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TSハーレム法のある世界

2015/05/13 13:31:55
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TSハーレム法。少子化対策の中で制定された奇怪な法律のひとつだった。

全国の中で男子校の1クラスが選ばれ、その中でハーレムが作られる。
クラスの中で男子でいられるのはたった一人だけ。
事前に行われる遺伝子検査、生殖能力検査等の中でもっとも優秀な生徒だけが。
それ以外の男子生徒は全員女性化されてしまう。
そして教師が男性であった場合、教師までもが女性になる。例外はない。
そんな環境の中、たった一人になった男子生徒は定められた期間内に全員と性交をし、妊娠させねばならない。
もしそれができなかったならば・・・

そんな法律にこのクラスが選ばれてしまった。
そして男子役に選ばれたのは・・・僕だった。







1日目

「さて、TSハーレム法に従って全員の性転換が完了したな。まずは諸君、よろしく」
そういって教壇に立つ担任の先生もしっかり女になっていた。保健体育担当の熱血教師も今では美人教師だ。
でも保健体育の教師であることに変わりはない。つまり、せっかくの美人がジャージで台無しって事。
それでもジャージの下にある胸のボリュームがはっきりするぐらい分かってしまうのは大変だ。
「それじゃあ、これからのお前らの生活を説明しておく」
TSハーレム法に関する説明が担任から語られる中、僕はチラチラとクラスを見回した。
僕を除いて全員、制服のスカートを穿いた女子たち。
女子校に紛れ込んでしまったような錯覚、みんなレベルが高いし、スタイルもいい。
頭の中では全員元クラスメイトの男子だってことぐらい分かっている。
だけどこんな状況じゃあ、緊張するなって言うほうが無理な話で。
そんなことしていたら一人のクラスメイトと目が合った。
相手も気がついた様子。そしてにやりと笑って……胸をちらっと見せた。
あわてて目線を前に向けなおした。
「以上だ。初日だから簡単な説明までだが、明日以降はちゃんと"授業"を始めるからな。今日は体を休めるように」
担任の説明が終わる。しまった、ぜんぜん聞いてない。
長いハーレム生活の始まりだった。



「ったく、どうして清彦が男子役なんだろうなぁ」
「もう、僕だって分からないよ」
休み時間、クラスメイト達が僕のところに集まる。
会話は必然的に今の状況、そして何故僕が、という話だ。僕だってそう思う。
クラスの中では背が低くて、体力もそんなになくて、とても遺伝子検査とかでいい結果が出たと思えなかった。
「お前本当に大丈夫だろうなぁ。全員相手できるだろうな?」
「ど、努力するよ」
女子になったクラスメイトの言葉にやや圧倒されながらも何とか応える。
わけが分からないと思っているのは僕だけじゃない。いきなり女になったみんなだってそうだ。
「本当に女って落ちつかねえよ。このスカートなんてよく穿けるなって感じ」
「そうそう、すっげースースーしておちつかねえな」
ぴらぴらと短い制服のスカートをいじっている。
おかげで中の下着が簡単に見えそうになっている。
本人はそれに気がついているのか、とにかく僕はどきりとして目線をそらした。
白、だった。見えちゃったよ。
そういえばみんな制服はミニスカートだけど、ちょっと短すぎないか?



2日目

「さあて、今日から本格的に授業開始だ」
一時限目、教壇に立つのは保健体育担当の担任だった。
嫌な予感しかしない。
「一時限目は保健体育兼、特別授業だ」
つのる不安。
「とりあえず真ん中あたりのやつ、机をひとつにまとめてもらおうか」
てきぱきと生徒に指示し、数台の机をまとめ始めた。
うん、僕には舞台に見える。
「よーし、全員机の周りに集まれ」
がたがたとクラスメイト達が机を立ち、その周りに集まる。
僕もそれに習った。遠目に見ていようと思ってちょっと離れた場所に。
「おい、五条は前に来い。お前が一番肝心なんだからな」
思っていたけど呼ばれてしまった。ちなみに五条ってのが僕の苗字。
で、何をするのか。
「これからお前達が体験するセックスを教えてやる」
そして担任はあっという間にジャージを脱ぎ捨て、下着姿に。黒ですよ黒。大人な下着ですよ。
ためらうことなくブラを取り外し、たわわに実った胸がぷるんとこぼれます。
ショーツもあっという間に脱いですっぽんぽんになりました。
わーい、やっぱり嫌な予感的中!

「お前らのことだから既に鏡で見てるかもしれんが、一応説明だ。これが女性器だ」
鏡で見てるかも、というくだりで何人かがドキッとしてたが、それはほうっておこう。
担任はセッティングされた机の上に乗り、足を広げ、その間にある割れ目を遠慮なく見せびらかした。
スタイルがいい、そして胸も大きい。綺麗な担任の裸にみんな見とれていた。
その担任の、ピンク色の、綺麗な・・・
「センセっ、パイパンなんっすね」
うん、確かに毛がない。
「お前らが見やすいように剃っておいたんだよ」
教育熱心ですこと。
「デリケートゾーンって言われているぐらいだからな。トイレ行ったらちゃんと拭くんだぞ」
担任の説明は続く。多分みんな生で見るそれに釘付けになって、話半分じゃないかと。
事実、僕も半分聞いていればいいほうで・・・
ピンク色の、ひだひだのそれ。当然生で見るなんて初めてで、釘付けになってました。
女の人って、こんな風になっているのか。
「おい五条、聞いているのか?」
「えっ? あ、はい」
てな感じで聞いてませんでした。
「では早速だが、実際にやってみせよう」
え?
「五条、さっさと脱げ。実際に私とお前とでセックスをせって見せようといってるのだよ」
え? ええぇぇぇぇぇぇっっっっっ!?

「いや、だって、そんな無茶苦茶な」
「無茶苦茶じゃない。これは授業だ」
「授業だって…みんな見てるし」
「当たり前だ、模範講習だからな」
「で、でも、先生とは……」
「私とは嫌とな? 言っておくがクラス全員妊娠されるのは私も含まれているからな」
なんちゅうこった!!
「おい、清彦。早くしろよ」
「そうそう、待たせる男は嫌われるぞ」
「うう……」
みんな人事だと思って。そうやって茶化さないでよ。
でもとにかく、僕に逃げ道はないってことだけはよく分かったよ。
仕方なしに制服を脱いでいく。ううっ、注目されている中で裸になるなんて、辛い。
これってどういうイジメだろう。こうなってからずっと思っているけど、どうして僕が男役なんだか。
こんな衆人環視にさらされるならば、僕も女の子になっちゃったほうがましかもしれない。
男はつらいよ。

「ほぉ…」
「いや、意外と……」
素っ裸になって、みんなの視線を感じて、あわてて担任の裸を見ておっきくなっちゃってたそれを隠している。
けど、無駄かもしれない。
「ふむ、顔に似合わず意外と巨根なんだな」
もう何も言わないで欲しい。
「では始めよう。ここからは五条も覚えておかねばならぬことがあるからな、しっかり聞くのだぞ」
へい、一応これ、授業でしたね。
「まずお互いに前準備は大切だ。何故大切か? いきなりやっては痛いからな。まずは濡らすのが大切なのだが、その方法は……」
「うわっ!?」
「いくつか方法はあるが、こうして口でやることもできる。いわゆるフェラだ」
いきなり咥えてきた。こんなこと本当にするの!?
「それと共に自分のヴァギナをマッサージして濡らすこともできる」
なんだかいやらしい音が聞こえてきたような。
「まあ、口でやるのはなかなかハードだからな。それよりはお互いにマッサージするのがいいかもしれない。ほら、五条。私のを触ってみろ」
えっ、マジで?
あまりにも唐突な展開。当然女性のそれを見るのは初めてだし、触ったことなんてあるわけがない。
だというのに今この展開、それも授業という名目の中で触れと?
おまけに担任の、本人了解の上で。
言いのだろうか。いや、本人がいいっていってるのならば。
「じゃ、じゃあ…失礼します」
「そうやって恐縮しながらするな。そういうのは気分を低下させるからNGだ」
……わかりました。

「そう、まずは表面を撫でてマッサージするように」
さ、触ってるぅぅっ、女の人の……こんなこと、生まれてこの方経験したことがない。
この人生、今にいたるまで女の子と付き合ったことないし、ましてや手をつないだこともキスもないし、ましてやエッチだなんて。
それが今、こんなことしている僕って一体……
「お前たちにもあったものだからどうすればいいかは大体分かると思うが……」
そして担任は僕の大きくなったコレを……
「そして次にそっと指を入れてだな……んっ」
うわ、濡れてる。先生、興奮してるって事?
「あ、んっ……そう、そうやって入り口のところをだな」
先生、赤くなってる?
「あ、はぁっ……こうしてお互いに気分を高揚させていくのが大事で……」
気がついたらクラスメイトたちは僕と先生に釘付けで。
この光景に耐えられなくなったのが、我慢しているのか、スカートの上からさすったり、直接スカートの中に手を入れていたり、胸を揉んでる人も。
それよりも先生のテクが、結構いいんだけど。
てか、これやばいっっ……!!

「うあっ!?」
我慢できずに放出。勢いよく吹き出たそれが目の前の先生の裸に降りかかって。
「………」
「………」
「………」
言いようのない沈黙が支配する。
たちこめる栗の花の匂い、それともイカ臭さか?
人生初のぶっかけをしてしまいました。
「ふむ、なかなかいい量を出すな」
沈黙を破ったのは担任だった。平然と僕が出して自分の手についたもの、白い液体をペロッと舐めた。
その光景にドキッとする。どうやら他のクラスメイトにも驚いた人がいるらしい。
てか、それ舐めちゃっていいの? 汚いんじゃない?
「本番までいこうと思ったのだが、無理だな?」
「はい……」
賢者タイムというやつです。頭がクリアになります。
「まあ、無理強いはしない。これは皆にも言うが無理矢理はよくない。セックスはお互いに高揚して初めて気持ちいいと思えるものだ。いきなり女になって辛いと思う所もあるだろうから、せめてものセックスぐらいは気持ちよくやるんだぞ、いいな?」
教育者らしい生徒を思った言葉、のはずなのだがその中身は教育者らしくない気がする。
大体話の内容が学校の授業じゃなくて、その手のいやらしいお店の講習みたいじゃないか。
「それと五条」
「は、はいっ!」
「女は時間がかかるってことを覚えておけよ。男は我慢するんだ」
「……覚えておきます」



その後の授業は通常通りだけど、ロクに集中できなかった。
そんな気分でいると一日があっという間に過ぎ去ってしまう。
もやもやした気分の中、寮に戻っていく。
TSハーレム法によって選ばれたクラスは今までの学校とは別の場所で授業を行う。
今僕たちがいるこの学校は廃校になった校舎を再利用しているらしい。
確かに建物は古いけど、設備自体は手を入れたらしくて結構綺麗でしっかりしている。
まあ、一応僕達学生だからあんまり環境が悪いと授業進行の妨げになるしね。
場所は田舎とまではいかないけど、それでも街からちょっと離れている。
そうなると生活も変わってくる。
全員決められた寮での生活。クラスメイトたちと共に共同生活が行われる。
量もまた古い旅館を改装したらしい。それはそれで綺麗だ。
しかし気分は隔離状態。けど、そうでもしないと今日みたいな授業ができないわけで。
どっちにしても僕以外全員女子に変わりない。
女子の中に男子の僕が一人だけ。中身はみんな今までと同じってことは分かっていても、やっぱし気が休まらない。
そして何よりも気が休まらないことがある。
昨日は体調が、とか言ってごまかしたけど、今日は回避できなかった。
お風呂の問題を。



