悠&空(♀×♀)
両親がいない家に呼ぶのが、彼女ではなく男友達っつーのは残念な話だが、
男同士ワイワイやるのも、それはそれで楽しいもんだ。
「あーヤリテーなぁ。彼女欲しいなぁ」
「悠…お前そればっかだな」
辺りにはグラビア雑誌やら、エロ漫画やら、そういった類の物が散乱している。
悠はその中の一冊をパラパラめくり、細身で巨乳な女を指差して言った。
「こういうエロい彼女どっかにいないかなぁ」
「むさ苦しい男子校に行ってると出会いねーよな」
「もういっそ、お前が女に変身してくれりゃ、それでもいいわ、頼むぞ空!」
悠のむちゃくちゃな物言いに、オレは噴出した。
「よしよし、オレにおっぱいが出来た暁には、好きなだけヤラしてやんよ」
真夜中のハイテンションにも拍車がかかり、二人してゲラゲラ笑ったあと、
急に空しくなってきて、大きなため息を一つ。
「なんか疲れてきた…そろそろ寝るか……」
「朝起きたら、空が巨乳の女に変身していますように!」
「まだいうか」
苦笑いして、オレは部屋の明かりを消した。
「空!空!!起きろって!!!」
誰かがオレを激しく揺さぶっている。
なんだか身体が重くて、瞼がなかなか開けられない。
「空!大変なんだって!!」
心なしか、悠の声がいつもよりも高い気がする。
ぼんやりと目を開けて、悠の姿を目にしたとたん、一気に覚醒した。
「お、おまえ!それっ!」
確かに悠は悠なのだが、一回り身体が小さくて、
しかも、はだけたパジャマの間から、柔らかそうな豊満な胸が覗いていた。
口をパクパクさせているオレに向かって、悠は手を伸ばしてきて
「俺だけじゃないからな……」
そう言いながら、オレのパジャマの前ボタンを一つずつ外していった。
現れたオレの胸は、悠ほどの巨乳では無いが、
それでも男の胸とは程遠い、柔らかなカーブを描いており、
驚いて後ずさった振動で、ぷるんと揺れた。
「どうなってるんだ……」
「病院に行くしかないかな?」
「医者行って、なんて言うんだよ」
「じゃあさ、なったもんはしょうがねえし、ヤりたかったことやってみようぜ」
「はぁ!?何言ってんだ?」
オレは呆れて悠を見返した。
悠は見たこともないような真剣な顔をして力説する。
「願望が身体を変化させたんなら、満足したら戻るかもしれないじゃん?」
そういわれてみたら、そうなのかもしれない……
「でも悠、お前気持ち悪くねーの?オレ中身男だよ?」
「ぜーんぜん!だって、どこから見ても女だぜ?下もねーだろ?」
ズボンの前を確認してみたが、慣れ親しんだものはどこにも無かった。
悠は、オレのパジャマを肩からずり落とし、胸の膨らみに触れてきた。
「やらけー…すべすべしてる」
脇の下から胸全体にかけて揉まれているうちに、下腹辺りにジーンとした温もりが広がって、
どうせなら経験つんどくのも悪くないかって気分になっていった。
「でもオレの胸より、悠の方がデカイよな」
オレはオレで、悠のパジャマの前を全開にして、大きな胸をマジマジと観察した。
掌にはとても収まりそうにない大きな乳房に、ぷっくりした乳輪。
ツンツンと人差し指でつつくと、弾力のあるおっぱいが、タプタプと揺れる。
「胸ってすごく感じる物だと思ってたけど、そうでもないんだな」
冷静にそんなことを言う悠に、オレの方ばかりその気になってるのも悔しかったので、
ピンクベージュの胸の先端に指を走らせた。
ピンピンと弾くと、すぐに乳首が硬くなってくる。
「あ…ぁ…そこ、なんか気持ちいい……」
「乳首は気持ちいいんだ?」
「先をくすぐられると……ふっ、うぅ…」
「本当に乳首って起つんだな」
コリコリと摘んでは、先端を撫で擦っていると、
悠の目がとろんと潤んで、やらしい顔になっていく。
その色っぽい顔が近づいてきて、オレの耳元でささやく。
「空、今度は俺が攻める番」
耳に息が吹きかかると、ずくんとした疼きが背中を這って行った。
悠はオレを足の間に座らせて、後ろから胸を揉み始めた。
「空のが小さいけど、形綺麗だし、乳首の色薄ピンクでいいよな」
興奮してるのか、ハァハァと吐息が首筋にかかってくすぐったい。
螺旋を描きながら胸を降りてきた悠の指が乳首を摘んだとき、
電流が流れたかのように身体がビクっと跳ねた。
それに気を良くした悠が、執拗に乳首を揉みしだく。
ゆるく、強く、摘んだり、転がしたり。
全身が甘い快感に支配される。
「俺より、空の方が感度いいよな」
先端を優しくくすぐりながら、悠は言った。
「だって、俺、空みたいにビクビクッってならないもん」
「う…くぅ、ふ……ううぅ」
薄いピンク色の乳首が興奮で色づいてきた頃、
ヒクつくオレの身体を横たえて、覆いかぶさってきた悠が乳首に吸い付いてきた。
「あぁっ、ううぅ…ん……っ」
舌の刺激は、指よりも生暖かく、繊細な動きで乳首を刺激する。
高まる快感にオレの下腹部はさっきよりも波打って、自然に腰がくねる。
どうしようもないもどかしさが、身の内にあった。
「空…エロい……」
つぶやいた唇から舌を差し出して、先っぽを舐める。
舌先だけでくすぐる様に、円を描きながら先端に……
焦れて焦れて、耐え切れなくなって、
悠の頭を抱き寄せたと同時に強く吸われて、身体が跳ねた。
「はうっ ああっあぁ…っ」
「すんごい気持ちよさそう、俺のも吸ってみて」
ハァハァと荒く息づくオレの口元に、悠は自分のおっぱいの先を持ってくる。
「ほれほーれ、おいしいぞぉー」
顔の前にたぷんたぷん揺れてる大きな胸に、一度顔を埋めてから、
仕返しとばかりに、強く吸ってみる。
「ふぁ…うぅ…」
コロコロととがった先端を転がし、チュウチュウと音を立てて吸い付く。
心地よさそうな声が上がって、気持ちよさそうなのだが、
オレが感じた鋭い快感とは別もののように見える。
「悠はビクってならないんだな」
「うん、気持ちいいー感じが全体にゆっくり広がってる感じ……」
「感じ方って、同じ女の身体でも違うんだな」
「空……腰がクネクネして、すんごいエロかった。どんな感じなんだ?」
思い出させるように、悠の指先がオレの乳首をつねる。
「あぁっ!」
「なぁ、どんな感じか教えて」
「くっ、な、なんか乳首がっ、キュンってなって、ジンジンして……
お腹から腰にかけてずくんずくんって…ふっ…」
「もしかして…濡れてんのかな?」
待て!という間もなく、悠はオレの足首を掴んで、左右に大きく開いた。
「エロ動画とかで見たことあるけど、どうなってんのかな」
茂みを掻き分けて、興味深々の目つきで、中を覗く。
「下の毛が、すごい薄くなってるなぁ」
「ちょっ!待て!すんげー恥ずかしい!」
「なぁなぁ……どうなってるか、自分で分かる?」
「分かるわけねーだろ!」
恥ずかしさに泣きそうな気分で抗議したオレの声は、
変にうわずって甲高く、自分の口から出ているとは思えなかった。
ソコをそっと指で開かれて初めて、熱くなってるのを意識した。
──くちゅくちゅ…音が鳴ってる……
猛烈に恥ずかしくなって、上に逃れようとしたけど、悠が体重を掛けてきて動けない。
──女って、こんな簡単に押さえ込まれるんだ。
「ホラ、見て。こんなだよ」
オレの下半身を弄っていた手を、目の前でゆっくり広げる。
中指と人差し指が、てらてら光っている。
二本の指の間に引いた糸が玉を作って、ポトリとオレの頬に落ちた。
「やーらし」
顔に血が集まって行くのがわかる。
恥ずかしい!熱い…恥ずかしい……
「真っ赤だ…いいなぁ女の子ってかわいいなぁ」
「うるさいっ!お前だって女の子じゃないか!」
「でも、俺、多分濡れてないんだよね」
そういって、悠は自分から足を広げて見せた。
オレだって、女のアソコには興味がある。
悠の足の間に移動して、マジマジとソコを観察する。
ふっくらと盛り上がった土手に、うっすらと茂みが覆っている。
肉付きのいい外陰部を開くと、中は乳首と同じピンクベージュ色をしていた。
「こんな風になってるんだ……」
実物を見るのは初めてで、なんかちょっと感動した。
傷つけないように恐る恐る人差し指で割れ目を辿る。
「濡れてる?」
悠は、オレの指の上から自分の指を重ねて、そこの様子を確かめた。
「まだ濡れてないね」
「空みたいに、トロトロになってみたいなぁ」
濡れるとどうなるのか、体験したいようだ。
「ここって痛くない?」
「全然ー、ちょっとモゾモゾするかな?」
オレが乳首で感じた甘い疼きが、そう形容していいような感覚だった。
「ここ、悠がすげー気持ちよくなれる性感帯なんじゃないかな」
「濡れる…かな?」
「痛かったら言って。気持ち良かったら声出してな?」
悠がウンウンとうなづいたのを見て、オレはゆっくりと指を動かしはじめた。
ゆっくりと割れ目を上下に往復させると、入り口は思っていたより下の方にあった。
ここにモノが入るのか?と思うくらいの狭い入り口。
膣口に指先を当てて、こしょこしょと細かく振るわせたとたん
「わっ!!!」
悠の腰がビクンと跳ねて、声を上げた。
「気持ちよかった?」
「わ、わからん…なんかヘンな感じが…ソコと腰に……」
「続けていい?」
そう聞くと、悠は無言でうなずく。
──きっと、悠は入り口が気持ちいいんだ……
穴の入り口を中心に、上下にこすっては、時々マッサージするように円を描く。
悠は時折腰を左右にくねらせ、はぁっとか、ふぅっとか声にならない吐息をつく。
中指を捏ねるように指先だけ忍び込ませると、中から熱いとろとろとした体液が染み出してきた。
その粘液を指に絡めて、浅く指を出し入れする。
「……あぁ…いぃ……そこ、やばい…きもち、いい……」
腰をそらせて、ハァハァと荒い息をしている悠は、
全身がうっすらとピンクに染まって細かく震えていた。
悠の愛液を掬っては、膣口に塗り広げて、わざと音が鳴るように指を動かす。
ちゅく、ちゅくちゅく……
「悠?聞こえる?濡れてるよ」
口を開くと喘ぎ声が漏れて、返事はコクコクとうなずくしか出来ない悠が、やたら可愛くみえた。
大きく割れ目をくすぐっていると、先のほうに引っかかりを感じた。
──あ!これが、クリかな?
