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兄妹の日常 登校の日

2012/05/30 09:52:41
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(『兄妹の日常』の前日談後編です)

★ ☆ ★

昨日は眠れなかった。妹が最後に残した『この身体、気持よかった?』という質問のせいだった。
女性の快感についてのことを考えては打ち消し、女のメリットのことを考えては打ち消し、悶々とした夜を過ごさざるを得なかった。

――――振動を感じる。そして、少しの快感も。
しかし昨日考えていたものと比べるととてもちっぽけで無味乾燥な快感だった。
兄は目を開ける。

目の前に見えたのは大きな肌色の物体だった。
白い三角形の布や黒の長細い布に包まれたそれは兄の上で上下していた。
そして、その肌色の物体は自分のペニスとつながっていた。

「な、なんだ!?」
「あ、やっと起きた?」

肌色の物体は尻だった。ペニスとつながっているのは膣だった。
すなわち、兄は妹に騎上位されているのであった。



「な、なにやってんだ風香!」
「見てわからないの?セックスしてるんだよ?」
「い、いや、それは見てわかる!なんでお前は俺の上にいるんだよ!」

妹は長いオレンジ色の髪を揺らしながら兄の上で腰を振っている。
振り向かないので兄からは顔が見えないが、妹の顔はけっしてセックスにとろけている顔ではなかった。
そればかりか自分の内臓を圧迫されている気持ち悪さに吐きそうな顔だった。

「それにしても、この身体でのセックスは気持ち悪いね。お兄ちゃんがその身体の時は早漏でよかったよ」
「ま、まさか風香、また入れ替わるつもり……うっ!」

射精の感覚が訪れる。兄は妹の膣内にほんの小指の爪ぐらいの精子を出した。
それだけで兄は意識を奪われた。

妹は体内に広がる微量な物体に嫌悪感を示した。しかし、それもすぐに意識がなくなり、表情もなくなった。

★ ☆ ★

妹が目覚めると学生服姿の兄の姿があった。
兄はベッドの上に寝転がる妹にほがらかに笑いかける。

「おはよう、お兄ちゃん」
「風香、お前なんでまた入れ替わったんだ!」

激怒の表情で兄に詰め寄る。
しかし、今の妹の姿は白いパンティに黒色のニーソックスだけの、まったく迫力がない。
そればかりかその男を挑発する姿に射精したばかりの兄の股間は思わず反応してしまった。

「いいじゃない。セックスすれば戻るんだし」
「それは……」

昨夜のセックスが蘇る。
自分の身体に訪れた、計り知れない快感。それをもう一度味わえる。兄の太い肉棒がもう一度自分の中で暴れまわる。
妹が考えに意識をとられている隙を突いて兄はドアを開けた。

「じゃあ私、先におりてるからね」
「あ、おい風香……」
「ちゃんとセーラー服に着替えてからきてね。あ、それとそのパンティ汚れてるから、好きなものにはきかえてもいいよ」

股を見てみると、白色の下着がネバネバしたものに濡らされていた。妹の愛液と、兄の惨めなほど少ない精液である。妹は気色悪さに股をすりあわせ、自身の太ももの柔らかさに驚いた。
顔を戻すと、兄の姿はなく、階段を降りていく音だけが聞こえていた。
このまま追いかけて押し倒せば兄の思い描いているストーリーと違う結果になるだろう。しかし、今の妹の上半身にはなにもつけられていない。
妹は追いかけれるわけもなく、部屋に残され、呆然としていた。

★ ☆ ★

今の自分の姿を親に見られれば兄妹の人生が終わる。用心深く兄の部屋から自分の部屋にうつる。
妹の部屋は女らしいピンクや赤を基調とした部屋だった。壁の半分を覆っている鏡や女性雑誌が妹の性格を表している。それを見て、彼女はため息をついた。

「風香のやつ……」

肩を落とすと胸が揺れる。昨日よりも確実に胸が大きくなっている。惚れ惚れしそうになるほどの美乳だが、自分の体に魅了される訳にはいかない。
首を振り、部屋を見渡すと、ベッドの上にセーラー服を見つけた。
昨日の体液まみれになったものとは違う制服なのだろう。アイロンがけしてあるのだろうか、ピシっとしていた。スカートが輝いて見えた。

「これを、俺が着るのか……」

ゲンナリとした声を出す。本当はドキドキしている。女らしい、この身体に似合った格好ができる。
妹は兄が言い残した『好きなものに履き替えていい』という言葉を思い出した。