かぽ~ん

何故こんな音がするのかはさておき。
この寮は旅館を改装しただけあって、大浴場も備わっているのです。
つまり。
「すげえだろ、ほら。おっぱい浮くんだぜぇ」
「おおっ、濡れて輝いてるのがまたいいですなぁ」
皆と一緒に入ることに・・・おちつかない。
「清彦ぉ、そんなに恥ずかしがらなくってもいいんだぜぇ」
「そうそう、別に見られても恥ずかしくないし」
こっちが恥ずかしいんです。
性転換したみんなはやたらとスタイルがよくて、胸も大きくて、グラビアモデルみたいな体系で。
あっちこっちで恥らうことなくさらけ出される極上の女体。みんな恥じらいの気持ちはこれっぽっちもない。
見放題とかうらやましいとかいわれそうだけど、さっきもいったとおり男子一人がこの環境は落ち着かなくて仕方ない。
だから極力みんなのことを見ないようにしているけど、そうはいかなそうだ。
「そうそう、むしろ風呂で一発やるのもいいしなぁ」ぴとっ
「そうそう、好きなだけ触ってもいいんだぜぇ」ぴたっ
「……くっつかないでよ」
あたってます、柔らかいです……勘弁してください。
大体なんでみんな僕に合わせて入ってくるんだよ。入浴時間それとなくずらしたのに。
「まあまあ、それじゃせっかくだしここは風呂でしかできないことを」
そういって一人が僕の手を取って……
「ほぉ~ら、おマンたわしぃ~っ」
股の間に、僕の手を走らせました。
「ひっっ!?」
てか、これやばいっっ……!!

ぶっっ……

「うわあぁぁぁっっ!? き、清彦おぉぉぉぉっっ!!?」
「ちょっと、鼻血鼻血っっ!! 救急車あぁぁぁぁっっっ!!」
救急車は必要ないと思います。



3日目

廃校になった学校を使って・・・といっても設備が悪いわけじゃない。
なんでもTSハーレム法によって選ばれたクラスは毎回この校舎を使っているとか。
まあとにかく、今の生徒は男子が僕だけで他はみんな女子生徒(もしくは女教師)であるから、共学として使用されていた設備は若干の違和感があったり。
例えばトイレがそう。小さい校舎だけど男子トイレはちゃんと用意されている。
ただ単に共学として使っていたから設備そのままにしていると思った。1箇所残して女子トイレに改造しちゃえばいいじゃんと思った。
しかし、残されている意味がちょっとだけ分かった気がする。
「ふぃ~っ、やっぱし立ちションはいいなぁ」
男子用小便器の前で、クラスメイト(女子の体)が用を足していた。
パンツ足首まで下ろして、スカートわさっとたくし上げて。
ええもう、おしり丸出しですよ。
「あのさあ、ちゃんと女子トイレに行ってよ」
「いいじゃねえか、減るものじゃねえし」
「じゃあ……拭かなくていいの?」
「男がこまけぇこと気にするなよ」
器用に腰を振って払っていきました。
そんな汚い状態で相手はしたくないよ?



4日目

TSハーレム法のせいで特殊な環境におかれているけど、そこはやっぱり学生ですから。
一応、それ相応に授業はある。普通の授業が。
そう、普通の授業……水泳が。
「水着は指定されていないんですね?」
「そうだ、細かい規定はない。もっとも、局部を露出するようなものはさすがに禁止だがな」
「そうですか、それで先生は……フンドシとさらしなんですか」
「そうだ」
どやっ、て顔されても困るんですけど。
そう、先生は今ふんどしとサラシを巻いた姿で僕たちの前に立っている。
うん、ステキなおしりですね。
「お前たちはTSハーレム法なんてもので束縛されている。だからそれ以外のところでは自由にしたっていいだろ?」
「それでその格好?」
「うむ、まずは教師である私から率先せねば」
言ってることは格好いいのですけどやってることは滅茶苦茶だい。
「ふっ、いい担任を持ったよ」
「俺たちのこと、本当に分かってくれてるんだなぁ」
そしてクラスメイトたちも、しっかり担任に従っている。
皆が着ている水着は・・・

1人目、ブラジル水着とかスリングショットとか呼ばれている水着。
2人目、紐水着。紐で結ぶとかじゃなくて文字通り、紐がビキニの形しているだけ。
3人目、下半身の割れ目のところしかない(Iバックというらしい)
4人目、おしりの真ん中に布地がない、丸出し。
5人目、旧式スクール水着(ある意味正解)

「ねえみんな、このクラスは常識というものが崩壊しちゃったの? 先生も含めて」
「清彦、お前は固すぎる。もっと自由になれ。固くなっていいのはお前の下半身だけだ」
ダメだこりゃ、早く何とかしないと。



5日目

寮生活、集団生活であるため日常を全て共に生活する。
朝から晩まで、皆同じ。
当然食事だってそう。健康管理に気を使われた食事は実においしい。
おいしいのだけど・・・

玄米ご飯
レバー
いわし
ひじき
カキ
にんにく

「…精力がつく食事ですね」
おかげさまで毎日体力が有り余ってる気がします。気がするだけ。
で、他のクラスメイトたちのメニューはというと

ガラナ
ナツメグ
パッションフラワー

が、結構つかわれているらしい。媚薬なんだってさ。
「効果あるのかよ本当に。清彦いまだにヘタレのまんまじゃん」
痛いところをつかれてしまった。



6日目 夜

いまいち寝付けなかったその日の夜。
とりあえず気分転換を含めて水を貰ってこようと部屋を出る。
基本部屋割りは僕だけがひとつの部屋を使って、他の人たちは二人ずつで部屋を使う。
そんなクラスメイトの部屋の一室から明かりが漏れていた。
「つけっ放し?」
明かりといってもかなり弱い。デスクライトだろうか。
電気代の無駄だから消しなよ、といおうと思って部屋の前に立って、硬直した。
「あんっ、はんっ……」
「素敵ぃ、もっと、もっとぉ………」
クラスメイトが、女の子同士が、裸になって、ちゅっちゅらぶらぶしてました。
「!!?」
声を出しそうになって、何とか抑えた。
薄暗い明かりの中、女の子の裸が輝いて見える。
胸を、下を、愛撫しあって、キスしあって……
釘付けになってしまって、自分のそれが固くなったのに気がついて、その場を音を立てないようにそっと離れた。
目に焼きついたその光景。僕の心臓はいまだかつてないぐらい音を立てていた。

結局、余計眠れなくなりましたが。



7日目 朝

寮生活、集団生活であるため日常を全て共に生活する。
朝から晩まで、皆同じ。
洗濯もそう。基本的に衣類の洗濯は寮母の方にお願いするのだが、今日はちょっと様子が違っていた。
「シーツ?」
一人がベッドのシーツを手に、洗濯室へと足を運んでいた。それ自体は普通だろう。
だけど、その表情はどこか申し訳なさそうな。
「どうかしたの?」
声をかけたのが間違いだった。
「お前のせいだ…」
そんなことを言われたのだから。
当然心当たりがない。何かした覚えはない、何だというんだ。
「お前が、ちゃんと男らしくしないから」
「ん?」
「媚薬みたいな食材のせいで活気付けられて、処理し切れなくて……」
「んんっ?」
「それで二人でベッドの上でレズプレイで慰めあって……」
「………」
「おもいっきり潮吹いたせいで……汚しちまって」
……何もいえなかった。



8日目

「どうよ、お前女の体慣れたか?」
「う~ん、慣れたといえば慣れたかな」
「俺はビミョー。とりあえずブラをつけるのはまあ何とか」
「ああ、めんどくさいよな。女ってこんなのつけなきゃいけねえってさ」
「でもよ、俺らってでかいほうじゃん。だからないと逆に不安定っていうか」
「たしかにな。ノーブラで走ったらブルンブルン揺れていてえのって」
「うん、安定させるには必要だわな」
「けど苦労したぜ。後ろでつけるのってなかなか手が回らなくて」
「最近前でつけてくるっと回せばいいって知りました」
「そうだったな。で、つけた後に周りの肉を寄せて入れてってさ」
「うんうん、最初は自分の乳毎回触ってドギマギしていたがな」
「そういう意味では慣れたな」
だが、僕のすぐそばでその会話はやめてほしい。本当に。



9日目

「あうぅ……」
隣に座るクラスメイトの敏明が超ブルーな顔をしていた。
「どうしたの、体調悪いのか?」
「悪いも何もねえよ……生理だよ」
……ああ。
「女ってすげえな。こんなの毎月経験してるのかよ。マジ辛い」
「マジかよ」
「やだなぁ、それ」
話を聞いた他のクラスメイトがのっかってくる。
みんなこれから経験する事になる生理の症状に興味があるのは自然だ。
「ありえないぐらいに血が出るんだぜ。マジ死ぬかもって思うよ」
「うわぁ」
「やだなぁ俺」
「時々塊が出てくるのがさらにだよ」
「塊……」
保健体育の授業で受けて頭で知っているのと、実体験するのはまったくの別物、か。
「だから清彦。男として俺にアイスをおごってくれ」
何故そこに行きつく。

その日以降、クラスメイト達は順に初潮を迎えたのでした。
……しばらく寮の食事は赤飯が続きました。



10日目

「どうよ、お前女の体慣れたか?」
「う~ん、慣れたといえば慣れたかな」
「俺はビミョー。やっぱりチン○がなくなった感覚ってのは、どうにも・・・」
「ああ、それは納得。こう、足を動かしたときの存在感のなさってのは」
「やっぱもじもしするよね」
「うんうん、あるかどうか確かめるような感じでつい足動かしちゃうってのが」
「それもだけどトイレに行ったときがな」
「ああ、今まで先っぽから出てたのが付け根から出てくる感覚」
「こう、ダイレクトに体に伝わってくるのが」
「う~ん、違和感あるかも」
「またさ、いちいち拭く度に『あ、ないんだ』って思い知っちゃうのが」
「絶望するよなぁ」
苦労してるんだ、みんな。
傍で離してなかったら、たしかに知ることなかったかも。



11日目

クラスメイト達は基本的にスペックが高い。
スタイルがいい、顔がいい、そういう意味で。
当然スタイルがいいというのは……胸が大きいわけで。
胸が大きいと肩こりが結構あるらしい。
「だからって、こんなことする理由になりますかっ!」
「いいじゃねえか、減るものじゃないし」
明彦は多分クラスメイトの中で一番胸が大きい。
みんなも大きいけど、明彦は群を抜いている。自称、Nカップ。
その胸を、僕の頭にずん、とのせてきた。
重い、そして柔らかい。そして・・・うざい。
「だから離れてって」
「あのさぁ、俺達生理のせいで疲れてんだよ。だから休ませろって」
「ん?」
たしかに、よく見たら半数の人が気分悪そうだったり、落ち着かなかったり、いらいらしてそうだったり。
確かに整理のときは情緒不安定、って言ってたか。そのせいだと。
それはわかった。しかし・・・
「今のこれとそれは全然関係ないんじゃ?」
「ばれたか」