オレはその突起物を、自分が乳首にされたようにクリクリと摘むと
「痛っ!」
悠が痛みを訴え、オレの指を押さえつけた。
「ご、ごめん、強すぎたな」
「そこ、すごいビンカンみたいだ…強くすると痛い……」
「うん、わかった、ごめんな」
よしよしするように、土手ごと撫でると、悠は安心したように背中を落とした。
──でも絶対に気持ちいいところのはずなんだから
そう思って、触れるか触れないかの微妙なタッチで、クリトリスを刺激する。
愛液を指に絡めて、そっと塗っていく。
すると、だんだんと指先に触れるものが固くなっていくのが分かった。
自己主張を始めた突起を、ゆるくゆるく転がす。
ゆっくりと捏ねながら、慎重に皮を剥くと、濃いピンクの粒が頭を出した。
もう悠に痛がる様子はなく、むしろ内腿を震わせて快感を訴えてくる。
充血して一回り大きくなったそこに、トロリと愛液を運ぶ。
たっぷりと蜜をつけた指先で、テラテラと光る粒をくすぐる。
「ああぁん、んん…うぅう、んっ」
悠の喘ぎ声は徐々に甘さを増し、愛液は粘度を高めて膣口から滴り落ちる。
コロコロと転がすリズムに合わせるように、悠が腰をひくつかせ、
蜜を溢れさせる入り口は、ヒクヒクと物欲しそうに収縮していた。
「そ、空っ!なんか、ヤバイ…っ!」
切羽詰った悠の様子に、少し焦って手を緩めると、
悠は促すように手を添えてきた。
「もうちょっと…して……アソコが疼いて…っ」
再び、蜜を指に絡めようと、入り口を弄る。
「そこっ……!指入れて…っ」
「入れて平気なのか?」
誰も侵入を許した事のない膣内に指を入れる事に躊躇いがあった。
「上のとこ触られてると、中がヘンになんだよっ!」
顔を上気させて懇願されると、イけるところまで気持ちよくさせてやりたくなる。
蜜まみれのクリトリスを左右に転がし、時折コリっと上の方に剥きあげながら
ヒクつく穴に左手の人差し指を差し入れてやる。
少し抵抗はあるが、溢れる愛液のぬめりに助けられて、痛みは無いようだった。
「ああっ!ああぁああっ…」
悠の声は、ものすごく気持ちよさそうで、オレの方まで興奮してくる。
中の人差し指を動かすと、時折ビクンビクンと腰を浮かせて反応する場所がある。
「空っ!ソコ…もっとぉ……っ!」
激しい反応をする箇所に狙い定めて中をこすり上げ、
クリトリスを小刻みに捏ね回すと、悠はひと際大きく全身を震わせ、切ない声を上げて鳴いた。
身体のくねりが治まっても、悠の中はしばらくオレの指を締め付けるように
ヒクヒクと収縮を繰り返した。
ひと際ギュッと締め付けた後、体中の力が抜けて、やっと治まったようだった。
「すごかったな…」
ハァハァと無言で荒い息を吐く悠を慰めるように、よしよしと頭をなでてやる。
悠はオレの胸に甘えるように谷間に顔を埋め、快感が抜けきらないような甘い声を出す。
「めちゃくちゃ、気持ちよかった…」
「男がイくよりも、気持ちいい?」
まだ、女でイってないオレは、射精との違いが気になって聞いてみた。
「イってみたら分かるって」
悠は、いたずらっ子みたいな目をして、オレとの位置をゴロンと反転させた。
「おっ!さっきよりトロトロ!俺を弄りながら興奮してたんだ?」
オレの左足を胸の位置まで引き上げて、悠はオレの割れ目を覗き込んだ。
「こんな濡れてたら、ココがすっげー疼かない?」
そこが、悠の良かったところなのか、穴の入り口付近を丹念に愛撫する。
だけど、やはり感じ方が違うのか、いまいち気持ちよさがわからなかった。
「オレはそこより、乳首の方が良かったかな」
「へぇ!俺ココが切なくて切なくてしょうがなかったんだけどなぁ」
あふれ出した蜜を乗せた指で、今度は乳首を責め始める。
ヌルヌルとぬめる感触は、さっきよりもさらにエロティックで、すぐに乳首の先が固くなった。
「空はおっぱいが好きなんだなぁ、ここはどう?」
乳首を責めていた指を、もう一度下半身に持って行き、
愛液をまぶしながら、割れ目に沿ってゆっくりと指を上らせていく。
そして行き止まりで指を止めた。
「コレ、分かる?」
ソコに指を添えられると、今にも腰が動きそうな疼きの予感が走る。
「空は、俺より胸はちっちゃいけど、クリは大粒でわかりやすい」
動かして欲しいような…やめて欲しいような…もどかしい感覚。
「きっと苛められるのが大好きなんだろうなぁ」
そういいながら、焦らすように二本の指をクリトリスから離す。
次は土手の上の方からクリトリスの根元に下りてきて、包皮の上からそれを捕らえる。
「直接触るのは、結構刺激が強いんだよ。最初は皮の上からの方がいいかも」
今まで指を添えられるだけだった突起に、最初の刺激が加えられる。
クリトリス全体を二本の指で覆って、優しくこねるような動きで円を描く。
直後激しい快感が全身を走って、オレは声を上げて身体をヒクつかせた。
「あっ、ああっ!これっ、何っ?ビンビンくるっ!」
「だろー?これさ、汁つけて擦られると、たまんないよ」
どんどんあふれ出すオレの蜜を、クリトリスにまぶしつけると、
そのぬめりと一緒に、クリクリと粒を転がす。
もうそれだけで、頭の中が真っ白になってしまいそうな快感だった。
「悠っ!もうムリ!これ…もうムリっ!」
愛撫から逃げるように、腰をくねらせたオレを
まだまだというように、ガシっと固定する。
「空がイくまでやるから。折角女になったのにもったいないだろ?」
オレの左足を身体で固定しつつ、左胸の先端を口に含むと、チュパチュパと乳首を吸い始めた。
すぐに下半身に甘い痺れが伝わって、物欲しそうに腰が揺れてしまう。
「乳首弄ると、すぐにココ濡らしちゃって、やらしいの」
くちゅくちゅと音をたてて濡らした指は、もう一度膨らみ始めたクリトリスを捕らえて、
コリッコリッと右に左に捏ね回す。
その度に、ビクンビクンと反応してしまうオレを、悠はクスクス笑いながら見てる。
「はぁっ…ああぁっ…ん…っ」
絶え間なく漏れる、オレの恥ずかしい声。
「なぁ、空?これさぁ、皮を剥いて直接触ったら、どんなになるかな?」
「ムリっ!気持ちよすぎてっ!頭おかしくなるっ」
「あーかわいいなぁ…すごい……苛めたくなる」
耳元で、悠の声が聞こえたかと思うと、すでに悠はオレの足元に移動していて
オレの腰をグッと引き上げ、自分の顔の前まで持ってきていた。
「よく、見えるよ」
悠は、左手の親指でクリの根元をヨシヨシするように撫でてから、ぐいっと皮を剥き上げた。
「悠っ、あぅ…ムリだ…って……」
右手の中指と人差し指で、狭い入り口をくすぐられると、ぬちゃぬちゃと粘度の高い音が鳴る。
「本気汁、溢れてる…エロい……」
興奮に上ずった声で、やらしい報告をくれる。
悠は、たっぷりと蜜をつけた二本の指で、剥き上げたクリトリスの芯をねっとりとくすぐる。
「ううぅーっ!はぁっああぁーあっ…あぁ……」
痙攣を起こしたように身体が跳ね、オレは快感の頂点に向かって登りつめて行く。
足を開いていられず、悠の身体をギューっと締め付けてしまう。
自分の意思でどうにも出来ない、身体の反応。
クリトリスが感じすぎて、泣き出したかった。
イってしまったのに、悠はオレを離してくれない。
あふれ出した愛液を掬っては、オレの入り口を解そうとしている。
ただ、オレの入り口は大分狭いのか、指一本入れるのもきつい感じだ。
「中も開発したいんだけど、狭すぎて痛いだけになりそうだなぁ」
しばらくちゅくちゅくとアソコを弄くられた後、唐突に、縦筋の割れ目を舌でなぞられた。
その繊細な感覚が、くすぶっている欲望を再び燃え上がらせる。
腰がもっともっとと悠の舌にこすりつける様に動く。
「…あぁ……イイ…また…くる……」
上の突起は、親指と人差し指でつままれ、強弱をつけて捏ね回される。
耐え難い快感が、背中を上りつめていって、頭の芯が痺れた。
包皮から頭を出してヒクヒクと息づいているピンク色の粒の先端を、
チロチロと柔らかい舌で舐められると、もう我慢の限界だった。
大きく背中を反らし、ビクンビクンと腰を突き上げたタイミングで、
悠はオレのクリトリス全体を、きゅうっと吸い上げた。
「もおっダメぇ!あああぁっ…イっくうぅう……はあっぁんんっ!」
大きな快感の波がオレを襲って飲み込んでいく。
体中どこもかしこも気持ちよくて、下半身中心の男の射精の気持ちよさとは全く違っていた。
身体がダルくて重くて、動けない。
オレの荒い息遣いに混ざって、チュパチュパと聞こえてくる音の元を探したら、
悠がオレの足の間に顔を埋めて、溢れ出る愛液を啜っていた。
オレの下の唇にくちづけて、音を立てながら吸い付いている。
「おいっ!やめろって!」
ものすごい恥ずかしい行為に、我に返って悠の頭を引き剥がす。
「さっきまで、アンアン言いながら舐められてたのに」
悠はニヤニヤしながら、唇についた蜜をペロリと舐めとった。
自分が感じて溢れさせてたものが、悠の唇にべっとりついているのを見て、
カーっと顔に血が上った。
「お前、反応かわいすぎ。今、俺が男だったら、押し倒して狭いところに突っ込んでる所だな」
「デカイおっぱい付けて何言ってんだよっ」
「そうなんだよなぁ。結局、ヤリたいことヤっても、男に戻んなかったなぁ」
「やっぱり、病院行くこと考えなきゃダメかな」
現実的な事を考えつつも、今はもう、ダルくて少し眠りたかった。
「空の親が帰ってくるのは明後日だし、今日は休憩して、明日落ち着いて考えよう」
悠だって、あの乱れようだったんだから、やっぱり疲れているようだった。
「うん…そうしよう……」
オレは返事をしながら、重いまぶたを閉じた。
目が覚めると、いつの間にか部屋の中は真っ暗になっている。
朝目が覚めて、そのままエロい事にもつれ込んで、眠って…。
──今何時だろう?
