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でるたΔスワップ

2014/09/07 15:00:10
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「……で、どうしてこんな事に?」

「そんなの決まってるでしょ! さっきのアレのせいよ!」
「ま、まぁまぁ落ち着いて若菜ちゃん」
「あ、若菜は私です、今は双葉さんですよ」
「え? あ、あぁそっか」
「それから、清彦さんはそっちです、私に言われても」
「……あぁもぅ、何でこんなことになっちゃったのよ!」
「いや、だから」
「アレですね」
「もぅっ!」
……と、放課後の誰もいない教室で、何やら言い合う三人。
床に正座して、その顔立ちや体格に似合わずどこかなよっとした男子一人。
教卓に腰掛け片ヒザ立てて、スカートが捲れているのを気にも留めない健康的な女子一人。
そんな二人に捲し立てる、小柄でメガネの、言ってしまえばオタクっぽい女子一人。
それぞれ、清彦、双葉、若菜で、三人はクラスメイトで、清彦と双葉は幼馴染み。
若菜はというと地味で、クラスでも目立たない(けどオッパイは大きい)娘。
清彦と双葉はともかく、あまり関わり合いのない若菜だが。
「とりあえず清彦さん、パンツ、見えてますよ」
「へっ?」
「ちょっと清彦!」
「わわわっ!」
けれど今は、双葉を清彦、若菜を双葉、清彦を若菜と呼び合っている。
そう、三人はそれぞれ入れ替わってしまったのである。
……原因? そりゃあ、入れ替わりものの定番といったら。
「そもそも、アンタが私を引っ張ったのが悪いんでしょ!」
「ひ、引っ張ってないだろ! お前が変なタイミングで押すから!」
「なによ、ワタシのせいだっての!?」
「どう考えてもそうだろ!」
「何ですって!」「何だよ!」
睨みあう双葉な清彦と、若菜な双葉。
傍から見れば、女同士の痴話ゲンカである。
「二人とも、落ち着いて下さい」
「清彦は黙ってて!」
「だから、私は若菜ですって」
「あぁもぅ、ややこしい!」
「とにかく双葉さん落ち着いて、流石にそんな顔する自分、見たくないです」
「俺もそんな女々しい自分、見たくないんだけど……」
「ワタシもよ! あぁあなんで清彦なんかにワタシの体使われちゃってるの……!」
と、入れ替わった事に対する不満についてはキレイに意見が合った、が。
「……」「……」「……」
だからこそ、沈黙が訪れて。
「「「……はぁ……」」」

溜息も、出る。


きっかけは些細な事だ。

放課後、家に帰ろうとしていた清彦を、双葉が呼び止めた……階段の踊り場で。
なにやら昼休みの件で言いがかりをつける双葉だったが、いつもくだらない内容ばかり。
清彦も毎回よく飽きないなと思いながら、適当にあしらう事にすっかり慣れきっていた。
だから今日も、話半分に聞いてとっとと退散しようとしたの……だけれども。
「ちょっと、待ちなさいよ! 話はまだっ……!」
そうやってそそくさと逃げようとする清彦を止めるため、双葉は手を伸ばした。
「ちょっ、おまっ……!」
……が、タイミングが悪かった。
片足を上げたタイミングで双葉が押してきたため、バランスを崩す清彦。
逃げる清彦を慌てて止めようと手を伸ばしたため、バランスを崩す双葉。
「うわぁっ!」「キャアァッ!」
その結果、もつれあうようにして階段を転げ落ちていく二人、そして……。
「えっ?」
階下から教室に戻ろうとした若菜が、偶然にもその場に現れてしまった事で。

ドシンッ! ……と、若菜も巻き込まれてしまったのである。


「そうよ! アレが原因なら、もう一度やれば戻れるはずよ!」

と、記憶をたどり、原因を訴える双葉が、そう主張したが。
「ちょ、ちょっと待て双葉」
「そうですよ」
「何? アナタ達、戻りたくないの!?」
「そういう訳じゃないんだが……」
「話を聞いて下さい」
「何で二人ともそんなに冷静なのっ!?」
「とりあえず落ち着いて、わか……双葉、よく考えてみろ」
「アレをするって事は、また階段を落ちるんですよ?」
「だってそうでしょう!? あれ以外、考えられな……」
「だから冷静に考えてみろ、かなり危険だぞ、階段を落ちるってのは」
「うっ……」
「それに、戻れる保証もありませんし、何より……」
「何より?」
「その場合双葉さんが、落ちてくる私達にぶつからないといけないんですよ?」
「なっ、なんで!?」
「だってそうでしょう? 状況再現するのなら、そうしないと」
「でっ、でも単にぶつかったのが原因じゃ……!」
「かもしれませんが、そうじゃないとも言い切れません」
「だからってやってみなくちゃ分からな……」
「それと、感じる前に入れ替わったから解らないんですが、今結構無理してないですか?」
「そっ、それは」
「元は私の体ですから、よく知ってます」
指摘されて双葉は、肩を擦り苦痛に顔を歪めた。
「……確かに、身体中悲鳴あげてるけど……」
「やっぱり。またぶつかられたら、次はどうなるか分かりませんよ?」
「うぅっ……ワタシだってこれ以上痛いのは、イヤよ……」
言い返せず、すごすごと引き下がる双葉。
若菜はそのまま、話を続けた。
「それにお二方だけなら、まだいいですが」
「まだ何かあるってのか?」
「三人で入れ替わったんです、次やって元に戻るパターンになるか、分かりません」
「つまり今度は、俺が若菜ちゃんになるかもしれない、ってか」
「それならまず、二人でやって戻って、それから……」
「入れ替わったのが三人だったから起きた、という可能性だってあります」
「けど、それじゃあ!」
「元に戻れるか、解らない、か……」
「……」「……」「……」

その結論に、またも沈黙が訪れた。



「……ところで、清彦さん」

「なに?」
けれどすぐに、清彦……じゃない、若菜が双葉……じゃなくて、清彦に声をかけた。
「正直に答えて下さい」
「だっ、だから何をっ」
急に立ち上がり、ズイッと清彦に迫る若菜。
自分に迫られ、腰が引ける清彦。
それを見て慌てる双葉。
何せ傍から見れば、自分が清彦に襲われそうになっているのだから。
それでもお構いなしに若菜は清彦の目と鼻の先まで近づき、そして。
「双葉さんの……異性の体を手に入れた気分は、どうですか?」
「なっ!?」
「ちょ、ちょっと若菜ちゃん?!」
「どうなんです? やっぱり、不安? 頼りない? ……それとも、興奮する?」
「わっ、若菜ちゃん、いきなり一体何の話……」
「女の子の、それも双葉さんの体ですよ? 決して感じる事の出来ない、貴重な体験ですよ?」
「いやっ、それは……その……」
若菜の質問に、目が泳ぐ清彦。
突然すぎて答えようがないし、何より持ち主がこちらを睨んでいるから余計に。
そんな清彦を見て若菜はやれやれといった顔をして、突然身振り手振りを含め語りだした。
「私は……とっても気分がいいですよ」
「「……は?」」
唖然とする二人。
「はぁっ、やっぱり男の子の方がいいですね、色々みなぎってますね、フフッ」
そう言って、清彦の体を弄り始める若菜。
当然下の方にも、躊躇なく手を突っ込んだ。
「ちょっ、何してっ!?」
「あぁーこれがオチンチンの感触ですか、いいですねぇ、興奮します♪」
「やっ、やめてくれっ!」
自分の体が好き放題されている事に、堪らず止めにかかる清彦。
が、ヒラリと軽い足取りで避ける若菜。
「正直、私は自分が嫌いです……チビだし、可愛くないし、そのくせ胸ばっか育っちゃって」
言いながら元の自分、双葉の方を見やる若菜。
その視線に、思わずビクリと体が跳ねる双葉。
「男子からは『こんな』目で見られるし、もちろん女子からも、嫉妬を含めてね」
「わ、私はそんな風には見てないわよ!」
その目から逃れるように、胸を覆い隠す双葉。
「それに生理が重くって……何で自分は女なんだろうって、ずっと思ってました」
「んなっ!?」
「わ、若菜ちゃん?!」
自分語りがエスカレートしていく若菜に、二人は翻弄される。
「だ・か・ら! 私にとって今この状況は、願ってもないチャンスなんですよ!」
が、若菜は気にせず続けていく。
「双葉さんには悪いですが、私は戻りたくありません……そのカラダ、あげます」
「なっ……!?」
「で! だからこそ気になるんですよ……逆にオンナノコになったオトコノコの、気持ちが」
再び清彦に詰め寄ると、顎を手で押し上げ、視線をそらさせないようにする若菜。
「どうなんですか清彦さん? あるのは喪失感? 違和感? それとも……快感?」
「そっ、そんなの分かるわけ……」
「そうですか? なら」
「ちょっ、若菜ちゃ……んっ!」
「!!??」

スルリと、若菜はその手を清彦の……双葉の体の股座へと、滑りこませた。


「ホラ、どうです? ないんですよ? 自分は女なんだって、感じません?」

「そんなっ……うぁっ!」
わざとなぞるようにして下着越しにワレメを撫でて、清彦に訴える若菜。
「男の子は硬くなるみたいですけど、女の子は逆に柔らかくなるんですよ?」
「ちょっ、若菜ちゃ……双葉がっ、双葉が見てっ……はぅっ!!」
次第に濡れてきた下着を、そのまま奥へと押し込むように、指を立てる若菜。
「フフッ、挿入れるんじゃなくて、挿入っちゃうんですよ?」
「あっ、なっ……それっ、ヤバッ……!」
耳元で囁かれ、余計にオンナを、双葉のカラダを感じてしまう清彦。
「どうです? 男の子と比べて、どれくらいキモチイイですか?」
「はっ、うぅっ、わ、わからなっ……はぁうっ!」
まるで清彦が、双葉とイチャイチャしている光景……実際、そうなのだが。
そんな二人の情事に気圧され点になった目に、光が戻るとわなわなと震える本人がいた。
「なっ……!」
ギリッと拳を握りしめ、蚊帳の外から中へと飛び込む……双葉。
「なにっ……してんのよぉっ!!」
当然、元の持ち主の前でそんな事をしていれば、逆鱗に触れるどころか剥ぐ勢いにもなる。
そんな怒り狂った双葉が、若菜に、そして清彦に飛び掛かった。
「それアタシのカラダぁっ!」
そう叫びながら、まずは自分の顔で悦に入っている清彦を殴ろうとする双葉だが。
「あっ、何するのよちょっと!」
伸ばした腕は届く前に若菜に掴まれ、そのまま後ろ手で羽交い絞めにされてしまう。
「いっ、痛いっ! 放してっ!」
「自分で言っておきながら、自分の体を傷つけるんですか? それは、ダメでしょう?」
抵抗も出来ないくらいガッチリと掴まれ、握られた手首がキリキリと痛む。
振りほどこうとしても、片手で押さえ込まれるだけでもう動けずにいた。
そんな様子を見て、若菜は耳元で囁く。
「ですよね、ホント弱いですよね……その、カ・ラ・ダ」
「アンタの、でしょうがぁっ……!」
「えぇそうです、そうでした、でも今は違いますよね?」
「クッ……!」
「あぁもぅっ、こんな簡単に女の子を好き放題できるとか、やっぱり男の子って……ズルい」
偶然にも手に入れてしまった男の強さに当てられて、若菜は双葉にまでも魔の手を伸ばした。
「え、ちょっ、やだっ……!」
体を押さえながら、手をスッと服の下に滑らせて、自分のコンプレックスの胸を弄る若菜。
「双葉さんの場合は同性ですけど、それでもこの胸は感覚が違うでしょう?」
「しっ、知らないわよそんなことっ……んっ!」
「だってぇ、私ってこんな胸だからか、陥没乳首なんですよ? なのに今はプックリと、ね?」
「いっ、いやっ!」
「そうやって暴れるたびに揺れて……ホンット、はしたない!」
「あぁぁんっ!!」
乳首をグリグリとこねくり回し、引っ張り、そして乳房ごと揉みしだく。
「はぁっ、もぅやめてっ……こんなの、おかしいわよっ……!」
「そうですね、おかしいですね、でも……」
「ひんっ!!」
服をまくり上げ、ブラも外してさらけ出された元は自分の乳房を、ピンと指で小突くと。
「それならそれで、もっとおかしくなってもいいんじゃないですか?」
今度は、スカートの中へと手を伸ばし。
「私処女ですけど、オナニーは沢山してますから、安心して下さい」
「やだっ、やめてっ……! 清彦、助けっ……んっ!」
必死の想いで助けを求めた双葉だったが、当の清彦は……この光景に、見惚れていた。
そんな清彦を見て、双葉は急に理性を取り戻し。
「ちょっと、清彦っ!」
「……えっ、あっ」
「アンタのカラダでしょ! 何とかしっ……ひあっ!」
「ンフフッ、多分双葉さんより感じやすいと思うんですが、どうです?」
「やっ、やめ……んくぅっ!」
勝手知ったる自分の体と言わんばかりに、クリを摘み、剥き、弄り倒す。
「やっぁあっ……きよっ、ひこぉっ……!」
「……あっ、えっ……はっ!」
双葉の声にならない声に、ようやく我に返った清彦……が。
「えと、あの、その……」
慌てふためく清彦。
どうやらもう暫く見ていたい気持ちは残っているようで。
「……!」
「! あ、そっ、そうだ、そうだよな」
が、双葉の今にも泣きそうな視線を受け、清彦は首を振ってその気持ちを抑えた。
「わ、若菜ちゃん! それ以上はやめるんだっ!」
……が、注意はするものの、相手が自分だからこそ二の足を踏む清彦。
(どっ、どうしろってんだ……!)
先の一連の流れで、双葉の体じゃ自分の、男の若菜を止められない事は分かっている。
そのうえ、若菜に迫られた時の恐怖心が、未だに残っているのだ。
そんな清彦を見て、フッと鼻で笑う若菜。
「どうしたんですか清彦さん、助けてあげないんですか?」
「うっ……」
「清彦ぉ!」
双葉は急かすが、無策に突っ込んだところで双葉の二の舞だ。
悔しいが、ここは自力じゃ解決できない、そう結論を出して清彦は。
「とっ、とにかくこれ以上やるなら人を呼ぶ……あっ!」
「フフッ」
兎に角叫んで、誰かを呼べば……それを口にして、ハッと気づく清彦。
「別に構いませんよ? それならそれで、疑いがかかるのは……誰にですかね?」
「わ、若菜ちゃ……」
「ウフフッ♪」
そう。
他人からしてみれば、今若菜を襲っているのは清彦の体、清彦という人物。
もちろん清彦として若菜は罰せられるだろうが、そのレッテルは、清彦という人物が受ける。
それに気付き、言葉が詰まったのだった。
そうして完全にこの場の主導権を得た若菜は、満面の笑みで言葉を返した。
「そう怯えないで下さいよ、別に清彦さんを貶めたいわけじゃないですし」
「なら、こんな事やめるんだ若菜ちゃん」
「やめる? 何故?」
「そっ、それは……人として問題が……」
「それにしては随分と、視線が熱いじゃないですか、顔も赤いですよ」
「ななっ、なっ!」
「それに言ったじゃないですか、私は男になれてよかったって」
「ひゃうっ!」
清彦と会話する間も、双葉を攻めたて続ける若菜。
「こんな風に男の子にされてみたいって言う願望は、ありましたし」
「それはアナタ自身の望みでしょ! ワタシはこんな事……いっ、いやっ!!」
「へぇ、指一本でもキツいですね……流石清彦さんの、男性の指ですね」
「やだぁっ……挿入れちゃ、ダメッ……!」
双葉の言葉を無視して、プチュッと、指を膣内へと滑りこませ、弄り始めた。
「んんっ!」
「へぇ、こうやって冷静に触ると、結構変な感じなんですね、オンナノコの膣内って」
「自分のカラダ……はんっ! でしょ、誰かにっ……言われて、イヤだったの!?」
「……いませんよ、こんな事してくれる男子なんて……ましてや、彼氏なんて」
「それは、若菜ちゃんが恋愛の努力をしないだけじゃ」
「そっ、そうよ若菜はそういう本ばっか読み過ぎで頭がぁぁぁんっ!!」
図星をつかれたことに腹を立てたのか、更に乱暴に弄る若菜。
「そんなの、知ってますよ……だから、チャンスなんです」
「何がっ!」
「フフッ……」
不敵に笑いつつ、その手を止めると、急に双葉を解放する若菜。
「くっ……はぁっ!」
ようやく執拗な愛撫から逃れられた双葉は、荒々しく息を整え始めた。
そして双葉を解放した若菜は、指に付いた双葉の、自分の愛液を舐めながら。
「見ての通りじゃないですか、女二人に、男一人……なら」
不敵な笑みを浮かべつつ、二人に対してピッと指を立てて言い放つ。

「やる事なんて一つです、さぁセックスしましょう、セックス♪」



「なっ!?」「はぁっ!?」

突拍子もない一言に、二人そろって声を上げた。
「当たり前じゃないですか、異性を体験する上で、最良の方法でしょう?」
「いや、そうかもしれないけど!」
「若菜アナタ、清彦になっておかしくなっちゃったんじゃないの!?」
「いいえ至って真面目ですよ、そりゃまぁこの場合、するのは私、されるのはお二人ですけど」
「うっ……」
「いっ、いやよ! 何で清彦なんかと!」
「おい! それはそれで酷い……」
「まぁまぁ聞いて下さい二人とも、まず双葉さんですが」
「何よ」
「くどいようですが、その体は私のですから……別に双葉さんが犯されるわけじゃないですよ」
「そうだけど! そんなの間違ってるし、結局されるのはワタシ『自身』じゃないの!」
「いいじゃないですか別に、それこそ減るモノじゃないんですから」
「だけど!」
「……そうですか、ならいいです、じゃあ清彦さん」
「えっ」
「貴女は、どうです?」
「そっ、それは……」
と、鋭い視線で見つめたまま、つかつかと清彦に近づく若菜、そしてこう耳打ち。
「……自分で弄ってみて、どうでしたか?」
「……ッ!」
若菜が清彦の手を取り、指をスッと撫でると、ぬるりとした感触。
「やっぱり、気になりますよねぇ?」
バレないと思っていた事を指摘され、カーッと顔を赤らめる清彦。
「続き、してみたいでしょう? 女の子だって、中途半端なままじゃ不満ですし」
「でっ、でもさっ、この体は、双葉の……だし……」
「そうですね、双葉さんのですね。今ならアナタはそれを、好き勝手に出来るんですよ?」
「!!」
「してみたくないですか? ……フフッ、セックスを」
「なっ、うぅっ……」
若菜の甘い誘惑に、知らず知らずのうちに清彦の、双葉の身体が火照り始めていた。
(何でっ、こんなっ……!)
誘ってきているのは他ならぬ自分なのに、なぜかその声、その姿にドキドキしている。
胸の高鳴りと、あの身体の奥底からくる未知の快感に、清彦の心は揺らぐ。
が、そこに割って入る声。
「やだっ、やめてよ二人ともっ!」
当然、双葉はまた止めようとするが。
「ほら双葉、僕らの愛し合っているところ、見せてあげようよ」
「えっ……んんっ!?」
「なっ、あっ?!」
若菜は清彦の真似をしながら、そして双葉に見せつけるように、キスをした。
「んっ、んむぅ!」
濃密な、蕩けるような、口付け。
突然の事に不意を突かれた清彦は、慌てて振りほどこうとするものの。
「はんっ……んくっ……」
「な……な……な……!」
まるで力を吸い取られたかのように、清彦の腕がだらんと垂れた。
その様子を、ただただ驚いた表情のまま、見つめる双葉。
「んっ! はぅっ、はぁ……」
「うん、いいよ双葉、とてもいい表情だ……」
「やっ、やめ……て……」
目の前で、自分と清彦が愛し合っている。
なのに自分は、ここにいる。
「うぁっ、若菜ちゃ、何をっ……!」
「何言ってるんだい双葉、僕は清彦だよ」
「違っ……うぅんっ!!」
胸を愛撫されながら、ブラウスを器用に脱がされて、双葉の体の上半身が露わになる。
「可愛いブラだね、似合ってるよ」
「!!」
その言葉に自分がブラジャーを身に着けている事に気付き、恥かしさで咄嗟に胸を隠す清彦。
「大丈夫、優しくするからさ」
が、すぐにその腕はそっと下ろされ、その隙にプチッと、ブラのホックが外されると。
「ホラ、もう乳首が勃ってる……エッチだな、双葉は」
「そ、そんな……」
「や……イヤ……」
双葉が発した声は、言葉にもならない、掠れた声。
ダメなのに、止めさせないといけないのに……そう頭では理解しているのに。
双葉もまた、その光景に……見惚れはじめていた。
「フフッ、んむっ」
「んひゅっ!」
それを知ってか知らずか、若菜が清彦のプックリと勃った乳首に吸い付いた。
「んっ、んんっ」
「あっ、なっ、何でっ……こんなっ……ちっ、乳首感じっ……あぁっ!」
男の時には気にもならなかった体の一部が、こんなに甘酸っぱく、切なさを訴えるのか。
そんな男女の違いを文字通り身をもって知ってしまい、清彦は翻弄されていく。
「うぁっ!」
「ンフッ、どうしたんだい?」
「やばっ、これ以上は、もう……もたな……」
疼く身体をどうにか治めようと腿を擦り合わせるが、当然挟めるモノは……何も、ない。
ならどうすればいいか……さっき教えられて、知っている、知ってしまった。
だから自然と手は動き、震える指でそっと撫で始める。
「んんんっっっ!!」
「おやおや、自分からし始めるなんて、そんなに我慢できないのかい?」
「だっ、だって、もぅ、これっ……こっ、ここっ、疼いてぇっ……!」
「いいのかい? そこは双葉の大事なトコロなのに? しかも欲しがってるのは、君のだよ?」
「……ッ!」
「だからまずはさ、聞いてみなきゃね。直接、本人に……さ♪」
「はっ、なっ、なにをっ……!」
「!?!?」
気付けば、いつの間にか脱がされていたスカート。
ショーツと靴下しか身に着けていない清彦を教卓の上に座り直させると、若菜は。
「わっ、わああっ!!」
「御開帳♪」

膝裏に腕を滑りこませ、グイッと持ち上げた。


「こっ、こんな格好!」

当然そんな事をすれば、股の間は目一杯開かれてしまう。
「やっ、やめっ、あぁあっ……!」
余りにも恥ずかしくて、どうにか股を閉じようとするが……自分の力に、勝てず。
手で隠せばいいのに、頭が回らず両腕は顔を隠す事に使ってしまっていた。
「さぁホラホラ、何がしたいか言わなくちゃ」
「なっ!」
そんな姿を、本人へと見せつける若菜。
「あ……あ……」
「みっ……見るなぁっ、双葉ぁ……!」
目の前で自分の痴態が晒されて、もはや怒りすら忘れた双葉。
食い入るように、自分のカラダの、特に布一枚隔てた先を見つめていた。
「やぁっ、あっ……!」
そんな双葉に見つめられ、濡れたショーツを更に濡らす清彦。
「さぁ、双葉に、双葉がどうしたいか、言ってあげなよ」
「あぅぅっ、うぅっ……!」
双葉が、見てる。
自分のエロい姿を、自分のカラダの、自分の……。
「ゴメッ、ふたっ……ゴメンッ……!」
清彦が羞恥に打ち震え、ただただ謝ることしか出来なくなった、その時。
「アハッ、ハッ……!」
それまでじっと見つめていた双葉が俯いて。
「ふっ、ふた……ば……?」
「アハッ、アハハハハッ……!」
引き攣り気味の笑い声をあげながら、おもむろに立ち上がる双葉、そして。
「なっ、うわぁっ!」
お気に入りのショーツを、引き千切らんとする勢いで脱がすと。
「……!! ひぅっ!?」
ズプッと、勢いよく指を挿入れた。
「あぁっ、あぁあぁっ!!」
乱暴な指遣いで清彦の、自分の膣口をこじ開け、グチュグチュと音を鳴らしてかき乱す双葉。
「やっ! やめぇっふたっ……はぅうぅんっ!!」
こちらもまた、勝手知ったる自分のカラダ。
いつも弄っている弱いところを徹底的に突いて、清彦を壊しかねない勢いで苛め抜く。
「ひっ、ぅっ、ひぐぅうぅっ!!!」
不慣れな女性の快楽、しかも、容赦のない執拗なまでの愛撫。
「ひぎっ、はひっ、ひぃあぅぅっ!!」
「フッ、フフッ、いい声で、鳴くじゃない♪」
そんな狂いよがる清彦の様子を、まるで愉しむように指を動かし続ける双葉。
「ふっ、ふららぁ、やぁっ……にゃにょぉ……!」
呂律も回らず、舌足らずな声で訴える清彦を、双葉は鋭い目付きで睨み付けた。
「何よ、この程度でイッちゃうつもり?」
「なぁっあっ!! らめぇ、ふたらぁっ!!」
「ワタシになれて、ワタシのカラダでイケちゃって、さぞうれしいでしょうっ……ねっ!」
「あっっっ……きゅぅぅうぅぅっっ!!??」
「ならとっととイッちゃえばっ……! ほらイッちゃえ、そうしたいん……でしょっ!」
「ひあああああああああっっっっ!!!!」
元は自分の体でも、今は自身が感じないのをいいことに、かなりの無茶をする双葉。
「いああああっ! こんらのぉぉぉっっっ!!!」
「アハッ、アハハッ! こんなっ……ホラッ! ワタシのぉっ!!」
三本の指でむりくりに拡げ、蠢かし、親指で充血したクリをひたすらこねくり回すと。
「あああああっっっっっ!!!」
「アハハッ! イッちゃってんの!! 清彦ったらワタシの、オンナノコのカラダでっ!!」
そんな強烈な行為に耐えられる筈もなく絶頂に達した清彦は、双葉の体で、果てた。
「あっ……はっ……あぁっ……はぁっ……」
強烈な絶頂に、何時までもビクビクとカラダを痙攣させ、息を荒げる清彦。
体が震えるその都度、ピュッとワレメから愛液が噴き出していた。
「……ハハッ……はぁっ!」
乾いた笑いを吐き出してから、ゆっくりと指を引き抜く双葉。
大量にこびりついた愛液が、ヌラリと糸を引く。
「あ、いいわよもう、下ろしてやって」
「え? あ、あぁ、うん」
急な双葉の変貌に、流石の若菜も戸惑いを隠せずにいた。
言われたとおり清彦を机の上に寝かせると、何かを確認するように股間を擦る若菜。
「ハッ、ハハッ……どうしたの、かな……双葉、さん?」
引き攣った顔で話しかけると、今度は若菜をキッと睨み付ける双葉。
「どう? 満足した? ……するわけないわよね?」
「えっ?」
そう言うと双葉は、乱雑に制服を脱ぎ出すと、下着も躊躇なく脱ぎ捨てた。
「なっ」
「あーもうっ! 胸って大きいとこんなに肩こるのね、全く!」
「あのー?」
再び鋭い眼光が突き刺さり、その凄みに気圧される若菜。
「アンタのカラダなんでしょう? なら、ワタシも好きにさせてもらうわ」
そう宣言して、若菜に詰め寄る双葉……そして。

「さっ、セックスしましょう、セックス」



「え、えーと?」

「何よ、あれだけ大口叩いておいて、いざしようとなったら、怖気づいてんの?」
「イヤイヤそんな事は……ただちょっと、いきなりのそれだし、驚いてね、ハハッ」
急に人が変わった(実際別人だが)双葉に、たじろぐ若菜。
そんな若菜にズイッと迫ると。
「あーもうごちゃごちゃうるさいっ! ほらとっとと脱ぐっ!」
「ひゃあああっ!?」
手荒に服を脱がせ、ズボンを剥いだところで、その膨らみを見て鼻で笑う双葉。
「アンタだって人のこと言えないじゃない……こんなに、おっきくしちゃってさぁ!」
「ひゃぅんっ!」
女子二人の絡みを見て、若菜は清彦のカラダですっかりパンツに染みを作っていた。
そんな若菜の、清彦のオトコを見ても躊躇いもせず、双葉は直に握りしめた。
「ホラホラどうなの、清彦の、オトコノコのアレの感想は!」
「ああっ! スゴイッ……これがっ、オチンチンなのねっ……いいっ、のぉっ……!」
「へぇ、そうなんだ……なら、これなら?」
「はぅぅぅんっ!」
擦る手を止め、下着から清彦のモノを引き出すと、少し躊躇ってから……咥える双葉。
「はむんっ、んむぅっ」
「はぁあっ! 自分の口マンコいいっ、蕩けそうっ……!」
「んくっ、見なさいよ、アンタの不細工なフェラ顔。アンタがっ、うんっ、咥えてんのよ」
「あぁ、私が、清彦君のを……清彦君を感じながら……私っ!」
「そうっ、よっ……若菜はセックス好きの、淫らな雌犬っ、なのよっ!」
「ひぁぁぁんっ! イッ……イッちゃ……オトコノコでイッちゃうぅぅうううっっっ!!!」
「んぐぅっ!?」
……淫らな自分に嬲られ、自分の声で罵られ、若菜は……男のロマンを感じ、そして。
「んんっ!! ゴフッ、ゲホッ!」
「はぁぁ、これが射精なんだ……これがオトコノコの……なのね……」
盛大に注ぎ込む、双葉の、自分の口内に。
しかも、無意識に双葉の頭を押さえていたから、一滴残さず。
「はぁっ……」
「んんんっ!!」
「あっ、ゴメンね♪」
双葉に叩かれ、パッと手を離す若菜。
「うぇぇっ……もぅっ、多すぎ……」
やっと解放され、ダラリと口元から精液を垂らす双葉。
「ほぉぉっ……!」
(これが、清彦の……)
そんな口の中に残る清彦の精液を指で掬うと、まじまじと見つめた。
「いい……!」
(精……子……)
口の中に残る臭いや見た目に酔ったのか、双葉は徐々に胸を高鳴らせていた。
(本当なら、ちゃんと、自分の……)
……幼なじみで、正直あまり気にもしていなかった清彦だけど。
成長するにつれ清彦に男を感じてしまい、ついつい突き放してしまって。
だからこそ余計に気になる、そんな彼を思いながら。
その彼の男を双葉は、他人の体で感じて。
「うぅっ、双葉ぁっ……!」
「キャッ!? な、何よちょっと!」
そんなウットリしている双葉を押し倒したのは、息を荒くし、目を血走らせる若菜。
「もう駄目っ、もぅっ、我慢できない……!」
「あっ、まっ、待ってまだ……ヒッ!」
こちらもまた双葉の姿に酔いしれて、獣と化してしまった若菜。
双葉のしっとりとしたワレメに、熱く濡れほそぼった肉棒が押し当てられると。
「やっ、ま、待って……!」
「……無理ぃっ!」
「!! ひぃあぁうぅぅっっ!!」
ズブリと、深く突き立てられていく。
「これがっ、私の膣内っ……ああっ!」
「いっ……やぁあぁっ、おっきいのぉぉっ!!」
男として、自分の女を感じて、昂揚感に満たされる若菜。
そして清彦を受け入れ、身体中で感じて……同じように昂揚感を得る、双葉。
「やぁっあっっ……!」
「ふっ、ふぅっ、ヒダッ、絡みついてくるっ……!」
ジュプジュプと、いやらしい水音が、夕暮れ色に染まる教室に響き渡る。
「はっ、はっ、こんなんっ、腰、止まんないよぉっ……!」
「んぅうぅんっ、んはぁあぁんっ!!」
「アハッ、アハハッ、わっ、私……自分、犯しちゃってる……私ってエロ過ぎぃっ!」
「そっ、そうっ、若菜はっ……エッチな……はぅぅぅんっっっ!!!」
突かれる度に、若菜の大きな乳房が揺れ動く。
その光景が、若菜を更にオトコへと変貌させていく。
「……オラッ、このっ、処女のくせに、こんなに感じやがって……!」
「いぃいっ! んくぅぅうっっ!」
「どうしたよ、言葉もっ、んっ、出ないのかっ……!」
「若菜のカラダぁっ! かんじすぎぃっ!! こんなっ、すぐっ、あっ!!」
「まだ足りないのかっ! ならっ、もっと……奥までぇっ!」
「ひきゅぅうぅぅんっ!!」
「はっ、ははっ、そっかこれが、この先っちょに当たるのが……子宮」
「やぁっ、奥はらめぇっ! 感じちゃうのぉっ!!」
「そうかよっ、なら、もっと……叩いてやるよっ!!」
「あぁあああぁんっ!」
若菜は双葉を抱きかかえると、目一杯腰を突き上げた。
「ヒィィィンッッ!! イッックぅっ! それぇっ、イッ……イッちゃうのぉっ!」
「そうかよっ! ふっ、それならっ、んんっ! 一気に、イかせてやるよっ!」
「ふぁぁぁあっ!!」

……そうして二人がもはや他人の体である事も忘れ、高じているさなか。



「う、ん……」

教卓に寝そべっていた清彦が、ゆっくりと起き上った。
「アレ、俺……」
まだ意識がハッキリしない中、体の違和感だけはすぐに理解した。
「! あっ! わっ! なっ、なんで!?」
目線を下ろすと、ツンと張った乳房と、あるはずのモノがない股間が見え、慌てて隠す清彦。
「そ、そうだった双葉と入れ替わって、それで…… !」
遅れて記憶も戻ると、あの強烈な快感が甦り、今度は隠した手を慌てて離す。
(ゆっ、夢じゃない……おっ、俺、双葉のカラダで……カラダをっ!)
よもや双葉本人にイかされるとは思いもよらなかったが。
(……女って、あんな……)
チラリと、自分の物になった体を見下ろす。
目を閉じ、あの快感を思い出してみれば、男とは比べ物にならない気持ち良さ。
そうして思い出すだけでじわじわと体は火照り、もう一度と手が股間に引き寄せられていく。
「……って!」
が、そんなところで耳へと飛び込んできた声に驚き、そちらを見やると。
「なっ……なななななっ!?!?」
振り返れば、そこにはセックスに興じる男女が……しかも、男は他ならぬ、自分自身。
お互い裸で腰を振って、快感を共有している様子。
そうして女子を一つになる自分を見て、唖然とする清彦。
「いいいい、一体何をっ!?」
思わず叫んでしまったが、二人とも夢中で、声は届かなかったようだ。
「うっ、うわぁっ……!!」
気付かれていない。
それに気付くと、すぐに清彦のエロ魂に火が点いた。
(なっ、生のセックス現場……!)
出歯亀、近距離、そして無修正。
あまりにも整い過ぎたそのオカズに、清彦は堪らず息を呑む。
(あっ、あんなに喘いで……!)
背中を向けているおかげで、男の方が自分とはあまり感じずに見られるのも功を奏した。
が、その代わり繋がっているところも見えにくかったが、それでも十分だった。
教室内に響くエロい音に、むせ返る程入り乱れた二人分の体臭。
動画では得られない現実味は、即清彦を虜にした。
(うわっ……あんな、強烈に……!)
男に挿入れられて、教室中に喘ぎ声を響かせる女。
(そんなに、気持ちいいんだ……)
まだ右手しか知らない清彦にとって、それは未知の感覚。
興奮しつつも、同時にそれを自分が感じられない事が悔やまれる。
「……あっ」
だからせめてこの光景で、と思い股間に手を伸ばしたが……その手は空を切る。
(そうだ、今の自分はあっちじゃなくて、その……)

……男に、自分にヤラれて喜んでいる……女の方。


「あんな、風に……」

指だけでも、とてつもなかったのに。
「うぅっ!」
男の、あの自分の立場でしたいのに。
体は、あの自分のモノを欲しがってる。
(こんなっ、ダメっ、だろっ……!)
男なのに、そんな考えが生まれるとか信じたくもないが。
このカラダは疼いて疼いて堪らないと乞う。
オンナのカラダが欲しくて欲しくて堪らないと願っている。
行き場のない興奮が、清彦をおかしくしていく。
(だっ、ダメだ……この体は、双葉のっ……!)
どうにか自制しようとしたが、一度火が点いたからには、もう止められなかった。
「はっ……くぅっ!」
ヒクヒクと蠢くワレメに指をあてがい、滑らせるようにして擦る。
イッたあとのソコはぐっしょりと濡れていて、すぐにでも呑み込みそうだ。
(たっ、確か……ココ……)
なぞる指ですら悶えながら、丁度カラダの芯に位置する孔を捉えると。
「んんっ、んっ……クぅっ!」
ジュプリと音を鳴らして、その指を奥へと押し込んだ。
「はぁっ、あぁあっ……!」
怖くて一本だけに留めたが、それでも指が男にはない器官に侵入する感覚に、打ち震えた。
(ナカ、あっつ……!)
火傷しそうなくらいに膣内は熱を持ち、それを愛液が包みこんで、体外へと溢れさせていた。
(それに、指が呑み込まれる……!)
蠢く肉襞が指に絡んで吸い付いて、更に奥へと誘ってくる。
「んんっ、はぁっ、ココッ……あっ!」
グリグリと指を動かし、キモチイイ場所を探る清彦。
「んんんっ! あっ! なんっ……これっ、きっ……んうっ!」
恐る恐るだった動きもすぐに大胆になって、今度は指二本で双葉のナカを弄り回し始めた。
「はっ、こんなっ、あぁっ、オンナの、双葉のっ……んふっ、すごっ……いぃんっ!」
息を荒げながら、清彦は双葉の体を双葉の指で犯して。
次第に女の快感にも慣れ始め、更に更にと求めていった。
(あぁ……指じゃ、足りない……アレッ、アレが……ほしっ……!!)
薄ら涙が浮かぶ目で、目の前の情事を食い入るように見つめる清彦。
二人はもうイキそうな勢いで互いを感じ合っているようだった。
(アレが、ほし……いや、でも、俺……だけど……)
なまじその感覚を知っているからこそ、無い物ねだりになっていた。
「ひっ、ああっ……んぅぅ、もぅっ……!」
自分が双葉とヤッている画を二人にダブらせ、清彦は指の動きを早めた。
「なぁっ、クぅっ……あっ、双葉っ、双葉ぁっ……!」
……幼なじみで、正直あまり気にもしていなかった双葉だが。
成長するにつれ双葉に女を感じてしまい、余所余所しくしてしまって。
だからこそ余計に気になる、そんな彼女を思いながら。
その彼女のカラダを清彦は、直に感じて。
「あっ、イッ……クゥゥッ、双葉のっ、カラダでぇっ!」
体の奥底から湧き上がる衝動に、清彦は。
「イッ、ちゃっ……あああああッッッぅぅぅっっっ!!」
ビクンとカラダを痙攣させて。
「あっ……はっ……かはっ……!」
再び、今度は自分の意思で、女としての絶頂を体感した。
「んっ、あっ……俺、双葉の、カラダで……イッちゃ……」
余韻に浸りつつ、まだヒクヒク痙攣する膣内から指を引き抜く。
「うっわ、えっろ……」
テロッと指に絡みついた愛液が夕日に照らされ輝き、糸を引いていた。
「……」
それを見てまたヤりたくなる気持ちが抑えきれず、指を股間に持っていく……が。
「……いや……その……」
「やっぱり、オトコノコですものね」
「……フーン」
「い、何時から……?」
「あれだけ大声で喘がれたら、流石に……ねぇ?」
「いい声で鳴くじゃない、『双葉』チャン?」
指先から焦点を奥へと切り替えると、二つの視線がこちらを見つめていた。
ニヤニヤと、してやったり顔の男。
軽蔑の、冷たい視線を送る女。
「それじゃあ『双葉』もその気みたいだし」
「……一緒の方が、もっと気持ちいいしね」
「あ、あ、あ……」

この後に恐怖するも……口元は緩んでいる、清彦。



「んくっ、んむぅっ……」

「はぁっ、んっ、くふっ……」
体を寄せ合い、唇を重ね合わせ、舌を絡ませ合う、幼馴染みの二人。
「はぅんっ!」
「ンフッ、どうしたの?」
「だっ、だってさっきから胸が当たって……」
「あら、それはお互い様じゃない?」
「そうだけど……あんっ!」
「ワタシのオッパイじゃ、物足りない?」
「そういう事じゃ……はぁぅっ! んふぅんっ……!」
「女同士ってのもっ、んっ……結構、悪くない……ふっ、ものね」
「双葉も十分、愉しんでっ……くぅっ……いる、よな」
「フフフッ、何よ……んんっ! 一番得してるのは、アナタじゃ……ないの? はぁっ」
「それはっ……ふぁうっ!」
「うふぅんっ……ワタシの、オンナノコのカラダの感想……聞かせて?」
「……あぅっ、そっ、そんな……きゃうっ!」
「ホラホラ、こことか特に。扱くのと、撫でるの、どっちがキモチイイ?」
「うぁっ、あああっ……! ふたっばっ、そこ今っ……ビンカ……ひぃあっっ!!」
今度は優しく、でも的確に自分の体の小さな突起を弄り、清彦をよがらせる双葉。
「だっ、ダメッ……やっ、それっ……はぁっ!」
「いいでしょ? 清彦には、刺激が強すぎ……!」
「あきゅうぅうんっっ!!」
女の快感に酔いしれて、立つのもやっとな清彦。
淫らな表情を見せる、自分の顔を見て、双葉は。
「ふっ、ふたばっ!?」
「あぁんもぅ! ワタシなのに、ワタシなのにっ……もぅ、たまんないっ!!」
ギュッと抱きしめ、その温もりを全身で味わう双葉。
「私ってエッチの時……こんな顔して、こんなニオイで誘うんだ……!」
「ふたばぁっ……!」
「あっ、いいコレ、乳首っ、擦れてっ……あぁんっ!」
胸が押し当てられ、勃ち切った乳首を擦りあわせて、互いを感じ合う二人。
(オッパイ、オッパイ……俺のが、双葉のが、若菜ちゃんのが……!)
(あぁっ、ワタシのカラダで清彦が悦んでるっ……ワタシのっ、全部っ……!)
元に戻る事なんてキレイさっぱり忘れて、他人を、自分を楽しむ二人……いや、三人。
「まーぜてっ♪」
「ひぃぁうっ?!」
「やぁんっ♪」
絡み合う二人に、ガバッと飛び掛かる若菜。
「そんなの見せつけられたら、『男』として黙ってられないだろ?」
「わっ、わわっ!」
「やだぁっ、清彦に犯されるぅ♪」
「えぇえっ!?」
「フフッ、良いぜ……まとめて、ヤッてやんよ!」
「じっ、自分にとかひゃあぁんっっ!!」」
「きゃはっ♪」
二人まとめて抱きしめると、胸を揉み、股座を撫で、更にエロい声と可愛い声を上げさせた。
「二人ともすっかりメス犬のニオイさせちゃって……全く、どれだけサカッてるんだい?」
「だ、だってこんなの凄すぎ「あぁん早くぅ、私のでも、『ワタシの』でもイイからぁ♪」
「ちょ、ちょっと双葉!? ……んむっ?!」
流石にまだ心の準備が出来ない清彦。
そんな清彦を落ち着かせるようにして、双葉は、深く口付けをした。
「いいわよ、『清彦』になら……ね♪」
「それっ、てっ……うわぁっ!」
そしてそのまま、清彦を教卓へと押し倒すと。
「だから、ねぇ、早くぅ♪」
ねだる様に、腰を振ってオトコのモノを欲しがる双葉。
「あわっ、わわわっ……!」
そんな双葉の動きが、肌を通してダイレクトに伝わってくると。
「んんっ!」
下腹部から沸き立つ感情が、直に触れ合う事で増幅して、ジュンと股間を濡らした。
「おおっと、躾がなっていないな若菜は……罰として、お預けだ」
「はーい♪」
「えっ?」
そんな、自分の声が発するクサい台詞が聞こえてから、股間にあてがわれたのは……自分の。

「だからまずは、双葉……からっ!」


「まままままてそんなの挿入いらぁ……ヒッ……ぐぅぅぅうううっっっ……!!!」

指とは比べ物にならない太さのソレが、ズブズブと膣内へ押し込まれる感覚。
「はっ、ヤバッ……双葉の膣内ってば、キツすぎぃっ!」
「なぁっ……! こんなぁっ……ムリぃいぃっ……あぁあっ!!!」
気持ち良さよりも、異物感と体が裂けそうな恐怖に、掠れた声で訴える清彦。
(おっ、女ってこんなっ……よくっ、耐え……あぁっ!)
涙を浮かべどうにか堪えようとするが、やっぱり無理だ……そう思った次の瞬間。
「んむぅ!?」
「ンフッ……落ち着いて、抗わなくていいのよ?」
双葉が清彦をまるでなだめるように、キスをしてきた。
「あはっ、どう? 清彦のが、『ワタシ』の膣内に入れられちゃってる気分は?」
「ふたっ……ばぁぁぁあああぁんっっっ!!!」
「ワタシので童貞捨てて、ワタシの代わりに処女喪失体験して、嬉しい? キモチイイ?」
それでも苦しみ悶える清彦に、そんな言葉を投げかけてから、首筋を一舐めする。
「はっくぅぅぅっっ!」
「あはぁっ、ステキよその表情、とってもそそられるわぁ♪」
「はっ、ひぃっ、自分のっ、自分のなのにぃ……!」
お腹の中で、ドクドクと脈打つ、自分のペニス。
じわじわと膣内が押し広げられ、更に痛みと快感が強まっていく。
「ほぉーらもうこんなに挿入ったぜ、どうだ? 俺と双葉が繋がってるんだぜ?」
「あぁっ、いいなぁ……でも分かる、すっごい分かる、ワタシもアソコがとっても熱いもん」
「ぬっ、抜いっ……てぇっ……!」
「そう、残念だけど、わかったよ……♪」
「ふぇっ…… あ、あああああっ!!」
そう清彦に頼まれたから、若菜は言われたとおりにした、だけ。
言われたとおり、ズイッと腰を引いて、膣内を引っ掻き回しつつ。
「やああっ! 動いちゃっ、これっ……ダッ……あきゅぅううっっ!」
その結果、奥まで突き立てられたペニスのカリ首が、双葉の敏感なトコロを刺激ていく。
「へぇっ、じゃあ」
「!! んなっ、あああっ!!」
そしてまた、奥へと突き立てる若菜。
「らめっ、これ以上っ、はぁっ……!」
「いいよいいよ、それでいいんだよ、それが女の喜びっ、なんだよ双葉ぁ!」
「くっっっふぁああぁああっっっ!!」
そうしてズンズン腰を振られると、これまでの比じゃない快感の波が押し寄せてきた。
「やっ、やぁあぁっ! あっ、ひぃぃっ!! くぅぅっ、きぃぅうぅうぅっっっ!!!」
急に襲ってきた女としてのセックスの快楽に、心も体もまだ慣れない清彦は大声で喘ぐ。
「あぁっ! ふらあぁっ、こえっ、これぇっ!!」
「どう? ワタシのカラダ、気持ちいい? ねぇ、キモチイイ?」
「いぃっ、いいっ……よぉっ! ふたらぁっ!!」
「フフッ、ウフフッ……アハハッ!」
目の前で、悶え喘ぎ泣き叫ぶ自分を見て、ゾクッとカラダを震わせる双葉。
「ん?」
「ホラホラ、こっちも空いてるからぁ♪」
双葉ばかりに執心する若菜のペニスに、すり寄る様にもう一つのワレメが押し付けられた。
「分かった分かった、全く若菜はエッチな事しか頭にないような、盛ったメス犬だな、えぇ?」
「あはぁっ、はぁいワタシは清彦のが欲しくてたまらないメス犬ですぅっ、わんっ♪」
「ハッ! いいぜそんなに欲しいなら……くれてやるよっ!」
「はぁぁぁんっ♪」
そう言うと清彦から抜いたペニスを、今度は双葉の、自分の膣内へとあてがった。
「おーおーよく見えるぜ、ヒクついて欲しがってる意地汚い口がよぉ!」
「んふぅぁぁあぁぁんんんっっ!!」
徹底した言葉責めで焦らされ、そしてようやく咥えられる悦びに、クパァと拡がる若菜の女。
そんな濡れほそぼった膣口は、みるみるうちにペニスを呑み込んでいく。
「あっ、あっ、やっぱりっ、いいっ……清彦のっ、おっきぃ……♪」
「んはぁっ、自分のマンコもやっぱいいなっ……つか、男セックス、やべぇっ!」
「んぁぁぁあぁっっ!!」
こっちは遠慮もなくガンガンと突き立てて、膣内をかき乱す。
「はぁっ、キモチッ、イイッ……セックス気持ちいいよぉっ清彦ぉっ!!」
そうして上で振られ揺れ動く腰とお腹が、ペニスを失った清彦に伝わると。
「うぅっ、あぁっ……な、何でぇっ……!」
中途半端に昂ったところで抜き取られ、こちらも自ら腰を振って欲しがり始めた。
「おやおや、まいったね……残念だけど一つしかないんだよね」
そんな風に男を、自分を求めてくる二人を見て、嬉しさのあまり笑いが止まらなくなる若菜。
「なら……もっとガンガンいくしかないだろっ!」
「ふっくぅぁあぁっっ!!」
「あはぁっ、ワタシぃ、清彦にココロもカラダも犯されちゃってるぅっ!!」
交互に出し入れしつつ、指も使って二つの肉穴を堪能する若菜。
激しく、そしてとっかえひっかえに変わるペニスと指の動きが、二人を翻弄していく。
「いいっ、よぉっ……! 双葉のカラダぁ、いいよぉっ……!」
「いいのっ? あんっ、ワタシがいいのっ? カラダが? ワタシの事がっ?!」
「あっ、そっ、それぁあぁっっ!!」
「それっ、んんっ! はぁっ?」
「双葉の事っ……あぁっ! 双葉の全部がっ、いいよっ……ふたっ……あぁあっ!!」
「フッ、フヒッ!」
そんな告白めいた事を言われて、また体を震わせる双葉。
「んっ、あっ……ウフフッ、これっ、何だか……」
「あうっ!」
若菜に突かれながら、再び体を重ね合わせると、その振動で胸を擦りあわせた。
「だっ、めぇっ……乳首も敏感なぁっっ……!!」
「あぁまるでこれって……ワタシ、自分を犯しちゃってるみたい……!」
すぐ目の前にある、涙目で頬を紅潮させ、オンナの顔を見せる、自分。
体が揺れるたびに甘い吐息を漏らし、その顔を更に赤らめている。
だんだんとその反応が、自分の、見えないペニスでなっていると錯覚して、双葉は笑った。
「はぁっ、可愛いよワタシ、とてもエロいよ、ワタシ!」
「んきゅぅぅぅぅっっっ!!」
若菜が清彦に挿入するときに、一緒になって腰を振り、その妄想を更に加速させていく。
(いいなっ、男ってこんな目線で女をヨガらせて愉しめるなんて、ズルいな……!)

清彦のペニスを若菜のカラダで感じながら、そんな事を思う、双葉だった。


パンッ、パンッと肉同士がぶつかり合う音に、その都度響くグチュグチュという水音。

それに加えて声を絞る事もしない二つの嬌声が、教室中に充満していく。
当然締め切った部屋の中、オスとメスの混じり合うニオイと共に。
「うぁっ、スゴッ、搾り取られそっ……!」
「んーっ! んんーーっっ!!」
忙しない動きでは、いちいち焦らしたり寸止めしたりする器用な事は出来ず。
「ひゃあああんっっっ!! ソコッ……やめぇぇぇっっ……!!」
「ひぅっ! ひぃうっ……! 当たってるぅ、揺さぶられちゃってるぅっ!!」
「はっ、んんっ! ヤベッ……二人とも良すぎっ……!」
ガッツンガッツン子宮を小突かれて、堪らず双葉を抱きしめる清彦。
「イイのね清彦、ワタシのカラダでアナタのカラダ、感じちゃってるのね!」
「うんっ……! いいょぉっ! 双葉ぁっ……! あぁあぁんっ!!」
「あぁっ、いいなぁっ……! 私もこんなに、イッてみた……きゃぅうっ!!」
「りょーかい……♪」
「ちょっ、それ以上されたらワタシもぅっ……んきゅぅんっ!」
「イッちゃいそう?」
「だっ、だってぇ……ホントにおっきぃんだもん……♪」
「だって、さ……良かった、ねっ!」
「ひあああああっっっ!!!」
二つのメス穴を交互に突き立て、その都度喘ぐ二人を見て、男の快感を噛みしめる若菜。
(……私も、こんな風に……)
その一方で、『オンナ』として悦ぶ自分の姿を見て、羨ましくも思う若菜。
「あっ」
その思いがよぎった瞬間、股間がキュッと引き締まり、ゾクリと鳥肌が立った。
「あっ、うっ、もぅっ……出るっ……!」
「はぁっ、イッちゃうの? ねぇ、イッちゃうの若……清彦ぉ?」
「はっ、もっ……いっそ、一気にっ……このっ、ままっ!!」
「いいよイッて……! ワタシ達に清彦のをっ、注ぎ込んでぇっ!!」
「あっ、やっ……もっ……ふたっ……わかっ……ああっ!!」
また男としてイッて、更に男になれる事に、悶える若菜。
清彦のモノが震えて、爆発寸前なのを感じ、悶える双葉。
もう自らの事も忘れ、ただ淫らな女として、悶える清彦。
「んんっ! クッ……あぁ、なら二人同時にっ……イかせてっ……やるよっ!!」
「あぁんっ♪」「くぅぅっ!」
深く息を吸って吐き出した若菜が、ギラリとした眼光で二人に言い放った。
「やぁぁっ、奥まで届いてるぅっ♪」
「んくぅっ、んきゅっ、んああっっ!!」
「はっ、二人っ……もぅ完っ全に……このっ、メス犬っ……めっ……!」
「あっはぁっ♪ それでもいいっ、それでもいいからぁっ! もっとぉっ!!」
「あぁっ……もぅ、らめっ、ふたらのっでっ……イッちゃ……!」
「うぅうっ!!!」

グチュグチュッ、ジュポジュポッ、と、淫猥な音はますます大きくなり。


二人分の愛液を掻き混ぜ続けた清彦のペニスは、ヌラリと輝いて。

「あっ、イクッ、わたっ……オトコノコにっ、なっちゃっ……!」
「ワタシッ、清彦に犯されてっ……ココロもっ、カラダもぉっ……!」
「ヒッ、もっ……ふたっ……あぁぁっっ!!」
混ざり合った感情が、こんなおかしな状況をも呑み込んで、飽和して。
「イッ」
「ちゃっ……」
「うぅうぅうーーーっっっ!!!」
最後にペニスが重なり合う二つのワレメの間に滑りこむと、プックリ勃ったクリを擦って。
「うぁっ!」
「あぁあぁんっっっ!!」
「……ッッッ!!!」
二人のお腹、その間へと、熱く滾った精液が注ぎ込まれ。

二人分の愛液が、ピュッピュッと清彦の下腹部で弾けた。
「はぁっ……あ……」
「ふっ……うぅっ……」
「はっ……ヒッ……」
まるで同調したように、三人が同じようにビクッと体を震わせて。
「あぁ、出ちゃった……私、また射精しちゃった……」
「清彦の、熱いのがぁ……」
「こんっなっ……女の子って……あぁ……」
各々他人の体で絶頂を経験し、その余韻に浸っていたが。
「あっ、うっ…… はっ! 双葉っ、ゴメっ……俺っ、双葉のカラダでっ……!」
少し落ち着いてくると、自分のしでかした事に後悔し、目に涙を浮かべる清彦。
そんな清彦を、子供を慰めるような声色で、その涙を指で掬う双葉。
「ンフッ、いいわよもう……だって、ね♪」
「えっ? んっ……」
疑問符を浮かべる清彦を、双葉は唇を奪うことで続く言葉を遮った。
「いいねぇ、その光景、そんなの見せられたら……またしたくなっちゃう♪」
「あンッ♪」
「えぇえっ!?」
それを見た若菜が、二人の上に更に覆い被さってきた。
「アハッ♪ すっごい、清彦君のカラダだと、私のニオイってこんな風に感じるんだぁ♪」
茶化す若菜。
「うぐっ、重いっ……」
流石に二人分、しかも自分に圧し掛かられて苦しむ清彦。
「やだもぅっ、そんな事言わな……」
そんな二人をまとめてあしらう双葉……だったが。
「「「えっ」」」
……あれだけ豪快に揺らした後で、三人分の体重を勢いよくかけてしまえば。
そんな使い方を想定していない作りの物が……悲鳴を上げるのは、言わずもがな。
「「「きゃああああっ!!」」」
負荷を掛け過ぎた結果、ベッド代わりに使った教卓が、音を立てて崩壊した。
当然、その上に乗っていれば、巻き添えになるのは至極当然の結果で。

ドシンッ! ……と、倒れる机に巻き込まれ、投げ飛ばされてしまった、三人。



――――次の日。

「よぉ清彦!」
「ひっ!! あっ、はっ、おおおっ、おはようっ!!」
「あ? どした?」
「あ、いやっ、なんでもないっ!」
「……ヘンなヤツ」

「おっはよー、双葉ー!」
「ひゃあああっ!?」
「わわっ、何っ!?」
「ゴッ、ゴメンッ! 驚いてっ!!」
「もー、ビックリしすぎぃ!」
「ハ、ハハハ……」

「え、と……」
コソコソと、教室に入る若菜。
「……ヒャッ!」
普段から目立たずにいるのを、体を縮こませて更に隠れようとする若菜。
「……だ、大丈夫……うん、大丈夫……ひぅっ!」
席に着いた若菜が、小さな悲鳴を上げた。
「はっ、ハハッ……」
そんな若菜の元では、何かの振動音が鳴り響いている。

……そんな、おかしな三人。


――――放課後。

ガラッと教室のドアを開くと、窓辺で清彦が黄昏ていた……のでは、無かった。
「おっ、きたな」
「……うん……」
コクリと頷くと、そっと戸を閉じる……若菜。
恐る恐る近づくと、簡単な修理の施された教卓に隠れていた双葉の姿が見えた。
「はぁっ、まだぁっ……?」
そんな双葉は清彦の足元でへたり込み、頬を紅く染め、口をだらしなく開けていた。
「全く、ちょっと嬲ってやっただけでもうこれだ……双葉は本当にエロイなぁ♪」
「はっ……んぐっ!?」
「言ってごらん?」
「はっ、はぅっ……!」
言いかけた双葉の頬に手を添え、わざと口に指を入れる。
「……ひゃい、ワラシはぁ……ひよ彦のメスろ隷れすぅ……♪」
「フフッ、いい娘だ♪」
「んくっ、はぁんっ♪」
口の中から指を掬う様にして引き抜くと、白い液体がトロッと糸を引いた。
「よしよし、それじゃ……呑み込んで」
「はぁいっ♪ んくぅっ、あぁ、清彦のぉ……♪」
ゴクリと喉を鳴らすと、身体中でその液体を味わう双葉。
「さぁって、ここに来たって事は……つまり」
次は若菜の方を見やる清彦。
その鋭い視線に、若菜はビクリと体を震わした。
「あ、えと……その……」
「何だい?」
「あの、わたっ……し……あっ」
「んんー?」
「そっ、その……!」
「ホラ、若菜も言ってごらんよ」
煮え切らない若菜。
そんな若菜に、清彦はじわじわと歩み寄ると。
「これが、欲しいんだろ?」
「ヒッ!」
たった今双葉の口内で指に付けた精液を、若菜の鼻先へと突き出した。
「あ……あ……!」
「一度知ったからには、欲しくなる。知っているからこそ、余計にな」
「う……く……!」
「さぁどうしたい? どうして貰いたいんだい、若菜?」
「そっ、それっ……はぁ……!!」
鼻孔をくすぐる、オスのニオイ。
ゴクリと生唾を呑むと、若菜は。
「……ん?」
スカートをたくし上げ。
「おいおい、何か音がすると思ったら、それかよ!」
ショーツの内側から伸びるコードと、腿に括ったリモコンを見せつけた。
「こっ、こんなオモチャじゃなくて……そのっ、ほっ、ホンモノをぉっ……!」
「何だい?」
「……! ほっ、本物の! 清彦っ……クンのっ、オッ、オチンチンを……くだっ、さいっ!」
「……良く言えましたー♪」
「はぁっあっ……!」
清彦の一声で、みるみるうちに光悦とした表情になる若菜。
「っとその前に」
「えっ…… !!きゃぅぅううんっっ!!」
清彦は若菜の内腿に手を突っ込み弄ると、リモコンのツマミを最大まで上げた。
「あぁあぁあっ! イッちゃう、『また』オモチャでイッちゃうぅうぅうーーーっっっ!!!」
「アハハッ! いいねいいねいい声だねぇ……ん?」
悶える若菜を見て愉しむ清彦の足元に、抱き付かれる感触。
「ねぇ、もっとぉ……!」
「おやおや、こっちもか……いいぜ、二人を相手にするのは……もう経験済みだしな」
「あひゃっ、ひぃっ、きよっ……ひこぉ……!!」
「清彦くぅん♪」
メス犬と化した女子二人に迫られ、清彦のオスの本能が、掻き立てられる。
「さぁ愉しもうじゃないか、双葉……若菜♪」
「「はぁい♪」」

……そしてまた、三人は。



――――終わり
王道をシンプルに、スパイスだけで仕上げてみました。
結果殆どエロシーンと相成りまして。

ラストシーンの三人がどういう立場なのかは……皆さんの想像にお任せします。

では、また。
774番の机
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32.100o(^▽^)o
めがっさ素晴らしい!