その時、明彦はまだ生理ではなかったようです。



12日目

集団生活をしている以上、どっかでかハプニングとか、ラッキースケベな展開が遭遇するんじゃないかと思っていた。
いや、別に期待しているわけじゃないですよ。
単に心構えというか、遭遇したらどう対処しようかと対応策を考えていただけですよ。
しかし、その中でもこんな状況に遭遇するのは想定外だったもので。

「あ」
「あ」
遭遇して出てきたのはその一言。
場所はトイレ(男子トイレ)の個室。そのひとつをあけたら、使用中でした。
何でこっちを使ってるんだ、といいたかったが、その前に見てしまったものに硬直する。
洋式トイレに坐っている。ということはスカートたくし上げて、ショーツを下ろしているのは当然で。
ということは下半身あらわになっているわけであり。しかし、だ。
その下、便器の中は真っ赤に染まって……生理中のようです。
「失礼しましたあっ!?」
「まあまあ、そうすぐに出て行かなくてもいいんだぜぇ」
醜悪な笑顔を浮かべて、僕の腕をつかみ逃がさないよと無言にいってます。
「ほおら女子は大変なんだよぉ、男には分からないよねぇ、血がいっぱい出ちゃうんだよぉ」
見せ付けてます、下を見せ付けてます。
血で赤く染まった便器。にやりと笑った顔が恐怖心を倍増させます。そして……
どろり、と流れ出します。
「ぴぎゃゃあぁぁぁっっっっっっ!!?」

本当に、男子トイレは使わないでほしいです。



13日目

「どうよ、お前女の体慣れたか?」
「う~ん、慣れたといえば慣れたかな」
「慣れたといってもさ、生理だけは慣れたくはないな」
「うん、それは俺も激しく同意」
「俺はまだだけどさ、やっぱきびしい?」
「マジで厳しい。今まさに生理中なんだけど、すっげーだるい」
「ああ、俺は頭痛もある」
「頭痛とか肩こりとか腹痛いとか、普通だってのがなぁ」
「それが毎月かよ、うわぁ」
「あの股間から血がだばだば出るのもシャレにならねーぜ」
「ホラー映画かってぐらい」
うん、それ僕も見ちゃったよ。本当に大変なんだよねぇ。



14日目

それは借りていたマンガを返しにいったときのことだった。
「これどうもありがうわあぁぁぁぁっっ!?」
部屋の扉をあけて出てきたクラスメイトはトップレスだった。
目の前にいきなり現れたおっぱいに絶叫してしまった。
「なんだよいきなりでかい声出して」
「いやちょっと、何で裸なのさ!」
「裸じゃねーだろ、ちゃんと下穿いているだろ」
確かに穿いている。しかし穿いているパンツはやたらと面積の少ない紐ではないか。
前はかろうじて隠れていて、後ろはおしりがくっきり。
「俺は裸族なんだよ。部屋にいるときは裸のほうが落ち着くんだよ」
さいですか。
「いやだけどさー、気をつけたほうがいいよ」
と、僕の反応を部屋の中から面白がってみていた同居人からのお言葉。
「何だ? 注意って」
「ちゃんとブラしてないと型崩れしちゃうよ。垂れちゃうよ」
「むむっ、それは確かに気をつけないと」
もうちょっと広い範囲で気をつけてもらえませんか。



15日目

「何故呼ばれたか、分かっているね?」
「いえ、まったく」

いきなり担任に「放課後職員室へ」といわれたのだが、心当たりがありません。
「君はどうしてそんなに鈍いんだ」
担任が頭抱えちゃったけど、これはどうすればいいんだろう。
「清彦君、君は今日に至るまで誰ともやってないではないか」
……そうですね。
「まさか忘れてないだろうな。TSハーレム法によって、君は全員を妊娠させねばならんのだよ」
「ええ、はい。分かってます」
「しかし、だ。いまだに一人も相手してないではないか」
「……すいません」
「自信がないのか?」
自身というか、なんというか……やっぱり自身なんだろうなぁ。
正直クラスの中でも運動神経がいいとはいえない僕が何で男子役? と思ってさ。
そりゃあエッチなことに興味がないわけじゃないけど。
なんていうかその、男の姿を知っている相手だからというか、男だったクラスメイトを相手にするのかっていう罪悪感とか。
その一歩を踏み出すのが、やっぱり怖いんだろうなぁ。



16日目 夜

寮部屋は基本2人1部屋。ただし、僕だけは男子ってことで一人部屋になっている。
それにしても……何故ダブルベッドなのかはつっこまないでおこう。
そのベッドで寝ていると、気配を感じた。
ぎし、とベッドの上に誰かがのってきた気配が。
「ん?」
眠りから覚め、ぼーっとする頭で枕元のライトをつけた。するとそこにいた人物を見て……
完全に目が覚めた。
「よお」
敏明が、すごく近かった。
「ななな、なんで、何なのその格好はっっ!!」
色々言いたかったけど、まず真っ先に目に入ったことから突っ込んだ。
敏明が、スケスケな服着て迫ってるっっ!!
たしかベビードールだっけ? スケスケの服で、おっぱい丸見えで、それ以外はパンツだけで。
枕元のライトだけの薄暗い部屋の中、浮かび上がった敏明の姿はかなりエッチだった。

「な、な、な・・・何なのさ一体」
「お前な、女がこんな格好で男の部屋に来るって言ったら決まってるだろ? 夜這いだよ」
「よ、よば…っ!?」
いきなりの出来事に頭が追いつかない。よ、よばいって……
「あまりにもお前がヘタレだからな。こっちから攻めるってことに決まったんだよ」
「き、決まったって……」
「担任の提案だ」
あの先生は・・・無茶苦茶な。
「だ、だけど、僕はそんなこといわれても」
「お前、いい加減にしろよ」
「へ?」
静かに言い放った敏明に、じっとこちらを見つめる敏明に固まった。
固い表情、その敏明の表情は・・・泣きそうにも見えたが。
敏明が僕の手を取った。そして……
「!?」
その手を、僕の手を、敏明のショーツに触れさせた。

「無いのが分かるだろ、男のモノが」
うん、確かにない。平らだ。男ならあるはずの突起物はない。それを言いたいのがわかった。
「俺達は、いきなり女にされたんだぞ」
ああ、そうだ。TSハーレム法のせいで。
「あるはずのものがなくなっちまって、この喪失感はハンパねえんだぞ」
女になって、なくしてしまった。
「生理になっちまって、あんなみじめは気分になって」
男には絶対に分からない辛さ。
「あげくに、子供産めなんて……」
不条理極まりない。
「だけど、逆らえない……」
男に戻れない、言われたとおり子供を産まされる。
「何とか我慢して、現実受け入れようとして、なのに……」
諦めた、受け入れた。
「お前は、どうして俺達の決意鈍らせるんだ!」
僕は、分かってなかった。
敏明は、涙を流していた。

僕は、一人だけの男だ。
このハーレムで、たった一人の。
だから、男としてしなければいけない。
みんなが現実を受け入れて、前に進もうとしているならば。
僕も、男としてやるべきことをしなければ。
だから、まずは……
「……んっ!?」
敏明をぎゅっと抱き寄せて、キスをした。
なんとなく知っていた知識でキスをする。
舌を入れて、濃厚な。
すごく不器用だと思うけど、それでも……
「ぷはっ……お、お前何するんだよっ。キスはねーだろっ!!」
「でもっ、僕が本気になったって分かるだろ?」
驚いた表情、そして顔が赤くなる。
距離が近い。見つめあう。そして……敏明が笑い出した。
「ははっ、お前急に格好良くなったな。無理するなよ」
「敏明だって無理してるだろ?」
二人で、笑ってた。

僕はそっと敏明を引き寄せる。
引き寄せて、反転して、敏明をベッドに寝かせて、上下逆になって。
薄暗い部屋の中、ベッドの上で僕は敏明の上になっていた。
ベビードールのスケスケの服、よく見える敏明の体をまじまじと見つめていた。
「あんまり見るなよ、恥ずかしい」
何をいまさら。
担任が初日、自らクラスメイトの前で裸になって僕にレクチャーしたことを思い出す。
まずは、気持ちを高めること。
そっと服の下に手を入れて、おっぱいに触った。

ふにっ

うわぁ……やわらか。
うん、この手触りすごくいい。いつまでも触っていたい気分になっちゃう。
「そっちかよ、肝心は下だろが」
はい、すいません。
ではちょっと失礼して……ショーツの中に手をいれる。
あの時やったのと同じように、やさしくマッサージするように。
「どお、気持ちいい?」
「……いいかも」
顔が赤くなっていた。

そんなことを続けて、すっかりほぐされた敏明。
ショーツをそっと脱がしてやる。ベビードールとニーソのはいてない属性。
あえて全部脱がさない、これもこれでエロい。
僕は全裸になっていた。そして敏明に近づく。
「いくよ?」
「ああ……」
しっかり狙いを定める。そしてついに……ゆっくりと、入っていく。
「いっ……!?」
ちょっと入りづらいと思うと同時に敏明の反応。
「やっぱ、痛い?」
「……痛てえよ」
頭が入ったところで一旦停止。様子を伺う。
が、それは不要だった。
「何してんだよ、さっさと入れろって」
「え、でも……」
「処女だから痛えんだよ、当たり前なの。つーかまだ処女幕破れてねえと思うし」
そう言われてしまうと……行くしかなかった。
入り辛い、そう思っているのと同じく敏明も痛みを我慢しているのが分かる。
そして……
「いっ……!?」
何かぷつっ、としたのを僕も感じた。これはつまり……
「処女喪失?」
「言うなよ、バカっ」

「う、くっ……」
ゆっくりとした動きで続く前後運動。きつく締め上げられる挿入された僕のペニス。
敏明の痛みが和らいだところで始めたけど、これは結構……
「敏明、どお?」
「んっ、いい感じっ…」
お互い気持ちよく、と担任は言っていたけど、敏明は気持ちいいのだろうか。
すごく不器用な、それは自覚している。けど、敏明も勝手がわからなそうで。
けど僕はちょっといい具合で……うっ、イキそうっ!
「うっっ!」
最高点に達した。体中に走る快感の波、それにあわせて吐き出される、それを敏明の中に……
「っておいっ! 勝手に一人でイッてんじゃねえよっ!」
「え? あ……」
そして気がついた。敏明は、まだだった。
「この野郎っ、思いっきり出しやがって」
「ご、ごめ……わっ!?」
一旦落ち着こうと、抜こうとおもったら、足でホールドされてしまった。
「そのままだ、そのまま抜かないでちゃんと俺をイカせろよ」
「ううっ……」
女の子は時間がかかる、って担任が言っていたのをいまさら思い出しました。

前後運動を再開した時だった。
「ひっっ…!?」
「敏明?」
いきなりびくっ、てした。
「い、今のところ…」
「え?」
「今のところ、もっかいやってみて……」
何のこと? と思ったけど、多分膣内であたった場所のことだと思う。
うまいこと動かしてあててみる。えっと、このあたり?
「あっっ!」
またびくっ、てなった。
「ここ、気持ちいいの?」
こくこくとうなづいた。その表情が、かわいい。
女の子の気持ちいいところ、Gスポットという事は後で知った。
とにかく、ここを刺激すればいいのかな?
「あっ、ひゃあぁっ!?」
開始してわずか、敏明がおもいっきり抱きついてきた。
「そんなにいいの?」
「……バカっ、それ以上言うなっ」
だから言わなかった。そして攻める。
本当に気持ちいいってどれほどのことなんだろうか。
女の子の気持ちいいって、やっぱり男とは違うってことかな。
ちょっとだけ、、敏明が涙目になっていた。
でも悲しそうじゃない。なんだか幸せそうな涙。
女の子の気持ちいいって、幸せな気持ちと関係しているのかな。
その表情が、すごく可愛かった。
可愛い敏明を、攻めて攻めて攻め続けて……
「あ、あぁ……ひゃあぁっっ………!!」
敏明がイッた。

