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清彦の憑依物語 3

2014/02/06 06:44:34
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【これまでのあらすじ】

TS学園の広大な敷地内にある、使用されていない立ち入り禁止の旧校舎に何年も過ごしていた幽霊・清彦は、旧校舎に入ってきた美人教師に偶然乗り移ってしまう。
その時は久しぶりに肉体を得た事、さらにその身体が魅力的な美しい女性の肉体になれたことに喜びを感じつつ、男ゆえ女性の身体に興味津々だった清彦はつい自慰行為をしてしまう。
イッた事で分離できたが、翌日再び昨夜の美人教師が旧校舎に入ってきた。
昨日の行為が忘れられない清彦は今度は自発的に美人教師。橘美咲先生に憑依する。
その直後に現れた美咲の尊敬する先輩教師、早川美紀先生はレズだった。
最近性格が豹変し、脅迫されてレズ行為を強要されていると、突然脳裏に浮かんだ記憶に戸惑いつつも、清彦は美咲先生に成りすましてレズ行為を愉しんでしまう。
だが清彦は、読み取れた美咲先生の記憶、最近性格が豹変した 早川美紀先生 に今の自分の状態から 早川先生も中身が別人でないかと疑う。
それは正解だった。

生前は今の清彦が憑依している橘美咲に付きまとい、ストーカーと化していた【笹川 治】は橘先生が相談した早川先生により
警察や弁護士によって近付くのが禁止された事に暴走し、強引に俺達の仲を認めて貰おうと勝手な考えで向かう途中で事故に遭い死亡したのだ。
だが死後、地縛霊としてこの世に残った笹川は、慰霊に来た早川先生が笹川の冥福を願い、笹川に対して心を開いた状態に付け込み、まんまと乗り移る事に成功し
生きた早川先生の肉体を得た事で地縛霊の状態から解放されて、取り込んだ早川先生の魂や肉体の記憶から本人に成り済ましていたのだ。

互いに正体を話し、男でありながら美女の肉体を得て人間として生きていける仲間として意気投合する。
早川先生となった笹川から、記憶の読み方や取り込んだ美咲先生の魂を上手く活用してて本人に成り済まして生きていくすべを学ぶ。
こうして橘美咲先生の身体だけでなく、記憶や癖等全てを持ちながら意識は清彦のまま橘美咲として生活を始める。
早川美紀先生に憑依した笹川と、2人は身体は女性、心は男として、他から見れば親密な仲の友人関係【勿論レズの恋人同士の関係は周囲には隠くしている】、
自分から見れば相手は美人の女性である正常な恋人関係、心は男同士のホモ行為みたいと笑いあいながら仲間として充実した日々を過ごしていた。

ある時、人気アイドル、パフォームの平瀬愛に憑依できた笹川治は、中身が笹川の平瀬愛に不満を抱き、ペア解消を求める武井舞に清彦が乗り移って 一緒に俺達がアイドル・バフォームをしようと誘う。
その提案に乗り、清彦は橘美咲先生から武井舞の身体に移動して憑依し、同じように舞の魂を取り込み、清彦自身が武井舞となる。
しかしそれは笹川が、橘美咲の身体から清彦を追い出す策略だった。
そんな事に気付かない清彦はまんまと笹川の策略に嵌まった事に気付かないまま、いつの間にか平瀬愛の身体からいなくなった笹川の代わりに平瀬愛に乗り移り、人気アイドル、パフォームとして多忙ではあるが充実したアイドル生活1ヶ月余りを過ごしていた。
そんな平瀬愛=清彦の元に、突然橘美咲からのメールが届く。

それは清彦に替わり、橘美咲に憑依していた笹川治からのメールだった。
橘美咲になって好き放題していた笹川治からのメールを読んだ清彦は
笹川が美咲先生の身体で好き勝手に生きている事で、自分達が自然の摂理に反して
憑依した女性達の人生を歪めてしまっている事を自覚し、笹川と対決することを決めたのだった。


僕達幽霊は生きてる人達に干渉してはいけないんだ。自然の摂理に反している。


今のパフォームの平瀬愛ちゃんと武井舞ちゃんだって、彼女達には自分の意思でこうして肉体関係を楽しんでいると思っているだろうけど
本当は僕に憑依されて、そうと自覚ないまま気付かないでレズ関係になってしまっているんだ!
橘先生もパフォームの2人も解放するんだ!
その時、急に僕の中に何か熱く力強い使命が生まれ理解した。
ああ、僕が幽霊として成仏しないでこの世に留まっていたのはこの為なんだと。

まずは舞ちゃんからだ。僕がそう考えただけで舞ちゃんは話を聞きに近くに来た。
「舞ちゃん、聞いて欲しいんだ。今のわたしは本当のわたしじゃない。僕は愛ちゃんに憑依した幽霊なんだ。君達に謝らないといけない事を僕はしてしまった・・・」
こうして僕はTS学園旧校舎の幽霊だった事。
橘美咲先生に偶然乗り移ってしまい魂が同化した為に橘美咲として生活していた事。
ストーカーだった笹川治が早川美紀先生に憑依し、彼女に成り済まして脅し、脅迫された橘先生がレズ関係を強制されていた事。
次に平瀬愛ちゃんが狙われた事。
平瀬舞ちゃんが笹川治になった事。そして解散の危機になった事。
彼の策略にまんまと乗ってしまい今度は僕が武井舞ちゃんに乗り移った事。
魂が2人に分かれて舞ちゃんが奴隷みたいになってしまった事。
一つ一つ丁寧に、謝罪しながら説明した。

「すると何 ? 今の愛は本物の愛じゃなくて幽霊の君が操っているの ? 私が愛に対するこの想いや気持ち、奉仕したいという感情が偽物だというの !? 」
「そうなんです。今から舞さんに残ってしまった僕の魂の30%を回収したいと思います」
「嫌よ!! 私が愛に対するこの気持ちは偽物なんかじゃないわ!」
「笹川治が愛ちゃんに乗り移って貴女にレズみたく迫ったり色々と変になっていた時、嫌がっていたじゃないですか。
解散まで考えて。
それが本当の貴女の気持ちなんです ! 今の舞さんは僕の魂に惑わされているんです!」
嫌がる彼女の手を握る。
僕が手を握りたいと念じれば彼女は逆らえないのだ。
手を繋ぎたくないと考える一方で自ら進んで手を繋いでしまう事に。
道が通じ僕は愛ちゃんの中に残りの魂を吸い込むようにこちらに引き寄せる。
「いや・・・いや・・・消えていく・・・愛に対する特別な感情が消えちゃうよ・・・」
泣き出す舞ちゃんを見るのは辛かったが、これも舞ちゃんを僕の魂の枷から解き放つ為だ。
「・・・・・・・・・・出てってよ・・・愛から出て行きなさいよ! この化け物!!!」
物凄い形相で僕を睨みつける舞さん。
ついさっきまであんなに愛し合っていたのに・・・でも仕方が無い。
だって彼女が好きだったのは愛ちゃんで、愛ちゃんを乗っ取っていた僕じゃない。
「出て行くから・・・最後に舞さんの身体を借ります」

