「うおっ!これが俺かよ!?」
とある海水浴場に隣接する旅館の一室で鏡に向かって男言葉で話す、黒いビキニ水着姿の美少女。
その美少女の正体は俺、橘清彦というどこにでもいる普通の男子高校生だ。
その普通の男子高校生がこんな可愛い美少女の姿になっているのはあるアプリが理由だ。
偶然見つけたアプリ、【へんしん】
カメラで撮影した人物を自分の身体に反映する。という冗談みたいなモノだったが、
ダメ元で半分はネタのつもりで入れてみたが実はそのまま試す事もなく忘れていた。
海水浴に遊びに来ていて、好みの女の子をこっそりと撮って、旅館に戻ってからその画像を見てニヤついていた時にそのアプリの事を思い出した。
で、モノは試しとやってみたわけだ。
【変身する身体を選択してください】
俺は特に気に入った今日一番の収穫だった黒いビキニ水着の美少女を迷わず選ぶ。
まぁモーフィングで俺のアバターが女の子に変換する画像でも見られれば面白い程度の感覚だったんだが。
【この身体に変身します/ 実行】
タッチすると途端に俺の身体が、着ていた浴衣が変化した!
びっくりして慌てて部屋にあった姿見の前に駆け寄ると・・・。
そこには黒いビキニを着用した胸がとても大きい美少女、今日一番の収穫だった美少女が鏡に映っていた。
「か・・・可愛い・・・」
俺の口から高く綺麗な声が出る。
「声も可愛い♪」
色々ポーズを取る。重い胸がその度にユサユサと揺れる。
「俺の身体なんだし・・・触ってもいいよな?」
その巨大なおっぱいを恐る恐る触れてみる。
ぷにゅん。
「おお・・・や、柔らかい・・・」
今度は両手で・・・。
ぷにゅんぷにゅん・・・。
「気持ち良い・・・」
男の時には感じた事も無い快感というか気持ち良さ。
さらに気持ち良くなりたくてビキニブラの中に手を入れようとした時だ。
「清彦、ご飯を食べに行きましょう」
夕食の準備が出来たと連絡があったらしい。
母さんが隣の部屋から声を掛けてきた。
返事をしようとして慌てて止める。
今、返事をしたら俺の声ではなく変身しているこの女の子の声だからだ。
あれ?
これ、どうやって戻ればいいんだ?
パニックになる俺!
慌ててスマホを手に取りアプリ【へんしん】の取説に目を通す。
あった!
元の身体に戻る方法!
アプリの【元の身体に戻る】を選択する。
アプリを終了する。
アプリを削除する。
スマホの電源を切る。
「清彦?聞こえてる?寝てるの?」
今にも襖を開けて母さんが入ってきそうだったので、手っ取り早くスマホの電源を切った。
途端に黒いビキニ水着は布部分が伸びて旅館の浴衣になる。
俺の身体も女の子の身体から、元の男の身体に戻った。
時間にすれば変身に掛かる時間は5秒くらいか?
戻ったと同時に襖が開き、母さんが
「清彦、大丈夫?返事がないから具合が悪いかと思ったわ」
「あ、う、うん。大丈夫。ちょっと昼間の泳ぎ疲れがでて ぼうとしてた」
内心は興奮でドキドキしてた。
その後旅館で美味しい夕食を食べたんだが、早く彼女に変身したくてそれどころじゃなかった!
そしてようやく訪れた深夜。
隣の部屋からは両親の寝息が聞こえる。
二人ともグッスリ寝入っているようだ。
俺は静かに部屋風呂にスマホを持って移動し、先程のアプリを。
着ていた浴衣が一瞬で縮み黒いビキニ水着に変化する。
俺は髪の毛が一瞬で伸びて、身体は一部が縮み、胸やおしりが豊かに膨らむ。
やはり5秒くらいで変身した。
鏡に映るその姿は夕方に変身した、昼間にこっそり撮影した黒いビキニ水着の美少女だ。
「清彦さぁん、逢いたかったわ ♪」
鏡の中の彼女が嬉しそうに話す。
この美少女になりきって、女言葉で話すのもより俺を興奮させる。
「それじゃあ、夕方の続きをしましょう ♪ 」
ビキニブラの中へと手を入れて揉みしだく。
「んあっ……やんっ 」
指先に伝わるコリコリとした感触と同時、乳首を弄られる感触に自然と声が出てしまう。
「んっ……ふっ……もっと……もっと…… 」
どんどん火照ってくる体に突き動かされるかのよう、一心不乱に両手を動かす。
元の俺の体とは比べものにならないほど柔らかい肌が、次第に汗で濡れてくるのが分かる。
部屋風呂の鏡に視線を移す。
そこに映っていたのは、グラビアアイドルのように扇情的な色気を振りまく美女だった。
「すご……俺、自分の姿で興奮してる……」
ゴクリと生唾を呑み、鏡中の美女の下半身を凝視する。
肌にぴっちりと密着したパンツ(ボトム )を着ているというのに、股間にあるはずの見苦しい膨らみは見当たらず、つるっとしている。
いや、まったくの平らではない。ふっくらとなだらかに膨らみがある。
よく目を凝らせば微かに割れ目が浮き出ていることが分かる。
女の子の・・・アソコ・・・ゴクリっ。
「こ、・・・これは俺の体だし・・・触ってもいいよな?」
俺は細く長い指をゆっくりと下半身へ滑らせていった。
大切な部分を覆い隠す小さなトライアングルは進入する細く長い指により少しズリ落ちる。
鏡にはアソコに手を差し込む美少女という淫靡な光景が映り込んでいる。
そして指先に柔らかな茂みの感触。
思わずゴクリと喉を鳴らす。
恥丘周りをそっと撫で、続けて直接割れ目を触ってみる。
「あ・・・濡れてる・・・」
汗とは似て非なる粘り気と匂いが俺の指先にからみつく。
愛液の分泌という男では有り得ない生理現象を目の当たりにしたことで、俺は自分の体が外見だけではなく、中身まで本物の女になっていることをはっきりと認識した。
「あんっ 」
試しに指を軽く入れてみると、ぬちゃっという肉音がして膣に埋まっていく。
それにさっきから感じる下腹部の疼きは、子宮が快楽を求めているんだろう。
「いいっ・・・女の体・・・すごい・・・ 」
もう歯止めがきかない。
ビキニのブラとパンツを剥ぎ取るように脱ぎ捨て、片手で胸を揉み、もう片手で秘部をかき回し続ける。
俺は生まれて初めて味わ う快楽に酔いしれ続けた。
そして翌日。
「昨晩はメチャクチャハマったなぁ ♪ 」
俺は1人で海水浴場を歩いていた。
もちろん黒ビキニの美少女に変身してだ。
「オイ、あの娘の胸見ろよ! 歩く度に揺れてるぞ」
「顔も凄く可愛いし、お前声かけてみろよ」
「いや、無理だって。あんな娘にゴメンナサイ言われたら立ち直れん」
「あんな可愛い娘に彼氏がいない訳ないだろ。恥かくだけだよ」
そんな声が聞こえてくる。
ムフフッ♪ 男たちから向けられる下心丸出しの視線が気持ちいい。
バカな連中だな。本当は俺は、お前たちと同じ性別だっていうのにさ。
男の俺に欲情し声を掛けようと悩む姿はおかしかったし、その羨望と憧れが入り混じった視線を一身に浴びるのはとても気持ち良い。
「ねえ君、もしかして1人? 俺もなんだけど、良かったら一緒に遊ばない?」
そんな中、ついに俺にナンパしてきた勇者が現れた!
どんな奴だ?
声を掛けられて振り向く。
なんと、そこにいたのは、クラスメイトにして俺の悪友の敏明だった!
どうやらコイツも偶然ここの海水浴場に遊びに来ていたらしい。
にしても、男1人で海かよ。っと、そうだ!
せっかくだからこの女の子になりきって、この姿で敏明をからかってみるか。
「ふふっ、いいわよ 」
「えっ!? ウソ!!・・・マジ? ・・・・ヤッタァァァァァ♪ 」
飛び上がって喜ぶ敏明。
無理もない。こんな美少女に即座に快諾されたのだ。
敏明はダメ元でいつもナンパに挑んでは玉砕している。
玉砕してこの世の終わりみたいに悲観して落ち込むくせに、それでも次のターゲットを見つけては立ち直って挑むメンタルの強さだけは評価しているけどな。
たぶん俺の予想だが、敏明のナンパの初成功かもしれない。
よかったな、敏明。
本当は俺だけど。
俺と好みがとても似ている敏明は好きなアイドルやグラビアアイドルも一緒だったりする。
当然俺が一番気に行ったこの黒いビキニ美少女は敏明の好みのどストレートの筈だ!
しかも敏明は無類の巨乳好き。まさに理想を体現した姿が今の俺の訳だ。
飛び上がって喜ぶのも無理はないwww
くぷぷ ぷっ、本当の正体はお前と悪友の清彦なんだけどな ♪
「ねぇねぇ、名前聞いてもいい? 俺は敏明。賀蔵 敏明(がぞう としあき)っていうんだ」
「名前? 名前は橘清ひ・・・」
名前を聞かれ、一瞬俺の本名を言いそうになってしまった。
だって俺だって今の俺の姿であるこの娘の名前なんて知らねーもん。
苗字と名前の半分まで言ってしまった・・・バレたかな?
「橘 清美さん?」
「そ、そう!そうなの。清美って言うの!橘 清美(たちばな きよみ)よ。よろしくね、賀蔵くん」
「橘清美さんかぁ素敵な名前だね♪ 」
敏明がアホで助かったw
さて、それではさっそく可愛い美少女の特権として何か奢ってもらおうか。
ちょうど小腹も空いたし喉も少し渇いているし。
「賀蔵君、よろしくね♪」
可愛いくウインク♪
「う、うん!」
たったそれだけで敏明はw
顔はキリリと格好つけているつもりでも右手と右足が一緒だぞw
一緒に歩くだけでこれなら、手を繋いだらどうなるんだ?
面白そうだから試してやれw
俺はギクシャクと歩く敏明の手を掴むとぎゅっと握って微笑んでやった。
あらら、敏明ったら手を繋いだだけでこんなに顔真っ赤にしちゃってw
俺にナンパの極意とか、ナンパした女の扱いとか自慢気に話してたがやはり見栄を張ってたんだなw
海の家の前を通り掛かると食べ物の良い匂いが漂ってきた。
おっ、フランクフルトの焼けたイイ匂い。ソフトクリームが旨そう。
あっ、面白いこと考えた!
食べる時は向かい合って、敏明にはあれらの行為を連想するように、超エロチックに食べてみようw
「ねえ賀蔵君、お腹空いてない?」
「いや、俺朝メシはしっかり食う派だから」
それとなく水を向けるものの、敏明は言葉の意図に気づいてない。
おまえ本当にバカだな。女の子が何か食べたそうにしてるんだから察しろよ!
……とはいえ、こんなことでエロいイタズラを断念するわけにいかない。
「私、朝ご飯を抜いてるからお腹ペコペコなの。奢るから何か食べない?」
いくら敏明がバカでも、女の子にこう切り出されば、見栄を張って奢らざるを得ないだろう。
「本当!? ゴチになります!」
敏明ィィィィィ! コイツはバカじゃない。大バカだ!
あのさあ、お前さあ、空気読めよ。
逆ナンならともかく、どこの世界にナンパした相手にご飯を奢らせる男がいるんだよ !
何がナンパの極意だよ! 女心をクソも分かってないじゃないか!
そりゃお前、ナンパに失敗しまくる訳だよ!
……いっそ正体をバラしてダメ出ししようと思ったが、
「ありがとう、橘さん! 俺、女の子に何かプレゼントしてもらえるなんて初めてだから凄く嬉しくて……うっ……ううっ」
感極まって泣き出した敏明を目の当たりに、思わず気勢をそがれてしまった。
つうか、女の子に食べ物を奢ってもらう=女の子からのプレゼントって、コイツの思考回路はどうなってんだよ。
「あ、でも。クラスの女の子に弁当のおかずをプレゼントされたことがあった……ゴメン、橘さん。俺ウソついちゃった」
それって、クラスメイトが床に落としたおかずが敏明の方に転がり、
『ごっめーん、敏明クン。それ捨てておいてくれる?』
『捨てるなんて勿体無い! それくらいなら俺が貰うよ!』
って食べちまって、周囲にドン引きされた一件のことだよな?
まあ、敏明はバカだが悪いヤツじゃないことは確かなんだが……何ていうか、なあ。
ともあれ、美少女? からのプレゼント? に感極まってむせび泣く敏明は悪目立ちしすぎて周囲の耳目を集めすぎている。
さすがの俺でも……いかに他人の姿をしていても、この空気で『やっぱり賀蔵君に奢ってもらおうかな』と言 いだせるほど図太くない。
俺はやむなしにソフトクリームとフランクフルトを買おうと財布を取り出す。
「あれ、その財布って男物だよね? んー、どっかで見たことある形だなあ」
あ、しまった。
「じょ、女子高生はね・・・で、出掛ける目的や場所に合わせてお財布変えるのよ!
友達とショッピングする時は可愛いお財布やブランド品で、こういう海水浴や野外ライブみたいな時は実用性の高い男物にするの!」
勢いで誤魔化す為に一気に捲し立てる。
「へぇ、そうなんだ。女の子は大変なんだね」
咄嗟の思い付きなのに敏明はあっさり信じた。
素直というか、なにも考えてないのかどっちだろう?
