「よーし、着替え終わったなー。それじゃあしゅっぱーつ!!」
俺たち二人は意気揚々と外へと繰り出した。室内よりも冷めた空気で足元がなんだかスースーする。
スカートってこんな感じなのか。ちょっと落ち着かないなぁ。
周りを見渡すと、いつもよりも周囲のものが大きく見えるような気がする。
女の子になって、身長が縮んだからなんだろうなあ。
でも何だか不思議な気持ちだ。見飽きた景色のはずなのに、新鮮に思えてくる。
それにしても、女の子の歩き方ってどうやるんだろう?
気をつけないと男のときのドカドカした歩き方になってしまうし。
今の俺は、はたから見るとかなりあやしい女の子に見えるだろう。
そんなこんなで歩き方を試行錯誤しているうちに、銭湯の煙突が目に入ってくる。
入口の暖簾の前で俺たちは足を止めた。
銭湯にやってくるのは随分と久しぶりな気がする。たしか小学生の時風呂が壊れた時以来だったかな。
今までよくつぶれずに残っていたもんだ。
ドキドキ・・・。
楽園はすぐ先のはずなのに、なぜか体が前に進まない。
緊張と不安、そして僅かな後ろめたさ。それらが俺の足を阻んでいるんだ。
自分がボロを出さないか? 皮が途中で破れたり溶けたりしないか? 何故かネガティブな感情が俺を縛り付ける。
「おまえの考えてることならわかるぞー。心配するな敏明ー」
キヨヒ子が後ろから声をかけてきた。いつもながら緊張感のない、余裕綽綽とした笑顔で。
「皮の耐久試験ならばっちりやっといたからなー。お湯や温泉の成分で溶けたりしないから安心しろー
それに少々破れたりしても、50パーセントまでの損傷なら、生体圧縮は維持し続けられるからなー」
やれやれ、俺のことは全てお見通しか。ホントこいつにはかなわないよなぁ。
話し込んでいると、十数人の運動着姿の女の子たちが通りに押し寄せてきた。
我が校の女子陸上部のお歴々だ。たわいない話を交わしながら彼女達は銭湯の暖簾をくぐっていく。
耳元でキヨヒ子が囁く。
「うちの学校のシャワー施設ってよく故障するんだよなー。だから陸上部の女の子達はいつもここを利用してるんだー」
こんなことまで調査していたのか。用意周到だなぁ。
「そして本日のシャワー故障の元凶は・・・、こ・こ★」
キヨヒ子は悪そうな顔して自分を指す。
あきれた。お前の仕業なのかよっ!!
「へへー。敏明だって楽しめるんだからいーだろ?
それより早く入ろーぜ。ここで止まってたらそれだけ覗きの時間はなくなるんだぞー」
あ、そうか。そうとなったら善は急げだ。それじゃあ女湯のなかにレッツゴー!!
女の湯の暖簾をくぐると、番台のおばちゃんが愛想よく声をかけてきた。
面食らいつつも、俺はおばちゃんに目を合わせないように顔を引き、震える手で財布から料金を手渡す。
そして逃げ出すようにすりガラスの戸の向こうへダッシュ。
いけね。今気づいたけどこの財布どう見ても男物だ。怪しまれてないよなぁ?
扉を抜けたその先は、まさに楽園だった。
運動着を脱いであられもない姿or下着姿になった沢山の女の子達がいたのだ。
俺たちは棚の影から、彼女達を覗き見ていた。
もちろん女の子達は全くの無防備。
ぶるん、と揺れる胸のふくらみや、引き締まったお尻を恥らうことなくさらけ出す。
ふっふっふっ、この中に男が忍び込んでいようとは誰も気づくまい。
「おお、双葉のおっぱい育っちょるのぉ」
「こ、こらっ!! どこ触ってるのよっ!!」
脱衣所の隅っこでは、半脱ぎ状態でじゃれあう娘二人の姿が。
眼福眼福。滅多に見られぬこの光景、しっかりと眼に焼き付けておこう。
ジンジンと下腹の辺りが疼いてくる。中に押し込められたジュニアも喜んでいるようだ。
服を脱ぎ終えた女の子達は、続々と浴場の中へと入っていく。
それを見ていると、唐突に後ろからムニュッと両胸を掴まれた。犯人は勿論、キヨヒ子だ。
女の子らしくしなをつくりながら耳元で囁く。
「さーて『おねーちゃん』、早くあたし達も入ろうよっ」
誰がお姉ちゃんだ?誰が? ひょっとして・・・俺か?
