支援図書館(γ)

本の栞 1

2013/11/23 13:54:37
最終更新
サイズ
11.25KB
ページ数
1
閲覧数
2850
評価数
1/57
POINT
5240
Rate
18.16

分類タグ





「これで・・・満足か・・・?」

下衆んだ笑みを浮かべる男に、俺は羞恥を堪えながら訊ねる。
こんなところで・・・図書室の角、で、俺は辱めを受けていた。

「なんだ?その態度は。うっかり俺の口が滑ってもいいってのか?」
「・・・これで、満足ですか・・・」

自分で自分のスカートを捲りあげながら、俺は男を睨みつける。
この男は、俺の秘密を知っている。
俺の過去・・・『男だったこと』を知っている。
もし、その事がバラされれば、せっかく安定してきた今の生活が、崩されてしまう。
だから、俺は耐えるしかなかった。

「あのクールで無愛想な委員長が、元男で下着も履かない変態だったなんてなぁ・・・」
「それは!お前が・・・」
「いいのかな?誰かが来ちゃうかもしれないぜ?」
「っ・・・」

学校の、放課後の図書室。
滅多に人は来ないため、今までは図書委員長である俺の憩いの場だった。
だが今は、只の汚らわしい場所にされてしまっている。
もう1週間、毎日この男は俺を脅しに来る。
焦らすように、楽しむように、だんだん要求をエスカレートさせながら、俺を弄ぶ。、

「ほら?また、委員長の可愛いロリまんこ見せてくれよ」
「こんな事して・・・許されると思ってるのか・・・」

俺の何度目かも分からない、その問いに男は迷わず答える。

「別に?なんなら務所でバラしてやろうか?」
「・・・」
「ほら、見せろよ、ノーパン委員長」
「っ・・・」

毛も生えていない、俺のあそこから、俺は絆創膏をはいだ。


不快な解放感を感じる。
男は舐め回すように、俺を見ていた。
気持ち悪い・・・。
素直にそう思った。

「お子様みたいな小せえ割れ目だな。男として恥ずかしくねぇのか?」
「・・・」
「答えろ。バラすぞ?」

また、下衆んだ笑み。
男を睨みながら、俺は答えた。

「もう・・・割り切ったんだよ。だから、もうこんな事・・・」

2年前に、俺は女になった。
よくある漫画のようにはならず、現実は甘くなかった。
家族は夜逃げし、友達には襲われかけ、ずっと1人だった。
家に引きこもって、残された金を使って、ただただ無気力な時間を過ごしていた。
1週間に1度だけ、本を借りるために外に出た、その日。俺は、ある男に助けられた。
そして、何とか立ち直った。
無表情で無愛想でクールでちっちゃな図書委員長とか言われながら、結構楽しい日々を過ごしてきた。

だけど、それを崩すように、この男は俺の前に現れた。
そして、俺を脅してきた。

「こんな事、やめてくれ・・・」

「嫌だ」

そう言った男は屈み込み、俺のあそこに、手を伸ばす。

「っ・・・」

自分でも、まだ数回しか触ったことのない場所。
誰にも触られた事のない場所。
そこに、ついに男の手が触れる。
スーッと気持ち悪く縦に指を滑らせ、また汚い笑みを浮かべる。

「うっわープニプニ。何十人とヤッてるが、こんな新品初めてだぜ」

何度も、何度も、だんだん力を強めながら、男は俺のあそこをつつく。
こちょがしい、もどかしい気持ち悪さが続く。
そして、数十回目でついに、

「っ!?」

突然の感覚に、俺は声にならない声を上げる。
思わず、大切な本を床に落としてしまった。

「おっと。悪りい悪りい。入っちまったなぁ?ま、俺はそんなペッタンこな胸には興味ねぇから、いいよな?こっちからでも」

男は、器用に太い指を動かす。
慣れているらしい男は、たった1本でも、今まで感じたことの無いような感覚を、俺に与えてきた。

「ぁっ!」

思わず、声を上げた俺は、ハッとし、口を閉じた。
男も、指を止めた。

なぜなら、人の声が聞こえたからだ。
男に指を入れられている屈辱に耐えながら、俺は耳を澄ませた。
すると、よく知る少年の呟き声が聞こえた。

「あれ・・・いないのか?」

「ありゃあ、委員長の大好きな清彦君だなぁ」

男の言う通り、彼は清彦だ。
俺の事を助けてくれた人だが、大好きだなんて・・・事はない。
だけど、助かった。
人がいれば、こいつは手を止めるだろう。
そう思った矢先、

「ぅぁ!?」

ズブリと、男は指を2本に増やした。
まだ、清彦がいるのに!
唇を噛み締めながら、俺は息を殺すため、口を手で押さえた。
だが、男の指は巧みに俺の中で暴れる。
その細かい動き1つ1つが、俺の心を掻き乱していく。
あまりに屈辱的だ。
こんな男に、こんな簡単に、感じさせられているなんて・・・。
視界が、少し滲む。
それを見てか、男はさらに指を激しく動かす。
嫌でも、心は拒否しても体に鋭い快感が走ってしまう。

