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サマーバケーション

2013/07/27 09:01:21
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(ごくり)

自分の喉が浅ましく鳴る音が聞こえた。
原因ははっきりしている。
わたしの目の前にいる人物のせいだ。

「どうしたの、パパ?」

扇情的な黒いビキニの水着を着たその人物は、わたしに顔を近づけながら、イタズラっぽい笑顔で話しかける。
……今度は、なんとか再び唾を飲み込まないように我慢できた。

上等な絹のような白い肌。
引き締まった、それでいて女性らしいカーブを描いた肢体。
ウェーブのかかったつややかな髪。
10人中8人は美しいと認めるであろう整った顔立ち。

この極上の美女とわたしは、確かに親子の関係にある。
ただし、わたしは父親ではない。

目の前にいる彼女こそ、わたしの父なのだ。



◆ ◇ ◆



病弱だった母親が亡くなったのが一昨年。
それまで風邪ひとつひいたことのなかった父が入院したのが去年。
そして今年の夏……わたしの父は美女になっていた。

「簡単に言うと遺伝子を全面的に書き換える治療法です」

余命半年と診断された父に残された最後の治療法を、医師はそう説明した。
“遺伝子交換治療”。
文字どおり遺伝子を他人のものに変えてしまう治療法なのだそうだ。

「他人の体になるなんてイヤだ!」

そうごねる父を無理矢理説得。
約8ヶ月の治療が終わると……父は女性になっていた。
しかも、60歳ほど肉体年齢が若返って……。

「これはどういうことですか?」

わたしの問いに医師は肩をすくめながら答えた。

「結局、遺伝子レベルでは、女性の方が強靱なのですよ」

驚愕するわたしに、医師は説明を追加した。
治療のために遺伝子を書き換えるさい、相性のようなものがあるのだという。
そして、男性の場合7割以上の確率で女性の遺伝子が適合するのだとか。

「同意書には書いてあるし、読み上げながらご説明したはずなのですがね」

後で同意書を確認してみると、確かに「遺伝子書き換え後の外見やその他の条件より、生存の可能性が優先される」と書いてはあった。

……詐欺じゃないのか、これ?

ともあれ、父は死の危険から脱することはできた。
会社勤めをしながらほぼ毎日病院に通っていたわたしは、日ごとに変化していく父親の容貌を見ながら、自分がなにか恐ろしいことにまきこまれたように感じていた。
そんなわたしに医師は言った。

「人の営みとは、禁忌を破り続けた歴史なのですよ」



◆ ◇ ◆



わたしの家は祖父の代からの酒屋だった。
盆暮れ正月の別なく、父は毎日休むことなく働いていた。
母が病弱なことも相まって、家族のレジャーなどは経験したことがない。
そんな家庭環境に反発したわたしは、酒屋を継ぐことなくサラリーマンになっていた。

わたしが就職したのは、小さな電機部品メーカーだった。
幸い不況の中でもそこそこの売上を維持することができ、営業のわたしも忙しい日々を送り、気がつくと40歳を越えていた。
独身、加えて童貞。
まあ、わたしの世代だと必ずしも珍しくない……らしいのが救いだろう。

そんな理由でわたしは女性への免疫に乏しい。
極上の水着美女を目の前にして、挙動がおかしくなってしまう程度のことは勘弁して欲しい。


南国の太陽光を、敷き詰められた白い砂が反射し、とてもまぶしい。
そんな砂浜をわたしは父と一緒に歩いていた。
父はわたしの左腕をつかみ、しなだれかかるようにして体を密着させてくる。
ビーチにいる男たちは、そろって羨望の眼差しをわたしに向ける。

すっかり腹が出て、そろそろ頭頂部も涼しくなってきた、冴えない中年のオッサン。
そんなわたしが、輝くような美女を連れていることを不審がる視線が痛い。
……というか、殺意じみた狂暴な気配すら感じる。

父がわたしを「パパ」と呼ぶのは、父と話し合って決めた「設定」によるものだ。
どんないいわけをしても、恋人や夫婦、あるいは兄妹といった関係は無理がある。
中年のオッサンと若い美女の年齢差は誰が見ても世代違いだったからだ。
それにまあ……親子だというのは嘘じゃないし。

