放課後の屋上、そこにいる二人の男子生徒と女子生徒。
男子生徒は俺、東山真佐人、女子生徒は霧島朋樹。
校庭では運動部の生徒達が引き上げ始め、校舎内には人気がなくなった。
一瞬二人きりの世界にも感じられる瞬間、そしてこれからのことを想像して緊張していた。
俺は朋樹に呼び出されて今ここにいる。放課後屋上に来てくれ、と。
朋樹は幼稚園のときから同じ学校、同じクラスだったいわば腐れ縁だ。
二人で走り回って泥だらけになって帰っては怒られたり、一緒にゲームしたり、土日となれば遊びに行ったり、一緒に立ちションしたり。
悪さもしたな。教室の入り口に黒板消し仕込んだり、二人でエロ本こっそり見たり。
腐れ縁でもあり、悪友でもあり。それぞれがいい思い出だ。
そして互いに成長して、朋樹はこの年になってぐっと綺麗になった。
顔もいいし、スタイルもいいし。何より笑顔がとびっきりかわいい。
この男子校の中であの笑顔は腐った匂いを放つラフレシアの中に咲いた一輪の小さなチューリップ。
そこにいるだけで俺達男達は随分と癒されてしまうものだ。
ん? 今何か違和感を感じたような。気のせいか。
とにかく、女子が人気のない屋上に男子を呼ぶ理由は簡単に推察できる。
そう、それはまさに愛の告白!
女子生徒が思いを寄せる男子生徒に思いを伝える、まさにそれではないか!
ふっ、朋樹も何だかんだ言って女の子なんだなぁ。付き合いの長い俺にもあえてこんなシチュエーションで告白するなんて。
互いに向き合う二人、見つめあう二人。朋樹は給水塔を背にしてよりかかって、視線が交差してはそれる、なかなかでない言葉。
ふふ、雰囲気はいいじゃないか。いまかいまかと朋樹からその言葉が発せられるのを待っていた。
俺の答えは言うまでもない。俺も好きだ、と。
朋樹の思いを拒否する理由なんてものはない。今までの悪友が恋人同士にステップアップするんだ。
期待が膨らむ、そしてついに朋樹から沈黙を打ち破る言葉が発せられた。
「真佐人」
「何だ、朋樹」
ついに、愛の告白。俺は、答えてあげるよ。
「真佐人って、巨乳好きだよね?」
「ああ、俺も好……ってなんだとおぉぉっ!?」
ちょい待ち! 何だか予想外の質問が発せられませんでしたか!?
「だよねぇ、真佐人の持ってるエロ本って巨乳とか爆乳が多いもんねぇ」
いやいやいや、だからちょっと待ってくださいよ。状況判断が追いついてませんよ。
こいつは一体何を聞いてるんだ。巨乳好き? ああ、好きですとも。だけど何でこんなこと聞いてるんだこいつは。
好きだけどそんなことはっきり女子の朋樹に言えるわけねえだろ。まあその、朋樹は胸大きいからストライクゾーンだけどさ。
大体なんで女子のお前が俺のエロ本の内容を知ってるんだよ。いくら悪友とはいえ女子のお前に話すか普通?
あ、あれか。何度か俺んちに来ているから隠し場所の本棚の裏から見つけちゃったのかな?
いや、どっちにしても何か変だぞ。さっきから言いようのない違和感を感じているのは、一体なんだ?
「それで、真佐人はどのくらいの大きさが好みなんだ?」
そんな疑問をよそに話を勝手に展開してますよこいつは。どのくらいの大きさって、胸の話ですか?
えーと、この場合はどう答えればいいんだ?
