ぐぉっ、ぐがっ……
気持ちよさそうに寝ていやがるこいつ。
とある豪邸の一室。この家のご主人様とも言うべき西園寺宗久(サイオンジ ムネヒサ)はこのだだっ広い寝室にあるこれまた不必要にまででかいベッドの上で大の字で寝ている。
この豪邸に住んでいるのは今現在こいつと俺の二人のみ。こいつの両親は仕事人間ってやつで海外いろんなところ飛び回っているらしい。
そのため色々な所に別邸ってやつを持っていて、そこを点在しているとか。
実のところこの家もそんな別邸のひとつに過ぎない。だかやたら広い。ったく、金持ちはよくわからん。
そんなことを思いつつ、部屋の隅っこにはパソコンを見る。電源は切れているが、大方ネトゲを昨晩遅くまでやっていたな。
今日が休日だからと思ってやりこんでいたことだろう。たぶん深夜4時とかそのぐらいまでやっていたな。
そういう生活パターンは金持ちも一般人もあまり変わらないか。
現在時刻8時。いつもの休日の定められた起床時間になっている。
ちなみに平日は学校があるので7時起床。俺もこいつも現在学生であるためその時間に起きないと学校に遅刻する。
もっとも、俺の方は今現在学校に行くのは困難を覚えるが。
そうなったのはこいつのせいというか、おかげというか。
とりあえず、起こさねば。それが朝の努めのひとつ。
「おい、いつまで寝ている宗久」
みしっ、と音がしたかもしれないが細かいことは気にしない。今までの俺の人生を思えば些細なこと。
「ふふっ、相変わらず荒っぽい起こし方だね雅ちゃん」
「お前寝起きが悪いからな。このぐらい荒っぽいのがちょうどいいだろ?」
俺の起こし方は至ってシンプル。足を持ち上げ寝ているこいつの顔面に一発蹴りをめり込ませるだけ。
うんうん、効率よくてかつ確実。
「ご主人様を足蹴にするのはどうかと思うけど?」
「朝起きたらこうなっていたのを見たときは逆さづりにしてやろうかと思ったんだが?」
こうなっていたもの、それは俺が指差す物体。
俺が今身につけているのは一般に言われるそして最近一般人でも知るようになった一部の人間が好むメイド服。
紺色を基調とした、ところどころフリルの付いた白いエプロンも装備、カチューシャとグローブを身につけ、さらにはミニスカートの下には大人なガーターベルトのストッキング!
その制服というか仕事着を持ち上げている胸の部分。俺はそこに指差していた。
「おおっ、実に見事な盛り上がり具合! 巨乳に仕上がりましたなへぶぐわっ!?」
「ついにこんなものまでつけやがって。人の体を何だと思ってやがる」
はっきり言っておく、俺は男だ。
今までの人生二十年弱を男して生きてきた。正真正銘の男、戸籍の性別欄だって「男」と書かれている。
しかし、だ。俺の今現在の肉体にはまぎれもなく女性の胸がある。それも巨乳、結構でかい。
そもそも俺がこんなところでこんな格好しているのにはわけがある。
俺、葛城雅(カツラギミヤビ)の両親は昔から金に関して妙な価値観を持っていた。
簡単に言うと博打好き、ってやつだ。
仕事で稼いだお金はそのほとんどを賭け事に費やしていた。それもほとんど外してばっか。
そのせいで生活費にはほとんどお金は回ってこなくて、学費すらまともに払っていないって状況。
だから学費とか生活費はほとんど自力で稼ぐような生活をしていた。
かなり苦労したけどとりあえずはごくごく一般的な学生生活はしていた。誰かこんな俺を誉めてくれ。
しかしあの馬鹿両親はとことん馬鹿だった。
こともあろうに俺が必死になってバイトしながら学校にいってる中、勝手に家を売り払い、どこかへと行ってしまった。
行方知れず、というやつ。
家どころか俺の私物までも売り払ったらしく、本当にもぬけの殻になっていたし。
何で人が学校に行っている間にこうもあっさり事を運べるのかと、驚嘆したぐらいだけど。
ただ、次に考えたのは自分の身の問題。
家がなくなっちゃって、俺一体どうやって生活して行けばいいの?
さすがに今のバイトだと学費と食費と光熱費が限度。アパート借りるお金まで払える余裕はない。
まさかこの年でホームレス? ちょっと前に中学生でホームレスやっていた芸人が執筆して話題になったけどさ、まさかそれを実体験することになるとは夢にも思わなかったよ。
さすがにそのときは両親を呪ったよ。そして何で俺がこんな不幸にならなきゃいけないんですかって嘆いたね。
そこに助けを差し伸べたのがこいつ、西園寺宗久だった。
立場は学校での友人、もしくは悪友。なんでも祖父がかなりでかい西園寺グループの会長やっているらしい。
つまりは、金持ちの坊ちゃま。
といっても本人はそんなそぶりこれっぽちも見せない、ごくごく普通の学生という感じ。
見た目は、な。
俺から言わせれば中身はなかなかの変態だ。普段の学生生活ではそんな様子これっぽちも見せないけど、俺にこんな格好させている時点で駄目だと思う。
両親の悪行によっていく当てのなかった俺に「うちにこいよ」といってくれたことは感謝している。
だが、その条件が俺にメイドとして働いてくれっていうのはなぁ。
最初は我慢すればいい、と思っていたが、それもなかなか甘かった。
俺をメイド服で女装させるだけでにあきたらず、体も改造し始めたのだ。
ここがこいつのもうひとつの変態的一面。マッドサイエンティストというやつ。
いったいどこでこんなもの学んだのか知ったこっちゃない。実家の会社のどっかで研究しているものを自己流に改造したのか古代の遺物を改良したのか宇宙人から技術提供してもらったのか知らんが、とにかくよくわからない方法で俺の体をどんどん女に改造して行っている。
段階的にいうと……
屋敷に来た初日、女装させる
3日目、無駄毛や髭が生えなくなる
6日目、髪の毛が長くなる
11日目、肌が綺麗になる
16日目、顔つきがどこか女っぽくなる
19日目、声が高くなる
21日目、筋肉が落ちる
25日目、骨格が変わる
27日目、ヒップの肉付きがよくなる
29日目、ウエストが細くなりくびれができる
そして本日34日目、朝起きたら胸に妙な圧迫感を感じたのだが、それはもう立派な胸でした。
毎度毎度朝起きて気が付いたら体が少しずつ変化しているってのはどうよ?
いったい何をどうやっているのか知らないが、精神的にこいつは怖い。
今現在も突然やってきた胸の存在感と重量感には戸惑っている。それを俺は怪訝になっているのだが……
「ふっ、雅は巨乳が好きなのだろ?」
「いや、確かに好きだけどそういう問題じゃないし。好きだって言っても自分がなりたいってのは違ひゃあぁっ!?」
違うから、という前に変な声をあげてしまった。その理由は…
「うん、触り心地サイズよし。Gカップってところかなぁ?」
宗久が触ってきたのだ、俺の胸に。
しっかりと両方の胸に触って、モミモミして…ああ、やばい。変な感じに……
「うん? ブラをしてないね。ちゃんと巨乳はブラをしないと型崩れが」
「型崩れ気にしとる場合かボケえぇぇぇぇっっっ!!」
「ぐべごはぁっ!?」
綺麗に回し蹴りが決まった。宗久はそのままベッドの上に昏倒した。
ちなみに、昨日まではちゃんとブラしてパッドつめてました。
今日つけてないのは……サイズが大きくなって入らなかったんです。
恥ずかしい。
リビングは一般家庭よりも十分広い。金持ちはこういうところでお客さんを呼んでホームパーティというやつをやるのだろうか。欧米か!
そんなテーブルに並べられた朝食は俺が用意したもの。
学費稼ぐのにいろいろとバイトの経験がある。その中のひとつに家事手伝いっていうのがあったな。
おかげで料理洗濯掃除一般的な家事であれば難なくこなせる。
特に食事は料亭や三ツ星レストランでもバイトしたことあるから特に腕がいいと自分では思っている。
「この年でそんな経験積んでる俺って一体……」
「何を泣いているんだ?」
「お坊ちゃまには一生わからないかもしれない人生経験の悩みを色々と」
話を戻そう。この屋敷での家事一般はすべて俺の仕事。当然こういう食事だって。
ご主人様である宗久が食卓に着き、その横で給仕をするのもまた勤め。
まあ、給仕といっても大したことしていない。ただ単におかわりと言われればそれを持ってきたり、コーヒーを入れたりといった具合で。
「あ、今日はコーヒーはいいよ」
先ほどドリップで淹れたコーヒーをまさにカップに注ごうとしたそのとき、先ほどの攻撃でちょいとぼろぼろになっているご主人様から待ったがかかりました。
「ん? いらないのか?」
いつもは洋風な朝食にコーヒーがお決まりなのだが、今日はいらないらしい。
うん、嗜好変わっちゃうぐらい攻撃したのか俺。
おかしいなぁ、こいつがセクハラするたびに回し蹴りやスープレックスをかますのは日常茶飯事のはずなのに。
今日の回し蹴りは入りどころが悪かったのか? 変なところに決まって味覚のスイッチ変わっちゃったのか?
「あのさあ、さりげなくご主人様の俺に対してありえないような暴力シーンを回想していない?」
「気のせい」
言い切っておこう。何せ行く当てのない俺だからマイナスとなるようなことは思い出さないでいただかねば。
「とにかく、今日からコーヒーじゃなくてミルクが飲みたい」
淹れたちゃったコーヒーは昼にでも俺がいただくかと考えていたところご主人様がそのように言いやがりました。
なんだか、いやな予感が……
「確認しておきますが、そのミルクとは牛乳ですよね?」
「いいや、雅のおっぱぐけごばぁっ!?」
ある程度予想できた答えだったから、俺も条件反射的にご主人様を食卓に沈めてしまいましたよ。
「もう、朝食がもったいないじゃないか」
「僕の身の安全じゃなくて食べ物の心配が優先なのね」
顔面に付いたスクランブルエッグとケチャップをティッシュで拭きながらあっさりと復活した。
意外と手際いいな。
そしていやらしい目つきに。しかもわきわきと手を動かして行動までいやらしい感じに。
「で? 俺のミルクとは一体どういう下品な話ですかご主人様」
「ふっふっふ、盛大にいやみをこめているね。僕がただ単に雅のおっぱいを大きくしたと思ってる?」
「ただ単かどうかはともかく、普通は男に巨乳をつけようとは思いません」
「ふっ……実はそのおっぱい、朝になるとちゃんとミルクが出るのだあぁぁっ!!」
「はいはいご主人様、夜中にネトゲしていると思ったら実はエロゲだったんですね。やりすぎると馬鹿な頭がもっと馬鹿になっちまうですよ」
「ねえ、僕のこと本当にご主人様って思ってる?」
「ちっとも」
あ、宗久がすねた。……すねたふりだと思うけど。
「ふっ、雅がそういうのだったら……」
復活が早かったからやっぱりすねたふりだろう。こいつはそういうやつだ。
そして不敵な笑みを浮かべて……はっ、まずいっ!
「こうしちゃえ」
気が付いたときには時既に遅し。宗久が手にしていたリモコンにスイッチを入れていた。
「ひっ!?」
スカートの中で発生する違和感と刺激。体中にぞくぞくした感触が伝わっていく。
ほんのわずかな刺激のはずなのに、立つのがやっとになっているから食卓に手を置き必死に体を支える。
それもわずかな時間。そのざわざわとした感触は収まったところを見ると宗久がスイッチをオフにしたようだ。
「いやぁ、相変わらずいい反応だねぇ」
「てんめぇぇっ」
睨みつける俺、対して宗久はすがすがしいぐらいの笑顔で微笑んでいる。
上下関係を知る瞬間、ていうか逆らえないでいる自分が悲しい。
「……どうしろってんだよ」
勝ち誇ったような笑顔で宗久は俺を見ている。今の俺の表情はきっと敗者の顔。
「もち、これにおっぱい搾ってね♪」
そっと出したのは何の変哲もないマグカップ。それ今までどこにしまっていたんだ? という突っ込みは面倒くさいからやめておこう。
何をすればいいのかは今の言葉で十分だ。自分の体に起こっていることは大体察しがつく。
俺が今着ているメイド服は紺色のワンピースの上に白のエプロンを着用する仕組みになっている。
首の後ろのところで止めているのだが、それを解き、エプロンを上だけはずす。
そして前の男とは逆につけられたボタンを一つ一つはずして行く。ある程度はずしたところでそれを開放。
「おおっ、いい感じに立派なおっぱい♪」
「うるせえ」
あらわになった俺の巨乳。それがあらわになった瞬間はぷるんと音をを立ててこぼれたような錯覚に陥る。
今朝は目が覚めて巨乳になっているのに気がついて、まじまじと姿見の前で立ち尽くしていた。
思わずぱんつ一枚になっていたっけ。体のラインも完璧に女になっていたから鏡に映るのまごうことなき下着姿の女。
自分で胸を揉んでみたり、ちょっと谷間を強調するようなポーズとったりしちゃいましたよ思わず。
男を魅了してやまない巨乳というアイテムが自分についちゃって、つい変な事してました。はい、すいません。
その時にちょろっと白い液体が出てきて、なんだかいやな予感がしていた。
それが今につながる。指示された目標物は目の前のマグカップ。
前かがみになって、片方の胸の先端をそれに近づけ狙いを定めて、搾ってみる。
ちゅっ♪
「うん、生搾りいいですねぇ」
くそう、本当に出たのには何かむかつく。そしてこういうことになった張本人のコメントには殺意を感じる。
自分で弄ってて白い液体が出たときには何かの冗談かと思った。気のせい気のせいとごまかしてもみた。
だが現実だった。搾ったら本当に母乳が出てきやがった。
こんの野郎、一体俺の体にどういう細工しやがったんだ。
「君の体内には体を作り変えるためのナノマシンが活動している。そいつらの働きによって母乳を毎朝生産するようにしているんだよ」
こいつ、心の声でも読んだのか? 俺の質問に的確に答えやがって。
大体ナノマシンなんてSFの話持ってきやがって。ちょっと前にはニュースとかで何かと話題になった単語だけど、現実は程遠いはず。ということはやっぱり宇宙人から技術提供か?
バル○ン星人か宇宙人○ョーンズか知らないけど、こんなやつになんてもの与えるんだよ。
ていうか、売ったら相当金になるんじゃないのかこの技術。あ、だから金持ちなんだ。
金持ちの理由は宇宙人との癒着かよ。いまどき政治家や官僚との癒着は時代遅れってことか。
……って、ちょっと待て。
「いま、毎朝とか言いやがりましたか?」
「敬語とヤンキー語が混在してるよ雅君」
「ゴタゴタいってねえでとっとと説明しやがれ」
「あ、ヤンキー語に統一したんだね。ていうか、いまのはヤクザ言葉だけど。まあとにかくさ、ご主人様としてはメイドのおっぱいは毎日飲みたいわけでげぐふっ」
「人の体にヘンテコな細工してんじゃねえぇぇっっ!!」
思いっきり蹴り飛ばしてやった。血を吐きながら椅子ごとぶっ倒れたが、こいつにはこれぐらいがちょうどいい。
まったく、とんでもないやつだ。最初は行く当てのない俺を迎えてくれたことは感謝していたけど、今はただの変態野郎だ。
男にメイド服着せてることといい、人の体勝手に改造したことといい、よくこんなことできるものだ。
ついでに今朝だってこのはうっ!?
「ふっふっふ、ご主人様に手を上げるとはいい度胸だよ雅君」
く、くそう、また……今度は簡単には止めないつもりか。ていうか、さっきよりも強い。
「実はナノマシンにはちょっとした追加機能があってね、体の性感度を上げることだってできるんだよ」
そういうことか。つまりこれは設定を強くしているんじゃなくて俺の体の感度が上がっている……!!
