日の今日で、しかも寝惚けているのだし、見逃してあげてもいいのだけれど。
いや、やはり最初が肝心。しっかり覚えこまさないと。
片腕で双葉の頭を抱えこみ唇で双葉の唇を塞ぐと同時に、背中から回したもう片腕で桜色の乳首を強めに抓る。
流石にこんな時間に悲鳴を上げさせたら近所迷惑だからね。
「ふっ!?…んっ…くぅ…っ!?」
じたばたともがく双葉の体を私の下へ引きずり込み抑え込む。
乳首を解放してやるが、すぐに腕を差し替えて、もう片方の乳首も同じ様に抓り上げる。
片方だけだとバランスが悪くてもやもやするからだ。
「んくぅっ…ふぅん…!?」
同じ位の時間が経過したら乳首を離してやる。暴れていた双葉の体が大人しくなる。
重ねた唇はそのまま、舌でこじ開けて双葉の口腔内を蹂躙する。
歯を舐り、歯茎を舐り、上顎を舐り、下顎を舐る。
引っ込んでいた双葉の舌に当たる。舌先を動かして擦り付ける。
みるみる内に顔を真っ赤にして、双葉の舌がおずおずと前に出てくる。
ぺちゃぴちゃと粘着質な音を立てながら二人の舌が絡み合う。
唾液が双葉の中へ流れ込んでいく。
こくり、と双葉がそれを飲み下したのを確認してから口を離す。
「あ…な、なんで…?」
息もたえだえといった風情で双葉が尋ねてくる。
「覚えの悪い奴隷にお仕置しただけだぞ」
双葉が、悲しそうに目を伏せながら絞り出す様に言う。
「…す、すみません…ごしゅじん、さま…おはよう、ございます…」
「あぁ、おはよう」
私はその挨拶に満足して、朝の挨拶を返しながら頭を撫でる。
赤い顔を更に赤くして、私の腕の中で縮こまっていく双葉が可愛くて仕方が無い。
「さて、それじゃ一緒に風呂に入るか」
「え、えぇ!?」
「いちいち驚くなよ。元は自分の体だし、昨日だってじっくり見てるんだから今更だろうが」
驚き慌てるのがわかってて、その様子を見たいから言ってるんだけどね。
「…は、はい…」
消え入りそうな声で、そう答える。
顔を見るのが恥ずかしいのか見られるのが恥ずかしいのか、私の胸の中に顔を埋めながら。
…何でこんなに私の身も心もがっちり掴んでるのか、その理由の一端を垣間見た気がした。
かつての私を含む、そこらの純正品よりよっぽど、反応や行動が乙女なのだ。
「さ、それじゃ行くぞ」
「あ…それじゃ、お湯、張ってきますから、待っていて下さ…」
「俺も一緒に行く」
「はぅ…はい…」
私の腕の中から抜け出し、下着を拾い着用しようとする。
「どうせすぐ脱ぐんだから着けるな」
私も起き上がりながらそれを制止する。
「…で、でも…なら、せめて、洗濯、させて…下さい…」
「必要ない」
私の言葉に下着を置く。胸と股間を隠す様が何ともいじらしい。
「あ、あの…おトイレ、行っても、いいですか…?」
風呂を沸かしに行くついでに生理現象を片付けておきたかったのだろうけれど、甘い。
双葉が恥ずかしがる姿を堪能するのが今一番の楽しみなのだ。こんなチャンスを逃す手はない。
「ん、駄目」
「そ、そんな…」
眉がハの字になっている。表情がくるくる変わるので見ていて本当に飽きない。
「さ、風呂場に行くぞ」
私は以前押入れの中で見かけた板状のゴムボートと空気入れを引っ張り出し薬局の袋と一緒に持ち、
しぶしぶと風呂場へ向けて歩き出した双葉の2歩後ろを歩く。
一歩進む毎にふりふりと揺れるお尻が艶かしい。
私の視線に気付いたのか、双葉が掌でお尻を隠そうとするから釘を刺す。
「隠すんじゃない」
びく、と震えた後、ぎこちなく腕が元の位置に戻っていく。
視線を意識してしまった為か、全身の動きそのものがぎこちなくなっているのがまた可愛らしい。
二人とも裸だから脱衣場はスルーしてそのまま風呂へ。風呂桶は洗ってあるから栓をしてお湯を出す。
双葉にゴムボートの空気を入れさせている間に私はトイレで小用を済ませてくる。
やはり私は酷い奴かも。うふ。
風呂場に戻り、マットを敷いて、双葉に背中を向けて腰を下ろし、シャワーを開ける。
「ひゃあっ!?」
いきなりお湯を浴びせられて双葉が悲鳴を上げる。
二人の全身にしっかり水分が行き渡ったところでシャワーを閉める。
「さて、湯が溜まるまでに体を洗うか」
「ぁ…背中…お背中、お流しすれば、いいですか…?」
惜しい。いや結局後でそれもやらせるから正解なのだろうか?
「そこにボディソープがあるだろう?」
「はい」
「それを、自分の胸に垂らすんだ」
「ふえぇ!?」
私の正面にある鏡に、次に何を命令されるのか見当がついたらしい双葉の狼狽した様子が映る。
「その様子だとわかったみたいだな」
「あ…あの…やらなきゃ…だめ、ですか…?」
鏡越しに私の表情を伺う双葉に、同じく鏡越しで双葉の顔を見つめ、無言のまま一つの表情を形作る。
多分、生涯でもトップ10入り間違いなしの、イイ笑顔が浮かべられたと思う。
私の顔を見て観念した様子で、胸にとろりとボディーソープを垂らし、手で軽く泡立てる双葉。
泡に包まれていきながらふにょんふにょんと形を変える乳房がとてもいやらしい。
うつ伏せになった私の背中におずおずと泡が乗った乳房を押し付ける。
柔らかい感触。その中の2箇所だけが少し硬く感じられる。
双葉がゆっくりと体を前後に揺らし始める。
背中で感じる柔らかさが、泡立てられたボディソープの滑らかさで私の背中を滑っていく。
「同じ場所だけ擦っても洗った事にはならないぞ」
「…は、はい…」
首筋から背中、肩と、自らの乳房に乗った泡を私に擦り付けていく。
「ん…な、何だか…変な、感じ…」
最初の内は滑りが悪くなる度に注意してボディソープを足させていたのだが、
やがて言われなくても自分で足す様になる。
肩から背中まで一通り泡だらけになり、双葉が一旦体を離す。
自分の胸を両脇から寄せて上げる。
双葉の肉体はお世辞にも巨乳とは言えない…
どころか、平均をほんの僅か下回るが、寄せて上げれば谷間も作れる。
そこに腕を挟んで、指先まで擦り付ける。
両腕をそうして洗い終わり、双葉が口を開いた。
「そ、その…あおむけに、なって、ください…」
「おう」
自分から言い出すとは殊勝な心掛けだ。言われた通りに体を半回転させる。
「わっ!?」
実はかなり元気になっていた私の一物が勢い良くしなり、
傍で正座していた双葉の太股にぺちっと音を立てて当たってから天に向けてそそり立つ。
双葉が微妙にソレから目を背けつつ、胴を跨いで胸板に乳房を押し付ける。
前後に揺らす度にぴたぴたと当たるソレとか、私の視線とかで、背中と比べてやり辛そうだ。
「あ、あまり、見ないで、ください…」
顎から首筋、肩、胸板と擦り付けていく。顔が近い。耳も頬も真っ赤で、瞳は潤んでいる。