「そーだよ。今のあたし達は女の子なんだから、名前が『敏明』『清彦』じゃあ格好つかないじゃない?
あ、あと言葉遣いも気にしたほうがいいんじゃないかなー? 男言葉の女の子ってのも悪くないけどねっ」
確かに、それは一理あるな。 じゃあおr・・・私はあんたをなんて呼んだらいいんd・・・いいの?
「うんうん。その調子その調子。そうだね・・・、あたしのことは『しの』って呼んでちょうだい。
漢字で書くと『清乃』。お姉ちゃんの3つ下の妹だよっ!! 忘れないでねー」
ううむ、すでにこの子の中では、二人の脳内設定が出来上がっているようだ。
俺の見たところ、しのは風呂場の覗きよりも女の子を演じていること自体を楽しんでいる気がするなぁ。
「ホラホラ、おねーちゃん脱いだ脱いだ」
おわっ!! あっという間に裸に剥かれてしまった。下着に押さえ込まれた胸が解放されてプルンと揺れる。
「さあさあ、早く入ろーよ。一緒に洗いっこしよー」
強引に浴場に引き込まれ、蛇口の近くで泡まみれにされてしまった。
「ただガン見してたら怪しまれるかも知れないからねー。あたしが背中を流してる間に覗きを楽しみなよ。」
「お、おう」
湯煙たなびく場内には生まれたままの姿の女の子達が、浴槽の中で一日の疲れを癒しているようだ。
ある者は肩まで湯の中に浸かり、ある者は浴槽の淵に腰掛けながら、鍛えられた身体を誇示するかのようにさらけ出している。
引き締まった腕や脚、割れた腹筋、つるりとした腋、そして運動着の形に添って残る日焼けの後・・・。
うう・・・、たまらん。来てよかった・・・。
「楽しんでくれてるみたいだねー。おねえちゃんのここ固くなってるよー」
「ひゃんっ!! なにすんだよっ!!」
しのにいきなり胸の先を摘まれた。胸全体がゾクゾクして思わず変な声が出てしまった。
「今度はあたしが覗き見する番だよー。おねーちゃんが背中を流してよね」
うん、洗ったげるよ。泡立てたタオルでしのの身体をごしごしと擦る。
とはいっても、ほんの一時間半前に定着させた彼女の肌には汚れはおろかしみ一つもない。
まあエッチした時に結構汗かいてたから、それを流すような感じでいいだろう。
しかし、しのの身体は本当に綺麗だなぁ。ぷにぷにすべすべした肌の手触りがなんともいえない・・・。
ん? なんだ? しのの体から消しゴムのカスみたいなのが出来上がってくる。
垢のように見えるけど、出る量が半端じゃない。
「あ、あんまり力入れて洗わないでねおねーちゃん。削れた皮がカスになっちゃうから。
傷がつきすぎると、皮の耐久時間短くなっちゃうしねー」
そ、そう? き、気をつけるね。お湯を掛け石鹸の泡を洗い落とす。
あちゃー。やっちゃった。しのの背中は日焼け跡のように捲れて真っ赤っ赤だ。
■■■
そうこうしている内に陸上部の女の子達は姿を消し、気が付けば客はおばさんやおばあさんばかりに。
「もう潮時だねー。帰ろーかおねーちゃん」
「そうだね」
名残惜しいが楽しい時間は終わりのようだ。
再び脱衣所で悪戦苦闘しながら服を着終え、二人で家路につく。
しのは帰宅した途端カプセルの中に飛び込むと、内壁のタッチパネルを操作。
すると彼女の皮膚が変色しながら崩れ落ち、その中から清彦の裸体が現れた。
「あー。楽しかった楽しかったー。おねー・・・敏明はどうだったー?」
ああ、すごく楽しかったよ。やっぱり持つべきものは友達だなぁ。
さてと、俺も男に戻ろう。
しかし、カプセルの中に入ろうとしたらいきなり清彦に肩を掴まれた。
「な、なー敏明。帰る前にその・・・なんだ・・・」
顔を真っ赤にしてやや恥らうような表情で、清彦は続けた。
「え、えーと・・・おれと、えっちしてくれないかーー?」
さっきまでの積極性はどこへやら、彼はまるで悪戯を叱られた子供のように目を伏せてる。
でも何故かその表情に、俺は思わずドキリとしてしまった。
胸とお腹の辺りが疼くような熱く感じてくる・・・どうしてだろう?