そう思って、手探りで蛍光灯の紐を探す。
カチリと、音と共に照明の光が照らす。
「ああ──っ!!!」
思わず、声を上げて隣の悠を揺り起こす。
「悠!悠!!起きろって!!!」
ぼんやりと目を開けた悠は、オレを見て飛び起きる。
「わっ!戻ってる!?」
オレの平らになった胸をまさぐって確認してる。
「オレだけじゃないからな」
見慣れたモノが丸出しになってる悠に向かって、脱ぎ散らかしたパジャマのズボンを放り投げた。
「夢じゃ…ないよな……?」
そんな問いに、乱れたシーツとあちこちに零れ落ちた染みが現実であると答えていた。
朝起きて女になっていたオレ達は、夜に目覚めたら男の身体に戻っていた。
【その後】
空→悠(♂×♀)
「大体さ、なんで二人とも性別変わっちゃうんだよー」
「なんでって言われても……」
会話の内容は、先月末にオレ達が経験した、
”朝起きたら女の子になっていた事件”の話だ。
「空が女になって、俺は男のままだったら、もっと色々できたのにっ!」
「何言ってんだ。十分色々ヤったくせに」
思い出すだけで、顔から火が出そうだ。
「色々ヤったのは俺だけじゃねーけどなぁ」
「まぁ…そうだけど」
確かにオレだって、あんなこともこんなこともしたよ。
「そもそも、なんで性別変換が起きたんだろうなぁ?」
それはオレも、結構考えた。心当たりは一つしかなかったけど。
「思春期の性衝動とか……?」
「俺達のヤりたいって気持ちが、性別まで変えちゃったってこと?」
「それくらいしか、思い当たらないよ」
「前の晩、『空が巨乳の女に変身してますように!』とか言ってたもんなぁ」
そう、でも巨乳になったのは悠の方だった。
オレが思うには、変化の作用のスイッチを入れたのはお互いの性衝動で、
実際の変身のエネルギーは、自らの力が使われたのではないかという事。
悠が悠好みの巨乳になって、オレが自分好みの美乳になったのは、
そういうことじゃないのかなと、ぼんやりと考えていた。
「もう一回試してみたいなぁ。今度はちゃんと、片方が男のままでさ」
「片方男のままって、どうやって調節するんだ?」
「朝起きたら女の子になってるんだから、男でいる方は寝なきゃいいんじゃね?」
そんな簡単な事でいいのか?と思ったが、確かに一理ある気もする。
「女役を悠がやるなら、付き合ってもいいけど?」
「なんでー!空、あんなによがってたじゃん!」
オレは思わず、悠の口を押さえてた。
「恥ずかしい事言うなって!」
「ちぇ……わかったよ。じゃあ賭けにしよう!」
「賭け?」
「次にあの角から出てくる人が、男か女か。外したほうが女役をやる」
オレは呆れてため息を付いた。
「悠……そんなにヤりたいのかよ」
「あったり前だろー!?俺は男が来る方に賭ける!」
「げっ!卑怯だろ!この辺りはうちの生徒が多いんだから、男のほうが確立高いじゃん!」
「先に言ったもん勝ち!」
ニヤニヤしてる悠に、反論しようと思った時、向こうの角からやってくる人影が見えた。
「くっそー!!!」
「じゃあ悠、来週の金曜日、うちでな」
角から出てきたのは、買い物帰りの主婦で、賭けはオレの大勝利だった。
金曜から3日間、うちの両親が家を空けるので好都合だ。
「……その次、女役をやるのは空だからなっ!」
「そんな約束はしてないなー」
「なんでだよー。俺より気持ちよさそうだったのになぁ」
確かに、女の身体の快感はすごかった。
だけどそれとこれとは別問題で、そもそもオレは男だし、
男と女、どっちでセックスがしたいかというと、やっぱり男でしたいと思う。
その気持ちは、現在の肉体に左右されているのかもしれないけれど。
約束の金曜日、オレは学校が終わって即帰宅し、
朝まで起きていられるよう、仮眠を取った。
夜の9時を回った頃、うちの玄関のチャイムが悠の来訪を告げる。
「ようー!お邪魔しまーす」
ドアの向こうの悠は、吹っ切れたように笑っていた。
「緊張して眠れなかったら困るから、こっそりビール持ってきた」
「おおー、オレは寝ちゃダメだから、コーヒーでも飲むか」
ビールのグラスとコーヒー、柿ピーとスナック菓子を皿に盛って部屋に戻ると、
悠はすでに、缶ビールをあおっていた。
「イヤならやめてもいいよ?」
ヤケになって酒を飲んでいるのかと思って聞いてみる。
「興味はあるんだよ、中にアレを入れられたらどうなるのかなって」
「ああ、中も気持ちいいって言ってたもんな」
「そそ、だからイヤなわけじゃないんだけど、やっぱ男としてヤりたい気持ちがあるんだなぁ。わかる?」
オレがうんうんとうなずくと、悠は酔いが回ったとろんとした目でオレを見て言った。
「でもまぁ、空ならいいや。気持ちよくしろよー」
酒に弱い悠は、そのままゴロンと横になり、すうすうと寝息を立て始めた。
毛布を掛けて、電器を消そうとして、ふっと思った。
──どんな風に女になるんだろう。
気になってしばらく観察していると、悠がふぅっと息をつき寝返りを打った。
胎児のように丸めた悠の身体は、ゆっくりゆっくりと変化していった。
筋肉が柔らかみを帯びていき、胸が少しずつ膨らんでいく。
全体的にほっそりと小さくなり、髪の毛は一本一本が細く艶やかになっていく。
悠の特徴はきちんと残したまま、女の身体になっていくのが神秘的で、
オレは飽きずにずっと悠を見ていた。
うっすらと夜が明けた頃、悠の変化が止まって性別変換を終えた。
ぼんやりと薄目を開けた悠と目があって、少しドキっとする。
「ずっと見てたのか?」
声も、ワントーン高い。
「うん、不思議だった。この前はちゃんと見る余裕もなかったけど、すごい綺麗だ。」
悠は自分からパジャマを脱いで、オレに向かい合った。
そっとオレの頭を引き寄せて、ふくよかな胸で優しくオレの顔を包み込む。
「いっぱい……しような?」
その声が柔らかな胸の奥から聞こえてくる。
自分の興奮に気づく前に、オレの下半身が反応していた。
「勃っちゃった?」
オレの反応を見て、悠がクスクス笑う。
「普通勃つだろ……」
照れと恥ずかしさを一緒に脱ぎ捨てるように、パジャマを剥ぎ取る。
「おー!立派立派、これが入るのかぁ」
「バカ、あんま見るなよ」
男同士で風呂に入ったりする時は平気だけど、こうやって見られるとどぎまぎする。
悠の気を逸らしたくて、大きなたわみに向かって唇を寄せる。
右胸の乳房に軽く吸い付くと、赤い印が付いた。
「あ……キスマーク」
「結構簡単につくんだな」
そのまま舌を這わせつつ、空いている手で左胸をまさぐる。
ぷっくりと膨らんだ乳輪の境界線を尖らせた舌で辿ると、
胸の先端が、これからの刺激に期待するかのように、固くなっていった。
「大きくてすごく綺麗なおっぱいだよな」
舌を離してそう言うと、悠はうっとりと目を細める。
「俺の理想だよ」
「男に触られるのって、イヤじゃないか?」
前の時の身体は二人とも女だったから、少し気になって聞いてみる。
「今の身体に左右されるんだろうなぁ、なんかドキドキしてるよ」
オレは確かめるように悠の胸に耳を当ててみると、
明らかに早い心臓の鼓動が、オレの鼓膜を震わせた。
「空に触られるのって気持ちいいよ。」
悠はオレの右手を取り、そっと自分の胸に引き寄せた。
オレの手の上に自分の掌を重ねて、促すように押し付ける。
「さっきから、乳首触ってくれるの待ってるのに」
少し拗ねる様な口調が、なんだか可愛らしかった。
胸全体を掌でやわやわと揉んでいるうちに、コロコロとしたものが主張しはじめる。
指の腹だけで、乳房の周りを撫で下ろし、
アンダーバストから掬うようにたぷたぷと揺らして重量感を確かめる。
右胸の乳首のすぐ横にくちづけて、軽く押し付けると、
催促するように悠の手がオレの首筋に添えられた。
それを合図に、ちろちろと舌先で固く尖った先っぽを転がしてやる。
「くっ……うんっ……」
待ちかねた刺激に、悠の喉からくぐもった声が漏れる。
左胸が置いてけぼりにならないように、指先で乳首をやんわりと摘む。
クリクリと弄っていると、悠の吐息が荒くなっていく。
オレは夢中で先端に吸い付き、チュパチュパと音を鳴らした。
「この間より…きもちいい……」
明らかに快感を含んだ悠の声は、オレの下半身にズクンとした衝動を呼び覚ました。
欲求に任せて荒っぽく悠の身体を押し倒すと、悠の表情が凍りついた。
こわばった身体を掌に感じて、怖がらせたのが分かった。
「びっくりした……」
「ごめん、気が逸って……」
謝りながら、強ばりをほぐすように悠の腕を擦った。
「空が怖いわけないのにな……女の本能なのかも」
「気をつける、ごめん」
何度も謝るオレに、悠はうっすらと笑う。
「興奮して暴走する気持ちが、俺に分からないわけないだろ?」
「焦ったらダメだな……一回抜いてくる」
トイレに行こうと立ち上がりかけたオレの手を、悠がつかんで引き戻す。