愛の告白だとばかり思っていて、それに対する場面をあれこれとシミュレーションしていたのにあまりの予想外の質問にそれが全部崩壊しているんだよ今は。
だから今や何を言われてもまともに返事ができそうになくて。おまけに女の子から聞くような質問じゃないからどう答えるのがいいのかまるでわからなくて。
ていうか、質問なんだっけ。ああ、そうか。俺が巨乳好きかどうかってことと、どのくらいの大きさが好みかってことで。
混乱から抜けられません。答えに躊躇していたら朋樹が動きを見せました。
自分のYシャツのボタンを順に外していって、ゆっくりとYシャツをたくし上げて……
「このくらい? ちなみにこれでEカップ」
自分の胸を、俺に見せてくれました。
ぶっはあぁぁぁっっっっ!! な、生チチですかっ!?
予想外の出来事ですっ! いきなり人生で初めての生チチを拝ませてもらいましたっっ!!
形がよく、張りのよさそうなおっぱい、先っちょのピンク色した乳首が何とも……いやいやいや、ちっと待て。
何でこいつはいきなり自分の胸さらしているんだ。おかしいだろ。
展開的に
愛の告白
↓
互いにOK
↓
見つめあう二人
↓
高まる鼓動
↓
次第に近づく二人
↓
キス
↓
なし崩しに本番突入
ってな流れだったら分かるけど、今の流れは……
巨乳好きか質問
↓
答えに戸惑う俺
↓
問い詰める彼女
↓
それとなく認める俺
↓
好きなサイズを尋ねる彼女
↓
答えに戸惑う俺
↓
サイズ確認でおっぱいオープン
どう考えてもおかしいって!
わからんっ! まったく分からんっっ! 何でこいつはこんなこと質問しているんだ。そして俺はどう答えればいいのだ。
これはあれか? これもひょっとして愛の告白の一部か?
相手の男の子(つまりは俺)は巨乳好き、そして自分はとりあえず巨乳、だけどいまひとつ自信がない、だから自分のサイズでもいいかと尋ねている、のか?
いや、だけど朋樹の性格的にどうなんだ? こいつそんな心配性だっけ?
俺が知っている限りで大胆不敵な感じで、どっちかというとごり押しするところがあるような性格だけど。
はっ! もしやこれはなし崩しの展開? 既成事実作ってしまおうということか?
うーん、うーん、どういうことなんだろう。とりあえず今はこの場でどう答えよう。
朋樹の気持ちが図りかねる。というわけで無難な答えで。
「朋樹のサイズが、いいんだよ」
よしっ、これでいいはず。
これで可もなく不可もなく、正解でも不正解でもないだろう。が、しかし……
「本当に? Gカップとかいいよなぁ、って言ってなかったっけ」
何でそんなこと知っているんだい朋樹ちゃん。
そういえば俺所有のエロ本はGとかHとか爆乳多かったねぇ。記憶力いいね朋樹ちゃん。
「そうだろ? 本当のこと言えよ」
「……はい、本当はGがいいです」
ああ、何でこんなこと問い詰められなきゃいけないんだ。なんで腐れ縁兼悪友の女子に胸の好みなんて聞かれなきゃならないんだ。
はっきり言って恥ずかしい。女の子に自分の好みの乳サイズを問い詰められるだなんて。
そして目の前にはいまださらされた朋樹の形のいいチチ。
なんか、むかつく。
「ん? どうした真佐人」
俺の怒りを察したか、朋樹。だか既に遅い。俺は、朋樹のそれを思いっきりつかんだ!
「こんなところにチチさらしているほうが悪いんじゃあぁぁぁっっ!!」
「ふにぁぁぁっっ!?」
おおっ! 人生初のチチモミですかっ!!
いいチチしてるじゃないか。手に収まるちょうどいいサイズ、揉み応えのある弾力、相反するようなやわらかさ。
最高にいいですっ。いくらでも揉んでいられそうな気分です。やみつきですっ。
「あ、んっ……真佐人ぉ………」
ふっふっふ、自分から挑発しておいていまさらやめろとか言うなよ? 悪いのはお前なんだからな。
「揉むんだったら、自分のほうが立派だろぉ」
この期に及んで負け惜しみか? 人のほうが立派だなんて強がり言いやがって。
……ん? 俺のほうが?