まぁ、なんとか誤魔化せたと安心したその瞬間、
「そうだ!清彦、清彦の財布とそっくりなんだ」
「おいw そっくりも何も、これは俺の財布・・・、いえ、私の財布・・・」
しまった。 つい、いつものノリで・・・流石に気付いたか?
「嗚呼、ごめん。橘さんと同じ名字のクラスメイトがいるんだ。そいつがそっくりな財布持ってたもんで」
「そ、そうなの?名字が私と一緒なんだ。どんな人なの?」
幸いにも【俺】と言ってしまった事に気付いてないようだったので、そのまま誤魔化す為に そう話を振ると、敏明は俺の事をこう語った。
# 1. とても良く言う
# 2. とても悪く言う
選択
# 1. とても良く言う
「本当にどうしようもなくて、俺がいないと何もできないヤツなんだよ」
ピクッ。
鏡が無いので分からないが、多分俺(美少女)の頬は引きつってるだろう。
「授業中にしょっちゅう居眠りをして、よく先生に怒られてるし」
それはお前がナンパに失敗して落ち込む度に、俺の家に来て一晩中泣きわめいてるせいだ!
一晩中悪友を慰める立場としちゃ、安眠妨害もいいところなんだよ。
「教室にエロ本を持ちこんだことがバレて、女子に総スカンくらったこともあったし」
あれは貸したエロ本を学校で返してよこしたお前のせいだ!
『返すときは俺の家に直接持ってこいよ』つっただろうが!
「あ、あと、男子連中で行った【校内一巨乳決定トトカルチョ】のために、女子のバスト サイズを調べようと身体測定を覗いているのがバレて、反省文を原稿用紙100枚書かせられたこともあったかな」
「主犯のキサマは停学になったがな」
つうか、女の子の前でエロ本とか覗きとか言うなよ。
中身が俺だからいいものの、本物の女の子の前でそんなこと言ったら、速攻ビンタをもらって逃げられるぞ。
それはさておき。
敏明が俺のことをどう思っているのかよーく分かった。
かくなるうえはこの整った美貌と女体を使って、敏明をさんざんオモチャにして笑い倒してやろう。
「……とまあ、清彦ってのは本当にダメな男だけど、それでも俺にとっては大事な友達なんだよ」
「え?」
「俺が落ち込んだときはイヤな顔しながらも一晩中慰めてくれたし、清彦が命より大事にしている巨乳づくしのエロ本を貸してくれたし、
俺のせいで停学になりかけたときも、決して俺を先生に売らず、自分だけ助かろうとはしなかったり……」
敏明は恥ずかしそうに頬を掻いて続ける。
「清彦は本当にいいヤツだし、感謝もしてるんだ。まあ、恥ずかしいから本人の前じゃ絶対そういう事は言わないようにしてるけど」
「敏明、お前……」
急に息が苦しくなってきた。
それに胸や頬が熱い。
もしや、急に日差しが強くなってきたのだろうか?
そんな俺の火照った体は、
「 あ、そうそう。ところで橘さん。何で俺が覗きで停学になったことを知ってるの?」
きょとんとした表情で発した敏明のセリフによって、一気に凍りついた。
「な、ナンノコトカシラ・・・」
「いや、だから俺の停学処分になった話。『主犯のキサマは停学になったがな』って橘さんが清彦並に即座に突っ込みしてきたから知ってるのかなって?」
「そ・・・ソンナ事、ワタシ言ってマセンワヨ・・・?」
なんかカタコトな言葉になってしまい余計に慌てる。
ここは兎に角なんとか誤魔化さないと!
実は俺の従妹とか?
苗字が一緒だし、俺から聞いたことにすれば・・・ダメだ!
それだと俺が口が軽く、敏明を知らない人間にまで言いふらす軽薄な人間に思われるし、それに従妹なら清美に会わせてくれ!ってしつこく言ってきそうだ。
その度に変身して付き合わされるのは大変だしごめんだ。
ここは「そんなこと言ってないわよ?」か
「 実はなんとなくそう思って言ってみただけで、まさか本当にそうだったとは思わなかったわ。私自身とってもビックリ!」で通すしかない。
とにかく誤魔化そう。
・・・と思ったら「あれ?言わなかった? なんだ、いつもこの話になると清彦がいつもそう言うもんだから自然と言われた様に思い込んじゃったんだな。そうだよね。橘さんが知ってる訳無いもんね」
勝手に自己解決してくれた。
「そうなんだ。私ビックリしちゃった。でも素敵な関係なのね。もっとお話聞きたいな 」
俺は精一杯の笑顔と愛想を上乗せして敏明に話を振って誤魔化しきる事にした。
「・・・だし・・・ってね。とにかく凄くいい奴なんだ。大事な友達・・・いやちょっと違うか。そうだな・・・改めて考えてみるとこれって親友って奴だ。うん、清彦はね、俺の親友なんだ」
「そうなんだ。とっても良い人なのね。私も会ってみたいな」
絶対無理だけどな。
それにしても・・・敏明の奴、俺をそんな風に評価して良くおもっていたんだ。
親友か、なんかこそばゆいな。
最初は何を言い出すかと思ったが・・・。
よし、お礼にこの整った美貌と敏明の大好きな巨乳の女体を使っていっぱいサービスしてやろう♪
あっ、でもこの娘が敏明に惚れていると勘違いさせたり、自制が効かなくなるまで興奮して襲われない様に注意しないとなw
いくら女の身体でも、敏明 のチンコとか見たくもないし、ましてや絶対触りたくないしw
あくまでもからかう為と敏明のナンパ成功で夢見心地な時間を楽しませてやる為だからな♪
おっ、この海の家の砂浜のテーブル席がいっこ空いたぞ!
椅子も二つでカップル席か。
向かい合って食べるから最初の計画通り、エロく食べて敏明へのサービスとからかってやるという当初の目的両方を兼ねてやってやるかw
「賀蔵くん、あそこの白いビーチパラソルの席が空いたわ」
余裕ができた為か、女言葉もなんとか様になってきた。
「じゃあ俺、買いに行っている間に他の人に座られない様に席とっとくね」
そう言って1人さっさと移動すると、イスに座って嬉しそうにこちらを見ながらニコニコしてる。
・・・おい。
・・・おい!
・・・このアホう!
なに自分 1人で座ってるんだよ!?
こんな美少女に金出させて注文から持ち運びまで全てさせる気か!
手伝えよ!
せめて聞けよ!
想定では「(敏)俺が持とうか?」「(清)大丈夫よ。あっ、フランクフルトが先に焼きあがるから、受け取って席で待っててくれる?」
こんな会話して、わざと少し溶けたソフトクリームを胸の上に垂らして
「あん、胸にソフトクリームがついちゃった」
なんて、まるでAVみたいな精液をぶっかけられた感じにしてみたり
「敏明くぅん。拭いてくれる?」とおっぱいを突き出して、寸前で「敏明くんの目がやらしい」って理由で中止するつもりでからかったり弄ぶつもりだったんだが・・・。
予想以上に敏明はアホだった!
しかし、そんなことで負けてはいられない。
「んむっ・・・はむっ・・・んんん・・・」
俺は焼き立てのフランクフルトを口に含み、少しずつ咀嚼していた。
#ソフトクリームやフランクフルトを清美(清彦)がフェラを連想させるように、ワザといやらしく食べている時のイメージw
#フランクフルトやアイスをアレのように見立ててしゃぶりながら頬張ったり、
#ソフトクリームは溶けて思わずおっぱいの上に落ちたのを淫靡に指で掬い取って舌で厭らしく嘗め取る感じでw
「あ、あの。橘さん?」
真向いの席に座っている敏明が恐る恐る口を開く。
ちなみにこのバカは速攻で自分の食べ物を平らげてしまったので、その手に俺のソフトクリームを持たせている。
どこまでも空気の読めない男だ。
だけどまあ、それでも男は男。敏明は俺の食事風景に、美少女がナニをアレしている光景を想像しているはずだ。
その証拠にさっきからコイツ、空いてる片手で机の下にもっていっているし。
これは間違いなく股間を抑えてるに違いあるまいwww
ふふふっ、今夜のオカズにこの俺の淫靡な姿を脳裏にしっかり刻むがいい!
「清美でいいわよ。私もあなたの事、敏明君って呼ぶから・・・あ、熱いっ」
それにしてもやたら食べ辛い。
女の 子に化けたことで口まで小さくなったからか。
しかし、それがエロチックな演技をいい具合に見せている。
他の男性客からねっとりした視線を浴びていることが感じられる。
男のときは分からなかったが、女の子っていうのは男の視線に敏感なんだなあ。
敏明も、何かを堪えてようとしたが我慢の限界、という様子だ。
「じゃあ・・・清美さん。その・・・お願いがあるんだけど」
「あむっ・・・なぁに?」
自分の一挙一動で男たちが狼狽える様に優越感を覚えながら、そしらぬ顔をして小首をかしげ、敏明の言葉を待つ。
敏明のナニを触ってとかのお願いは即座に却下するつもりだが、まあ、どうしても!というなら、この身体の際どいところを見せたり、少しだけなら触らせてやっても、その・・・いいかな?
・・・って言っても他意なんてない。
あくまでも。
そう、あくまでも敏明をからかう行為の一環としてだ。
うん。
それと、俺のことを親友と思ってくれているお礼も・・・ほんの少しだけ・・・あったりなかったり。
よっしゃバッチこーい!
そんな風に気合いを入れ、改めて敏明の言葉を待つ。
コイツの口か ら出た言葉は・・・。
「このソフトクリームとっても甘くて美味しいんだ ♪ 清美さんの分のこのソフトクリーム、食べてもいい?」
こ、この大馬鹿野郎ぉぉぉぉ!!!!!
俺の秘めた決意とか期待とか友情や感謝感激の感動をここまで見事に打ち砕くとは!
ただ、あまりにも予想外すぎて ぶん殴るとか行動に直結しなかったのは怒りより呆れ果てたというべきか。
お前、この美少女である俺を自分からナンパしておきながら 食べ物を自分の分まで奢ってもらって、さらに俺(清美)の分であるソフトクリームまで食うつもりか!?
本当に・・・本当どこまで愚かなんだよ!
わざとか?
わざとなのか!?
それとも俺が美少女すぎて、緊張のあまりテンパっているのか!?
こちらから擁護する理由を考えたが、正面から期待に満ちた目に、決してそうではないことが見てとれる。
よく崩れ落ちなかったぞ、俺。
俺は精一杯の笑顔を浮かべて一言
「いや ♪ 」と微笑んだ。
「あ、そ、そうだよね。やっぱりダメだよね」
いや、ちょっと待て敏明。
おまえ、ナンパに失敗したとき以上に落ち込んでないか?
どれだけソフトクリーム食べたかったんだよ!
こんな美少女が淫らに棒状のモノを頬張ってるんだぞ?
もっと他に意識を向けるべきことがあるだろ!
「うわー、いくら可愛い女の子でも、ツレにあの態度はねえよな」
「マジ酷い女だな。胸が大きければ何やっても許されると思ってんだろうな、クソが!」
え? 何で周囲の男共は俺が悪いみたいな反応してんの?
お金を出したのも、並んで食べ物を買ったのも、ここまで運んだのも俺だって知ってるよな?
海の家のオバチャンは俺の肩をポンと叩いて首を横に振るの止めてくんない?
客共は中指を立てたり親指を下に向けながらブーブー言うのを止めろよォ!
(そのくせ俺がそちらを向くと慌てて手を隠したり視線を逸らす)
「うっ、ぐすっ、そふとくりーむ……」
いやまあ、たしかに今の敏明の落ち込みぶりは見ていてすごく胸が痛くなるけどさ。
女の子の体になっているせいか、敏明に対して守ってあげたい小動物系みたいに庇護欲を掻きたてられてるけどさ。
って、違う違う!
俺がこんな感情を抱いたのは、周囲の雰囲気に呑まれてるからだ。
決して敏明に悪い事したなあ、って罪悪感を抱いてるわけじゃないんだ!
そうだ。だから美少女は周囲の羨望を受けるという正しい状態に戻すため、敏明を慰めてやらないと。
そんな感じでいい具合にテンパった俺は、
敏明からかなり溶けたソフトクリームを奪い取ってから改めて「はい、私のあげる!」という行動を取ってしまった!
「くれるの? ヤッタァ ♪ 清美ちゃんありがとう うん、凄く美味しい ♪ 」
ここまではイイ。
・・・失敗だったのは溶けたソフトクリームを取った時に勢いがあった為に、鼻の頭や頬っぺた、おっぱいやおへそに飛び散ったソフトクリームが付着してしまったことだ。
「やん・・・もう・・・いっぱいついちゃった・・・」
周囲で先程まで捲し立てていた数人の男達が無言で立ち上がり・・・しばらく動かない者と、妙に不自然な姿勢と歩き方でトイレに向う者。
俺も男だからわかる・・・。
今の俺の身体である昨日の美少女ちゃん、ごめんなさい。
君の姿で、何人もの男達が君をおかずにしてしまう事態を招いてしまいました。
まさに決定的瞬間を見ていた野郎どもは一生その時見たものを心のフォルダーに大切に保管し、常に興奮とともに色褪せる ことなく何度も再生して楽しませていくことでしょう。
本当にごめんなさい。
だが周りの男共の怪しい行動も不審な行動も全く眼中になく、ソフトクリームを美味しそうに食べる敏明。
ある意味 大物かも?