「ん……」
「敏明っ!」
敏明がゆっくりと目を開ける。
「あれ? えっと……うわっ!?」
「よかったあぁぁっ、心配したんだよぉ」
「えっと、あ……」
気がついたようだった。敏明はイッたあと、失神してしまったのだった。
当然僕はあせった。いきなり声上げて、ぐったりしてしまったんだから。
だから必死になって敏明に呼びかけて、意識を取り戻したところ。
失神していた時間は大したことないと思うけど、僕はこのまま目が覚めないんじゃないかと気が気でなかった。
よく考えたらそんな事あるわけないけど、突然の出来事にあわててしまって。
そして敏明は、自分が失神してしまったことに恥ずかしさを感じているようで。
「ごめん、ちょっとやりすぎたみたいで」
「いや、それは別に……」
ぎゅっと抱きしめる僕。敏明は何を言おうとしていたのか、途中で言葉に詰まる。
それにしても初体験は散々な感じだなぁ。
まあいいや、とりあえず今日はこれでもう寝よ……
「おい」
「へ?」
じっと睨みつける敏明。え、なに?
「これで終わりかよ、夜は長いんだぞ」
「……へ?」
言わんとしていることが分かってしまった。だけど…
「大丈夫なの? ついさっき失神…」
「初体験があんな変なもので終わらせてたまるか。お前も男ならそれを塗り替えるぐらい……気持ちよくさせろよ」

また、スイッチが入ってしまった。



「ん…」
部屋に朝日が差し込んできた。そして思い出す、一晩中敏明とやっていたことを。
「………」
思い出したら恥ずかしくなってきた。僕も敏明も夢中で。
それにしても、敏明は可愛かったなぁ。
そんな敏明は、いまだ寝息を立てている。
あの乱戦で敏明が着ていたベビードルは脱ぎ捨てられ、今は生まれたままの姿。
「……ん」
その顔は、やっぱり可愛かった。
「………」
変な気持ちに駆られた。
かわいい寝顔に近づいていく。そっと、そっと……

ちゅっ

「…………」
「…………」
キスしてしまった。それと同時に、目を覚ました敏明。
目と目が合う。唇が重なり合ったまま、互いに硬直している。

すぱーん

結局、僕が頬をひっぱたかれてその時間は終わった。



17日目 朝

「ゆうべはおたのしみでしたね」
しっかりみんなにばれていた。
朝食のため食堂にいけば、会う人みんなにやにやしながら僕を見る。
「あれだけ激しい音、聞こえないわけないだろぉ?」
そうですよね。
「こんの、馬鹿っ」
そして敏明からはののしられる。何故っ!
「しかしこれで清彦もついに童貞卒業かぁ」
「一皮向けたねぇ」
「おにーちゃんは嬉しいよぉ」
誰がおにーちゃんだ。
「とにかくこれで清彦も一歩前進したというわけだ」
「そうだな、これからも清彦には激しく頑張ってもらおうか!」
ああ、クラスメイト達のテンションが変な方向に上がっていく。
「よーし、次は俺の番だぁっ!!」
「ざけんなっ、次は俺だ!」
「いや待て、何でお前が先なんだよ」
そして女同士の奪い合い。受難は続く。



17日目 日中

「ふっふっふ、気合が入ると服も変わる」
何を言っているのか、僕にはよく分からない。
いつもの教室、朝のHRにまでまだ時間があるなぁ、と思いながら自分の席でぼーっとしていたらこれだ。
うん、たしかに目の前に立つクラスメイトの正彦は色々おかしい。
本人のいう服装がそうだろう。スカートが極端に短くなってる。日曜6時半のパンチラな妹ぐらい。
位置的にはもう太もものエンドまで上がっている。ちょっと動いただけで中が見えてしまうよ。
さらに上もブラウスのボタンを一箇所だけ除いてすべと開けて、そのせいで谷間とへそがちらちら見えている。
そんな超不安定な服装で僕の前でくねくね踊っているし。
そんな彼に一言。
「風邪ひくよ?」
「他に言うことないのかっ! くっ、ならばこれでどうだっっ!」
スカートが一気に捲り上げられた。……絆創膏だけでした。
「ぶっっ!?」
「見よこのすばらしきスタイル。きれいなおしりを堪能できるぜぇ」
いや、スタイルって言われても。
「ふっふっふ、どうしたぁ。俺のおしりにメロメロかぁ?」
「ノリノリのところ悪いが、ホームルームは始まっている。席に着け」
いつの間にか担任が来ていました。

「……ちっ」



17日目 休み時間

小便器の前に立ち、一息つく。そして用を終えて教室に戻ろうとしたとき、事件は起こった。
ぐい、と引っ張られ、そのまま個室の中に。
「は~い、トイレの花子さんでぇ~す」
「でたあぁぁぁぁぁっっ、って何だよ急に」
当然のごとくクラスメイトの正宗でした。
「知らないのか? トイレの花子さんに連れ込まれたらエッチしないと解放されないんだぞ」
「それ大幅に間違っているっ!」
正宗は恥じることなく服が乱れている。よく見たらショーツがひざまで下ろしてある。
さらには何の抵抗も無く僕の股間に手を……
「って、汚いって! さっきおしっこしたばかりだよ!」
「大丈夫、俺気にしないから」
こっちが気にするわっ!!
ていうかこの状況、色々危険が。
た、たすけて……

きーんこーんかーんこーん

「あっ、チャイムだ! 授業始まっちゃうっっ!」
それをいいことにダッシュで逃げました。

「……くそっ」



17日目 水泳授業

あいもかわらずみんな、あぶない水着ですよ。
どう考えても泳ぎ辛いんじゃないか、ちょっと動いただけで脱げてしまいそうなものもあるし。
はぁ、とため息つきながらプールの中でとまっていたら……
「いやぁ、やっぱ水泳は体力使うねぇ」
あぶない水着達がやってきました。
「でもさぁ、清彦は幸せものだねぇ。こうして魅力的な美女達に囲まれているんだからさぁ」
囲まれているというか、包囲されてます。
いや、包囲以上です。
「って、ちょっと。くっつかないでよ」
やたらと密着してくる皆さん。ていうか、胸とかおしりとかをくっつけないでっっ!
「この水着食い込みがすごくてさぁ、きゅんきゅんしちゃうんだよねぇ」
Tバックだから食い込むんでしょ。別の水着にしなって。
「あんっ、俺も乳首が勃っちゃうぅっ」
ぐわあぁぁっ、柔らかいものが、手に、手にいぃぃぃぃっっっ!?
「泳いできまあぁぁぁぁぁすっっっっ!!」

ばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃ……

「……なんだよあいつ」



17日目 昼休み

全員が寮生活、というわけでお昼は寮母さんが用意してくれた弁当や自分で作った弁当を持ってきたりしているのが普通。
当然僕も寮母さんが用意してくれたものを口にしている。それが楽だからね。
しかし、今日は事情が違った。
「はい、清彦あーん」
数人のクラスメイトがたかっている。
そして自分達の手にしている弁当を僕の口に、という具合だ。
「あの、自分の食べるからいいって」
「えーっ、女の子がせっかくあーんしてあげるってのに、そりゃねーだろぉ」
色々と突っ込みたい。
「お前もさ、こんなうれしいこと今後絶対ねーぜ? いまのモテてる時にやっとけよ」
とりあえず、中身男だからって所だけは突っ込んでおこう。
それともうひとつ
「それは、何?」
「俺頑張っちゃったんだよ? 一生懸命お前のために作ったんだぜ?」
なるほど、手作り弁当とはな。
ではその食べ物にあるまじき色は一体どういうことなのか。
「いいから食えっ、俺の努力を無駄にするなっ!」
「んぐっ」
有無を言わさず口に突っ込まれた。
もぐもぐごっくん。(ばたんきゅー)
「うわあぁぁぁっっ、清彦おぉぉぉぉっっ!?」
「ちょっと目っ、白目むいてるんですけどっっっ!?」
「しっかりぃぃっ、傷は浅いぞおぉぉぉぉっっっ!!」
「何食わせたんだお前えぇぇぇっっっ!!」
料理したこと無いやつが弁当なんて作らないでほしいよ。そしてちゃんと味見して。



17日目 寮、夕食時

「こら清彦、お前敏明とはやったくせにどういうことだよ」
「えっと、その……」
迫ってきてます。近いです。ご飯もまともに食べれません。
「あれだけ誘っているのにどうしてなびかないんだよ」
「お前男として問題だぞ。女に興味ねーのか?」
「そういわれましても……」
返答に困ってしまう。詰め寄られるとかえって答え辛い。
ついでに言うと今は食事時。できればリラックスしたいです。
「そうだ敏明、お前清彦とやったんだよな?」
「間違いないはずだ。どうやって成功したんだ」
注目が集まる。当の敏明はひとりもぐもぐと食事を進めていた。
ぼーっとしたようにも見えた表情。ポツリとつぶやく。
「……泣き落とし」
ま、まて敏明。それを言ったら。
「(ぴっぴっ)どうして、どうして俺のこと認めてくれないの?」
「(ぽたぽた)うっ、俺のこと、なんとも思ってないわけ?」
「(たらり)ぐすっ、こんなに、好きなのに……」
「みんな、目薬さすんだったら見えないようにしなよ」
「「「……ちっ」」」
だめだこりゃ。

「だかなぁ、お前の不干渉は本当に問題だぞ」
「ああ、何をしなきゃいけないかまったく分かってない」
いや、それは頭では分かっている。
TSハーレム法、あのふざけた法律のせいで僕が皆を相手に子作りしなきゃいけないってことは。
だけど、僕の気持ちはやはりためらいがあって、どうにも……
「おまえ、俺達の気持ちなんてわかってねーだろ」
その一言が刺さった。
そうだ、敏明も言っていた。
拒否権なく女にさせられて、困惑して、それでも逃げられないと知って、だから決意して。
そうだ、みんなそうなんだ。
みんなが逃げないんだったら、僕だけが逃げるわけには行かないんだ。
みんな、そんな気持ちだったんだね。
「これを見ろ」
「ん?」
そんな事思っていたら目の前に差し出されたのは……みんなが食べてるご飯?
「このメシに、大量の媚薬材料が入ってんだぜ」
「そのせいでうずいてうずいて、我慢しきれねーんだよぉ」
うーんと、そっちだったのね。どっちにしてもごめんなさい。



たしかに、逃げられないことは事実だ。
僕の場合、重くのしかかるのはみんなの父親になるってこと。
クラス40名、そして先生。僕を除いたクラスメイト39名と先生と相手する。
そして子供が生まれるのだが、その全員の父親に僕がなるってことで。
一応、この法律ではその生活は保障されてるからお金の心配は無いらしい。
だけど、それを抜きにしても子どもを育てるって大変なことは分かっている。
僕はその子供達の父親って顔できるだろうか。
でも、それ以前にみんなに大変な思いをさせることになるって考えたら、それが。
子供を産むって、体がバラバラになるくらい痛いっていうし。
それを考えると、ある意味僕がやるのは種付け。みんなのほうがもっと大変。
だけどみんなはとっくに決意している。それだけ大きいことを。
だったら、僕は、僕は……
「僕だって、やってやるさっっ!!」