ぴたり、と手が止まる。朋樹の胸をつかんだまま。
肩にかかる負担、多少の息苦しさ。違和感を感じ、そして先ほどの朋樹の言葉が気になって視線を下に向ける。
するとどうでしょう。俺のYシャツのボタンが限界を迎えています。ちょっとの衝撃ですぱーんと飛んでいきそうです。
その原因は、随分と立派に膨らんでしまっている、我が胸。
「な、なんじゃゃこりゃあぁぁぁぁっっっっっ!?」
「だあぁぁぁっっ!! こっちの胸揉むなあぁぁっっ、普通自分の揉むだろがっっ!!」
お、おう。確かにこういう場合は自分の方を、ぢゃなくてっ!
どうみてもこれはおっぱい!? それが何ゆえ俺の胸に急に育っちゃったんだよ。
「Gが好きっていったじゃん」
いや、確かに好きとは言いましたけどね、それが何で俺の胸に好きなものが出来上がっているのかの答えにはなってないし。
自分で自分の胸を触って確かめようか悩んでいるときに、朋樹はまあ俺のYシャツに手を駆けて一気に引っ張っちゃって。
そしたら本当にボタンがすぱーんですよ。綺麗に飛んでいっちゃって。
そしてぷるんと俺の胸がこぼれます。あう、本当に重力(G)を感じます、重い。間違いなくGカップの胸です。
でもさあ、好きだからって何で俺の胸に急にこんなものができるんだよ。大体俺は男だっての。
そう、男です。男……
「あれ?」
何ですかなんですか。急にしゅるしゅるとズボンが短くなってきましたよ。そして左右がくっついて、筒状になって、ひらひらと広がって、チェック柄になっちゃって。
そして気がつけばYシャツのボタンが右についていたのが左になってるし、それとネクタイがいつの間にやら短く細く変わっちゃって。
いや、これはこれは……
「何故制服まで女子!?」
そうですよ、これ女子制服じゃん。ズボンがスカートになっちゃって、Yシャツは女子用でリボンまで。
いや、それ以上に気になるのが下半身の違和感。スカートでスースーする下半身の中、なんか布が張り付いているような感じで。
そして先ほどまで朋樹の胸を触って反応していたアレの存在感が希薄なんですけど。
いやな予感がしつつも、勇気を振り絞ってスカートの上からそこを押さえ込む。
「……ありませんねぇ」
あはは。俺いつの間にか女の子になっちゃってるぅ♪。俺っていつの間にモロッコにいったんでしょうか。
「最近はモロッコよりもタイだよ」
「心の声に突っ込むな! ……って、あれ?」
その突っ込みの声の主やいかに? 目の前の朋樹さんが言ったんではないですよ。
うん、その声は上のほうからしたのですが……
「あ」
いました、声の主。
給水塔の上、そこで正座してスマホと思われるものを持って下にいる俺達をじっと観察している人物。
女子です。美人です。その人物に記憶はあります。有名人です。確か生徒会長。
「とうっ」
給水塔から一気に飛び降りる。風でスカートがめくれます。中のエッチな下着があらわになってもお構いなしです。
「ふぎゃっ!?」
着地失敗。
「ふっ、この程度でくたばる私ではないっ!」
生徒会長、葛原百合亜はすぐに復活。すっと仁王立ちで俺達の前で胸を張る。
「先輩のせいですね、戻してください」
「勘がよすぎるぞ真佐人君。話の展開を飛ばさないでくれないか」
どうやら話の流れを崩されてご立腹のようだ。だがそれ以上に俺は女にされていらだっている。
あまりにも突然な女体化、制服まで変わる不思議、それを目の前にしてまったく動揺しない朋樹、俺達の様子をずっと見ていた生徒会長。
どうみても朋樹と生徒会長がグルになって仕込んだとしか思えないだろう。
「さあ白状しろ、これは一体どういうことだ」
「ぐっ、本当に状況判断が早いやつ」
朋樹の首をきゅーっと締め上げる。くそう、どうやら筋力まで女になっている。これでは簡単にねじ伏せられそうだ。
「ふっ、話は非常に簡単だ。まあ座りたまえ」
完全に場を仕切ろうとしているのは生徒会長だった。まあ、生徒会トップだからこの威厳は納得できるか。
だけどさあ、あぐらかくってのはどうよ? 短いスカートの中身が見えてますよ。
とりあえず朋樹は解放しておこう。俺もそれに習って正座する。
「……朋樹、お前も座れ」
「え?」
俺がおとなしく座っているのをいいことに、こいつは後ろから俺の胸をモミモミ。
「いいじやない、減るものじゃないし。むしろ大きくなるよ」
モミモミモミモミ……
「だあぁぁぁっ、真面目にせんかあぁぁぁぁっっっ!!」
俺が脱出しようとしてもしっかりホールド。絶対逃がさない姿勢で俺の胸をひたすら揉んでいる。
嫌がらせか? それともさっきの仕返しか? いやたしかに女子の胸をいきなり揉んだ俺も悪いわけで……
あれ、女子?