だが、美少女になった俺はなんか面白くない。
また俺が姿を借りているこの肉体の元となった美少女にも悪いような気がする。
敏明の好みの姿であることは間違いない。
だからきっちりと敏明を振り向かせて魅了しないと!
「そのためには、他に興味が移らないくらい敏明君を夢中にさせればいいのよね」
「え? 何か言った?」
「ううん、何でもないわよ?」
現状の俺、つまり清美は心が男、肉体は(多分)遺伝子レベルで女の子、染色体で言えばのはずだ。
その武器を有効活用し、男にとって理想の女を演じることで敏明をオトしてやる!
そう。肉体面でボロは絶対出ないから、行動や言葉遣いを気を付けて……って。
「敏明君? ソフトクリームを食べ終わったと思ったら携帯電話を取りだしてどうしたの?」
「うん。さっき話した親友の清彦に電話しようと思って」
おおかた『好みにドストライクの巨乳美少女をナンパした!』って報告するつもりなんだろうが、出るわきゃないだろ。
俺は ここにいるんだからさ。
……って 待てェェェェ!
敏明が携帯鳴らしたら、俺が持ってるスマホが鳴るじゃん!
ヤバい! 急いでスマホの電源を……ってダメだあああああ!
電源を落としたら、アプリ【へんしん】の効果が切れて、元の姿に戻っちまう!
「と、敏明君。ちょっと待っ……」
慌てて止めようと思ったが時すでに遅し。
敏明の指は通話ボタンを押し込んでしまった。
せめてマナーモードに切り替えられれば!!
だが無常にも、俺のお気に入りのアニメの主題歌が鳴りだした。
だ・・・ダメかぁ・・・いや、まだだ!まだ終わらんよ!
誤魔化せ! 考えろぉ!
「あっ、と・・・友達から電話みたい!ちょ・・・ちょっとゴメンね!!」
俺はなんとか動揺を隠すように必死に笑顔を作りつつスマホを掴むとダッシュで海の家の裏側へ走った!
胸がブルンブルと揺れるのを押さえながら走り、周囲から死角になる場所に建物の間に飛び込むと大急ぎでアプリを停止させて俺の身体に戻った!
「ハァハァ・・・もしもーし・・・ハァハァ・・・敏明ぃ・・・すまん・・・マナーモードだったから中々気付けなくて出るのが遅くなった・・・どうした?」
ちょっと・・・かなり苦しいいい訳だが誤魔化せたか?
『聞いてくれ清彦! 俺、生まれて初めてナンパに成功したんだよ!』
「ΩΩΩ<な、なんだってー!!!」
何でもかんでもノストラダムスと宇宙人の仕業にこじつける、人類滅亡マニアがリーダーの、某MMRメンバーのように大げさに驚いてみせる。
こうやって有り得ない・信じられないとアピールすることで、敏明は現在自分が置かれている状況が、いかに幸福なことか理解できるだろう。
……それも今の着メロの件でバレてなければだが。
『本当だって。俺たち好みの物凄い巨乳美少女で、橘清美さんって言うんだ。清彦にフルネームが似ているだけじゃなく、財布や着メロまで清彦のにそっくり同じなんだ 』
さすが安心の敏明クオリティ。
その単純さたるや、他人に騙されて酷い目に 遭わないか心配になってくるくらいだ。
まあ、だからこそ、だ。
敏明が悪い女にハマって泣きを見ないように、俺が清美として、しっかりアイツを喜ばせてやらないとな。
『清彦が信じられないのも無理はないけど本当だって。そうだ! いま清美さんと代わって話をさせるから、ちょっと待ってて。彼女はもうじき戻ってくると思うから』
「い、いや。いいよ。おまえの言うことは信じるし、その清美さんとやらも、俺と話をしたところでつまらないだろ」
『そんなことないよ。俺がお前の話をしたら、清美さんも清彦に会ってみたいって言ってたんだから!』
あー、言った。確かに言ったよ。そんなこと。
俺は通話状態を維持したまま、再度【へんしん】を立ちあげ、清美となって敏明のもとに赴く。
「お待たせ、敏明君。だれと話してるの?」
「うん。さっき話してた親友の清彦だよ……清彦、お待たせ。清美さんと代わるぞ……ってあれ? もしもし、もしもーし?」
「ご、ゴメン。敏明君。マナーモードにしたスマホにまた電話がかかってきたから、もう1回外すね」
「スマン敏明。ちょっと腹が痛くてトイレに入ってたから話ができなかった」
『そういうことなら仕方ないな。じゃあ清美さんと代わ……あれ、清美さーん?』
「何回もゴメンね、敏明君」
「おかえり清美さん。だけど清彦のヤツがトイレからまだ……」
「ゴ、ゴメンなさい。私もちょっとお手洗いに……」
そんなやりとりを何度繰り返したろう。
「ゼェ……ハァ……と、敏明君。お、おまた……せ……」
「お帰り……って清彦? お前も海に来てたのか!」
世の中にはお約束というものがある。
変身と解除を繰り返し、海の家正面と裏側を往復していた俺はついうっかり、清彦の姿のまま敏明の前へ出てしまった。
と、ここまでならまだ「おう、敏明、偶然だな。実は俺も家族と海に来てたんだ」でゴマかせばいいだけの話だ。
しかし、続く展開のせいで、俺の脳内はポルナレフ状態になった。
なぜなら……。
「何度も何度も本当にゴメンなさいね、敏明君」
背中まで伸びた長髪に大きな双丘を胸に提げた黒ビキニの美少女、つまり先ほどまの俺の姿をした女の子(清美)が俺たちの前に姿を現したからだ。
しかも、さっきまでの清美(俺)の行動を引き継ぐかのように、敏明に謝罪し、
「貴方が敏明君が言っていた清彦君ね。はじめまして、橘清美です」
敏明には見えないようイタズラが成功した笑みを浮かべ、そんなことを言ってきた。
コレハイッタイドウイウコトデスカ?
『ゴメン、俺もちょっとトイレに行ってくる』
と敏明が場を離れたことをきっかけに、巨乳美少女は俺を連れ出して、変身と解除を繰り返した建物裏へとやってきた。
彼女は周囲に誰もいないことを確認すると、俺に挨拶したときと同じ笑みを再度浮かべる。
連れられて俺も笑みを浮かべた瞬間
「よくもボクの体で好き勝手してくれたねッ!」
そして俺の腹部へ痛烈なボディブローを突き刺した。
どうやら『イタズラが成功した笑み』は俺主観の認識で、実際はご機嫌ナナメらしい。
よくよく見るとコイツ、こめかみに青スジを浮かべてるし。
俺はこみ上げてくる嘔吐を抑えつつ考える。
いまのセリフで分かったことは2つ。
この少女は本物(オリジナル)だということと、女の子らしい外観・スタイルに反比例した ボクっ娘だということだ。
「ま、待て。俺の話を、」
「問答無用だよ!」
ボディブローのダメージで前のめりになった俺の後頭部にヒットする少女のかかと落とし。
その怒りから察するに、俺がしでかしたことの大半は知られているようだ。
【約一分間、打撃音と清彦の悲鳴が続く】
「ふぅ。敏明君もそろそろ戻って来るだろうし、お仕置きはこれくらいにしといてあげる ♪ 」
気分爽快といった感じで美少女が微笑みながらそう言った。
「あひがとほざいまふ・・・」
ひとしきりの制裁の後、ボロボロになった俺に彼女が自己紹介を始めた。
そこでビックリ!
彼女の名前は本当に【橘 清美】だったのだ!
まさに嘘から出たまこと。瓢箪から駒だ。
「ところで清彦君。ボクになれるってことは、体を隅々まで見たり弄ったりしたってことだよね?」
「え……いや……はい、すいません」
やっぱり怒るよなあ、またサンドバッグになるのかなぁと思いきや、
「アッハッハ、いいよいいよ。男の子としてソレをやるのは当然だろうしね」
清美ちゃんはカラカラ笑って俺の頭をバシバシ叩く。
(ポンポンといった感じで全く痛くない)
「キミを半殺しにしたことで半分だけ許してあげる」
「半分?」
「そう、半分。完全に許してほしければ、ボクのお願いを聞いてくれるよね?」
彼女の要求は、他人に変身することができる方法についてだった。
もとより立場はこっちの方が圧倒的に弱い。
俺は乞われ(言われ)るままにアプリ【へんしん】のことを話した。
早速自分のスマホにダウンロードする清美。
「 よくこんなアングラサイトに隠されたアプリを見つけたものだね。ご丁寧にパスワードまでかかってるし」
「偶然に偶然が重なったんだよ。パスだって適当に入力したら奇跡的に一致しただけだし」
少なくとも、【へんしん】は誰でも簡単に入手できるわけではない。
「そして写真を撮って、アプリを起動、っと」
そして5秒後、清美ちゃんは俺の姿になった。
「凄っ。キミがボクに化けるのを見ても半信半疑だったけど、本当に清彦君になっちゃったよ」
目の前に立っている自分と瓜二つの姿形を見て、俺は鏡を見ているような錯覚に囚われた。
「とりあえず、同じ人間が2人いると色々目立つから、キミもボクの姿になりなよ」
「あ、ああ」
言われるままにアプリを起動し、俺は清美ちゃんの姿になる。
しかし、これじゃまるで変身というより入れ替わりだよな。
その気になれば清美ちゃんだけじゃなく他の人間にも化けることができる、って意味じゃ違うんだろうが。
「さて、と。それじゃお互いしばらくの間、姿を交換したままにしておこうか」
「一応聞い ておくが、男、っていうか俺の姿になって何をするつもりなんだ?」
「んっふっふー、それはだねー」
「こういう事さ。出ておいで、清香」
「こ、こんにちは・・・」
とても小さな声で挨拶しながら現れたのは今の俺の姿、今は俺になっている清美ちゃんだった!
「ボクの双子の妹、橘清香だよ♪ ちょっと人見知りだからよろしくね♪
でね、そんな清香が何故か君を気になったみたいで、こっそり見ていたら君が建物の裏に行ったと思ったら そこからボクが現れてね。
でも、姿はボクでもボクじゃない!って直ぐにボクに連絡してきたワケ。
で、ボクも清香と一緒に尾行して君、つまり清彦くんが敏明くんにナンパされたりボクの姿でソフトクリームやフランクフルトをあんな食べ方しているのも見てたんだ。
で、あんな恥ずかしい姿をみんなに見せた後に、ボクになったり清彦くんに戻って敏明くんのところに往き来していたからチャンスを待ってたの。
案の定、混乱してボクのつもりで敏明くんのところに行ったでしょ。だから一緒についてったの ♪ 」
「ははは・・・全部見てたんだ」
「でもね、清香がまだ清彦くんを気に入ってるみたいで。でもね、人見知りだからまだ清彦くんと会話とかまだ無理なんだ。だからボクが、清香が清彦くんに慣れるまで代わりに相手するの」
「えっ?・・・えぇ??????」
つまり、全く今の俺と一緒の姿といっていい、一卵性双生児の清香ちゃんが俺に気があるってこと!?
つまりこの俺に、このスペシャルダイナマイトボディーの美少女が彼女になってくれるかも知れないってことか!?
「ちなみにボクは敏明くんが、ボクの姿の清彦くんとのやり取りからとっても気に入ったんだ。彼がボクの恋人になってくれたらとっても面白いし一緒にいたら楽しそう。
清彦君なら彼のことを良く知っているだろ。しっかりボクに惚れさせといてね♪」
こうして俺は清美ちゃんの姿で敏明と。
清美ちゃんは俺の姿で妹の清香ちゃんと不思議なダブルデートする事になった!
ちなみに海の家に戻った時、周りの男性客から驚きとどよめきが上がったのは当然かもしれない。
敏明は・・・。
トイレから戻ってきて開口一番
「清美ちゃん、分裂した?」だった。
俺は唖然と。
俺に化けた清美ちゃんは俺の姿で腹を抱えて大爆笑。
清香ちゃんはそんな俺達を見てニコニコとしていた。
それにしても、と、この状況で楽しそうにしてる橘姉妹を見やる。
この2人、どう考えても趣味悪いよな。
姉の清美ちゃんは、色々とボケをかます敏明を気に入るわ、
妹の清香ちゃんは、自分たちと同じ体に化けてあれやこれ(ナンパやフランクフルト)やばかりでなく、一人エッチしたことを知ってなお、俺に好意を持ち続けているのだから。
メチャクチャ嬉しいんだが、この姉妹はもっと人を見る目を養った方がいいと思う。
いや、好き放題やった俺が言うのもアレだけどさ。
ともあれ、
「敏明君、なんでそう……」
ツッコミを入れようとしてぴたりと止まる。
さっきまでの俺は普通の女言葉だったが、本物の清美ちゃんは一人称が『ボク』の少年みたいな言葉遣いだ。
どっちの言葉で敏明と話せばいいのだろうか?
急に言葉遣いを変えるのは不自然だろうし、かと言って本物を演じ続けるなら、清美ちゃんの言葉遣いを踏襲すべきだし、はてさて?