「バカだなぁ……」
そういってオレを見上げた目がひどく扇情的で、益々下半身に血が集まってくるのを感じた。
「お腹につきそうだ、すごい勃ってる」
オレのモノはうっすら青筋を浮かせて、先端からは先走った液が溢れていた。
ウズウズとした疼きが下半身を支配して、早く出したくてしょうがなかった。
そそり立ったモノを悠は見つめて、上半身を近づけてくる。
大きな二つのふくらみを両の手に持って、オレのモノを挟み込む。
「ちょっ!悠!ヤバイって!!」
「この胸があって、使わないのってもったいないだろ」
そう言いながら、たぷたぷと左右の乳房を寄せて、オレのモノを刺激する。
脳が興奮してチカチカした。
下から上に揉み込むようにしたり、ギュっと寄せて谷間を出し入れさせたり、
とてつもなく柔らかな暖かいものに包まれて、暴発しそうだった。
「悠っ、で、出るからっ!はなせっ!!」
言葉とは裏腹に、尻の筋肉がヒクヒクして、腰を突き上げるように動かしてしまう。
「ここに出せよ」
悠は胸を持ち上げるようにして刺激を続けながら、谷間から突き出したモノを指の腹で撫で擦る。
「くっ…うっうう……」
柔らかで緩やかな刺激に、ピンポイントのはっきりとした刺激が加わって、
躊躇していた理性が焼き切れる。
身の内の奔流が、熱い昂ぶりの先端に向かってほとばしる。
ドクッドクッと吐き出された白い体液が、柔らかな胸の谷間を汚してしまう。
「ごめん……すぐ拭くから」
荒々しい衝動が治まると、悠にかけてしまった罪悪感が湧き上がってきた。
「気にすんな……それにしてもいっぱい出たなぁ」
悠の胸に飛んだ快楽の残滓が、ゆっくりと垂れて滴り、乳首に到達する。
慌てて指でふき取ろうと、乳首に付いた粘液を掬うと、悠はピクっと身体を震わせた。
「すごいエロい感触がする……」
精液のぬるぬるした感触は、快感を増幅させるらしい。
そのまま塗りこむように擦ると、吐息交じりの喘ぎを漏らす。
ゆっくりと横たえて膝を立たせ、中心の割れ目に指を這わせると、
奥はとろりとしたもので溢れていた。
「今日は乳首で濡れたね」
ちゅくりと音を鳴らすと、悠は蕩けるような笑みを浮かべて、コクリとうなずいた。
唇がもっとと囁いている。
悠の好きな入り口で指をゆるゆると震わせると、大きく腰が跳ねた。
「……あぁ…はっ…いい……」
第一関節までを浅く抜き差しし、溢れた蜜を割れ目に沿って塗りつけていく。
小さめのクリトリスは、まだ包皮に覆われて顔を隠している。
皮の上からそっと押さえると、中にコリっとした芯があるのが分かる。
芯に強い刺激を与えないように、皮だけを動かすような感覚で円を描く。
たちまち、とろとろと滴らせた蜜を掬い取り、クリトリスの先端にまぶしつけた。
「空っ!あぁ…あぁっ、そこっきもち…イイ」
クリトリスの上部を剥き上げ、顔を出した濃いピンク色の粒に愛液をたっぷり塗りつける。
こしょこしょとくすぐると、腰がビクンビクンと跳ねて、悠は喉を仰け反らせた。
「あぁーっ!う、くっ…んああああぁ……」
身体がビクビクと震えるのに合わせて、下の入り口がヒクついている。
「クリを擦られると疼くんだっけ?」
そう聞きながら、ゆっくりと中指を差し入れる。
奥まで入れて引き抜きながら膣内の上部を探っていくと、ザラついた場所で悠が大きく反応した。
「ソコ…っ!」
そのポイントを押し付けるように指を動かす。
イイ場所に当たる度、荒い息に甘い喘ぎが混ざる。
掌を密着させて中を擦ると、ぬちゃぬちゃといやらしい音が聞こえてくる。
「はぁ…っ、あぁ…あぁっ!」
悠の腰がもどかしそうに揺れる。
ぷくりと膨らんだ突起をピンピンと弾くようにくすぐると、
搾り出すような嬌声と共に、背中を大きく反らせ、フルフルと身体を痙攣させた。
奥に引き込むような動きを繰り返す中を開いていくように、膣内をぐるりとかき回す。
中に入っている中指に人差し指を沿わせるようにして、二本目の挿入を試みる。
ギリギリいっぱいに開いた襞の感触がする。
「痛い?」
悠に尋ねると、肯定とも否定とも取れるような仕草をした。
「イッパイにひろがってる感じがして……ちょっと苦しい……」
浅く入った二本目の指を、襞の限界を少しずつ広げるようにゆっくりと差し入れていく。
中指と人差し指を捏ね合わすようにかき回す。
抜き差しを繰り返すうちに、すべりが滑らかになっていく。
「入れてみても…いい?」
指を引き抜き、オレのモノを入り口に添える。
割れ目を上下に擦って、上の方で息づいているクリトリスを刺激する。
入り口は焦らすようにぬるぬると往復して、軽く押すようにノックすると、
悠の手がもどかしそうにオレの腰に触れた。
「……入れてっ」
余裕を無くしそうになる自分の気持ちを、深呼吸しながら抑えて、
ゆっくりと膣口にオレのモノを突き立てていく。
「ひっ!…っ痛!!」
先を差し込んだ瞬間、悠の悲鳴が上がった。
明らかに、入り口は限界以上に広がっていて、悠は苦悶の表情を浮かべる。
先っぽの太い部分が一番きつかろうと思って、無理に侵入を続ける。
悠はシーツを握り締め、うめき声を上げて耐えている。
歯を食いしばって苦痛に歪める表情が可哀想で、そっと頬を撫でる。
「ごめん、抜こうか……?」
あまりに痛そうでそう聞くと、悠は懸命に笑い顔を作った。
「……最後まで…やる」
かすれた声が下半身を直撃して、思わず腰を揺すってしまう。
「バカ…っ、動くな……って」
「ごめんっ!」
ガツガツ突き動かしたい衝動を、なんとか抑える。
尻に力を入れてモノに集中する。
中はきつくて、温かくて、オレを包んで締め付ける。
あっという間に射精感が突き上げてきて、外に出そうとすると、
悠がオレの背中に手を回し、押しとどめた。
「そのまま、中で……」
「それはマズイって!」
射精をこらえたオレの額に汗が浮く。
悠は耐えているオレの腰に足を絡ませ、誘うように中を締め付ける。
「夜になったら戻るんだから……平気…っ」
その言葉に我慢の限界を超えたオレは、悠の締め付けに合わせて、ドクドクと欲望を解き放った。
猛りの治まったモノを取り出すと、白濁液がドロっと溢れ出る。
オレは慌ててティッシュを探し、悠の秘裂から溢れた精液をふき取る。
拭っても拭っても溢れてくる体液は、よく見ると血が混ざって薄いピンク色をしていた。
「ごめん…痛かったな……」
「裂けるかと思った。女ってこんな痛い思いするんだなぁ……」
どこか遠くを見ながら悠はそう言って、ふとオレに焦点を合わせた。
「気持ちよかった?」
そう聞かれて、オレはうんうんとうなずく。
「布団、またぐちゃぐちゃにしちゃったな」
「大丈夫、ちゃんと片付けるから」
この間も布団の処理は結構大変だったが、そんなことは気にならなかった。
唐突に、オレの腹が空腹を訴えて鳴いた。
「性欲が満たされたら、食欲かよっ」
悠はカラカラと笑った。
「シャワー浴びて、メシでも作るか!」
シャワーを浴び、遅い朝食兼昼食を取って、
布団の染みをふき取って乾かし、シーツを換えたら、猛烈に眠気が襲ってきた。
今綺麗にしたばかりの布団に倒れこみ、オレ達は揃って眠りについた。
ぐっすりと眠ったオレ達が目覚めたのは、夜中の二時を回った頃。
「あー!!!」
男の姿に戻った悠が、オレを指差して叫んだ。
まさかと思って、そろそろと自分の姿を見下ろすと、
パジャマの合わせの隙間から、形の良い二つの乳房が覗いていた。
「チャンス到来ー!」
嬉しそうな悠の弾んだ声を聞きながら、
オレはこれから先の事を思って、ひとつため息をついた。
両親がいない家に呼ぶのが、彼女ではなく男友達っつーのは残念な話だが、
男同士ワイワイやるのも、それはそれで楽しいもんだ。
「あーヤリテーなぁ。彼女欲しいなぁ」
「悠…お前そればっかだな」
辺りにはグラビア雑誌やら、エロ漫画やら、そういった類の物が散乱している。
悠はその中の一冊をパラパラめくり、細身で巨乳な女を指差して言った。
「こういうエロい彼女どっかにいないかなぁ」
「むさ苦しい男子校に行ってると出会いねーよな」
「もういっそ、お前が女に変身してくれりゃ、それでもいいわ、頼むぞ空!」
悠のむちゃくちゃな物言いに、オレは噴出した。
「よしよし、オレにおっぱいが出来た暁には、好きなだけヤラしてやんよ」
真夜中のハイテンションにも拍車がかかり、二人してゲラゲラ笑ったあと、
急に空しくなってきて、大きなため息を一つ。
「なんか疲れてきた…そろそろ寝るか……」
「朝起きたら、空が巨乳の女に変身していますように!」
「まだいうか」
苦笑いして、オレは部屋の明かりを消した。
「空!空!!起きろって!!!」
誰かがオレを激しく揺さぶっている。
なんだか身体が重くて、瞼がなかなか開けられない。
「空!大変なんだって!!」
