(注意:これは入れ替わりものですが、一切入れ替わり描写はでません)
その兄妹はとても魅了的だった。
高校3年生の兄はスポーツマンらしいさわやかな青年で、学業も優秀。人当たりがよく、休み時間にはいつも女子生徒に告白されてしまうといった次第だ。
最近では受験勉強に忙しいシーズンになり、少し落ち着いたが、それでも彼に告白してくる生徒は変わらず存在した。
しかし、彼女はいなかった。
妹はそんな兄とまるで真反対の存在であるかのようだった。
高校1年生の妹は、とても肉感的な体つきをしていた。女性らしい脂がのった身体は、出るところは出ていて締まるところは締まっている、という男性の肉欲の標的になる体をしていた。実際、彼女のクラスメイトの男子たちの中には彼女でオナニーすることを日課にしているものもいた。
明るい色の髪の毛はさらさらで、彼女の元気な性格を表していた。性的な部分をのぞいても、彼女の朗らかな性格は男女問わず人気だった。ときには女性にすら告白を受けることもあるぐらいだった。
しかし、最近はほおを赤らめ、みだらな顔をすることが多くなった。
☆ ★ ☆
秋風が窓から吹き込んだ。
終業のベルが鳴り、生徒たちが散っていく。今日一日の終わりだ。
教室を出るとき、男子たちは下品な目を妹によこしていった。
思わず汚したくなるきれいな顔や、制服を押し上げているあまりにも大きな胸が、まるで自分たちに自慰を催促しているようにしか思えないのだ。
「うーん」
そんな目線を気に留めず、椅子に座って妹はうなっていた。
彼女は携帯電話を前に悩んでいた。
画面には『遊園地ネット予約』という文字が浮かんでいる。その横には『カップル割引アリ』という文字もあった。
「でも……断られるかもしれないし……」
いやいや、と妹が首を振ると、短いスカートがたなびき、中からチラッとピンク色を周りの男子にのぞかせた。
幸運にもそれを見た男子たちは脳内にその光景を保存し、家に帰っていったのであった。
妹はうなり続ける。
「うーーーん……」
「風香ちゃん、どうしたの?」
「きゃっ」
可愛らしい声を上げて振り返ると、そこには妹に負けず劣らずの美少女が立っていた。
そのスタイル抜群の女子高生は、髪の毛を二つ縛りにしている。
ロリータ系のあどけない顔の彼女はニコニコと笑っていた。妹もそれにならって、彼女に微笑んだ。
「真菜ちゃん、どうしたの?」
「どうしたの?じゃないよ。風香ちゃん、ずうっとケータイ見てうなってるんだから心配になったんだよ」
真菜と呼ばれた女子高生は、隣のクラスに所属していた。このクラスのオナペットが妹ならば、隣のクラスはこの真菜だということが、男子生徒の間では定説だった。
しかし、当の本人たちは、周りの男子たちのことを気にせずに、自分たち美少女の世界に入っていった。
「でも、わざわざ隣のクラスから、放課後に訪ねてくるなんて、なにか相談なの?」
「あーうん。そうだね。風香ちゃんにしかできない相談、かな」
真菜が真剣な顔をすると、妹もそれに答えて真剣な顔をした。
とはいっても、それは自分たちの中での話で、他人から見たら、美少女たちが秘密の花園で可愛らしくささやき合っているようにしか見えなかった。
「あのね、風香ちゃんにもお兄ちゃんいたよね……?」
「うん。いるよー」
「その……近親相姦ってどう思う?」
「き、キンシンソーカン……」
ここで初めて妹は周りのことを来にした。周りにこの言葉が聞こえていなかったか、目を配らせる。
男子たちが自分たちのことを鼻を伸ばして見つめている。それ以外に異常はないようだった。
安心して妹は彼女に向き直った。そして、目の前にいる少女にも兄がいた事を思い出した。
そういえば、彼女は前まで自分の兄のことを『兄貴』と呼んでいた。それが今では『お兄ちゃん』とよんでいる。そして近親相姦……つまり……
察して、妹は彼女にショックを与えないよう、なるべく柔らかい声で聞いた。