とはいえ、「お父さん」ではなく「パパ」とは……。
確かこの人は昭和初期の生まれで、招集されて戦地にも行ったはずなんだよなあ。


父の治療が終わり、来週には退院するという時期。
わたしは父がリハビリを受けるということを知らされた。
リハビリといっても肉体的なものではないとのこと。
変化した肉体にあわせて行動するために、集中的なレッスンをするという話しだった。

リハビリが終わると父は、見違えるように女性らしくなっていた。
それまでは自分の肉体の変化を嘆き、自殺でもするのではないかと心配するほどだったが、退院後はすっかり明るくなり、慣れないはずの化粧やファッションなどでも困っている様子はみられなかった。

元から病弱な母の代わりに家事全般をこなしてきた父は、不自由なく退院後の日々を過ごしていた。
むしろ困ったのはわたしの方だ。
40過ぎの童貞には若い美女とのふたり暮らしは刺激が強すぎるのだ。

とはいえ、入院を機に酒屋を閉めてしまったこともあり、どうも父は暇を持て余しているらしかった。
そんな父に、わたしは南海の島への旅行を持ちかけた。
サラリーマンであるわたしは、8月になれば1週間ほどの夏期休暇を取ることができるのだ。

「そういえば、小学生のとき『海に行きたい』って毎年のように泣いてたわよね」

くすくすと思い出し笑いをする父。
顔を真っ赤にして照れるわたし。
こうして 父とわたしは生涯初のマリンレジャーへと出かけた。

飛行機を降り、予約していたホテルに到着するとフロントに荷物を預ける。
更衣室で水着に着替え、ホテルの所有するビーチに出た。
その段階になって、わたしは刺激的な父の水着姿に狼狽することにあいなった、というわけだ。



◆ ◇ ◆



うかつだった……。
ビーチからホテルに戻り、予約していた部屋のドアを開けた。
そしてわたしは、室内に「ドン」という擬音が聞こえてきそうな存在感をもつ大きなベッドがひとつだけ、そこにあることを発見した。

「あのさ?」
「なぁに、パパ?」

あいも変わらずイタズラっぽい笑みを浮かべながら父は答える。
声はしわがれた老人のそれではない。
高く澄んだ可愛らしいソプラノだ。

「なぜ、この部屋にはベッドがひとつしかないのかな?」

わたしの問いに、水着から夏らしいオレンジ色のノースリーブの部屋着に着替えた父は、首を傾げながらこう返答した。

「もったいないから部屋はひとつでいいって言ってたじゃない?」
「確かに言ったよ。だからツインルームを予約してくれって」
「ふたり分のベッドのある部屋って予約したんだけど?」
「だからダブルベッドの部屋があてがわれたって!?」

絶対に嘘だ。

退院後の父は、それまでとはうって変わってわたしとの距離を縮めてきた。
今となってはやむを得なかったと理解できるものの、放置同然の育てられ方をしたわたしと父親は、折り合いが良いとは言えなかった。
ところが退院後の父はことあるごとにわたしに肉体的な接触を試みてきた。

最初は、自身の肉体の変化に戸惑い弱気になっているのかと思った。
ところが、次第に父の接触はエスカレートしていった。
また、最初は無難だった部屋着は徐々に露出の大きなものに変化するようになった。
現に今も、父は純白のシーツのかかったダブルサイズのベッドに腰を掛けながら、すらりとした白い生足をベージュ色のミニスカートから露出させている。

自宅にいるときも、「石鹸が切れた」とわざわざ風呂場まで持ってこさせられたり、服を買いに行くのに付きあわされたり、真っ赤になって照れるわたしに顔を近づけながら「熱でもあるの?」と額を触ってきたり……。

(誘ってる?)