「お姉ちゃん、いつもみたく『ボク』に戻したら?『私』って無理に使っていると大変でしょう?」
と、とても小さな声だけど清香ちゃんが助け船を出してくれた。
俺に化けてる清美ちゃんがとても驚いてる。
よほど珍しいんだ。
清香ちゃんは顔を真っ赤にしてる。
俺はそんな清香ちゃんがとても可愛く思った。
そこでふと思った。
清美ちゃんの姿をした俺が敏明と、俺の姿をした清美ちゃんと清香ちゃんがデートをするのもいいが、俺が清美ちゃんの姿で清香ちゃんとデートするのもありじゃないかと。
人見知りの清香ちゃんであるが、俺が慣れ親しんだ姉の姿なら接しやすいだろうし。
その際は本物の清美ちゃんは自分の姿で敏明とデートさせるのがベストか。
さてどうするか。
まあ、俺が勝手に決めるのも悪いし、双子の意見も聞いてみよう。
「それは良いアイデアだね。清香が清彦君の姿に慣れて 次は清彦君に慣れる為にもそうしよう。
清香もボクの姿なら少しは緊張も薄まるだろうし。
そうして少しずつ段階を踏めば清彦君も自分の本当の姿で清香とつきあえるし、清香もその方が嬉しいだろうしネ ♪
でもまずは清香が清彦君の姿に慣れるのが大事だからね。
清香が清彦君と二人だけでも大丈夫ってなったらそうしようか ♪ 清香もそれでいいかな?」
コクりと頷く清香ちゃん。
愛玩系小動物のようでとても可愛いい。
全く同じ顔でも内面や性格で随分違って感じられるんだな。
しかし改めて考えるとこんなに美少女の双子姉妹とこうして一緒にいる事は、俺がその美少女に変身しているのとはまた違った不思議だ。
清美ちゃんは活発なボクっ娘だし性格も明るくて妹の面倒見もいいし、それになんといってもこの綺麗な顔に素晴らしいスタイルの身体の持ち主だ。
正直、とても俺達なんかよりもっと上のイケメンやハンサムを選び放題なのに何故俺達なんかを気に入ったんだろう?
二人とも毎日ご馳走食べて飽きてきたから たまにはお茶漬けって性格じゃないと思うし。
色々と注目を浴びてしまった海の家から出て、スイカ割りのイベントに飛び入り参加している時に、気になっていた疑問を思いきって聞いてみた。
「……ボソボソ……ゴニョゴニョ……」
清香ちゃんはまだ直接俺と話すのに慣れてないらしく、清美ちゃん(と言っても姿は俺だが)に耳打ちをして内容を伝える。
「ふんふん……なになに……実は清彦君のことは、ずっと前から知っていて『いいな』って思ってたの……か。やるねぇ、清彦君」
え? そうだったのか!
『清香が何故か君を気になったみたいで……』っていうセリフから、てっきり今回の海で俺を見かけて、だと思ってた。
「……ボソボソ」
「724日前の午後4時18分。親戚の家に遊びに行ってた時、そこで清彦君が新幹線に轢かれそうになっていた仔犬を助けたことを私が目撃したのがきっかけだったの」
えーと、724日前っていったら大体2年前、中学生3年の夏休みの頃か。
夏休みといえば秋田のお爺ちゃん家によく行ってたな。近くに新幹線が走る踏切も有ったし・・・。
言われてみれば、そういうことがあったような気がする。
……って、いま言動に不自然な部分がなかったか? 気のせいか?
「……ボソボソ」
「そのあと、清彦君のことを考える事が多くなって、いてもたってもいられず名前や住所を調べ上げて、ずっと見つめるようになったの」
うん?
「……ボソボソ」
「本当は清彦君と同じ高校に通いたかったのに、入学願書の趣味特技の欄に『ストーキング』『盗聴』『盗撮』って書いたら不合格になって、一晩中泣いたりしたこともあったの」
いや、ちょっと待て。
それって超危ない女の子じゃあ・・・。
ヤンデレか?
ヤンデレなのか?清香ちゃんは?
今はデレでもヤンデレのヤンが来たら・・・ゴクリ。
でもこのとびっきり可愛い顔、俺好みの溢れんばかりの豊かな胸、シミもホクロもない綺麗で健康的な肌、グラビアアイドルに勝るとも劣らないナイスバディー!!
正直、この先清香ちゃんのような美少女に好かれる自信はない!
恐らくもう二度とこんな機会は無いだろう・・・。
俺が好きなら俺の言う事は聞いてくれるか?
もしそうなら俺が清香ちゃんを導いて・・・無理かもしれないが、せめて常識的な範疇にいてくれるなら・・・。
距離を置くにはあまりにも惜しい・・・。
「……ボソボソ」
「もちろん今回も清彦君が家族で海に行くって知ってたから、お姉ちゃんを誘って私たちも海に遊びに(追いかけて)来たの」
「……ボソボソ」
「本当はずっと清彦君を見つめるだけで良かったんだけど、清彦君がお姉ちゃんの姿に化けるのを見て
『チャンスだ。これをネタに負い目に付け込めば、清彦君と知り合いになれる♪』
って思いついて、即座にお姉ちゃんを呼んだの」
そりゃずっとストーキングされてたんなら、変身するとこも解除するとこも見られるわ!
「……ボソボソ」
「ちなみに、清彦君がお姉ちゃんの姿に化けて色々したことは、イヤどころかむしろ嬉しかったの。
だってお姉ちゃんと私は瓜二つだから、清彦君がその体に興味を持つってことは 、私の体に興味を持つのと同じこと、よね?」
内気で話しかけることすら恥ずかしがるわりに、ずいぶんアグレッシブなストーカーさんだなオイ。
いや、話しかけられないからこそ、そういう手段を取ったのか。
正直、色々とツッコミどころはあるものの、こう一途に思われるのは男冥利につきると言える。
って、俺はいま女の子だけど。
とにかくそういうヤバさを差し引いても、あらかた話し終えてポッと頬を赤らめて俯く清香ちゃんは可愛いかった。
「清美ちゃん、俺が見事スイカを割るトコ見ててぇ♪」
自信満々で棒を振り回す敏明。
「敏明くぅん。頑張ってぇ♪」
清美ちゃんになりきって敏明を応援する。
「敏明、清美ちゃんも応援してるぞ。格好いいとこ見せるチャンスだぞぉ!」
「任せろ、清彦!」
いや、本当は俺が清彦で、今の清彦が本物の清美ちゃんなんだけどな。
「次のチャレンジャーは自信満々ダァ、これは期待できるかぁ?レディーゴー!」
と、同時な明後日の方向に突っ込んで盛大に自爆した敏明!
観客も大いに沸いた!
俺の姿の清美ちゃんなんて転げ回って笑っているし。
清香ちゃんは声に出して笑ってはいないが可愛い笑顔だ。
ちょっと難儀な趣味や特技も、人見知り&恥ずかしがりやだからそうなのかも知れない。
つまりそれらが改善されれば、少なくともお姉さんの清美ちゃんのように普通になる可能性は高い。
清香ちゃんが俺の姿に馴れたら、姉妹デートしてみよう。
「敏明君惜しかったね」
実は全然惜しくなかったが、清美ちゃんになりきって慰める。
「うん。あとちょっとで直撃したのに、ほんのちょっとズレちゃった」
・・・おいおい、10m以上離れててその台詞が出るのか?
強がり・・・ではないな。この顔は。
「ふっふっふっふっ、敏明ぃ。ボクがかたきを取ってくるよ。まぁ見てて!」
あらあら、清美ちゃん(姿は俺だ)は参加者の列に並んだ。
「清彦、ガンバレ!」
「清彦くぅん、頑張ってぇ」
なんか他人(しかも美少女)の姿で、自分を応援するって変な気分だなwww
そして清美ちゃん(体は清彦)は敏明のように迷走する事なく、しっかりと向かって行き ピタリと手前で止まると勢いよく降り下ろした。
降り下ろされた棒は見事にスイカにhit!パカッと真っ二つに割れた。
オオッ!と声があがりその後に観客の拍手喝采を浴びた。
清美ちゃんは『やったぁ!ボク凄い!』と飛び上がって喜んでいる。
俺も嬉しいが、ちょっとキャラじゃないから俺の姿では遠慮して欲しいな。
「やるな、清彦!流石は俺のライバル。俺も惜しかったがまぁ今日の勝ちは譲ってやろうw」
敏明はいつもの敏明だった。
清美ちゃん、俺の悪友だけど本当にこんな奴がいいの?
「やぁ男の子の身体っていいねぇ♪思いっきり走れるし力はあるし最高だよ♪」
敏明が焼きトウモロコシを食べたいと言い出したので皆の分を買ってきてくれるのなら、とお金を渡す。
「ありがとう清香ちゃん、今度は俺が出すからねぇ♪」
万年金欠男が何を言っているのやら。
と厄介払いができたところで俺になっている清香ちゃんに話し掛けるとこんな返事が返って来たのだ。
確かにこのたわわに実った豊かな双丘で激しい運動は大変だろう。
海の家で裏側にダッシュした時、水着という名の拘束具を簡単に振り切ってしまいそうで難儀したし 揺れも気持ちイイより痛みに近かった。
「ところでダブルデートも良いけど時間決めてお互い2人っきりで行動しない?」
えっ? 俺が清美ちゃんの身体で変な事をしない様に見張る為に一緒にいるんじゃないの?
「うん・・・、確かにそれも少しはあるけど敏明君が君と早く二人っきりになりたいみたいだからさ。
後でボクが交代するまで焚きつけといてよ 初めてのキスとかはボクが貰うからダメだけど、簡単なスキンシップとかならいいよ♪
例えばこんな風に腕に抱きついたりその拍子にうっかりおっぱい当てちゃったり」
なんという大胆発言!・・・清美ちゃんもやっば進んだ今どきの女子高生なのかな?
とにかく本人の許可が出たんだ。
誘惑してこいとの依頼でもある。
ふっふっふっふっ、敏明ぃ、男心がある敏明好みのビキニ美少女があの手この手で誘惑しちまうせ゜♪
せいぜい俺を楽しませてくれ♪
【変身アプリ【へんしん】2 】につづく
【オリジナル】
無題 Name きよひこ 13/08/16(金)20:17 ID:Pc3qTizM No.34601 [GJ] [Boo]
「うおっ!これが俺かよ!」
偶然見つけたアプリ、【へんしん】
カメラで撮影した人物を自分の身体に反映する。という冗談みたいなモノだったが、
ダメ元で半分はネタのつもりで入れてみたが実はそのまま試す事もなく忘れていた。
海水浴に遊びに来ていて、好みの女の子をこっそりと撮って、その画像を見てニヤついていた時に思い出した。
で、モノは試しとやってみたわけだ。
… 無題 Name きよひこ 13/08/16(金)22:00 ID:rqz6rv0c No.34602 [GJ] [Boo]
#これは良い設定ですね
… 無題 Name きよひこ 13/08/16(金)22:49 ID:oIXkA76c No.34605 [GJ] [Boo]
そこには黒いビキニを着用した胸がとても大きい美少女、今日一番の収穫だった美少女が鏡に映っていた。
「か・・・可愛い・・・」
俺の口から高く綺麗な声が出る。
「声も可愛い♪」
色々ポーズを取る。重い胸がその度にユサユサと揺れる。
「俺の身体なんだし・・・触ってもいいよな?」
その巨大なおっぱいを恐る恐る触れてみる。
ぷにゅん。
「おお・・・や、柔らかい・・・」
今度は両手で・・・。
ぷにゅんぷにゅん・・・。
… 無題 Name きよひこ 13/08/16(金)23:51 ID:oIXkA76c No.34607 [GJ] [Boo]
「気持ち良い・・・」
男の時には感じた事も無い快感というか気持ち良さ。
さらに気持ち良くなりたくてビキニブラの中に手を入れようとした時だ。
「清彦、ご飯を食べに行きましょう」
夕食の準備が出来たと連絡があったらしい。
母さんが隣の部屋から声を掛けてきた。
返事をしようとして慌てて止める。
今、返事をしたら俺の声で無く変身しているこの女の子の声だからだ。
あれ?
これ、どうやって戻ればいいんだ?
… 無題 Name きよひこ 13/08/17(土)00:16 ID:/9P3Aumw No.34609 [GJ] [Boo]
パニックになる俺!
慌ててスマホを手に取りアプリ【へんしん】の取説に目を通す。
あった!
元の身体に戻る方法!
アプリの【元の身体に戻る】を選択する。
アプリを終了する。
アプリを削除する。
スマホの電源を切る。
「清彦?聞こえてる?寝てるの?」
今にも襖を開けて母さんが入ってきそうだったので、手っ取り早くスマホの電源を切った。
途端に黒いビキニ水着は布部分が伸びて旅館の浴衣になる。
俺の身体も女の子の身体から、元の男の身体に戻った。
時間にすれば変身に掛かる時間は5秒くらいか?
… 無題 Name きよひこ 13/08/17(土)03:01 ID:cBrAKs/Q No.34611 [GJ] [Boo]
>アプリの【元の身体に戻る】を選択する。
>アプリを終了する。
>アプリを削除する。
>スマホの電源を切る。
#「終了せずに削除できる」ということはBG処理されるアプリなのか…
… 無題 Name きよひこ 13/08/17(土)04:24 ID:QY4lhNw. No.34612 [GJ] [Boo]
#いいですね是非とも続いて欲しいです
… 無題 Name きよひこ 13/08/17(土)09:05 ID:uihyrkfc No.34613 [GJ] [Boo]
戻ったと同時に襖が開き、母さんが「清彦、大丈夫?返事がないから具合が悪いかと思ったわ」
「あ、う、うん。大丈夫。ちょっと昼間泳ぎ疲れてぼぅとしてた」
内心は興奮でドキドキしてた。
その後旅館で美味しい夕食を食べたんだが、早く彼女に変身したくてそれどころじゃなかった!
