僕のお父さんの仕事は女の子アイドルです。平日は女の子、お休みの日はちょっと太めのお父さんなんです。
僕はお父さんが大好きです。とっても優しいからです。お父さんは僕が生まれる前は普通の忙しめの会社員だったそうです。がむしゃらに働き、病弱でお仕事に就けない僕のお母さんを支えていた、ってお父さんから何度か聞きました。お母さんは身体はちょっと頼りなかったけど、でもこころはすごく元気なお母さんでいつもいつも笑顔だったって、もね。本当にお母さんは「励まし上手」だったんだ。だからお父さんはアイドルになったのかもしれないっても言ってました。
お父さんとお母さんの間に僕が生まれる、って知った時には二人して泣いちゃったらしいです。僕はそう聞かされた時なぜかすごく嬉しかったです。でも妊娠して数か月後、僕がおぎゃーおぎゃーと生まれたと同時にお母さんは亡くなりました。
お父さんはそれはそれは落ち込んだ、でも今より幼い僕を抱えた時、それ以上に守らなきゃって思いがお父さんのこころに溢れたそうです。そしてどうやって僕を守っていこうか悩んでいた頃、お母さんの書いた手紙をお父さんは見つけました。その手紙を読んで腹が決まったんだってお父さんはよく言います。その手紙には、「わたしの夢はね、実はみんなを元気づけるアイドルだったの」って一文がしたためられてあったそうです。
それと同じ頃、ある実験が進められていました。これはかなり難しいことだからよく分からなくても良いよとお父さんは言ってくれたのですが、なんか悔しいので自分なりにこの実験について調べました。でもやっぱり難しかったので、省略しながら内容を書いていきます。
男女の性別を自由に同じ身体で入れ替えられる。性別が入れ替わった後の身体の年齢も自由に調整できる。性別が変わった肉体は年をとらない。要するに変身した後の身体はずっと同じ姿のまま。それと同時に元の性別の身体にも戻れる(元の身体は年を取らざるをえない)。この実験が成功すれば、こころの性別について悩む人たちを救える。こんな風な実験が日夜進められていたそうです。
その実験の被験体第一号が募集されるやいなや、お父さんは会社を辞め即座に手続きを済ませ、莫大な被験料?を受け取り、周囲には理解を無くされながらも、実験を率先して受けました。
翌日、僕が遊んでいた託児所には見知らぬ美少女が僕を引き取りに来たそうです。女の子は17歳が旬だからな! って理由だそうです。ちょっと恥ずかしいです。
実験自体は成功したものの、機械や手順に誤りがあったらしく新しい被験体は今現在でも募集されていません。つまり、お父さんだけがこの変身能力をゲットしたのです。
そしてお父さんは幼い僕をあやしながら、スーツで様々なプロダクションへと赴いては、担当の人の目の前で変身してみせたのです。でも、ほとんどの会社ではそれを気味悪がるだけで、雇ってはくれなかったそうです。そして最後の最後にドアをノックしたプロダクションにその社長の目の前で美少女に変身してみせ、変わり者の社長は手を叩いてお父さんを受け入れたそうです。勿論正体は普通の子持ちの男性という事は隠して、という段取りでお父さんは遂にアイドルデビューしたのです。
それから十年ぐらい経った今でもお父さんは当時の姿のままアイドルをやっています。永遠の17歳ってやつです。何度も、美少女姿のまま一緒にお風呂に入ったことがあります。狭いバスタブにはこの姿でしか入れないからな、って笑いながら言ってました。美少女姿のお父さんの肌はつややかでスベスベで、おっぱいは普通サイズでした。でもちょっとおしりは大きめだったかな? なだらかでなめらかな曲線を描くボディシルエット、華奢でもとても艶やかなくびれを保っていて、太ももは適度に膨らみを持っていて、可愛らしい内股と仕草で、いわば清純派かつ健康的なエロスをこの肉体は服の下に隠し持っているんだ! ってお父さんは一度酔っぱらった時、声高々に誇らしげに豪語してました。翌日土下座して昨日言ったことは忘れてくれ、お母さんに叱られるって謝ってきたのにはちょっと驚きました。それ以来お酒はちょこちょことしか飲まないようにしてるみたいです。