何だかおかしいぞ。こいつに関する記憶がどんどん変わっていくような。
一緒に走り回っていた記憶も、一緒にゲームしていた記憶も、一緒に悪さしていた記憶も、こいつの姿がどんどん女の子から男の子へと変わっていく。
いや、ていうか……
「お前男じゃないかぁぁぁっっっ!!」
そうだ、なんで今まで忘れていたんだ。こいつは紛れもなく男、ていうかここ男子校なんだから男なのは当たり前じゃないかっ!
「気がついてくれたか、朋樹うれぴー」
古いっ、古いぞ!
いや、それ以前になんで今までこんなこと忘れていたんだ。そして何故こいつが女に……って、俺も今女だけど。
「なあに、別にそれは君が若年性アルツハイマーになっていたとかそういうものではないから安心したまえ」
でしょうね。いくら自覚症状のない病でもそんなことで解決できる問題じゃないぐらい分かっているよ、会長。
大方さっきから持っていて、あれこれと操作しているそれが絡んでいるんじゃないですか?
「そう、これこそが偶然とまぐれで作り上げてしまった超絶マシン、アカシックレコード書き換えツール略して『あかがえっ』なのだぁっ!!」
先ほどから手にしていたスマホみたいなものを高々と掲げて勝ち誇っている、やはりこいつが原因らしい。
しかしまあなんて安直なネーミング、さらには略してどーする。そして語尾の『っ』は何?
にしてもアカシックレコードって確か……
「そう、こいつは人類世界の全ての情報を記載しているというアカシックレコードを好きなように書き換えることができるのだ」
最強ですね、そしていくらでも悪用できますねそのマシン。
「つまり君を女に変えたのも朋樹君を女に変えたのもこのマシンによるもの。といっても今ここにいる我々以外は全員君達がもともと女だったと認識しているがね」
でしょうね、なんたってそんなものを書き換えちゃうぐらいですから。
ということは男の俺、東山真佐人という存在はこの世界から消えてしまって、代わりに女の東山真佐人になってしまったのか。
こうもあっさり自分が世界から存在しなくなるとは。まるで実感がない。
「もっとも今は君達と私の記憶だけは過去の情報、すなわち君達が男だったという記憶は書き換えずに残しているが」
そうですか、ということは朋樹に関するすりかえられていた記憶が戻った状態ですね。
あらためて朋樹を見ると……うん、記憶にはちゃんとこいつが男のときの姿があるが、今のこの状態ではそう簡単には結びつかん。
にしても、だ。
「お前はさっきから何をしている」
「へ?」
いつの間にやら俺はこいつに押し倒され、そして覆いかぶさっている。
「やだなぁ、ここまできたらエッチなことするしかないじゃん」
「やめんかあぁぁぁっっ、会長が話しているんだからちゃんと会長の話を聞けっ!」
「え、でも俺もうすでに説明受けたし」
「俺は知らんわっ! ……ひゃわぅっ!?」
んなこといってたらこいつ、俺の胸に自分の胸こすりつけるようにしてきた。
「ほうら、お前の大好きなおっぱいだよぉ」
ひいぃっ、乳首と乳首がこすれあって、またいい具合に刺激が不規則で気持ちいいんですけどっ。
そして目の前でおっぱいがぷるんぷるんいってますぅ。なまめかしいっ。
「このツールはその人に関する情報はいくらでも書き換えることができる」
何だかぞくぞくしてきた。押さえ込まれ身動きできない状態の中、乳首だけが刺激をされている。
これだけで興奮してくるって、女の子の体ってこういうものなのか?