おかしいな。自分は男好きではないはずなんだけどなぁ・・・。
作りこまれた『女』の部分の本能が、俺の心に影響してるんだろうか?
いや、今考えるのはよそう。どう転ぼうが俺の答えは一つだ。
「うん。清彦なら・・・いいよ」
今日は精神的にも肉体的にも、清彦には散々お世話になったからな。
お返し、ってわけじゃないがこいつの要望にはしっかりと応えてやるべきだろう。友人的に考えて。
それに、俺だって女のエッチを一度やってみたかったんだよな。支援所的に考えて。
俺は大きくテントを張った、清彦の腰に巻いたタオルの中に手を伸ばした。
うお、でかい。分かってはいるはずだが、これが俺の中に入ってくるのか・・・。
それを外に掴み出すと、皮の剥けた大きな亀の頭が睨みつけるようにまっすぐにこちらを向く。
扱い方は自分自身存分に心得ている。支える必要がないほど大きく持ち上がったそれを、両手の指先で優しく愛撫してやる。
「う、うあっ・・・!!」
情けない声で清彦が呻く。よく考えたら、さっきは俺がこの立場だったんだよな。
さて、お次のサービスだ。清彦、片栗粉Xで使ってたローションまだ残ってるか?
「あ、ああ。冷蔵庫にあるからちょっと冷たいけどなー」
だったら温めたらいい。必要な分だけ皿に取り、10秒程レンジでチン。
うんうん、いいかんじに人肌くらいに温まった。
そしてそれを胸の谷間に塗りたくると、清彦のジュニアを挟み込みゆっさゆっさと身体を上下に揺すってやった。
「おおっ!! おっ!!お!!」
柔らかい膨らみの中でムスコを責められ、清彦は変な声で叫んだ。
へへへっ、お楽しみはこれからだぜ清彦。
両手で乳房を支えながら、俺は奴が飽きないように強弱をつけマッサージを続行。
「あはーーっ!! 敏明のおっぱいすごいぞー!!」
彼の顔は更に赤くなり、息づかいもだんだん荒くなっていく。
もちろん、胸の谷間に挟まれた奴のムスコもそうだ。
ムムムっとそれは元気に膨れ上がり、動くたびにカチカチに固まった亀の頭が谷間から姿を現す。
それの表面がドクドクと力強く脈打っているのが、この胸に伝わってくるのが分かる。
「お、おまえは一体どこでそんなテクを習ったんだーー?」
習うも何も、こっちはパイズリなんてやりようがねぇよ。具合がいいのはたぶんローションのおかげだ。
ゆさゆさゆさ。スピードを上げて清彦を困らせてやる。
どうだイきたいか? でもまだ駄目だぞ。と言ってやろうとしたその矢先。
「うあー!! もうだめだー」
突然亀の鼻先から、ビュビュッと白い粘液が勢いよく顔面に振りかかった。
その強烈な臭いとインパクトのあまり、俺は思い切りひっくり返ってしまった。
ううっ、く、臭い・・・。自分自身何度も嗅いだ独特の臭み。
このやろー。出そうなら先に言えよなー。もう二度とパイズリなんかしてやんねー。
まさかの顔射初体験。いや、体験する気はかけらもなかったんだが。
くそー。風呂に入ったばかりだというのに、また身体を洗う羽目になってしまった。
何度も何度もゴシゴシと念入りに身体を洗う。うわぁ。垢みたいなのがいっぱい出てきたよ。
あ、そうか。力を入れて洗ったせいで皮のカスが出てきたんだ。
くんくん。洗い終わった後、かけられた所の臭いをチェック。うんうん大丈夫だ。
「わ、悪い敏明ーー。おまえのおっぱいが気持ちよかったから、つい出ちゃったんだー」