「……ま、真菜ちゃん自身は近親相姦についてどう思うの?」
「あ、あたしは……」
「う、うん」
「いいんじゃないかなって……」
「おい、真菜ー!」
話が途中でさえぎられた。
声の主は、前の扉に手をかけてこちらを見ていた。男子生徒だった。
いかにもイケメンといったふうな容姿をしているその男が、真菜の兄だった。
「あ、お。お兄ちゃん」
「迎えに来たぞー」
真菜は自分の兄といままでの話し相手の間をおろおろとして、そして、申し訳無さそうな顔をした。
妹はできるかぎり優しく微笑んだ。
「いってきて」
「ごめんね。風香ちゃん。また明日」
「うん。また明日」
そう言うと、今まで話していた相手のことなどすっぱり忘れたように、男のもとへ走っていった。
「ごめんねー、お兄ちゃん」
「お前が我慢できないのーっていったから一緒に帰ってやるんだぞ。まったく……」
仲良く男女が帰っていく。
妹は再び携帯電話をとりだし、それを眼の前に持っていき、眉をひそめた。
「いいんじゃないかな、か……」
『予約決定』のボタンを押した。
★ ☆ ★
その後、しばらく待っていると、周りから生徒の姿がどんどん減っていった。
日の色がオレンジ色になった時、やっとその人物、兄が現れた。
「待たせて悪かったな、風香」
「ううん。気にしてないよ。お兄ちゃん」
意中の人物と会ったように、妹の顔がぱあっと明るくなる。男子が見れば必ず恋に落ちる。そんな笑顔だった。
兄はすまなそうな顔で、下級生の教室に入ってきた。
周りに生徒の姿はもうなかった。ふたりきりの教室だった。
「なんだか嬉しそうだな」
「うん。だって、お兄ちゃんに早く会いたかったんだもん」
「なんで?」
「なんでって……お兄ちゃんのこと……きだから……」
「え?なんだって?ごめんよく聞こえなかった」
「な、なんでもないっ」
妹は顔を赤くして兄から目をそらす。その大きな瞳は夕日で輝いていた。
兄はというと、彼は妹の制服から覗く谷間に目が釘づけになっていた。ただの脂肪の塊とは思えないそのエロティックな物体は、兄の身体に対して変化をもたらせた。
にやっと笑い、兄は自分のズボンのチャックに手をかけた。
「まあ、実は俺もお前に早く会いたかったんだよ」
「え?本当?」
「ああ、コレをどうにかしたくてな」
「う……」
チャックを下ろすと、兄の股間からボロンッと赤黒いものがとびだした。
窓から差し込む明かりに照らされて、彼のペニスは鈍く輝いていた。赤黒く脈動している。肥大化した亀頭が、目の前の女にむかって戦闘態勢に入っている。
兄はニヤニヤと妹を見下ろした。
「う、じゃねえよ。お前のために我慢してたんだぜ。しゃぶりたがってると思ってよ」
「そ、そんなわけ……」
口では拒否の姿勢を表していても、心は違う。兄は彼女がペニスを見た瞬間、ごくりとのどを動かしたことを見逃さなかった。
妹の鼻に、男性の塊の匂いがプーンと鼻に伝わってきた。脳髄までいたり、しびれさせられた。
再びのどに生唾が注ぎ込まれる。目はペニスに釘づけになっている。妹の脳がそれを求めていた。
「しょ、しょうがないなぁ、お兄ちゃんは……」
渋々という体裁を取りつくろい、妹は兄の前にひざまずいた。長い足にすがりつくように近づいき、妹はペニスにおそるおそる指を伸ばす。
細く美しい指が男の欲望に触れる。兄の旺盛な性欲は、たちまち目の前の女体に対して反応を示した。先端から透明な汁がでてきた。
「あつい……」
「一応何回かは抜いたんだけどな……おい、よだれだらっだらだぞ」
忠告を聞いても、妹はいっこうによだれを止めなかった。
ペニスを前に、彼女の瞳は潤み、ほおは赤らんでいた。明らかにメスの顔で、兄の女を屈服させたいという火をつけた。
兄の男性器を手に取り眺めているうちに、妹はとうとう自分の中の欲望を受けいれた。
「はぁ……はぁ……それじゃあ……いくぞ」