気づけば愛液まみれの白いパンティに手をかけていた。精子がついたニーハイソックスと一緒に脱ぎ去る。股間に涼しい風を感じる。
生まれたままの姿を鏡に写す。
頬がゆるむ。おっぱいや女性器が備えられた肉体。腕や太ももに毛は一切無く、乙女のらしい顔にはきらめくほどの唇が震えていた。

「風香ってこんなに可愛いかったのか…………こ、こんなことしてる場合じゃないな、着替えなきゃ」

無理やり目を鏡から離し、ファンシーなタンスを開ける。何年か前に兄が誕生日プレゼントとして作ったものだ。
2番目の棚を引くと、色とりどりのパンティが丸められていた。きっと一番目の棚にはブラジャーがあるのだと考えはできたが、パンティから目が離せなかった。
息を荒くしてしまう。男であれば不審人物だが、美少女である妹がやると、ラブレターを渡す女子高生のような可愛さがあった。
さんざん迷いつつ、白色の花の装飾がついている下着を掴んだ。生地が薄く、女性器が透けてしまいそうだ。

足を通して、パンティを上げていく。するすると上がって、身体にピチっとはりつく。
そのフィット感に軽くイッてしまいそうになった。女の身体は敏感だ。
慌ててパンティの中にティッシュ入れて、股間から出てくる液体を拭く。

拭いても拭いても溢れだす自分の身体を冷めさせるため、妹は機械的に衣類を身に付けることにした。
大きくなった胸がはみ出してしまうブラジャーや、女子高生の象徴であるセーラー服に淡々と着替えていく。もちろん乳首が擦れたりして、興奮が収まることはなかった。
荒い息のまま、鏡を向くと、そこには美少女高校生が映っていた。

「あぁ……こんなやらしい顔を俺が……」

媚びた顔になっている。蜜を絡めたような表情だ。
自身の身体が愛おしい。鏡の前に屈みこむ。自分のパンティが丸見えになる。白い花柄のレースが咲き誇っている。予想通り、女性器が透けている。
ピシっとしていた制服を歪ませ、ブラジャーを掴みに行く。体中が熱くなってくる。我慢するために右手の人差し指を加える。
ティッシュを取って股間を拭く。それが自慰行為になっているとは気づいているが、やめられない。

がちゃりと音がした。開いた扉から学生服姿の兄が顔を出す。

「お兄ちゃん、いい忘れてたことがあったよ」
「きゃあっ!」

甲高い妹の声が部屋に響く。急いで立ち上がり、まくれ上がっていたセーラー服を整える。
兄にバレる訳にはいかない。自慰行為という恥辱にまみれたものを弱みとして握らせる訳にはいかない。
幸い、オナニーの証拠は自分の下着だけだ。染みこんでいるとはいえ、スカートで隠せば兄には見えない。

「どうしたの?いきなり動いて」
「だ、だからノックしろよって言ってるだろ!」
「いや、ごめんごめん……ってなるほど、そういうことね」

鏡で見ていた兄の顔が粘着質なものに変わる。寒気と、少しの興奮を覚えて、バレたことを察した。
隠し切ったはずなのにと思って兄の視線を追うと、部屋の隅に転がっているティッシュがあった。あれを見れば妹が股間をいじっていたことなどすぐに分かる。
恥ずかしい。自慰行為をしていたのを見破られたこともそうだったが、相手の頭が自分の頭を上回ったことが恥ずかしかった。妹は顔は赤らんでいた。

「ち、ちが、これは……」
「別にいいよ。私の身体でえっちなことしても。でも今は学校にいく前なんだから、後にしてね」

彼の正論に妹は可愛らしい唇を震わせ、なにも言い返せない。
扉の縁に手をついて兄は階段を見下ろす。親たちの気配がないのを確認して、厳しい声で話しかける。

「で、さっきいい忘れたんだけど、ちゃんと学校とか家とかで演技するのを忘れないで」
「え、演技?」
「そう。言葉遣いとか……仕草とか。あとこれからご飯だから、お父さんたちにバレないようにしてね」