申し訳なさそうに頭を下げる清彦。しかし奴の頭とは裏腹に、ムスコは悪びれる様子もなくふんぞり返っている。
どうやら奴の下半身はまだまだ反省も、満足もしていないよう。
上等じゃねーか。傲岸不遜なお前の態度、俺の体で屈服させてやんよ。
「よーし、今度はこっちが敏明のあそこをほぐしてやるぞー。ソファに座って股開いてくれなー」
お、おう。初めて体験する女の子のエッチ。ドキドキしながらソファに腰掛けた。
うう、なんだか脚を開くのがすごく恥ずかしい。相手が男の子だからなのかな?
清彦は俺の体に寄りかかりながら、両手で胸を弄ぶ。
「へっへー!! さっきも触ったけど、やっぱり敏明のおぱい柔らかいなー。
どうだー? 胸触られてる気分はー? 気持ち悪いならすぐやめるぞー」
あっあんっ・・・!! すごく気持ちイイ!! やめないでっ!!
適度な力加減。チラチラと先っぽに触れる指先。むず痒く痺れるような感覚に飲まれそうになる。
「今度はこっちを試すぞー。敏明覚悟はいいかー?」
膨らみから離れた右手が、腹の下の茂みの奥へと伸びていく。
彼の指先が、花びらの淵に触れた。
じわり、と痺れるような感覚が腹の中に伝わってくる。
「ああっ!!」
「へへっ。敏明のここも、おれと同じで感じやすいんだなー」
くにくにと、直接触れないように大事な部分の周囲を弄る。
「それもそっか。ここのカタチはおれの皮と同じデザインだったんだからなー」
男のそれとは異なる、緩やかな快感が俺の体をたぎらせていく。
でもまだ物足りない。もっと、もっと触って欲しいな。
「分かってるぞー。まったく敏明は本当にエッチな女の子なんだなー」
掌にローションを垂らし、ヌルヌルと光沢を放つ指先が下へと伸びる。
「ひぐぅ・・・!!」
奴の指が再び花びらに触れたとき、快感のあまり思わず声が漏れてしまった。
それはまるで電気ショックのように、体の中を広がっていく。
腹の中が熱くなり、心臓はバクバクと高鳴り続ける。そして快感のあと一拍して訪れる、身体の疼き。
「おお、濡れてきたなー。今度は指、中に入れるぞー」
ぬるり、と股の中に細いものが侵入してきた。それは何度も出入りを繰り返しながら、体の奥へ奥へと進行していく。
「うくっ・・・。うあぁ・・・!!」
俺の中で指がぐるりと回る。腹全体が夏の太陽のように燃え上がった。
いつの間にか二本に増えた指先が、入口から少し奥をクリクリと弄り回す。その途端。
「んひゃあぁっ・・・!!」
水面を乱す波紋のような、快感の大波が体をかけ巡った。
それは一度だけではなく、体の中で何度も何度も反射してくる。
「どうだー気持ちいいかー? 敏明ー? 今触ったのはGスポットってとこなんだ。
女の子はここを責められると、一瞬でイっちゃうらしいんだー。敏明はどうだったー?」
あ、ああ。死ぬかと思うくらい気持ちよかったよ。すごいなあ、女の子の身体って。
でも、まだイってはいないぞ。本音を言うとすぐにでも昇天したいが、本番までは我慢しないとな。
愛液とローションでビショビショになった入口に、燃え盛る熱いものが触れた。
「ううーー。もう我慢できないぞーー。敏明・・・入れて・・・いいかーー?」
興奮を抑えきれず、盛った俺の体はパンパンに膨れ上がった男の一部を求めた。
いいよっ。来てッ!!