小さな口を精一杯大きく開け、妹は兄のペニスに唇を近づけていく。近づけば近づくほどペニスの匂いが強くなり、彼女の脳はペニスの匂いにつつまれた。目の前にある雄々しい物体の奴隷となった。
亀頭に唇をつけると、先走り汁が上唇に付着した。それを気にせず、妹は唇を這わせていく。
「はむ……」
すっぽりと亀頭が口の中に収まる。先程まで嗅いでいた匂いが、自分の口の中にある。その感覚が妹のオンナに火をつけた。
舌を這わせ、どんどん陰茎を口の中に入れていく。
妹は口の中に入った男根へねっとりと舌を動かした。
筋の通った鼻の、穴を精一杯広げ、自分が今しゃぶっているものの匂いをとりいれる。
「んすぅ……れろ……」
舌を這わせて男を味わう。
鈴口にえぐりこませ、唇で陰茎をこする。兄が一日中ペニスに溜め込んだ疲れを吸い取るために、妹は懸命に舌を動かした。
兄は妹のオレンジ色の髪の毛をなで、感想を漏らした。
「いいぞ……」
「ふぁむ……んん……」
「あぁ……風香……うまいぞ……」
奉仕をする妹に対して、兄は当然のように支配欲を膨らましていた。
男のためにつくられた肉体。男性に支配されていなければ生きていけない性別。それが女性だ、とでもいうように。
そして、それと矛盾したような感情、ねぎらいの感情を目に潜め、兄は妹のことを見た。
「じゅぷ……ふぁむ……ん……」
陰嚢を手にし、もみほぐす。ペニスから口を離し、金玉に口を持っていき、しゃぶる。吸いつかせ、周りに生えた陰毛を舐め上げ、裏筋を舐めまわす。
訓練された兵士のような挙動。妹はそれを本当に嬉しそうにやりとげた。
そして、裏筋を根元から先まで舐め上げたその時、兄のペニスが一段と大きく震えた。
「で、でるっ!」
妹は兄の声を聞いた瞬間、離れるわけでもなく、逆に性器を咥えこんだ。
「はむっ」
ペニスから精液がとびだす。兄の分身は妹の口の中を満杯にしようと動いた。
のどに直撃したその粘液を、妹は中毒者のように飲みこんでいく。
「こく……んく……」
「あー……風香、こぼすなよ?」
「ふぁはっへふふぉ……ごく……」
飲んでも飲んでも兄のペニスは震え、そのたびに精液がでてきた。
妹はできるだけ零さないように、舌を使って飲みこんだ。精液の味が、味覚を満たし、幸福感を増長させる。
射精がようやく落ちつくと、妹は口を離してもいいと判断し、口をペニスから離した。
「ぷはぁっ……妹にこんな変なもの飲ませるなんて、このヘンタイお兄ちゃん」
「その割には美味しそうだったよな」
「う……だってぇ……」
指摘され、妹の顔がカアッと赤くなる。
妹の口から兄へ、精液の匂いがとどいた。兄は顔をしかめる。自分がだしたものとはいえ、匂いを嗅ぎたくなるものではない。
そう考えると、未だ自分のペニスに付着している精液が気になって仕方がなかった。
「おい、まだムスコに精子ついてるぞ。ちゃんと舐め取れよ」
「も、もう。しょうがないなぁ……れろ……」
「あー、それにしてもすっきりした」
「んちゅ……こく……んく……」
文句を言いつつも、妹は嬉々としてペニスをなめていた。
白い液体をなめとる彼女を、兄は微笑ましげに見ていた。
そしてニッコリと笑うと、
「じゃ、そろそろ、口調を戻そうよ、お兄ちゃん」
と言い放った。
「ごく……れろ…………ふぇ?」
「うん、綺麗になった。ご苦労様」
妹の肩をつかみ、ペニスから引きはなす。
ペニスに精液はひとつも残っていなかった。その代わり、ペニスは妹の唾液まみれになっていたが。
妹は兄を見上げて、呆然としていた。
「こ、ここで口調を戻すのぉ?……はぁ……はぁ……」
「だってお兄ちゃん、すっかり女の顔になっちゃってるからさ。いじわるしたくなっちゃって」
「もうちょっとこのままでいようよぉ……」
「だーめ。今日一日の報告会をしなきゃいけないでしょ」
兄にたしなめられ、妹はバツが悪そうにのどを動かした。
目をもどすと、射精後のペニスはだらりと垂れ下がっていた。元に戻るには時間がかかるだろう。