双葉の息が荒い。慣れない動作で体力を消耗しているのもあるのだろうが…
少し硬く感じられた2箇所が、より硬く尖ってきているのに私は気付いている。
「あ…はぁ…ふぅ…んっ…あぁ…」
悩ましくなってきている呼吸で両腕の残っていた部分と腹まで擦り終わったところで、
途方に暮れた様に動きを止めて私の様子を伺う。
ソレをどうすればいいのかわからないのだろう。
「よし、洗うのはそこまででいいぞ」
あからさまにほっとした表情を浮かべる双葉。
起き上がり、シャワーを開けて二人の泡を流しながら次の命令を下す。
「仰向けに横になって、腕を広げろ。脚も少し広げるんだ」
全裸を見られる事に恥ずかしさが抜けないのか、目を瞑って顔を背けながら言われた通りに横たわる。
双葉の股間に触れる。
「んあぁっ」
指を沈めてみると予想通り、中は既に湿り気を帯びている。
昨日も使った避妊用膣錠を捻じ込む。
指を離すと、赤面しながらも微妙な表情を浮かべて私を見ている双葉と目が合う。
さしずめ『昨日の夜したばかりなのに今朝もやるの?』と言いたいけど言えない、といったところか。
「ここをいやらしい涎でこんなにとろとろにしておきながらそんな顔されてもな」
私は笑いながら、一度抜いた二本の指を再び差し込み中でぐにぐにと動かす。
「んぁっ…あぅ…だって…胸で、擦り続けたから…」
そんな事はやらせた私にだってわかっている。
乳首の勃起だって背中や腹でリアルタイムに感じていたのだし。
ただ苛めて、恥ずかしがる様を見たいだけだ。
「俺の可愛いメス奴隷は淫乱だから、擦り付けてる内に気持ち良くなったんだよな?」
残る片手で、半勃ち状態の女芯をつんつんと突付く。
「ぁぅっ…そ、んな…こと、ひぅっ…なっ…あっ…あぁぅっ…」
そうやって否定しようとするから私も楽しくなってしまうのだけれど、気付かないのかな。
気付かない方が私としては嬉しいけれど。
突付く度に中の襞が蠢いて私の指をぞろりと撫でる。
昨日発見した、襞と襞の間、ほんの僅か感触の違う所にかろうじて指が届いたので擦る。
「ひぃっ!?そ、そこ、だめ、で…ぅんあっ…!?」
多分、性感帯なのだろう。それだけで双葉の声の艶が増す。
「…ご、しゅじん、さま…おね、が…も、ぅ…れ、ちゃう…ぅ…」
尿意に耐えている最中にこの刺激は堪らないだろう。
だから私は、一層激しく指の形を変えながら出し入れし、そこを擦りあげ、
充血しきった女芯を時に優しく、時に強く、時に激しく揉み、転がし、摘み、抓る。
「ふ…あああっ…だ、めえぇっ!?」
びくびくと全身を痙攣させる双葉。ぷしゅっと噴出される液体。
「あ…や、だぁ…とま…ない、よぉ…あぁ…」
勢いが良かったのは最初だけで、今はちょろちょろと細く長く流れ出ている。
手で顔を覆っていやいやをする双葉。
やがてそれも止まる。
絶頂と失禁の羞恥心と解放感で呆然としている双葉の秘裂から太股にかけてと、
マットや床の流れた箇所をシャワーで洗い流す。
改めて双葉に向き直り、荒い呼吸に合わせて揺れる乳房に、薬局で購入したローションを垂らす。
放心していた双葉が我に返る。
「…っ…つめ、た…」
塗りたくるついでに揉んだり摘んだり扱いたり。
過敏になっている双葉はそれだけで全身をくねらせる。
「んあ…ふあぁ…」
青いマットの上で踊る白い裸体は、まな板に乗せられた魚の様に美味しそうで。
踊り食いをより楽しむ為に、自分の一物にもローションを垂らしてから双葉の脇の下辺りに跨る。
左右の乳房の間に割り込む様に、赤黒い肉棒を差し込む。
「さっき腕を擦った時と同じ様に両脇から支えるんだ」
「…あ、はい…」
恐る恐る、震える手で言われた通りに乳房でソレを包み込む。
柔らかい肉の塊が、一物に半分以上みっちりと密着する、膣内とも口内ともまた違う感触。
ぐい、と腰を突き出す。柔らかい密着が多少だけ私の動きに追従した後に一気に滑る。
顎を引いている双葉の鼻先に突き出される。
腰を引くと、竿の張り出している、敏感な部分が柔らかく押し包まれる。
再び突き出す。膣に突っ込んだ時とはまた違う感覚に戸惑ったのも最初の内だけ。
リズミカルに前後運動を繰り返す。
押し込み切ったところで、先端が双葉の鼻の頭に当たりふにゅっとした刺激。
「ふぁっ」
一応、体内に入っても無害な奴を選んであるから、命じる。
「ぼぅっとしてないで、口と舌も使うんだ」
「はい…」
突き込む度にちろちろと舌や唇での刺激を受ける様になる。
それまでの、悪くはないのだがやや単調であった点が改善され、ますますソレが元気になっていく。
正直な所、ソレから伝わる快感からいけば口や膣の中の方が上だろう。
けど、こう…綺麗なものを汚す快感、とでもいうか…
征服欲、支配欲を満たすという点においてこれはダントツだ。
羞恥と恍惚が絶妙にブレンドされた表情で、自らの胸と舌と唇で奉仕している双葉を見ているだけでお釣りが来る。
私の欲望の塊がわだかまっていく。ぎりぎりまで堪えてから、双葉の口の中へ捻じ込む。
「んぶぅっ!?」
「出すぞっ…」
腰が砕けそうな快感と共に白濁液を双葉の口腔内に撒き散らかす。
咽ながらもそれを飲み下し、残留している分を吸い出し、傘にこびり付いている分を舐め取るのを確認して抜く。
「んぁっ…」
昨夜、指を舐めさせた時と同じ様に名残惜しそうに舌が追いかけてくる。
直後我に返ったらしく、慌てて引っ込んだが…全く、どこまで可愛らしいんだか。自然、笑みが零れる。
一旦立ち上がり、下半身へと移動する。
双葉の秘裂はシャワーの水ともローションとも違う分泌液でしょぐしょに濡れていた。
今もひくひくと震える度にこぷこぷと音を立てて溢れ出ている。
どうやらパイズリをしながら高ぶっていたらしい。
「ゃぁ…み、みないで…」
「隠すな」
秘裂を隠そうとする両手がびくっと止まり、所在無さそうに少し宙を彷徨い、力を失ってぱたりとマットに落ちる。
双葉の上半身を抱き起こし、タオルを一枚取って、再び後ろ手に縛る。
「や、め…しばらないで、ください…」
「手を自由にしておいたら、耐えられなくて自分で弄りだすだろう?」
「…そ、な…こと…な、い…です…」
「腰をもぞもぞさせてマットに擦りつけながら言っても説得力が無いな」
「あ…ぅ…ち、が…うあぁんっ」
私が後ろから双葉に抱きつく形で、双葉の脚を開かせてそれぞれの脚に私の足を絡ませて動きを封じる。
左手で乳房の外周を弄び、右手で臍から太股の辺り、秘裂から一定距離の位置を撫でさする。
「あ…あぁ…ひ、ひどい、です…」
「何がだ?」
「じ…じらさない、でぇ…」