ああ、やべえ。感じちゃってる。体が否応なく反応してやがる。
息が荒くなって、鼓動が早くなって……
「うん? 乳首がボッキしちゃってるねぇ。すごくエロいよ」
ああ、本当だ。女のおっぱいって本当にボッキするんだ。
「さてと、せっかく雅君に立派なおっぱいができたし。せっかくだからご主人様にパイズリしてくれるとうれしいなぁ」
いつの間にやら椅子を直してそこに腰掛けて。そしてズボンのチャックを下ろしてそこにあるものを取り出して……
ぴんと起立した、宗久のそれ。
感度が上がって腰が抜けてしまい、床に座り込んでいた俺のちょうど目の前にそれを見せ付けるように。
鼻につく匂い、オスの匂い。大半が女になってしまった俺の体はその匂いを嫌悪するんじゃなくて、まるで媚薬で嗅いででいるかのように反応して……
くそう、何でいい匂いに感じるんだよぉ。
俺の胸も反応している。これで、パイズリ……
「おおっ、いい感じだねぇ」
ぽよぽよおっぱいでおちんちん挟み込んで……うわぁ、熱いのが伝わってくる。
「おまえ、毎度毎度男にこんなことさせて気持ち悪くないのか」
「僕は雅のこと女と思っているからノープロブレム」
女じゃねえっつーの、俺は。
「だってこんなおっきなおっぱいした男の人なんていないしね」
てめえがでかくしたんだろうか。
そのでかい俺の胸は感度が上がっている。これもナノマシンのせいか。
さっきからうずうずとした感覚。こうしたくて仕方ない気分。
宗久の男の物体を挟み込んで、胸を上下させる。
こうするとうずうずした感覚が満たされていく。満足感にも似たような感じ。
だけど、それだけじゃ足りない。
「んっ、いいねぇ……上手いよ」
ご主人様からお褒めの言葉を頂戴する。挟まれたおっぱいの間、俺の大きなおっぱいの谷間からちょこっと頭を出した先端を、愛撫する。
最初は挨拶代わりに、先端を軽くぺろっと舐める感じで。
そして次第に動きは増して、おっぱいと口とでそれを抱き寄せるようにして。
まるで愛しいように感じながら、頬ずりするように、優しく。
体が火照ってくる。興奮しているんだ俺。宗久のおちんちん、フェラして。
何でこんなこと自分がしているのかよくわからない。何でこんな気持ちになるのかも。
たぶんナノマシンのせいだ。俺は男だ、こんなこと、本当は吐き気がするくらいいやなことなのに。
だってそうだろ? どこの男が男のペニス舐めて喜ぶんだよ。そんなことするの変態だよ。
つまり俺は変態……なんかじゃない。だからナノマシンのせいで………
「んんっ!?」
口の中に発射される生臭い液体。予想はしていた自体だが不意打ちのように来たからちょっとびっくりした。
それが口の中を満たしていく。口の中に広がる独特の風味。
男の、味だ。
それを残らず飲み込む。宗久の男の味と匂いが喉の奥を通過し、体に浸透して行くような錯覚。
「えらいえらい、ちゃんと飲み込んだんだね。初めてにしては上手だよ」
よしよしと頭をなでなでするご主人様、宗久。たしかに、こんなことするのは初めてだ。
どこぞのエロゲみたいな展開、メイドがご主人様にご奉仕ってよくある展開。
できれば俺がご主人様で、メイドに奉仕してほしいのだが。
しかし、今そのメイドの立場は俺。メイド服着て、座り込んで、宗久のペニスを……
そこまで考えて急に現実に戻った。それでいて恥ずかしい気分。
「て、てめぇ……俺にこんなことさせやがって」
必死になって強がっていたが、さっきまで自分がしたことを考えるとあまり強気になれない。
いくらナノマシンによってその気にさせられていたとはいえ、半分は自分からしていたのだから。
「ん? 怒った顔の雅もカワイイねぇ」
「ば、馬鹿にすんじゃねえっっ!! 俺にこんなことさせやがって変態」
「ほほう? そんなこと言えるのかなぁ雅君」
不敵に笑った。いたずらっ子がいいもの見つけたときの顔のように。
それを見て俺は自然と警戒心を強める。いじめられっこが、おびえるように。
そしてそれは裏切らない。
「自分だってこんなにしちゃってるくせに、これだって変態じゃん」
座り込んでる俺のスカート、メイド服のミニスカートを宗久は隙を突いて器用に足を使って一気にたくし上げた。
「きゃっ!?」
つい出てしまった自分の声、女っぽい反応に自分を呪いたくなる。
しかしそれ以上にご主人様の前にあらわになったそれに恥ずかしさを覚え、その気持ちのほうがずっと強くなる。
「や、やめっ……」
スカートを抑えようとするが宗久が妨害するせいで上手く納まらず、結局中があらわになった状態でスカートは落下する。
正確には、中の物体があらわになってしまった状態で。
スカートの中は宗久に仕込まれたものだ。
俺が穿いているのは女性のショーツのようなもの。ようなものというのは俺の主観。
確かに見た目はショーツなのだがちょうどど真ん中で割れ目が入ってて、大事な部分があらわになるエッチ系のショーツ。
ガーターベルトと同じ黒の中央が割れたショーツから出ているものは、俺の唯一男であることを証する物体。
ここだけが俺が男のときのままであり、俺という存在を認識させてくれる最後の砦。
すっかり他のところが綺麗な女の体となった今ではあまりにも似つかわしくない、綺麗な女性の体には存在しない不可解な物体。
男の、おちんちん。
先ほどまでの痴態によって硬く勃起したそれは、宗久に仕込まれていろいろアイテムがつけられている。
根元には黒のショーツとガーターベルトとは色合いがまったく異なるピンクのリボンが綺麗にかわいらしく結ばれている。
お人形さんを飾るかのようなリボンだが、あいにくとこいつはお人形さんみたいに可愛くない、凶暴な男の存在。
その先端はコンドームがつけられ、俺が先ほどわずかにイッてしまったときに漏れた液体が少したまっている。
びくびくと脈打って、別の生き物のように動いてて、俺の女になってしまった体のせいで余計にグロテスクに見える。
前だけじゃない、後ろもだ。お尻の穴にまで。
そこからやってくる刺激、宗久がリモコンを操作した様でまた刺激がくる。
「ふあぁぁ……」
そのせいで思わず前かがみに倒れる。
胸がつぶれて圧迫する。おっぱいに残っていた母乳がそのせいであふれ、床に甘い香りのミルクがこぼれた。
下半身からやってくる刺激を抑えようとしてか、自然とお尻を突き出すような体制になってしまう。
さっきから体にやってくる刺激の原因はこれだった。
穴からはケーブルのようなものが出てきて、ストッキングの内側に入れてある本体につながっている。
リモコンによってその受信機に指令が届き、その指令がケーブルを伝って中に届き、中にいる物体が指示に従って動く。
今、ようやく刺激がとまった。
「まあ、そろそろ出来上がっちゃったみたいだから取ろうか」
宗久が俺の女らしい可愛く大きくなったヒップの中に入り込むケーブルをつかむ。
そしてそれを焦らすように、それでいて最高にまで存在感を示すように引き抜いて行く。
「あ、んうぅっ……」
それが動く。抜かれる。
その時に内側から俺の勃起したおちんちんを刺激する。普通は感じることのない刺激のせいで、またちょっとイッちゃった。
体の中に、お尻の中にあった存在感が消えた。
入っていたのはピンポン玉より一回り小さい金属色した球体が5個。
全部がつながって鎖状になっているそいつがさっきまで俺のお腹の中で暴れていた犯人。
もっとも、それを入れて操作して刺激させていた真犯人は当然宗久なのだが。
前も後ろも宗久を起こしに行ったときに仕込まれたもの。
朝一番俺が宗久をどついて、そのお仕置きとばかりに俺を組み伏せてこいつを仕込みやがった。
あの時俺はいともあっさり組み伏せられて抵抗できなかった。思えばあの時もナノマシンに何か働きかけて俺が反撃できないようにしたのだろう。
ようやく開放された存在感。どこか切ないような感じもしたがそれを振り払い、安堵する。
だが、このご主人様がそれを許すはずがない。
「ん、カワイイお尻だねぇ。フニフニしてて気持ちいいよ」
宗久が、俺の尻に頬ずりしてる。
「あ、やめっ……待てこらっ!」
ぞくぞくする。まだ体の感度が高いままで、ちょっとしたことが刺激となる。
必死に抵抗して何とか逃れる。身の危険を感じたというのもそうだし、これ以上されたら自分がおかしくなってしまいそうで。
だがそう簡単にこのご主人様が逃がすわけがない。すぐに捕まり、一気に引っ張られる。
そして椅子に着席。俺は座った宗久に向き合う形で宗久をまたいで座っている。
腰に手を回し、俺を抱き寄せている。俺は宗久の方に手を乗せ、抵抗するのをあきらめていた。
なぜかはわからない。みつめてくる宗久の瞳に吸い込まれそうな錯覚に陥ってて。
「ふふ、こんなカワイイ姿してちゃ、襲いたくなっちゃうじゃないか」
どきり、とした。
密着する体。俺の胸は宗久の胸板によってつぶれて、まだ残っていた母乳が白いシミを作っていた。
下は俺の固くなった男のそれと、さっきまで俺がしゃぶっていた宗久のそれが触れている。
男同士で変な感じ。だけど、思ったほどいやな感じがしない。
俺もおかしくなってきたか? そんなこと考えていたら宗久が俺のお尻に手をかけて、持ち上げている。
そしてそれが下に入り込んで……
「え? ちょ、ちょっと待っ……」
何をするのか察して必死になってとめようとする。だがもう遅い。
「初めてじゃないんだから、そんなに緊張しないで」
「そういう問題じゃ……あっ、んあぁぁ……」
宗久のそれが、入ってくる。
さっきの球体のせいでゆるくなっていたお尻の穴、そこに入ってくる熱い物体。
球体とはぜんぜん違う感触。ぞくぞくと体が反応している。
宗久に襲われるのは、これが二度目だった。
一度目は一週間ほど前、俺のお尻がボリュームを増して女の尻になったときだ。
不覚にもバックから襲われて、処女(?)を失った。
そのときも場の空気に流され気味になって、最後は自分からお尻を出して迎え入れていたような。
確かに気持ちよかった気はするけど、結局さめてしまえば男に襲われた屈辱感が残った。
何であんなことしたのかと考えたが、あれもたぶんナノマシンのせいでその気にされたのだろう。
どっちにしても男の体の俺を犯すなんてこいつ、やっぱり変態だ。
ならば今もこうして男に犯され、気持ちよがっている俺も変態なのか?
「宗久ぁぁ……」
「雅、かわいいよ」
その一言にかあっと熱くなる。
宗久は俺のお尻をホールドし、突き上げてくる。
一方で俺はそれに答えるように自然と腰を振り、胸を揺らし、宗久の背中に手を回すなんてことまでしている。
内側から刺激される性器、これが前立腺刺激ってやつか。
気持ちよくて、頭が働かなくて、うわあぁ……
「んっ、おっぱい美味しい」
「やめぇ、乳首がぁ……吸わないでぇ……」
気がつけばいつの間にか宗久が俺の胸を吸っている。
そのせいでおっぱいからミルクが出ているのがわかる。そういえば搾った量は中途半端だったし、片方しか搾ってないからもう片方は満タン状態だった。
乳が揺れて、もう片方からもミルクがあふれてる。
ぷるぷると動いて、そのたびに甘い香りのミルクを撒き散らして、俺も宗久もミルクで服が汚れちゃって。
そしてやってくるぞくぞくした感触。まずい、クライマックスが。
下のミルクも、出てくる……
「宗久ぁ、イクぅ! イッちゃうよおぉぉっ!!」
「待っていたよ、イクぞっ!!」
「んあああぁぁぁっっっっっ………!!」
どくどくと躍動する体、俺の中にいる宗久も、脈を打つ。
俺の中に宗久のザーメンが、一気に噴出してくる。
俺もだ、先端から真っ白い液体がどぴゅどぴゅ出てきて、コンドームが破裂するんじゃないかってぐらい噴出してくる。
まるで祭りの出店で売っている水風船みたいに。
「うん、ナノマシンで射精量を高めてみたんだけど……余計な機能だったかな?」
何かいってるが、頭に入らない。
今はとにかく、この余韻に浸っているのみ。
朝6時、起床。
メイドの朝は早い。何せこの屋敷の家事一般をこなさなければならないからだ。
むくりと起き上がる。目覚ましを止める。
ベッドの上、寝巻きとして着ているのは宗久から支給されたピンクのスケスケのネグリジェ。
今までは寝るときはさすがにブラははずしていた。本来不要だからな。
しかし現在はブラが必要な体。しかし今までの習慣でついはずしたまま寝てしまっていた。
うん、鏡に映る己の姿が実にエロい。すっぽんぽんよりもエロく感じてしまうのは何故だろうか。
自分の体を見てつい反応してしまう下半身のそれ。女物のピンクのショーツに収まりきらずに顔を出してしまっている。
うん、息子よ今日も元気だな。
ばさり、とネグリジェを脱ぎ捨て、着替えを始める。
もち、はずしていたブラも忘れない。ご丁寧に今のサイズにぴったり合うブラを宗久は用意してくれた。
どうして俺の胸のサイズがわかったのかはさておき、それを悲しいことにすっかり慣れてしまった手つきで付けていく。
それが終われば手際よくいつもの仕事着、メイド服を着込んで行く。
顔を洗い、髪にくしを通して整え、いざ準備完了!
洗面所に来たついでに昨日の洗濯物を回収し、ランドリーに行ってまとめて洗濯機に放り込みスイッチオン。
玄関ポストに投函されている朝刊を取りに行き、テーブルに置く。
朝食の準備のためにキッチンへと移動。コーヒーを淹れるためにお湯を沸かす。
それとは別にボールを用意。そして一度着たはずのメイド服を上だけ半脱ぎに。そしてブラををはずす。
そのボールに向かって狙いを定め、自身の胸をぢゅーっと搾り出す。
さっきブラをつけるときに白い液体が出てきて思い出した、あいつのふざけた設定。
毎朝母乳が出るなんて、実に面倒くさい。直接飲みたいと駄々こねるだろうがそんなこと知ったことか。とっとと搾ってなかったことにしてやる。
さて、想像以上に多く搾れた。けど、これどうしよう。そのまま捨てるのはもったいないし。
む、そういえばパンがちょっと古くなっいたな。よし、これ使ってフレンチトーストでも作るか。
母乳で作ったフレンチトーストとはなんて奇怪な。まあ、捨てるのがもったいないという貧乏根性のせいだけど。
フレンチトーストのために卵と砂糖と母乳を混ぜたところで一区切り。
あのご主人様を起こしに行かねば。
いつもタイミング的に朝食の準備をある程度できたところで呼びに行く。そうすれば起床してからなんだかんだやった後にちょうど出来立ての朝食を提供できるというわけだ。
それにしても……俺もすっかりメイドが板についちゃったなぁ。
さらにいえばこんな体になっちゃったし。最初はちょっとごつい男にメイド服だったから違和感抜群だったけど、今じゃいつの間にか美人メイドだ。
ただし、一箇所除く。
下半身、スカートの中のショーツに納められたそれ。女物のショーツだとちょっと前が苦しいけど、唯一の男の証だ。
ここだけは男のままだけど、それも時間の問題の気がする。
あいつのことだ、ここまで俺の体を弄りまくったんだから、絶対にここも手を入れてくるはず。
とどのつまり、いつかこいつもなくなっちゃって本当に女なっちゃうんじゃないかってこと。
それは避けたいところだけど、俺が気がつかないうちにいつの間にか体を改造されているのだからこれは厳しい。
ナノマシンっていってたっけ。一体どういう仕組みで俺の体を作り変えているのかは知らないけど。
そのナノマシンのせいかわからないけど、体の調子もすこぶるいい。特に便通が。俺を犯すためか?