そしてようやく訪れた深夜。
隣の部屋からは両親の寝息が聞こえる。
二人ともグッスリ寝入っているようだ。
俺は静かに部屋風呂にスマホを持って移動し、先程のアプリを。
着ていた浴衣が一瞬で縮み黒いビキニ水着に変化する。
俺は髪の毛が一瞬で伸びて、身体は一部が縮み、胸やおしりが豊かに膨らむ。
やはり5秒くらいで変身した。
鏡に映るその姿は昼間にこっそり撮影した黒いビキニ水着の美少女だ。
… 無題 Name きよひこ 13/08/17(土)16:19 ID:Ctfoi9SM No.34619 [GJ] [Boo]
「清彦さぁん、逢いたかったわ♪」
鏡の中の彼女が嬉しそうに話す。
… 無題 Name きよひこ 13/08/17(土)21:50 ID:aQ0tC9fE No.34622 [GJ] [Boo]
「それじゃあ、さっきの続きをしましょう」
ビキニブラの中へと手を入れて揉みしだく。
「んあっ……やんっ」
指先に伝わるコリコリとした感触と同時、乳首を弄られる感触に自然と声が出てしまう。
「んっ……ふっ……もっと……もっと……」
どんどん火照ってくる体に突き動かされるかのよう、一心不乱に両手を動かす。
元の俺の体とは比べものにならないほど柔らかい肌が、次第に汗で濡れてくるのが分かる。
部屋風呂の鏡に視線を移す。
そこに映っていたのは、グラビアアイドルのように扇情的な色気を振りまく美女だった。
「すご……俺、自分の姿で興奮してる……」
ゴクリと生唾を呑み、鏡中の美女の下半身を凝視する。
肌にぴっちりと密着したパンツ(ボトム )を着ているというのに、股間にあるはずの見苦しい膨らみは見当たらず、つるっとしている。
むしろその逆だ。よく目を凝らせば微かに割れ目が浮き出ていることが分かる。
「これは俺の体だし、触ってもいいよな」
俺は細く長い指をゆっくりと下半身へ滑らせていった。
… 無題 Name きよひこ 13/08/17(土)23:46 ID:hhxeCi1U No.34623 [GJ] [Boo]
大切な部分を覆い隠す小さなトライアングルは進入する細く長い指により少しズリ落ちる。
鏡にはアソコに手を差し込む美少女という淫靡な光景が映り込んでいる。
そして指先に柔らかな茂みの感触。
思わずゴクリと喉を鳴らす。
… 無題 Name きよひこ 13/08/18(日)00:08 ID:N007L7dg No.34624 [GJ] [Boo]
恥丘周りをそっと撫で、続けて直接割れ目を触ってみる。
「あ・・・濡れてる・・・」
汗とは似て非なる粘り気と匂いが俺の指先にからみつく。
愛液の分泌という男では有り得ない生理現象を目の当たりにしたことで、俺は自分の体が外見だけではなく、中身まで本物の女になっていることをはっきりと認識した。
「あんっ」
試しに指を軽く入れてみると、ぬちゃっという肉音がして膣に埋まっていく。
それにさっきから感じる下腹部の疼きは、子宮が快楽を求めているんだろう。
「いいっ・・・女の体・・・すごい・・・」
もう歯止めがきかない。
ビキニのブラとパンツを剥ぎ取るように脱ぎ捨て、片手で胸を揉み、もう片手で秘部をかき回し続ける。
俺は生まれて初めて味わ う快楽に酔いしれ続けた。
… 無題 Name きよひこ 13/08/18(日)00:44 ID:vf/qZmVo No.34625 [GJ] [Boo]
そして翌日。
「昨晩はメチャクチャハマったなあ」
俺は1人で海水浴場を歩いていた。
もちろん黒ビキニの美少女に変身してだ。
「オイ、あの娘の胸見ろよ! 歩く度に揺れてるぞ」
「顔も凄く可愛いし、お前声かけてみろよ」
男たちから向けられる下心丸出しの視線が気持ちいい。
バカな連中だな。本当は俺は、お前たちと同じ性別だっていうのにさ。
「ねえ君、もしかして1人? 俺もなんだけど、良かったら一緒に遊ばない?」
声をかけられて振り向く。
そこにいたのは、クラスメイトにして俺の悪友の敏明だった。
どうやらコイツも偶然海に遊びに来ていたらしい。
にしても、男1人で海かよ。っと、そうだ!
せっかくだから女の子になりきって、この姿で敏明をからかってみるか。
… 無題 Name きよひこ 13/08/18(日)01:04 ID:0bkY3P0E No.34627 [GJ] [Boo]
「ふふっ、いいわよ 」
「えっ!? ウソ!!・・・マジ? ・・・・ヤッタァァァァァ♪ 」
飛び上がって喜ぶ敏明。
無理もない。こんな美少女に即座に快諾されたのだ。
敏明はダメ元でいつもナンパに挑んでは玉砕している。
玉砕してこの世の終わりみたいに悲観して落ち込むくせに、それでも次のターゲットを見つけては立ち直って挑むメンタルの強さだけは評価しているけどな。
たぶん俺の予想だが敏明のナンパの初成功かもしれない。
よかったな、敏明。本当は俺だけど。
俺と好みがとても似ている敏明は好きなアイドルやグラビアアイドルも一緒だったりする。
当然俺が一番気に行ったこの黒いビキニ美少女は敏明の好みのどストレートの筈だ!
しかも敏明は無類の巨乳好き。まさに理想を体現した姿が今の俺の訳だ。
飛び上がって喜ぶのも無理はないwww
くぷぷ ぷっ、本当の正体はお前と悪友の清彦なんだけどな ♪
… 無題 Name きよひこ 13/08/18(日)01:23 ID:0bkY3P0E No.34629 [GJ] [Boo]
「ねぇねぇ、名前聞いてもいい? 俺は敏明。賀蔵 敏明(がぞう としあき)っていうんだ」
「名前? 名前は橘清ひ・・・清香よ!橘 清香(たちばな きよか)」
名前を聞かれ、一瞬俺の本名を言いそうになってしまった。
だって俺だって今の俺の姿であるこの娘の名前なんて知らねーもん。
苗字と名前の半分まで言ってしまった・・・バレたかな?
「橘清香さんかぁ素敵な名前だね♪ 」
敏明がアホで助かったw
… 無題 Name きよひこ 13/08/18(日)09:24 ID:UwDz0eWw No.34630 [GJ] [Boo]
さて、それではさっそく可愛い美少女の特権として何か奢ってもらおうか。
ちょうど小腹も空いたし喉も少し渇いているし。
「賀蔵君、よろしくね♪」
可愛いくウインク♪
「う、うん!」
たったそれだけで敏明はw
顔はキリリと格好つけているつもりでも右手と右足が一緒だぞw
一緒に歩くだけでこれなら、手を繋いだらどうなるんだ?
面白そうだから試してやれw
俺はギクシャクと歩く敏明の手を掴むとぎゅっと握って微笑んでやった。
… 無題 Name きよひこ 13/08/18(日)14:38 ID:RWdLtg2g No.34636 [GJ] [Boo]
あらら、敏明ったら手を繋いだだけでこんなに顔真っ赤にしちゃってw
俺にナンパの極意とか、ナンパした女の扱いとか自慢気に話してたがやはり見栄を張ってたんだなw
海の家の前を通り掛かると食べ物の良い匂いが漂ってきた。
おっ、フランクフルトの焼けたイイ匂い。ソフトクリームが旨そう。
あっ、面白いこと考えた!
食べる時は向かい合って、敏明にはあれらの行為を連想するように、超エロチックに食べてみようw
… 無題 Name きよひこ 13/08/18(日)18:15 ID:N007L7dg No.34641 [GJ] [Boo]
「ねえ賀蔵君、お腹空いてない?」
「いや、俺朝メシはしっかり食う派だから」
それとなく水を向けるものの、敏明は言葉の意図に気づいてない。
おまえ本当にバカだな。女の子が何か食べたそうにしてるんだから察しろよ!
……とはいえ、こんなことでエロいイタズラを断念するわけにいかない。
「私、朝ご飯を抜いてるからお腹ペコペコなの。奢るから何か食べない?」
いくら敏明がバカでも、女の子にこう切り出されば、見栄を張って奢らざるを得ないだろう。
「本当!? ゴチになります!」
敏明ィィィィィ!
コイツはバカじゃない。大バカだ!
あのさあ、お前さあ、空気読めよ。
逆ナンならともかく、どこの世界にナンパした相手にご飯を奢らせる男がいるんだよ !
何がナンパの極意だよ! 女心をクソも分かってないじゃないか!
そりゃお前、ナンパに失敗しまくる訳だよ!
……いっそ正体をバラしてダメ出ししようと思ったが、
「ありがとう、橘さん! 俺、女の子に何かプレゼントしてもらえるなんて初めてだから凄く嬉しくて……うっ……ううっ」
感極まって泣き出した敏明を目の当たりに、思わず気勢をそがれてしまった。
つうか、女の子に食べ物を奢ってもらう=女の子からのプレゼントって、コイツの思考回路はどうなってんだよ。
… 無題 Name きよひこ 13/08/18(日)18:16 ID:N007L7dg No.34642 [GJ] [Boo]
「あ、でも。クラスの女の子に弁当のおかずをプレゼントされたことがあった……ゴメン、橘さん。俺ウソついちゃった」
それって、クラスメイトが床に落としたおかずが敏明の方に転がり、
『ごっめーん、敏明クン。それ捨てておいてくれる?』
『捨てるなんて勿体無い! それくらいなら俺が貰うよ!』
って食べちまって、周囲にドン引きされた一件のことだよな?
まあ、敏明はバカだが悪いヤツじゃないことは確かなんだが……何ていうか、なあ。
ともあれ、美少女? からのプレゼント? に感極まってむせび泣く敏明は悪目立ちしすぎて周囲の耳目を集めすぎている。
さすがの俺でも……いかに他人の姿をしていても、この空気で『やっぱり賀蔵君に奢ってもらおうかな』と言 いだせるほど図太くない。
俺はやむなしにソフトクリームとフランクフルトを買おうと財布を取り出す。
「あれ、その財布って男物だよね? んー、どっかで見たことある形だなあ」
あ、しまった。
… すいませんNameスレ主13/08/18(日)22:40 ID:0bkY3P0E No.34648 [GJ] [Boo]
#No.34629 で主人公の清彦が化けているこの黒ビキニの美少女の名前を 【橘 清香(たちばな きよか)】としましたが、清ひ・・・で清香は変なので、似ている清美にしたいと思います。
以降【橘 清美(たちばな きよみ)】でお願いします。
「ねぇねぇ、名前聞いてもいい? 俺は敏明。賀蔵 敏明(がぞう としあき)っていうんだ」
「名前? 名前は橘清ひ・・・」
「橘 清美さん?」
「そ、そう!そうなの。清美って言うの!橘 清美(たちばな きよみ)よ。よろしくね、賀蔵くん」
#図書館に納める時には修正しますのでご容赦願います。
… 無題 Name きよひこ 13/08/18(日)22:48 ID:0bkY3P0E No.34650 [GJ] [Boo]
「じょ、女子高生はね・・・で、出掛ける目的や場所に合わせてお財布変えるのよ!
友達とショッピングする時は可愛いお財布やブランド品で、こういう海水浴や野外ライブみたいな時は実用性の高い男物にするの!」
勢いで誤魔化す為に一気に捲し立てる。
「へぇ、そうなんだ。女の子は大変なんだね」
咄嗟の思い付きなのに敏明はあっさり信じた。
素直というか、なにも考えてないのかどっちだろう?
まぁ、なんとか誤魔化せたと安心したその瞬間、
「そうだ!清彦、清彦の財布とそっくりなんだ」
「おいw そっくりも何も、これは俺の財布・・・、いえ、私の財布・・・」
しまった。 つい、いつものノリで・・・流石に気付いたか?
「嗚呼、ごめん。橘さんと同じ名字のクラスメイトがいるんだ。そいつがそっくりな財布持ってたもんで」
「そ、そうなの?名字が私と一緒なんだ。どんな人なの?」
幸いにも【俺】と言ってしまった事に気付いてないようだったので、そのまま誤魔化す為に そう話を振ると、敏明は俺の事をこう語った。
# 1. とても良く言う
# 2. とても悪く言う
… 無題 Name きよひこ 13/08/18(日)23:31 ID:26MS5eEg No.34654 [GJ] [Boo]
1
… 無題 Name きよひこ 13/08/18(日)23:50 ID:N007L7dg No.34655 [GJ] [Boo]
「本当にどうしようもなくて、俺がいないと何もできないヤツなんだよ」
ピクッ。
鏡が無いので分からないが、多分俺(美少女)の頬は引きつってるだろう。
「授業中にしょっちゅう居眠りをして、よく先生に怒られてるし」
それはお前がナンパに失敗して落ち込む度に、俺の家に来て一晩中泣きわめいてるせいだ!
一晩中悪友を慰める立場としちゃ、安眠妨害もいいところなんだよ。
「教室にエロ本を持ちこんだことがバレて、女子に総スカンくらったこともあったし」
あれは貸したエロ本を学校で返してよこしたお前のせいだ!
『返すときは俺の家に直接持ってこいよ』つっただろうが!