そんな考えを振り払いながら、わたしは日々を過ごしていたのである。
……正直に言えば、現実から目を背けたくて直視するのを避けていただけなのだが。

その夜は、ホテルのレストランで食事を済ませ、父と部屋に戻った。
地元産のビールと蒸留酒ですっかり酔ったわたしは、シャワーを浴びるのもそこそこに、パジャマに着替えると、そのままソファーで寝てしまっていた。
どうしても父と同じベッドに寝ることには抵抗があった。
本音は別にあるとしても。

わたしたちが宿泊している部屋の窓からは、波が打ち寄せる白いビーチとその向こうに広がる夜の海が見えた。
天空には満月に近い丸い月が輝き、南国の雲がアクセントをつけるかのように漂っている。

夜中に目が覚めたのは、わたしの体の上に暖かい「なにか」が覆い被さってきたからだ。
室内の照明は消えていた。
月にかかっていた雲が流れ、月光が降りそそぐ。
わたしの眼前には、青白い光に照らされた父の顔があった。

ソファーの上で眠るわたしを押さえつけるように、父はわたしにのしかかっていたのだ。

―――全裸で。



◆ ◇ ◆



月光に照らされた父の裸体は美しかった。
昼にビーチで陽の光を浴び、日焼けしているはずなのに、絹のような繊細な肌は白く月光を反射していた。
もう少しで腰まで届きそうな、少しウェーブのかかった、つややかな長い髪。
戦前生まれの老人だとは想像もできない大きな瞳。
そして、ふっくらとした形の良い唇。

その柔らかな唇が、わたしの唇に押しつけられる。

(え? え? え?)

恥ずかしながらわたしにとっては初めてのキスである。
取り乱して声を上げたり、父を突き飛ばすようなことをしなくてすんだのは、幸運だったのか、それとも父に見とれてしまったせいなのか……。

チュッ……チュッ。

エッチな音をたてながら、わたしは目の前の美女と唇を重ねる。
かぐわしい、若い女性独特の香りがわたしの鼻孔をくすぐる。
わたしの口内を柔らかな舌が舐めまわす。
それだけのことで、わたしの下半身はすでに達しそうになっていた。

「ぷはあ」

どのくらい時間口付けていただろう。
わたしの唇から、口を離した父は、
水中から飛びだした泳手のように大きく息継ぎをした。
ときおり雲がかかって明暗を繰り返す月光は、父の表情を淫靡に浮き上がらせていた。

「どういうつもりなのかな?」

表情筋を無理矢理動かして、わたしは怒りの表情を作ろうとした。
たぶん、失敗して間抜けな顔になっているだろうな、と思いながら。

「好きなんだ……お前のことが」

父は昼にみせた演技がかった口調ではなく、本来の話し方に戻って言った。
声はソプラノだったけれど。

しばらくの間、わたしと父はソファーの上で体を密着させながら沈黙した。
その光景を見ているのは、南国の美しい月だけだった。

「こんなことをして母さんにすまないと思わないの?」
「……思っていないと思うか?」

そう答えるだろうことはわかりきっていた。
父と母が結婚したのは戦後すぐのことだという。
お嬢様育ちで病弱だった母。
肉体を、酷使とは言わないまでも動かさざるをない酒屋に嫁ぐことには、どちらの家からも反対されたと聞いている。

ふたりで親族を説得し、ようやく結婚にこぎ着けたその後も、たびたび病に伏せる母を看病しながら60年近くも暮らしてきたのだ。
父が母を愛していないはずがない。

「だけど、お前のことも心から愛している。
それは本当のことだ」

そういう父の表情は、今までに見たことのない真剣なものに変わっていた。

「病院でリハビリを受けただろ」
「うん」
「それまでは、自分が女になったという実感はなかった。
なんだか、女の皮を被せられているような気がして落ち着かなかった。
せっかく病気が治っても、生きている意味があるのかって思ってた……」

こんな風に父が自分の葛藤を口にするのは初めてだった。
わたしにとって父とは「強い人」そのものであり、不平を怒鳴り上げることはあっても弱音を吐くなんて思いもしなかった。

「でも、リハビリの最中。自分がどんどん変わっていったんだ」

……一体どんなことをやったんだ、リハビリ?