繋ぎ合っていた手を通り、僕は一瞬で武井舞さんになった。
「愛さん。聞いて欲しい。さっきまで君の口で話していたのは僕なんだ。愛さんには自分の意思で、自分で考えて話をしていたと思っているんだろうけど実は違うんだ!」
清彦は愛さんの脳内の架空の人格ではなく本当に実在している事。
憑依されている場合、憑依した幽霊の意思を自分の意思としてしか認識できない事。
この1ヶ月間は僕が平瀬愛だった事。
この間の今の愛さんなら変だと思える事は全て僕と笹川治が原因で愛さんは操られていたに等しい事(本人には自分の意思で行動していたとしか考えられないだろうけど)

最後に僕の為に2人に多大な迷惑を掛けた事を真摯に謝った。

「出てきなさいよ・・・早く・・・舞の身体から出てって!! この化け物!!!」

痛い・・・辛い・・・悲しい・・・酷い事をしてしまった・・・罵られた・・・当然じゃないか・・・。

武井舞さんの身体から彼女の魂と分離し身体の外に出た瞬間、物凄いカで虚空に吸い込まれる感覚がして・・・僕は幽霊なのに気を失った。

気がつくと・・・あの旧校舎だ。

2ヶ月間、人間として生きた僕は・・・幽霊である、何も感じられない感覚、孤独感、虚無感に押し潰されそうになる・・・。

笹川治をなんとかしないと・・・。

それだけが僕を唯一支えてくれた。

ガシャーン!
その時、旧校舎の窓ガラスが割れてソフトボールの球が入ってきた。
そのボールを取りにポニーテールが似合う、ジャージ姿の美人女子高生が入ってきた。

その眩しい存在は、姿は、何も感じられない感覚、孤独感、虚無感に押し潰されそうになっていた僕に差しのべられた救いの手に見えた!

(地獄に仏とはこの事!お邪魔します!)
僕は直ぐに彼女の身体に自分の幽体の身体を重ねて入り込み、魂を融合して彼女になった。
(えっと、私は三年生でソフトボール部キャプテンの前田逸美よね・・・って、なんで自分のプロフィールなんて思い出してるんだろう・・・?
それよりボールを持って早く戻らないと!大事な試合が近い・・・けど、そんな事より笹川治をなんとかしないと!
・・・えっと、笹川治っていったい?・・・わかるわ・・・あの男・・・そうよ、奴を早くなんとかしないといけないわ!)



ボールを持った前田逸美は外に出ると顔に笑みを浮かべ、特徴的なポニーテールを揺らしながら旧校舎を後にしたのだった。

「キャプテン、すいません!ボール取りに行かせてしまって・・・」
新しい自分の体、前田逸美の後輩らしい女の子が申し訳なさそうにそう言って俺に駆け寄ってきた。
(後輩の誰だ?・・・逸美ちゃんを前面に出して・・・そうそう、佐藤晶子ちゃんよね。
私ったら、どうして部員の名前がわからなかったのかしら・・・?)
「いいのよ、晶子、あなたのおかげてこうして私になれたんだし」
彼女のおかげでこの前田逸美になれた僕の気持ちに呼応して、彼女の口から自然とそう言葉がもれる。

「はあ・・・?それより練習の続きをお願いします!」
ボールを受け取った晶子は帽子を取って私に頭を下げた。
「それより、私、急にどうしてもやらなきゃいけない事が出来たんで練習はあなた達でやっていてちょうだい」
本人が情熱を燃やし、大切にしていた部活の練習よりも、今の彼女にとって大事な事は笹川治を何とかすることになってしまっているので、彼女は平然とそう言ったのだった。

「え・・・だって今日の強化練習はキャプテンが組んだ特別なプログラムですからキャプテン無しでは到底・・・」
晶子は信じられない逸美の言動に絶句した。
(そうだったわね・・・やっぱり私が・・・いえ、そんな事やってる場合じゃないわ!私がいないと出来ないなら今日の練習は終わりよ、終わり!)
「なら今日の練習は終わりよ!皆すぐに片付けてシャワールームに・・・シャワーか・・・いいねぇ・・・ゴホン、シャワールームに向かいなさい!キャプテン命令よ!」
(女子高生とシャワールームに・・・!ぐふふ・・・!)
「ハイ!キャプテン!」
部員達は慌てて片付けをすると、シャワールームにむかったのだった。
シャワールームの脱衣所では、女子高生達が恥ずかしげもなく俺の目の前でジャージを脱いで次々と裸になっていく。
(ぐふふ!女子高生の裸がいっぱい!)
俺の度合いを上げた俺は、キョロキョロと女子高生達の裸を眺めたのだった。
ふとロッカーの扉の裏に付いている鏡に目がいくと、いつもキリッとしている逸美とは思えないようなだらしない顔をした逸美の姿が映っていた。
(そして俺も女子高生ー!)
俺はドキドキしながら今着ている前田逸美のジャージを脱いでいった。

ウキウキ気分で下着姿になったところで・・・やってしまった・・・。
もう人には干渉しないんだ! と決意していくらも経っていないのに・・・!

だって仕方ないじゃないか!幽霊の状態は辛いんだもの!
あの虚無な状態でいるところに突然目の前に、こんな魅力的で美人な女子高生が現れて、さらにその娘になれるなら誰だって憑依しちゃうよ!

・・・ごめんなさい。 ってわたし、自分にとても申し訳ない気分になってきたわ。
大事な練習を止めてしまって。 うーん、まだ大丈夫よ。
後2日くらいならなんとかなるわ。だから気にしないでいいわ、私。
せっかくだから今はシャワーで汗を流して気持ちよくなりましょう ♪

何だろう?
自分で勝手に落ち込んだり、それに対して自分を励ましたり元気付けるなんて変な感じ。
ブラを外しショーツを脱いだところで鏡に映った自分の姿にドキッとする。
何故か自分の裸に興奮したり見惚れてしまった。
何故か人気アイドルのパフォームの2人の事を思い浮かべた?
あの2人のエロチックな裸にはさすがに適わないけど健康的で別な方向性の魅力的な裸よね。
触っていいわよね? 自分の裸なんだし。エロい事をしなければ良いんだわ。
そんな事を考えていると、いつものように
「前田先輩、お背中流します」と後輩の佐藤晶子ちゃんが入ってきた!