「あ、あと、男子連中で行った【校内一巨乳決定トトカルチョ】のために、女子のバスト サイズを調べようと身体測定を覗いているのがバレて、反省文を原稿用紙100枚書かせられたこともあったかな」
「主犯のキサマは停学になったがな」
つうか、女の子の前でエロ本とか覗きとか言うなよ。
中身が俺だからいいものの、本物の女の子の前でそんなこと言ったら、速攻ビンタをもらって逃げられるぞ。
それはさておき。
敏明が俺のことをどう思っているのかよーく分かった。
かくなるうえはこの整った美貌と女体を使って、敏明をさんざんオモチャにして笑い倒してやろう。
… 無題 Name きよひこ 13/08/18(日)23:50 ID:N007L7dg No.34656 [GJ] [Boo]
「……とまあ、清彦ってのは本当にダメな男だけど、それでも俺にとっては大事な友達なんだよ」
「え?」
「俺が落ち込んだときはイヤな顔しながらも一晩中慰めてくれたし、清彦が命より大事にしている巨乳づくしのエロ本を貸してくれたし、俺のせいで停学になりかけたときも、決して俺を先生に売らず、自分だけ助かろうとはしなかったり……」
敏明は恥ずかしそうに頬を掻いて続ける。
「清彦は本当にいいヤツだし、感謝もしてるんだ。まあ、恥ずかしいから本人の前じゃ絶対そういう事は言わないようにしてるけど」
「敏明、お前……」
急に息が苦しくなってきた。
それに胸や頬が熱い。
もしや、急に日差しが強くなってきたのだろうか?
そんな俺の火照った体は、
「 あ、そうそう。ところで橘さん。何で俺が覗きで停学になったことを知ってるの?」
きょとんとした表情で発した敏明のセリフによって、一気に凍りついた。
… 無題 Name きよひこ 13/08/19(月)00:58 ID:L3.y4JrE No.34665 [GJ] [Boo]
「な、ナンノコトカシラ・・・」
「いや、だから俺の停学処分になった話。『主犯のキサマは停学になったがな』って橘さんが清彦並に即座に突っ込みしてきたから知ってるのかなって?」
「そ・・・ソンナ事、ワタシ言ってマセンワヨ・・・?」
なんかカタコトな言葉になってしまい余計に慌てる。
ここは兎に角なんとか誤魔化さないと!
実は俺の従妹とか?
苗字が一緒だし、俺から聞いたことにすれば・・・ダメだ!
それだと俺が口が軽く、知らない人間にまで言いふらす軽薄な人間に思われるし、それに従妹なら清美に会わせてくれ!ってしつこく言ってきそうだ。
その度に変身して付き合わされるのは大変だしごめんだ。
ここは「そんなこと言ってないわよ?」か
「 実はなんとなくそう思って言ってみただけで、まさか本当にそうだったとは思わなかったわ。私自身とってもビックリ!」で通すしかない。
とにかく誤魔化そう。
・・・と思ったら「あれ?言わなかった? なんだ、いつもこの話になると清彦がいつもそう言うもんだから自然と言われた様に思い込んじゃったんだな。そうだよね。橘さんが知ってる訳無いもんね」
勝手に自己解決してくれた。
「そうなんだ。私ビックリしちゃった。でも素敵な関係なのね。もっとお話聞きたいな 」
俺は精一杯の笑顔と愛想を上乗せして敏明に話を振って誤魔化しきる事にした。
… 無題 Name きよひこ 13/08/19(月)01:04 ID:L3.y4JrE No.34667 [GJ] [Boo]
「・・・だし・・・ってね。とにかく凄くいい奴なんだ。大事な友達・・・いやちょっと違うか。そうだな・・・改めて考えてみるとこれって親友って奴だ。うん、清彦はね、俺の親友なんだ」
「そうなんだ。とっても良い人なのね。私も会ってみたいな」
絶対無理だけどな。
それにしても・・・敏明の奴、俺をそんな風に評価して良くおもっていたんだ。
親友か、なんかこそばゆいな。
最初は何を言い出すかと思ったが・・・。
よし、お礼にこの整った美貌と敏明の大好きな巨乳の女体を使っていっぱいサービスしてやろう♪
あっ、でもこの娘が敏明に惚れていると勘違いさせたり、自制が効かなくなるまで興奮して襲われない様に注意しないとなw
いくら女の身体でも、敏明 のチンコとか見たくもないし、ましてや絶対触りたくないしw
あくまでもからかう為と敏明のナンパ成功で夢見心地な時間を楽しませてやる為だからな♪
おっ、この海の家の砂浜のテーブル席がいっこ空いたぞ!
椅子も二つでカップル席か。
向かい合って食べるから最初の計画通り、エロく食べて敏明をからかってやるかw
… イメージ Name きよひこ 13/08/19(月)03:33 ID:L3.y4JrE No.34676 [GJ] [Boo]
#ソフトクリームとフランクフルトを清美(清彦)が食べている時のイメージ
http://www.tsadult.net/e.wakaba/src/1376850340361.jpg
http://www.tsadult.net/e.wakaba/src/1376850293305.jpg
http://www.tsadult.net/e.wakaba/src/1376848225715.jpg
#フランクフルトをアレのようにしゃぶりながら頬張ったり、
#ソフトクリームは溶けて思わずおっぱいの上に落ちたのを淫靡に指で掬い取って舌で厭らしく嘗め取る感じでw
… 無題 Name きよひこ 13/08/19(月)10:30 ID:Ic//yqAg No.34678 [GJ] [Boo]
「賀蔵くん、あそこの白いビーチパラソルの席が空いたわ」
余裕ができた為か、女言葉もなんとか様になってきた。
「じゃあ俺、とられないように席とっとくね」
そう言って1人さっさと移動すると、イスに座って嬉しそうにこちらを見ながらニコニコしてる。
・・・おい。・・・おい!・・・このアホう!
なに自分 1人で座ってるんだよ!?
こんな美少女に金出させて注文から持ち運びまで全てさせる気か!
手伝えよ!
せめて聞けよ!
想定では「(敏)俺が持とうか?」「(清)大丈夫よ。あっ、フランクフルトが先に焼きあがるから、受け取って席で待っててくれる?」
こんな会話して、わざと少し溶けたソフトクリームを胸の上に垂らして
「あん、胸にソフトクリームがついちゃった」
なんて、まるでAVみたいな精液をぶっかけられた感じにしてみたり
「敏明くぅん。拭いてくれる?」とおっぱいを突き出して、寸前で「敏明くんの目がやらしい」って理由で中止するつもりでからかったり弄ぶつもりだったんだが・・・。
予想以上に敏明はアホだった!
… 無題 Name きよひこ 13/08/19(月)17:46 ID:b7KgSNVE No.34683 [GJ] [Boo]
しかし、そんなことで負けてはいられない。
「んむっ・・・はむっ・・・んんん・・・」
俺は焼き立てのフランクフルトを口に含み、少しずつ咀嚼していた。
「あ、あの。橘さん?」
真向いの席に座っている敏明が恐る恐る口を開く。
ちなみにこのバカは速攻で自分の食べ物を平らげてしまったので、その手に俺のソフトクリームを持たせている。
どこまでも空気の読めない男だ。
だけどまあ、それでも男は男。敏明は俺の食事風景に、美少女がナニをアレしている光景を想像しているはずだ。
その証拠にさっきからコイツ、空いてる片手で股間を抑えてるし。
「清美でいいわよ。私もあなたの事、敏明君って呼ぶから・・・あ、熱いっ」
それにしてもやたら食べ辛い。
女の 子に化けたことで口まで小さくなったからか。
しかし、それがエロチックな演技をいい具合に見せている。
他の男性客からねっとりした視線を浴びていることが感じられる。
男のときは分からなかったが、女の子っていうのは男の視線に敏感なんだなあ。
敏明も、何かを堪えてようとしたが我慢の限界、という様子だ。
… 無題 Name きよひこ 13/08/19(月)17:47 ID:b7KgSNVE No.34684 [GJ] [Boo]
「じゃあ・・・清美さん。その・・・お願いがあるんだけど」
「あむっ・・・なぁに?」
自分の一挙一動で男たちが狼狽える様に優越感を覚えながら、そしらぬ顔をして小首をかしげ、敏明の言葉を待つ。
敏明のナニを触ってとかのお願いは即座に却下するつもりだが、まあ、どうしてもというなら、この体の際どいところを見せたり、少しだけなら触らせてやっても、その、いいかな。
って言っても他意なんてない。
あくまでも。そう、あくまでも敏明をからかう行為の一環としてだ。
それと、俺のことを親友と思ってくれているお礼も・・・ほんの少しだけ・・・あったりなかったり。
よっしゃバッチこーい!
そんな風に気合いを入れ、改めて敏明の言葉を待つ。
コイツの口か ら出た言葉は・・・。
… 無題 Name きよひこ 13/08/19(月)18:21 ID:nebDPxZU No.34687 [GJ] [Boo]
「このソフトクリームとっても甘くて美味しいんだ♪
清美さんの分のこのソフトクリーム、食べてもいい?」
… 無題 Name きよひこ 13/08/19(月)21:53 ID:L3.y4JrE No.34698 [GJ] [Boo]
こ、この大馬鹿野郎ぉぉぉぉ!!!!!
俺の秘めた決意とか期待とか友情や感謝感激の感動をここまで見事に打ち砕くとは!
ただ、あまりにも予想外すぎて ぶん殴るとか行動に直結しなかったのは怒りより呆れ果てたというべきか。
お前、この美少女である俺を自分からナンパしておきながら 食べ物を自分の分まで奢ってもらって、
さらに俺(清美)の分であるソフトクリームまで食うつもりか!?
本当に・・・本当どこまで愚かなんだよ!
わざとか?
俺が美少女すぎて緊張のあまりテンパっているのか!?
こちらから擁護する理由を考えたが、正面から期待に満ちた目に、決してそうではないことが見てとれる。
よく崩れ落ちなかったぞ、俺。
俺は精一杯の笑顔を浮かべて一言
「いや♪」と微笑んだ。
… 無題 Name きよひこ 13/08/19(月)23:53 ID:b7KgSNVE No.34702 [GJ] [Boo]
「あ、そ、そうだよね。やっぱりダメだよね」
いや、ちょっと待て敏明。
おまえ、ナンパに失敗したとき以上に落ち込んでないか?
どれだけソフトクリーム食べたかったんだよ!
こんな美少女が淫らに棒状のモノを頬張ってるんだぞ、もっと他に意識を向けるべきことがあるだろ!
「うわー、いくら可愛い女の子でも、ツレにあの態度はねえよな」
「マジ酷い女だな。胸が大きければ何やっても許されると思ってんだろうな、クソが!」
え? 何で周囲の男共は俺が悪いみたいな反応してんの?
お金を出したのも、並んで食べ物を買ったのも、ここまで運んだのも俺だって知ってるよな?
海の家のオバチャンは俺の肩をポンと叩いて首を横に振るの止めてくんない?
客共は中指を 立てたり親指を下に向けながらブーブー言うのを止めろよォ!
… 無題 Name きよひこ 13/08/19(月)23:53 ID:b7KgSNVE No.34703 [GJ] [Boo]
「うっ、ぐすっ、そふとくりーむ……」
いやまあ、たしかに今の敏明の落ち込みぶりは見ていてすごく胸が痛くなるけどさ。
女の子の体になっているせいか、敏明に対して守ってあげたい小動物系みたいに庇護欲を掻きたてられてるけどさ。
って、違う違う!
俺がこんな感情を抱いたのは、周囲の雰囲気に呑まれてるからだ。
決して敏明に悪い事したなあ、って罪悪感を抱いてるわけじゃないんだ!
そうだ。だから美少女は周囲の羨望を受けるという正しい状態に戻すため、敏明を慰めてやらないと。
そんな感じでいい具合にテンパった俺は、
#何って言うか、色々とやりたい放題でスイマセン。
… 無題 Nameスレ主13/08/20(火)02:19 ID:4ENcDosk No.34710 [GJ] [Boo]
敏明からかなり溶けたソフトクリームを奪い取ってから改めて「はい、私のあげる!」という行動を取ってしまった!
「くれるの? ヤッタァ ♪ 清美ちゃんありがとう うん、凄く美味しい ♪ 」
ここまではイイ・・・失敗だったのは
溶けたソフトクリームを取った時に勢いがあった為に、鼻の頭や頬っぺた、おっぱいやおへそ周りに飛び散ったソフトクリームが付着してしまったことだ。
「やん・・・もう・・・いっぱいついちゃった・・・」
周囲で先程まで捲し立てていた数人の男達が無言で立ち上がり・・・しばらく動かない者と、妙に不自然な姿勢と歩き方でトイレに向う者。
俺も男だからわかる・・・。
今の俺の身体である昨日の美少女ちゃん、ごめんなさい。
君の姿で、何人もの男達が君をおかずにしてしまう事態を招いてしまいました。
まさに決定的瞬間を見ていた野郎どもは一生その時見たものを心のフォルダーに大切に保管し、常に興奮とともに色褪せる ことなく何度も再生して楽しませていくことでしょう。
本当にごめんなさい。
# ID:b7KgSNVE No.34703 様 まったくけしからん♪ (いいぞ。もっとやれ www )
… 無題 Name きよひこ 13/08/20(火)17:05 ID:6ZMwX872 No.34721 [GJ] [Boo]
だが周りの男共の怪しい行動も不審な行動も全く眼中になく、ソフトクリームを美味しそうに食べる敏明。
ある意味 大物かも?