「そーかそーか、決意したんだな」
「男に二言は無いな」
「あ……」
お風呂で絶叫したのを、後悔したけど遅かった。
「さー、そうとなったら善は急げってね」
「はいはい清彦さん、こちらへどうぞ」
「あの、これは一体?」
どこから持ってきたのか、僕はお風呂マットに寝かされている。
その周りを全裸の美女達(クラスメイト元男子)が取り囲む。何人かが僕を抑えているのが気がかりですが。
「いやいや、普通は金出してやってもらうことだぜぇ。サービスサービス」
ボディソープを体に塗りつけて、泡を立てて、その体で僕に覆いかぶさってえぇぇっっ!?
「ソープですぜぇ、おっぱいスポンジ気持ちいいだろぉ」
うわあぁぁっ、やわらかいっ、やわらかいものがあぁぁっっ。
僕の体に思いっきりこすりつけてくる。その度にふにゃん、みたいな音が聞こえてきそうで。
やわらかいっ、やばいっ、意識してしまうぅっっ。
「おーっ、反応してきた」
「すげえなぁ。平常時でもでかいと思ったけど、勃起するとさらに」
「なんか変な感じだな。ちょっと前まで自分にもあったのに」
あうぅ、お願いだから触らないでぇ。
「そうだ、せっかくだからやってみたいことがあったんだよ」
僕を攻めていた一人、雄一が何か思いついたようだ。嫌な予感しかしない。
何をするのか、不安になっていたら下半身のところにお湯がかけられた。多分ボディソープを流すためだろう。
上半身をまだおっぱいスポンジされているなかで、もう一人がやったことは。
「ほぉ~ら、パイズリ気持ちいいだろぉ」
ひぃぃっっっっ、やめてえぇぇぇっっっ!!
「おおっ、すげえなぁ」
「フェラまでするのか。やるなぁ」
下半身からやってくる柔らかい感触。舐めてるっ、雄一が、僕のを舐めてるっ!?
そしてさらに伝わる柔らかいおっぱいの感触。僕だって健全たる男子だ。だからおっぱいは、好きですっ。
しかしこうも攻められると、ちょっと大変。
それに気がつけば僕の手もつかまれて、右手の人はおっぱいをモミモミさせてくるし、左手は……おマンコ触らせてるし。
四人がかりで僕の体によってたかって。四方八方から攻められるとはこのことか。
てか、もう限界……
「んんっ!?」
僕のをしゃぶっているおクチの中に、出してしまった。
「うわぁ、やっぱ変な味」
当たり前だ。普通口にするものじゃない。
「お前なぁ、貴重な子種なんだから飲むなよ。ちゃんと中出ししろって」
「いいじゃねえか。減るものじゃないし」
減るわっっ!!

「では……」
雄一が仰向けに寝かされている僕の上にまたがってきて。
そっと指で開いて、僕のペニスをあてがって。
「は、入るかな、これ」
初体験だからね、そりゃあ緊張するでしょ。僕だって緊張するよ。
ドキドキしながら見ていた。なかなか覚悟が決まらないらしい。
入り口を指でゆっくり開いて、そっと腰を下ろしていって、ゆっくりと、入れていく。
そして、頭のところまでが入って、止まった。
「な、なあ」
「ん?」
「これ、奥まで入れなきゃ、ダメだよな?」
「えっと……」
「ちょっと、痛いんだけど」
あー、そうかもね。
敏明も言っていたけど、やっぱり痛いんだ。そりゃそうだよね、入り口って、意外と狭いっていうし。
敏明のときは僕が事前によくほぐして、それでゆっくり入れたけど……前準備が足りなかったのかな?
やり直そうか? と思っていた次の瞬間。
「お前覚悟が足りねーんだよ、それっ」
外野が、雄一の肩をずんって押して、無理矢理腰を下ろさせた。
「ひっ!?」
そして一気に入ってしまった。
接続部を見る。一気に入ったせいで処女幕は破れ、血が出ていた。
それだけじゃない。無理があったと思う。多分その血は処女喪失以上かも。
「あ……」
それをやった当人もまずいと気がついたようだ。僕はそれよりも先に気がついていた。
「ひぐっ、ひっく……」
かなり痛かったんだろう。そのせいで、泣き出してしまった。
「ぐすっ、ふえぇぇんっっ……」
沈黙する。場の空気が、一気に冷えていく。風呂場に響く雄一の大きな泣き声。
いきなりのことでパニックになっているのと、痛かったのと。
動くに動けないらしく、そのまま泣いていた。泣きじゃくっていた。
この騒ぎに参加していなかった他のクラスメイト、脱衣所にいた人たちも野次馬で集まってくる。
とりあえず何とかしなきゃ、だから刺激しないようにゆっくりと起き上がって、そして雄一を抱きしめた。
「だ、大丈夫だよ」
やさしく抱きしめると、雄一は逆らうことなく僕に身を任せる。
その上で腰を支えながら、そっと抜いた。
「うっっ、ぐすっ……」
それでもちょっと痛かったらしい。声が漏れる。
血は出てるよな。後で見せにいかせなきゃ。
だけどその前に雄一のほう。僕に抱きついて、僕の胸の中で泣き続けている。
痛み、それとともに屈辱、こんなことで泣いてしまっている自分の惨めさ。
いろんな思いが交錯しているかも。ハートに傷もついたかもしれない。
でもちょっと落ち着いたようだ。泣き声が収まってきた。
どっちにしても、これはもう駄目だ。
「……とりあえず、解散ね」
呆然と立ち尽くす周りのやつに声をかけて、さっさとお風呂場を後にした。



なんだかもやもやした気分の中、自室にいて寝ようとしたときだった。
ノックの音。
「はい、どうぞ」
入ってきたのは雄一だった。ピンクのパジャマ姿である。
さっきのことを思い出す。どこか悲しそうな顔だったから。
「えっと、もう大丈夫?」
「……うん」
あの後、無理しちゃったからといって雄一を寮母さんのところに連れて行った。
血が出てたからさ、一応ね。
聞いたらそんな派手に傷がついたわけではないらしい。本当に処女幕がやぶれたとか。
そっと、静かに、何も言わずに雄一は近づいてきた。
そして、僕に密着する。
「その、さっきはすまん」
何故雄一が謝るのか、わからなかった。
「いきなりだったから、わけ分からなくなって……」
それだけいうとまた黙る。僕もどうしていいのか分からなくて何もいえなかった。
そんな時間が過ぎていって、切り出したのは雄一だった。
「あのさ、結局俺……やったことになってないよな?」
何のことかはすぐに分かった。
「あそこまでやって、処女なくして、結局痛いだけで終わって……」
次の言葉が、想像できてしまった。
「だからさ、さっきの嫌な記憶塗り替えるぐらい、気持ちよくしてくれよ」

「本当に、いいの?」
「ここまでやって、何もしねーのかよ」
ベッドの上に寝る雄一、パジャマを脱がせたら下に着ていたのは結構派手なフリフリのピンクの下着だった。
綺麗だった。下着姿の雄一ながら、ドキドキしながら、僕は開始の合図をする。
「んっ……」
キスをした。
舌を入れる、雄一も自然と舌を絡める。唾液を交換して、長い間接触して、そっと離れる。
顔が、ちょっと赤くなった。
「お前、敏明のときもキスしたのかよ」
こくり、とうなづいた。そしてもう一度キスした。
気分が高まる。僕も雄一もドキドキしていた。
そっと離れる。そこで見た雄一の表情はとろんとして、可愛かった。
一番近いのは何だといわれたら、恋する女の子って答えちゃうかも。
そのまま静かに下に進んでいく。フロントホックのブラを外すと、ぷるんとおっぱいがこぼれた。
綺麗なおっぱい、ピンク色のポッチがピンと硬くなってる。
「あんまり見るなよ、恥ずかしい」
さっき風呂場で遠慮なく見せてたくせに。
しかし恥ずかしがって手で隠すしぐさもまた、可愛い。
その隠している手の下に入り込んで、そっと触る。
「あ……」
抵抗しない。近づいてきた僕の手を振り払うことなく迎え入れる。
でもどこか心配そうで、触っている僕の手に自身の手を添えて、きゅっとつかむ。
うん、柔らかい。大きさも程よく、さわり心地のいい雄一のおっぱい。
モミモミしながら先っちょを指先でクリクリする。
「あ、やっ……」
感じてるだろうか。とろんとした表情で、可愛い声を上げて。
片方の手で乳を愛撫しながら、もう片方の手は下へと。
ショーツを、そっと下ろす。
雄一も逆らわない。脱ぎやすいよう足を動かしてくれる。
そしてあらわになった部分。
ひくひくしてる。緊張しているのだろうか。
そっと離れる。移動する。
そして大事な部分に、キスをした。

「あ、ちょっと……」
抵抗するようで、それでいて受け入れてる雄一。
やさしく指でマッサージしながら、敏感な部分を舌で攻めていく。
「あ、あんっ、やぁっ……」
「感じちゃってる?」
「う、うるさいっ」
強がってるけど、声は弱々しかった。
「リラックスして。緊張しないで」
「はぁっ、あぁっ……」
ちゃんと感じてるか、気持ちいいのか。
気がつけばぐったりしてませんか雄一さん。
けど、それは準備が整ったってことでいいかな?
下はすっかり濡れちゃっている。僕の唾液と、それと愛液で。これなら大丈夫そう。
「いい? 雄一」
体制を整え、そっと入り口にあてがう。
さっきの嫌な記憶が出てきてないだろうか、ちょっと怖がっているようにも見えるけど。
「……いいよ、お願い」
さっきは痛みのせいで嫌な記憶になってしまった。
それを塗り替えるぐらい気持ちよくしなきゃ。
ちょっとプレッシャーだった。

「力抜いて」
そっと、静かに、やさしく入っていく。
抵抗はない。違和感なく、自然と、入ることができる。
「んっ、んんっっっ……!!」
挿入したら雄一はぎゅっとシーツの端をつかんでいた。
それを見たからためしにちょっと近づいたら、思いっきり抱きしめられた。
雄一の柔らかいからだが、当たってる。
「どう、気持ちいい?」
「いいっ、いいよぉっ……」
ゆっくりとストロークして、雄一の敏感と思われるところを攻めてみる。場所は敏明とそんなに変わってないようだ。
「っあ、んはぁ、やっ、あぁっ………」
ずっと声を上げてる。それと同時に見えてしまった。涙を、流していた。
「雄一? やっぱし辛い?」
心配になって一旦停止、声をかけた。
「ちがうのぉ……」
「へ?」
「嬉しいのぉ、気持ちいいのぉ、だから…やめないでぇ」
その言葉通り嬉しそうな笑顔が見えた。
僕を抱きしめる力も強くなる。
それに応えた、僕は雄一をうんと気持ちよくしてやる。
「あ、やっ、イクっ、イッちゃうぅぅぅぅっっっ………!!」
体の震えでそれは僕も悟った、それに合わせて、我慢していた僕も解放した。
「んんっっ……!!」
キスした、それにあわせて、思いっきり。
お互いに伝わってくる体の鼓動。お互いにそれを感じあっていた。
一気に解き放つ。雄一の中に、たっぷりと注ぎ込む。
「清彦ぉ……」
幸せそうな笑顔を浮かべて、涙をこぼして、熱いキスをしてくる。