心なしか、悠の声がいつもよりも高い気がする。
ぼんやりと目を開けて、悠の姿を目にしたとたん、一気に覚醒した。
「お、おまえ!それっ!」
確かに悠は悠なのだが、一回り身体が小さくて、
しかも、はだけたパジャマの間から、柔らかそうな豊満な胸が覗いていた。
口をパクパクさせているオレに向かって、悠は手を伸ばしてきて
「俺だけじゃないからな……」
そう言いながら、オレのパジャマの前ボタンを一つずつ外していった。
現れたオレの胸は、悠ほどの巨乳では無いが、
それでも男の胸とは程遠い、柔らかなカーブを描いており、
驚いて後ずさった振動で、ぷるんと揺れた。
「どうなってるんだ……」
「病院に行くしかないかな?」
「医者行って、なんて言うんだよ」
「じゃあさ、なったもんはしょうがねえし、ヤりたかったことやってみようぜ」
「はぁ!?何言ってんだ?」
オレは呆れて悠を見返した。
悠は見たこともないような真剣な顔をして力説する。
「願望が身体を変化させたんなら、満足したら戻るかもしれないじゃん?」
そういわれてみたら、そうなのかもしれない……
「でも悠、お前気持ち悪くねーの?オレ中身男だよ?」
「ぜーんぜん!だって、どこから見ても女だぜ?下もねーだろ?」
ズボンの前を確認してみたが、慣れ親しんだものはどこにも無かった。
悠は、オレのパジャマを肩からずり落とし、胸の膨らみに触れてきた。
「やらけー…すべすべしてる」
脇の下から胸全体にかけて揉まれているうちに、下腹辺りにジーンとした温もりが広がって、
どうせなら経験つんどくのも悪くないかって気分になっていった。
「でもオレの胸より、悠の方がデカイよな」
オレはオレで、悠のパジャマの前を全開にして、大きな胸をマジマジと観察した。
掌にはとても収まりそうにない大きな乳房に、ぷっくりした乳輪。
ツンツンと人差し指でつつくと、弾力のあるおっぱいが、タプタプと揺れる。
「胸ってすごく感じる物だと思ってたけど、そうでもないんだな」
冷静にそんなことを言う悠に、オレの方ばかりその気になってるのも悔しかったので、
ピンクベージュの胸の先端に指を走らせた。
ピンピンと弾くと、すぐに乳首が硬くなってくる。
「あ…ぁ…そこ、なんか気持ちいい……」
「乳首は気持ちいいんだ?」
「先をくすぐられると……ふっ、うぅ…」
「本当に乳首って起つんだな」
コリコリと摘んでは、先端を撫で擦っていると、
悠の目がとろんと潤んで、やらしい顔になっていく。
その色っぽい顔が近づいてきて、オレの耳元でささやく。
「空、今度は俺が攻める番」
耳に息が吹きかかると、ずくんとした疼きが背中を這って行った。
悠はオレを足の間に座らせて、後ろから胸を揉み始めた。
「空のが小さいけど、形綺麗だし、乳首の色薄ピンクでいいよな」
興奮してるのか、ハァハァと吐息が首筋にかかってくすぐったい。
螺旋を描きながら胸を降りてきた悠の指が乳首を摘んだとき、
電流が流れたかのように身体がビクっと跳ねた。
それに気を良くした悠が、執拗に乳首を揉みしだく。
ゆるく、強く、摘んだり、転がしたり。
全身が甘い快感に支配される。
「俺より、空の方が感度いいよな」
先端を優しくくすぐりながら、悠は言った。
「だって、俺、空みたいにビクビクッってならないもん」
「う…くぅ、ふ……ううぅ」
薄いピンク色の乳首が興奮で色づいてきた頃、
ヒクつくオレの身体を横たえて、覆いかぶさってきた悠が乳首に吸い付いてきた。
「あぁっ、ううぅ…ん……っ」
舌の刺激は、指よりも生暖かく、繊細な動きで乳首を刺激する。
高まる快感にオレの下腹部はさっきよりも波打って、自然に腰がくねる。
どうしようもないもどかしさが、身の内にあった。
「空…エロい……」
つぶやいた唇から舌を差し出して、先っぽを舐める。
舌先だけでくすぐる様に、円を描きながら先端に……
焦れて焦れて、耐え切れなくなって、
悠の頭を抱き寄せたと同時に強く吸われて、身体が跳ねた。
「はうっ ああっあぁ…っ」
「すんごい気持ちよさそう、俺のも吸ってみて」
ハァハァと荒く息づくオレの口元に、悠は自分のおっぱいの先を持ってくる。
「ほれほーれ、おいしいぞぉー」
顔の前にたぷんたぷん揺れてる大きな胸に、一度顔を埋めてから、
仕返しとばかりに、強く吸ってみる。
「ふぁ…うぅ…」
コロコロととがった先端を転がし、チュウチュウと音を立てて吸い付く。
心地よさそうな声が上がって、気持ちよさそうなのだが、
オレが感じた鋭い快感とは別もののように見える。
「悠はビクってならないんだな」
「うん、気持ちいいー感じが全体にゆっくり広がってる感じ……」
「感じ方って、同じ女の身体でも違うんだな」
「空……腰がクネクネして、すんごいエロかった。どんな感じなんだ?」
思い出させるように、悠の指先がオレの乳首をつねる。
「あぁっ!」
「なぁ、どんな感じか教えて」
「くっ、な、なんか乳首がっ、キュンってなって、ジンジンして……
お腹から腰にかけてずくんずくんって…ふっ…」
「もしかして…濡れてんのかな?」
待て!という間もなく、悠はオレの足首を掴んで、左右に大きく開いた。
「エロ動画とかで見たことあるけど、どうなってんのかな」
茂みを掻き分けて、興味深々の目つきで、中を覗く。
「下の毛が、すごい薄くなってるなぁ」
「ちょっ!待て!すんげー恥ずかしい!」
「なぁなぁ……どうなってるか、自分で分かる?」
「分かるわけねーだろ!」
恥ずかしさに泣きそうな気分で抗議したオレの声は、
変にうわずって甲高く、自分の口から出ているとは思えなかった。
ソコをそっと指で開かれて初めて、熱くなってるのを意識した。
──くちゅくちゅ…音が鳴ってる……
猛烈に恥ずかしくなって、上に逃れようとしたけど、悠が体重を掛けてきて動けない。
──女って、こんな簡単に押さえ込まれるんだ。
「ホラ、見て。こんなだよ」
オレの下半身を弄っていた手を、目の前でゆっくり広げる。
中指と人差し指が、てらてら光っている。
二本の指の間に引いた糸が玉を作って、ポトリとオレの頬に落ちた。
「やーらし」
顔に血が集まって行くのがわかる。
恥ずかしい!熱い…恥ずかしい……
「真っ赤だ…いいなぁ女の子ってかわいいなぁ」
「うるさいっ!お前だって女の子じゃないか!」
「でも、俺、多分濡れてないんだよね」
そういって、悠は自分から足を広げて見せた。
オレだって、女のアソコには興味がある。
悠の足の間に移動して、マジマジとソコを観察する。
ふっくらと盛り上がった土手に、うっすらと茂みが覆っている。
肉付きのいい外陰部を開くと、中は乳首と同じピンクベージュ色をしていた。
「こんな風になってるんだ……」
実物を見るのは初めてで、なんかちょっと感動した。
傷つけないように恐る恐る人差し指で割れ目を辿る。
「濡れてる?」
悠は、オレの指の上から自分の指を重ねて、そこの様子を確かめた。
「まだ濡れてないね」
「空みたいに、トロトロになってみたいなぁ」
濡れるとどうなるのか、体験したいようだ。
「ここって痛くない?」
「全然ー、ちょっとモゾモゾするかな?」
オレが乳首で感じた甘い疼きが、そう形容していいような感覚だった。
「ここ、悠がすげー気持ちよくなれる性感帯なんじゃないかな」
「濡れる…かな?」
「痛かったら言って。気持ち良かったら声出してな?」
悠がウンウンとうなづいたのを見て、オレはゆっくりと指を動かしはじめた。
ゆっくりと割れ目を上下に往復させると、入り口は思っていたより下の方にあった。
ここにモノが入るのか?と思うくらいの狭い入り口。
膣口に指先を当てて、こしょこしょと細かく振るわせたとたん
「わっ!!!」
悠の腰がビクンと跳ねて、声を上げた。
「気持ちよかった?」
「わ、わからん…なんかヘンな感じが…ソコと腰に……」
「続けていい?」
そう聞くと、悠は無言でうなずく。
──きっと、悠は入り口が気持ちいいんだ……
穴の入り口を中心に、上下にこすっては、時々マッサージするように円を描く。
悠は時折腰を左右にくねらせ、はぁっとか、ふぅっとか声にならない吐息をつく。
中指を捏ねるように指先だけ忍び込ませると、中から熱いとろとろとした体液が染み出してきた。
その粘液を指に絡めて、浅く指を出し入れする。
「……あぁ…いぃ……そこ、やばい…きもち、いい……」
腰をそらせて、ハァハァと荒い息をしている悠は、
全身がうっすらとピンクに染まって細かく震えていた。
悠の愛液を掬っては、膣口に塗り広げて、わざと音が鳴るように指を動かす。
ちゅく、ちゅくちゅく……
「悠?聞こえる?濡れてるよ」
口を開くと喘ぎ声が漏れて、返事はコクコクとうなずくしか出来ない悠が、やたら可愛くみえた。
大きく割れ目をくすぐっていると、先のほうに引っかかりを感じた。
──あ!これが、クリかな?