「そうしているうちに、どんどんお前のことが気になって……。
気分を紛らわせるためにからかっていたら、その反応が楽しくて」

やっぱりあれは、からかわれていたのか……。

「でも……そんな反応も愛おしくて……。
どんどん好きになっていって……」

だんだん父の表情が泣きそうなものに変わっていった。

「一緒に海に行こうって言ってもらったのは……とても嬉しかったよ」

かすれ気味な声で父は言う。
泣いているのか笑っているのかよくわからない表情で。

「お前の……気持ちを……考えたら、
こ、こんなこと……しちゃいけないのは……わかってる、
でも……でも……」

熱い涙が父の白い頬を伝い落ち、ポタポタとわたしの顔を叩く。
嗚咽で切れ切れになりながら父が自分の思いをぶつけてくる。
もう、わたしは限界だった。



◆ ◇ ◆



わたしは手を伸ばして父の華奢な体を抱き寄せる。
驚いた父の体が硬直する。
その隙をついて、わたしはソファーの上で、父と体の上下を入れ替えた。

なにかを期待するように父の目が輝く。

……ちょっとした罪の意識を感じながら、わたしは立ち上がり、ソファーから体を離した。

失望―――いや、絶望に父の目が見開かれる。
宝石のような瞳から涙があふれ出す。

ごめんよ、父さん。

わたしは、再びソファーに近づくと、もう完全に泣き顔になっていた父の体を優しく抱き上げた。
いわゆる「お姫様だっこ」というやつだ。
父の体は想像以上に軽かった。

良かった。
格好をつけておいて持ち上がらなかったら雰囲気がぶち壊しだ。

わたしは父を抱き上げたまま白く大きなベッドに近づくと、そっと父を降ろした。

父の表情が怪訝そうな、それでいて期待に満ちたものに変わる。
それは、長い年月を経た老人のものではない。
若い雌の顔だった。

パジャマを脱ぎ捨てたわたしは、今度は自分から父親に覆い被さる。

ビクリ!

小さく、女性らしい華奢な父の体が緊張で硬くなるのがわかる。
わたしは父の形のよい柔らかな右の胸に吸い付いた。

「あっ」

可愛らしい、羞恥に満ちた声が響く。
もちろん、美しいソプラノだ。
淫猥な音をたてて右の胸に吸い付きながら、わたしは右手で優しく左の胸を揉んだ。
なにせ初体験である。
わたしは目の前にいる彼女を幸せにするために、必死の思いで口と右手で愛撫を続けていた。

「あっ! あっ! あっ!」

だんだん父の―――喘いでいる目の前の美女の緊張がほどけていくのがわかる。
わたしは吸い続けていた胸から口を離すと、再び彼女の唇にキスをする。
月に見守られながら、わたしは目の前の彼女と、長い長いあいだ唾液を共有し続けた。

「うっ!」

間抜けな声とともにわたしは彼女とのキスを中断した。
情けない話だが、性体験不足のわたしは達してしまったのだ!
自分でも意外なくらい大量の、白くて熱い液が放たれ、美しい父の肢体を穢す。
明かな失態にわたしは動揺し、目の前の美女から体を離してしまう。

(なにをやってるんだ!!)

自己嫌悪がわたしの心を満たす。
情けない。
こんなことなら、もっと経験を積んでおくんだった……。

そんなわたしの思考は、父によって中断された。
父は―――彼女は白い液にまみれたわたしのそれをつかむと、優しく口に含んだのだ。

ピチャピチャ、ピチャピチャ。

キスで舌を絡め合うのと少し異なる音が、静かな室内に響き渡る。
これまで感じたことのない快感がわたしの下半身を刺激する。
あっという間に硬さを取り戻したそれは、再び白い液を放つ!