「うう……そうだな……じゃあ……戻すかぁ……はぁ……はぁ………」
発情したメスの顔で、妹は男の口調になる。口元からは精液の残り香が漂っていた。
兄はふらふらになっている妹を見つめていやらしく笑っていた。
妹はそれが癪にさわり、口をとがらせて話し始めた。
「今日、なんで遅れたんだよぉ……」
「あれ?気にしないんじゃなかったの?」
「あれは、『お兄ちゃんのことが好きな妹』を演じてただけぇ……んっ……実際気にならないわけないだろぉ……はぁ……んっ……」
懸命に自分の中のオンナを抑える。胸の内から湧いてくる情欲を、手を当ててとどめる。
兄は申し訳なさそうに後ろ髪をかいた。
「模試の結果が出てね。それについて担任の先生と話してたら遅れちゃったの」
「…………そっか、もう受験シーズンだもんな」
「うん……」
ふたりともが同時に目をそらした。
先程までのいやらしい雰囲気が、どこかに吹き飛んでしまったと思うほど、このときだけは両者とも真面目な顔だった。
余命が少なくなった患者がするような焦りを、両者が両者とも瞳に浮かべていた。
「模試の結果はどうだったんだ?」
「ほら、これ」
兄が鞄から紙をだし、妹はそれを受けとった。妹の目が驚きで大きくなった。
「えっ、この大学でA判定か?これも?ここもか?」
「まあ、勉強したからね。で、担任にランクをもう一個あげてもいいかも、いや、あげろって言われちゃって。参ったよ……」
兄はげんなりした声をだした。担任教師に「男らしくない」と何度も言われたせいだ。
高校1年生で、受験の悩みなど分からない妹は兄を直視できなかった。
「ごめん……」
「なんでお兄ちゃんが謝るの?」
妹の頭をぽんぽんとなでながら、兄がさわやかに笑う。
「大丈夫。お兄ちゃんがんばってるのはあたしが一番知ってるから」
「はぅ…………で、でも」
「あたしに触ってもらわないと身体が火照ってしょうがない身体を我慢してるとか……ね」
「え?……あ、ちょっ」
妹の腹になにか硬いものがあたった。下を見ても大きな胸が邪魔で見れないが、この感触は知っている。兄のペニスだ。兄の性欲はいつの間にか復活していたのだ。
兄は妹の頭から、彼女の身体を手でなぞっていく。そして、セーラー服胸の部分で手を止めた。
「お、おい……風香……なにを……」
「いつもフェラしてくれるお返し」
兄がボタンに手をかけ、外し始める。
妹は兄の言いなりになり、それを黙ってみているだけだった。これから自分がされる行為に期待をふくらませていた。
ボタンを外しきると、薄いピンク色のブラジャーが姿をあらわした。濃いピンク色の水玉模様がほどこされている。
リボンの着いたふりふりのブラジャーが見えた瞬間、兄の欲望が燃えはじめた。
「かわいいブラジャーだね。自分で選んだの?」
「ううん。店員さんと相談して……あっ」
兄が鼻息荒くブラジャーを上にずらすと、ぷるんっと震えてたわわな果実が現れる。
妹の胸は、とても大きく、綺麗な形をしていた。乳首はきれいなピンク色で、乳房は白い肌をしていた。
男のために膨らませたそれは、兄の手を動かさせた。
「きゃっ」
大きな男の手が彼女の巨乳を包む。
可愛らしいなき声が教室に響く。しかし、ふたりきりの教室でその声を聞くものは本人たちだけだった。
兄が揉んでいるうちに、彼女の乳首がたちはじめた。兄の優しい手使いに、妹の身体は敏感に反応していた。
「いいもみごたえ……また大きくなった?」
「ひゃあん……お、お前が毎日揉むからぁぁ……」
「ふうん、揉まれるだけじゃ不満ってこと?」
兄は凶悪に微笑むと、舌をのばし、彼女の乳首にざらざらした肉を押しつけた。
「ああんっ」
「どう? れろ……」
「はぁ……風香……それ以上は……だめぇ……はぁぁっ」
言葉で拒否をしても、身体は嘘をつけなかった。熱くなっていく乳房を兄は両手のひらで感じていた。
妹はただひたすら気持ちがよく、あえぐことしかできなかった。自分の下腹部がうずいて、下着を濡れるのを感じた。