だが、美少女になった俺はなんか面白くない。
また俺が姿を借りているこの肉体の元となった美少女にも悪いような気がする。
敏明の好みの姿であることは間違いない。
だからきっちりと敏明を振り向かせて魅了しないと!
… 無題 Name きよひこ 13/08/20(火)21:35 ID:SLm7EiL. No.34727 [GJ] [Boo]
「そのためには、他に興味が移らないくらい敏明君を夢中にさせればいいのよね」
「え? 何か言った?」
「ううん、何でもないわよ」
現状の俺、つまり清美は心が男、肉体は(多分)遺伝子レベルで女の子、染色体で言えばのはずだ。
その武器を有効活用し、男にとって理想の女を演じることで敏明をオトしてやる!
そう。肉体面でボロは絶対出ないから、行動や言葉遣いを気を付けて……って。
「敏明君? ソフトクリームを食べ終わったと思ったら携帯電話を取りだしてどうしたの?」
「うん。さっき話した親友の清彦に電話しようと思って」
おおかた、『好みにドストライクの巨乳美少女をナンパした!』って報告するつもりなんだろうが、出るわきゃないだろ。
俺は ここにいるんだからさ。
……って待てェェェェ!
敏明が携帯鳴らしたら、俺が持ってるスマホが鳴るじゃん!
ヤバい! 急いでスマホの電源を……ってダメだあああああ!
電源を落としたら、アプリ【へんしん】の効果が切れて、元の姿に戻っちまう!
「と、敏明君。ちょっと待っ……」
慌てて止めようと思ったが時すでに遅し。
敏明の指は通話ボタンを押し込んでしまった。
… 無題 Name きよひこ 13/08/21(水)12:19 ID:GEq2WMZU No.34746 [GJ] [Boo]
せめてマナーモードに切り替えられれば!!
だが無常にも、俺のお気に入りのアニメの主題歌が鳴りだした。
だ・・・ダメかぁ・・・いや、まだだ!
まだ終わらんよ!
誤魔化せ!考えろぉ!
「あっ、と・・・友達から電話みたい!ちょ・・・ちょっとゴメンね!!」
俺はなんとか動揺を隠すように必死に笑顔を作りつつスマホを掴むとダッシュで海の家の裏側へ走った!
胸がブルンブルと揺れるのを押さえながら走り、周囲から死角になる場所に建物の間に飛び込むと
大急ぎでアプリを停止させて俺の身体に戻った!
「ハァハァ・・・もしもーし・・・ハァハァ・・・敏明ぃ・・・すまん・・・マナーモードだったから中々気付けなくて出るのが遅くなった・・・どうし た?」
ちょっと・・・かなり苦しいいい訳だが誤魔化せたか?
… 無題 Name きよひこ 13/08/21(水)16:44 ID:0XnOJv4w No.34754 [GJ] [Boo]
『聞いてくれ清彦! 俺、生まれて初めてナンパに成功したんだよ!』
「ΩΩΩ<な、なんだってー!!!」
何でもかんでもノストラダムスと宇宙人の仕業にこじつける、人類滅亡マニアがリーダーの、某MMRメンバーのように大げさに驚いてみせる。
こうやって有り得ない・信じられないとアピールすることで、敏明は現在自分が置かれている状況が、いかに幸福なことか理解できるだろう。
……それも今の着メロの件でバレてなければだが。
『本当だって。俺たち好みの物凄い巨乳美少女で、橘清美さんって言うんだ。
清彦にフルネームが似ているだけじゃなく、財布や着メロまで清彦のにそっくりなんだ』
さすが安心の敏明クオリティ。
その単純さたるや、他人に騙されて酷い目に 遭わないか心配になってくるくらいだ。
まあ、だからこそ、だ。
敏明が悪い女にハマって泣きを見ないように、俺が清美として、しっかりアイツを喜ばせてやらないとな。
『清彦が信じられないのも無理はないけど本当だって。そうだ! いま清美さんと代わって話をさせるから、ちょっと待ってて。彼女はもうじき戻ってくると思うから』
「い、いや。いいよ。おまえの言うことは信じるし、その清美さんとやらも、俺と話をしたところでつまらないだろ」
『そんなことないよ。俺がお前の話をしたら、清美さんも清彦に会ってみたいって言ってたんだから!』
あー、言った。確かに言ったよ。そんなこと。
… 無題 Name きよひこ 13/08/21(水)16:49 ID:0XnOJv4w No.34755 [GJ] [Boo]
俺は通話状態を維持したまま、再度【へんしん】を立ちあげ、清美となって敏明のもとに赴く。
「お待たせ、敏明君。だれと話してるの?」
「うん。さっき話してた親友の清彦だよ……清彦、お待たせ。清美さんと代わるぞ……ってあれ? もしもし、もしもーし?」
「ご、ゴメン。敏明君。マナーモードにしたスマホにまた電話がかかってきたから、もう1回外すね」
「スマン敏明。ちょっと腹が痛くてトイレに入ってたから話ができなかった」
『そういうことなら仕方ないな。じゃあ清美さんと代わ……あれ、清美さーん?』
「何回もゴメンね、敏明君」
「おかえり清美さん。だけど清彦のヤツがトイレからまだ……」
「ゴ、ゴメンなさい。私もちょっとお手洗いに……」
そんなやりとりを何度繰り返したろう。
「ゼェ……ハァ……と、敏明君。お、おまた……せ……」
「お帰り……って清彦? お前も海に来てたのか!」
世の中にはお約束というものがある。
変身と解除を繰り返し、海の家正面と裏側を往復していた俺はついうっかり、清彦の姿のまま敏明の前へ出てしまった。
… 無題 Name きよひこ 13/08/21(水)16:50 ID:0XnOJv4w No.34756 [GJ] [Boo]
と、ここまでならまだ「おう、敏明、偶然だな。実は俺も家族と海に来てたんだ」でゴマかせばいいだけの話だ。
しかし、続く展開のせいで、俺の脳内はポルナレフ状態になった。
なぜなら……。
「何度も何度も本当にゴメンなさいね、敏明君」
背中まで伸びた長髪に大きな双丘を胸に提げた黒ビキニの美少女、つまり先ほどまの俺の姿をした女の子(清美)が俺たちの前に姿を現したからだ。
しかも、さっきまでの清美(俺)の行動を引き継ぐかのように、敏明に謝罪し、
「貴方が敏明君が言っていた清彦君ね。はじめまして、橘清美です」
敏明には見えないようイタズラが成功した笑みを浮かべ、そんなことを言ってきた。
コレハイッタイドウイウコトデスカ?
…これは予想外!Nameスレ主13/08/21(水)17:34 ID:SJm0iolc No.34757 [GJ] [Boo]
#リレーの流れによっては本人と遭遇とかの展開もありかな? と考えていましたが、まさかこんなかたちで同じ容姿の少女が登場するとは!
#しかも清彦が水着美少女に化けていた事も知っているようですし、果たしてこの正体不明の美少女は本人なのか、それとも清彦と同じくアプリで変身した別人なのか?
#その正体はID:0XnOJv4w No.34756 様が明かしてくださるのか、参加者が予想して続きを書くのか?
#予測のつかない展開にスレ主もドキドキです♪
… 無題 Name きよひこ 13/08/21(水)22:24 ID:gg0hZXMI No.34765 [GJ] [Boo]
『ゴメン、俺もちょっとトイレに行ってくる』
と敏明が場を離れたことをきっかけに、巨乳美少女は俺を連れ出して、変身と解除を繰り返した建物裏へとやってきた。
彼女は周囲に誰もいないことを確認すると、俺に挨拶したときと同じ笑みを再度浮かべる。
「よくもボクの体で好き勝手してくれたねッ!」
そして俺の腹部へ痛烈なボディブローを突き刺した。
どうやら『イタズラが成功した笑み』は俺主観の認識で、実際はご機嫌ナナメらしい。
よくよく見るとコイツ、こめかみに青スジを浮かべてるし。
俺はこみ上げてくる嘔吐を抑えつつ考える。
いまのセリフで分かったことは2つ。
この少女は本物(オリジナル)だということと、女の子らしい外観・スタイルに反比例した ボクっ娘だということだ。
「ま、待て。俺の話を、」
「問答無用だよ!」
ボディブローのダメージで前のめりになった俺の後頭部にヒットする少女のかかと落とし。
その怒りから察するに、俺がしでかしたことの大半は知られているようだ。
… 無題 Name きよひこ 13/08/21(水)22:51 ID:2EzgPpLM No.34768 [GJ] [Boo]
「敏明君もそろそろ戻って来るだろうし、お仕置きはこれくらいにしといてあげる。」
「あひがとほざいまふ・・・」
ひとしきりの制裁の後、ボロボロになった俺に彼女が自己紹介を始めた。
そこでビックリ!
彼女の名前は本当に【橘 清美】だったのだ!
まさに嘘から出たまこと。瓢箪から駒だ。
… 無題 Name きよひこ 13/08/22(木)02:33 ID:f0VrcpqE No.34776 [GJ] [Boo]
「ところで清彦君。ボクになれるってことは、体を隅々まで見たり弄ったりしたってことだよね?」
「え……いや……はい、すいません」
やっぱり怒るよなあ、と思いきや、
「アッハッハ、いいよいいよ。男の子としてソレをやるのは当然だろうしね」
清美はカラカラ笑って俺の頭をバシバシ叩く。
「キミを半殺しにしたことで半分だけ許してあげる」
「半分?」
「そう、半分。完全に許してほしければ、ボクのお願いを聞いてくれるよね?」
彼女の要求は、他人に変身することができる方法についてだった。
もとより立場はこっちの方が圧倒的に弱い。
俺は乞われ(言われ)るままにアプリ【へんしん】のことを話した。
早速自分のスマホにダウンロードする清美。
「 よくこんなアングラサイトに隠されたアプリを見つけたものだね。ご丁寧にパスワードまでかかってるし」
「偶然に偶然が重なったんだよ。パスだって適当に入力したら奇跡的に一致しただけだし」
少なくとも、【へんしん】は誰でも簡単に入手できるわけではない。
… 無題 Name きよひこ 13/08/22(木)02:33 ID:f0VrcpqE No.34777 [GJ] [Boo]
「そして写真を撮って、アプリを起動、っと」
そして5秒後、清美は俺の姿になった。
「凄っ。キミがボクに化けるのを見ても半信半疑だったけど、本当に清彦君になっちゃったよ」
目の前に立っている自分と瓜二つの姿形を見て、俺は鏡を見ているような錯覚に囚われた。
「とりあえず、同じ人間が2人いると色々目立つから、キミもボクの姿になりなよ」
「あ、ああ」
言われるままにアプリを起動し、俺は清美の姿になる。
しかし、これじゃまるで変身というより入れ替わりだよな。
その気になれば清美だけじゃなく他の人間にも化けることができる、って意味じゃ違うんだろうが。
「さて、と。それじゃお互いしばらくの間、姿を交換したままにしておこうか」
「一応聞い ておくが、男、っていうか俺の姿になって何をするつもりなんだ?」
「んっふっふー、それはだねー」
… 無題 Name きよひこ 13/08/22(木)12:04 ID:w3l7q3uY No.34779 [GJ] [Boo]
「こういう事さ。出ておいで、清香」
「こ、こんにちは・・・」
とても小さな声で挨拶しながら現れたのは今の俺の姿、今は俺になっている清美ちゃんだった!
「ボクの双子の妹、橘清香だよ♪ ちょっと人見知りだからよろしくね♪
でね、そんな清香が何故か君を気になったみたいで、こっそり見ていたら君が建物の裏に行ったと思ったら
そこからボクが現れてね。でも、姿はボクでもボクじゃない!って直ぐにボクに連絡してきたワケ。
で、ボクも清香と一緒に尾行して君、つまり清彦くんが敏明くんにナンパされたり
ボクの姿でソフトクリームやフランクフルトをあんな食べ方しているのも見てたんだ。
で、あんな恥ずかしい姿をみんなに見せた後に、ボクになったり清彦くんに戻って敏明くんのところに往き来していたからチャンスを待ってたの。
案の定、混乱してボクのつもりで敏明くんのところに行ったでしょ。だから一緒についてったの♪」
「ははは・・・全部見てたんだ」「でもね、清香がまだ清彦くんを気に入ってるみたいで。でもね、人見知りだからまだ清彦くんと会話とかまだ無理なんだ。だからボクが、清香が清彦くんに慣れるまで代わりに相手するの」
… 無題 Name きよひこ 13/08/22(木)12:59 ID:.S6HneFQ No.34780 [GJ] [Boo]
「えっ?・・・えぇ??????」
つまり、全く今の俺と一緒の姿といっていい、一卵性双生児の清香ちゃんが俺に気があるってこと!?
つまりこの俺に、このスペシャルダイナマイトボディーの美少女が彼女になってくれるかも知れないってことか!?
「ちなみにボクは敏明くんが、ボクの姿の
清彦くんとのやり取りからとっても気に入っているんだ。
清彦君なら彼のことを良く知っているだろ。しっかりボクに惚れさせといてね♪」
… 無題 Name きよひこ 13/08/22(木)16:33 ID:Dmt7Efg6 No.34783 [GJ] [Boo]
こうして俺は清美ちゃんの姿で敏明と。
清美ちゃんは俺の姿で妹の清香ちゃんと不思議なダブルデートする事になった!