そういう兄は言葉遣いだけがおかしかったが、対する妹は全ておかしかった。
がに股やボサボサの髪を指さして、兄は満足そうに笑った。

★ ☆ ★

太陽の下、登校中の生徒たちに混じって兄妹は学校へ向かっていた。
並んで歩いている姿は恋人同士のようだ。兄は鞄を片手で持ち、背中においていた。ポケットに手を入れて、格好がいい。しかし、そのポケットの中の手が股間をいじっているのは遠目からはわからない。
妹はスカートの前でカバンを持っていた。学校では元気とな美少女は今日は珍しく落ち込んでいるようすだった。顔を下にむけて俯いていた。

「……父さんたち、全然気づかなかったな」
「そう?ちょっと変に思ってたと思うけど。お兄ちゃんがパンツ見せて座った時とか」
「あ、あれは……」

いたずらっぽく笑う兄を見上げて妹が顔を赤くする。花柄レースのパンティを見た父が気まずい顔をしたのを覚えている。
そのあと母に注意されたとおり、パンティが見えないように内股になった。もちろん、今も内股で歩いている。
しかし、そんなことよりも父が自分の身体を女とみていることにショックを受けていた。

「んー……でもそれ以外は言葉遣いもよくできてたね。よしよし」

手を妹の頭に伸ばし、クシャッと撫でる。兄がセットした髪の毛がバラバラになっていく。オレンジ色の明るい髪が兄の手にまとわりつく。
覚えたことのない気持ちよさに我を忘れた。妹は猫のように甘える。この暖かく大きな手に撫でられるととても心が休まった。
薄目を開けていると、兄がおもちゃを見るような目になっていた。はっと意識を戻して兄の手をはねのける。

「や、やめろって」
「ふーんじゃあこっちを撫でることにするよ」
「こっち?どういう……ひんっ!」

跳ね除けられた手が見えなくなったと思うと、妹は尻をガシッと掴まれた。
兄の手の中で広がる感触。スカートの上からでは我慢出来ない。すすっとスカートの下に手を這わせ、パンティの上から撫で始めた。
痴漢にあう女が文句を言いにくい理由がわかった。感じてしまうのだ。妹はピンク色に染まっていく頭の中でそんなことを思い、身体が男に弄ばれていることに快感を覚えた。

「はぁん……しりを、しりを撫でるなぁぁぁ……」
「ほらほら周りの人がお兄ちゃんの恥ずかしい姿を見てるよ」
「じ、自分の体だぞ、こんなことしてぇ……」
「実際に触ってるのはお兄ちゃんでしょ?私の評判は落ちないからいいの。それよりもいいの?こんなこと妹にしてるなんて知られたら」

大声を出せなくなってしまう。兄が痴漢行為をしていると周りの登校中の生徒にバレれば、退学は免れない。妹は黙るしかない。
せめてもの抵抗の証に、震えている手を後ろに回して兄の太い腕を掴んだが、男の力が止まるわけがない。兄の指がパンティごしに立っているとわかる。

「やめて……」

弱々しくか細い声をだしても、兄を興奮させるだけだ。
兄の指はなんとしりの穴を刺激し始めた。しりの穴をマッサージをすることで性感度が上がる、兄はそれを理解して触っていた。

「こ、こんな変態みたいな……ぁぁぁあ……」

自分の中の「女」がふくれあがっているのを感じながら歩いていると、遠くに見慣れた建物が見えてきた。
すると執拗に攻めていた兄の手がパッと離れ、何事もなかったかのように歩き始めた。
身体の熱さだけが残された妹は、欲求不満な身体を抑えることに精一杯で、兄に対して文句をいうこともできなかった。

「学校も見えてきたし、そろそろやめようか」
「あぁん……はぁ……は……ふ、風香」
「こら、風香じゃなくてお兄ちゃんだろ」

兄の顔が教育者のようになる。小さな子供を叱るような顔だ。基本だと言いたいのだろう。
いきなり変わった兄の態度に妹は赤い顔を困惑で歪ませた。

「ふ、風香、なにを言って……」
「なにいってんだよ、風香。周りの人におかしく思われるぞ」

周りを見渡すと、生徒たちがひそひそ話してこちらを見ていた。きっと兄の痴漢行為はすれ違った生徒のほとんどに見られていたのだろう。
隠そうとした自分がバカのようだが、ここで嫌な顔をすると兄に痴漢されていたといいに行く生徒がでるかもしれない
妹は嫌な顔をせず、にっこりと微笑んだ。