オレはその突起物を、自分が乳首にされたようにクリクリと摘むと
「痛っ!」
悠が痛みを訴え、オレの指を押さえつけた。
「ご、ごめん、強すぎたな」
「そこ、すごいビンカンみたいだ…強くすると痛い……」
「うん、わかった、ごめんな」
よしよしするように、土手ごと撫でると、悠は安心したように背中を落とした。
──でも絶対に気持ちいいところのはずなんだから
そう思って、触れるか触れないかの微妙なタッチで、クリトリスを刺激する。
愛液を指に絡めて、そっと塗っていく。
すると、だんだんと指先に触れるものが固くなっていくのが分かった。
自己主張を始めた突起を、ゆるくゆるく転がす。
ゆっくりと捏ねながら、慎重に皮を剥くと、濃いピンクの粒が頭を出した。
もう悠に痛がる様子はなく、むしろ内腿を震わせて快感を訴えてくる。
充血して一回り大きくなったそこに、トロリと愛液を運ぶ。
たっぷりと蜜をつけた指先で、テラテラと光る粒をくすぐる。
「ああぁん、んん…うぅう、んっ」
悠の喘ぎ声は徐々に甘さを増し、愛液は粘度を高めて膣口から滴り落ちる。
コロコロと転がすリズムに合わせるように、悠が腰をひくつかせ、
蜜を溢れさせる入り口は、ヒクヒクと物欲しそうに収縮していた。
「そ、空っ!なんか、ヤバイ…っ!」
切羽詰った悠の様子に、少し焦って手を緩めると、
悠は促すように手を添えてきた。
「もうちょっと…して……アソコが疼いて…っ」
再び、蜜を指に絡めようと、入り口を弄る。
「そこっ……!指入れて…っ」
「入れて平気なのか?」
誰も侵入を許した事のない膣内に指を入れる事に躊躇いがあった。
「上のとこ触られてると、中がヘンになんだよっ!」
顔を上気させて懇願されると、イけるところまで気持ちよくさせてやりたくなる。
蜜まみれのクリトリスを左右に転がし、時折コリっと上の方に剥きあげながら
ヒクつく穴に左手の人差し指を差し入れてやる。
少し抵抗はあるが、溢れる愛液のぬめりに助けられて、痛みは無いようだった。
「ああっ!ああぁああっ…」
悠の声は、ものすごく気持ちよさそうで、オレの方まで興奮してくる。
中の人差し指を動かすと、時折ビクンビクンと腰を浮かせて反応する場所がある。
「空っ!ソコ…もっとぉ……っ!」
激しい反応をする箇所に狙い定めて中をこすり上げ、
クリトリスを小刻みに捏ね回すと、悠はひと際大きく全身を震わせ、切ない声を上げて鳴いた。
身体のくねりが治まっても、悠の中はしばらくオレの指を締め付けるように
ヒクヒクと収縮を繰り返した。
ひと際ギュッと締め付けた後、体中の力が抜けて、やっと治まったようだった。
「すごかったな…」
ハァハァと無言で荒い息を吐く悠を慰めるように、よしよしと頭をなでてやる。
悠はオレの胸に甘えるように谷間に顔を埋め、快感が抜けきらないような甘い声を出す。
「めちゃくちゃ、気持ちよかった…」
「男がイくよりも、気持ちいい?」
まだ、女でイってないオレは、射精との違いが気になって聞いてみた。
「イってみたら分かるって」
悠は、いたずらっ子みたいな目をして、オレとの位置をゴロンと反転させた。
「おっ!さっきよりトロトロ!俺を弄りながら興奮してたんだ?」
オレの左足を胸の位置まで引き上げて、悠はオレの割れ目を覗き込んだ。
「こんな濡れてたら、ココがすっげー疼かない?」
そこが、悠の良かったところなのか、穴の入り口付近を丹念に愛撫する。
だけど、やはり感じ方が違うのか、いまいち気持ちよさがわからなかった。
「オレはそこより、乳首の方が良かったかな」
「へぇ!俺ココが切なくて切なくてしょうがなかったんだけどなぁ」
あふれ出した蜜を乗せた指で、今度は乳首を責め始める。
ヌルヌルとぬめる感触は、さっきよりもさらにエロティックで、すぐに乳首の先が固くなった。
「空はおっぱいが好きなんだなぁ、ここはどう?」
乳首を責めていた指を、もう一度下半身に持って行き、
愛液をまぶしながら、割れ目に沿ってゆっくりと指を上らせていく。
そして行き止まりで指を止めた。
「コレ、分かる?」
ソコに指を添えられると、今にも腰が動きそうな疼きの予感が走る。
「空は、俺より胸はちっちゃいけど、クリは大粒でわかりやすい」
動かして欲しいような…やめて欲しいような…もどかしい感覚。
「きっと苛められるのが大好きなんだろうなぁ」
そういいながら、焦らすように二本の指をクリトリスから離す。
次は土手の上の方からクリトリスの根元に下りてきて、包皮の上からそれを捕らえる。
「直接触るのは、結構刺激が強いんだよ。最初は皮の上からの方がいいかも」
今まで指を添えられるだけだった突起に、最初の刺激が加えられる。
クリトリス全体を二本の指で覆って、優しくこねるような動きで円を描く。
直後激しい快感が全身を走って、オレは声を上げて身体をヒクつかせた。
「あっ、ああっ!これっ、何っ?ビンビンくるっ!」
「だろー?これさ、汁つけて擦られると、たまんないよ」
どんどんあふれ出すオレの蜜を、クリトリスにまぶしつけると、
そのぬめりと一緒に、クリクリと粒を転がす。
もうそれだけで、頭の中が真っ白になってしまいそうな快感だった。
「悠っ!もうムリ!これ…もうムリっ!」
愛撫から逃げるように、腰をくねらせたオレを
まだまだというように、ガシっと固定する。
「空がイくまでやるから。折角女になったのにもったいないだろ?」
オレの左足を身体で固定しつつ、左胸の先端を口に含むと、チュパチュパと乳首を吸い始めた。
すぐに下半身に甘い痺れが伝わって、物欲しそうに腰が揺れてしまう。
「乳首弄ると、すぐにココ濡らしちゃって、やらしいの」
くちゅくちゅと音をたてて濡らした指は、もう一度膨らみ始めたクリトリスを捕らえて、
コリッコリッと右に左に捏ね回す。
その度に、ビクンビクンと反応してしまうオレを、悠はクスクス笑いながら見てる。
「はぁっ…ああぁっ…ん…っ」
絶え間なく漏れる、オレの恥ずかしい声。
「なぁ、空?これさぁ、皮を剥いて直接触ったら、どんなになるかな?」
「ムリっ!気持ちよすぎてっ!頭おかしくなるっ」
「あーかわいいなぁ…すごい……苛めたくなる」
耳元で、悠の声が聞こえたかと思うと、すでに悠はオレの足元に移動していて
オレの腰をグッと引き上げ、自分の顔の前まで持ってきていた。
「よく、見えるよ」
悠は、左手の親指でクリの根元をヨシヨシするように撫でてから、ぐいっと皮を剥き上げた。
「悠っ、あぅ…ムリだ…って……」
右手の中指と人差し指で、狭い入り口をくすぐられると、ぬちゃぬちゃと粘度の高い音が鳴る。
「本気汁、溢れてる…エロい……」
興奮に上ずった声で、やらしい報告をくれる。
悠は、たっぷりと蜜をつけた二本の指で、剥き上げたクリトリスの芯をねっとりとくすぐる。
「ううぅーっ!はぁっああぁーあっ…あぁ……」
痙攣を起こしたように身体が跳ね、オレは快感の頂点に向かって登りつめて行く。
足を開いていられず、悠の身体をギューっと締め付けてしまう。
自分の意思でどうにも出来ない、身体の反応。
クリトリスが感じすぎて、泣き出したかった。
イってしまったのに、悠はオレを離してくれない。
あふれ出した愛液を掬っては、オレの入り口を解そうとしている。
ただ、オレの入り口は大分狭いのか、指一本入れるのもきつい感じだ。
「中も開発したいんだけど、狭すぎて痛いだけになりそうだなぁ」
しばらくちゅくちゅくとアソコを弄くられた後、唐突に、縦筋の割れ目を舌でなぞられた。
その繊細な感覚が、くすぶっている欲望を再び燃え上がらせる。
腰がもっともっとと悠の舌にこすりつける様に動く。
「…あぁ……イイ…また…くる……」
上の突起は、親指と人差し指でつままれ、強弱をつけて捏ね回される。
耐え難い快感が、背中を上りつめていって、頭の芯が痺れた。
包皮から頭を出してヒクヒクと息づいているピンク色の粒の先端を、
チロチロと柔らかい舌で舐められると、もう我慢の限界だった。
大きく背中を反らし、ビクンビクンと腰を突き上げたタイミングで、
悠はオレのクリトリス全体を、きゅうっと吸い上げた。
「もおっダメぇ!あああぁっ…イっくうぅう……はあっぁんんっ!」
大きな快感の波がオレを襲って飲み込んでいく。
体中どこもかしこも気持ちよくて、下半身中心の男の射精の気持ちよさとは全く違っていた。
身体がダルくて重くて、動けない。
オレの荒い息遣いに混ざって、チュパチュパと聞こえてくる音の元を探したら、
悠がオレの足の間に顔を埋めて、溢れ出る愛液を啜っていた。
オレの下の唇にくちづけて、音を立てながら吸い付いている。
「おいっ!やめろって!」
ものすごい恥ずかしい行為に、我に返って悠の頭を引き剥がす。
「さっきまで、アンアン言いながら舐められてたのに」
悠はニヤニヤしながら、唇についた蜜をペロリと舐めとった。
自分が感じて溢れさせてたものが、悠の唇にべっとりついているのを見て、
カーっと顔に血が上った。
「お前、反応かわいすぎ。今、俺が男だったら、押し倒して狭いところに突っ込んでる所だな」
「デカイおっぱい付けて何言ってんだよっ」
「そうなんだよなぁ。結局、ヤリたいことヤっても、男に戻んなかったなぁ」
「やっぱり、病院行くこと考えなきゃダメかな」
現実的な事を考えつつも、今はもう、ダルくて少し眠りたかった。
「空の親が帰ってくるのは明後日だし、今日は休憩して、明日落ち着いて考えよう」
悠だって、あの乱れようだったんだから、やっぱり疲れているようだった。
「うん…そうしよう……」
オレは返事をしながら、重いまぶたを閉じた。
目が覚めると、いつの間にか部屋の中は真っ暗になっている。
朝目が覚めて、そのままエロい事にもつれ込んで、眠って…。
──今何時だろう?