「吸ってみようかな。んっ」
「ハァァァンッ!」
兄が乳首を咥えた瞬間、妹の身体に雷が落ちた。
パンティでは水取りきれなくなった粘液が、ふとももにつうっと流れていく。短いスカートの外に垂れ流されていくそれを見て、兄は妹が絶頂に至ったと気づいた。
「ぷはぁ。もしかして、イッたの?」
「あぁぁぁ……」
眼の焦点が合わない。膝がガクガク震えて立てなくなる。妹は兄から離れ、ふらふらと教室をさまよい、自分の机にもたれかかった。
授業でつかっている椅子に腰掛けると、グジュ、と水音がした。自分の下着に浸った水が、椅子を濡らした音だった。いつも座っているものに愛液にひたる。そのことが妹の身体をさらに震わせた。
兄は、妹の短いスカートから覗くピンク色のパンティに釘づけになった。椅子の背もたれにスカートの後ろ部分が持ち上げられ、尻が丸だしになっているのだ。
上下セットのピンク色の女性下着。あらわになった柔肌のおっぱい。薄ピンク色の乳首。
兄は興奮を禁じえなかった。下を見ると、思った通り、男性器はビキビキに勃起していた。
「お兄ちゃん、パンティ脱がせてあげるね」
「じ、自分で、できる……からぁ……はぁ……」
机にもたれかかりながら、妹は立ち上がった。そして、自分でスカートを捲り、妹は腰に手を当てて、自分のパンティを下げていく。
べっとりとみだらなシミがついたパンティが、肉づきのいいふとももを伝っていく。ふとももに愛液がぺちょりとつく。妹は唇を噛みしめた。恥ずかしいだけではなく、そうしていないと腰をふりだしそうになったからだった。
妹がパンティから片足を出し、もう片方を通そうとした所で、兄の理性は限界を超えた。
「もうダメ、我慢できない!」
「ぇ、風香……きゃぁぁぁっ!」
兄はすばやく妹に近づくと、彼女の片足を持ち上げ、彼女の股を広げた。
妹の柔らかい身体がぐにゃりと歪み、机にもたれかかる。
まくりあがったスカートからでてきた女性器は、泉のように愛液まみれになっていた。
「ここはもう濡れ濡れじゃない」
「やぁ……」
「待ち遠しかったんでしょ。いやらしい娘になっちゃったね!」
「いやぁぁぁ……」
妹のまなじりには涙が浮かんでいる。
だが、彼女の女性器はひくついており、男の性器を待ち受けていることは明白だった。
兄はそれを知っていながら、妹の口からそのことを言わせたくてしょうがなかった。
「ほら、こういう時はどうするんだったかなぁ?」
「はぁぁぁぁ………」
「お風呂場で教えたでしょ?」
勃起したペニスを入り口にこすりつける。すると、彼女の性器からはまた愛液が漏れだした。
妹の上目遣いには恐怖と期待が混じっている。
「……いれて……くらはい……おねがい……します……」
「そうそう。よくできました」
「このいやらひいまんこに……どうか……おねがひしまふ……」
「上出来上出来……じゃあ、いれるよ」
「はぁぁ……きてぇ……」
兄は一瞬の後、ついに挿入した。
待ち望んでいた瞬間が訪れた。妹の女性器は飲みこむかのように、兄の男性器を誘導していった。
身体の中に異物が入ってくる。固く熱いそれは、妹の体中に電撃を走らせた。
「あぁぁん……」
「相変わらずキツキツだね、お兄ちゃんの中は。実際は数えきれないぐらいヤッてる非処女だっていうのに」
「そ、そんな言い方……ああっ!!」
女の悲鳴。兄が激しく中に進んだからだ。
妹の性器は、兄のペニスをぴっちりと包みこんで離さなかった。まるでペニスの形状を覚えこんだかのように、妹の身体はそれを受けいれていた。
兄の進軍が激しくなる。
「ああん!ああっ!」
声を抑えることもできない。妹は身体中に走る快楽に翻弄されていた。そして、翻弄されているという事実すらも彼女にとっては快感だった。
兄のペニスが奥まで至る。コツンと妹の一番大事な部分、子宮にあたる。妹の性感は抜群で、その部分にあたった途端、愛液が水のように湧きだした。