「わ、わかった……よ。お兄……ちゃん」

妹の顔は赤らんでいた。ムチッとした足につうとしずくがつたって落ちていった。

★ ☆ ★

疲れきって下校すると、妹は玄関に座り込んだ。
いちいち揺れる胸を鬱陶しく感じつつも、誇らしい感情もいだいてしまうのは、年頃の女性として当然だった。

「ああ、疲れた」

わざとらしくつぶやいて、妹は自分の部屋へ向かった。鏡を見るためだ。
おっぱいが確実に大きくなっている。今日の朝より、重さが増している。早く確認したい。
それに、今朝兄が言っていた言葉「えっちなことは後で」というのが脳の中にこびりついているのだった。

スカートをはためかせながら階段を登る。震える太ももは熱くなっていて、体の奥が鳴いている。
早く部屋に帰ってしたい。その願望を遂げるために妹は自分の部屋のドアを開いた。

「おう、おかえり」

太い声だ。妹の部屋で兄は椅子に座っていた。妹の椅子は彼の身体には小さい。どうやら先に帰ってきていたようだ。
足を組んで威圧感たっぷりにこちらをみる兄になぜか緊張してしまう。自分の考えが見透かされたのだとわかってしまう。
それでも妹は対面を保つように強気で返した。

「ただいま。な、なんだ風香、この部屋にいたのか」
「なにいってんだ風香。いつから俺にそんな口聞けるようになったんだ?」

言葉遣いを注意され、妹はびくっとした。学校ではもちろんこんな乱暴な口調ではない。女友達と一緒に過ごすために柔らかい言葉遣いだった。
兄は誰かがいるということをいいたいのだろうか。しかし、親がいないことは確認済みだ。つまり、からかっているだけだ。

「風香、もう演技はいいだろ。俺はつかれたよ」
「……そうだな。なんだかんだいって俺もつかれた……おかえり、お兄ちゃん」
「ただいま、風香」

兄は足組みをといて、大股で座る。
妹は鞄をピンク色のベッドの上に置き、自分もそこに座った。
無意識に大股で座る妹の下着は丸見えで、兄はそれをチラチラ見つつ、妹の今日の生活について聴き始めた。

「お兄ちゃん、女子高生の生活はどうだった?」
「とにかく疲れたよ……去年やった範囲だったから勉強は楽だったけどな、お前の方は?」

妹が腕組をすると、胸がゆれる。兄はそれを見て、自分の男の部分が大きくなってくるのに気づいた。
股間の間に手を入れて、兄は話を続ける。

「男の人ってあんなに我慢出来ないんだね……お兄ちゃんのクラスの人達見てたらずっとアソコが勃っちゃって困ったよ」

卑猥な話に妹は驚きを隠せなかった。胸の感触を楽しむために組んだ腕をといて兄に向き直った。

「襲ってないだろうな」
「襲うわけないでしょ……休み時間男子トイレで抜いたけどね。お兄ちゃんはそういうことはなかったの?」

学校での自慰は6回ほどだ。それはすべての休み時間という意味をさしていた。それだけ出したのにもかかわらず萎える気配のない性欲が自分でも恐ろしく、誇らしかった。
『そういうこと』とは自慰や性的なことだろう。妹はベッドの感触を楽しむように細い腕で弾ませ、ゆっくりと立ち上がちながら、ごにょごにょと話し始めた。

「お、俺は……お前の友達が俺の胸を揉んできてさ。大きくなった?とかいって。すごく困ったよ」
「ふうん……」

顔を逸らしていたから気づかなかったが、立ち上がった妹と同じように、兄も立ち上がっていた。そして、妹に近づいてきていた。
妹は恥ずかしさで顔を赤らめている。兄が自分の胸を見つめていることに気づいていない。

「こんなふうに触られたの?」
「ひゃっ!」

セーラー服を掴み、服をまくりあげられる。兄の急な行動に妹は驚くしかなかった。
白いブラジャーがあらわになる。それを舌なめずりしてみた後、兄はブラジャーを上にずらしながら、妹の後ろに回り込んだ。
おっぱいが空気に直接触れる。乳首がツンと勃ってしまう。兄のなすがままにされている自分の無力感が心地よかった。兄が妹の胸をつかむ。

「はぁぁぁん……」
「生でもまれる感覚はどう?」
「やぁ……ぃゃ……」
「ふうん、嫌なんだ……じゃあ」

言葉を切り、スカートを捲り挙げられる。今朝一生懸命に選んだ花の飾りがついた薄いパンティがあらわになり、妹は羞恥に顔を染めた。
妹の恥ずかしさはそれだけではなく、自分の下着が触られてもいないのに、すでに濡れてしまっていることだった。
それを見て兄は少し驚き、残忍なほほ笑みを浮かべた。