「っ!っっ!」

くちゅくちゅくちゅ・・・。

俺のあそこから、粘着質な音が立ち始める。

今まで感じたことのない、女になってから1番の快感が、俺の体を駆け巡る。
もちろん、自慰くらいはしたことがある。
だけど、手の形も違い、テクニックも上のこいつは、その時と別格の快感だった。

「~~っ!っ!っ!?」

「ん?」

清彦の声と足音が近づいてきた。
さらに、指が激しくなる。
頭の中が真っ白になりそうになる。
お願いだから、清彦には、バラさないでくれ!
こんな事をしてることも、男であったことも、どっちも!
懇願の目を向けた俺は、その瞬間、

「~~~~~~っっ!?」

頭が、真っ白になった。

ビクンビクンと、簡単にイかされ、俺は膝から床に崩れ落ちた。
パタン、と腰が抜けたように、俺は女の子座りで、口に手を当て、必死に余韻に耐えていた。

「こっちか?」

タイミングよく、清彦の声が聞こえる。
それを受け、男は「また明日、な」と言って反対方向に隠れて行った。
そのため、ギリギリのタイミングで清彦には見つからなかった。
だけど、半泣きの俺は、もちろん見つかってしまう。

「 栞!どうした!?」

慌てて駆け寄ってくる清彦。
いつものように、いつものようにだ。
冷静に、冷静に対応しろ。
俺は、自分に言い聞かせる。

「別に・・・」

清彦から顔を背けつつ、答える。

「別に、じゃないだろ!何があったんだ!」
「何も、無い」

俺は本に手を伸ばし、清彦を黙らせる。
図書室でイかされていました、なんて言えるわけがない。
それにバレたら、男だったこともバレてしまう。
言ったら、清彦も俺を気持ち悪がるだろう。
そしたら、また俺は1人だ。
それは・・・嫌だ。

「貴方には関係ないから」

「あ、栞!」

本を抱え、俺は清彦から離れ、出口へと向かう。
さすがに、垂れているものに気づかれてはいなかっただろう。
そう結論付け、俺は下着を取りに、更衣室に向かった。






清彦と俺の出会い。

簡単に言えば、車に轢かれそうなところを助けられた。
轢かれる時は、疲れたし、いいや。
そんな思いだった。
だが、それで清彦と出会えたのだから、今となっては良かったのかもしれない。
その後も、清彦は俺の手を引いて、導いてくれた。
高校に通えてるのも、清彦のおかげだ。
清彦は、俺の事を大切にしてくれた。
だから、失いたくない・・・。
絶対に・・・。

・・・以上。





次の日。

「ぁぁっ!」

今日も、あいつがやって来た。

「~~~~っっ!?ぁっ!」

また、俺は図書室の角に連れて行かれ、昨日のように指で弄くられていた。

くちゃくちゃくちゃ。

くちゃくちゃくちゃ。

昨日同様、いや、それ以上の、いやらしい音が俺のあそこから漏れる。
いや、漏れているのは音だけじゃないのかもしれない。
愛液で、漏れているのが自分でもわかるくらい、俺は濡れていた。

「・・・っ!ひっぃ!?~~~~~っぁっ!?」

今日何回目か分からない、絶頂。

もう、口に手を当てても息を潜めれない・・・。
それくらい、何度も何度も俺はイかされていた。

「6回目、だな」

男は、俺の耳元で囁く。
6回・・・?
そんな、もう6回も・・・?

「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・」

「後、1回で俺の勝ちだな」

確かに、俺はこいつと勝負をしていた。
今日の下校時間までに7回イかなかったら、もう俺に手は出さない、という条件。
こいつの言うことを、信じたわけじゃない。
でも、甘い罠にでも縋りたかった。

「あ、ぅあ!?ぅあ!?んんっ!!ぁぁ!?」
「何だ?図書室の床に水溜りを作るような淫乱委員長が、俺に何のようだ?」

それでも、手は止めてくれない。
後、何分なのか。
そんな質問ができないくらい、俺の心は弄ばれていた。
もしかしたら、誰かいるかもしれない。
だけど、声を抑えることができない・・・。
立っているのが、やっとだ。
快感に、耐えれない。

「元男の癖に手マンくらいで腰振りやがって。とんだ変態だな」
「あぁっ!あっ!?」
「変態の癖に床を汚して、これでもまだ足りないのか?」
「~~~ぁっ!ぁっ!?」
「ほら、どうして欲しいんだ?牝犬委員長」