兄が引きもどる。そして、再び挿入する。緩急や動きを変化させて何度もそれが繰り返された。
「はぁぁんっ!やだぁっ!気持ちいいっ!きゃぁぁんっ!」
「授業中もずっとこれが欲しかったんでしょ!?ええっ?」
「そうだぁっ!俺はぁっ!これが、ああっ!」
男性器の硬さが落ちるようすは全くない。兄は肩で持つ妹のふとももの柔らかさを楽しみながら、抽送運動を繰り返していた。
妹の子宮に激しくペニスがぶちあたった。その瞬間、妹の目の前が白く飛び、性器からブビュッと勢い良く愛液が吹きだした。
「ああああああああああっ!」
「意識を飛ばしてんじゃない!マンコに力いれなさい!」
「あぁっ、はぁぁんっ!わ、わかった、あ、らめっ!だめぇ!」
兄に叫ばれ、妹は意識を取り戻した。快感の向こう側からもどってきても、快感は消えず、身体中にかけめぐる電気に翻弄されるのみだった。
兄のペニスが極端に震えた。兄はそれが自分の絶頂のサインだと気づき、妹に向かって大口を開けた。
「お兄ちゃんっ!そろそろだよ!」
「ああっ!はあぁぁぁんっ!な、なにぃ?」
「なかににだすよ!しっかり受けとめて!」
「うん!わかったぁ!だしてぇっ!俺の中にっ!」
兄がひとつきした瞬間、マグマのような液体が妹の子宮に発射された。男の胤だ。
身体が熱さで包まれた。まるで火の中にいるような感覚。女の肉体では、その熱が全て快感のエネルギーに変えられる。
妹は絶頂した。
「あああああああんっ!」
学校中に響き渡るほど思い切り叫んだ妹の声。兄は自分がそれを出させてやったという満足感にニヤッと笑った。
射精の気持ちよさに浸る暇もなく、兄はずるりと膣からペニスをひきだした。カリがごりごりと中を削る感覚に、妹がいちいちビクビクッと跳ねる姿が面白く、つい笑ってしまう。
膣内から完全にだすと、中から精液が溢れて、妹の太ももにたれていった。
兄は精液まみれになったお互いの性器を見てげんなりとつぶやいた。
「またお兄ちゃんに綺麗にしてもらわなきゃいけないのかぁ……あーあ」
★ ☆ ★
すっかりあたりが暗くなった秋夜の帰り道。兄妹は腕を組んで帰っていた。
兄は妹の豊かな胸の感触を楽しみながら、妹は兄の固い身体に守られている嬉しさを噛み締めながら。
兄妹の家が見えるような距離になったとき、兄が妹に対して口を開いた。
「あのさ」
「ん?なあに、お兄ちゃん?」
妹が上目遣いで見上げる。兄の言うことならなんでも聞いてしまうというような眼だ。
対する兄は、妹に対してどこか呆れているような顔だった。
「お兄ちゃんに聞きたいことがあるんだけど」
「……ちょっと、お兄ちゃん、口調」
「いいでしょ。あたりには誰もいないんだし」
周りをきょろきょろと見渡すと、妹は口をとがらせた。
兄から腕を離し、彼に向き直った。腰に手を当てると、彼女の胸はブルンッと弾んだ。
「……わかったよ。話なら俺もあるしな」
「じゃあお先にお兄ちゃんがどうぞ」
話を先にしろ、といわれ、妹はもじもじし始めた。スカートのポケットに入っている携帯電話が頭の中に浮かんだ。
兄は、恥ずかしそうにする妹に少しおかしみを覚えた。あれだけ乱れたあとだというのに、まるで初な恋心をいだいた少女のようなふるまいだったからだ。
「えっと、あー……あ、そうだ。お前、ま、真菜ちゃんは知ってるよな?」
「そりゃ、もちろん、女だった時友達だったんだから」
「えーと、実はさ、あの娘から遊園地の券をもらったんだ。もらったんだよ。うん」
「へー……」
「で、さ。なんか、カップル限定割引で買っちゃったみたいでさ。無料ではいれるんだけど、男女一組じゃないと無料にならないらしくて」
「つまり、あたしとお兄ちゃんがカップルとして入らなきゃってことだよね。うーん……」
兄が腕を組む。しかし、妹が恥ずかしそうにする理由がないところが気にかかった。兄に恋をする妹というのは演技のはずだ。それなのになぜ。とここまで考えて、考えることを放棄した。