「なんで、ここはこんなふうになってるのかなぁ?」
「あっ……あぁんっ!」

パンティ越しに女性器を撫でられ、妹の足は脱力した。立っていられない。地面に知りからへたり込んでいってしまう。
兄は落ちていく妹を受け止め、ゆっくりおろした。
そして彼女の乳首をつまみ、指の間でころがし始める。もう片手は彼女の下着へ這わせていく。

「へえ、私のお気に入りのパンティ履いてるんだ。お兄ちゃんもいい趣味してるね」
「んぅぅ……にゃぁ……」
「ほら、今どんな顔してるかわかる?すごくえっちになってるよ?」



妹の顔は兄の言う通りとてもだらしないものになっていた。
目的に行き着くと、舌で妹の首を舐め、パンティを横にずらし、探るような手つきで指を入れはじめた。

「あぁぁぁぁぁんっっ!」

クリトリスには触れていないし、奥の方にも進んでいない。兄の手は入り口の縁をなでただけだった。それでも、妹は絶頂してしまった。
身体が痙攣し、自分の体が勝手に動く。精神状態は快感だけに染まり、それ以外なにも考えられない。

「はー……っ……はー……っ……あっんんんっ!」

かろうじて生きるための息をするが、それも兄の指技で乱される。呼吸困難で死ぬのではないかと兄は考えたが、こんな玩具をほおって置く手はない。
眼下の女の痴態で自分の股間が隆起している。兄はズボン越しに彼女の背中にそれをすりつけた。
すると乱れていた妹はズボンのチャックに手をかけ、それを下ろしていった。兄は乳首を弾きながら、意識がないはずの妹がそんなことをできるのを不思議だと感じた。
それだけ挿入れて欲しいんだ、と思った。

ペニスが姿をあらわした。妹の意識がはっきりしていれば、このペニスをみて驚いただろう。妹の身体が急成長しているように、兄の肉体も成長しているのであった。
黒光りしている彼の男性器はすでに先走り汁がぽたぽたとたれていて、ボクサートランクスを使い物にならなくさせていた。

「あっ……あっはぁぁ……」
「そ、そろそろいいよね」

男の力強い腕で、妹の腰を掴んでたたせる。
そのまま机の前まで運び、手を放す。彼女の脱力しきった身体は机に力を預け、倒れこみ、そのまま動かなくなった。厳密には荒い呼吸とやまない快感に翻弄されているだけなのだが。
図った通り四つん這いになった妹のスカートまくり、白花のパンティをジロジロ眺めた後、下ろしていった。彼女のしりが丸出しになる。
肛門の下にある女性器が別の生き物のように、ひくひくと震え、男に生えているものを求めている。

兄はごくりと喉仏を鳴らした後、自分の男性器を女性器に当てた。
妹の敏感な身体はそれだけで女性器から潮を噴いた。足に愛液がかかり、兄はますます興奮した。

「はぁっ……ううっ」
「いれるよ?」

疑問の体をとってはいたが、それは決定のようなものだった。返事として、妹は無言で自分の尻がふりふりと振った。
一瞬の間の後、押し開くような感触を身体全体で感じた。挿入されたのだった。

「うぁぁぁんっ!」

もう何度目かわからない絶頂。妹の精神は狂気に侵されていた。
兄が勢い良く奥まで突くと、妹の体は狂ったように跳ねた。抜くと、妹の涙で満たされた瞳から特大の水が落ちていった。呼応するように女性器からもプシュと音が出る。

「きゃっはぁんっ!」

楽器を奏でる演奏者のように兄はつく。つく。パンという特大の音楽とともに妹の胸からブラジャーが飛んだ。制服の前がはだけ、扇情的を演出する彼女の胸をぐっとわしづかみにする。
兄のペニスの硬さは比べ物がない。つく。つく。付いているうちに兄はあることを思い出し、無慈悲な笑みを浮かべた。

「そういえば!今日は!危険日なんだよね!」

往復の間に言われたが、それだけは妹の耳に届いた。
妊娠という言葉がゆらめき、一気にこの狂気の舞に恐怖が訪れた。
妹は顔を青くし、振り向く。しかし、それは兄の激しい成功が許さなかった。豪速でつかれるせいで、口は言葉を言うことができない、ただの快感を報告するだけの音響装置に成り下がっていた。