【清彦の憑依物語 3】



「先輩、何かいつもと様子が違いますけど……どうかされたんですか?」
背中を流しながら流しながら佐藤晶子がためらいがちに話しかけて来た。
「ううん、何でもないのよ。心配しないで晶子ちゃん。あなたこそどうしたの? 普段ははこんな事しないのに? 」
佐藤晶子は幼さを残した顔を赤らめさせた。
「い、いえ尊敬する先輩が心配だったので…、ごめんなさい!」
ちょこんと僕に向かって頭を下げて来た。
「ふふ、良いのよ晶子…。」

シャワーを浴び終わると、職員室に向かい顧問に窓を割った事を報告して謝った。
前田逸美は普段の素行が良かったためか思ったほど顧問は怒らなかった。

「失礼しました!」
そういって扉を開けて職員室から出ようとすると、誰かとぶつかった。
「すいません!」そう言って相手の顔を見た、ぶつかった相手は………。

橘美咲先生だった。

「た、橘先生……。し、失礼しました…。」
「?いいのよ、前田さん気にしないでね」

そう言って橘美咲は、笑みを浮かべて職員室の中に入っていった。

「笹川治……。」
そう言って前田逸美の肉体にに宿った僕は手を握りしめた。
(今はどうしようもない…、この娘の…前田逸美の家に帰ろう…。)


こうして僕は…家に、仮初めの我が家に向かうのだった。

その日の夜、TS学園の美人教師、橘美咲は自分が住むアパートである男と密会を約束してその時を待ち侘びていた。

「くくく、早く来いよ。俺の肉棒ちゃん ♪ 」
その美しい美貌に厭らしい笑みを浮かべ、そのたわわな巨乳をひと揉みして喘ぎ声を出す。
その姿は学園で親しみやすい美人教師、生徒に信頼されている普段の姿とは大違いだ。
それもその筈。

今の橘美咲の肉体を自分の肉体として愉しんでいるのは本当の橘美咲ではない。
橘美咲の肉体を支配し、今の橘美咲をしているのは別人なのだ。

今の橘美咲の中身。
その中身・・・橘美咲の肉体を支配し、自分の身体にしている存在は男の幽霊だったのだ!

俺は…、笹川治という名の男だった、事故で死ぬまではな。

橘美咲の肉体に潜り込み、その肉体を支配した俺は、最近男との情事を交す事にハマっていた。
最初はクソ気持ち悪いと思っていたのだがなw

もちろん女同士の『雌口』をの擦りけ合う行為も悪くはないし、感情的な悦楽を得ることができるのだが、
女体の持つ性欲を満たすには至らないのだった。
ディルド、ピンクローター、電動こけし……。これらも使い続けると無機的なプラスチックの感覚に満足を得にくくなったのだ。
女の体を満足させる方法……、
『男女の営み』に身を委ねたのはそんな理由からだ。

そして先程言ったように今日も橘美咲である俺は、美咲のアパートの隣の部屋に住む男が来るのを待っていた。
名前は…、どうでもいい事だ。
俺の目的は奴の肉棒なのだからな。
ただ、どこかの大手企業の社員で妻子のある身、このアパートには単身赴任で越して来たんだそうだ。
奴にすれば赴任中の都合のいいセックスフレンドなのだろうが、
実際は橘美咲に憑依した俺を満足させるための、生きたディルドというわけだ。

美咲の勤める学園の同僚や、友人の男を試してみたが、コイツが一番のテクニシャンでデカいチン○を持っていたので、俺の、橘美咲のアソコの穴にぶち込む権利を与えてやったのさ。

『ピンポーン…』チャイムが鳴った。

「ふふっ、来たな。」
美咲の股間の割れ目から愛液が溢れ出て、下着を濡らした。

ドアを開けて迎え入れた男は美咲のショーツ一枚の格好に興奮し、廊下を服やズボンを脱ぎながら鼻息を荒くする。
「うふふ、せっかちさんネ ♪ 早く楽しみましょう 」
ベッドに先に横たわった美咲=俺はそう色っぽく囁いた。



美咲の部屋で、美咲と隣人の男との激しい性交渉が行われていた。
二人とも全裸で激しく体を重ね、シーツを濡らすほど汗をかいていた。

「ああっ!・・・あふっ いいわぁ ♪ た、体位を変えましょ 」

ベッドに仰向けになり、美咲が男の腰に座り込む、いわゆる騎乗位の姿勢だ。
劣情を刺激する艶めかしい腰、安産型の大きな美咲の尻を逞しい手が
がっちりと掴み、男は己が肉棒を美咲の中奥深くに突き入れ続けた。

「アっ、アアア!!ふっ太いのが、子宮にあたるううう!」
俺は自分の胸についている大きな乳房を両手で握りしめた、指が乳房にめり込み、乳房から噴き出た汗が滴り落ちる。
美咲の乳首はこれ以上ないほど勃起し、手のひらに尖りを感じていた。

「はぁはぁ…、うっっ……もうイキそうだ!!……うっ出る!」

俺の胎内にあるペニ○がより一層膨張したかと思うと、その先端から俺の中に何かが注がれた。
温かいものが膣の中に拡がっていく………。
その瞬間、俺の、美咲の肉体もオーガズムに達した。
「く、来るっ、あっーーー!!」

一瞬、意識が遠のき、男の上に倒れた…。
美咲の乳房が、男の胸板に潰される感触が胸から伝わる…。
股間からは男の肉棒が萎むのと同時に、汗や愛液以外の粘つく液体が溢れ出てくるのが感じられた……。

(やっぱり美咲の体は最高だぜ、それとこの『生きたディルド君』にも感謝しないとな♪)

「ん…、まだ子宮が疼きやがるぜ……。」


快楽の余韻に浸りながら、こうして夜は更けて行くのだった。

(橘先生があんな・・・でもなんでこんなに橘先生の事が気になって、わざわざ家に帰ってお父さんの双眼鏡もってこんなことして・・・
そもそも私、なんで橘先生の家を知って・・・いえ、そんな事ぜんぜん気にならないわ!
憎っき笹川治を倒すためですもの!そのために部活も切り上げたんだから!)
家に帰るなりランニング用のスパッツにTシャツに着替えた逸美は、父親の双眼鏡を持ち出し、
橘先生のマンションの向かいにある雑居ビルの屋上で先生の部屋を監視していてこの場面を見てしまったのだ。
学校での態度と全く違うエッチな姿に興奮した私は自然と自分の股間と胸に手が伸び、刺激していた。
「あっ・・・うっ・・・いい声・・・あんっ・・・逸美ったら、なんてエッチなコ・・・」
(あぁ・・・はっ、いかんいかん、ん?あれは・・・)
その時、私は眼下に見える道で、マスクに帽子を被り、お札を持った若い女性二人組を見かけて愕いた。
なんとあの人気アイドルパフォームの二人だったのだ。

二人は変装しており、特にパフォームの大ファンというわけでもない私だが、なぜたかパフォームの二人だという確信が持てたのだ。
(そうだ、笹川治は平瀬愛の大ファンだから、彼女達に協力してもらおう)
なぜだかそう思いついた私は、今まで会った事も無い筈の二人の元へと向かったのだった。

(私が清彦だと言うと話を聞いてくれなそうだから、それは隠して、逸美として話してみよう。っていうか当たり前よね、私は前田逸美なんだから・・・)
そんな不思議なことを考えながら雑居ビルを出た私は、マンションの下でボソボソと話し合ってる二人の側に歩いていった。
「ねぇ、舞、このお札を貼れば除霊出来るってホントなんでしょうね?」
「だって、番組で共演したあの有名な○×先生お墨付きなんだから、大丈夫よ、愛!」
「なら、笹川治が成功したら・・・」
「次は清彦ってヤツね!」
「私達をおもちゃにした報いを受けさせてやるわ!」
そんな話を二人は小声で話していた。
(うわっ、やっぱり私が清彦だって事はなんとしても隠さないと・・・って、私は逸美なんだから隠すも何もないのに・・・?
ま、そんな事全然気にならないわ!それよりもいきなりあの二人が笹川治の所に行ったとしても、簡単にお札とやらを貼らせて貰えるワケがないわ!
彼女達になんとか話をして、笹川治退治に協力してもらわないと!)