そんなお父さんのアイドルの姿の時の名前は「天海 はるか」
お母さんの下の名前から取りました。
そんなお父さんを僕はいっぱいいっぱい応援してます。お父さんのファン第一号は僕です。お父さん、いつも元気をくれてありがとう
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ここまで作文を書き終えて、僕はふぅと息を漏らした。宿題で、両親について書いてくださいって先生から作文用紙を何枚か渡された。僕にはお父さんしかいないんだけど大丈夫ですか? って聞いたら大丈夫よ安心してってニッコリ言い渡された。ちなみにお父さんのアイドル事情を先生はちゃんと理解してくれている。小学校低学年の頃、お父さんのことを気持ち悪がった先生がいて、あからさまに無視とかされたけど、僕はお父さんの、ちょっと太ってるけど家でのすごく優しい笑顔やアイドルの時の元気凛々な笑顔を思い出しながら何とか耐えた。
だから今のタンニンはすごく良い人だ。でもクラスのみんなにお父さんのお仕事については秘密だから、聞かれた時は、芸能人のマネージャーしてるって答えてる。あのゲーノージンのサイン貰ってきて! って頼まれた時はアイドルのお父さんにできるだけ書いて貰ってきている。お父さんは男の時でも女の時でも、なんていうか人当りが好い? 優しい? から結構色んな人達と仲良くやってるみたい。近所のおばさん相手の時と、トップクラスのエンターテイナー相手の時も、話すコツはみんな一緒だよって教えてくれた。家に訪れたセールスの人を無理やり追い返さず、一緒に世間話をして自然と帰ってもらうワザは僕でもすごいと思う。
……あれ、お父さんが帰ってきたみたいだ。おかえりー! って僕は声をかける。澄んだ女の子の声でただいまー! って声が返ってくる。僕は自分の部屋を飛び出して、玄関へ向かう。
今日はレッスンだけだったから、シンプルな出で立ちで、Tシャツに丈の短いハーフパンツのファッションだけど元が美少女(の元はお父さんだけど)だからなに着ても映えるなぁと僕は感心した。汗のにおいも感じさせず、美少女なお父さんは笑顔で改めてただいま! って元気な笑顔で僕をギュッと抱きしめてくれた。ほぼ毎日こうやってくれるのは嬉しいけど、なんだか最近ちょっと恥ずかしくもある。柔らかいおっぱいの感触がくすぐったい。スラリと伸びた白い両足も眩しく感じるし。
思春期に入ってお父さんより背が伸びても、息子はいつまでも可愛い息子だからな! って17歳の女の子姿のまま言ってくれたこともあったっけ。
シャワー浴びてくるね、ってお父さんは言い残して、シャワー室へと向かった。浴室から出てきたらもうお父さんは元の姿に戻ってる。でもアイドルやってる時間のほうが長いから、もうどっちが自分の本当の姿なのか分からなくなることもあるけどねって苦笑いで喋ってた時もあったなぁ。
さて、ちょっと遅い夕ご飯の時間だ。今日はシチューだ。男の時のお父さんは身体が大きいけど、そのガタイに似合わず料理は得意だ。僕は今日学校であったことを話す準備をしながら、テーブルの前に座って良い匂いを嗅ぎながら、シチュー皿を待つ。お、出来たみたいだ。
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いただきまーす! と二人手を合わせて食事を開始する。
男の姿に戻った俺は、肩や節々の骨をパキポキとならしながらシチューをすする。ん、うまいです。息子が訥々と今日学校であったことを喋っている。それを聞いて俺は自然と笑顔になる。今日こんにちまで、息子はわがままひとつ言わず俺のアイドル稼業をサポートしてくれている。こうやって一緒に食事を取ってくれることだって立派なサポートだ。さぞ苦労をかけているであろうに苦情も一切言わず、俺の、そして妻の夢である「アイドル」を理解してくれている。思えば生前の妻もそういう性格だったなぁとつい感慨深くなってしまう。「理解上手」とも言うべきか。ちょっと無理があるかな。