おかげでコンディションに体調は最高で、肌もぴっちぴちというやつだ。
それだけ聞くといいこと尽くめに思えるが、自分の体が着実に作り変えられて行くのはやっぱりいいものじゃない。
俺ができる抵抗は何一つない。せめて時間稼ぎぐらいはできるはずだが。
まあ、あのご主人様の気まぐれでどうにでもなるだろうから当てにはならない。
とりあえず今はネトゲかエロゲかで寝不足になっているご主人様をたたき起こすとするか。
こんこん
「邪魔するぞ……」
「あはん、私って、キ・レ・イ♪」
ばたんっ
……今のは何?
ご主人様の部屋の扉を開けたら朝っぱらからドラ○エ4の踊り子みたいなきわどい服装着た変態な女が鏡の前でエロいポーズとってました。
一瞬しか見えなかったけどちょっとロリな貧乳だった。うん、俺のほうが勝った……ぢゃなくてっ!
あの女は一体どこから入り込んだ! どこの女こしらえたあのご主人様はっ!!
い、言っておくが嫉妬ではないぞ! こいつは屋敷に侵入した不審人物に対しての警戒であって……。
って、そういえば宗久はどこへ?
さっき部屋の中を見たのは一瞬だけだったが、ベッドの中にもパソコンの前にも姿はなかった。
あいつがいつの間にか外出? そして朝帰り? いや、その可能性は薄い。
そしてあいつがいない間に現れたのはあの女……ということは、必然的に答えが出てくる。
あの女が、宗久。
可能性は十分にある。俺の体を作りかえるぐらいだから自分の体を作り変えることだって。
ナノマシンがどれほどの力があるかはわからない。だが、あいつのことだからそれぐらいはやってしまってもおかしくはない。
となると、今俺はどうすればいいだろうか。
鏡の前で朝っぱらから変態的な格好をしていたご主人様と思しき人物を呼びに戻ったほうがいいだろうか?
朝食の用意ができました、と声をかけに戻るのか?
するとまたあの奇怪な光景を前にしなければならないのか。なんか、いやだ。
……別に放っておいてもいいよね。
よしっ、じゃあさっさと朝食にしちゃおう。
ぱたぱたとキッチンへと戻る。さっきの朝食準備の続きだ。
パンを切る。ミルクにそれを浸す。そしてフライパンで軽く熱してやってほんのり焦げ目を作る。
焼きあがったところでコーヒーを淹れる。用意しておいた紙フィルタとコーヒー豆、そこにお湯を注いでドリップに。
ちょっとかけて蒸らしてからお湯を注ぐのが常識。中でできた泡まで落ちないように絶妙のところでフィルタを取り除く。
果物とヨーグルトも一緒に添えて、定番の朝食が準備完了。
「いっただっきまーす」
「ご主人様を放っておいて勝手に朝食すなーっっ!」
マー○ャがあらわれた。
「そんな踊り子なコスプレしてるお前のどこがご主人様だあぁぁっっっ!!」
みやびのこうげき。かいしんのいちげき。○ーニャをたおした。
「ご、ご主人様になんてことを……」
当たり所がよかったのか、踊り子のコスプレしたそいつは床にくたばってどくどくと血を流している。
ちょっと危ない。床が汚れる。
「僕の心配よりも床の心配ですか?」
すぐに復活した。おかしい、ふっかつのじょもんは唱えていないはずだが。
よく見たら出血していると思ったところは血糊だった。凝った演出のようで。
「やっぱり床が汚れるじゃないか」
「まだ床の心配!?」
「俺が掃除するから」
「……メイドの鏡ですね」
今度は床にうずくまっていじいじと何か指で書いてる。あーもーめんどくさい。
「ていうかこれは一体どういうことなんだよ、宗久」
「ぼ、僕だってわかってくれるのかい?」
その声を聞いてか、踊り子のコスプレをした女……宗久は床にうずくまっていじいじしていたのをやめて起き上がり、こっちに振り返った。
その表情は妙に明るく、すごく可愛らしかった。
こ、これは子猫がなついてくる表情?
よく見たらこいつ、露出度のやたら高い踊り子の服なんか着ているけど妙に子供っぽいじゃないか。
身長は低いし、胸はほぼ平。ビキニアーマーってやつがかなり無理しているように見える。
それでもウエストのくびれははっきりして、お尻は丸い。Tバックだから余計に目立ちます。
髪は長く肌は白くて童顔、いわゆるロリ体系ってやつか?
そのせいか知らないがとにかく、笑顔がまぶしい。
元の宗久の面影は微塵も感じられない、実に可愛らしい女の子の姿(マーニ○コスプレ)がそこにあった。
「いやぁ雅のことをぜひともビッグマグナムな巨根で犯したいと思って自分にナノマシン注射して調整していたんだよ。だってどうせ犯されるんだったら大きいほうががいいでしょ? エッチな女の子は大きいのが好きだし、おっぱいも大きいほうが好きだしさぁ。だから目指せ巨根ってわけでいろいろ試していたんだよ。だけど何か間違えちゃったみたいで失神して気がついてみたら女の子になっていてねぇ。それからいろいろ試してみたんだけどなかなか戻らなくて。これはやばいと思ったんだけど鏡で見たら結構カワイイじゃん僕って。そう思って雅に着てもらおうと思ってヤフオクで競り落とした踊り子衣装を引っ張り出して自分で着てみてさ、そしたらやっぱり似合っててたまらないって感じで……」
しかし、中身は紛れもなく宗久だった。頭が痛い。
「ん? どうした雅」
爽快な笑顔で中身変態な女の子の宗久が振り返る。
やばい、この笑顔凶器だ。笑顔が凶器って実在したんだ。
「とりあえず、それ元に戻るのか?」
「うむ、たぶん調整を繰り返せば戻ると思うが、ただ……」
「ただ?」
「せっかく女になったのでいろいろ試してみようかと」
転んでもタダでは起きぬ、ってやつか? 緊急事態にもかかわらずここまで開き直ってしまうご主人様には驚嘆するよ。それともただの馬鹿?
もう既に自分の体いろいろまさぐってるし。知識欲が尽きぬというかなんというか。
って、ちょっと待て。
「なあ、今女になったって言ったよな?」
「おきょ?」
なんだか不思議なリアクションが帰ってきたがそれはいい。
当の本人は早速と言わんばかりに衣装を脱がしにかかっているが。
「まさかお前女になったって……ないのか?」
何が? という質問はこいつには愚問だった。こいつの頭では俺が何がないのかと聞いたのかぐらいすぐにわかっている。
それを行動で明らかにしてくれた。
「イエス! 今の僕は完全に女の子なのですっ!」
ばさっ、と大胆にそしていとも簡単に下半身を包んでいる布切れを取り去っちゃったよ。
行動の大胆さに驚嘆するのと恥知らず度に呆れるとともに、あらわになった底に俺は釘付けになってしまう。
本当に、なかった。
男性特有の突起物は存在せず、あるのは毛の生えていない小さな割れ目だった。
縦スジ、ですか? 体系どおりの子供っぽいそこは、いやもうすごいですね。
「いやもうすごいですよ女の子の体って神秘ですよ極上ですよ世界遺産ですよ」
下半身すっぽんぽんで身をよじらせながらエロい事語っているこのご主人様はいろいろ駄目かもしれない。
それはそうと……
「お前は俺を巨根で犯したいといっていたな?」
「そうそう、失敗しちゃったけどこれはこれでいいかなぁ、なんて」
ほほう。俺を犯す、ね。
「そんな悪いこと考えているご主人様にはお灸をすえないと、ね」
「へ?」
俺の怪しい目つきに気がついたか、しかし時既に遅し。
既に宗久に接近してその手を取り、しっかりと拘束した状態ではこいつも逃げることは不可能。
「え、あの……雅君?」
「ご主人様、オ・シ・オ・キ、ですっ」
どかっとそのまま床に押し倒して俺がその上に馬乗り状態。
不気味な俺の表情に対して宗久にはわずかながら怯えの色が伺えるが、ここまでくれば逃げることは不可能!
「ちょ、ちょっと雅。なんか目が怖いんだけど」
「気のせいですよご主人様」
「うそだあぁぁっ、お前が僕のこと『ご主人様』って呼ぶときは嫌味かロクなことがないんだあぁぁぁっっ!!」
「わかっているじゃないか。確かにロクなことじゃないさ。今まで散々俺の事弄りまくってくれたからねぇ。昨日なんて搾乳にフェラにパイズリにアナルバイブにとどめは中出しだっけ? そこまでやってくれたんだから御礼はしなきゃいけないでしょ?」
「お、お礼って……ああっ!? 気がついたら手が縛られているっっ!!」
まあね、これから暴れられたらお互い痛い目にあうからさ、ちゃんと手ぐらいは縛っておかないと。
「それじゃあはじめましょうか、ご主人様♪」
ひいぃぃっっ! と悲鳴のような声を上げてがたがた震えてますけど、そこまで怯えなくたっていいじゃないか。
変態だからちょっとぐらいはのってくれると思ったんだが、トラウマ作っちゃうかなぁ。
まあいい。今まで俺にトラウマ作るようなことしてくれたんだから、ちょっとぐらいなんてことないだろう。
そうして動かない状態にしたうえで、俺は手際よくメイド服を脱ぎ捨てた。
上下一体のワンピースタイプを首から通して脱ぎ捨てると残ったのはカチューシャと派手なデザインのブラとショーツとガーターベルトストッキング。
すごくエロい光景だと思う。しかしショーツは固くなった兵器でテントを張っているが。
しかしそれもまた宗久に対するいい威嚇。こいつを見た宗久はこれから起ころうとしている事柄を想像できたんじゃないのか。
そして萎縮し身の危険を感じたことだろう。
「わ♪ 雅それ僕がプレゼントしたTバックじゃないか。この位置からだと後ろが見えないのが残念だけど、でも立派なテントが見れてたまらないよ。そそるねぇ」
訂正、ちっとも萎縮してませんむしろ喜んでます。
「お前さ、状況理解してる?」
「してるさ、そのテント張ってる立派なマグナムで僕のこと犯すつもりなのだろ? いやん、身の危険感じちゃうっ」
駄目だ、変態は一味も二味も違うどころか次元が違った。
俺の中にたまったやり場のない戸惑いをどうすればいいのだろうか。考えていたことと違うことが起こってしまうと人間こうも萎えてしまうのか。
「あれ? テントが畳んじゃったな」
俺の欲望に比例するのです。やる気(犯る気)がなくなっちゃったのです。
どっちかというと宗久のあまりの変態っぷりに失せてしまったのですが。
どうしよう、このままなかったことにしたら逆襲が怖いし、だからといって宗久を犯すにはいまいち気分が足りなくて。
そんなこと考えていたら行動に出たのは宗久のほうだった。
縛った手を口元にまで持っていき、斜め目線でちょっとうつむいた姿勢でこっちを見つめ、強烈な一言を放った。
「お兄ちゃん……犯して、くれないの?」
再・起・動!
「おおっ、本当にテントが復活した。雅、お前実はロリコンか?」
「じゃかあしいっ! こんな可愛い姿見せられれば誰だって火がつくわっ!!」
「はっはっは、それは性犯罪者の言い訳だねぇ。しかし僕は期待にこたえてしっかり受けてあげるよ」
ええいっ、こいつに乗せられてる気が思いっきりするがこうなったら泥舟に乗った気分で徹底的にやってやるっ!
まずはそのちっぱいを覆ってるビキニに手を突っ込み、中のフニフニを揉んでくれるっ!
「はうっ、雅君いいですねオッパイモミモミですね。いいですよこれぇ」
調子狂うっ! しかしちっぱいはすっげえ柔らかくてフニフニで、それでいて先端の突起がいい感じで、うわこれ巨乳もいいけどこういうのも結構いい。
「あえてブラは外さずに中に手を入れるのですか。いい演出ですねぇ」
柔らかい感触の中につんとした固い突起、ぴんと固くなった乳首が存在感を主張している。
「あうっ、貧乳は感度がいいといわれますがこれは確かにいいですねぇ」
マッサージするかのように宗久のちっぱいを揉み続ける。男ってどうしてこういうやわらかい感触に弱いのか。
「ぞくぞくするねぇ。巨乳は見ていいけど、貧乳はなっていいものだねぇ」
次第に高揚していく。宗久も顔がほんのり赤くなって……
「雅君お上手ですなぁ。ひょっして経験あり? ロリの経験あり?」
……ただ、ちょっとうるさい。
「お前、もうちょっと静かにしろよ」
「いやいや、お気に召さなかったかな? それじゃちょっと声を変えようか。あーんっ雅君気持ちいいーっ」
わざとらしいあえぎ声上げやがって。しかも棒読みじゃないか。
しかし感じているのは事実だろう。顔が赤くなってちょっと体温が上がっているのを感じ取れる。
それと馬乗りになっている俺の下、足の方はなんだかもじもじと動いている。
どうやら手を拘束されて自分ではどうにもできず、仕方なく自らの足で何とかしようとしてうまくいってないってところか?
ということはしっかり女として反応しているということ。胸は左手に任せ、右手をそこへと移動する。
俺が馬乗りになっている調度後ろ、先ほどちらりと見た女の象徴、神秘の入り口が。
「ふひゃあっ!? い、いきなり触るな雅っ!」
うん、いい反応じゃないか。いつの間にやらすっかり濡れているが、これが愛液というやつか?
手で触った感想はトロトロって感じ。ちょっとじっくり見たいのだが、ここで離れたら宗久が脱走して何か悪さしそうだからこの状態で我慢しよう。
さあて、もうちょっと弄ってみよう。どんな反応するかな?
「ふにやあぁっ!! あ、あんまり触るな……」
うんうん、いい反応じゃん。足で俺の手をはさんで必死に抵抗してるけど、そんなことしたら余計に手が離れなくて攻めるしかないんだけどなぁ。
「み、雅っ、そこは……はわぁっ!?」
割れ目にそって軽くなでる、それを繰り返して行くうちにトロトロの液体のせいで中に指が入って行くように。
ふむふむここが入り口かな? そしてここがおしっこの出口で、このぷくっとしたのが、一番気持ちいいところかな?
「あ、やめっ……はわぁぁっ………」
ぷっくりしたお豆さんをぽちっと押してみたらなかなかいい反応。
未知の出来事に戸惑い、あわてて、それでもやってくる気持ちよさにもどかしく思い、そんなところかな? ご主人様。
いい反応をしているのでついついそれを続けてしまう。なんだか濡れ具合が増してきた気がするよ。
どうなっているんでしようねぇ。直に見てみたいけど、逃げられたくないからこの体制のままでいなきゃ。
「あ、いやあぁぁっ……!!」
宗久が急にびくびくっと体を痙攣させる。そして攻めていた右手には何か液体が当たる感触。
あれ? これもして潮吹き? ご主人様イッちゃったんですか?
「ふえぇぇ……」
俺の下でぐったりしている宗久。目にはわずかに涙を浮かべて半泣き状態。
これは気持ちよかったのか? それとも犯されて屈辱的気分なのか?