「ほら、手に当たってるだろう。何をすればいいか、わかるな?」
「…あぅっ…は、い…」
縛られた手で、動かし難そうに一物をそっと握り、ゆっくりと扱きはじめる。
最初はぎこちないが、すぐにスムーズになっていく。
「おぉ、いいぞ。流石、元は自分の体。よくわかってるじゃないか」
恥ずかしそうに、悲しそうに、顔を伏せる双葉。
この位置からだと実際にどんな表情が浮かんでいるかはわからないが。
双葉の手の動きに合わせて、両手の、描いている円を徐々に狭めていく。
「んぅ…ふぅ…はあぁ…あぁん…ふあぁ…」
双葉の悩ましい喘ぎ声が心地良い。
それに、双葉の柔らかな小さい手は清彦のごつごつした手とは根本的に感触が違う。
自分で扱くのと他人に扱かせるのとの違いも当然あるだろうけど。
欲望を吐き出して柔らかく縮んでいた一物が、脈拍に合わせて再び鎌首をもたげ始める。
「よし、やめ」
十分にそそり立った所で命令しながら双葉の体を這わせていた手を離す。
2秒くらい経ってから、双葉の指が止まる。
たった2秒でありながら、双葉の、もっと続けたい…正確にはもっと続けて欲しいという、
欲望と葛藤が指の動きに如実に現れていたのが何だか可笑しい。
そろそろ溢れそうな風呂桶の湯を止めてから、双葉の耳元で、息を吹きかける様に囁く。
「欲しいか…?」
「あ…」
双葉の背筋がぶるりと震えた。
俯いたまま、ただこくんと頷く。
「それじゃ、挿れてやろう」
卑猥な言葉でのおねだりをさせてもいいんだけどね。今回は体で示してもらう予定だ。
絡めていた足を離す。双葉が脚を閉じようとするより早く、両膝に手を差し込んで持ち上げる。
「や、やぁっ…こんなかっこうっ…!」
幼児にトイレをさせる時の様なポーズ。流石に重い。長くは保たないだろう。
「暴れるな。落とすぞ」
秘裂の下に私の一物をあてがってから力を緩める。
「ふあぁんっ!?」
双葉の自重で沈み込み、一気に奥深くまで貫く。
「ほら、向きを変えるぞ」
繋がったまま一旦双葉を横たえ、片手で腰を支え、一物を支点に半回転させて向き合う形にする。
「あ…あ…うあぁっ!?」
膣内で180度の捻りを加えられ、良い声で鳴く双葉を再び抱き起こし、手を離してやる。
「はぁ…あぁ…」
私は背中を壁にもたれさせる。
これによって、足を投げ出す形で座る私の下腹部に、双葉が一物を咥え込んだまま腰掛ける形となる。
次に何をされるのかわからない恐怖。
貫かれたままの己が身を私にまじまじと見られている羞恥。
体を蝕む肉欲に責められる屈辱。
そして快楽への期待。
そういった諸々に翻弄され、縛られ自由を制限された身を捩る。
その仕草と表情がとても蠱惑的だ。
「あ…あの…」
もじもじと、太股をすり合わせる様な動きと共に、私に何か言いかけて止める。
双葉の膣内が、落ち着き無く蠢いているのが一物に伝わる。
その気になればそれだけでも射精できそうだ。
勿論、そんなもったいない事はしないが。
「ん、どうした?」
鏡に映る私が、意地悪く笑っているのが眼に入る。
「その…はぅ…んぅっ…」
結合部からは僅かに湿った音がくち、ぷち、と聞こえてくる。
「う、うご、いて…は、くぅ…れ、ない、の…ですか…?」
切なそうに、恥ずかしそうに、潤んだ瞳で見上げられる。
…今すぐ、押し倒して力一杯腰を振りたくなる衝動を堪えて表情を維持する。
「自分で動けばいいじゃないか」
「…!そ、んな…こと…でき、ません…」
私の前であれだけ乱れておいて今更だとは思うのだけど。
けれど自分からあっさり腰を振ったら興醒めだし、やはりこうでないと。
かといってあまり追い詰め過ぎて、理性を切ってしまったらただの淫乱女なってしまうだろうし。
この辺りの匙加減は本当に難しい。
…今はぎりぎりだろうから、きっかけだけ与えれば良いだろう。
「仕方無い。世話の焼ける奴だ」
全て私の所為なのだけれど、恩着せがましく言って腰を突き上げる。
「あぁ…あ、り、がと…ござい…ま…ふあぁんっ」
刺激にはなるけれど、自分でも動かないと絶頂には至れない程度にゆっくりと腰を上下に動かす。
双葉の体が突き上げられては浮き、重力に引かれては沈む。
「ふあぁ…ひぃん…うぅ…」
双葉が、快楽に呑まれていくのがわかる。
私は、双葉の様子を見ながら徐々に腰の動きを抑えていく。
しかし結合部が奏でる粘着質な水音も、双葉の歌うような喘ぎ声もリズムは変わらない。
もう大丈夫と判断して腰を動かすのを止める。双葉は既に自ら動いている。
双葉の胸に残るローションをすくい、更に秘裂から止め処なく流れる愛液をまぶした指を、
じゅぷじゅぷと音を立てて私の一物を咥えている秘裂から更に後ろの菊門に突き立てる。
「ひぃっ!?…や、やだっ…そこは…だめぇっ…!…やめてぇっ…!?」
滑りが良くなった指がつぷりとそこに沈んでいく。根本まで埋め込んだ所で指の位置を固定する。
双葉の腰の動きに合わせて、一物と共に根本から第一間接の間を括約筋の締め付けが往復する。
「あぁ…うわぁん…ひぃん…う、うしろ…やなのに…とめられ、ない…よぉ…はぁっ…んっ…」
涙を撒き散らし、うわごとの様に呟きながら、じゅぷじゅぷと淫猥な音を立て、
濡れた髪を振り乱しながら、腰を上下に振りたくる。
私を跨いで自ら腰を振る双葉がそれはもうエロくて扇情的で、私に伝わる快感も右肩上がりだ。
油断するとすぐにでも精を放ってしまいそうになる。
気を逸らすつもりで、後ろの窄まりに突き立てた指が一番深く沈む瞬間を狙ってうねうねと動かす。
「ふひゃあ…うご、かさ、ないでぇ…あぅんっ…」
いやいやとばかりに腰を左右に振るものだから、
上下運動に捻りまで加わって余計に気持ち良くなってしまった。
…双葉の声も切羽詰ってきている。
私も我慢出来ずに腰を突き上げる様に動き始める。
「イきそうか?」
「あぁんっ…は、いっ…き…そ…れふ…」
「イク時はイクと言えよ」
「ふあぁっ…はいぃ…あ、はあぁっ!?」
そしてさほど間を置かず双葉が掠れた声で宣言する。
「うぁっ…も…い…き、ま…すぅっ…!?」
「よし、出すぞ。しっかり受け取れよ!」
力を振り絞って腰を突き上げ、双葉の最奥に叩きつけて発射する。
それを受けて双葉も絶頂を迎えたらしい。
膣内もざわざわとまるで取り込んだ精液を閉じ込めようとするかの如く蠢く。
くたりと脱力して私にもたれかかる双葉を抱きかかえる。
手首を縛っていたタオルを解いて、落ち着くまで髪を撫でる。
双葉が動ける様になったら、お互い汚れた下半身を洗い流し、今度は普通に背中を流し合う。
恥ずかしがる双葉を拘束する様に抱きしめて、二人で湯船に浸かる。