それから何度も何度も、僕達は肌を重ねていた。



18日目 朝

結局嫌な記憶を塗り替えることができたのだろうか。
できたかもしれない、しれないけど……
「雄一さん?」
「えへへぇ~♪」
食堂での朝食の席、でれでれの顔で雄一は僕にぴったりとくっついている。
柔らかい感触、女の子のいい匂いが伝わってくる。朝から辛い。
「あの、食事しづらいんですけど」
「じゃあ、食べさせてあげる。はい、あ~ん」
卵焼きを差し出されて、素直に口にした。
「おいおい、アツアツじゃねえか」
「昨日もお楽しみでしたねぇ。延長か?」
「あの、雄一? 大丈夫か?」
ひいてるやつ、からかうやつ、昨日の風呂場の一件で悪いことしたと思っていたやつ、などなど。
雄一の様子を見て色々な意見が。
あの嫌な記憶は塗り替えたかもしれない。しかし……
「清彦、だぁ~いすきっ♪」
あたりが、凍りついた。
どうやら僕は、とんでもないものまで塗り替えてしまったらしい。



19日目 HR

「ペースが遅いっ!」
だんっ、と叩かれる教壇。教室に集まる生徒達にカツが入る。
あまり見せることのない強い剣幕で担任が吼える。
そのせいで僕だけじゃない、教室全体の生徒達が萎縮する。
一部のクラスメイトの視線を感じる。何で俺たちまで怒られなきゃいけないんだ、って視線が。
担任の標的になっているのは本来僕だからね。
「今日に至るまで一体何人とやったんだ、五条!」
「……2人ですね」
「そうだ、これだけの時間があったにもかかわらず、たった2人ではないか」
言ってることは分かる。わかるよ。
「お前には全員を妊娠させる、その使命があることを忘れたか!」
使命、なんですね。ルールじゃなくて。
「女子の排卵日は約1ヶ月に一回。ある程度推察できるにしてもずれが生じることは教えたな」
はい、保険の授業でしっかりと。
「つまり、全員を妊娠させるためには毎日誰かと何かしらしなければ到底無理だ」
う~ん、そういうことになるのか。
「ですが、やっぱしお互いの気持ちを考えたらやればいいというわけじゃないのですが……」
それは今までの二人で周知済み。エッチは、ハートが大事って事。
「たしかに、しかし現実問題そうもいってられないだろ?」
それもそうですね。
「そこで今日は1日特別授業とする」
「ん?」
「とにかく問題は五条のゆるい気持ちだ、それを改善する」
あれ? 何かスパルタな予感……
「私を含め、大乱交授業を決行する! 全員準備だ!!」
それ、授業じゃない。



「よーし、準備はいいか?」
準備とは皆さんの着替えらしい。それぞれが思い思いのエッチな衣装に着替えてる。
制服を超ミニにしたり、エッチな下着にしたり、きわどい水着にしたり、裸だったり、マエバリだったり。
ちなみに担任は大人な下着です。ガーターベルトです、エロ下着です。
どうして乳首の部分だけ布がないんでしょうか、そのブラ。
とにかく、みなさんエロいです。
そして僕はというと、台の上で大の字に縛られてます。裸で。
「では始めよう。と、その前にだ」
「何ですか? っぐおっ!?」
いきなり謎の液体を飲まされた。
「ごっくんごっくん……げほっ、まずい。なんですかこれはっ!」
「うむ、マムシエキスにスッポンドリンクにニンニクエキス、ありとあらゆる精力効果があるものを全て混ぜたスペシャルドリンクだ」
「ぐはあぁっ!? なんてもの飲ませるんですかっっ!」
「これから全員の相手をするんだ。精力強化はしておかねばな」
理屈は分かるが、ちょっと強引過ぎないか?
「うっ……」
たしかに、体から力がみなぎってくるのが分かる。精力強化ってのは間違ってなさそうだ。
しかしこれ、強力過ぎないか?
本来の僕のパワーとは違う、力の本流が体からあふれてくる、そういうのを感じる。
過度のパワーは時として暴走させてしまうんだぞ。
だめだ、頭が痛くなってきた。
「ぶぐばあ゛っ」

だばだばだばだばだばだばだば

「うわあぁぁぁっっっ!? き、清彦おぉぉっっ!!」
「は、鼻血っ、大量に鼻血がっ」
頭がくらくらする。そしてはっきりわかる鉄のにおい。
あうぅ、気分が……。
「まずいっ、白目をむいてるぞっっ!」
「救急車、救急車をぉぉぉっっっ!!」
相変わらず大げさだなぁ、もう。
それよりもエロいボディを僕に近づけないでください。余計鼻血が。
「清彦おぉぉっ、お願いっ、死なないでえぇぇぇっっ!!」
雄一がむぎゅって泣きながら抱きついてます。おっぱい、当たってます。さらに鼻血が……
「あんなに、あんなに私のこと愛してくれたじゃないのおぉぉっ!!」
頼む、この場でとんでもない爆弾を落とさないで。
「うーむ、精力エキスが度を過ぎたか。しかし血流が股間に行かずに全て鼻血になって出てしまうとは」
一人分析してますけど、それどころじゃないんですが。
「せめて股間に行けば続行できたものを」
鬼だ、生徒の身を案じてない。教育者として、問題だ。



20日目

「う~んう~んう~ん……」
結局あの謎の精力剤のせいで寝込んでしまった。
ちょっと体がだるいし、頭がガンガンするし、最悪。
もうひたすら大人しく寝ているしかないよ、これは。
それはそうと……
「何してるの、雄一」
「えへへ~♪」
気がついたら隣に雄一が寝ていた。しかも、Yシャツ一枚の姿で。
裸Yシャツってやつですか? しかもオープンにしているから裸同然だし。
「ほら、こういうときは素肌で温めるのがいいっていうじゃん」
それは雪山です。
「ほうら、温まるでしょ?」
ふにゃん
「うっ……」
抱き寄せられ、雄一の肌の感触をモロに感じる。
温まるってわけじゃないけど、でも、柔らかい。ぬくもりを感じる。
それにこう、女の子に抱き付かれると、癒される?
うん、一人で寝ているよりもいいかもしれない。こうして、癒されるような効果があるんだった。
まあ、雄一も僕のこと心配してくれてるし、これはこれでいいし、せっかくだからもうちょっとこうしていよう。

しかし平穏は打ち破られるためにある。
「くぉぉらっ、雄一いぃぃぃぃっっっっ!!」
「ぬけがけは許さんぞおぉぉぉぉっっっっっっ!!」
いきなりドアが開け放たれてみなさんが乱入。おかしい、鍵はかかっているはずなのに。
「雄一っ、お前一人だけでニャンニャンしてんじゃねえよっっ!」
「俺達は一度もやってねーんだぞっ!」
ベッドの上に乗っかってきて雄一に迫ってくる。
「そんなつもりはないよっっ!」
「だったら俺に代われっ」
「てめっ、お前こそ抜け駆けかっ!」
「お前もあわよくばって狙ってんだろっ!!」
ついでに僕の上にものってきてるから、重い。
しかも大音量の声が部屋中で至近距離で発生するから頭にわんわん響いてる。
これは、悪化する。
「頼むからみんな静かにしてくれぇぇぇぇっっっ!!」



21日目

ある意味僕達は監禁生活にある。
とはいうものの、ネットが繋がらないわけでもなく、テレビも見れないわけでもない。
しかし外出は原則認められてはいないから自由はないといえる。
ネットにしてもメールやつぶやきは検閲されているらしく、ここに関する情報は外部に明らかにしない、というルールもある。
まあ、この学校と寮自体が街から離れているから外出は結構大変だけどさ。ある意味陸の孤島。
それ以外はそれほど不自由しないから、そこまで気にはしないけどさ。
しかし、それでもこの生活を最初から拒絶し、逃げ出そうとする人がいないわけじゃない。

「これで3度目だな」
担任が目の前の縛られている生徒に言い放つ。その相手、信彦は僕と先生を前にして鋭い目つきで睨んでいた。
信彦は元々誰が見ても分かる不良だった。授業をサボることは日常だし、警察のお世話になったこともあるらしい。
女の子になってもそれは健在、目つきはかなりきつい。
今のこの生活の中でもみんなに牙を向いていたから、怖がっている人も多かったと思う。
「ざけんなよっ!」
がん、と机を蹴っ飛ばす。手は縛られているので自由になっている足を使う、こういう暴力行為も遠慮ない。
何故縛られているのか? 脱走しようとしたからだ。
そして捕まる。ここからそう簡単には逃げ出せないことを証明してくれたようなものだった。
そして捕まっていつものようにお説教き、というわけだが。
「何でこの場に僕が?」
そう、そのお説教の場に何故か僕が呼ばれていた。
「かれこれ3回も説教を繰り返してきたのだが、彼には効果が無い」
「ったりめえだ。こんなふざけたことできっかよ!」
まあ、普通は受け入れられないだろう。無理もない。
「ふん、逃げたところで男に戻れるわけではないと分かっているくせに、か?」
「くっ……」
「いずれにしても、口で言っても意味が無いのならば体で教えねばならない」
体で、と聞いて僕はあせった。それはつまり……
「先生っ、体罰はいけませんっ!」
「ふっ、安心したまえ。何も私は体罰をするとは言ってない」
そりゃそうかもしれないけど。
「何のために君が呼ばれたと思っているのだ?」
「へ?」
「君が、彼を体で教えてやるのだよ」



あー、こういうことなんですね。
『というわけで二人はここで過ごしてもらおう』
僕と信彦は懲罰室に放り込まれた。懲罰、なんて名前がついてるけど中はまるっきりラブホテルじゃん。
妙にけばけばしいインテリア、丸いベッド、ブランコって何に使うんですか?
窓が無いあたりはたしかに監禁するための部屋だけど。
『さあ五条君、おもいっきり犯すのだ』
スピーカーから響く担任の声。とても教育者の言葉とは思えない。
ここに入れられてなんとなく察したけど、これ僕は巻き添えじゃん。
ベッドの上に正座して、僕はげんなりするしかなかった。
「ざけんなっ、出しやがれっっ!」
吼える信彦。この部屋の唯一の出入り口の扉をガンガン蹴飛ばす。
『そもそも信彦君が脱走するからいけないのだ。現実を受け入れない限りここを出すわけにはいかん』
ぶちっ、と音がきれた。
「くそっ!」
手近にあったテーブルをまたしてもがんっ、と蹴っ飛ばしてる。
「えーっと……」
信彦の服装、さっきしびれ薬かがされて無理矢理着替えさせられていた。
スケスケの、フリフリの、エッチな衣装に。
うん、体は実にエロい。
「てめえ、近づいたらぶっ飛ばすぞ!」
首から上は獣ですけどね。
それにしてもとんだとばっちりだ。僕は何も悪くない。なのに一緒になって自由を奪われるなんて。
『何をしている五条君。さっさと襲わんか』
大人しくしていたらこれだ。教育者として問題でしょ今のセリフ。
ちら、と上をみたらしっかり監視カメラがあったし。見られてるってことだね。
ちら、と信彦のほうを見たらやっぱり睨みつけてくる。
今現在毛布を体に巻いている。ということは一応羞恥心はあるってことだね。
「馬鹿にしてんのか?」
心を読まれたような気がした。気のせいだよね。
どうしたものかな、このままってわけには行かないし、だからといって僕が信彦を犯すわけにも、うーん。
悩んでいたら、信彦が動き出した。ベッドから降りて、カメラの前に。
「おい、今すぐ出しやがれっ!」
カメラに向かって怒鳴る。が
『認められない』
その一言。
「緊急事態だよ、トイレだよっ!」
『トイレは部屋にある。明日の朝まではその部屋で過ごしたまえ』
確かにトイレは部屋の隅っこに便器がありますけどね。囲いとかまったく無くて、便器だけが。これさ、まるで牢屋じゃない?
「こんなやつの目の前でできっか! 早くしろっ、出せっ!!」
一方で怒鳴り続ける信彦。なんか、焦ってるような。
その理由はすぐに分かってしまった。見て、しまった。
「あ、あ……」
下半身から、赤い液体が流れていた。
「あ、う……」
本人もそれに気づく、僕の目の前での、痴態。
「う、うっ……」
信彦は、泣いていた。