どっちにしても俺、犯罪者の気分。
とりあえず何とかつくろっておこう。ごまかすための一言はこれに尽きる。
「気持ちよかった?」
しばらく間をおいてこくこくと力なくうなづいた。
なんだか子供に悪いことを教えてしまった悪い友達って感じか俺は。しかし外見年齢は若くても中身は俺とタメだ。
とりあえずロリではない。ロリではないと思う。ロリじゃないよなぁ。
とりあえずこの状況をどうしようかと思案していたらなんだか宗久の口がぱくぱく動いてる。
何ですか?
「あ、あのな……」
耳を近づけてみるとすっげえか細い声。さしずめ弱った子猫か。
「最後まで、やってほしいな。なーんて……」
ずきゅぅーんっ!
打たれました、狙撃されました。
睨みのきいたいつも口をへの字にして眉毛の濃い狙撃手に打たれてしまいました。
そんな凄腕狙撃手に狙われて打たれたかのように俺はこいつに打たれてしまいました。
こんな顔でこんなこと言われちゃったら逃げ道はありません。
火がつきました、下半身はビンビンです。ショーツがテント張ってて前がちょっと苦しいです。むしろ頭出してます。
そいつを使って思いっきりやっちゃいたいです。いいですよね?
だって目の前の宗久(カワイイ子ちゃん)が自ら「最後までやってほしい」なーんて言っちゃったんですからね。
自分で言ったんです、俺が強要したわけじゃありません。だからいいのです。
そうとなればこんな床でやるのは雰囲気が悪いです。場所変えましょうか。
「ふぇ?」
ひょいと宗久をお姫様抱っこです。いやいやもずいぶんと軽くなっちゃって増ますねぇご主人様。いや、お嬢様。
そうそう、この姿でご主人様っていうのはちょっとに合わない気がするからお嬢様って呼んでしまおう。
そんなお嬢様をお姫様抱っこしてつれてきたのは宗久の寝室。キングサイズのとてつもなく無意味にでかいベッドにどさりとお嬢様を下ろす。
ベッドやわらかいですね、お嬢様を下ろすとやわらかくゆったりと包み込むようにベッドが沈んでます。
俺はその上にまたがり、お嬢様を見下ろす。そのきょとんとした顔はかわいらしいですね。
その可愛らしい顔の前にはテントを張って、さらにはちょっと頭を出している俺の凶悪なブツが。
するりと優雅にショーツを両手で下ろせばバキバキになった凶器があらわになる。
むあっとしたオスの匂い。その発生源をまじまじと見ています。
「さあお嬢様、最後まで果たすには前準備が不可欠ですからねぇ。ちゃんとおしゃぶりください」
「は? 前準備って、お嬢様?」
頭の上にハテナマーク飛ばしているみたいですがんなこたぁどうでもいいのです。有無を言わさず俺の毒マツタケをずい、と目の前にさらします。
「……しゃぶれと?」
「ええそうですよ昨日俺がやったみたいにするんですよぉ」
「マジ?」
「マジです」
そっと小さめの手でアナコンダ君に触れる。触られただけでぴりっと体に電気が走っちゃいました。
そしてちっちゃなお口で先端をぺろっと舐められたら、もう……
「い、いいですねぇ気持ちいいですねぇ。結構上手ですねぇお嬢様ぁ」
カワイイ女の子がアイスキャンディ舐めているかのような光景。しかし実際に舐めているのはそんな甘いおやつではない。
ただ単に口にほおばるだけでなく、全体を丁寧にくまなく舐めているではないか。
宗久ちゃん、火がついたのですか? なんだか夢中になってませんか?
「おいしいですか? お嬢様」
「うん、おいひい」
そんな顔で言われたらボルテージマックスになっちゃうじゃありませんか。
常識的に考えれば元男がこんなことしてるのはおかしな話のはずなのに、そんなことこれっぽっちも考えていませんでした。
しかしここまでされてここまで言われてしまったら限界です。
「あ……」
そっと口元から俺のムスコを離します。ちょっと限界に近かったので。
それにしても何でおやつ取り上げられた子供みたいに残念そうな顔してるのですか。これはおやつじゃありませんよ。
「まだ欲しいですか?」
尋ねたらこくこくとうなづきました。カワイイです。
「まだ食べたいのですか?」
再びこくこくとうなづきました。やっぱりカワイイです。
そのせいで調子に乗って、ちょいと無茶なことを言ってしまった。
「じゃあ……顔射してもいいですか?」
そしたら顔を赤らめて、静かにこくり、とうなづいた。
ばきゅぅーんっ!
サイコーですっ! そのカワイイ表情としぐさたまらないですっっ!!
返答を聞いて(というか見て)、発射寸前のマグナムを再びお嬢様の近づけていた。
そしたらまあお嬢様ったら、健気に再び私の機関砲を口にしたではありませんか。
そして静かに、激しく、しゃぶっています。ぴちゃぴちゃと音が響いてますっ!
駄目ですっ! ボルテージMAXですっっ!! ぶっ放したくて仕方ありませんっっ。指令いつでも発射準備OKですていうか早く打ちたいです我慢できませんOK軍曹もういいぜその自慢の巨砲をぶっ放したまえイエッサーもう我慢の限界ですぶっ放しますっっ!!
「んはっっ!?」
もう限界突破リミットブレイクした我が武器はその先端から思いっきり白い液体を放った。
どぴゅどぴゅと勢いよく、しゃぶっていた宗久お嬢様のお口の中に……
ぞくぞくっと、ぶるっとした特有の感覚。今日は随分と出ます。そういえば量を増やしたとか何とか言っていたような。
射精後の、ちょっと冷めて行く感じは微妙な具合。
ようやく収まった。収まってちょっと頭の中がすっきりする。
ていうか、やっちまった。
俺何をしてるんだよ、宗久にフェラさせてそのまま顔射って。
我が息子は余韻でちょっとびくびくっと鼓動するけどそれよりも宗久のほうが気になる。
男のあれを口にして、白濁液まで飲んじまって。まあ昨日俺だって宗久ので同じ事してたけどさ。
意識は男、なのに男のそれを飲んじまうっておかしいだろ。
やばいかなぁこれ。どうしようかなぁこれ。
思案していたら宗久は口にしていたあの白いやつを全部飲み下してしまったらしい。
よくまあやったものだと感心していたら口を開いてこう言いました。
「下のオクチにも、ちょうだい」
どきゅぅーんっ!
サイコーですよお嬢様! その笑顔は100万ドルですか!?
おかげでクールダウンしていたわたしのマイサンはほうらもう復活しちゃいました。
あっというまにボルテージMAXです気合十分ですヤル気満々ですっ。
いいんですねっ、入っちゃってもいいんでねっっ!
下のお口は可愛らしいですね毛も生えていないんですね愛液でトロトロですね。
おやおやクリちゃんが真っ赤に充血していますボッキしているんですかこれ。
遠慮なく行きますよ思いっきり行きますよその前に確認しておきますか。
「いきますよ、お嬢様」
興奮を抑えて、そっと、優しく語り掛けました。
するとお嬢様はこくり、と静かにうなづきました。
……ではっ。
思えば俺も童貞なのです(それより先にお尻の処女失ってるのってどうよ?)。これで童貞卒業、そしてお嬢様の処女奪っちゃうのですね。
はやる気持ちを抑え、ゆっくりと、入っていきます。
「んっ……!」
ゆっくりと先端が入りました。まだ頭の部分です、まだまだ入り口です。
愛液と俺の凶器についたお嬢様の唾液で十分潤滑油になっています。抵抗も無くもすんなりと入っていきます。
おっと、何か障壁に当たりました。この薄そうな何かは、処女膜?
そうですこれを破ろうとしています。一気にいきますよ……と、その前に。
「待って」
止められました。お嬢様止めました。
何ですか今すごくいいところなんですけど。まさかいまさらやめたとか言わないでくださいね。
何かと思えばすごくか細い声で言ってます。何ですか、よく聞こえません。聞き取るためにすっと近づいたら、抱き疲れました。
そして耳元でささやいたのです。
「ぎゅっと、抱きしめてやって」
ずばきゅぅーんっ!
ああもう最高っ! もうこのときは元の宗久の姿なんて微塵も思い出してなかったよ。
もはやご主人様はお嬢様にすっかり成り代わって、可愛い女の子がメイドの俺になついてくる姿しかありませんでした。
だからこんな子が「抱きしめて」何ていってきたら断る理由なんてありません。
お互いに背中に手を回してぎゅっと抱き合います。可愛いお顔が目の前にありました。
うわぁ、こんな可愛い女の子を前にしてできるとは、最高ですね。
そして再開です。
きゅっと腰を動かします。そして伝わるぷつりとした感触。
瞬間俺が抱きしめる女の子はびくっとなって「んっっ!」と声を漏らして、ちょっと涙目になってました。
処女喪失です。
「痛かった?」
尋ねたらふるふると頭を振ります。ひょっとしたら強がっているかもしれない。けどそこもまたいい。
ここまできたら後はなすがまま。接続された腰を前後に動かします。
「お嬢様の中は、すごくいいですっ」
きゅっと締め付けてくる感触、心地よい感触が伝わってきます。
時にまるで別の生き物のように動き出すような感覚になるペニスだけど、こういう快感はしっかり伝えてくれるから嬉しい。
それが奥にまで達する。子宮の入り口でしょうか。そいつが入り口をこじ開けようとしているけど、さすがにそこまで入れさせてもらえそうにない。
だけどお嬢様は迎え入れたい気分なのかも。
「僕も、気持ちいいっ。もっと奥、おくぅっ……」
ああもうお嬢様そんなこといったら駄目じゃないですか。余計に力入っちゃいますよ。
入れそうにないけどこうしてぐりぐりと弄っていればお嬢様はとても気持ちいいらしくて、いい声出してます。
「ふあぁっ……雅っ、いいっ…あっ……はぁんっ……もっと、もっとぉ………」
震えてます、お嬢様の体が小刻みに震えてます。
感じちゃってるのでしょうか? 気持ちいいのでしょうか?
表情を見る限り辛いという印象はありません。でもちょっと我慢しているような感じ。
手にも腰にも力が入ります。ぎゅっと優しく抱きしめてあげたくなるし、性欲に任せて支配したくなるように腰を動かします。
ちょっと我慢。出したくなるけどお嬢様が果てるそのときまで。
「あ、やめっ……イクっ、イッちゃう………」
弱々しい声でうめくように言いました。あ、もう我慢しなくてもいいかも。
「イキそう? イッちゃう?」
確認しておきます。
「駄目ぇ…イクっ、イッちゃうぅっ……!」
OKみたいです。
「こっちもですっ、思いっきり出しますよ?」
我慢の必要はなくなりました。いっぱい、出してあげますよっ!
「やっ、あぁっ…イク、イクうぅぅっっ……!!」
お嬢様が大きく痙攣しました。それにあわせてこっちもたっぷり吐き出します。
本当に別の生き物みたいに俺の下半身のブツはどっくんどっくん脈打ってたっぷり吐き出してくれます。
今までの中で一番多いのじゃないだろうかというぐらいたっぷりと出してます。。増量されたおかげですかね。
おかげでお嬢様のお腹の中は精液でいっぱいになってしまったような。
でも、お嬢様幸せそう。
やっぱり気持ちいいんですね、いい笑顔ですよ本当に。
そんな表情されたらきゅって抱きしめたくなっちゃうじゃありませんか。
「おっぱい……」
お嬢様がそんなことといいました。そういえば朝ごはんまだでしたね。
物欲しそうな顔でいわないでくださいよ。あげたくなっちゃうじゃありませんか。
「はい、おっぱいどうぞ」
リフトアップしてお嬢様の前にそれを差し出しました。ちょっと体制に無理がありますけど、それでも十分吸う事はできるようです。
ああ、母乳が出てきます。それをおいしそうに飲んでいるお嬢様、幸せそうです。
あれ? そういえばさっき全部搾ったんじゃなかったっけ?
まあいいか。
「いやぁ、一時はどうなるかと思ったよ」
本当にどうなるかと思いましたよ。あんなおバカな事を朝っぱらからやっていたんですからねぇ。
あれから余韻に浸って、こいつは俺のおっぱい飲んで、その後で第7ラウンドまでやって、そしてようやくお互いに冷静さを取り戻して。
自分でも何やっていたんだって気分。ここに住むようになってからこいつに毒されているんじゃなかろうか。
ちなみに今現在、目の前にいるご主人様の宗久はすっかり元の男の姿に戻ってはっはっは、と笑いながら午後のティータイムを楽しんでいる。
ティータイムといっているが飲んでいるのはまずいことで有名な青汁100%。何でこんなもの飲んでいるのかは俺もわからん。
こうまであっさり戻っちまうなんて、ナノマシンの暴走なんて言っていたけど本当はこいつが自ら仕組んだんじゃないかって思ってしまう。
だってたった半日だぜ? たった半日で元に戻っちゃうなんて早すぎるだろ?
あれから数日、今もあのときの可愛い女の子を思い出してしまう。ああくそう、せっかくあの姿可愛かったのに何で元に戻っちまうんだよ。
あの可愛い姿だったら俺だってもっと可愛がってあげて、お姉さんとしていろいろ世話してあげて、むふふなことをいっぱい教えてあげて……
って、いかんいかん。元にもどれ俺常識人にもどれ俺冷静な頭にもどれ俺。
「それにしても雅君、処女喪失ってなかなか切ないものだねぇ」
ぎくり、いやな予感。
「切なくて、でもどこか幸せな。そして痛かった」
何を語っているんだこいつは。いやな予感が増していく。
「でも僕は紳士だ。僕はちゃんと優しくしてあげるよ」
さあ、こいつは一体何を言っているんでしょうねえ。
「いつまでとぼけているんだい雅君。そりゃっ」
ばさっ
「きゃあっ!?」
突然の出来事だった。俺の着ていたメイド服がいきなり崩壊しバラバラになった。
「はっはっは、こんなこともあろうかとリモコン一つでメイド服がバラバラになるようにしておいたのさ」
よく見たら確かに宗久の手にはリモコンのようなものが。こいつ、いつの間に。
が、そんな事いってられない。下着姿になってしまった姿では俺の異変が明らかになるのは十分。
宗久の視線がそこに集中しているのははっきりわかる。
「ふふん、股間がすっきりしてるねぇ、なくなっちゃたんだよねぇ」
「てめえっ……」
俺の恐れていた事態がついに起こった。
朝起きたら下半身に感じた違和感、昨日まで存在していた俺のマグナムが消失し、綺麗な女の子の秘密の入り口になっていました。
徐々に女の体になっていく自分、いつかはそうなるのではと思っていたがやはりその時がやってくるとショックだ。
ああ、息子よ。お前はどこへ行ってしまったのか。
そんな俺の気持ちなど知る由もなく宗久は元気いっぱいだ。
「さあて、早速女体化記念に処女喪失しましょうねぇ雅君」
そしていきなりズボンを脱いで下半身の凶器をあらわに……
「ぎゃあぁぁっっ!? 何でそんなにでかいんだよっ!!」
あらわになった非人道的兵器は恐ろしくでかかった。
こないだ俺を犯したときよりもずっとでかいじゃねえか。馬並みとか棍棒とか丸太とかそういう表現適切すぎ。
「はっはっは、言ったではないかナノマシンで大きくするって」
マジか、たしかにナノマシンで大きくしようとして失敗して女になったって言っていたけど、マジででかくしたのか!?
「ついでに射精量2リットル」
「おかしいだろその数値!? どこにそんな量の液体が入っているんだよってうわっ!?」
抱かれた! 馬並みで弾丸無限の持ち主に抱きかかえられた!?
「大丈夫、優しくしてあげるから」
ああぁぁぁぁっっっっ!! その言葉本当に信用ならねえぇぇぇぇっっっ!!