その間も乳首や膣、尻などを微妙に刺激していたのは…まぁ、アレだ。
手触りが良かったのと双葉の鳴き声を堪能したかったからだ。
風呂から上がって双葉にマットを片付けさせておいて、私はその間に清彦の部屋で次の仕込みを行う。
準備出来た頃、丁度片付けが終わったらしい。
着る物が無くてバスタオルを巻いた状態で、困った様子で部屋に来た双葉に仕込みの終わった制服を渡してやる。
制服を手にする前に双葉が聞いてくる。
「あ、あの…下着、は…?」
「あんな汚れたの、穿かせる筈がないだろう」
「…!」
次にどんな仕打ちをされるのか予想出来たのだろう。表情が曇る。
「安心しろ、日向の家までだ。今ならまだ早起きな年寄りが散歩してる程度で人目もそんなにないしな」
私の言葉に、諦めた様子で制服を受け取る。
スカートを穿こうと手に取った時に仕込みに気付き青ざめる。
今にも泣き出しそうに、私の顔とスカートを交互に見る。
ウエストのホック部分だけを補強した状態で裂け目を解いて、かつ裾を上げたスカートが今回の仕込みだ。
つまり、派手にスリットが出来上がっている訳だ。
元々布地は余裕があるのだし派手に動かなければ目立たない、が…
私の表情が変わらない事に絶望したのか、ぽろぽろと涙を流しながらスカートを身に着ける。
教えた通りに体の左側でホックを留めようとするのを、ちょいちょいと手招きして誘き寄せ、
反対側…右側で留めさせる。これにより、真正面に出来上がっていたスリットが真後ろに来る。
続いて素肌にブラウスを羽織りボタンを留め、リボンタイを結ぶ。
ブラウスが紺…というより黒に近いから透けてはいないのだけれど、
生地を押し上げる先端部分は目聡い奴なら気付くかもしれない。
双葉がベッドに腰掛けてサイハイソックスを履こうとする。
「却下」
と言うと、床に座り私に背を向けて履こうとする。そんななけなしの抵抗を私は喜んで叩き潰す。
「こっちを向いて履くんだ」
命令すると、躊躇いながらこちらを向き、立ち上がる。
そのまま足を通そうとするがバランスを崩し倒れて、結局は下着を穿いていない下半身を晒す事になる。
もそもそと起き上がり、諦めて座り込んで、出来るだけ膝を立てない様に履いていく。
しかし完全に隠し切る事は出来ず、正面に居る私からは中がちらちらと見える。
私がまだ双葉であった頃、男子達がチラリズムについて熱く語っているのが漏れ聞こえた事があり、
『男子って救い難いわね』なんて思ったものだが…男の立場からすると確かにこれは眼福だ。
しかも下着ではなく生。
チラするのは下着でないと!という御仁も多分結構居るのだろうけど、それは別の機会にさせてもらおう。
性懲りもなく、勃ち上がる前兆のむずむずする感じを伝えてくる雄の器官。
ようやく履き終った双葉が立ち上がるも、裾上げにより発生した絶対領域に戸惑っている。
スカートの裾を引っ張って、出来るだけ領域を狭めようと足掻いている。
「あまり引っ張ると糸が切れてスカートそのものが落ちるぞ」
忠告してやると、慌てて手を離す。
ブレザーを羽織ろうとするのも制止して没収。鞄と共に抱えながら言う。
「さて、行くか」
「ほ、本当に…この状態、で…?」
「往生際が悪いぞ。後ろに立っててやるから心配するな」
「…いや、です…許して、下さい…屋内で二人きりなら、何でもしますから…外、では…」
双葉の、初めての反抗。余程嫌なのだろう。さて、どうしたものか。
双葉が私に従う理由は、最初は罪悪感。次に交わした約束は守ろうとする律儀な性格故だ。
逆に言えば限界を超えてしまえば…
例えば罪悪感を上回るほど私を憎めば。
或いは命令が双葉の許容範囲を超えてしまって、約束を破っても構わないと思ってしまえば。
双葉は私の物ではなくなってしまう。
その限界を見極めながら、嫌がる双葉をどうやって従わせるかを考えるのも、今は楽しい。
そして、どうやってその限界を伸ばしていくか。
荷物を足元に置いてベッドに腰掛けて、自分の膝をぺしぺしと叩く。
双葉が恐る恐る近寄ってきて、膝と私の顔を往復させてから、膝の上にちょこんと腰掛ける。
腕を回して双葉を抱き締めて、耳元で囁く。
「そうか。嫌か」
「…」
こくん、と頷く。
うなじに顔を埋め、双葉の髪と肌から立ち上る女の香りを肺の中に満たし、
ノーブラの乳房をブラウスの上からふにふにと揉みながら私は意地悪く言葉を続ける。
「んっ…」
「なら選ばせてやる。今、その格好で家まで行って着替えて普通に学校に行くか。
或いは今日学校を休んで日中ずっと俺に抱かれた後、深夜に全裸で公園を散歩するか。
どっちがいい?どっちも嫌は無しだがな」
双葉の体が硬直する。どちらがマシか天秤にかけているのだろう。
そして双葉の乳房を弄る私の手には、ぴくんと震える様な感触が伝わる。
しかしそれは双葉が体を震わせた訳ではない。
双葉の胸をちらりと覗き見ると、胸の先端が少しブラウスを押し上げているのがわかる。
「答えないなら、淫乱なお前の希望通りに外出は止めて、日中は嫌という程嬲ってやる。
沢山気持ち良くしてやるから沢山奉仕するんだぞ。
そしてそのまま深夜に全裸散歩だ。楽しみだな。楽しみだろう?くくくっ」

深夜公園全裸散歩の方なら本編繋がりのイラストも確保してあるし…って、何の事だ。これは私の思考ではない。

含み笑いと共に選択肢にならない選択肢を突き付けながら、乳房の頂に向けて指を這わせていく。
もう片手をゆっくりとスカートの中に忍ばせて、太股を撫でる。
「…そ、んな…ぁ…あぁっ…ゃぁ…、そこ、触っちゃ、だめ、ですっ…」
「どうして触っちゃ駄目なんだ?聞かせて欲しいな」
「せ、制服が、汚れちゃいます…」
「ふぅん…皺になるんじゃなくて、汚れるんだ。何で?」
「ぁ…あ、その、汗で…」
「ほほぅ。こんなに乳首を勃てているから、
そろそろ下の口からいやらしいお汁を垂らしそうで汚れるのかと思ったんだけどな?」
「ぁ…ち、ちがいます…ご、ご主人様が、触れるから、です…」
「まだ肝心な所には触っていないんだけどな?ほら、これが最後だ。どっちを選ぶ?」
「わ、わかり、ました…今から…日向宅へ…行きます…だから…おねがいです…は、放して…」
「よし、じゃあ行くぞ。のんびりしてるとそれだけ人も増えるからな」
「…はい…」

と、いう訳で朝靄に包まれた街を二人で歩く。
犬の散歩をしている老人とすれ違ったりする度に、双葉が硬直するのが楽しい。
「もっと堂々としていた方がばれないぞ」
「そ、そんな事、言われても…」
全体の半分位まで来た所で双葉が音を上げる。
「ご、ごしゅじんさまぁっ…や、やめてください…ほんとに、いやなんです…」