「だから朋樹の要望で真佐人君の体の感度をちょいと上げておいた」
そいつのせいかいっ!
畜生っ! 標準の女の子の感度は知らないが現実的に俺の体はちょっと危ない方向にいってるじゃないか。
くそう、感度上がっているせいか体が火照って、エッチなこと考えちゃうじゃないか。
「それとちょっとだけ淫乱属性追加」
これもそのメカのせいかっ!!
「さあ真佐人、めくるめく愛欲の世界へ♪」
ああっ、こいつもうだめだ。暴走しちゃってる。
おまけにさっき言っていた淫乱属性のせいだと思うけど、俺の心の奥底がそういうこと求めてる。
さっきから下腹部がきゅんきゅんいってる、子宮がうずくってこういうことなのか?
「あらあらぁ、真佐人ちゃんったらおぱんつこんなに汚しちゃってぇ」
それはいうなあぁぁっ。なんとなく自覚していたけど、あえて言われると恥ずかしくて仕方ない。
スカートの中に手を突っ込んで俺が穿いているショーツ脱がしやがった。
そしたらまあ、しっかり濡れているじゃありませんか。しかも糸引いてるし。
恥ずかしい。男なのにこんなことされるだなんて。
「これだけ準備万端だったら大丈夫だな」
準備? ということはこれから何かをするということだな。いやな予感。
「もう俺、我慢できない……」
すっと朋樹がスカートたくし上げれば、そこに現れたのはそれはそれは立派なおちんちん……
「って何でそんなものがぁぁぁっっ……!?」
女の子の朋樹、しかしスカートの中にはどうみても女の子にはありえないものが。
いや、こいつはもともと男なんだからこういうのがあってもおかしくはないだろうけどさ。
だけど、でかいっ、でかすぎる。俺の記憶の中では朋樹のブツはここまででかくなかったはず。
しかし今、スカートの中からのぞかせているブツはどう見ても標準サイズよりもでかい。
例えていうならラップの芯。アレぐらいのやつが生えているんです、女の子の股間に。
「朋樹君たっての希望でね。真佐人を仲間に引き込みたい、それでせっかくだから女の子の真佐人を犯して既成事実を作るから生やさせてほしいということで」
もういいよ、予想はしていたけどこれもそのメカのせいなんですね。
だからって何もこんなでかいものにしなくたって。裂けちゃったらどうすんだよ。でも、あんなのでズゴバゴされたら気持ちいいかも。
って、俺何考えてる!? くそっ、淫乱属性のせいかっ!
「こいつさぁ、すごすぎだよ。性欲バンバンで我慢できないよ。早く、真佐人の中に、思いっきり出したい……」
既に入れる体制バッチリ、あと1センチの距離です。
俺の中では男の自我がそれを必死に拒絶しようとしている。しかし圧倒的に占めているのは不条理にも付与されてしまった淫乱属性による期待感。
早く、入れて欲しい……ってやつだよ畜生!
でもたしかに、入れてもらって、膣出しされたら気持ちいいかも……ああもうっ!
って、そんなことやっているうちに入ってくるうぅぅぅっっ!!
「んあぁ、真佐人のナカ、いいっ!」
うあぁっ、ヤバイっ、ブツが入ってきて……マジで気持ちいいっ!