おっと、思いに耽っているうちにうっかり息子が話終わったのに気付かなかったようだ。ぼーっとしていたのをすまないと謝り、息子は良いんだよお父さん疲れてるんだし、と答え俺はつい泣きそうになってしまう。本当に優しくて賢い子どもを持ったもんだ。妻であるお母さんに感謝しなきゃな。
じゃあ俺の番だな、と俺は口火を切り、最近のアイドル活動であった出来事を息子に、できるだけ丁寧に話し始める……。
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「私はるかさんのファンなんです!」
レッスンスタジオのドアを開けた瞬間目と鼻の先に俺と同じくらいの背の女の子がいて、唐突に話しかけられた。
「私小さいころからずっと十年間はるかさんのファンで、尊敬してます!」
俺は戸惑いながらも、「ありがとう、そういってもらえて私も嬉しいよ」と笑顔で返した。右手を差し出し「握手、しよ?」と切り出すと彼女は面食らった様子でしばらくぽぇーっとしていて、ハッと正気に戻ったのか表情を引き締め「ありがとうございますありがとうございます……!」とアイアンクローの如く俺の右手をものすごく強く握った。
「痛い痛いよ」と俺が笑いながら告げると、慌てて謝りながら手を離した。
見た目は同年代な彼女曰く、幼稚園のころから俺のパフォーマンスに憧れ元気を貰い私もそうなろうと、夢かなって遂に先日アイドル候補生となった。という経緯を持っている子だった。「はるかさんは年とりませんよね! すごいです!」という一言には苦笑いしかできなかったが。
その後、すぐトレーナーの方が来て話は一時中断となりダンスレッスンが始まった。俺は大体ソロで活動していて、次に発売するマキシシングルの為の新曲の振り付けを練習していた。その合間の休憩時間、彼女のダンスを見ることができた。……そのなんていうか、ギクシャクしてた。マリオネット人形みたいだった。顔は真剣そのものなので余計滑稽に見えてしまった。悪いと思いながらも吹き出すのを我慢していたくらいだ。
レッスンが終わり、クタクタな表情の彼女に近づき「お疲れ! どうだった?」と短く聞くと、「もぉへろへろれす」と何とも気の抜けた返事が返ってきた。
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更衣室は女の子の汗の匂いで満ち満ちている。皆がおつかれーと今日を労いながら遠慮なく衣服を脱いでいく。俺は未だにこの状況に慣れていない。次の予定への時間が無いとかそういう理由があれば気にせずさっさと着替えて去るのだが、今日はレッスンだけ。しかも練習終わりで少々気が抜けている。そこに同年代(見た目)の女の子たちがきゃっきゃと話しながら美しい身体を露わにしていく。ついつい視線が泳ぐ。
「お疲れ様でした!」
また唐突に彼女から話しかけられた。ので身構えるのが疎かになりつい今の彼女の全身を見てしまった。細身の身体にしては中々の胸の充実ぶり、白桃のような肌の艶、見事なくびれ……って下着姿だこれ! 俺が慌てて「あ、あの、下着……」とテンパると、彼女は顔を疑問形にしより近づいてくる。「? はるかさんもそうじゃないですか?」
いやそうなんだけど、まさかこんな隣接して女の子のあられもない姿を拝見できようとは……ってダメダメ! 妻に叱られる。あぁでも女の子の匂いが俺を誘う。
「あ、はるかさん恥ずかしいんですね! そんなはるかさんも可愛いかも!」「あ、ありがとう……」俺は危険を感じ、さっさとラフな格好に着替え、その場を後にしようとした。が。
俺が慌てている間に、他のレッスン生たちは皆帰っていた。「……はるかさん……」彼女の唇が俺の首筋に重ねられた。「え、え?」十年間アイドルしてるが、こんな状況初めてで。