一歩前を歩く双葉が前を向いたまま、小声で私に訴えてくる。
私は笑いを含んだ声で答える。
「ん、何がだ?」
「ゆ、指を…抜いて…下さい…お願い、です…」
「どこから?」
「あぅ…お、ぉ…り…から…」
「聞こえないぞ」
「お、おしりの、あな、から…ぬいてぇ…」
そう、斉藤家を出た時から私の右手は、
双葉のスカートの真後ろに作ったスリットの中に潜り込んでいる。
親指、人差指、薬指、小指の四本の指が双葉の柔らかな尻肉をたぷたぷと弄び、
中指が根本までその中心の窄まりに突き刺さっている。
もちろん、ショーツの着用は許していない。
つるんとした白いヒップが腕で割り広げられたスリットの隙間からちらちらと覗く。
もちろん、私の体で遮っているからその光景は私にしか見えないけれど。
「素直じゃないな。体はこんなに悦んでいるのに」
周囲に人の目がない事を素早く確認してから、
左手でブレザーもブラジャーも着用が許されていない、
ブラウス一枚しか遮る物がない乳房をその上から掴み、
頂で既に自己主張を始めている乳首を摘み、くにくにと転がす。
「あぁっ…」
胸を弄っていた手を下に滑らせていく。
前からもスカートの中に手を忍び込ませて秘裂を指で広げると、とろりと蜜が溢れて指を濡らす。
それだけに留まらず内股を伝い、サイハイソックスに染みを広げる。
「あっ…そこっ…だめっ…あたま、まっしろに、なっ…」
広げられた事で晒された女芯を優しく撫でてやると、
びくびくと全身を痙攣させてから膝が砕けた様に私にもたれ掛かる。
「尻穴ほじられながらノーブラノーパンで街中を歩いてるだけで大洪水じゃないか。
全く、呆れた変態ぶりだな。元は俺の体でよくもそこまで節操無く濡らせるもんだ」
冷たく言い放ちながらも内心ではそんな双葉を大歓迎している訳だけど。
「ひぅ…ご、ごめんなさい…ごめんなさい…もうゆるして…」
「ほら、後少しだから我慢しろ」
「はぁ…はぁ…はぁ…は、い…」
とは言ったものの、もうすぐ到着してしまうのが残念でならない。
右手の中指一本で面白い位私の思い通りに動く双葉をもっと苛めていたい。
これは男の子がラジコンカーで遊ぶのを楽しいと思うのと同じなのかも知れない。
現在、掌を上に向けた状態で中指だけ立てて双葉の尻穴に差し込んでいる訳だが、
例えば爪の方、前に向けて力を入れると、双葉が悲鳴を呑み込みつつ足を一歩前に出す。
左向きに力を入れると息を荒げながら左へふらりと足を出す…といった具合だ。
3m近くある塀で敷地を囲んでいる、日向家の敷地の傍にまで来る。
後は道を一つ曲がって少し歩けば門扉に到着する。
…その方向から何やら物音が聞こえる。
双葉を抑えて角から覗いてみると、スーツ姿の日向の父が門を閉めて鍵を掛けている所だった。
いくら放任主義の父親でも、流石に朝帰りの娘と鉢合わせたら面倒な事になるだろう。
しかも同じ学校の男子生徒が後ろに立っているのだから弁解の余地もない。
幸いにも日向の父は私達に背を向けて歩いていく。
思わず、舌打ちが漏れた。
スーツを着て出て行くとなれば仕事だろう。
つまりあの父親は娘が家に居るか居ないかも気にしていないという事になる。
もはや関係無いとはいえ、腹立たしさを感じない訳ではない。
一つ息を吐いて苛立ちを抑え込み、見えなくなった所で改めて動き出す。
ふと見下ろすと双葉が体を竦めて怯えていた。
「別に、お前に怒った訳じゃないからそんなにビビるなよ」
「あ…やっ…あぅ…ひ…」
ストレスを溜めるのは良くないから素早く発散。
具体的にはぐりぐりと右手の中指に捻りを加えて双葉が悶える姿を堪能。うむ、すっきり。
双葉に門の鍵を開けさせる。震える手で門扉の鍵を開け、私の指に操られるまま門をくぐる。
門に鍵を掛けてから玄関まで、最後の力を振り絞ってよたよたと双葉が歩く。
玄関の鍵を差し込む瞬間に尻穴と乳房を刺激してやる。
「ひゃあぁんっ!?」
私の狙い通りに鍵を取り落とす。乳房を掴む手はすぐに離してやるが、尻の方は指を入れたままにする。
「拾わないのか?」
臀部を押さえられている以上、屈む事は出来ず上体を倒さないと地面に手は届かない。
双葉が地面の鍵に手を伸ばす。
スカートがずり上がり、白いぷりっとした尻たぶが下から徐々に露になっていく。
鍵を手にした瞬間を見計らって、尻の中心を貫く中指ごと、上方向へぐいっと力をかける。
「ひっ…ぐぅ…」
予測していたのか、双葉が歯を食いしばって声が漏れるのを堪える。
きゅっと括約筋が私の指を締め付ける。
けれど上体を起こす事が出来ず、爪先立ちで、扉に手を突き、尻を突き出すポーズから動けなくなる。
「お、おねがいします…こんな格好、させないで、ください…」
尻をふるふると震わせてながら哀願する。
指が痛み出す寸前の所まで力を込めた右腕はそのままで、左手でまずはスカートをまくり上げ尻を露出させる。
次に股間から差し入れて大洪水の秘裂を撫でる。
「あうぅっ…」
顎を跳ね上げて双葉が喘ぐ。
今度は左手の中指を秘裂に挿し込んで、同じ様に残る四本の指で恥丘を支えながら、
ここまでずっと尻穴に挿しっ放しだった右の中指を抜いてやる。
「ひぃぁっ!?」
小一時間、私の中指を咥え込んでいた尻穴はぽっかりと口を開いていて、
ひくひくと蠢きながら少しずつ元に戻ろうとしている様が非常に生々しい。
ここはここでもっと苛めたくなってくるが、それは後の楽しみに取っておく事にしよう。
ぐちょぐちょと音を立てて恥丘を掻き回しながら、
充血しきってこりこりなのがブラウスの上からでもよくわかる乳首を摘んで扱く。
「んくっ…も…もぅ、しみて、いたいんです…ゆ、ゆるして…」
あー…まぁ、雄の本能全開で、処女を失ったばかりだというのに全く手加減なしなのは自覚しているのだが。
「そんな事を言っても、ここに栓をしないと垂れ流しっぱなしじゃないのか?」
ぐにぐに、ぐちゃぐちゃと両手を忙しなく動かす。
「そ、なぁんっ…こ、と…なぃ…でぅぁっ!?…ひんっ…」
何やかや言っても事に及んでしまえば双葉が喘ぎ出すのは、
トシアキとやらが双葉に行った何かが影響しているからではないかとは思う。
そうとでも考えなければ、双葉がこんなに早く私の行為に馴染むとは思えない。
もしそうなら、その点だけは感謝してやらない事もない。
…実は双葉の痴態を間近で小一時間見続けた私の方もはちきれんばかりに元気だったりする。
まだ時間はある。かちゃかちゃとベルトを外してトランクスをずり下げればびこっと一物が飛び出す。
ぬちゃ、と音を立てながら双葉の恥丘にソレをあてがう。
「あ…せ、せめて家の中で…ああぁっ!?」