今までとは違う、焦らした触り方。
緩やかな快感が、体を駆けていく。

「ぁぁあっっ!?」

欲しい・・・。

「ひぃぁあっっ!」

イかせて、欲しい・・・。

「あっ!あっ!あぁっっ!?」

でもこれを言ったら・・・、
俺は・・・。

「あ、あぁっ!ぃかっ、くっ、れっ!」
「なんだ?ちゃんと言ってくれよ。この俺様にな」
「う、ぁぁぁっ!?」

絶頂の寸前で、男の手が、止まった。
それが、我慢の限界だった。
もう、無理だった。

「ひぁっ、いくぁ、せっ、くだしゃっ、い」

自分でも、もう何が何だか分からない。
ただ、この体の疼きをどうにかして欲しい。
気持ち良くして欲しい。
それしか、今の頭の中には無かった。

「仕方ねぇなぁ」

男の指が、再び俺の中を刺激する。
敏感になっている俺には、その刺激で十分だった。

「ぃあっ!?あぁぁぁぁぁっっっ!!?」

いとも簡単に、俺は絶頂を迎え、地面に倒れた。
受け身をとらなかったのに痛みを感じないほど、俺は快感に酔いしれていた。

「ほら、お前のくっせぇ蜜だ」

男は俺の顔の前で、手についたネバネバしたものを見せつける。
蜜・・・?
俺の、愛液?

「ぅあ・・・?」

俺の口に、男の指が入れられた。

「うえっ!かはっ!?」

口の中に入れられた変な味のものに、俺の意識は覚醒し始めた。
何度も俺は、不恰好にイかされた。
そして、俺は・・・自分で求めて・・・。
そんな・・・それじゃあ、

「賭けは、俺の価値だな。ついでに、次のステップだ」

俺は、こいつからは逃げられない?
俺は、ずっとこんな生活を続けるのか?

「クンニはまずいから嫌いなんだよなぁ」

そう言うと、男は俺の前に屈んだ。
そして、ズボンのファスナーを下ろし、そこから

「っ!?」

男は自分のブツを取り出した。
ギンギンになって、天井を向いたそれは、物凄い大きさだった。
そして、倒れそうなほどの匂いだった。

「ぅ・・・」

「俺は、クンニは嫌いだ。だけどな、」

男は、俺の髪を掴み、顔を無理やり持ち上げた。
そして、ブツを近づけてくる。

「咥えさせるのは、大好きなんだよ」

反射的に、口を閉じ、顔を背ける。
だが、

「うあっ!?」

髪を無理やり引っ張られ、俺の顔をブツから離せないようにされる。
くそ、臭い・・・。

「ちっ」

いつまでも口を開かない俺に気が立ったのか、男は俺の鼻を摘まんだ。
・・・。
・・・・・・。


もう、無理だ。

「んむっ!?」

口を開いた瞬間、髪を引っ張られ、俺の口に、男のブツが入れられる。
に、苦い!

「噛んだら、殺す」

思わず噛みそうになった俺を、制した男は、ニタリと笑った。

「俺にフェラをして、意識を保てたやつは1人もいないぜ?」

そう言った男は、俺の髪を乱暴に引き、奥までブツを入れる。
喉に当たって、気持ち悪いし、息が・・・できない。
ベロに触れるそれは、苦くベタついた汁を付けていく。
それは、とても熱く、大きく、イったばかりの俺は、何もできなかった。

「ぁ・・・んぁあ・・・」

「いくぜ」

男は俺の頭を鷲掴みにすると、そのまま、腰と腕を振った。

「っ!っ、っっ!?っ、っ、っっ!」

痛いほど喉に当てられ、呼吸もできず、涙が出てくる。
だけど、男は動きを止めてくれない。
噛んで訴えようにも、噛む暇がない。
そうしている間にも、頭が痛くなって、ボーッとしてきた・・・。

「っ!っっ!っっっ!っ!」

必死に訴えるが、声は出ず、出るのは涙だけ。

「ほら、餌だ!くれてやる!」

終わりかと思った瞬間、

「っっっっぁ!?」

喉の奥に、粘っこい何かを出され、

「ぁ・・・」

頭が真っ白になって、意識を失った。



次に目を覚ましたのは、保健室だった。

表沙汰にはなってはいないが、教師陣は俺がレイプされたと判断したらしい。
俺が犯人の名前を言わないのも、ショックのためだと思われているようだ。
図書室で倒れていた俺を助けてくれたのは、1人の男子生徒だったらしい。
風紀委員から自分へ容疑がかけられると思ったらしく、名乗らずに一言だけ残して、何処かへ行ってしまったらしい。
俺は、1週間の公欠扱いとなり、自宅で過ごし養生することを勧められた。
清彦からは、電話がきた。
元気のない声色だったが、大事に至っていないことを説明した。
なぜか、清彦から謝られた。

・・・以上。
初投稿です。

できれば、2も上げたいなーなんて思ってます。
tsfst
[email protected]
0.5140簡易評価
11.100きよひこ
助けてくれた男子生徒というのは清彦なのかな?
ともあれ、卑劣なクソ野郎がギャフンという所が見てみたいな。
続きに期待です。