おちんちんがぐりぐりナカにちょっと無理やりねじ込まれてきて、ちょっと痛いけど、気持ちいい。
感度上げたっていっていたから、ちょっとのことがすごく気持ちよく感じちゃってる。
たぶん淫乱属性のせいもある。俺の奥底でエッチなこと求めちゃってるからこういうこと全部が気持ちいいって思い込んじゃってるんだ。
でも、確かに……いいっ!
「あんっ、あんっ………いいっ、いいよぉ……」
朋樹が夢中になって腰を振るってる。その度にくちゅくちゃといやらしい音が立ってる。
俺も朋樹も今は女の子。朋樹の生えている体を女の子といっていいのか分からないけど。
とにかく朋樹はEカップで俺はGカップのバスト。朋樹が腰を動かすたびに胸はぷるんぷるんゆれて、すごくなまめかしい。
女の子同士が抱き合って胸を揺らしまくってるなんて、かなりエロい図だし。
だけど俺はそれを眺めて楽しむんじゃなくて、体験している立場。
こんな未知の体験、戸惑うこともなく受け入れている俺が怖い。
「それはそうと君達、私のことをほったらかしではないかい?」
ちょうど朋樹の後ろ、俺にとっては目線の合う位置に会長の百合亜さんがいた。
「はえ? 百合亜さん?」
夢中になりすぎていたのか朋樹は今になってようやく思い出したという具合か。
そして百合亜さんの表情は笑っていたが、目は怒っているっぽかった。
「お仕置きだ」
朋樹のスカートをめくる、そして自分のスカートもめくる。スカートの中にあったものをしっかりと構える。
ああ、百合亜さんにも立派なものが生えてますねぇ。それを入れるみたいです。
「はひゃぁっ!?」
どうやら挿入したみたいです。その刺激で朋樹がびくんと反応しました。それが繋がっているこっちにも伝わる。
「はうっ、いやぁ……先輩、おひりらめぇ……」
「駄目といわれてもなぁ。処女は真佐人にあげるつもりなのだろ? だったらお尻に行くしかないだろ? それに今、前はそいつのせいでなくなってるからな」
ああ、お尻の穴に入れてるのですね。それもそれで気持ちよさそう……って淫乱属性のせいでへんなこと考えてるな俺。
ていうか、処女って何?
「あうっ、気持ちいイッ……らめぇっ!!」
「さっき朋樹のアナルの感度を上げておいたからな。そうでもしないとお仕置きにはならんだろ」
そのせいか朋樹がものすごく乱れてます。これ大丈夫かな?
はうっ、それよりも自分の心配。百合亜さんが挿入したせいか俺への攻めがパワーアップしているような。
はぁっ、的確に……あんっ、き、気持ちいいとこ、攻めて…るっ………。
やばい、気持ちよすぎ。
「ふあぁ、朋樹ぃ……もっと、もっと攻めてきて………」
「んあぁ、真佐人ぉ…出したい、ザーメン思いっきり出したいぃぃっ……!」
「だ、出してっ………俺の中っ、朋樹のザーメン、いっぱいにしてぇぇっ………!!」
「では私も出させてもらおうか。量は増量設定してあるから、二人ともっ、覚悟しろよ…っ!」
そして、決壊は崩壊した。
「んあぁぁぁっっっっ!!」
「ふひゃあぁぁっっっっっ!!」
俺も朋樹も果てた。朋樹の吐き出したザーメンが俺の中にいっぱいになっていく。
そして朋樹には百合亜さんからのが直腸に満たされていく。
ああ、まだまだ入ってくる。本当にいっぱいになってしまうまで。
増量したって、どこまで増量したのだか。本当に、お腹いっぱいになっちゃうよぉぉ。
「はふぅ、真佐人ぉ……」
「朋樹ぃ……」
力なく崩れ去った二人、密着し、余韻に浸ることが今できる精一杯のこと。
そして百合亜さんはその様子を見て満足げだった。
それからというもの、俺はこの男子校の中で女子として生活している。
あの会長が俺の存在定義の記されたアカシックレコードを書き換えてくれたんだから、まあ男に戻るのは無理って話で。
それでいいのかといわれるとどうしたものかといわれるが、なってしまったものは仕方ない。