双葉の悲鳴は無視して、一気に捻じ込む。
青姦というシチュエーションの為か、この一時間の成果か、双葉が登りつめるのが早い。
そして双葉の膣内は絶頂が近くなると絶妙な動きで一物を刺激する。
その為、私もかなり早く達してしまった。
今回は避妊処理をしていないからぎりぎりで引き抜いて背中に振りかけてしまったが…
まぁ、元より替えの制服を取りに帰って来たのだから問題はないだろう。

シャワーを浴びてもまだ時間に余裕はありそうだったから、先に食事を取る事にする。
双葉にも手伝わせながら、適当に野菜を刻んでサラダを作りつつトーストを焼く。
何故先に食事かと言うと…
「ほら、お前の分」
ことん、と、自分の分と比べるとかなり細かく刻んだトーストとサラダが盛られた皿を床に置く。
次いでスープ皿に牛乳を注いで隣に並べる。
大分、私のやりたい事が掴めてきたらしい双葉が、泣き出しそうな顔を伏せて大人しくその前に座る。
「…手は、使っては、いけないのですか…?」
双葉の質問に、にやりと笑いながら答えてやる。
「わかってきたじゃないか」
「…はい…」
うんうん、以心伝心とは正にこの事。けど評価は『もう少し頑張りましょう』かな。
「ただし、皿を挟んで反対側に座れ。俺に背中を向けるんだ」
現在の格好、床に置かれた皿、そしてどの様に食べなければならないのか。
想像が出来たのか、俯いた顔から床に水滴が一滴、二滴と零れ落ちる。
けれど体はもそもそと私の指示通りに動き、背中を見せる。
髪の毛は流石に普段のままだと邪魔になるから、緩く三つ編みを編んでやりながら様子を伺う。
私の一挙手一投足に注意を向けているから、編み終わった段階で次の指示を出してやる。
「食ってよし」
「…はい」
正座の姿勢から上体を前に倒して、皿に恐る恐る顔を近づけていく。
何とか汚さずに食べようとしているのか、舌先で突付いて崩していくだけで、ちっとも減らない。
私はサラダをパンで挟んで、立ったまま行儀悪くもっしもっしと食いながら足で双葉の尻をくいっと持ち上げる。
「んぷぅっ」
皿に顔を突っ込む羽目になった双葉がくぐもった悲鳴を上げる。
顔や服、床に皿の中身が散らばる。
…とまぁ、既に汚れている服を着ている時でもないと出来ない事をしたかった訳だ。
双葉が上体を起こし、手で拭おうとする。
「手を使ったら駄目ってのは、当然手で拭うのも駄目って事だからな」
びくっと双葉の手が止まり、再び緩慢な動作で元の姿勢に戻る。
一度顔を突っ込んだら吹っ切れたのか諦めたのか、今度は顔が汚れる事を気にせずに舌と唇で皿の中身を食べていく。
正座だと圧迫感が強いらしく、段々膝が立って尻が持ち上がっていく。
下着を許されていない為、体液がまだ乾き切らず、てらつく秘所と尻穴が私の前に晒されていく。
顔の位置を変える度にふるふると瑞々しく震える丸い尻肉が何とも美味そうで…いやはや、絶景だ。
時折、ぴちゃぴちゃと牛乳を舌ですくって飲んでいる音が聞こえてくる。
食べ終わるのを見計らって頭を撫で、顔をこちらに向かせる。
予想通り、涙だけでなく食べかすが飛び散り、口の周りからアゴにかけては牛乳にまみれている。
普通なら汚いとしか思わないんだろうけど、そんな状況にすら色気を感じてしまう私は、多分どこか壊れている。
顔に顔を寄せると、ぎゅっと眼を閉じる。
それらの食べかすを舌で舐め取ると、くすぐったいのか舌が当たる度にひくひくと震える。
大まかに舐め取り終わったら、声をかける。
「よく頑張ったな。先にシャワー浴びておくから片付けておけよ」
私も鬼じゃないから、流石に床に散らばった分まで食えとは言わない。
宣言通り、双葉に後片付けをさせている間に私はシャワーを浴びて汗(と他諸々)を流す。
これでも、一緒に浴びるとまた襲い掛かるだろう自覚はあるからぐっと堪えているのだ。
私が出たら入れ替わりに双葉が浴びて、替えの制服に着替える。
ブラは私が見繕ったチューブトップの物を着けさせ、次いで地味目な私服を一着選んで持たせる。
ちなみに私も一着、私服を持って来ている。
さて、玄関を出たら気持ちを切り替えてご主人様から普通の学生にならないとね。

退屈な学校の授業も、双葉の調教計画を練っていたらいつの間にか終わっていた。
放課後になったら、連れ立って駅へ。
念の為に言っておくと、別に痴漢プレイをする訳ではない…いずれはやりたいが。
トイレでお互いに私服に着替える。
「ど、どこに行くの…?」
そう問い掛ける双葉は、私が見繕ったシンプルなデザインの紺色で膝丈のワンピースとセットのボレロという格好。
髪をアップで纏めてやると、大分雰囲気が変わる。
流石に人目があるので化粧まではしてやれないが、少し大人びて見える。これなら問題ないだろう。
「いい所さ」
答える私はスラックスとシャツにジャケットを羽織ったラフな格好。
…フレアなマイクロミニとか穿かせて羞恥心を煽りつつ隙を見て弄りたい所でもあるが、それもまぁいずれ。
とはいえ、待ち時間とか電車に揺られながらとか、恋人同士みたいに引っ付いて隙を見て胸や尻を揉んだりはする。
その度にかちこちに固まる様子が可愛くて仕方が無い。
繁華街まで出たら、目的地まで一直線。
到着した時、丁度いい具合に時間は夜。
目を丸くして絶句する双葉を意地悪く眺める。
入りたくなさそうな双葉の腕をやや強引に引いて、黒い看板にピンクの電灯のその店に入っていく。
そうここは所謂、大人の玩具屋。
後ろから肩を抱き、目に付いた玩具を、私だったら双葉の体にどう使うのかを、顔を寄せて吹き込む。
目のやり場に困り顔を真っ赤にして俯く双葉の、相変わらず乙女な仕草に嗜虐心をそそられる。
凝った物は値が張るから無理だが、適当な値段で興味を引かれた物をどんどん選んで購入する。

…具体的に述べると後で困る事になるかも知れないから詳細は述べない。いや何の事だか私にも良く分からないが。

購入したアイテムの内、ローターと細身のアナルバイブは早速その場で双葉の秘裂と尻穴に咥えさせ、
ショーツを没収して貞操帯を穿かせて鍵を掛け封をしてからスイッチを最弱に入れる。
「うあぁっ…や、なに、これぇ…んぅっ…」
ブラの中、乳首にもローターを仕込んでみようとしたのだが、
不自然な膨らみが服の上からでもわかってしまうのでそれは泣く泣く断念する事に。
…泣きたいのは私より双葉の方だろうけどね。くす。
帰り道、店から駅までは何とか一人で歩けていた双葉だが、
電車の中では、振動の相乗効果なのか何度か喘ぎ声を漏らしそうになり、私が慌てて口を塞ぐ羽目になった。