その言葉が引き金になった。飢えた獣の鎖が解かれ、清彦の肉体が俺の中へズヌヌヌ・・・と入ってくる。
あっという間に体奥を突き上げられ、背骨を駆け上がる電撃に一瞬気を失いそうになる。
もうわけが分からなかった。獣の体勢で、清彦は何度も何度も俺に身体をぶつけ、中で暴れる奴の獣に俺は翻弄され続けた。
にゅぽっ・・・にゅぽっ・・・にゅぽっ・・・。
汚らしい水音をあげ、野獣が俺の中を貪るように蠢く。
「はっ!! ・・・ああっ!! ・・・んううっ!! 清彦ぉ・・・!!」
エッチなビデオの中で見た女の子のような声で、俺は鳴いていた。
「うわぁーー!! 敏明の中・・・すごく締まるぞーーっ!!」
清彦の奴も(おそらくは)始めてのエッチを愉しんでくれているようだ。
股間の獣は衰えることを知らず、激しく体を突き上げてくる。
「あはぁんっ!! 奥がすごいのぉっ!!」
この感覚、何とも言えない。体の中がめちゃくちゃになりそうな快感。
男の体では絶対に味わえない感覚だ。
姿勢を変えながら何度も何度も突き上げられるうちに、体の中は火がついたように熱くなり、頭の中が光でいっぱいになっていく。
もっと、もっと激しく!! 奴の動きにあわせ、俺も自分の体を奴のほうに突き出す。
「うはぁ・・・!! 敏明ちょっとまってくれーー!! そんなに激しくされたらおれ、おれもういっちゃうよぉーー」
後ろで奴が何か言っているが、俺は気にも止めなかった。
身体を駆け巡る欲望に従い、果てへと向かって進むのみだ。そして・・・
「あっ!! あああーーー・・・っ!!」
胎から頭に、稲妻が奔った。射精の放出感とは全く違う、水面を乱す波紋のようなエクスタシーが体内を満たしていく。
これが女の子の絶頂なのか。すごすぎて気を失いそうだ。
「はあぁ・・・!! もうだめだーー!!」
少し遅れて清彦の体がビクビクと痙攣し始めた。どうやらあいつもイったらしい。
腹の中がビュクビュクと温かいものが注ぎ込まれる。
それはまるで、新たな生命の息吹すら感じられる・・・って、これってまさか!?
「あうぅ・・・。敏明の中・・・すっごく気持ちよかったぞーー。やっぱゴムなしは最高だよなーー」
うっせぇよ馬鹿!! 遠慮もなく中出ししやがって!! さっさと離れろーー!!
清彦の馬鹿を思い切り蹴飛ばす。あーれーと悲鳴をあげながらあいつはソファの向こうにノックダウン。
あそこの中からは、清彦がたっぷりと中出しした精子が止め処なく滴り落ちていた。
ああくそっ!! 胎ン中気持ちわりぃ・・・。
でも、出された瞬間の感じは良かったかな?
その後、再度俺はシャワーを浴び汚れた体を洗い流した。
もちろん、たっぷりと射精されたあそこの中も念入りにだ。
最も、ここを出た後にすることといえば、一つだけに決まってるんだけどな。
あいつのナニまみれになったままで、それをやるのが嫌だったんだ。
濡れた身体を拭いて風呂場から出ると、俺は一直線に例の装置の中に。
少々名残惜しいがそろそろ家に帰る時間だ。男の姿に戻してもらおう。
今日は本当に楽しかった。清彦にはいつも世話になりっぱなしだなぁ。今度はお返しに飯でもおごってやろう。
「よーし、じゃあスキンオフ・ビーム照射するぞーー。敏明覚悟はいいなーー?