気持ちよさそうに寝ていやがるこいつ。
とある豪邸の一室。この家のご主人様とも言うべき西園寺宗久(サイオンジ ムネヒサ)はこのだだっ広い寝室にあるこれまた不必要にまででかいベッドの上で大の字で寝ている。
この豪邸に住んでいるのは今現在こいつと俺の二人のみ。こいつの両親は仕事人間ってやつで海外いろんなところ飛び回っているらしい。
そのため色々な所に別邸ってやつを持っていて、そこを点在しているとか。
実のところこの家もそんな別邸のひとつに過ぎない。だかやたら広い。ったく、金持ちはよくわからん。
そんなことを思いつつ、部屋の隅っこにはパソコンを見る。電源は切れているが、大方ネトゲを昨晩遅くまでやっていたな。
今日が休日だからと思ってやりこんでいたことだろう。たぶん深夜4時とかそのぐらいまでやっていたな。
そういう生活パターンは金持ちも一般人もあまり変わらないか。
現在時刻8時。いつもの休日の定められた起床時間になっている。
ちなみに平日は学校があるので7時起床。俺もこいつも現在学生であるためその時間に起きないと学校に遅刻する。
もっとも、俺の方は今現在学校に行くのは困難を覚えるが。
そうなったのはこいつのせいというか、おかげというか。
とりあえず、起こさねば。それが朝の努めのひとつ。
「おい、いつまで寝ている宗久」
みしっ、と音がしたかもしれないが細かいことは気にしない。今までの俺の人生を思えば些細なこと。
「ふふっ、相変わらず荒っぽい起こし方だね雅ちゃん」
「お前寝起きが悪いからな。このぐらい荒っぽいのがちょうどいいだろ?」
俺の起こし方は至ってシンプル。足を持ち上げ寝ているこいつの顔面に一発蹴りをめり込ませるだけ。
うんうん、効率よくてかつ確実。
「ご主人様を足蹴にするのはどうかと思うけど?」
「朝起きたらこうなっていたのを見たときは逆さづりにしてやろうかと思ったんだが?」
こうなっていたもの、それは俺が指差す物体。
俺が今身につけているのは一般に言われるそして最近一般人でも知るようになった一部の人間が好むメイド服。
紺色を基調とした、ところどころフリルの付いた白いエプロンも装備、カチューシャとグローブを身につけ、さらにはミニスカートの下には大人なガーターベルトのストッキング!
その制服というか仕事着を持ち上げている胸の部分。俺はそこに指差していた。
「おおっ、実に見事な盛り上がり具合! 巨乳に仕上がりましたなへぶぐわっ!?」
「ついにこんなものまでつけやがって。人の体を何だと思ってやがる」
はっきり言っておく、俺は男だ。
今までの人生二十年弱を男して生きてきた。正真正銘の男、戸籍の性別欄だって「男」と書かれている。
しかし、だ。俺の今現在の肉体にはまぎれもなく女性の胸がある。それも巨乳、結構でかい。
そもそも俺がこんなところでこんな格好しているのにはわけがある。
俺、葛城雅(カツラギミヤビ)の両親は昔から金に関して妙な価値観を持っていた。
簡単に言うと博打好き、ってやつだ。
仕事で稼いだお金はそのほとんどを賭け事に費やしていた。それもほとんど外してばっか。
そのせいで生活費にはほとんどお金は回ってこなくて、学費すらまともに払っていないって状況。
だから学費とか生活費はほとんど自力で稼ぐような生活をしていた。
かなり苦労したけどとりあえずはごくごく一般的な学生生活はしていた。誰かこんな俺を誉めてくれ。
しかしあの馬鹿両親はとことん馬鹿だった。
こともあろうに俺が必死になってバイトしながら学校にいってる中、勝手に家を売り払い、どこかへと行ってしまった。
行方知れず、というやつ。
家どころか俺の私物までも売り払ったらしく、本当にもぬけの殻になっていたし。
何で人が学校に行っている間にこうもあっさり事を運べるのかと、驚嘆したぐらいだけど。
ただ、次に考えたのは自分の身の問題。
家がなくなっちゃって、俺一体どうやって生活して行けばいいの?
さすがに今のバイトだと学費と食費と光熱費が限度。アパート借りるお金まで払える余裕はない。
まさかこの年でホームレス? ちょっと前に中学生でホームレスやっていた芸人が執筆して話題になったけどさ、まさかそれを実体験することになるとは夢にも思わなかったよ。
さすがにそのときは両親を呪ったよ。そして何で俺がこんな不幸にならなきゃいけないんですかって嘆いたね。
そこに助けを差し伸べたのがこいつ、西園寺宗久だった。
立場は学校での友人、もしくは悪友。なんでも祖父がかなりでかい西園寺グループの会長やっているらしい。
つまりは、金持ちの坊ちゃま。
といっても本人はそんなそぶりこれっぽちも見せない、ごくごく普通の学生という感じ。
見た目は、な。
俺から言わせれば中身はなかなかの変態だ。普段の学生生活ではそんな様子これっぽちも見せないけど、俺にこんな格好させている時点で駄目だと思う。
両親の悪行によっていく当てのなかった俺に「うちにこいよ」といってくれたことは感謝している。
だが、その条件が俺にメイドとして働いてくれっていうのはなぁ。
最初は我慢すればいい、と思っていたが、それもなかなか甘かった。
俺をメイド服で女装させるだけでにあきたらず、体も改造し始めたのだ。
ここがこいつのもうひとつの変態的一面。マッドサイエンティストというやつ。
いったいどこでこんなもの学んだのか知ったこっちゃない。実家の会社のどっかで研究しているものを自己流に改造したのか古代の遺物を改良したのか宇宙人から技術提供してもらったのか知らんが、とにかくよくわからない方法で俺の体をどんどん女に改造して行っている。
段階的にいうと……
屋敷に来た初日、女装させる
3日目、無駄毛や髭が生えなくなる
6日目、髪の毛が長くなる
11日目、肌が綺麗になる
16日目、顔つきがどこか女っぽくなる
19日目、声が高くなる
21日目、筋肉が落ちる
25日目、骨格が変わる
27日目、ヒップの肉付きがよくなる
29日目、ウエストが細くなりくびれができる
そして本日34日目、朝起きたら胸に妙な圧迫感を感じたのだが、それはもう立派な胸でした。
毎度毎度朝起きて気が付いたら体が少しずつ変化しているってのはどうよ?
いったい何をどうやっているのか知らないが、精神的にこいつは怖い。
今現在も突然やってきた胸の存在感と重量感には戸惑っている。それを俺は怪訝になっているのだが……
「ふっ、雅は巨乳が好きなのだろ?」
「いや、確かに好きだけどそういう問題じゃないし。好きだって言っても自分がなりたいってのは違ひゃあぁっ!?」
違うから、という前に変な声をあげてしまった。その理由は…
「うん、触り心地サイズよし。Gカップってところかなぁ?」
宗久が触ってきたのだ、俺の胸に。
しっかりと両方の胸に触って、モミモミして…ああ、やばい。変な感じに……
「うん? ブラをしてないね。ちゃんと巨乳はブラをしないと型崩れが」
「型崩れ気にしとる場合かボケえぇぇぇぇっっっ!!」
「ぐべごはぁっ!?」
綺麗に回し蹴りが決まった。宗久はそのままベッドの上に昏倒した。
ちなみに、昨日まではちゃんとブラしてパッドつめてました。
今日つけてないのは……サイズが大きくなって入らなかったんです。
恥ずかしい。
リビングは一般家庭よりも十分広い。金持ちはこういうところでお客さんを呼んでホームパーティというやつをやるのだろうか。欧米か!
そんなテーブルに並べられた朝食は俺が用意したもの。
学費稼ぐのにいろいろとバイトの経験がある。その中のひとつに家事手伝いっていうのがあったな。
おかげで料理洗濯掃除一般的な家事であれば難なくこなせる。
特に食事は料亭や三ツ星レストランでもバイトしたことあるから特に腕がいいと自分では思っている。
「この年でそんな経験積んでる俺って一体……」
「何を泣いているんだ?」
「お坊ちゃまには一生わからないかもしれない人生経験の悩みを色々と」
話を戻そう。この屋敷での家事一般はすべて俺の仕事。当然こういう食事だって。
ご主人様である宗久が食卓に着き、その横で給仕をするのもまた勤め。
まあ、給仕といっても大したことしていない。ただ単におかわりと言われればそれを持ってきたり、コーヒーを入れたりといった具合で。
「あ、今日はコーヒーはいいよ」
先ほどドリップで淹れたコーヒーをまさにカップに注ごうとしたそのとき、先ほどの攻撃でちょいとぼろぼろになっているご主人様から待ったがかかりました。
「ん? いらないのか?」
いつもは洋風な朝食にコーヒーがお決まりなのだが、今日はいらないらしい。
うん、嗜好変わっちゃうぐらい攻撃したのか俺。
おかしいなぁ、こいつがセクハラするたびに回し蹴りやスープレックスをかますのは日常茶飯事のはずなのに。
今日の回し蹴りは入りどころが悪かったのか? 変なところに決まって味覚のスイッチ変わっちゃったのか?
「あのさあ、さりげなくご主人様の俺に対してありえないような暴力シーンを回想していない?」
「気のせい」
言い切っておこう。何せ行く当てのない俺だからマイナスとなるようなことは思い出さないでいただかねば。
「とにかく、今日からコーヒーじゃなくてミルクが飲みたい」
淹れたちゃったコーヒーは昼にでも俺がいただくかと考えていたところご主人様がそのように言いやがりました。
なんだか、いやな予感が……
「確認しておきますが、そのミルクとは牛乳ですよね?」
「いいや、雅のおっぱぐけごばぁっ!?」
ある程度予想できた答えだったから、俺も条件反射的にご主人様を食卓に沈めてしまいましたよ。
「もう、朝食がもったいないじゃないか」
「僕の身の安全じゃなくて食べ物の心配が優先なのね」
顔面に付いたスクランブルエッグとケチャップをティッシュで拭きながらあっさりと復活した。
意外と手際いいな。
そしていやらしい目つきに。しかもわきわきと手を動かして行動までいやらしい感じに。
「で? 俺のミルクとは一体どういう下品な話ですかご主人様」
「ふっふっふ、盛大にいやみをこめているね。僕がただ単に雅のおっぱいを大きくしたと思ってる?」
「ただ単かどうかはともかく、普通は男に巨乳をつけようとは思いません」
「ふっ……実はそのおっぱい、朝になるとちゃんとミルクが出るのだあぁぁっ!!」
「はいはいご主人様、夜中にネトゲしていると思ったら実はエロゲだったんですね。やりすぎると馬鹿な頭がもっと馬鹿になっちまうですよ」
「ねえ、僕のこと本当にご主人様って思ってる?」
「ちっとも」
あ、宗久がすねた。……すねたふりだと思うけど。
「ふっ、雅がそういうのだったら……」
復活が早かったからやっぱりすねたふりだろう。こいつはそういうやつだ。
そして不敵な笑みを浮かべて……はっ、まずいっ!
「こうしちゃえ」
気が付いたときには時既に遅し。宗久が手にしていたリモコンにスイッチを入れていた。
「ひっ!?」
スカートの中で発生する違和感と刺激。体中にぞくぞくした感触が伝わっていく。
ほんのわずかな刺激のはずなのに、立つのがやっとになっているから食卓に手を置き必死に体を支える。
それもわずかな時間。そのざわざわとした感触は収まったところを見ると宗久がスイッチをオフにしたようだ。
「いやぁ、相変わらずいい反応だねぇ」
「てんめぇぇっ」
睨みつける俺、対して宗久はすがすがしいぐらいの笑顔で微笑んでいる。
上下関係を知る瞬間、ていうか逆らえないでいる自分が悲しい。
「……どうしろってんだよ」
勝ち誇ったような笑顔で宗久は俺を見ている。今の俺の表情はきっと敗者の顔。
「もち、これにおっぱい搾ってね♪」
そっと出したのは何の変哲もないマグカップ。それ今までどこにしまっていたんだ? という突っ込みは面倒くさいからやめておこう。
何をすればいいのかは今の言葉で十分だ。自分の体に起こっていることは大体察しがつく。
俺が今着ているメイド服は紺色のワンピースの上に白のエプロンを着用する仕組みになっている。
首の後ろのところで止めているのだが、それを解き、エプロンを上だけはずす。
そして前の男とは逆につけられたボタンを一つ一つはずして行く。ある程度はずしたところでそれを開放。
「おおっ、いい感じに立派なおっぱい♪」
「うるせえ」
あらわになった俺の巨乳。それがあらわになった瞬間はぷるんと音をを立ててこぼれたような錯覚に陥る。
今朝は目が覚めて巨乳になっているのに気がついて、まじまじと姿見の前で立ち尽くしていた。
思わずぱんつ一枚になっていたっけ。体のラインも完璧に女になっていたから鏡に映るのまごうことなき下着姿の女。
自分で胸を揉んでみたり、ちょっと谷間を強調するようなポーズとったりしちゃいましたよ思わず。
男を魅了してやまない巨乳というアイテムが自分についちゃって、つい変な事してました。はい、すいません。
その時にちょろっと白い液体が出てきて、なんだかいやな予感がしていた。
それが今につながる。指示された目標物は目の前のマグカップ。
前かがみになって、片方の胸の先端をそれに近づけ狙いを定めて、搾ってみる。
ちゅっ♪
「うん、生搾りいいですねぇ」
くそう、本当に出たのには何かむかつく。そしてこういうことになった張本人のコメントには殺意を感じる。
自分で弄ってて白い液体が出たときには何かの冗談かと思った。気のせい気のせいとごまかしてもみた。
だが現実だった。搾ったら本当に母乳が出てきやがった。
こんの野郎、一体俺の体にどういう細工しやがったんだ。
「君の体内には体を作り変えるためのナノマシンが活動している。そいつらの働きによって母乳を毎朝生産するようにしているんだよ」
こいつ、心の声でも読んだのか? 俺の質問に的確に答えやがって。
大体ナノマシンなんてSFの話持ってきやがって。ちょっと前にはニュースとかで何かと話題になった単語だけど、現実は程遠いはず。ということはやっぱり宇宙人から技術提供か?
バル○ン星人か宇宙人○ョーンズか知らないけど、こんなやつになんてもの与えるんだよ。
ていうか、売ったら相当金になるんじゃないのかこの技術。あ、だから金持ちなんだ。
金持ちの理由は宇宙人との癒着かよ。いまどき政治家や官僚との癒着は時代遅れってことか。
……って、ちょっと待て。
「いま、毎朝とか言いやがりましたか?」
「敬語とヤンキー語が混在してるよ雅君」
「ゴタゴタいってねえでとっとと説明しやがれ」
「あ、ヤンキー語に統一したんだね。ていうか、いまのはヤクザ言葉だけど。まあとにかくさ、ご主人様としてはメイドのおっぱいは毎日飲みたいわけでげぐふっ」
「人の体にヘンテコな細工してんじゃねえぇぇっっ!!」
思いっきり蹴り飛ばしてやった。血を吐きながら椅子ごとぶっ倒れたが、こいつにはこれぐらいがちょうどいい。
まったく、とんでもないやつだ。最初は行く当てのない俺を迎えてくれたことは感謝していたけど、今はただの変態野郎だ。
男にメイド服着せてることといい、人の体勝手に改造したことといい、よくこんなことできるものだ。
ついでに今朝だってこのはうっ!?
「ふっふっふ、ご主人様に手を上げるとはいい度胸だよ雅君」
く、くそう、また……今度は簡単には止めないつもりか。ていうか、さっきよりも強い。
「実はナノマシンにはちょっとした追加機能があってね、体の性感度を上げることだってできるんだよ」
そういうことか。つまりこれは設定を強くしているんじゃなくて俺の体の感度が上がっている……!!