駅から自宅までは既にまともに立っていられず、私に縋り付く様にして辛うじて移動する有様だった。
斉藤宅に連れ込むと、玄関をくぐった瞬間にへたり込む双葉。
「くぁっ…こ、これ…を、はずして…くだ、さい…ひぁっ…おね、がい…しま、す…んぁっ」
涙と嬌声に塗れた懇願が気に入ったので外してやる事にする。勿論、そのままではないが。
まず部屋に連れ込んでからボレロを脱がせ、皮製の手枷で後ろ手に拘束する。
「ま、また…しばるの、ですか…?」
「その方が感じてるだろう?」
耳元で囁くと、黙って俯いてしまう。自覚はある様だ。
ワンピースを肌蹴させ、ブラだけ剥いで元に戻す。
この為だけにチューブトップにした訳だ…我ながら呆れる程準備が良い。
次に首輪を嵌めて、首輪と手錠を間接や手首に無理が掛からないと思われる程度の長さの鎖で繋ぐ。
それからスカートをまくり上げて、貞操帯、ローター、アナルバイブと外してやる。
それらは、既に双葉自身が分泌した愛液でぐっしょり濡れている。
改めて見直すと太股を伝ってサイハイソックスにまで染みていたりするから、からかってみる。
「他人にばれるかも知れないってのにこんなに濡らすなんて、ほんと変態だよなお前」
「や、ぁ…っ…い、わ、ない、で…ぇ…」
言いながらも、物足りなさそうに脚を擦り合わせてもじもじする。
このまま眺めるのも素敵なのだが、せっかく色々購入してきたのだ。もっと使わないと。
足首を交差させて足枷で繋ぎ、やはり首輪と短い鎖で繋いで、胡座をかく姿勢で固定してみる。
口にはボールギャグを噛ませる。
そしてベッドに仰向けに押し倒せば、完全に自分では自分の体を弄れなくなる。
「ふむぅっ…ふっ…はふっ…」
声にならない呻き声と、かちゃかちゃと物悲しい音を立てる鎖。
めちゃめちゃに犯してやりたくなる衝動を抑えて、
秘裂を、菊門を、薄手のワンピース越しにつんと勃った乳首を、ローターでなぞり、指で掻き回し、抓り、扱く。
双葉の声が切羽詰まっていくのを見定めて、達しそうになると手を止める。
呆然と私を見上げた後、泣きそうに顔を歪める双葉の情けない顔ったらもう。
私も堪らなくなりそうだ。だがまだまだ、今は我慢の時。
双葉が落ち着いてきたら再び嬲る。
特に菊門に触れる時には他の性感帯と同時に刺激してやる事で開発を進める。
5回くらいか、絶頂をお預けさせたら声を出す余裕すらなくなったみたいだからボールギャグを外してやる。
「おえ…あい…いあう…もぉ…ひ…あ…え…てぇ…」
息も絶え絶えで、呂律も回っていない。それでも一生懸命、絶頂をせがんでくる。
あーあ、ギャグかましてたから涎まみれなのは仕方無いにしても、涙と鼻水まで溢れてべしゃべしゃだ。
けど、そんな顔が一番似合うと思えるから不思議だ。
「昨日も教えただろう?『淫乱なメス奴隷の、はしたない涎でべしょべしょの、
いやらしいおま○こを、ご主人様のおち○ぽで掻き回して下さい』だ」
恥辱に塗れた哀願の言葉を教え込み、その通りに言わせてみる。
呂律が回っていないから何を言っているのかわからないから何度もやり直しさせる。
とはいえ、ただでさえ精神的に限界近い筈だから、ある程度経ったら逝かせてやる。

私はそんな風に、他の全てを投げうって双葉の肉体に溺れていった。

あれから何日経過したんだっけ。何だか日付の感覚が麻痺しちゃった。
この肉体の純潔が守れなかった罰とばかりに、
ご主人様が性的に僕…否、もう全身に女を刻み込まれた私…を追い詰めていく行為は徐々にエスカレートしていった。
かつてみたいにご主人様は朝、迎えに来る。色々なアイテムを持って。
体育の授業の無い日は、秘所にローターを入れられた上で貞操帯を穿かされて一日を過ごす。
数日前からはアナルバイブが追加された。
その次の日は体育があったから免除されたけど、翌日にはローターがバイブになった。
お尻の穴に挿入する事になってからは、朝、まずご主人様に浣腸される。
そしてご主人様が見守る前で、お腹の中の汚物を全て排出させられる。
その後始末…紙で拭く事すらさせては貰えない。
ご主人様にお尻を向けて『いやらしいメス奴隷の汚いお尻の穴を綺麗にして下さい』とお願いしなければならない。
ご主人様は秘所とお尻の穴を責めながら汚物を拭き取った後、それらを押し込み、貞操帯で蓋をする。
私はお腹の中に二本の杭を打ち込まれたまま通学し、授業を受ける。
それらは遠隔操作が可能な型らしく、通学中や授業中に動き出したりする。
その度に声が漏れそうになるのを必死で堪える。
そうやって体を昂ぶらされた時は、相手をしろという合図だ。
昼休みに合流して、人気の無い場所で抱かれる。
当然恥ずかしいし、見つかったら、ばれたらという恐怖心も強い。
毎回怯えて渋るけど、ご主人様は止めてくれない。
『それが良いんじゃないか。お前だってその方が興奮してるだろう?普段より濡れるし締まるからな』
そう言われると、本当の事だけに黙って俯くしかなくなってしまう。
体育のある日は着替えで周囲に見咎められる可能性が高くなる事を考慮してか、
貞操帯やバイブ、ローターは装着しなくても良いので気が楽だ。
そういう日は、代わりに休み時間や放課後に口での奉仕を強いられる。
そんな、異常な毎日が日常と化しつつある。
深夜に学校内を全裸四つん這いでバイブを装着した上で首輪に引かれて散歩もした。
床のタイルの冷たさが掌と膝、足の爪先から伝わってくる。
けれどそんな事は気にもならない。
秘所から抜けない様固定された上でうねうねと動き続けるバイブから与えられる快感と、
宿直の教師に見つかったら、という恐怖が強すぎて。
この時は、犬の様に鳴く事しか許されていなかった為、制止を願う事すら出来なかった。
足が鈍ると、ご主人様は掌で私のお尻を叩く。
ぱあんと大きな音が響き、苦痛と快感が入り混じって私を責め、私は必死で手脚を動かす。
響いた音を不審に思ったのか、教師が見回りに来た時は本当に心臓が止まるかと思った。
物影に隠れて、ご主人様と共に認識をごまかしていなかったらどうなっていたか。
私の方が効果時間が短いから、明かりと足音が通り過ぎるまでは生きた心地がしなかった。
お尻の穴は、初日から執拗に責められ続けて絶頂を極められる様にもなってしまったし、
乳首やクリトリスも、毎日そこだけを延々刺激される責めが行われた結果、
過敏といえる位敏感になってしまって、心なしか大きくなった気もする。
この体は与えられる苦痛と快楽で、ご主人様が言う通りの『淫乱なメス奴隷』になっていったのだった。
私は、他の何事も目に入らなくなる位、ご主人様との関係に溺れていった。
そう、二人とも、まるで現実から目を逸らす様に。