少し窮屈に感じるかも知れないが、我慢してくれよなーー」
オーケー、いつでもやってくれ。
「ほいきたー、いくぞビーム照射ーー!!」
何の前触れもなく、シュウウ・・・と音をたてながら皮膚の表面が、腐った果物のようにどす黒く変色し始めた。
湯気を上げながら、ガラスに映った女の子の肉体が、内側からボコボコと膨張を始める。
綺麗だった顔も胸も、そしてお尻のラインも、見る影もなく醜く歪み、肉風船さながらのグロテスクな姿へと変貌していく。
その時俺は身体を締め付ける猛烈な圧迫感を感じていた。皮に圧縮されていた俺自身の体の感覚が戻ってきたんだ。
圧縮されたジュニアが復元され、つるりとしていた女の子の下腹部が内側から膨らんでくる。
皮の膨張はしばらく続き、やがてそれは限界へと達した。
皮膚が内側からブチュッと破裂し、ちぎれた肉片と体液があたりに撒き散らされる。
半分に裂けた女の子の顔と、グズグズになった胸の膨らみが装置の床へと崩れ落ちていく。
下腹の奥からは、ズルズルと何かが蠢き抜け落ちていくような感覚を覚えた。
べっ、別にうんこ漏らしたわけじゃないぞっ!! 俺の中に入っていた、俺の持たないパーツが引きずり出されているんだ。
それは尻とジュニアの間から這い出して、べチャリと汚い音をたてて床にぶつかった。
そして裂けた皮の中から、復元された俺自身の肉体が姿をあらわした。
身体を締め付ける圧迫感が収まり、装置から流れ落ちる温水が身体に付着した皮の残骸と体液を洗い流す。
床の上には、まるでホラー映画さながらの光景が広がっていた。
引き裂かれてズタズタの肉片へと変わり果てた、女の子の皮があたりに散乱している。
その中に見覚えのある部品があった。管状の器官と袋状の器官が一体化したグロテスクな肉の塊。
人工性器だ。これがさっきまで俺の中に入ってたんだ。子宮まで再現されているとは芸が細かい。
事後にしっかり洗浄したはずなんだが、まだ穴の中からは白い液体がトロリと溢れ出していた。
やがて皮の残骸はドロドロに溶解して、床面の排水溝から全てが流れ落ちていき、その痕跡は完全に消滅した。
壁面に映った自分の姿をじぃっと見つめる。変身前と、どこも変わったところはない。
顔も身体も、そして股間のジュニアも元の俺のままだ。何故だろう? なんだか随分懐かしい気がする。
こうして俺は本来の男の姿に戻り、清彦に別れを告げ家路についたのだった。
■■■
この後も俺は部活の休みの度に、清彦の家に遊びにいった。
二人で近所のスポーツクラブへ覗きにいったり、清彦が作ったタコ型触手マシーンを二人で愉しんだり、いろいろやったもんだ。
そして今も、俺たちは飽きることなく女の子の姿をたっぷりと満喫していた。
そんなある日のこと・・・。
休日の朝、人通りの多い駅の噴水前で、俺はある人を待っていた。
周囲の人たちも多くは若者。俺と同じように人を待っている者も多い。
ゴーンゴーン
噴水横の時計が、午前10時の時報を知らせる。相手はまだ姿を見せない。
やれやれ・・・。思わずため息と愚痴が、口から漏れてくる。
部活では人一倍時間に厳しいくせに、プライベートでは随分とルーズな男だ。
俺がが遅刻したときは、他の部員の前でどれだけどやされたことか・・・。
だがぼやいても仕方ない。腕組みしながら相手を待つ。
それから約10分の時間が経ち、待っていた人影がようやく姿を現した。
「明海ーーっ!!」
『俺』の名前を大声で呼びながら、相手は一目散にこちらに駆け寄ってくる。
「いやーすまんすまん。ちょっと寝坊しちまって・・・」
悪びれたように頭を掻きながら、相手はこちらに頭を下げる。