ああ、やべえ。感じちゃってる。体が否応なく反応してやがる。
息が荒くなって、鼓動が早くなって……
「うん? 乳首がボッキしちゃってるねぇ。すごくエロいよ」
ああ、本当だ。女のおっぱいって本当にボッキするんだ。
「さてと、せっかく雅君に立派なおっぱいができたし。せっかくだからご主人様にパイズリしてくれるとうれしいなぁ」
いつの間にやら椅子を直してそこに腰掛けて。そしてズボンのチャックを下ろしてそこにあるものを取り出して……
ぴんと起立した、宗久のそれ。
感度が上がって腰が抜けてしまい、床に座り込んでいた俺のちょうど目の前にそれを見せ付けるように。
鼻につく匂い、オスの匂い。大半が女になってしまった俺の体はその匂いを嫌悪するんじゃなくて、まるで媚薬で嗅いででいるかのように反応して……
くそう、何でいい匂いに感じるんだよぉ。
俺の胸も反応している。これで、パイズリ……
「おおっ、いい感じだねぇ」
ぽよぽよおっぱいでおちんちん挟み込んで……うわぁ、熱いのが伝わってくる。
「おまえ、毎度毎度男にこんなことさせて気持ち悪くないのか」
「僕は雅のこと女と思っているからノープロブレム」
女じゃねえっつーの、俺は。
「だってこんなおっきなおっぱいした男の人なんていないしね」
てめえがでかくしたんだろうか。
そのでかい俺の胸は感度が上がっている。これもナノマシンのせいか。
さっきからうずうずとした感覚。こうしたくて仕方ない気分。
宗久の男の物体を挟み込んで、胸を上下させる。
こうするとうずうずした感覚が満たされていく。満足感にも似たような感じ。
だけど、それだけじゃ足りない。
「んっ、いいねぇ……上手いよ」
ご主人様からお褒めの言葉を頂戴する。挟まれたおっぱいの間、俺の大きなおっぱいの谷間からちょこっと頭を出した先端を、愛撫する。
最初は挨拶代わりに、先端を軽くぺろっと舐める感じで。
そして次第に動きは増して、おっぱいと口とでそれを抱き寄せるようにして。
まるで愛しいように感じながら、頬ずりするように、優しく。
体が火照ってくる。興奮しているんだ俺。宗久のおちんちん、フェラして。
何でこんなこと自分がしているのかよくわからない。何でこんな気持ちになるのかも。
たぶんナノマシンのせいだ。俺は男だ、こんなこと、本当は吐き気がするくらいいやなことなのに。
だってそうだろ? どこの男が男のペニス舐めて喜ぶんだよ。そんなことするの変態だよ。
つまり俺は変態……なんかじゃない。だからナノマシンのせいで………
「んんっ!?」
口の中に発射される生臭い液体。予想はしていた自体だが不意打ちのように来たからちょっとびっくりした。
それが口の中を満たしていく。口の中に広がる独特の風味。
男の、味だ。
それを残らず飲み込む。宗久の男の味と匂いが喉の奥を通過し、体に浸透して行くような錯覚。
「えらいえらい、ちゃんと飲み込んだんだね。初めてにしては上手だよ」
よしよしと頭をなでなでするご主人様、宗久。たしかに、こんなことするのは初めてだ。
どこぞのエロゲみたいな展開、メイドがご主人様にご奉仕ってよくある展開。
できれば俺がご主人様で、メイドに奉仕してほしいのだが。
しかし、今そのメイドの立場は俺。メイド服着て、座り込んで、宗久のペニスを……
そこまで考えて急に現実に戻った。それでいて恥ずかしい気分。
「て、てめぇ……俺にこんなことさせやがって」
必死になって強がっていたが、さっきまで自分がしたことを考えるとあまり強気になれない。
いくらナノマシンによってその気にさせられていたとはいえ、半分は自分からしていたのだから。
「ん? 怒った顔の雅もカワイイねぇ」
「ば、馬鹿にすんじゃねえっっ!! 俺にこんなことさせやがって変態」
「ほほう? そんなこと言えるのかなぁ雅君」
不敵に笑った。いたずらっ子がいいもの見つけたときの顔のように。
それを見て俺は自然と警戒心を強める。いじめられっこが、おびえるように。
そしてそれは裏切らない。
「自分だってこんなにしちゃってるくせに、これだって変態じゃん」
座り込んでる俺のスカート、メイド服のミニスカートを宗久は隙を突いて器用に足を使って一気にたくし上げた。
「きゃっ!?」
つい出てしまった自分の声、女っぽい反応に自分を呪いたくなる。
しかしそれ以上にご主人様の前にあらわになったそれに恥ずかしさを覚え、その気持ちのほうがずっと強くなる。
「や、やめっ……」
スカートを抑えようとするが宗久が妨害するせいで上手く納まらず、結局中があらわになった状態でスカートは落下する。
正確には、中の物体があらわになってしまった状態で。
スカートの中は宗久に仕込まれたものだ。
俺が穿いているのは女性のショーツのようなもの。ようなものというのは俺の主観。
確かに見た目はショーツなのだがちょうどど真ん中で割れ目が入ってて、大事な部分があらわになるエッチ系のショーツ。
ガーターベルトと同じ黒の中央が割れたショーツから出ているものは、俺の唯一男であることを証する物体。
ここだけが俺が男のときのままであり、俺という存在を認識させてくれる最後の砦。
すっかり他のところが綺麗な女の体となった今ではあまりにも似つかわしくない、綺麗な女性の体には存在しない不可解な物体。
男の、おちんちん。
先ほどまでの痴態によって硬く勃起したそれは、宗久に仕込まれていろいろアイテムがつけられている。
根元には黒のショーツとガーターベルトとは色合いがまったく異なるピンクのリボンが綺麗にかわいらしく結ばれている。
お人形さんを飾るかのようなリボンだが、あいにくとこいつはお人形さんみたいに可愛くない、凶暴な男の存在。
その先端はコンドームがつけられ、俺が先ほどわずかにイッてしまったときに漏れた液体が少したまっている。
びくびくと脈打って、別の生き物のように動いてて、俺の女になってしまった体のせいで余計にグロテスクに見える。
前だけじゃない、後ろもだ。お尻の穴にまで。
そこからやってくる刺激、宗久がリモコンを操作した様でまた刺激がくる。
「ふあぁぁ……」
そのせいで思わず前かがみに倒れる。
胸がつぶれて圧迫する。おっぱいに残っていた母乳がそのせいであふれ、床に甘い香りのミルクがこぼれた。
下半身からやってくる刺激を抑えようとしてか、自然とお尻を突き出すような体制になってしまう。
さっきから体にやってくる刺激の原因はこれだった。
穴からはケーブルのようなものが出てきて、ストッキングの内側に入れてある本体につながっている。
リモコンによってその受信機に指令が届き、その指令がケーブルを伝って中に届き、中にいる物体が指示に従って動く。
今、ようやく刺激がとまった。
「まあ、そろそろ出来上がっちゃったみたいだから取ろうか」
宗久が俺の女らしい可愛く大きくなったヒップの中に入り込むケーブルをつかむ。
そしてそれを焦らすように、それでいて最高にまで存在感を示すように引き抜いて行く。
「あ、んうぅっ……」
それが動く。抜かれる。
その時に内側から俺の勃起したおちんちんを刺激する。普通は感じることのない刺激のせいで、またちょっとイッちゃった。
体の中に、お尻の中にあった存在感が消えた。
入っていたのはピンポン玉より一回り小さい金属色した球体が5個。
全部がつながって鎖状になっているそいつがさっきまで俺のお腹の中で暴れていた犯人。
もっとも、それを入れて操作して刺激させていた真犯人は当然宗久なのだが。
前も後ろも宗久を起こしに行ったときに仕込まれたもの。
朝一番俺が宗久をどついて、そのお仕置きとばかりに俺を組み伏せてこいつを仕込みやがった。
あの時俺はいともあっさり組み伏せられて抵抗できなかった。思えばあの時もナノマシンに何か働きかけて俺が反撃できないようにしたのだろう。
ようやく開放された存在感。どこか切ないような感じもしたがそれを振り払い、安堵する。
だが、このご主人様がそれを許すはずがない。
「ん、カワイイお尻だねぇ。フニフニしてて気持ちいいよ」
宗久が、俺の尻に頬ずりしてる。
「あ、やめっ……待てこらっ!」
ぞくぞくする。まだ体の感度が高いままで、ちょっとしたことが刺激となる。
必死に抵抗して何とか逃れる。身の危険を感じたというのもそうだし、これ以上されたら自分がおかしくなってしまいそうで。
だがそう簡単にこのご主人様が逃がすわけがない。すぐに捕まり、一気に引っ張られる。
そして椅子に着席。俺は座った宗久に向き合う形で宗久をまたいで座っている。
腰に手を回し、俺を抱き寄せている。俺は宗久の方に手を乗せ、抵抗するのをあきらめていた。
なぜかはわからない。みつめてくる宗久の瞳に吸い込まれそうな錯覚に陥ってて。
「ふふ、こんなカワイイ姿してちゃ、襲いたくなっちゃうじゃないか」
どきり、とした。
密着する体。俺の胸は宗久の胸板によってつぶれて、まだ残っていた母乳が白いシミを作っていた。
下は俺の固くなった男のそれと、さっきまで俺がしゃぶっていた宗久のそれが触れている。
男同士で変な感じ。だけど、思ったほどいやな感じがしない。
俺もおかしくなってきたか? そんなこと考えていたら宗久が俺のお尻に手をかけて、持ち上げている。
そしてそれが下に入り込んで……
「え? ちょ、ちょっと待っ……」
何をするのか察して必死になってとめようとする。だがもう遅い。
「初めてじゃないんだから、そんなに緊張しないで」
「そういう問題じゃ……あっ、んあぁぁ……」
宗久のそれが、入ってくる。
さっきの球体のせいでゆるくなっていたお尻の穴、そこに入ってくる熱い物体。
球体とはぜんぜん違う感触。ぞくぞくと体が反応している。
宗久に襲われるのは、これが二度目だった。
一度目は一週間ほど前、俺のお尻がボリュームを増して女の尻になったときだ。
不覚にもバックから襲われて、処女(?)を失った。
そのときも場の空気に流され気味になって、最後は自分からお尻を出して迎え入れていたような。
確かに気持ちよかった気はするけど、結局さめてしまえば男に襲われた屈辱感が残った。
何であんなことしたのかと考えたが、あれもたぶんナノマシンのせいでその気にされたのだろう。
どっちにしても男の体の俺を犯すなんてこいつ、やっぱり変態だ。
ならば今もこうして男に犯され、気持ちよがっている俺も変態なのか?
「宗久ぁぁ……」
「雅、かわいいよ」
その一言にかあっと熱くなる。
宗久は俺のお尻をホールドし、突き上げてくる。
一方で俺はそれに答えるように自然と腰を振り、胸を揺らし、宗久の背中に手を回すなんてことまでしている。
内側から刺激される性器、これが前立腺刺激ってやつか。
気持ちよくて、頭が働かなくて、うわあぁ……
「んっ、おっぱい美味しい」
「やめぇ、乳首がぁ……吸わないでぇ……」
気がつけばいつの間にか宗久が俺の胸を吸っている。
そのせいでおっぱいからミルクが出ているのがわかる。そういえば搾った量は中途半端だったし、片方しか搾ってないからもう片方は満タン状態だった。
乳が揺れて、もう片方からもミルクがあふれてる。
ぷるぷると動いて、そのたびに甘い香りのミルクを撒き散らして、俺も宗久もミルクで服が汚れちゃって。
そしてやってくるぞくぞくした感触。まずい、クライマックスが。
下のミルクも、出てくる……
「宗久ぁ、イクぅ! イッちゃうよおぉぉっ!!」
「待っていたよ、イクぞっ!!」
「んあああぁぁぁっっっっっ………!!」
どくどくと躍動する体、俺の中にいる宗久も、脈を打つ。
俺の中に宗久のザーメンが、一気に噴出してくる。
俺もだ、先端から真っ白い液体がどぴゅどぴゅ出てきて、コンドームが破裂するんじゃないかってぐらい噴出してくる。
まるで祭りの出店で売っている水風船みたいに。
「うん、ナノマシンで射精量を高めてみたんだけど……余計な機能だったかな?」
何かいってるが、頭に入らない。
今はとにかく、この余韻に浸っているのみ。
朝6時、起床。
メイドの朝は早い。何せこの屋敷の家事一般をこなさなければならないからだ。
むくりと起き上がる。目覚ましを止める。
ベッドの上、寝巻きとして着ているのは宗久から支給されたピンクのスケスケのネグリジェ。
今までは寝るときはさすがにブラははずしていた。本来不要だからな。
しかし現在はブラが必要な体。しかし今までの習慣でついはずしたまま寝てしまっていた。
うん、鏡に映る己の姿が実にエロい。すっぽんぽんよりもエロく感じてしまうのは何故だろうか。
自分の体を見てつい反応してしまう下半身のそれ。女物のピンクのショーツに収まりきらずに顔を出してしまっている。
うん、息子よ今日も元気だな。
ばさり、とネグリジェを脱ぎ捨て、着替えを始める。
もち、はずしていたブラも忘れない。ご丁寧に今のサイズにぴったり合うブラを宗久は用意してくれた。
どうして俺の胸のサイズがわかったのかはさておき、それを悲しいことにすっかり慣れてしまった手つきで付けていく。
それが終われば手際よくいつもの仕事着、メイド服を着込んで行く。
顔を洗い、髪にくしを通して整え、いざ準備完了!
洗面所に来たついでに昨日の洗濯物を回収し、ランドリーに行ってまとめて洗濯機に放り込みスイッチオン。
玄関ポストに投函されている朝刊を取りに行き、テーブルに置く。
朝食の準備のためにキッチンへと移動。コーヒーを淹れるためにお湯を沸かす。
それとは別にボールを用意。そして一度着たはずのメイド服を上だけ半脱ぎに。そしてブラををはずす。
そのボールに向かって狙いを定め、自身の胸をぢゅーっと搾り出す。
さっきブラをつけるときに白い液体が出てきて思い出した、あいつのふざけた設定。
毎朝母乳が出るなんて、実に面倒くさい。直接飲みたいと駄々こねるだろうがそんなこと知ったことか。とっとと搾ってなかったことにしてやる。
さて、想像以上に多く搾れた。けど、これどうしよう。そのまま捨てるのはもったいないし。
む、そういえばパンがちょっと古くなっいたな。よし、これ使ってフレンチトーストでも作るか。
母乳で作ったフレンチトーストとはなんて奇怪な。まあ、捨てるのがもったいないという貧乏根性のせいだけど。
フレンチトーストのために卵と砂糖と母乳を混ぜたところで一区切り。
あのご主人様を起こしに行かねば。
いつもタイミング的に朝食の準備をある程度できたところで呼びに行く。そうすれば起床してからなんだかんだやった後にちょうど出来立ての朝食を提供できるというわけだ。
それにしても……俺もすっかりメイドが板についちゃったなぁ。
さらにいえばこんな体になっちゃったし。最初はちょっとごつい男にメイド服だったから違和感抜群だったけど、今じゃいつの間にか美人メイドだ。
ただし、一箇所除く。
下半身、スカートの中のショーツに納められたそれ。女物のショーツだとちょっと前が苦しいけど、唯一の男の証だ。
ここだけは男のままだけど、それも時間の問題の気がする。
あいつのことだ、ここまで俺の体を弄りまくったんだから、絶対にここも手を入れてくるはず。
とどのつまり、いつかこいつもなくなっちゃって本当に女なっちゃうんじゃないかってこと。
それは避けたいところだけど、俺が気がつかないうちにいつの間にか体を改造されているのだからこれは厳しい。
ナノマシンっていってたっけ。一体どういう仕組みで俺の体を作り変えているのかは知らないけど。
そのナノマシンのせいかわからないけど、体の調子もすこぶるいい。特に便通が。俺を犯すためか?