ちなみに海の家に戻った時、周りの男性客から驚きとどよめきが上がったのは当然かもしれない。
敏明は・・・。
トイレから戻ってきて開口一番
「清美ちゃん、分裂した?」だった。
俺は唖然と。
俺に化けた清美ちゃんは俺の姿で腹を抱えて大爆笑。
清香ちゃんはそんな俺達を見てニコニコとしていた。
… 無題 Name きよひこ 13/08/22(木)19:02 ID:f0VrcpqE No.34790 [GJ] [Boo]
それにしても、と、この状況で楽しそうにしてる橘姉妹を見やる。
この2人、どう考えても趣味悪いよな。
姉の清美ちゃんは、色々とボケをかます敏明を気に入るわ、
妹の清香ちゃんは、自分たちと同じ体に化けてあれやこれ(ナンパやフランクフルト)やばかりでなく、一人エッチしたことを知ってなお、俺に好意を持ち続けているのだから。
メチャクチャ嬉しいんだが、この姉妹はもっと人を見る目を養った方がいいと思う。
いや、好き放題やった俺が言うのもアレだけどさ。
ともあれ、
「敏明君、なんでそう……」
ツッコミを入れようとしてぴたりと止まる。
さっきまでの俺は普通の女言葉だったが、本物の清美ちゃんは一人称が『ボク』の少年みたいな言葉遣いだ。
どっ ちの言葉で敏明と話せばいいのだろうか?
急に言葉遣いを変えるのは不自然だろうし、
かと言って本物を演じ続けるなら、清美ちゃんの言葉遣いを踏襲すべきだし、
はてさて。
… 無題 Name きよひこ 13/08/22(木)19:37 ID:w09WJ8kg No.34791 [GJ] [Boo]
「お姉ちゃん、いつもみたく『ボク』に戻したら?『私』って無理に使っていると大変でしょう?」
と、とても小さな声だけど清香ちゃんが助け船を出してくれた。
俺に化けてる清美ちゃんがとても驚いてる。
よほど珍しいんだ。
清香ちゃんは顔を真っ赤にしてる。
俺はそんな清香ちゃんがとても可愛く思った。
… 無題 Name きよひこ 13/08/22(木)20:26 ID:uOnM15dg No.34793 [GJ] [Boo]
そこでふと思った。
清美ちゃんの姿をした俺が敏明と、
俺の姿をした清美ちゃんと清香ちゃんがデートをするのもいいが、
俺が清美ちゃんの姿で清香ちゃんとデートするのもありじゃないかと。
人見知りの清香ちゃんであるが、俺が慣れ親しんだ姉の姿なら接しやすいだろうし。
その際は本物の清美ちゃんは自分の姿で敏明とデートさせるのがベストか。
さてどうするか。
まあ、俺が勝手に決めるのも悪いし、双子の意見も聞いてみよう。
… 無題 Name きよひこ 13/08/22(木)21:24 ID:pOzsYL/6 No.34795 [GJ] [Boo]
「それは良いアイデアだね。清香が清彦君の姿に慣れて 次は清彦君に慣れる為にもそうしよう。
清香もボクの姿なら少しは緊張も薄まるだろうし。
そうして少しずつ段階を踏めば清彦君も自分の本当の姿で清香とつきあえるし、清香もその方が嬉しいだろうしネ♪
でもまずは清香が清彦君の姿に慣れるのが大事だからね。
清香が清彦君と二人だけでも大丈夫ってなったらそうしようか♪
清香もそれでいいかな?」
コクりと頷く清香ちゃん。
愛玩系小動物のようでとても可愛いい。
全く同じ顔でも内面や性格で随分違って感じられるんだな。
… 無題 Name きよひこ 13/08/23(金)02:45 ID:APUT/Y5A No.34813 [GJ] [Boo]
しかし改めて考えるとこんなに美少女の双子姉妹とこうして一緒にいる事は、俺がその美少女に変身しているのとはまた違った不思議だ。
清美ちゃんは活発なボクっ娘だし性格も明るくて妹の面倒見もいいし、それになんといってもこの綺麗な顔に素晴らしいスタイルの身体の持ち主だ。
正直、とても俺達なんかよりもっと上のイケメンやハンサムを選び放題なのに何故俺達なんかを気に入ったんだろう?
二人とも毎日ご馳走食べて飽きてきたから たまにはお茶漬けって性格じゃないと思うし。
色々と注目を浴びてしまった海の家から出て、スイカ割りのイベントに飛び入り参加している時に、気になっていた疑問を思いきって聞いてみた。
… 無題 Name きよひこ 13/08/23(金)03:26 ID:5qkIrZxM No.34814 [GJ] [Boo]
「……ボソボソ……ゴニョゴニョ……」
清香ちゃんはまだ直接俺と話すのに慣れてないらしく、清美ちゃん(と言っても姿は俺だが)に耳打ちをして内容を伝える。
「ふんふん……なになに……実は清彦君のことは、ずっと前から知っていて『いいな』って思ってたの……か。やるねぇ、清彦君」
え? そうだったのか!
『清香が何故か君を気になったみたいで……』っていうセリフから、てっきり今回の海で俺を見かけて、だと思ってた。
「……ボソボソ」
「724日前の午後4時18分。清彦君が新幹線に轢かれそうになっていた仔犬を助けたことを私が目撃したのがきっかけだったの」
えーと、724日前っていったら大体2年前、中学生の頃か。
言われてみれば、そういうことがあったよ うな気がする。
……って、いま言動に不自然な部分がなかったか? 気のせいか?
「……ボソボソ」
「そのあと、清彦君のことを考える事が多くなって、いてもたってもいられず名前や住所を調べ上げて、ずっと見つめるようになったの」
うん?
「……ボソボソ」
「本当は清彦君と同じ高校に通いたかったのに、入学願書の趣味特技の欄に『ストーキング』『盗聴』『盗撮』って書いたら不合格になって、一晩中泣いたりしたこともあったの」
いや、ちょっと待て。
… 無題 Name きよひこ 13/08/23(金)13:02 ID:GCSttKaQ No.34818 [GJ] [Boo]
それって超危ない女の子じゃあ・・・。
ヤンデレか?
ヤンデレなのか?清香ちゃんは?
今はデレでもヤンデレのヤンが来たら・・・ゴクリ。
でもこのとびっきり可愛い顔、俺好みの溢れんばかりの豊かな胸、シミもホクロもない綺麗で健康的な肌、グラビアアイドルに勝るとも劣らないナイスバディー!!
正直、この先清香ちゃんのような美少女に好かれる自信はない!
恐らくもう二度とこんな機会は無いだろう・・・。
俺が好きなら俺の言う事は聞いてくれるか?
もしそうなら俺が清香ちゃんを導いて・・・無理かもしれないが、せめて常識的な範疇にいてくれるなら・・・。
距離を置くにはあまりにも惜しい・・・。
… 無題 Name きよひこ 13/08/23(金)13:18 ID:5qkIrZxM No.34819 [GJ] [Boo]
「……ボソボソ」
「もちろん今回も清彦君が家族で海に行くって知ってたから、お姉ちゃんを誘って私たちも海に遊びに(追いかけて)来たの」
「……ボソボソ」
「本当はずっと清彦君を見つめるだけで良かったんだけど、清彦君がお姉ちゃんの姿に化けるのを見て
『チャンスだ。これをネタに負い目に付け込めば、清彦君と知り合いになれる』
って思いついて、即座にお姉ちゃんを呼んだの」
そりゃずっとストーキングされてたんなら、変身するとこも解除するとこも見られるわ!
「……ボソボソ」
「ちなみに、清彦君がお姉ちゃんの姿に化けて色々したことは、イヤどころかむしろ嬉しかったの。
だってお姉ちゃんと私は瓜二つだから、清彦君がその体に興味を持つってことは 、私の体に興味を持つのと同じこと、よね?」
内気で話しかけることすら恥ずかしがるわりに、ずいぶんアグレッシブなストーカーさんだなオイ。
いや、話しかけられないからこそ、そういう手段を取ったのか。
正直、色々とツッコミどころはあるものの、こう一途に思われるのは男冥利につきると言える。
って、俺はいま女の子だけど。
とにかくそういうヤバさを差し引いても、あらかた話し終えてポッと頬を赤らめて俯く清香ちゃんは可愛いかった。
… 無題 Name きよひこ 13/08/24(土)22:41 ID:k9KzI4rY No.34862 [GJ] [Boo]
「清美ちゃん、俺が見事スイカを割るトコ見ててぇ♪」
自信満々で棒を振り回す敏明。
「敏明くぅん。頑張ってぇ♪」
清美ちゃんになりきって敏明を応援する。
「敏明、清美ちゃんも応援してるぞ。格好いいとこ見せるチャンスだぞぉ!」
「任せろ、清彦!」
いや、本当は俺が清彦で、今の清彦が本物の清美ちゃんなんだけどな。
「次のチャレンジャーは自信満々ダァ、これは期待できるかぁ?レディーゴー!」
と、同時な明後日の方向に突っ込んで盛大に自爆した敏明!
観客も大いに沸いた!
俺の姿の清美ちゃんなんて転げ回って笑っているし。
… 無題 Name きよひこ 13/08/24(土)22:55 ID:bFBujrts No.34863 [GJ] [Boo]
清香ちゃんは声に出して笑ってはいないが可愛い笑顔だ。
ちょっと難儀な趣味や特技も、人見知り&恥ずかしがりやだからそうなのかも知れない。
つまりそれらが改善されれば、少なくともお姉さんの清美ちゃんのように普通になる可能性は高い。
清香ちゃんが俺の姿に馴れたら、姉妹デートしてみよう。
… 無題 Name きよひこ 13/08/25(日)01:41 ID:r2Y8SfO2 No.34867 [GJ] [Boo]
「敏明君惜しかったね」
実は全然惜しくなかったが、清美ちゃんになりきって慰める。
「うん。あとちょっとで直撃したのに、ほんのちょっとズレちゃった」
・・・おいおい、10m以上離れててその台詞が出るのか?
強がり・・・ではないな。この顔は。
「ふっふっふっふっ、敏明ぃ。ボクがかたきを取ってくるよ。まぁ見てて!」
あらあら、清美ちゃん(姿は俺だ)は参加者の列に並んだ。
「清彦、ガンバレ!」
「清彦くぅん、頑張ってぇ」
なんか他人(しかも美少女)の姿で、自分を応援するって変な気分だなwww
… 無題 Name きよひこ 13/08/25(日)08:48 ID:2PNWhib. No.34871 [GJ] [Boo]
そして清美ちゃん(体は清彦)は敏明のように迷走する事なく、しっかりと向かって行き
手前で止まると勢いよく降り下ろした。
降り下ろされた棒は見事にスイカにhit!パカッと真っ二つに割れた。
オオッ!と声があがりその後に観客の拍手喝采を浴びた。
清美ちゃんは『やったぁ!ボク凄い!』と飛び上がって喜んでいる。
俺も嬉しいが、ちょっとキャラじゃないから遠慮して欲しいな。
「やるな、清彦!流石は俺のライバル。俺も惜しかったがまぁ今日の勝ちは譲ってやろうw」
敏明はいつもの敏明だった。
清美ちゃん、俺の悪友だけど本当にこんな奴がいいの?
… 無題 Name きよひこ 13/08/25(日)11:01 ID:ebBHwzG2 No.34873 [GJ] [Boo]
「やぁ男の子の身体っていいねぇ♪思いっきり走れるし力はあるし最高だよ♪」
敏明が焼きトウモロコシを食べたいと言い出したので皆の分を買ってきてくれるのなら、とお金を渡す。
「ありがとう清香ちゃん、今度は俺が出すからねぇ♪」
万年金欠男が何を言っているのやら。
と厄介払いができたところで俺になっている清香ちゃんに話し掛けるとこんな返事が返って来たのだ。
確かにこのたわわに実った豊かな双丘で激しい運動は大変だろう。
海の家で裏側にダッシュした時、水着という名の拘束具を簡単に振り切ってしまいそうで難儀したし 揺れも気持ちイイより痛みに近かった。
「ところでダブルデートも良いけど時間決めてお互い2人っきりで行動しない?」
えっ? 俺が清美ちゃんの身体で変な事をしない様に見張る為に一緒にいるんじゃないの?
「うん・・・、確かにそれも少しはあるけど敏明君が君と早く二人っきりになりたいみたいだからさ。
後でボクが交代するまで焚きつけといてよ 初めてのキスとかはボクが貰うからダメだけど、簡単なスキンシップとかならいいよ♪
例えばこんな風に腕に抱きついたりその拍子にうっかりおっぱい当てちゃったり」
なんという大胆発言!・・・清美ちゃんもやっば進んだ今どきの女子高生なのかな?
とにかく本人の許可が出たんだ。
誘惑してこいとの依頼でもある。
… 無題 Name きよひこ 13/08/25(日)11:02 ID:ebBHwzG2 No.34874 [GJ] [Boo]
ふっふっふっふっ、敏明ぃ、男心がある敏明好みのビキニ美少女があの手この手で誘惑しちまうせ゜♪
せいぜい俺を楽しませてくれ♪
#参加して下さる方、読んで下さる方、GJ入れて下さる方、ありがとうございます。
新スレ『変身アプリ【へんしん】 2 』 に移行します。
http://www.tsadult.net/e.tachiha/futaba.php?res=34893
#一行でも、一言のセリフでも大歓迎です。
#引き続き、皆さまのご協力とリレーの参加&続きをお願いします。