そう思って、手探りで蛍光灯の紐を探す。
カチリと、音と共に照明の光が照らす。
「ああ──っ!!!」
思わず、声を上げて隣の悠を揺り起こす。
「悠!悠!!起きろって!!!」
ぼんやりと目を開けた悠は、オレを見て飛び起きる。
「わっ!戻ってる!?」
オレの平らになった胸をまさぐって確認してる。
「オレだけじゃないからな」
見慣れたモノが丸出しになってる悠に向かって、脱ぎ散らかしたパジャマのズボンを放り投げた。
「夢じゃ…ないよな……?」
そんな問いに、乱れたシーツとあちこちに零れ落ちた染みが現実であると答えていた。
朝起きて女になっていたオレ達は、夜に目覚めたら男の身体に戻っていた。
【その後】
空→悠(♂×♀)
「大体さ、なんで二人とも性別変わっちゃうんだよー」
「なんでって言われても……」
会話の内容は、先月末にオレ達が経験した、
”朝起きたら女の子になっていた事件”の話だ。
「空が女になって、俺は男のままだったら、もっと色々できたのにっ!」
「何言ってんだ。十分色々ヤったくせに」
思い出すだけで、顔から火が出そうだ。
「色々ヤったのは俺だけじゃねーけどなぁ」
「まぁ…そうだけど」
確かにオレだって、あんなこともこんなこともしたよ。
「そもそも、なんで性別変換が起きたんだろうなぁ?」
それはオレも、結構考えた。心当たりは一つしかなかったけど。
「思春期の性衝動とか……?」
「俺達のヤりたいって気持ちが、性別まで変えちゃったってこと?」
「それくらいしか、思い当たらないよ」
「前の晩、『空が巨乳の女に変身してますように!』とか言ってたもんなぁ」
そう、でも巨乳になったのは悠の方だった。
オレが思うには、変化の作用のスイッチを入れたのはお互いの性衝動で、
実際の変身のエネルギーは、自らの力が使われたのではないかという事。
悠が悠好みの巨乳になって、オレが自分好みの美乳になったのは、
そういうことじゃないのかなと、ぼんやりと考えていた。
「もう一回試してみたいなぁ。今度はちゃんと、片方が男のままでさ」
「片方男のままって、どうやって調節するんだ?」
「朝起きたら女の子になってるんだから、男でいる方は寝なきゃいいんじゃね?」
そんな簡単な事でいいのか?と思ったが、確かに一理ある気もする。
「女役を悠がやるなら、付き合ってもいいけど?」
「なんでー!空、あんなによがってたじゃん!」
オレは思わず、悠の口を押さえてた。
「恥ずかしい事言うなって!」
「ちぇ……わかったよ。じゃあ賭けにしよう!」
「賭け?」
「次にあの角から出てくる人が、男か女か。外したほうが女役をやる」
オレは呆れてため息を付いた。
「悠……そんなにヤりたいのかよ」
「あったり前だろー!?俺は男が来る方に賭ける!」
「げっ!卑怯だろ!この辺りはうちの生徒が多いんだから、男のほうが確立高いじゃん!」
「先に言ったもん勝ち!」
ニヤニヤしてる悠に、反論しようと思った時、向こうの角からやってくる人影が見えた。
「くっそー!!!」
「じゃあ悠、来週の金曜日、うちでな」
角から出てきたのは、買い物帰りの主婦で、賭けはオレの大勝利だった。
金曜から3日間、うちの両親が家を空けるので好都合だ。
「……その次、女役をやるのは空だからなっ!」
「そんな約束はしてないなー」
「なんでだよー。俺より気持ちよさそうだったのになぁ」
確かに、女の身体の快感はすごかった。
だけどそれとこれとは別問題で、そもそもオレは男だし、
男と女、どっちでセックスがしたいかというと、やっぱり男でしたいと思う。
その気持ちは、現在の肉体に左右されているのかもしれないけれど。
約束の金曜日、オレは学校が終わって即帰宅し、
朝まで起きていられるよう、仮眠を取った。
夜の9時を回った頃、うちの玄関のチャイムが悠の来訪を告げる。
「ようー!お邪魔しまーす」
ドアの向こうの悠は、吹っ切れたように笑っていた。
「緊張して眠れなかったら困るから、こっそりビール持ってきた」
「おおー、オレは寝ちゃダメだから、コーヒーでも飲むか」
ビールのグラスとコーヒー、柿ピーとスナック菓子を皿に盛って部屋に戻ると、
悠はすでに、缶ビールをあおっていた。
「イヤならやめてもいいよ?」
ヤケになって酒を飲んでいるのかと思って聞いてみる。
「興味はあるんだよ、中にアレを入れられたらどうなるのかなって」
「ああ、中も気持ちいいって言ってたもんな」
「そそ、だからイヤなわけじゃないんだけど、やっぱ男としてヤりたい気持ちがあるんだなぁ。わかる?」
オレがうんうんとうなずくと、悠は酔いが回ったとろんとした目でオレを見て言った。
「でもまぁ、空ならいいや。気持ちよくしろよー」
酒に弱い悠は、そのままゴロンと横になり、すうすうと寝息を立て始めた。
毛布を掛けて、電器を消そうとして、ふっと思った。
──どんな風に女になるんだろう。
気になってしばらく観察していると、悠がふぅっと息をつき寝返りを打った。
胎児のように丸めた悠の身体は、ゆっくりゆっくりと変化していった。
筋肉が柔らかみを帯びていき、胸が少しずつ膨らんでいく。
全体的にほっそりと小さくなり、髪の毛は一本一本が細く艶やかになっていく。
悠の特徴はきちんと残したまま、女の身体になっていくのが神秘的で、
オレは飽きずにずっと悠を見ていた。
うっすらと夜が明けた頃、悠の変化が止まって性別変換を終えた。
ぼんやりと薄目を開けた悠と目があって、少しドキっとする。
「ずっと見てたのか?」
声も、ワントーン高い。
「うん、不思議だった。この前はちゃんと見る余裕もなかったけど、すごい綺麗だ。」
悠は自分からパジャマを脱いで、オレに向かい合った。
そっとオレの頭を引き寄せて、ふくよかな胸で優しくオレの顔を包み込む。
「いっぱい……しような?」
その声が柔らかな胸の奥から聞こえてくる。
自分の興奮に気づく前に、オレの下半身が反応していた。
「勃っちゃった?」
オレの反応を見て、悠がクスクス笑う。
「普通勃つだろ……」
照れと恥ずかしさを一緒に脱ぎ捨てるように、パジャマを剥ぎ取る。
「おー!立派立派、これが入るのかぁ」
「バカ、あんま見るなよ」
男同士で風呂に入ったりする時は平気だけど、こうやって見られるとどぎまぎする。
悠の気を逸らしたくて、大きなたわみに向かって唇を寄せる。
右胸の乳房に軽く吸い付くと、赤い印が付いた。
「あ……キスマーク」
「結構簡単につくんだな」
そのまま舌を這わせつつ、空いている手で左胸をまさぐる。
ぷっくりと膨らんだ乳輪の境界線を尖らせた舌で辿ると、
胸の先端が、これからの刺激に期待するかのように、固くなっていった。
「大きくてすごく綺麗なおっぱいだよな」
舌を離してそう言うと、悠はうっとりと目を細める。
「俺の理想だよ」
「男に触られるのって、イヤじゃないか?」
前の時の身体は二人とも女だったから、少し気になって聞いてみる。
「今の身体に左右されるんだろうなぁ、なんかドキドキしてるよ」
オレは確かめるように悠の胸に耳を当ててみると、
明らかに早い心臓の鼓動が、オレの鼓膜を震わせた。
「空に触られるのって気持ちいいよ。」
悠はオレの右手を取り、そっと自分の胸に引き寄せた。
オレの手の上に自分の掌を重ねて、促すように押し付ける。
「さっきから、乳首触ってくれるの待ってるのに」
少し拗ねる様な口調が、なんだか可愛らしかった。
胸全体を掌でやわやわと揉んでいるうちに、コロコロとしたものが主張しはじめる。
指の腹だけで、乳房の周りを撫で下ろし、
アンダーバストから掬うようにたぷたぷと揺らして重量感を確かめる。
右胸の乳首のすぐ横にくちづけて、軽く押し付けると、
催促するように悠の手がオレの首筋に添えられた。
それを合図に、ちろちろと舌先で固く尖った先っぽを転がしてやる。
「くっ……うんっ……」
待ちかねた刺激に、悠の喉からくぐもった声が漏れる。
左胸が置いてけぼりにならないように、指先で乳首をやんわりと摘む。
クリクリと弄っていると、悠の吐息が荒くなっていく。
オレは夢中で先端に吸い付き、チュパチュパと音を鳴らした。
「この間より…きもちいい……」
明らかに快感を含んだ悠の声は、オレの下半身にズクンとした衝動を呼び覚ました。