「良い匂いがする……はるかさんの匂いだぁ……」彼女は俺のブラジャーを器用に外す。白くて形の良い実がポロンとこぼれる。「え、え? あの……?」
彼女は俺の胸の膨らみをゆっくり優しく揉み始めた。「んっ……あの、だめ……あっ」彼女は俺の淡いさくらんぼに口を当てちゅーちゅーし始めた。「あんっ……そこはだめぇ……」「はるかさんのおっぱい、可愛い……」俺は何とか理性を保とうとするが、彼女がとても「攻め上手」なので、悦びの嬌声をあげてしまう。
彼女の胸からゆっくりと唇を離し、身体を俺側に倒れこむようにし、自らの乳首と俺の乳首を押し重ねた。「ひゃんっ!」「あん……ずっと、ずっと、こうしたかった……」
「やめよぉ……きみのためにもっ……んっ!」彼女は俺の女性器にほっそりとした手を伸ばし、線をなぞり始めた。彼女が耳元でささやく。「誰も……見てませんよ……」
俺の理性のタガが外れた。
俺は彼女の小さな口にキスをし、舌を絡ませる。よだれとよだれの綱が出来上がる。「わたしもぉ……ずっとイッてなかったの」俺はそう独り言を言い、よだれまみれの唇で彼女のくびれをベロでなぞった。「ひゃんっ……はるかさぁん、すてきですぅ……んぅ……」互いに互いのショーツを外す。クリトリスとクリトリスを重ね合わせ、擦りあう。
「あぁんっ……あぁっ……んぅこんなにきもちいいのひさしぶりぃ……きゃうんっ」「はるかさんにほめられたぁ……あぁっ、んっ」いつしか全裸になった俺たち二人は床に倒れこみあい、なだらかな白い曲線を絡ませた。喘ぎ声が誰もいない更衣室に響く。「うんっ、あっ、……あぁぁん……」「はるかさん……はるかさぁん……」柔らかい胸部が互いに形を変化させ、ふぬけたボールのようにへこみ、ふくらみ、ピンクの乳首は尖っていく。
「あっ……あっ……くるよぉ……ああぁん」「はるかさぁん……わたしもですぅ……んんぅ!」俺と彼女はより強く艶やかな身体と身体を擦り、絡ませ、揉みあう。どんどん快感は強くなっていって――――
「きゃっ、あっ、だめぇ、あ、ああん、もうおわりなのぉ……もっとぉ……あんっ!」「はるかさん……すごく、すごくかわいい…………あっ」
「あっ、あっ、やっ、だめぇ、イクのぉ、きゃうんっ、ん、あっ」「はるかさぁん、わたしもぉ、あっあああ」「いやあああああああああああああああああああっっきゃああああああんっ!」「は……はるかさん、いっしょにイクのぉ……あっ、ぅんっ、あっああああああああぁぁぁぁん……!」
お互いの陶器のような女の子の身体を痙攣させあう。愛液が床に飛び散る。はぁっ……はぁっ……上がった息を整える。あぁ、今日の夢にお母さんがでてこなけりゃいいけど……。次第に冷静になっていく頭の中、ようやくそれだけの言葉を浮かべることができた。「はるかさん……すごぉい……」
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息子には俺のファンだという女の子と仲良くなった、としか伝えなかった。もしかしたら、この話しをしているとき、端折っていても赤面していたのかもしれない。結局我に帰った俺はなんてことをしたんだ……と後悔の念に襲われた。しかし、彼女は「二人だけの秘密ですよ♪」とぎゅっと俺を抱きしめ帰宅した。オナニーもマトモにしていなかった俺には刺激や快感が強すぎて――息子が寝静まった深夜、ダブダブのパジャマを来た美少女に変身し、声を殺しながら自分の、17歳の女の子の嬌声を耳にしながら、乳首と女性器を弄りながら身体を丸まらせてベッドに沈み込みながら、性の気持ちよさに浸ったのは言うまでも無い。
スパムチェックに引っ掛かってしまったのはおそらくレス送信モード の『コメント』の下の『空欄』「書き込み時、ここを空欄にしてください」という所を見落としてしまったものと思います。
次回作、続編を楽しみにしています。
逆にTSアイドルとして、中年男性から美少女に変身するアイドルとして売り出した方が良かったのでは?