「あの・・・すみません。パフォームのお二人ですよね?」
私はなぜか彼女達がパフォームである確信を持ちながらそう話しかけた。
「え・・・」
「はい・・・でもなんで・・・」

私は、「自分は○×先生の弟子で、先生から大体の話を聞き、自分の学校の先生が笹川治なる悪霊に取りつかれていること知って、二人を助けてやってくれと言われた」
という感じで、逸美として考えられうる限りの嘘をついて状況を説明し、協力を仰ぐべく説得をした。

二人は、こんな夜中に、体のラインを強調するようなピチピチのスパッツとTシャツを着た高校生ぐらいの女の子に驚くべき内容の話をされて驚いた様子だった。
「ねえ、舞、どう思う?」
ちょっとおっとりしている愛は、しっかり者の舞に判断を求めた。

「うん・・・そうね・・・協力者が出来るのは嬉しいけど、ちょっと彼女の話って突拍子も無いというか、それでいて状況に詳しすぎるというか・・・あ、あなたまさか・・・本・・・」
舞はハッと何かに気付いた表情を浮かべると私を指差した。
(さすが舞は鋭いな!えぇい、面倒だ!)
俺の意識を前面に出した俺は、俺を指差した手を握ると、[道]を通じて30%だけ俺の魂を送り込んだのだった。
「・・・当に○×先生の弟子のようね!あなたのことを全面的に信用するわ!愛、彼女のことは全面的に信頼していいと思うわ!皆で協力して笹川治を退治しましょう!」
途端に舞は俺に協力的になった。
「そうなの!舞が言うなら安心だわ!でもその後は清彦もよ!」
愛はそう答えた。
「えぇ。でも、清彦君はもう許してあげてもいいんじゃないかしら。彼、正直に私達に話してくれて謝ったんだから、ね?」
舞は途端に俺に同情的になり、俺をかばってくれる。
「もう!わかったわ、まずは笹川治よね!」
愛もとりあえずそう言って頷いた。
(ふう、危なかったぜ・・・きっと私の説得の熱意が通じたのね!全面的に信用してもらえるなんて、これは都合がいいわ!
きっと舞さんは私の思い通りになってくれる確信があるもの!うふふ・・・!)
俺は再び逸美を全面に出しながら心の奥底でほくそ笑んだのだった。
「・・・というわけなのよ、ね、お願い!」
「え・・・じゃあ私におとりになれと・・・?ちょっと舞ぃ・・・!」
私は、細かい作戦は全く未定だったが、とりあえずの方針として、笹川治が愛の事を橘先生の次に気に入っていることを説明し、彼女をおとりとしてヤツをおびき出す事を提案した。

さすがにそれは怖いと、愛は舞に助けを求めた。
(やっぱり私の説得だけじゃダメね・・・でも・・・!)
「ねぇ、舞さんからも彼女におとりになるように説得して頂戴、ね?」
私は舞さんに説得してもらうように促した。
「そんな、愛をおとりにだなんてそんな作戦・・・いいわね!愛、協力して頂戴。アイツを倒すためには絶対に貴女が囮になることが必要よ!私、急に確信が持てたわ!ね、愛、お願い!」
舞はそう愛を説得してくれた。
「えぇ・・・舞まで・・・でも、舞がそう言うなら・・・」
愛は俯きながらもおとりになることを渋々了承した。
(よしよし、どっちも俺が説得したようなもんだけどね!ご協力ありがとう、舞さん!)

でも本当にこんな方法でいいのか?
確かに笹川治を封印か浄化、成仏させて橘先生を解放しなければならないけれど。
いくらその行為が正しいのだとしても、嘘をついて(もしくは隠し事をして)騙したような形で行うのは・・・。
正直2人が持っているお札が怖い。
逸美ちゃんは何とも感じていないようだけど、逸美ちゃんの身体にピッタリと納まっている僕の霊体の身体では物凄い強力なカを感じる。
だが僕は2人の真の協力を得ないとダメなんだ。

その為には偽っていたのではダメなんだ。
僕は逸美ちゃんになり舞さんの手を握ると先程移動させた僕の魂を全て戻した。
咄嗟に身構えた武井舞さんだったが
「そこのファミレスでお話ししたい事があります。」と2人を誘うと何も言わずに「愛、行こう」と行ってくれた。

だが、舞がそう言ってくれたのは、僕の魂の影響下で「この話は信用できる」「この人と協力して笹川治を退治しよう」「清彦は許してやろう」と、
まるで自分の意思であるかのように考えたからであったのだ。

つまり舞は、逸美の事を信用し、清彦への敵愾心が無くなった(無くされた)からこそ、逸美である僕の言葉に従ってくれただけというわけだ。
ファミレスに入りウェイトレスに案内されて、3人はテーブル席に座った。

「で…、協力してくれるのは分かったけど、これ以上の話って何?」
怪訝な表情を浮かべた平瀬愛が口火を切った。

「………実は、本当の私は前田逸美ではありません。
今話している、この身体の名前は 前田逸美ですけど・・・。
この身体は借り物で本当の私は……、本当の僕はあなた方に先日まで憑依し続けていた『幽霊の』清彦といいます。」

「やっぱりね、霊能力者の先生の弟子だなんて、変だと思ったのよ。
で……、これをあなたに使わない理由を説明してくれる?」
怒りの形相の平瀬愛は、お札を手にしながらそういった。それに比べて武井舞の反応は鈍い。
僕の魂を吹き込まれた影響が抜けきっていないのだろう。

「すいませんでした…、申し開きのしようもありません……。」
僕は悄然として頭を下げた……。

「……まあ、取り敢えずいいわ。あなた私たちの体から離れた時に言ったわよね。
もう一匹、凶悪な幽霊がいて、そいつが事の元凶だって。」

僕は僕が平瀬愛さんだった時に、橘先生の名で笹川治から送られてきたメールの内容が本当である事を
周囲のお客さん達に聞こえないように、またつい先程まで屋上からこの双眼鏡で見てきたままの事を話すと2人は相当頭にきたようだ。
(武井舞さんも影響が抜け本来の正常な状態に戻った)
こうして今この瞬間も、ストーカーだった笹川治は幽霊になって橘先生に乗り移って、橘美咲先生の全てを手に入れてさらに先生の人生を滅茶苦茶にしている。
しかも本物の橘先生はそれを自分から望んでやっていると真実に気付かないで。