眼を瞑って嫌な事を見なければ、嫌な事もこちらを見なくなると、盲目的に信じるように。

その日は、かつて脅された時は拒否した、深夜に公園を全裸で散歩を実行させられていた。
それどころか、一周してもご主人様は満足せず、奥まった林の中、
暗がりで目立たない木に身動き出来ないよう私を縛り付けてから、見えない位置にまで離れていった。
官能を絶やさない様、最弱に設定されたローターを胸に張り付けられ、
秘所にはバイブを、菊門にはパールが埋め込まれていた。
そして、最近抑えが効かなくなっていた口にはボールギャグ。
放置されたのは主観から言えば無限にも思えたけれど、多分そんなに長い時間ではなかったと思う。
迎えに来たご主人様が腕の戒めを解こうとした時に、その後ろに迫る人影が目に入った。
剣を腰だめに構えて駆け寄って来る見覚えのある人影。
ご主人様に警告したかったのだけれど、ボールギャグに阻まれて伝える事が出来なかった。
もう駄目だ、と目を瞑ってしまったが、その直後、がきんと硬質な金属音が響く。
驚いて開けた眼に映ったのは、同じく驚いて振り返るご主人様と、剣を構えた少年と、
その間に割り込んで大鎌で少年の剣を受けている、十歳ちょっと位に見える少女の後ろ姿。
「遊んでないでさっさと逃げろガキども!」
少女が、その可愛らしい声からは想像しづらい乱暴な口調で怒鳴る。
ご主人様が我に返り、私を拘束する枷の鍵を震える手で解く。
乱暴に胸のローターや股間に刺さるバイブを抜いて、手を引いて一目散に駆け出す。
呼吸を阻害するボールギャグはとりあえず走りながら外す。
しかし快楽に体力を奪われていて、あっという間に息切れして走れなくなってしまう。
業を煮やしたご主人様が私を背負って走ってくれたが、それもすぐに限界を迎える。
公園を出て少しの辺りで足が止まってしまう。
ご主人様が荒い息を吐きながら降ろし、全裸の私にジャケットを羽織らせてくれる。
地面にへたり込んで息を整えていると、先程助けてくれた少女の声が響く。
「死にたいのか?まだこんな所に居るなんて。あいつは引いたがすぐに戻ってくるぞ」
そして暗がりから姿を現わし歩み寄る。長い銀髪と白いワンピースが街灯にきらめく。
その細い首には首輪、手首には金属製の枷をはめていてアンバランスさが際立つ。
どう見ても僕達よりも35歳は幼い、可愛い娘だ。
さっきは暗くてわからかったが、肩には黒猫が乗っている。
その手には、不釣り合いな程大きな、死神あたりが持っていそうな鎌。
どこか、ご主人様が特技を使って目立った時と同じ空気を纏っていて、目が離せなくなる。
この体になってからは縁がなくなっている筈の雄の本能がざわめく。
押し倒せ、抱け、自分のものにしろ、と。
今は女で、しかも特技が効きにくい筈なのに、これほど心を奪われるなら、
今は男であるご主人様は…と、考えていると、ご主人様が背中から僕を強く抱き締める。
見上げると、何かを堪える…というより縋り付いている、という様子。
抱き締める腕に、そっと手を添える。はっとした様にご主人様が私を見下ろす。
「よく耐えた。助けようとする奴に襲われるのも慣れっこだが、いい気はしないからな」
やたら上から目線で不思議な事を言う少女にご主人様が話しかける。
「あいつは…お前は、一体、何なんだ!?」
「説明してやりたい所なんだが、生憎時間切れだ。助けてやれるのも多分これが最後だ。
コントローラーが再生して拾われたらしい。もうすぐにでも呼ばれかねん。
そうしたら嫌が応でも行かにゃならんからな」
「何を言ってるのかわからないぞ!」
「こっちの事情だ。言っても仕方ない…だが、まぁそうだな。
力を渡しておくから後は何とかし…ぐっ!?くそっ、もう、か…
と、思っていたんだが悪いがそれも無理そうだ。後は無事を祈る位しか出来そうにない。
じゃあな、がんば…」
言いたい放題言って、少女が目の前から忽然と消えた。
ご主人様の腕の力が抜ける。その腕からするりと抜けてご主人様と向き合う。
「とりあえず、ここから離れるぞ」
「はい」
そして僕の手を引いて歩き出そうとしたその瞬間、ごう、と風が唸った。
傍らには何時の間にか少年が居て、ご主人様の胸から剣が生えた…様に見えた。
血が溢れた訳ではないけれど、以前と違ってそれが致命的である事が何故か理解出来た。
一瞬で眼から…体から力を失い、ご主人様がゆっくりと倒れる。
ご主人様だった、斉藤清彦の体を踏み越えて、少年が迫る。
呆然としていたがすぐに我に返り、力の限り暴れるが無駄な抵抗だった。
力任せに押し倒され、奴隷になったその日から乾く間もない程濡れ続けてきた、
今もしどとに濡れている秘裂に強引に少年のぺニスを突き込まれる。
ご主人様に開発されたこの体は、捻じ込まれる肉塊を悦んで締め上げてしまう。
ご主人様よりも遥かに早い時間で少年は絶頂に達し、体の最奥に精を撃ち込まれる。
その瞬間、何か大事な物が穢され失われた気がした。
この体を食い破って、巨大な何かが姿を顕す。光の柱となって噴き上がる。
「封印は失われた!別たれし我が本体、我が分身、目覚めよ!ふはははは!」
少年の哄笑を聞きながら薄れゆく意識の中、
一足先に逝ったご主人様が差し伸べてくれた手を握り、
強く抱きしめ合う幻視と共に私も逝った。

その日、九本の蠢く巨大な光柱の発生が確認された極東の島国は世界地図から永遠に姿を消した。
しかし、それは始まりに過ぎなかった。
まるで水面に波紋が広がる様に、被害は拡大していった。
波紋はこの惑星全体に広がり、通り過ぎた後には、この惑星が誕生したばかりの頃の姿があった。
地表は溶岩で覆われ、有機物は酸素を消耗しながら燃焼し、海はその大半が蒸発した。
僅かに残った海もシアン化水素、ホルムアルデヒト、青酸などが溶け込み、
高温で煮えたぎる猛毒の海となった。
大気は大量の粉塵と水分で覆われ、頻繁に雷が発生した。
あまりにも突然な、この惑星の環境の激変に対応出来る生命は地球上には存在しなかった。
人類の時代…生命の歴史は、こうして幕を閉じた。

この後一億年という僅かな歳月で、この異変は終息し再び生命に溢れた青い水の星に至るのだが…
現在と繋がりを持たないその時代について、ここで語る意味は無い為、この話はここで終わる。

BADEND
黒いと評判だった(?)日向さんをちょっと真っ黒にしてみたらこんなんなっちゃいました。
掲示板掲載時はラストで時間に追われて急いで畳んでしまったので多少加筆してあります
Nonexistent
0.3600簡易評価
14.100きよひこ
GJ 待ってました