わたしの下半身をくわえている美女は、一瞬驚いたように目を見開いた。
しかし、何も言わずに目を閉じると、愛おしそうな表情で口内を満たす液をコクコクと飲み込む。
放出を終えたわたしの下半身を、チュウチュウと舐めながら吸い上げ、「ちゅっ!」と大きめの音を立てて唇をわたしのものから離した。

ぺろり。

彼女は紅く淫靡な唇を舌でなめ回すと、それまでわたしが一度も見たことのないイヤらしい表情を浮かべた。

一瞬だけ、ふたりの目が合い、お互いの顔を見つめ合う。
もう躊躇するなんてできっこなかった。

“人の営みとは、禁忌を破り続けた歴史なのですよ”

誰かの言った言葉が一瞬だけ脳裏をよぎった。
わたしは父の中に入り、彼女は大きくのけぞる。
絶叫、と呼んでも差し支えない声が水平線と月が見える窓を震わす。

わたしは童貞ではなくなり、父はわたしの女になった。



◆ ◇ ◆



熱情の時が過ぎれば、賢者の時間がやってくる。
わたしはベッドで頭を抱えていた。

やってしまった。
よりによって実の父と。
避妊すらぜずに。

さらに冷静になれば、それもおかしな思考だと指摘できたかもしれない。
ただ、このときのわたしの脳内は「下手な態度を取れば父を傷つけてしまう」という思いで満たされていた。
冷静になんてなれるはずがなかった。

一方の父はというと、やはりベッドの上で白く滑らかな自身の腹を細くしなやかな指で満足そうになで回していた。
やがて父は、すっかり余裕を取り戻した口調で、わたしに聞かせるようにつぶやいた。

「これで妊娠して出産したら、できた子は孫になるのかな?
それとも子供でいいのかな?」

緊張感がないことおびただしい。

「安心しろ。
遺伝子が書き換わった場合は、法律上の親子じゃなくできるように、改正されるそうだから」

怪訝そうな顔をするわたしに父が説明してくれた。

遺伝子交換治療により若返る老人の増加が予想される。
そうなると、若返った人たちの第二の人生について考えないとならない。
おりしも少子高齢化の時代である。
「性別も含めて変化してしまった人たちへのケアは必須ということになった」と医師が父に説明してくれたそうだ。。

「わたし以外にも、実の子と、その―――できちゃった―――ケースが
それなりに多いらしくて……」

若返った老人はそれまで病気でいたこともあり、高確率で家族に世話になる。
その結果、若返ったあとで治療中に親密になった子や孫と、いたしてしまうケースが多いのだそうだ。

「年金を返上することで新しい戸籍に書き換えることができるんだって。
もちろん結婚もできるようになるってさ」

……なにやら剣呑な話が混ざっていたような気もするが、そこは深く考えないことにした。

「じゃあ、じゃあ……」
「帰ったら母さんのお墓に報告に行きましょ。
息子が結婚できないことを最後まで気にしていたから」

にこりと父が笑う。
タイミングを計ったかのように水平線の向こうから夜明けの太陽が顔を出す。
まぶしい陽の光に照らされた父は、誕生したばかりの女神のようにまぶしく輝いていた。



――終わり――
こちらには初めての投稿になります。
ふたば板に書き込んだものを若干修正して投稿しました。

#タグを追加させていただきました。

2014,06,21
タグを追加しました。
パンダの介
0.5980簡易評価
39.100きよひこ
いいですね!ふたば板のは見逃してましたがここで見れてラッキーです。
こういう感じの親子ものは大好物です。これからもがんばってください!!
54.100きよひこ
>リハビリが終わると父は、見違えるように女性らしくなっていった。

中身も別人になったからな。
意識しなくてもその人物らしく振る舞えるし昔の事を知っているのも、過去の記憶もまるで自分の事のように思い出せるし
本人しか知らない話を持ち出せば疑われる筈もない。
本物の父親の魂は消されたのか、吸収され取り込まれたのかは描写されていなかったから不明だけど
あれだけ苦しむ描写からだと押し潰されて消えているかも知れない。

カッコウに託卵され、カッコウの雛を自分の子供だと思って必死に育てるモズみたいだ。
(託卵時に卵の数を合わせる為にモズの卵が一つ捨てられる。さらにモズの卵より早く孵化するカッコウの雛は、孵化して直ぐに周りのモズの卵を巣から捨ててしまう)

ハートフルストーリーと思わせて、実はダーク系だったとは。
見事に騙されましたw