恥ずかしい話、あのメールを読むまで僕もあなた達2人に同じ事をしていた (ただ男性相手とHしなかっただけに過ぎない) 自覚がなかった。

自分が橘美咲だった時に橘先生がどれだけ立派で素晴らしい人間だったか知っているだけになんとか解放したい。
また彼女の身体から追い出すだけでは、別の人間で笹川はまた同じ様に自分の欲望をその乗り移った人間の身体で繰り返し、被害者が増えるだけ。
本来この世に存在してはいけない、この世の摂理に反しているこの状態に終止符を打ちたいと考えていると伝えた。

「いいでしょう協力しましょう。あなたが正体を現さなかったら、何も分らなかったんだしね。」
「愛、いいの!?」
武井舞は驚いたが、愛はそれに答えずに続けた。
「但しこれは、そのストーカー幽霊を封印するまでの執行猶予期間よ! そいつを倒したら、後は分かっているでしょうね?」
「はい…、分かっています。」

こうして僕はパフォームの二人の協力を取り付けることが出来たのだった。

ただ、お札の能力を最大限に発揮するには時間と準備がいるらしい。それについては
「まだ完全に信用した訳じゃないのよ!」と、教えて貰えなかったが……。
前田逸美の連絡先を教えて、今晩の所は二人と別れた。

僕はまだ暫くの間、前田逸美として生活する事になった。
反省こそしたものの、女の子になれる喜びは正直捨てがたい。
後輩の佐藤晶子ちゃんとのガールズトークや、さっき双眼鏡のレンズに越しに見た、橘先生の痴態を思い出すと逸美の体の芯が熱を帯びるのを感じた。

正邪もろもろの感情を抱きつつ、前田逸美としての生活が始まるのだった………。




昨夜、清彦やパフォームの二人組が自分を倒そうとしている事など知らない笹川治は今日も橘美咲としての日常を満喫していた。

…だが、今日の笹川治は不機嫌だった。

橘美咲の肉体に乗り移って以来、健康な美咲の体で官能の日々を過ごしていたのだが、ここ最近体の気怠さを感じていた。
(風邪でもひいたか?)
今日は休むとするか、風邪のため休みたいと学園に電話し休暇を貰った。
「こんな時はゆっくりと風呂にでも浸かるか…。」

脱衣所で衣服を脱ぎながら、姿見に美咲の体を映しだす。
「最近ブラがキツくなったな。」
両手で乳房を下から持ち上げる、美咲になりたての頃に比べて乳房が張りつめ、重みが増していた。以前より大きくなった気がする。
乳首を指で摘まんでみると、これも少し大きくなった様だ。
乳輪に注目してみるとピンク色だったものが薄らと赤みが強くなった色に変わっていた。

腹に手を当て、腹から腰そして尻へと手を滑らせる。
鏡に背を向け上半身を振り向けて後姿を鏡に映しだした。
見事な桃尻は相変わらずだが、脂肪分が増えたようで、より丸みを帯びた形に変化していた。

「ははっ、この美咲の体も俺専用にカスタマイズされて来たな ♪ 」

ぺしぺしとお尻を軽く叩きつつ、そんな事を言いながら風呂に入った。

風呂から出てバスタオルを体に巻き付け、冷蔵庫に向かい牛乳を取り出すとそれをゴクゴクと喉を鳴らして飲み下した。
コップに注いだ牛乳を半分ほど飲んだ時、猛烈な吐き気を感じて流し台に胃の中身を全吐き出した。
「う、うっっ、げほげほっ!」
(いったいどうしたって云うんだ!)

フラフラとソファーに腰かけ原因を考えた。
美咲は子供の頃から健康優良児でこういった嘔吐の経験は記憶にない、それでも美咲の記憶を探るとある可能性に思い至った。
慌てて服を着て近所のドラッグストアに行き、ある物を購入してアパートに帰ってくると、すぐさまトイレに駆けこんだ。

買ってきた物は妊娠検査薬、それは陽性を示していた。

美咲の体は…、美咲の胎内には新しい命が宿っていた。





【清彦の憑依物語 4】につづく







★★★オリジナル投稿文章★★★





… 無題 Name きよひこ 13/04/14(日)19:57 ID:LgpEzl7U No.33072 [GJ] [Boo]
武井舞さんの身体から彼女の魂と分離し身体の外に出た瞬間、物凄いカで虚空に吸い込まれる感覚がして・・・僕は幽霊なのに気を失った。

気がつくと・・・あの旧校舎だ。


2ヶ月間、人間として生きた僕は・・・幽霊である、何も感じられない感覚、孤独感、虚無感に押し潰されそうになる・・・。

笹川治をなんとかしないと・・・。 それだけが僕を唯一支えてくれた。
だが身体も無いのにどうやって・・・。

… 無題 Name きよひこ 13/04/14(日)19:58 ID:LgpEzl7U No.33073 [GJ] [Boo]
ガシャーン!
その時、旧校舎の窓ガラスが割れてソフトボールの球が入ってきた。
そのボールを取りに、肌が健康的に褐色でショートヘアーが似合う、ジャージ姿の美人女子高生が入ってきた。
(飛んで火に入るなんとやら!お邪魔しまーす!)
俺はすかさず彼女の中に飛び込み、魂を融合して彼女になった。
(えっと、私は三年生でソフトボール部キャプテンの前田逸美よね・・・って、なんで自分のプロフィールなんて思い出してるんだろう・・・それよりボールを持って早く戻らないと!大事な試合が近い・・・けど、そんな事より笹川治をなんとかしないと!・・・えっと、笹川治って一体・・・わかるわ・・・そうよ、奴を早くなんとかしないといけないわ!)
ボールを持った前田逸美はフラフラと頭を抑えながら旧校舎を後にしたのだった。
(もう旧校舎に誰も来ないんじゃないかと思ってたからラッキーだよな!なってたって健康的な美人だしな!)
前田逸美として歩きながら。僕は新しい自分の体をなで回した。

… 無題 Name きよひこ 13/04/14(日)19:59 ID:LgpEzl7U No.33074 [GJ] [Boo]
「キャプテン、すいません!ボール取りに行かせてしまって・・・」
(後輩の誰だ?・・・逸美ちゃんを前面に出して・・・そうそう、佐藤晶子ちゃんよね。私ったら、どうして部員の名前がわからなかったのかしら・・・)
新しい自分の体、前田逸美の後輩、佐藤晶子が申し訳なさそうにそう言って俺に駆け寄ってきた。
「いいのよ、晶子、あなたのおかげてこうして私になれたんだし」
彼女のおかげでこの前田逸美になれた僕の気持ちに呼応して、彼女の口から自然とそう言葉がもれる。
「はあ・・・?それより練習の続きをお願いします!」
ボールを受け取った晶子は帽子を取って私に頭を下げた。
「それより、私、急にどうしてもやらなきゃいけない事が出来たんで練習はあなた達で適当にやっていてちょうだい」
本人が情熱を燃やし、大切にしていた部活の練習よりも、今の彼女にとって大事な事は笹川治を何とかすることになってしまっているので、彼女は平然とそう言ったのだった。