おかげでコンディションに体調は最高で、肌もぴっちぴちというやつだ。
それだけ聞くといいこと尽くめに思えるが、自分の体が着実に作り変えられて行くのはやっぱりいいものじゃない。
俺ができる抵抗は何一つない。せめて時間稼ぎぐらいはできるはずだが。
まあ、あのご主人様の気まぐれでどうにでもなるだろうから当てにはならない。
とりあえず今はネトゲかエロゲかで寝不足になっているご主人様をたたき起こすとするか。
こんこん
「邪魔するぞ……」
「あはん、私って、キ・レ・イ♪」
ばたんっ
……今のは何?
ご主人様の部屋の扉を開けたら朝っぱらからドラ○エ4の踊り子みたいなきわどい服装着た変態な女が鏡の前でエロいポーズとってました。
一瞬しか見えなかったけどちょっとロリな貧乳だった。うん、俺のほうが勝った……ぢゃなくてっ!
あの女は一体どこから入り込んだ! どこの女こしらえたあのご主人様はっ!!
い、言っておくが嫉妬ではないぞ! こいつは屋敷に侵入した不審人物に対しての警戒であって……。
って、そういえば宗久はどこへ?
さっき部屋の中を見たのは一瞬だけだったが、ベッドの中にもパソコンの前にも姿はなかった。
あいつがいつの間にか外出? そして朝帰り? いや、その可能性は薄い。
そしてあいつがいない間に現れたのはあの女……ということは、必然的に答えが出てくる。
あの女が、宗久。
可能性は十分にある。俺の体を作りかえるぐらいだから自分の体を作り変えることだって。
ナノマシンがどれほどの力があるかはわからない。だが、あいつのことだからそれぐらいはやってしまってもおかしくはない。
となると、今俺はどうすればいいだろうか。
鏡の前で朝っぱらから変態的な格好をしていたご主人様と思しき人物を呼びに戻ったほうがいいだろうか?
朝食の用意ができました、と声をかけに戻るのか?
するとまたあの奇怪な光景を前にしなければならないのか。なんか、いやだ。
……別に放っておいてもいいよね。
よしっ、じゃあさっさと朝食にしちゃおう。
ぱたぱたとキッチンへと戻る。さっきの朝食準備の続きだ。
パンを切る。ミルクにそれを浸す。そしてフライパンで軽く熱してやってほんのり焦げ目を作る。
焼きあがったところでコーヒーを淹れる。用意しておいた紙フィルタとコーヒー豆、そこにお湯を注いでドリップに。
ちょっとかけて蒸らしてからお湯を注ぐのが常識。中でできた泡まで落ちないように絶妙のところでフィルタを取り除く。
果物とヨーグルトも一緒に添えて、定番の朝食が準備完了。
「いっただっきまーす」
「ご主人様を放っておいて勝手に朝食すなーっっ!」
マー○ャがあらわれた。
「そんな踊り子なコスプレしてるお前のどこがご主人様だあぁぁっっっ!!」
みやびのこうげき。かいしんのいちげき。○ーニャをたおした。
「ご、ご主人様になんてことを……」
当たり所がよかったのか、踊り子のコスプレしたそいつは床にくたばってどくどくと血を流している。
ちょっと危ない。床が汚れる。
「僕の心配よりも床の心配ですか?」
すぐに復活した。おかしい、ふっかつのじょもんは唱えていないはずだが。
よく見たら出血していると思ったところは血糊だった。凝った演出のようで。
「やっぱり床が汚れるじゃないか」
「まだ床の心配!?」
「俺が掃除するから」
「……メイドの鏡ですね」
今度は床にうずくまっていじいじと何か指で書いてる。あーもーめんどくさい。
「ていうかこれは一体どういうことなんだよ、宗久」
「ぼ、僕だってわかってくれるのかい?」
その声を聞いてか、踊り子のコスプレをした女……宗久は床にうずくまっていじいじしていたのをやめて起き上がり、こっちに振り返った。
その表情は妙に明るく、すごく可愛らしかった。
こ、これは子猫がなついてくる表情?
よく見たらこいつ、露出度のやたら高い踊り子の服なんか着ているけど妙に子供っぽいじゃないか。
身長は低いし、胸はほぼ平。ビキニアーマーってやつがかなり無理しているように見える。
それでもウエストのくびれははっきりして、お尻は丸い。Tバックだから余計に目立ちます。
髪は長く肌は白くて童顔、いわゆるロリ体系ってやつか?
そのせいか知らないがとにかく、笑顔がまぶしい。
元の宗久の面影は微塵も感じられない、実に可愛らしい女の子の姿(マーニ○コスプレ)がそこにあった。
「いやぁ雅のことをぜひともビッグマグナムな巨根で犯したいと思って自分にナノマシン注射して調整していたんだよ。だってどうせ犯されるんだったら大きいほうががいいでしょ? エッチな女の子は大きいのが好きだし、おっぱいも大きいほうが好きだしさぁ。だから目指せ巨根ってわけでいろいろ試していたんだよ。だけど何か間違えちゃったみたいで失神して気がついてみたら女の子になっていてねぇ。それからいろいろ試してみたんだけどなかなか戻らなくて。これはやばいと思ったんだけど鏡で見たら結構カワイイじゃん僕って。そう思って雅に着てもらおうと思ってヤフオクで競り落とした踊り子衣装を引っ張り出して自分で着てみてさ、そしたらやっぱり似合っててたまらないって感じで……」
しかし、中身は紛れもなく宗久だった。頭が痛い。
「ん? どうした雅」
爽快な笑顔で中身変態な女の子の宗久が振り返る。
やばい、この笑顔凶器だ。笑顔が凶器って実在したんだ。
「とりあえず、それ元に戻るのか?」
「うむ、たぶん調整を繰り返せば戻ると思うが、ただ……」
「ただ?」
「せっかく女になったのでいろいろ試してみようかと」
転んでもタダでは起きぬ、ってやつか? 緊急事態にもかかわらずここまで開き直ってしまうご主人様には驚嘆するよ。それともただの馬鹿?
もう既に自分の体いろいろまさぐってるし。知識欲が尽きぬというかなんというか。
って、ちょっと待て。
「なあ、今女になったって言ったよな?」
「おきょ?」
なんだか不思議なリアクションが帰ってきたがそれはいい。
当の本人は早速と言わんばかりに衣装を脱がしにかかっているが。
「まさかお前女になったって……ないのか?」
何が? という質問はこいつには愚問だった。こいつの頭では俺が何がないのかと聞いたのかぐらいすぐにわかっている。
それを行動で明らかにしてくれた。
「イエス! 今の僕は完全に女の子なのですっ!」
ばさっ、と大胆にそしていとも簡単に下半身を包んでいる布切れを取り去っちゃったよ。
行動の大胆さに驚嘆するのと恥知らず度に呆れるとともに、あらわになった底に俺は釘付けになってしまう。
本当に、なかった。
男性特有の突起物は存在せず、あるのは毛の生えていない小さな割れ目だった。
縦スジ、ですか? 体系どおりの子供っぽいそこは、いやもうすごいですね。
「いやもうすごいですよ女の子の体って神秘ですよ極上ですよ世界遺産ですよ」
下半身すっぽんぽんで身をよじらせながらエロい事語っているこのご主人様はいろいろ駄目かもしれない。
それはそうと……
「お前は俺を巨根で犯したいといっていたな?」
「そうそう、失敗しちゃったけどこれはこれでいいかなぁ、なんて」
ほほう。俺を犯す、ね。
「そんな悪いこと考えているご主人様にはお灸をすえないと、ね」
「へ?」
俺の怪しい目つきに気がついたか、しかし時既に遅し。
既に宗久に接近してその手を取り、しっかりと拘束した状態ではこいつも逃げることは不可能。
「え、あの……雅君?」
「ご主人様、オ・シ・オ・キ、ですっ」
どかっとそのまま床に押し倒して俺がその上に馬乗り状態。
不気味な俺の表情に対して宗久にはわずかながら怯えの色が伺えるが、ここまでくれば逃げることは不可能!
「ちょ、ちょっと雅。なんか目が怖いんだけど」
「気のせいですよご主人様」
「うそだあぁぁっ、お前が僕のこと『ご主人様』って呼ぶときは嫌味かロクなことがないんだあぁぁぁっっ!!」
「わかっているじゃないか。確かにロクなことじゃないさ。今まで散々俺の事弄りまくってくれたからねぇ。昨日なんて搾乳にフェラにパイズリにアナルバイブにとどめは中出しだっけ? そこまでやってくれたんだから御礼はしなきゃいけないでしょ?」
「お、お礼って……ああっ!? 気がついたら手が縛られているっっ!!」
まあね、これから暴れられたらお互い痛い目にあうからさ、ちゃんと手ぐらいは縛っておかないと。
「それじゃあはじめましょうか、ご主人様♪」
ひいぃぃっっ! と悲鳴のような声を上げてがたがた震えてますけど、そこまで怯えなくたっていいじゃないか。
変態だからちょっとぐらいはのってくれると思ったんだが、トラウマ作っちゃうかなぁ。
まあいい。今まで俺にトラウマ作るようなことしてくれたんだから、ちょっとぐらいなんてことないだろう。
そうして動かない状態にしたうえで、俺は手際よくメイド服を脱ぎ捨てた。
上下一体のワンピースタイプを首から通して脱ぎ捨てると残ったのはカチューシャと派手なデザインのブラとショーツとガーターベルトストッキング。
すごくエロい光景だと思う。しかしショーツは固くなった兵器でテントを張っているが。
しかしそれもまた宗久に対するいい威嚇。こいつを見た宗久はこれから起ころうとしている事柄を想像できたんじゃないのか。
そして萎縮し身の危険を感じたことだろう。
「わ♪ 雅それ僕がプレゼントしたTバックじゃないか。この位置からだと後ろが見えないのが残念だけど、でも立派なテントが見れてたまらないよ。そそるねぇ」
訂正、ちっとも萎縮してませんむしろ喜んでます。
「お前さ、状況理解してる?」
「してるさ、そのテント張ってる立派なマグナムで僕のこと犯すつもりなのだろ? いやん、身の危険感じちゃうっ」
駄目だ、変態は一味も二味も違うどころか次元が違った。
俺の中にたまったやり場のない戸惑いをどうすればいいのだろうか。考えていたことと違うことが起こってしまうと人間こうも萎えてしまうのか。
「あれ? テントが畳んじゃったな」
俺の欲望に比例するのです。やる気(犯る気)がなくなっちゃったのです。
どっちかというと宗久のあまりの変態っぷりに失せてしまったのですが。
どうしよう、このままなかったことにしたら逆襲が怖いし、だからといって宗久を犯すにはいまいち気分が足りなくて。
そんなこと考えていたら行動に出たのは宗久のほうだった。
縛った手を口元にまで持っていき、斜め目線でちょっとうつむいた姿勢でこっちを見つめ、強烈な一言を放った。
「お兄ちゃん……犯して、くれないの?」
再・起・動!
「おおっ、本当にテントが復活した。雅、お前実はロリコンか?」
「じゃかあしいっ! こんな可愛い姿見せられれば誰だって火がつくわっ!!」
「はっはっは、それは性犯罪者の言い訳だねぇ。しかし僕は期待にこたえてしっかり受けてあげるよ」
ええいっ、こいつに乗せられてる気が思いっきりするがこうなったら泥舟に乗った気分で徹底的にやってやるっ!
まずはそのちっぱいを覆ってるビキニに手を突っ込み、中のフニフニを揉んでくれるっ!
「はうっ、雅君いいですねオッパイモミモミですね。いいですよこれぇ」
調子狂うっ! しかしちっぱいはすっげえ柔らかくてフニフニで、それでいて先端の突起がいい感じで、うわこれ巨乳もいいけどこういうのも結構いい。
「あえてブラは外さずに中に手を入れるのですか。いい演出ですねぇ」
柔らかい感触の中につんとした固い突起、ぴんと固くなった乳首が存在感を主張している。
「あうっ、貧乳は感度がいいといわれますがこれは確かにいいですねぇ」
マッサージするかのように宗久のちっぱいを揉み続ける。男ってどうしてこういうやわらかい感触に弱いのか。
「ぞくぞくするねぇ。巨乳は見ていいけど、貧乳はなっていいものだねぇ」
次第に高揚していく。宗久も顔がほんのり赤くなって……
「雅君お上手ですなぁ。ひょっして経験あり? ロリの経験あり?」
……ただ、ちょっとうるさい。
「お前、もうちょっと静かにしろよ」
「いやいや、お気に召さなかったかな? それじゃちょっと声を変えようか。あーんっ雅君気持ちいいーっ」
わざとらしいあえぎ声上げやがって。しかも棒読みじゃないか。
しかし感じているのは事実だろう。顔が赤くなってちょっと体温が上がっているのを感じ取れる。
それと馬乗りになっている俺の下、足の方はなんだかもじもじと動いている。
どうやら手を拘束されて自分ではどうにもできず、仕方なく自らの足で何とかしようとしてうまくいってないってところか?
ということはしっかり女として反応しているということ。胸は左手に任せ、右手をそこへと移動する。
俺が馬乗りになっている調度後ろ、先ほどちらりと見た女の象徴、神秘の入り口が。
「ふひゃあっ!? い、いきなり触るな雅っ!」
うん、いい反応じゃないか。いつの間にやらすっかり濡れているが、これが愛液というやつか?
手で触った感想はトロトロって感じ。ちょっとじっくり見たいのだが、ここで離れたら宗久が脱走して何か悪さしそうだからこの状態で我慢しよう。
さあて、もうちょっと弄ってみよう。どんな反応するかな?
「ふにやあぁっ!! あ、あんまり触るな……」
うんうん、いい反応じゃん。足で俺の手をはさんで必死に抵抗してるけど、そんなことしたら余計に手が離れなくて攻めるしかないんだけどなぁ。
「み、雅っ、そこは……はわぁっ!?」
割れ目にそって軽くなでる、それを繰り返して行くうちにトロトロの液体のせいで中に指が入って行くように。
ふむふむここが入り口かな? そしてここがおしっこの出口で、このぷくっとしたのが、一番気持ちいいところかな?
「あ、やめっ……はわぁぁっ………」
ぷっくりしたお豆さんをぽちっと押してみたらなかなかいい反応。
未知の出来事に戸惑い、あわてて、それでもやってくる気持ちよさにもどかしく思い、そんなところかな? ご主人様。
いい反応をしているのでついついそれを続けてしまう。なんだか濡れ具合が増してきた気がするよ。
どうなっているんでしようねぇ。直に見てみたいけど、逃げられたくないからこの体制のままでいなきゃ。
「あ、いやあぁぁっ……!!」
宗久が急にびくびくっと体を痙攣させる。そして攻めていた右手には何か液体が当たる感触。
あれ? これもして潮吹き? ご主人様イッちゃったんですか?
「ふえぇぇ……」
俺の下でぐったりしている宗久。目にはわずかに涙を浮かべて半泣き状態。
これは気持ちよかったのか? それとも犯されて屈辱的気分なのか?