欲求に任せて荒っぽく悠の身体を押し倒すと、悠の表情が凍りついた。
こわばった身体を掌に感じて、怖がらせたのが分かった。
「びっくりした……」
「ごめん、気が逸って……」
謝りながら、強ばりをほぐすように悠の腕を擦った。
「空が怖いわけないのにな……女の本能なのかも」
「気をつける、ごめん」
何度も謝るオレに、悠はうっすらと笑う。
「興奮して暴走する気持ちが、俺に分からないわけないだろ?」
「焦ったらダメだな……一回抜いてくる」
トイレに行こうと立ち上がりかけたオレの手を、悠がつかんで引き戻す。
「バカだなぁ……」
そういってオレを見上げた目がひどく扇情的で、益々下半身に血が集まってくるのを感じた。
「お腹につきそうだ、すごい勃ってる」
オレのモノはうっすら青筋を浮かせて、先端からは先走った液が溢れていた。
ウズウズとした疼きが下半身を支配して、早く出したくてしょうがなかった。
そそり立ったモノを悠は見つめて、上半身を近づけてくる。
大きな二つのふくらみを両の手に持って、オレのモノを挟み込む。
「ちょっ!悠!ヤバイって!!」
「この胸があって、使わないのってもったいないだろ」
そう言いながら、たぷたぷと左右の乳房を寄せて、オレのモノを刺激する。
脳が興奮してチカチカした。
下から上に揉み込むようにしたり、ギュっと寄せて谷間を出し入れさせたり、
とてつもなく柔らかな暖かいものに包まれて、暴発しそうだった。
「悠っ、で、出るからっ!はなせっ!!」
言葉とは裏腹に、尻の筋肉がヒクヒクして、腰を突き上げるように動かしてしまう。
「ここに出せよ」
悠は胸を持ち上げるようにして刺激を続けながら、谷間から突き出したモノを指の腹で撫で擦る。
「くっ…うっうう……」
柔らかで緩やかな刺激に、ピンポイントのはっきりとした刺激が加わって、
躊躇していた理性が焼き切れる。
身の内の奔流が、熱い昂ぶりの先端に向かってほとばしる。
ドクッドクッと吐き出された白い体液が、柔らかな胸の谷間を汚してしまう。
「ごめん……すぐ拭くから」
荒々しい衝動が治まると、悠にかけてしまった罪悪感が湧き上がってきた。
「気にすんな……それにしてもいっぱい出たなぁ」
悠の胸に飛んだ快楽の残滓が、ゆっくりと垂れて滴り、乳首に到達する。
慌てて指でふき取ろうと、乳首に付いた粘液を掬うと、悠はピクっと身体を震わせた。
「すごいエロい感触がする……」
精液のぬるぬるした感触は、快感を増幅させるらしい。
そのまま塗りこむように擦ると、吐息交じりの喘ぎを漏らす。
ゆっくりと横たえて膝を立たせ、中心の割れ目に指を這わせると、
奥はとろりとしたもので溢れていた。
「今日は乳首で濡れたね」
ちゅくりと音を鳴らすと、悠は蕩けるような笑みを浮かべて、コクリとうなずいた。
唇がもっとと囁いている。
悠の好きな入り口で指をゆるゆると震わせると、大きく腰が跳ねた。
「……あぁ…はっ…いい……」
第一関節までを浅く抜き差しし、溢れた蜜を割れ目に沿って塗りつけていく。
小さめのクリトリスは、まだ包皮に覆われて顔を隠している。
皮の上からそっと押さえると、中にコリっとした芯があるのが分かる。
芯に強い刺激を与えないように、皮だけを動かすような感覚で円を描く。
たちまち、とろとろと滴らせた蜜を掬い取り、クリトリスの先端にまぶしつけた。
「空っ!あぁ…あぁっ、そこっきもち…イイ」
クリトリスの上部を剥き上げ、顔を出した濃いピンク色の粒に愛液をたっぷり塗りつける。
こしょこしょとくすぐると、腰がビクンビクンと跳ねて、悠は喉を仰け反らせた。
「あぁーっ!う、くっ…んああああぁ……」
身体がビクビクと震えるのに合わせて、下の入り口がヒクついている。
「クリを擦られると疼くんだっけ?」
そう聞きながら、ゆっくりと中指を差し入れる。
奥まで入れて引き抜きながら膣内の上部を探っていくと、ザラついた場所で悠が大きく反応した。
「ソコ…っ!」
そのポイントを押し付けるように指を動かす。
イイ場所に当たる度、荒い息に甘い喘ぎが混ざる。
掌を密着させて中を擦ると、ぬちゃぬちゃといやらしい音が聞こえてくる。
「はぁ…っ、あぁ…あぁっ!」
悠の腰がもどかしそうに揺れる。
ぷくりと膨らんだ突起をピンピンと弾くようにくすぐると、
搾り出すような嬌声と共に、背中を大きく反らせ、フルフルと身体を痙攣させた。
奥に引き込むような動きを繰り返す中を開いていくように、膣内をぐるりとかき回す。
中に入っている中指に人差し指を沿わせるようにして、二本目の挿入を試みる。
ギリギリいっぱいに開いた襞の感触がする。
「痛い?」
悠に尋ねると、肯定とも否定とも取れるような仕草をした。
「イッパイにひろがってる感じがして……ちょっと苦しい……」
浅く入った二本目の指を、襞の限界を少しずつ広げるようにゆっくりと差し入れていく。
中指と人差し指を捏ね合わすようにかき回す。
抜き差しを繰り返すうちに、すべりが滑らかになっていく。
「入れてみても…いい?」
指を引き抜き、オレのモノを入り口に添える。
割れ目を上下に擦って、上の方で息づいているクリトリスを刺激する。
入り口は焦らすようにぬるぬると往復して、軽く押すようにノックすると、
悠の手がもどかしそうにオレの腰に触れた。
「……入れてっ」
余裕を無くしそうになる自分の気持ちを、深呼吸しながら抑えて、
ゆっくりと膣口にオレのモノを突き立てていく。
「ひっ!…っ痛!!」
先を差し込んだ瞬間、悠の悲鳴が上がった。
明らかに、入り口は限界以上に広がっていて、悠は苦悶の表情を浮かべる。
先っぽの太い部分が一番きつかろうと思って、無理に侵入を続ける。
悠はシーツを握り締め、うめき声を上げて耐えている。
歯を食いしばって苦痛に歪める表情が可哀想で、そっと頬を撫でる。
「ごめん、抜こうか……?」
あまりに痛そうでそう聞くと、悠は懸命に笑い顔を作った。
「……最後まで…やる」
かすれた声が下半身を直撃して、思わず腰を揺すってしまう。
「バカ…っ、動くな……って」
「ごめんっ!」
ガツガツ突き動かしたい衝動を、なんとか抑える。
尻に力を入れてモノに集中する。
中はきつくて、温かくて、オレを包んで締め付ける。
あっという間に射精感が突き上げてきて、外に出そうとすると、
悠がオレの背中に手を回し、押しとどめた。
「そのまま、中で……」
「それはマズイって!」
射精をこらえたオレの額に汗が浮く。
悠は耐えているオレの腰に足を絡ませ、誘うように中を締め付ける。
「夜になったら戻るんだから……平気…っ」
その言葉に我慢の限界を超えたオレは、悠の締め付けに合わせて、ドクドクと欲望を解き放った。
猛りの治まったモノを取り出すと、白濁液がドロっと溢れ出る。
オレは慌ててティッシュを探し、悠の秘裂から溢れた精液をふき取る。
拭っても拭っても溢れてくる体液は、よく見ると血が混ざって薄いピンク色をしていた。
「ごめん…痛かったな……」
「裂けるかと思った。女ってこんな痛い思いするんだなぁ……」
どこか遠くを見ながら悠はそう言って、ふとオレに焦点を合わせた。
「気持ちよかった?」
そう聞かれて、オレはうんうんとうなずく。
「布団、またぐちゃぐちゃにしちゃったな」
「大丈夫、ちゃんと片付けるから」
この間も布団の処理は結構大変だったが、そんなことは気にならなかった。
唐突に、オレの腹が空腹を訴えて鳴いた。
「性欲が満たされたら、食欲かよっ」
悠はカラカラと笑った。
「シャワー浴びて、メシでも作るか!」
シャワーを浴び、遅い朝食兼昼食を取って、
布団の染みをふき取って乾かし、シーツを換えたら、猛烈に眠気が襲ってきた。
今綺麗にしたばかりの布団に倒れこみ、オレ達は揃って眠りについた。
ぐっすりと眠ったオレ達が目覚めたのは、夜中の二時を回った頃。
「あー!!!」
男の姿に戻った悠が、オレを指差して叫んだ。
まさかと思って、そろそろと自分の姿を見下ろすと、
パジャマの合わせの隙間から、形の良い二つの乳房が覗いていた。
「チャンス到来ー!」
嬉しそうな悠の弾んだ声を聞きながら、
オレはこれから先の事を思って、ひとつため息をついた。