断る理由はなかった。
「まあいいよ。せっかくもらったんだし、タダ券もったいないし」
「やったぁ」
念願のおもちゃを手に入れた子どものような笑顔を浮かべる妹。兄はその姿をほんとうにかわいらしいと思った。
「なに?そんなにあたしといけることが嬉しいの?」
「ち、ちげえよ。いつも受験勉強がんばってるわけだし、ねぎらいってやつだ」
「ふーん、ありがとね」
妹の頭をぽんぽんとなでる。実に気持ちよさそうに大きな目を細める妹。かわいらしい小動物だ。
にこにことしながら妹は兄に質問をする。
「で、お前の方はなんなんだよ……?」
今度は兄がもじもじする番だった。妹の頭から手を離し、兄が決まりが悪そうに短い髪をいじった。
妹はそれを心配そうに見上げた。
「前置きしとくけど、茶化すわけじゃないよ」
「あ、ああ」
「……あのさ、お兄ちゃん本当においしそうに精子飲んでたけど、精子ってどんな味なの?」
心配していた内容と違ったことに妹はすかされた感を覚え、そしてその質問の恐ろしさに気づいた。
兄は妹と目を合わせずに続ける。
「自分のアソコから出たものを舐める気がしないからさ、一応聞いときたくて。茶化してるわけじゃなくて、ね」
「い、いや……それは……」
秋の寒さを吹き飛ばすように、妹の顔は真っ赤になった。自分の性的な部分を突かれるとは思っていなかったのだ。
しかし、はぐらかすわけにはいかない。あちらはこちらの要望を飲んでくれたのだ。そう考え、妹は唇を震わせながらつぶやいた。
「……生クリームみたいな味……だな」
「すごくおいしいってこと?精子が?」
「まあ……中毒性……ある。匂いだけでもクラクラ……する……」
「匂いだけでも?本当?」
「うん……」
少し震えながら妹はうつむく。『精液が好き』それは妹にとって『自分は淫乱です』といったことと同じ意味をなしていた。
しかし、兄の反応は、
「うわー、嫌だなぁー」
というものだった。
兄は心底嫌だというふうに唇を歪めた。知りたくない事実を知ってしまったとき人がする表情だった。
妹は驚いていた。男は淫乱な女性が好みのはずだし、これからのセックスの時も楽しめる、そう思っていたからだ。
「え、なんで?」
「だって元に戻った時に味覚が変になってるのなんて嫌じゃん。精子が生クリームの味ってさー……」
兄がイヤイヤとつぶやいている姿を妹は呆然と見ていた。
「元にもど……る?」
本当に不思議な言葉を聞いた時のように、妹はぼうっとしていた。
兄はそれが心配になったのか、彼女を呼んだ。
「……お兄ちゃん?」
「あ、ああ、そっか。そうだよな。元に戻った時のことを考えないといけないよな」
「そうだよ」
「うん。確かにそうだな。嫌だよなー」
妹はごまかすようにまくしたてた。明らかに焦っていた。
兄は不自然な妹のようすが異常だと思ったが、なにが異常なのかはさっぱりわからなかった。
女性の身体に現れる異常なのかもしれない。
「なんかさっきからボーッとしてるけど、大丈夫?生理?」
「せ、生理だったらセックスしてないだろ!大丈夫だ!」
拗ねたように身体をよじる。すると、彼女のおっぱいがぷるぷる震えた。
兄はその動きに釘づけになった。股間に男性ホルモンが巡っていくのを感じ、さきほどの悩みなどどうでもいいと放り投げた。
「そ、それよりも、お前、遊園地の時ちゃんとしろよ?一応カップルとしていくわけだからさ」
「あ、その点は心配しないで、ちゃんとリードしてあげる。男としてね」
「頼むぜ。俺は彼女なんだからな」
「そうだね。彼氏に甘えなさい」
先を歩きはじめた妹を追いかける。男の脚力からすれば、女なんて止まっているようなものだ。
追いつき、彼女の肩に手をかける。
そして、耳元でぼそっとつぶやいた。
「遊園地のデートが終わったら、たっぷり生クリーム食べさせてあげるからね」
つづく
でもキャラちょっと変わった?
しかし、いきなりイラストのリンクが切れているのはなぜでしょうか?