… 無題 Name きよひこ 13/04/14(日)20:00 ID:LgpEzl7U No.33075 [GJ] [Boo]
「え・・・だって今日の強化練習はキャプテンが組んだ特別なプログラムですからキャプテン無しでは到底・・・」
晶子は信じられない逸美の言動に絶句した。
(そうだったわね・・・やっぱり私が・・・いえ、そんな事やってる場合じゃないわ!私がいないと出来ないなら今日の練習は終わりよ、終わり!)
「なら今日の練習は終わりよ!皆すぐに片付けてシャワールームに・・・シャワーか・・・いいねぇ・・・ゴホン、シャワールームに向かいなさい!キャプテン命令よ!」
(女子高生とシャワールームに・・・!ぐふふ・・・!)
「ハイ!キャプテン!」
部員達は慌てて片付けをすると、シャワールームにむかったのだった。
シャワールームの脱衣所では、女子高生達が恥ずかしげもなく俺の目の前でジャージを脱いで次々と裸になっていく。
(ぐふふ!女子高生の裸がいっぱい!)
俺の度合いを上げた俺は、キョロキョロと女子高生達の裸を眺めたのだった。
ふとロッカーの扉の裏に付いている鏡に目がいくと、いつもキリッとしている逸美とは思えないようなだらしない顔をした逸美の姿が映っていた。
(そして俺も女子高生ー!)
俺はドキドキしながら今着ている前田逸美のジャージを脱いでいった。

… 無題 Name きよひこ 13/04/14(日)20:01 ID:LgpEzl7U No.33076 [GJ] [Boo]
ウキウキ気分で下着姿になったところで・・・やってしまった・・・。
もう人には干渉しないんだ! と決意していくらも経っていないのに・・・!

だって仕方ないじゃないか!幽霊の状態は辛いんだもの!
あの虚無な状態でいるところに突然目の前に、こんな魅力的で美人な女子高生が現れて、さらにその娘になれるなら誰だって憑依しちゃうよ!

・・・ごめんなさい。 ってわたし、自分にとても申し訳ない気分になってきたわ。
大事な練習を止めてしまって。 うーん、まだ大丈夫よ。
後2日くらいならなんとかなるわ。だから気にしないでいいわ、私。
せっかくだから今はシャワーで汗を流して気持ちよくなりましょう ♪

… 無題 Name きよひこ 13/04/14(日)20:02 ID:LgpEzl7U No.33077 [GJ] [Boo]
何だろう?
自分で勝手に落ち込んだり、それに対して自分を励ましたり元気付けるなんて変な感じ。
ブラを外しショーツを脱いだところで鏡に映った自分の姿にドキッとする。
何故か自分の裸に興奮したり見とれてしまった。
何故か人気アイドルのパフォームの2人の姿が思い浮かぶ?
あの2人のエロチックな裸にはさすがに適わないけど健康的で別な方向性の魅力的な裸だ。
触っていいよね? 自分の裸だし。エロい事をしなければ良いんだから。
そんな事を考えていると、いつものように
「前田先輩、お背中流します」と後輩の佐藤晶子ちゃんが入ってきた!

… 無題 Name きよひこ 13/04/14(日)20:51 ID:0MTIjOfM No.33081 [GJ] [Boo]
「先輩、何かいつもと様子が違いますけど……
どうかされたんですか?」
背中を流しながら流しながら佐藤晶子がためらいがちに
話しかけて来た。
「ううん、何でもないのよ。心配しないで晶子ちゃん。
あなたこそどうしたの?普段ははこんな事しないのに。」
佐藤晶子は幼さを残した顔を赤らめさせた。
「い、いえ尊敬する先輩が心配だったので…、ごめんなさい!」
ちょこんと僕に向かって頭を下げて来た。
「ふふ、良いのよ晶子…。」

シャワーを浴び終わると、職員室に向かい顧問に窓を割った事
を報告して謝った。前田逸美は普段の素行が良かったためか
思ったほど顧問は怒らなかった。

「失礼しました!」
そういって扉を開けて職員室から出ようとすると、誰かとぶつ
かった。
「すいません!」そう言って相手の顔を見た、ぶつかった相手は………。


橘美咲だった。


「た、橘先生……。し、失礼しました…。」
「?いいのよ、前田さん気にしないでね」

そう言って橘美咲は、笑みを浮かべて職員室の中に入っていった。

「笹川治……。」
そう言って前田逸美の肉体にに宿った僕は手を握りしめた。
(今はどうしようもない…、この娘の…前田逸美の家に帰ろう…。)


こうして僕は…家に、仮初めの我が家に向かうのだった。

… 無題 Name きよひこ 13/04/14(日)20:57 ID:0MTIjOfM No.33082 [GJ] [Boo]
その日の夜、橘美咲は自分が住むアパートで、ある男と密会していた。
俺は…、笹川治という名の男だった、事故で死ぬまではな。

橘美咲の肉体に潜り込み、その肉体を支配した俺は、男との情事を交していた。
最初はクソ気持ち悪いと思っていたのだが、女同士の『雌口』をの擦りけ合う行為も
悪くはないし、感情的な悦楽を得ることができるのだが、女体の持つ性欲を
満たすには至らないのだった。ディルド、ピンクローター、電動こけし……。これらも使い続けると
無機的なプラスチックの感覚に満足を得にくくなったのだ。女の体を満足させる方法……、
『男女の営み』に身を委ねたのはそんな理由からだ。

今日も橘美咲である俺は、美咲のアパートの隣の部屋に住む男が来るのを待っていた。
名前は…、どうでもいい事だ。俺の目的は奴の肉棒なのだからな。
ただ、どこかの大手企業の社員で妻子のある身、このアパートには単身赴任で越して
来たんだそうだ。奴にすれば赴任中の都合のいいセックスフレンドなのだろうが、実際は
橘美咲に憑依した俺を満足させるための、生きたディルドというわけだ。

美咲の勤める学園の同僚や、友人の男を試してみたが、コイツが一番のテクニシャンで
デカいチン○を持っていたので、俺の、橘美咲のアソコの穴にぶち込む権利を与えてやったのさ。

… 無題 Name きよひこ 13/04/14(日)20:58 ID:0MTIjOfM No.33083 [GJ] [Boo]
『ピンポーン…』チャイムが鳴った。

「ふふっ、来たな。」
美咲の股間の割れ目から愛液が溢れ出て、下着を濡らした。


美咲の部屋で、美咲と隣人の男との激しい性交渉が行われていた。
二人とも全裸で激しく体を重ね、シーツを濡らすほど汗をかいていた。

男がベッドに仰向けになり、美咲が男の腰に座り込む、いわゆる騎乗位の姿勢だ。
劣情を刺激する艶めかしい腰、安産型の大きな美咲の尻を逞しい手が
がっちりと掴み、男は己が肉棒を美咲の中奥深くに突き入れ続けた。