説得するのに時間がかかった。
まるで駄々っ子で、泣きながら僕を拒絶し続けた。
当の本人は半分パニックになって、拒絶してもどうしていいのか分からず、という具合。
結局時間をかけて説得して、ようやく落ち着いた。
僕も生理の対処法なんて分かるわけがなく、カメラ越しに担任に聞きながらだった。
それにしても、この部屋しっかり生理用品を備えているのですね。引き出し開けたらあったよ。
で、信彦はというと。
「落ち着いた?」
わんわん泣いて、泣き疲れたのか静かになった。
「なんで、てめえなんかに……」
セリフは強がっているけど声は弱々しかった。
まあ、この様子なら大丈夫だろう。明日にはここから出してくれるみたいだし。
「まあ、とりあえず寝なよ。ベッドは使っていいから。僕は床に寝るからさ」
「……ろよ」
「へ?」
「別に、床でなくていいだろよ。隣で」
あー、いいのかな?
「そんかわし、襲ったら……殺す」
「はいはい、僕は生理中の女の子襲うほど鬼畜じゃないから」
「……女って、言うなっ」
おや、すねちゃったか。



22日目

朝になって僕達は懲罰室というラブホテル部屋から開放された。はぁ、長かった。
とりあえずいつものように食堂で朝ごはんが食べれるのはいいことだ。
と、食事しようとしたらですよ。
「ほらよ」
信彦だった。僕の席にこん、とデザートのプリンが。
「ふん、勘違いするんじゃねえぞ。一応の、礼だからな」
ぷい、と目線をそらすあたり、照れてませんか? ツンデレですか?
そしてそのままそそくさと自分の席に戻ってしまった。
うん、なんとなくだけど雰囲気が変わったようにも思える。一歩前進?
「お前さあ、一体何をしたんだ?」
「あの信彦が……天変地異の前触れ?」
動揺は広がる。
「ひょっとして清彦、天然のたらし属性でも持っているんじゃねえか?」
その言葉には僕が動揺した。
絶対、それはないと否定してほしいです。

「それはそうと先生、信彦の初潮を狙って僕達監禁しましたね?」
「さて、何のことかな?」



23日目

なにげない朝の一コマだった。
「清彦、いきなりだが……俺、おっぱいが出るようになった」
なにげなくないっ!?
「何を言い出すんだよ急にっっ!」
いきなりの爆弾発現にまわりも動揺を隠せない。
「お、おっぱいって……母乳?」
「どういうことだよ、もう子供ができて……」
ざわつく食堂、僕だって焦るよ。何故ならその声の主、明彦とはその、まだやってないし。
「いや、先生に聞いたら妊娠してなくてもホルモンのバランスとかでるらしい」
ほほう、そうなのか。
明彦の胸に視線がいってしまう。うん、クラスでもっとも大きいといわれるだけある見事なバストだ。
Nカップ、でしたっけ?
衣服を盛り上げるふくらみ、その谷間は全てを吸い込んでしまいそうで、ブラが外されると美しい乳首もあらわに……って。
「なんで脱いでるのさっ!?」
Nカップが、僕の目の前にっ!?
「清彦、頼む。せっかくだし、飲んでくれ」
何がせっかくなんだぁぁぁっっ!?


ざわつく食堂。朝食はままならず、一箇所の出来事に集中している。
何って? そりゃあもう、これでしょ。
「あっ、はぁっ……」
明彦の吐息が、えっちい。
僕がこうして明彦のおっぱいに吸い付いて、吸う度に感じてるらしい。
いや、うん……おっぱいおいしいよ。
だけどさあ、これは僕だって恥ずかしいよ。
みんなからこんな視線を浴びて、赤ちゃんみたいにクラスメイトのおっぱい飲んでるなんて。
おまけに明彦、吸い付いてる僕の頭を優しく抱きかかえて、本当に赤ちゃんに飲ませているみたいで。
あうう、恥ずかしい。
そしてみているクラスメイト達は、朝からちょっとエッチな気分になっているようです。
だって、こう、もじもじしてるもん。
「な、なあ、明彦」
一人のクラスメイトが意を決したように尋ねた。
「もう片方のおっぱい、吸わせてもらっても、いいか?」
「いいよ、おいで」
うわーい、すごい光景。
僕ともう一人の頭抱き寄せておっぱい吸わせ始めましたよ明彦さん。
「ちょ、ずるいぞっ!」
「お、俺もっ、俺も飲ませろっっ!」
「ああもうっ、みんな仲良く順番だよっ」
そして皆さんも飲ませろといい始めました。それをいいことに僕ははなれて別の方に譲りました。
ああ、危なかった。もうちょっとで何か危ない感情が芽生えそうでした。



24日目 朝

なにげない朝の一コマだった。
「清彦……俺も、おっぱいが出るようになった」
「お、俺もなんだっ」
「こ、こっちも」
なにげなくないっ!? むしろ悪化!!
「何で急にそんなことになるのさっ、ってみんな脱がないでよっ!!」
数人がシャツの前をオープン、またはたくし上げて出してるし。
ああっ、おっぱいがいっぱい。
「だからほら、吸ってくれよ」
「そうだよ、溜まっちゃうとよくないっていうし」
「だったら自分で搾ればいいでしょっ!」
朝からなんだってこんなことに。平穏な朝を取り戻したい。
「いや、ここにいる以上平穏はありえないだろ」
「心の声を読まないでよ明彦……って、やっぱし明彦もなのね」
昨日に続いて明彦も母乳が出るらしい。こっちもオープンにして準備万端でした。
「ほら、清彦。頼むよぉ」
「胸が張ってて苦しいんだよ」
「女の子のおっぱい飲めるなんて、他にないぜ」
「…………」

結局断りきれませんでした。



24日目 日中

「うえっぷ」
数人分のミルクを飲まされたせいで、お腹がいっぱいです。
結局朝はミルクを飲んでお腹いっぱいになっちゃって、他に食べれなかった。
水っ腹、じゃなくてミルクっ腹ですね。
「よお、お前毎朝おっぱい飲んでる話らしいな」
信彦だった。今現在僕達は屋上にいます。信彦に呼び出されたんですよ。
先日の一件以来、ちょっと大人しくなった信彦だけど、僕はなぜここに呼び出されたのか心当たりがなく、若干緊張しています。
「誤解があるけど、飲まされてるんだからね? 好きで飲んでるわけじゃ……」
一応反論しておこう。デレデレしてんじゃないとかいわれたくないし。
「……そうか」
あれ? なにそれ。何でがっかりしてるの?
「でもよお、このさい1人増えたっていいよな?」
え? ちょっと待って。それはまさか……
「俺のも飲めっ!」
がばっ、て顔を真っ赤にしてオープン!
あぁぁぁぁぁぁっっっ!! どうしてこういう展開っ!!
「朝からずっと張ってて苦しいんだよっ! いいから飲めっ!」
「だから自分で搾ればいいでしょっ!」
「お前空気読めよ! 飲んでほしいからわざわざ昼間で我慢してんだろ……はっっ!」
あー、えーと、そのー。
今の空気は僕だって読めますよ。つい言ってしまったことに真っ赤になってますよね、信彦さん。


僕の今後の課題は、ちゃんと断れる男になるってことかもしれない。
ああ、それにしても……信彦の胸に抱かれてるとミルクのいい匂いが。
「なんか、こうして抱いて飲ませているといい気分になるな」
信彦も母性愛に目覚めてしまったのでしょうか。



24日目 深夜

あれだけ飲まされていたらトイレが近くなるのも無理はないわけで。
押し寄せてくる尿意に目が覚めてトイレに行き、戻ってくるときに、見てしまった。
もう消灯時間も過ぎて深夜になるのに、部屋から漏れてる明かり。忠明と俊介の部屋か。
あれ、なんかデジャヴ?
言いようのない好奇心に駆られて、見てしまった。

「!!?」
本当に声を出す一歩手前だった。
僕以外のクラスメイト達は2段ベッドを使っているのだけど、その下のベッドで……
女の子が、裸で、抱き合っていた。
「あんっ、はんっ、あぁっ……俊介ぇ」
下半身をこすり付けあい、喘ぎ声を漏らす二人。
「んはっ、はんっ、んはぁ……お姉さまぁ…」
体勢を変え、乳房を重ねあい、唇を重ねあい、ベッドの上で乱れあう。
母乳も出るのか、互いに乳を愛撫し、味わっている姿も。
お姉さまという言葉にどきりとした。そんなふうに呼んでるんだ。
「はっ、あっ、んあぁぁっっっ………」
二人の動きが停止する。ベッドの上に崩れ落ちる。

僕は緊張する下半身を押さえ込み、音を立てぬようそっとその場から離れ、部屋に戻った。



25日目 夜

今朝もなんだかんだでおっぱい飲んでた。しかも人数は増えて今日は10人ほど。
そして信彦はまたしても僕を呼び出し、人気の無いところで吸わせていた。だからあわせて11人か。
それにしても1人だけだったらまだしも、11人もまとめて母乳が出るようになるなんて。
ひょっとして、何か仕込まれているんじゃないだろうか。
うーん、あまり考えられない。ミルクっ腹のせいなのかなんだかぼーっとしてしまう。
「どうしたんだ清彦、疲れてるのか?」
共有リビングでぼーっとしているところを声をかけてきたのは忠明だった。
忠明も朝に僕におっぱいを飲ませたうちの一人だ。今はもう出ないらしい。
お風呂上りらしく、タオルで髪の毛をふいている。服装はキャミソールとホットパンツというラフなスタイル。
どさっ、と僕の座っているソファのお隣に座る。そのときにふわっ、といい匂いが。
これはシャンプー? 女の子特有のにおい?
どきりとした、そして視線をそちらに向ける。
警戒心の無いラフな服装、ブラもしていないようだ。服の隙間、横から見えるふくらみ、そしてその先端。
朝、僕はこれにしゃぶりついてミルクを飲んでいたんだ。
そして思い出す昨日の出来事。ルームメイトと共に乱れあっていた姿。
どきどきする。そんな僕に気がつかない忠明。
かしゃかしゃと髪の毛を拭いている度にいい匂いを感じる。
なんだか、我慢ができなかった。