どっちにしても俺、犯罪者の気分。
とりあえず何とかつくろっておこう。ごまかすための一言はこれに尽きる。
「気持ちよかった?」
しばらく間をおいてこくこくと力なくうなづいた。
なんだか子供に悪いことを教えてしまった悪い友達って感じか俺は。しかし外見年齢は若くても中身は俺とタメだ。
とりあえずロリではない。ロリではないと思う。ロリじゃないよなぁ。
とりあえずこの状況をどうしようかと思案していたらなんだか宗久の口がぱくぱく動いてる。
何ですか?
「あ、あのな……」
耳を近づけてみるとすっげえか細い声。さしずめ弱った子猫か。
「最後まで、やってほしいな。なーんて……」
ずきゅぅーんっ!
打たれました、狙撃されました。
睨みのきいたいつも口をへの字にして眉毛の濃い狙撃手に打たれてしまいました。
そんな凄腕狙撃手に狙われて打たれたかのように俺はこいつに打たれてしまいました。
こんな顔でこんなこと言われちゃったら逃げ道はありません。
火がつきました、下半身はビンビンです。ショーツがテント張ってて前がちょっと苦しいです。むしろ頭出してます。
そいつを使って思いっきりやっちゃいたいです。いいですよね?
だって目の前の宗久(カワイイ子ちゃん)が自ら「最後までやってほしい」なーんて言っちゃったんですからね。
自分で言ったんです、俺が強要したわけじゃありません。だからいいのです。
そうとなればこんな床でやるのは雰囲気が悪いです。場所変えましょうか。
「ふぇ?」
ひょいと宗久をお姫様抱っこです。いやいやもずいぶんと軽くなっちゃって増ますねぇご主人様。いや、お嬢様。
そうそう、この姿でご主人様っていうのはちょっとに合わない気がするからお嬢様って呼んでしまおう。
そんなお嬢様をお姫様抱っこしてつれてきたのは宗久の寝室。キングサイズのとてつもなく無意味にでかいベッドにどさりとお嬢様を下ろす。
ベッドやわらかいですね、お嬢様を下ろすとやわらかくゆったりと包み込むようにベッドが沈んでます。
俺はその上にまたがり、お嬢様を見下ろす。そのきょとんとした顔はかわいらしいですね。
その可愛らしい顔の前にはテントを張って、さらにはちょっと頭を出している俺の凶悪なブツが。
するりと優雅にショーツを両手で下ろせばバキバキになった凶器があらわになる。
むあっとしたオスの匂い。その発生源をまじまじと見ています。
「さあお嬢様、最後まで果たすには前準備が不可欠ですからねぇ。ちゃんとおしゃぶりください」
「は? 前準備って、お嬢様?」
頭の上にハテナマーク飛ばしているみたいですがんなこたぁどうでもいいのです。有無を言わさず俺の毒マツタケをずい、と目の前にさらします。
「……しゃぶれと?」
「ええそうですよ昨日俺がやったみたいにするんですよぉ」
「マジ?」
「マジです」
そっと小さめの手でアナコンダ君に触れる。触られただけでぴりっと体に電気が走っちゃいました。
そしてちっちゃなお口で先端をぺろっと舐められたら、もう……
「い、いいですねぇ気持ちいいですねぇ。結構上手ですねぇお嬢様ぁ」
カワイイ女の子がアイスキャンディ舐めているかのような光景。しかし実際に舐めているのはそんな甘いおやつではない。
ただ単に口にほおばるだけでなく、全体を丁寧にくまなく舐めているではないか。
宗久ちゃん、火がついたのですか? なんだか夢中になってませんか?
「おいしいですか? お嬢様」
「うん、おいひい」
そんな顔で言われたらボルテージマックスになっちゃうじゃありませんか。
常識的に考えれば元男がこんなことしてるのはおかしな話のはずなのに、そんなことこれっぽっちも考えていませんでした。
しかしここまでされてここまで言われてしまったら限界です。
「あ……」
そっと口元から俺のムスコを離します。ちょっと限界に近かったので。
それにしても何でおやつ取り上げられた子供みたいに残念そうな顔してるのですか。これはおやつじゃありませんよ。
「まだ欲しいですか?」
尋ねたらこくこくとうなづきました。カワイイです。
「まだ食べたいのですか?」
再びこくこくとうなづきました。やっぱりカワイイです。
そのせいで調子に乗って、ちょいと無茶なことを言ってしまった。
「じゃあ……顔射してもいいですか?」
そしたら顔を赤らめて、静かにこくり、とうなづいた。
ばきゅぅーんっ!
サイコーですっ! そのカワイイ表情としぐさたまらないですっっ!!
返答を聞いて(というか見て)、発射寸前のマグナムを再びお嬢様の近づけていた。
そしたらまあお嬢様ったら、健気に再び私の機関砲を口にしたではありませんか。
そして静かに、激しく、しゃぶっています。ぴちゃぴちゃと音が響いてますっ!
駄目ですっ! ボルテージMAXですっっ!! ぶっ放したくて仕方ありませんっっ。指令いつでも発射準備OKですていうか早く打ちたいです我慢できませんOK軍曹もういいぜその自慢の巨砲をぶっ放したまえイエッサーもう我慢の限界ですぶっ放しますっっ!!
「んはっっ!?」
もう限界突破リミットブレイクした我が武器はその先端から思いっきり白い液体を放った。
どぴゅどぴゅと勢いよく、しゃぶっていた宗久お嬢様のお口の中に……
ぞくぞくっと、ぶるっとした特有の感覚。今日は随分と出ます。そういえば量を増やしたとか何とか言っていたような。
射精後の、ちょっと冷めて行く感じは微妙な具合。
ようやく収まった。収まってちょっと頭の中がすっきりする。
ていうか、やっちまった。
俺何をしてるんだよ、宗久にフェラさせてそのまま顔射って。
我が息子は余韻でちょっとびくびくっと鼓動するけどそれよりも宗久のほうが気になる。
男のあれを口にして、白濁液まで飲んじまって。まあ昨日俺だって宗久ので同じ事してたけどさ。
意識は男、なのに男のそれを飲んじまうっておかしいだろ。
やばいかなぁこれ。どうしようかなぁこれ。
思案していたら宗久は口にしていたあの白いやつを全部飲み下してしまったらしい。
よくまあやったものだと感心していたら口を開いてこう言いました。
「下のオクチにも、ちょうだい」
どきゅぅーんっ!
サイコーですよお嬢様! その笑顔は100万ドルですか!?
おかげでクールダウンしていたわたしのマイサンはほうらもう復活しちゃいました。
あっというまにボルテージMAXです気合十分ですヤル気満々ですっ。
いいんですねっ、入っちゃってもいいんでねっっ!
下のお口は可愛らしいですね毛も生えていないんですね愛液でトロトロですね。
おやおやクリちゃんが真っ赤に充血していますボッキしているんですかこれ。
遠慮なく行きますよ思いっきり行きますよその前に確認しておきますか。
「いきますよ、お嬢様」
興奮を抑えて、そっと、優しく語り掛けました。
するとお嬢様はこくり、と静かにうなづきました。
……ではっ。
思えば俺も童貞なのです(それより先にお尻の処女失ってるのってどうよ?)。これで童貞卒業、そしてお嬢様の処女奪っちゃうのですね。
はやる気持ちを抑え、ゆっくりと、入っていきます。
「んっ……!」
ゆっくりと先端が入りました。まだ頭の部分です、まだまだ入り口です。
愛液と俺の凶器についたお嬢様の唾液で十分潤滑油になっています。抵抗も無くもすんなりと入っていきます。
おっと、何か障壁に当たりました。この薄そうな何かは、処女膜?
そうですこれを破ろうとしています。一気にいきますよ……と、その前に。
「待って」
止められました。お嬢様止めました。
何ですか今すごくいいところなんですけど。まさかいまさらやめたとか言わないでくださいね。
何かと思えばすごくか細い声で言ってます。何ですか、よく聞こえません。聞き取るためにすっと近づいたら、抱き疲れました。
そして耳元でささやいたのです。
「ぎゅっと、抱きしめてやって」
ずばきゅぅーんっ!
ああもう最高っ! もうこのときは元の宗久の姿なんて微塵も思い出してなかったよ。
もはやご主人様はお嬢様にすっかり成り代わって、可愛い女の子がメイドの俺になついてくる姿しかありませんでした。
だからこんな子が「抱きしめて」何ていってきたら断る理由なんてありません。
お互いに背中に手を回してぎゅっと抱き合います。可愛いお顔が目の前にありました。
うわぁ、こんな可愛い女の子を前にしてできるとは、最高ですね。
そして再開です。
きゅっと腰を動かします。そして伝わるぷつりとした感触。
瞬間俺が抱きしめる女の子はびくっとなって「んっっ!」と声を漏らして、ちょっと涙目になってました。
処女喪失です。
「痛かった?」
尋ねたらふるふると頭を振ります。ひょっとしたら強がっているかもしれない。けどそこもまたいい。
ここまできたら後はなすがまま。接続された腰を前後に動かします。
「お嬢様の中は、すごくいいですっ」
きゅっと締め付けてくる感触、心地よい感触が伝わってきます。
時にまるで別の生き物のように動き出すような感覚になるペニスだけど、こういう快感はしっかり伝えてくれるから嬉しい。
それが奥にまで達する。子宮の入り口でしょうか。そいつが入り口をこじ開けようとしているけど、さすがにそこまで入れさせてもらえそうにない。
だけどお嬢様は迎え入れたい気分なのかも。
「僕も、気持ちいいっ。もっと奥、おくぅっ……」
ああもうお嬢様そんなこといったら駄目じゃないですか。余計に力入っちゃいますよ。
入れそうにないけどこうしてぐりぐりと弄っていればお嬢様はとても気持ちいいらしくて、いい声出してます。
「ふあぁっ……雅っ、いいっ…あっ……はぁんっ……もっと、もっとぉ………」
震えてます、お嬢様の体が小刻みに震えてます。
感じちゃってるのでしょうか? 気持ちいいのでしょうか?
表情を見る限り辛いという印象はありません。でもちょっと我慢しているような感じ。
手にも腰にも力が入ります。ぎゅっと優しく抱きしめてあげたくなるし、性欲に任せて支配したくなるように腰を動かします。
ちょっと我慢。出したくなるけどお嬢様が果てるそのときまで。
「あ、やめっ……イクっ、イッちゃう………」
弱々しい声でうめくように言いました。あ、もう我慢しなくてもいいかも。
「イキそう? イッちゃう?」
確認しておきます。
「駄目ぇ…イクっ、イッちゃうぅっ……!」
OKみたいです。
「こっちもですっ、思いっきり出しますよ?」
我慢の必要はなくなりました。いっぱい、出してあげますよっ!
「やっ、あぁっ…イク、イクうぅぅっっ……!!」
お嬢様が大きく痙攣しました。それにあわせてこっちもたっぷり吐き出します。
本当に別の生き物みたいに俺の下半身のブツはどっくんどっくん脈打ってたっぷり吐き出してくれます。
今までの中で一番多いのじゃないだろうかというぐらいたっぷりと出してます。。増量されたおかげですかね。
おかげでお嬢様のお腹の中は精液でいっぱいになってしまったような。
でも、お嬢様幸せそう。
やっぱり気持ちいいんですね、いい笑顔ですよ本当に。
そんな表情されたらきゅって抱きしめたくなっちゃうじゃありませんか。
「おっぱい……」
お嬢様がそんなことといいました。そういえば朝ごはんまだでしたね。
物欲しそうな顔でいわないでくださいよ。あげたくなっちゃうじゃありませんか。
「はい、おっぱいどうぞ」
リフトアップしてお嬢様の前にそれを差し出しました。ちょっと体制に無理がありますけど、それでも十分吸う事はできるようです。
ああ、母乳が出てきます。それをおいしそうに飲んでいるお嬢様、幸せそうです。
あれ? そういえばさっき全部搾ったんじゃなかったっけ?
まあいいか。
「いやぁ、一時はどうなるかと思ったよ」
本当にどうなるかと思いましたよ。あんなおバカな事を朝っぱらからやっていたんですからねぇ。
あれから余韻に浸って、こいつは俺のおっぱい飲んで、その後で第7ラウンドまでやって、そしてようやくお互いに冷静さを取り戻して。
自分でも何やっていたんだって気分。ここに住むようになってからこいつに毒されているんじゃなかろうか。
ちなみに今現在、目の前にいるご主人様の宗久はすっかり元の男の姿に戻ってはっはっは、と笑いながら午後のティータイムを楽しんでいる。
ティータイムといっているが飲んでいるのはまずいことで有名な青汁100%。何でこんなもの飲んでいるのかは俺もわからん。
こうまであっさり戻っちまうなんて、ナノマシンの暴走なんて言っていたけど本当はこいつが自ら仕組んだんじゃないかって思ってしまう。
だってたった半日だぜ? たった半日で元に戻っちゃうなんて早すぎるだろ?
あれから数日、今もあのときの可愛い女の子を思い出してしまう。ああくそう、せっかくあの姿可愛かったのに何で元に戻っちまうんだよ。
あの可愛い姿だったら俺だってもっと可愛がってあげて、お姉さんとしていろいろ世話してあげて、むふふなことをいっぱい教えてあげて……
って、いかんいかん。元にもどれ俺常識人にもどれ俺冷静な頭にもどれ俺。
「それにしても雅君、処女喪失ってなかなか切ないものだねぇ」
ぎくり、いやな予感。
「切なくて、でもどこか幸せな。そして痛かった」
何を語っているんだこいつは。いやな予感が増していく。
「でも僕は紳士だ。僕はちゃんと優しくしてあげるよ」
さあ、こいつは一体何を言っているんでしょうねえ。
「いつまでとぼけているんだい雅君。そりゃっ」
ばさっ
「きゃあっ!?」
突然の出来事だった。俺の着ていたメイド服がいきなり崩壊しバラバラになった。
「はっはっは、こんなこともあろうかとリモコン一つでメイド服がバラバラになるようにしておいたのさ」
よく見たら確かに宗久の手にはリモコンのようなものが。こいつ、いつの間に。
が、そんな事いってられない。下着姿になってしまった姿では俺の異変が明らかになるのは十分。
宗久の視線がそこに集中しているのははっきりわかる。
「ふふん、股間がすっきりしてるねぇ、なくなっちゃたんだよねぇ」
「てめえっ……」
俺の恐れていた事態がついに起こった。
朝起きたら下半身に感じた違和感、昨日まで存在していた俺のマグナムが消失し、綺麗な女の子の秘密の入り口になっていました。
徐々に女の体になっていく自分、いつかはそうなるのではと思っていたがやはりその時がやってくるとショックだ。
ああ、息子よ。お前はどこへ行ってしまったのか。
そんな俺の気持ちなど知る由もなく宗久は元気いっぱいだ。
「さあて、早速女体化記念に処女喪失しましょうねぇ雅君」
そしていきなりズボンを脱いで下半身の凶器をあらわに……
「ぎゃあぁぁっっ!? 何でそんなにでかいんだよっ!!」
あらわになった非人道的兵器は恐ろしくでかかった。
こないだ俺を犯したときよりもずっとでかいじゃねえか。馬並みとか棍棒とか丸太とかそういう表現適切すぎ。
「はっはっは、言ったではないかナノマシンで大きくするって」
マジか、たしかにナノマシンで大きくしようとして失敗して女になったって言っていたけど、マジででかくしたのか!?
「ついでに射精量2リットル」
「おかしいだろその数値!? どこにそんな量の液体が入っているんだよってうわっ!?」
抱かれた! 馬並みで弾丸無限の持ち主に抱きかかえられた!?
「大丈夫、優しくしてあげるから」
ああぁぁぁぁっっっっ!! その言葉本当に信用ならねえぇぇぇぇっっっ!!
主人公が犯されると思いきや、犯す側に回るなんて失望した。
チンポいらね
二人とも女になってお互いを求め合えばいいだけなのに