「アっ、アアア!!ふっ太いのが、子宮にあたるううう!」
俺は自分の胸についている大きな乳房を両手で握りしめた、指が乳房に
めり込み、乳房から噴き出た汗が滴り落ちる。
美咲の乳首はこれ以上ないほど勃起し、手のひらに尖りを感じていた。

… 無題 Name きよひこ 13/04/14(日)20:58 ID:0MTIjOfM No.33084 [GJ] [Boo]
「はぁはぁ…、うっっ……もうイキそうだ!!……うっ出る!」

俺の胎内にあるペニ○がより一層膨張したかと思うと、その先端から俺の中に
何かが注がれた。温かいものが膣の中に拡がっていく………。
その瞬間、俺の、美咲の肉体もオーガズムに達した。
「く、来るっ、あっーーー!!」

一瞬、意識が遠のき、男の上に倒れた…。
美咲の乳房が、男の胸板に潰される感触が胸から伝わる…。
股間からは男の肉棒が萎むのと同時に、汗や愛液以外の粘つく液体が
溢れ出てくるのが感じられた……。

(やっぱり美咲の体は最高だぜ、それとこの『生きたディルド君』にも
感謝しないとな♪)

「ん…、まだ子宮が疼きやがるぜ……。」


快楽の余韻に浸りながら、こうして夜は更けて行くのだった。

… 無題 Name きよひこ 13/04/14(日)23:38 ID:TZXtsgDw No.33086 [GJ] [Boo]
(橘先生があんな・・・でもなんでこんなに橘先生の事が気になって、わざわざ家に帰ってお父さんの双眼鏡もってこんなことして・・・そもそも私、なんで橘先生の家を知って・・・いえ、そんな事ぜんぜん気にならないわ!憎っき笹川治を倒すためですもの!そのために部活も切り上げたんだから!)
家に帰るなりランニング用のスパッツにTシャツに着替えた逸美は、父親の双眼鏡を持ち出し、橘先生のマンションの向かいにある雑居ビルの屋上で先生の部屋を監視していてこの場面を見てしまったのだ。
学校での態度と全く違うエッチな姿に興奮した私は自然と自分の股間と胸に手が伸び、刺激していた。
「あっ・・・うっ・・・いい声・・・あんっ・・・逸美ったら、なんてエッチなコ・・・」
(あぁ・・・はっ、いかんいかん、ん?あれは・・・)
その時、私は眼下に見える道で、マスクに帽子を被り、お札を持った若い女性二人組を見かけて愕いた。
なんとあの人気アイドルパフォームの二人だったのだ。

二人は変装しており、特にパフォームの大ファンというわけでもない私だが、なぜたかパフォームの二人だという確信が持てたのだ。
(そうだ、笹川治は平瀬愛の大ファンだから、彼女達に協力してもらおう)
なぜだかそう思いついた私は、今まで会った事も無い筈の二人の元へと向かったのだった。

… 無題 Name きよひこ 13/04/14(日)23:51 ID:TZXtsgDw No.33087 [GJ] [Boo]
(私が清彦だと言うと話を聞いてくれなそうだから、それは隠して、逸美として話してみよう。っていうか当たり前よね、私は前田逸美なんだから・・・)
そんな不思議なことを考えながら雑居ビルを出た私は、マンションの下でボソボソと話し合ってる二人の側に歩いていった。
「ねぇ、舞、このお札を貼れば除霊出来るってホントなんでしょうね?」
「だって、番組で共演したあの有名な○×先生お墨付きなんだから、大丈夫よ、愛!」
「なら、笹川治が成功したら・・・」
「次は清彦ってヤツね!」
「私達をおもちゃにした報いを受けさせてやるわ!」
そんな話を二人は小声で話していた。
(うわっ、やっぱり私が清彦だって事はなんとしても隠さないと・・・って、私は逸美なんだから隠すも何もないのに・・・ま、そんな事全然気にならないわ!それよりもいきなりあの二人が笹川治の所に行ったとしても、簡単にお札とやらを晴らせてもらえるワケがないわ!彼女達になんとか話をして、笹川治退治に協力してもらわないと!)

… 無題 Name きよひこ 13/04/15(月)00:24 ID:L8VJjGII No.33089 [GJ] [Boo]
「あの・・・すみません。パフォームのお二人ですよね?」
私はなぜか彼女達がパフォームである確信を持ちながらそう話しかけた。
「え・・・」
「はい・・・でもなんで・・・」

私は、「自分は○×先生の弟子で、先生から大体の話を聞き、自分の学校の先生が笹川治なる悪霊に取りつかれていること知って、二人を助けてやってくれと言われた」という感じで、逸美として考えられうる限りの嘘をついて状況を説明し、協力を仰ぐべく説得をした。

… 無題 Name きよひこ 13/04/15(月)00:25 ID:L8VJjGII No.33090 [GJ] [Boo]
二人は、こんな夜中に、体のラインを強調するようなピチピチのスパッツとTシャツを着た高校生ぐらいの女の子に驚くべき内容の話をされて驚いた様子だった。
「ねえ、舞、どう思う?」
ちょっとおっとりしている愛は、しっかり者の舞に判断を求めた。

… 無題 Name きよひこ 13/04/15(月)00:30 ID:L8VJjGII No.33092 [GJ] [Boo]
「うん・・・そうね・・・協力者が出来るのは嬉しいけど、ちょっと彼女の話って突拍子も無いというか、それでいて状況に詳しすぎるというか・・・あ、あなたまさか・・・本・・・」
舞はハッと何かに気付いた表情を浮かべると私を指差した。
(さすが舞は鋭いな!えぇい、面倒だ!)
俺の意識を前面に出した俺は、俺を指差した手を握ると、[道]を通じて30%だけ俺の魂を送り込んだのだった。
「・・・当に○×先生の弟子のようね!あなたのことを全面的に信用するわ!愛、彼女のことは全面的に信頼していいと思うわ!皆で協力して笹川治を退治しましょう!」
途端に舞は俺に協力的になった。
「そうなの!舞が言うなら安心だわ!でもその後は清彦もよ!」
愛はそう答えた。
「えぇ。でも、清彦君はもう許してあげてもいいんじゃないかしら。彼、正直に私達に話してくれて謝ったんだから、ね?」
舞は途端に俺に同情的になり、俺をかばってくれる。
「もう!わかったわ、まずは笹川治よね!」
愛もとりあえずそう言って頷いた。
(ふう、危なかったぜ・・・きっと私の説得の熱意が通じたのね!全面的に信用してもらえるなんて、これは都合がいいわ!きっと舞さんは私の思い通りになってくれる確信があるもの!うふふ・・・!)
俺は再び逸美を全面に出しながら心の奥底でほくそ笑んだのだった。