ただ、立場は女子といっていいのか悩むところ。
百合亜さんが俺達に定義した内容は「女子の体をした男子」ということ。
体は女。だけどそれ以外の自我や性格や振る舞いや立場や戸籍だとかは全部男のまま、というわからん状態。
だからこそこの男子校のにいることができるのだが。
しかしそんな違和感抜群の環境にもかかわらず、それを誰一人として疑問に思うものはいない。
これも書き換えの効果だ。それが普通だとみんなが思い込んでしまっている。それが原因だ。
ちなみに同じような「女子の体をした男子」は他にも増えている。
ただし、俺や朋樹みたいに百合亜さんに誘われたのではない。それ以外のやつらは全員本人が気がつかないまま改変されている。
対象は素行の悪い生徒、とどのつまり不良だとかヤンキーだとか。
そいつらはことごとく女子に変えられ、さらには性格をおしとやかだったり勉強熱心だったりおとなしい性格に改変されている。
そうすることで不良を一掃して校内美化に前進したらしい。なんだ、一応生徒会長っぽいところあるんだね。
ただ、その中に野球部の幽霊部員がいて女になって真面目になったはいいけど、男子達の中に女子が一人混ざって一緒に練習しているのってどうよ?
しかも他の部員はおろか、他の生徒も他校の生徒も世間までもがそれを違和感なく普通と認識してしまっているし。
そのまま甲子園に普通に出てしまったらどうしよう。まあ、そのままプロ野球に入るって事はないと思うけど……。
それと朋樹からそれとなく聞いたのだが、うちのヤンキーに本当に手のつけられないやつがいて、そいつは何人もの女子を手にかけ強姦まがいのことをして泣かしていたのだが、会長がを徹底的にしばき倒したのだとか。
なんでもそいつを外見上ロリな女の子にして、被害者の女子達を呼んで、その女子にそれはもうりっぱなブツを生えさせて徹底的に嬲り倒したとか。
あまりのことにそいつは人間恐怖症になったとか。まあ、過去にそういうことやっていたのだから当然の報いだけどな。
しかし問題はそんなことやってのけた会長だ。あの人には絶対に逆らわないでおこう。
ところでそもそもなんで会長と朋樹は俺を巻き込んだのか、なんだけど。
話を聞くと元々会長の百合亜さんが部長をしていたオカルト研究会にちょくちょく朋樹は顔を出していたらしい。
その活動の中でまったくの偶然で作り上げてしまったのがあのマシン。
で、ふたりであれこれと遊んでいるうちに自分達を女にしたのだと。当然そうなったらエロい誘惑に駆られるわけで。
そして面白そうだから腐れ縁兼悪友の俺をからかって遊んでやって巻き込んでやろうという話になったのだと。
なんだかよくわからないけど、友人の俺を放っておかなかったことはうれしいな。
それと気になっていたのは百合亜さんの言っていた「処女は真佐人にあげるつもり」って言葉。
「お前さあ、こんなエロいやつだったっけ?」
現在俺と朋樹は放課後の誰もいなくなった教室で密会中。
俺も朋樹も服は乱れ、朋樹は満足そうな表情で俺に抱きついている。
そして俺はそんな朋樹をスカートの中の凶器を使って挿入中。下半身だけ男に戻っているのは若干の違和感を感じます。
「だってぇ、真佐人のすごくいいんだもん」
きゅんとなってるあたり、随分と女の子が板についてますねぇ。こんなかわいい顔されちゃ、俺も黙ってられないよ。
それにしてもこいつ本当にこういう性格だっけ? 女になったせいで精神が強く引きずられているのか? それとも処女喪失のせい?
まあいい。とりあえずは今を楽しませてもらうことにしよう。
「あんっ、いっくうぅぅぅぅっっっっ………!!」
こういう話大好物です
だけどちょっと改行してくれると読みやすくてありがたい
一種の荒らしだな
>>38
あらしはお前だろ。
何はともあれ今作もGJでした
お子様はほっときましょう。