「ああぁんっ!!う、うそっ?だっろっ!?はぁっんっ!」
「本当だよ!ちゃんと計算したの!」

頭の中が恐怖一色になったのにもかかわらず、妹は自分の腰の動きを止めることはできなかった。
そのうち、兄の腰の動きは奥のほうだけになっており、子宮を狙い撃ちにしていることが明らかだった。
兄は本当に嬉しそうに叫んだ。隣の家に聞こえるぐらいの大きな声で。

「じゃあ、出すよ!」
「え?ちょ、まっ……子どもができちゃうって!やめろ!ゃんっ!」

抗議しようとしても、胸を揉まれれば快感しか話せない。
ペニスが膣の中で大きく震え、中に精子が発射された。



「うっ!ああっ!あー……」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッッッ!!」

熱すぎる精子の感覚が、妹の体を最後まで燃え上がらせた。
部屋中に響き渡る最後の絶頂。妹の声は枯れ、性的快感は臨界点に達した。

臨界点に到達すると、妹は白目をむき、意識を失って、机からもずり落ちた。
兄は気絶した妹をいとおしそうに嘲笑いながら、自身の頭から血がなくなっていくのを感じ、床にへたり込み、妹と同じように意識を失った。

★ ☆ ★

「……さっきの話本当か?」
「さっきの話?」
「危険日かどうかって話だよ」

疲れた二人はピンク色のベッドに二人揃って寝込んでいた。
セックス後の掃除はしてあるので、気持ち悪いことはないが、今はふたりとも裸だ。
妹は兄の問いかけに、ガラガラ声で答えた。

「ああ、あれね。うん、本当だけど。多分大丈夫だよ。入れ替わりってそういうことも防いでくれると思うんだ」
「そんなもんでいいのか……?」

寝返りを打ちつつも、兄は妹の考えに同意していた。妹は妊娠していない。自分を安心させるためのものだったが、確信に近いものも抱いていた。
妹はいたずらっぽく笑いながら、恥ずかしそうに寝転がる兄に昨日言った質問の答えを求めた。

「で、お兄ちゃん、女の子の身体は気持ちよかった?」
「…………まあな」

顔を見せないで答えると、妹は嬉しそうな顔をしているのが見れない。しかし、なんとなく彼女の感情はわかっていた。またセックスしたいとでもいうのだろう。

「やっぱり気持よかったんだ。また入れ替わろうね」
「…………わかったよ」

予想通りの答えに兄は鼻息を強く吐いた。先ほどのセックスのことを思い返し、恥ずかしさで死にそうになりつつ、目をつぶった。
妹の声を聞いても男性器はまったく反応しない。まるで自分には男の資格が無いみたいだ、と思っていたが、それでもいいか、とも考え始めている兄に、妹はある提案をした。

「次はずっと口調を変えていようよ。あ、そうだ、それにその状態でデートでもしない?」
「なにが面白いんだよ、そんなことして。それにお前多分すぐに疲れるだろ」
「大丈夫だよ。お兄ちゃんでいるときは私、強いんだから」
「ふうん、あんまり気はむかないけどな……ふぁぁ」

わざと眠いふりをする。
兄の顔は期待に満ちた子供のように輝いていた。

〈『兄弟の日常 デートの日』に続く〉
前日談前編 http://www.tsadult.net/megalith/?mode=read&key=1332467072&log=0
一話目『デートの日』 http://www.tsadult.net/megalith/?mode=read&key=1314675331&log=1
二話目『水着の日』 http://www.tsadult.net/megalith/?mode=read&key=1319026318&log=1
三話目『学校の日』 http://www.tsadult.net/megalith/?mode=read&key=1376490188&log=0
お読みいただきありがとうございます
イレカ
0.5150簡易評価
25.無評価ななし
絵だけとはいえ版権キャラ使うんなら注釈くらいつけたら?
28.100きよひこ
ここで挿し絵として使われるのは大体アニメ、エロゲとかの版権絵だと思うんだけど、
俺の好きなアニメだから注釈付けろって何を今更って感じだから気にしなくていいと思います

続編に期待!
39.100きよひこ
孕んだのかどうかが気になるです
42.100きよひこ
続編期待です
56.70魔理
面白いwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww