支援図書館(γ)

夢の車窓から

2014/10/07 16:08:33
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微睡みながら夢をみていたのだろう。
でなければ説明付かない。

視線の高さがやけに低いのが気になった。
朝の通勤ラッシュだろう。
電車内にいて、まわりはスーツを着たおじさんばかり。
目の前にある乗車扉の窓には自分の姿が写っていた。

見慣れた紺のブレザーに赤いリボン。
うちの学校の制服だ。
一六〇センチもない小柄な身長。
セミロングの黒髪。
化粧っけのなさそうな顔にメガネ。

人の目を引くほどの美少女ではない。

堅い表情に笑みを浮かべると、少しかわいい。
手に収まりそうな小ぶりなバスト。
膝上丈のスカートから伸びる太もも。
紺ソックスを履いたふくらはぎ。
どこからどうみても女子高生にしかみえなかった。

うちのクラスでは見ない。
よそのクラスにいただろうか。
ひょっとしたら学年が違うかもしれない。
まあ、どうせ夢なんだし、無意識に作りだした架空の女子だろう。

それにしても変だな。
女子になりたい願望なんてないのに。

なにかの暗示だろうか。
夢に理由を探すほうが無理かもしれないな、と思ったときだ。

誰かに背中を触られた。

なんだ、いまの感覚。
……そうか、わかった。
親が起こしにきたんだな。
普段みない夢なんだから、もう少し味わいたい。
だから起こさないでくれ。

無視していると、触って来る場所が背中からお尻へと移ってきた。
最初は上からさわさわと撫でるぐらいだった。
次第にお尻を掴み、スカートをめくってじかに揉んできた。

いやらしいとしか言いようのない手の動き。
さらに無視し続けると、今度は太ももを撫でまわしてきた。
しかもひっきりなしにだ。

こういうのを痴漢っていうのだろうか。

こんな体験ないからわからない。
もし自分が女子で、本当に痴漢されたらどうするだろう。

相手の腕をつかんで取り押さえられるだろうか。
できそうな気がするけど無理だろうな。
降りる駅についたらダッシュで逃げる。
そのとき、振り向きざまに相手の顔を見るくらいが限界かな。
つぎからは一本早いのにするか、乗る車両場所を変える。

思いつく防衛手段はそのくらいだ。

とにかく、これは夢なんだ。
起こされているんじゃない。

まったくもっておかしな夢だ、と受け流す。
すると相手は揺れを利用して体を押し付けてきた。
しかもパンツの上から股間を触り、擦り上げてきた。

嘘だろ、大胆すぎっ。
これってガチ痴漢。

擦ってくんな、と払いのけようとするのに手が動かない。
金縛りにあったみたいに、身動きが取れなかった。
その間にもせわしなく動いている。

男なのに見知らぬおじさんに触られるなんて気分が悪くなる。
ぞくぞくが背筋を上ってくる。
自分でするときの感覚とはぜんぜん違う。
そしてついに突起をさぐりあてられてしまった。

夢だから、ついてるはずのものがないんだ。
だけどこれは、まずい。

感じているとは認めたくなかった。
執拗にそこばかり攻めてくる。
あきらかに恐怖と嫌悪以外のものが混じっていた。

頭の中がぼんやりして、甘い痺れに腰が勝手に動いてしまう。
じんわり濡れてきたのがわかったのだろう。
今度は指で割れ目をなぞりはじめた。
やがて突起と割れ目を交互に擦り、押される。

最悪だった。

惨めさと恐怖と快感が、頭の中を駆けまわる。
どうしようどうしようどうしよう。
焦ってもどうにもできない。

手を動かしながら、次に胸を触ってきた。
いきなり鷲掴み、揉みながら指で乳首らへんを触ってくる。
もうやめてくれって叫びたかった。
身動きできないだけでなく、声も出なかった。

駅につくまでの辛抱だと我慢したのがいけなかったのだろう。
より一層、手の動きを大胆にしてきた。

「かわいいおっぱいだね」

不意に耳元にささやかれた男の声。
振り向くと痴漢はメガネを掛けた、白髪まじりのおじさんだった。

こいつが痴漢?
あきらかに自分の親よりも年上じゃないか。

指が中にたくさん入ってほじられる。
突起を刺激されるたびに背中がひくっと弓なりに反ってしまう。
喘ぎ声を堪えても、痴漢の指が動けば激しい快感に襲われる。

「トロトロだよ」

濡れた手を目の前に見せてくる。
キモいおっさんに気持ちよくさせられてたなんて。
考えるだけで寒気がした。

鼻をすすりながら、お尻に硬いものを押しつけてきた。

「ビッチちゃんのせいで膨らんじゃった」

脚が震えて力が入らない。
視界がぼやける。
なんだか風景がまわって……くる。

「責任とってもらうから」

痴漢の鼻息が首筋にかかったとき、電車が駅に着いた。

ドアが開く、と同時にホームへ体が出た。
力が入らず膝から崩れたといったほうが正しいかもしれない。
そのとき、おじさんに手首をつかまれるや引き寄せられた。
そのままホームを歩き、連れて行かれたのは男子トイレ。
おじさんは入口に清掃中の看板を立てると、個室を指さす。

「ほら、おとなしくして」

鍵を閉めるとおじさんに便座へ座らされた。

気づくとブラウスとブラジャーを外されていた。
なんて格好を、と思いつつ自分の裸体から目が離せない。
アソコがじんじんして体が動かせない。
乳首をつまみながらおっぱいを揉まれると、ぼおっとしてきた。
気持ちよすぎて勝手に脚を開いてしまう。

「まずはおじさんのを口で味わってもらうから」

おじさんはズボンのチャックをゆっくりと下ろした。
それからトランクスの穴から、赤黒くなったモノを出した。
顔の前に突き出された衝撃に息をのむ。
先っぽからトロっと透明な汁が溢れている。

なにか臭ってきそうだ。
所詮おしっこの出てくる穴。
徹底的に洗わない限りついているだろう。
そんなものを舐めろだなんてやめてくれ。
そもそも男なんだからっ。

……と、ここで我に返った。

これは夢なんだ。
覚めてしまえばここから抜け出せる。
はやく起きろ、いつまで寝てんだよっ。
頭の中で必死に叫ぶも、覚める気配がない。
そうこうしてるうちに頭を掴まれ、無理やり顎をあげさせられた。

犯されるっ。

頭によぎる恐怖におじさんを突き飛ばそうとした。
なのに腕が上がらず、体がまったく動かない。

「ほら、咥えるんだよ」

無理やり唇に押し付けてきた。
突っ込んでくるんじゃねぇ、気持ち悪い。
噛み切ってやりたかった。
にも関わらず、体は勝手に咥えこんでいく。
容赦なく頭を押さえられ、さらに奥へと挿し込んできた。

喉がつまりそうだった。
押し込まれては抜かれ、戻ってくる。
そのくり返しに頭がしびれた。

ぼぉっとして何も考えられない。
呼吸もままならず苦しかった。

これが終われば夢から覚めるかもしれない……。

根拠のない考えが浮かぶや、すがるようにしゃぶりつづけた。
終われば覚める、終われば覚める。
はやく終われ終われ終われ、終われーっ。
一念にしゃぶりつづけたときだ。
喉の奥に出され、いつの間にか飲みこんでいた。

これで開放される。
夢から覚めるんだ……。

朦朧とした頭でその時を待ってみたが、一向に夢が終わらない。
そればかりか抜かれたモノが、今度は股間へ押し当てられる。

「初めてなんだろ。おじさんが女にしてあげるから」

ど、どういうことだ。
いやだぁ、やめてくれぇっ。
脚を広げられ、突き立ててきた。
全身に電流が走るような感覚に襲われ、身体が跳ねた。
抵抗もできず、腰を強く固定されたまま少しずつ入ってきた。

「ほらぁほらぁ、たっぷり感じさせてやる」

ニタニタといやらしく笑いながら押し入ってくる。
体を引き裂く痛みに悲鳴をあげた。

……はずなのに声がまったく出ない。
電気に似た強烈な感覚に勝手に悶えてしまう。
そして奥まで入ったのか、おじさんが動きだした。

「具合が良すぎてとまらんなぁ」

ゆっくり出し入れされる度、奥の壁に当たる。
脳天まで突き上げられる強い快感に襲われた。

どうしておじさんに犯される夢をみてるんだっ。
いい加減、覚めてくれ。
これは怖い夢。
悪夢だ。

相手は見知らぬおじさん。
こっちは男。だけど体は女子。
夢だけど抵抗できずされるがまま。
しかも初めてを奪われるし、もう最悪っ。

「気持ちいいね。どんどん力が抜けて逆らえないでしょ」

出し入れを激しくしながら、

「リアルタイムでエッチに変えられてる。かわいいよ」

動きは止まらないが、思考は止まる寸前だった。
そんなこと言われたって困る。
ただただ痛いだけ。
焼けた棒でえぐられる痛みに耐えるしかないのだから。

跳ねる体を押さえつけられ、

「おじさんが教えてあげるから、たっぷり味わうんだ」

深々と何度も貫かれ、奥まで打ち込まれた。
そして体の中で痙攣が伝わり、

「うおっ」

うめき声をあげて覆い被さってきた。
しばらくしておじさんは、

「最高だったよ。かわいいから全然萎えないなぁ」

勝手なことばかりつぶやいてくる。
夢なのに痛みはリアルなんだな。

ぼんやりした頭で思いながら、ようやく終わると期待した。
こんな夢、二度と見たくない。
はやく覚めろと願いながら目を閉じた。

すぐに覚めると思っていたのに、夢は終わらなかった。
おじさんは貫いたまま口や耳にキスをしてきたのだ。
胸を吸われたとき、体がビクッと反応した。

「感じるのか、そんな顔して」

おじさんはニタニタ笑い、濃厚に胸を愛撫してきた。
唇を大きく開けて胸全体を揉むように動きだす。
舌は乳首を捕らえて離さず、絡みついてきた。
そんな刺激が、お腹の中に響いてくる。

「ほら、こうすると犯されている感じが出て、ずごくいいぞ」

犯しといてなにをいってるんだか。
言い返したいのに声が出ない。
そのかわり吐息が出て体がくねってしまう。

「感じているんだね。そそるなぁ」

夢とはいえ、おじさんの思い通りになってしまう体が恨めしい。
再び腰を動かし、何度もえぐってくる。
一回ごとに深く打ち込まれ、奥にモノが当たった。

あぁっ……たまらない。

奥に当たるとすごく感じてしまう。
出し入れされる度、グチャグチャいやらしい音が響いていた。

胸を吸われて舐め回されながら、奥までえぐられる。
この快感は男の体では決して味わえない。
いままで自分で慰めた快感をはるかに超えていた。

ずっとイキっぱなし。
こんなのは夢だ。
現実じゃない。
わかっていても、自分を襲う快感に堪えられなくなっていた。
おじさんの打ち込みが激しくなり、深々と何度も貫かれる。
その度に電気が体中を駆け巡り、激しく痙攣してイッてしまった。

二度目の中出しを終えると、おじさんはそそくさと出て行った。
これでようやく夢から覚める。
悪夢から解放されたんだ。

……そのはずだった。

下半身がずっと変な感じ。
なんとか洗面所の前までたどり着く。
犯されてうつろな顔をした女子高生が鏡に写っていた。
痴漢に気持よくさせられて、中に出されて感じたなんて……。

これが……ぼく?
こんなのは夢だよ。
いいからはやく覚めろよ、ふざけんなっ。
これじゃあ完全にビッチじゃないか……。

そう思った瞬間、急に全身がびくっと痙攣して目が覚めた。
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