… 無題 Name きよひこ 13/04/15(月)01:47 ID:L8VJjGII No.33102 [GJ] [Boo]
「・・・というわけなのよ、ね、お願い!」
「え・・・じゃあ私におとりになれと・・・?ちょっと舞ぃ・・・!」
私は、細かい作戦は全く未定だったが、とりあえずの方針として、笹川治が愛の事を橘先生の次に気に入っていることを説明し、彼女をおとりとしてヤツをおびき出す事を提案した。

さすがにそれは怖いと、愛は舞に助けを求めた。
(やっぱり私の説得だけじゃダメね・・・でも・・・!)
「ねぇ、舞さんからも彼女におとりになるように説得して頂戴、ね?」
私は舞さんに説得してもらうように促した。
「そんな、愛をおとりにだなんてそんな作戦・・・いいわね!愛、協力して頂戴、アイツを倒すためには絶対にあなたがおとりになることが必要よ!私、急に確信が持てたわ!ね、愛、お願い!」
舞はそう愛を説得してくれた。
「えぇ・・・舞まで・・・でも、舞がそう言うなら・・・」
愛は俯きながらもおとりになることを渋々了承した。
(よしよし、どっちも俺が説得したようなもんだけどね!ご協力ありがとう、舞さん!)

… 無題 Name きよひこ 13/04/15(月)10:50 ID:N4dFMcQc No.33108 [GJ] [Boo]
でも本当にこんな方法でいいのか?
確かに笹川治を封印か浄化、成仏させて橘先生を解放しなければならないけれど。
いくらその行為が正しいのだとしても、嘘をついて(もしくは隠し事をして)騙したような形で行うのは・・・。
正直2人が持っているお札が怖い。
逸美ちゃんは何とも感じていないようだけど、逸美ちゃんの身体にピッタリと納まっている僕の霊体の身体では物凄い強力なカを感じる。
だが僕は2人の真の協力を得ないとダメなんだ。

その為には偽っていたのではダメなんだ。
僕は逸美ちゃんになり舞さんの手を握ると先程移動させた僕の魂を全て戻した。
咄嗟に身構えた武井舞さんだったが
「そこのファミレスでお話ししたい事があります。」と2人を誘うと何も言わずに「愛、行こう」と行ってくれた。

… 無題 Name きよひこ 13/04/15(月)14:38 ID:K35HFgRQ No.33109 [GJ] [Boo]
だが、舞がそう言ってくれたのは、僕の魂の影響下で「この話は信用できる」「この人と協力して笹川治を退治しよう」「清彦は許してやろう」と、まるで自分の意思であるかのように考えたからであったのだ。

つまり舞は、逸美の事を信用し、清彦への敵愾心が無くなった(無くされた)からこそ、逸美である僕の言葉に従ってくれただけというわけだ。

… 無題 Name きよひこ 13/04/15(月)15:34 ID:5Ot8ZBW2 No.33111 [GJ] [Boo]
ファミレスに入りウェイトレスに案内されて、3人はテーブル席に座った。

「で…、協力してくれるのは分かったけど、これ以上の話って何?」
怪訝な表情を浮かべた平瀬愛が口火を切った。

「………実は、本当の私は、本物の前田逸美ではありません。この体は借り物で
本当の私は……、僕はあなた方に憑依し続けていた『幽霊の』清彦といいます。」

「やっぱりね、霊能力者の先生の弟子だなんて、変だと思ったのよ。
で……、これをあなたに使わない理由を説明してくれる?」
怒りの形相の平瀬愛は、お札を手にしながらそういった。それに比べて武井舞の反応は鈍い
僕の魂を吹き込まれた影響が抜けきっていないのだろう。

「すいませんでした…、申し開きのしようもありません……。」
僕は悄然として頭を下げた……。

「……まあ、取り敢えずいいわ。あなた私たちの体から離れた時に言ったわよね。
もう一匹、凶悪な幽霊がいて、そいつが事の元凶だって。」

… 無題 Name きよひこ 13/04/15(月)16:33 ID:N4dFMcQc No.33116 [GJ] [Boo]
僕は僕が平瀬愛さんだった時に、橘先生の名で笹川治から送られてきたメールの内容が本当である事を周囲のお客さん達に聞こえないように、
つい先程まで屋上からこの双眼鏡で見てきたままの事を話すと2人は相当頭にきたようだ。
(武井舞さんも影響が抜け本来の正常な状態に戻った)
こうして今この瞬間も、ストーカーだった笹川治は幽霊になって橘先生に乗り移って、橘美咲先生の全てを手に入れてさらに先生の人生を滅茶苦茶にしている。
しかも本物の橘先生はそれを自分から望んでやっていると真実に気付かないで。

恥ずかしい話、あのメールを読むまで僕もあなた達2人に同じ事をしていた (ただ男性相手とHしなかっただけに過ぎない) 自覚がなかった。

自分が橘美咲だった時に橘先生がどれだけ立派で素晴らしい人間だったか知っているだけになんとか解放したい。
また彼女の身体から追い出すだけでは、別の人間で笹川はまた同じ様に自分の欲望をその乗り移った人間の身体で繰り返し、被害者が増えるだけ。
本来この世に存在してはいけない、この世の摂理に反しているこの状態に終止符を打ちたいと考えていると伝えた。

… 無題 Name きよひこ 13/04/15(月)16:45 ID:5Ot8ZBW2 No.33117 [GJ] [Boo]
「いいでしょう協力しましょう。あなたが正体を現さなかったら、何も分らなかったんだしね。」

「愛、いいの!?」
武井舞は驚いたが、愛はそれに答えずに続けた。
「但しこれは、そのストーカー幽霊を封印するまでの執行猶予期間よ!
そいつを倒したら、後は分かっているでしょうね?」

「はい…、分かっています。」

こうして僕はパフォームの二人の協力を取り付けることが出来たのだった。
ただ、お札の能力を最大限に発揮するには時間と準備がいるらしい。それについては
「まだ完全に信用した訳じゃないのよ!」と、教えて貰えなかったが……。
前田逸美の連絡先を教えて、今晩の所は二人と別れた。

僕はまだ暫くの間、前田逸美として生活する事になった。反省こそ
したものの、女の子になれる喜びは正直捨てがたい。
後輩の佐藤晶子ちゃんとのガールズトークや、さっき双眼鏡のレンズに越しに見た、
橘先生の痴態を思い出すと逸美の体の芯が熱を帯びるのを感じた。

正邪もろもろの感情を抱きつつ、前田逸美としての生活が始まるのだった………。

【清彦の憑依物語 4】につづく

【清彦の憑依物語 3】は掲載したところ、原文まで掲載するととても長いので
一度掲載した部分から、約半分で編集し直しました。
分けた後半部分は【清彦の憑依物語 4】として後日掲載します。
たちは板のいち清彦
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3.100きよひこ
続き待ってました。
18.100きよひこ
俺に善し♪皆に好し♪♪
20.100きよひこ
続きが楽しみです!