本当に起きたばかりなのか、彼の髪型は寝癖であちこちが刎ねたりつぶれたりしていた。
「女の子を待たせるなんて、最低ですよ。せ、ん、ぱ、い」
拗ねたふりをして口を尖らせながら、俺は『明海』の顔と声で言い返してやった。
今俺たちが愉しんでいるのは、実際に存在する人間に『なりすます』ことだ。
気に入った女の子の顔や体、癖や習慣をつぶさに観察し、それを完璧に模倣する。
偽物を演じ他者を欺く。それは俺たちの密かな楽しみとなっていた。
実際にそれをやるのはとても難しかったが、練習を重ねていくごとに演技の腕は上がり、少し観察しただけでも他人の癖が身につくようになっていった。
そして現在、俺は自分が所属するサッカー部のマネージャー、明海の姿になって、恋人であるサッカー部のキャプテンとのデートを楽しんでいた。
二人で映画を見て、ウィンドウショッピングを楽しみ、喫茶店でお茶して、隙を見ては甘えたり拗ねたりして困らせてやったりもした。
普段のキャプテンは、部員全員から鬼軍曹のように恐れられる人なんだけど、恋人である明海の前では、ただのだらしのない男の子だった。
日常では分からないキャプテンの一面、新鮮だったなぁ。
そしてどっぷりと夜も暮れ。俺は「あたし疲れちゃった。休憩しよっ」と彼を強引にラブホテルへと連れ込んだ。
彼を押し倒し、こちらの胸とアソコを触らせながら、彼のジュニアを指先でくにくにと弄くる。
互いが良い具合になったところで、俺は彼の体の上に跨ってそそり立ったジュニアを自分の膣内へと導き、明海の声で喘ぎながら肢体を激しく揺さぶった。
熱くて硬いものが、胎の中を何度も駆け上がってくる。それと共にビリビリした快楽が、体中に湧き立ってくるのが分かる。
この快感がたまらない。男では絶対に味わえない感覚だ。
「はぁっ!! はぁっ!! あ、明海の中・・・いつもよりすごいっ!!」
「それって、いつものあたしはユルイってことですか? せ、ん、ぱ、い?」
「いや・・・。そういうわけじゃないんですけど・・・」
先輩のほうも、俺の体に満足してくれているようだ。動くたびに歓喜の声があがる。
相手が本物の明海でないことにも気づかず、相手は自身に絡みつく女穴に翻弄されている。
更に身体を激しく揺さぶってやる。あっという間に先輩の顔が限界に近づいていった。部活では絶対に見ることのない、情けない顔だ。
今、俺は完璧に明海になりきっているんだ。それは自分に何とも言えない興奮と優越感を感じさせていた。
明美の顔で男に微笑む。
あたしの偽物まんこ、たーっぷりと使って、おちんぽいーっぱい気持ちよくなって下さいね。せ・ん・ぱ・い☆
「うあ!! で、でるーー!!」
さて、今頃先輩に化けて、本物の明海の相手をしている清彦の奴は、上手くやってるかなぁ?
そんなことを考えながら、俺はビクンビクンと蠕動する、心地よい男の熱い迸りを子宮の奥で感じ取るのだった。(完)
液体からシート状に形成された皮が体液まき散らしながら溶解していくさまはグロテスクさ以上にフェティッシュなものがありますね。
元に戻る時に「股間から人工性器が抜け落ちる」描写がなかったのがちょっと残念でした。身体の奥深くまで入り込んで形成されてるはずなんで、それなりに排出される感覚はありそうだよなと想像しながら読ませていただいたのですけれども。
追加?の抜け落ちた後の性器の残骸描写もよかったです。表面の入口の割れ目と、袋状の物体がくっついたような感じなんだろうなと思いながら読んでました。
それにしても、皮が形成されて巻き付いていく場面を本当に絵で見てみたくなります。特に「皮が分割されて」ってところは、どんな形状で何パーツに分割されてたのか気になってたりします。