次の瞬間、僕は忠明に抱きついていた。

「お、おいっ! いきなり何を!?」
ああ、いい匂い。女の子って本当にいい匂いするなぁ。
「ちょ、ちょっとやめっ……みんな見てるだろっ!」
う~ん、柔らかい。おっぱいって、本当に柔らかいなぁ。
「ひゃあっ!? ま、まてっ。そんな、胸に……」
女の子ってどうしてこんなにいい気分になるんだろう。
「ちょ、硬いのか当たってるっ……」
うん、ずぅっとこうしていたい気分。
「離せバカぁぁぁぁっ!!」
「ぐばっ!?」
拳でおもいっきり殴られて、痛みにようやく我に返って、あたりを見回し。
「あ……」
忠明はぜーはーと息を荒くし僕に警戒し、周囲の方々は突然の出来事に呆然とし。
「ご、ごめんっ!」
とにかく忠明に謝るしかなかった。
「………」
頭を下げ、おそるおそる忠明の表情を伺うも、やはり僕に対する警戒を持っており。
どうしよう、と悩んで続く沈黙。先に動いたのは忠明のほうだった。
僕の手をつかんで、引っ張り、連れて行く。


「おろ? 忠明早いねうわっ!?」
自室に戻ると忠明はルームメイトの俊介の手をつかみ、引っ張り出し、僕と共にどこかへ連れて行こうとする。
どこか? 僕の部屋じゃないか。
「うわっ!?」
「ひょわっ!?」
そして部屋のベッドに僕と俊介を投げると、今度は僕にまたがってきた。
「やるんだったら、お前の部屋のほうが広いからいいだろ?」
僕も俊介も状況を理解するのに時間がかかった。だけど、忠明が何を言おうとしているのかは僕は分かってしまった。
見つめる忠明。僕は視線を合わせることができなかった。
「おい、さっき俺に抱きついてきた勢いはどうした?」
「でえぇっ!? 忠明にっ!!」
展開が分からない俊介はただ驚くばかり。僕と忠明を交互に見ているのがわかる。
「さっきのは、自分でもよく分からなくて……」
そうだ、何であんなことしたのか自分でもよくわからない。
いい匂い、と思っていて急にあんなことしたくなって、体が勝手に動くように。
「それは犯罪者の理屈だろ?」
「……ごめん」
だだ、謝るしかできなかった。
この気持ちをどう言い表そう、どう謝罪すれば、どうすれば忠明の怒りが収まるか。
「ああもうっ、せっかくいい感じになったんじゃねえか!」
「え?」
怒って、ない?
「あそこまでやったんだったら最後までやれよ。俺を犯してみろよ!」
……え?
「ってちょっと!?」
忠明が僕のズボンを、パンツを下ろしてきて。
「お前なぁ、みんな待ち続けてるって知らねえのか?」
「え、あの、待ち続けてるって……」
あっという間に僕の下半身は露出してしまう。
「毎日毎日媚薬メニュー食わされて、うずうずしてんだよっ!」
「そ、それは前に聞いた気が……はうっ!」
僕の下半身は硬くなっていた。それを忠明は、ぎゅって。
「早くエッチしてほしいって、ずーっと待ってんだよっ!」
すばやい手さばきで、指さばきで僕の先端が、攻め立てられて、ひいっ!?
「だから俺なんてうずいて我慢できなくて、俊介と一緒に発散させてんだよ。昨日見てただろっ!」
ば、ばれてるっ!?
「それでやっとこさ機会が回ってきたかと思ったら、一気にふぬけに逆戻りで」
こ、今度は舌で舐めてきて、あうっ!?
「どうなんだよ、下半身はやる気満々じゃねえか。どうすんだ、やるのかやらないのか!」
ばさっ、と一気に上半身裸に、うわ今度はおっぱいでも!
「す、すご……」
その様子を俊介は顔を赤くして見学して。
「はっきりしろよ清彦。こちとら我慢しきれねえんだよ」
あうぅ、それは散々いわれているような気が。
……そうだ、何故僕は黙っているんだろう。
目の前に、やりたい女の子がいるじゃないか。何故僕は、黙っているんだろう。
この気持ち、何かが僕の中で混みあがってくる。そうだ、さっき抱きついたときと同じような気持ち。

僕は……忠明を押し倒していた。


「あっ、やあっ。しゅご……しゅごすぎぃぃぃっ」
ベッドの上で、半泣きになって、僕に犯され続ける忠明。
さっきまでの強気の男のままの勢いはどこへやら、か弱い女の子になっていた。
突かれるたびにぷるんぷるん揺れていた乳房は、今は俊介が優しく触れている。
「んくぅ、忠明お姉さまぁ、可愛いですぅ」
半裸になって、忠明にキスして、愛撫して、自分を慰めている。
しかしそれだけでは満足できないようだ。
「んうぅっ……」
「お姉さまぁ、今度はぁ、僕も慰めてくださいですぅ」
顔面騎乗、仰向けになっている忠明の顔面にまたがって、自信の切ない部分を押し付ける。
「んっ、んんっ……」
「いいですぅ、これで、これで僕も……」
俊介は僕の両の手を取りあって、とろんとした表情で、僕にキスをした。
「はうっ、イクですぅ、お姉さまぁ、私……」
「俺もっ、んんっ……!」
「大丈夫、みんな、一緒に……」

みんな一緒に、気持ちよくなった。


「あははっ、ついに私も処女喪失ですぅ」
その通り、その後俊介も相手し、交互にやり続けて複数回。
長丁場の連戦も三人して疲れ果てて、もういいかというところでお休みとなった。
「お前もやれば出来るじゃねえか」
「まあその、そうですね」
僕を中心にして二人が両サイドから挟まってきて。
さすがにダブルベッドも3人で寝ると狭く感じるもので。しかし仮に広くなくても二人は密着してきます。
うん、二人の柔らかいものがふにっと感じます。
「とにかくっ、他のやつらも待ちくたびれているんだからちゃんとやれよ。拒否するなよ」
「う、うん。努力するよ」
気迫に押されてる。僕ってやっぱり弱いなぁ。そんな様子を見て俊介はくすくすと笑っていた。
「とにかくさ、今日だけじゃ妊娠はしないかもしれないから、また3人でやろうね♪」
何気ない、無邪気にも思える話し方だが内容はすごい。
まあたしかに、最終的にはクラスメイト全員妊娠させないといけないんだよな。
まだまだ序の口か。僕にとっては、これからがまさに勝負だろう。
二人に挟まれ、密着されて、柔らかいものを感じて嬉しくなりながら僕は思いをはせていた。

「ところで忠明」
「なんだ?」
「部屋の鍵、ちゃんと閉めたよね?」
「………………………………」
「………………………………」



26日目 朝

「ゆうべはおたのしみでしたね」
「ていうか、激しかったろ」
「すげえなぁ、めっちゃ腰動かしてたし」
「みんなで拝見させていただきました」
やっぱし、のぞいてたのね。
「み、見られていたなんて……」
「鍵、ちゃんと確認しておけば……」
忠明と俊介は恥ずかしさでいっぱいです。いや、僕も恥ずかしいんだけどさ。
「さあて、清彦君」
「はい」
僕の周りに集まる一同。上から目線です。
「散々待たされてる俺達の気持ち、分かってるよな?」
ああ、昨日の忠明の言葉、みなさんしっかり記憶されていますね。
「今度こそ俺達の相手、するよな?」
「……はい」
返事するしかなかった。
「男に二言は無いぞ」
肝に念じます。しかし……
「とりあえず基本的に、夜でお願いします」
場の雰囲気は大切だと思います。



26日目 夜

「無理だあぁぁぁぁぁっっっ!!」
「お前、男に二言はないって言っただろ?」
「言ってないっ、勝手にそっちが言っただけ!」
「どっちにしても、相手するんだろ?」
「だけど、この人数は無理だってば!」
そう、僕の部屋には今現在大勢の人たちが。
わらわらと決して広くない部屋にみんなしてやってきて、狭いです。
「常識的に考えてよっ! こんな人数相手にできるわけないでしょ!」
「お前贅沢だなぁ。こんたげモテキになるのは今後絶対ねえぞ」
「そうそう、ハーレム楽しめるのは今だけなんだからさぁ」
「だ、か、らっ、とにかく人数制限ですっ! 5人が限度っ! 部屋も狭いんだしっ!!」
これだけは譲れない。毎日勢力のつく料理を食べてるからといっても、これだけの相手をしたら死んでしまう。
「ちっ、仕方ねえな。とりあえずジャンケンで決めようか」
そして本日の選抜ジャンケン大会が開催されたのでした。

言った後で後悔したけど、一人ずつって言えばよかったかな?



27日目 朝

…暑い。
ダブルベッドは一人では狭かったけど、6人で寝るには狭すぎます。
昨日の乱戦でみんな布団はろくにかぶってないけど、密着して寝ると暖めあってちょっと暑いです。
密着して……うん、柔らかい感触。
今日も右手に左手に柔らかい女の子です。みんな裸で寝ています。
右に2人、左に2人、寝顔がまたキュートでどきりとしちゃうよ。
……あれ、右に2人で左に2人で? 一人足りなくない?
「はっっ!」
「んを? おはよ」
もう一人は下にいました。僕の朝立ちしたそれを咥えて。
「な、何してんのさ!?」
「朝の一番搾りを」
なんか変なこと言ってるうぅぅぅっっ。うわっ、テクニックが!
「ほ~ら清彦、楽にして。我慢しなくていいんだよぉ」
壮絶なフェラテクに耐えられなくなり、僕はあえなく陥落。
「ふぐうっ!」
昨夜もあれだけやったというのに下半身は実に元気で。勢いよく発射したのでした。
「んふぅ~っ。おいしゅうございました」
朝から脱力系だよ、もう。
「じゃあ清彦。お礼に俺のおっぱいミルクをどうぞ」

ぱふっ

……あっという間に回復しそうです。



27日目 朝

まだ寝ているほかの人たちをそのままにして、一人食堂に足を運んでいた。
「清彦ぉ~っ♪」
「おわっ!?」
いきなり雄一に抱きつかれるイベントが発生。
「な、なんだよ急に」
「まあまあ、席について」
僕の手を引っ張り、席につかせる雄一。そして雄一もおとなりにちょこんと座る。
「んふふ~」
「なんだか嬉しそうだね」
朝から満面の笑顔。一体何があったのやら。
「ふふっ。ついにね、ついにね……私も、おっぱいが出るようになりましたぁ~っ!」
がばっ、とブラウスの前を開けるのは定番か。あ、本当に白いのが。
「では清彦どうぞ。飲んで、飲んでぇ~♪」
「んぐっ」
勢いよく押ししつけられるおっぱい。顔面にクリーンヒットです。
むにゅむにゅと柔らかいものが、そして甘いミルクの香りが。
僕の頭をがっちりホールドして簡単には離してくれそうにない。
まあいいか、とりあえず頂きましょう。
体制が悪いので吸いやすいように僕も雄一に抱きつく。そして吸う。
甘いミルクの芳醇な香りが口いっぱいに広がる。
「あんっ、いいっ♪」
いい声出すなぁ、雄一。気持ちいいのかな?
こうして今日もここ最近の朝定番の授乳イベントをこなしていくのでした。

「くぉぉらっ雄一いぃぃぃっっっっっ!!」
「一人抜け駆けはずるいぞおぉぉぉぉぉっっ!!」
簡単には終わらないイベントでした。
「いいじゃないっ、私は初めてなんだよっ、初乳なんだよっ、初乳は清彦にあげる権利があるんだよっ!」
なんだかよく分からない修羅場発生。
「俺だって始めてじゃあぁぁっっっっ」
「こっちも出るようになったんだぜっっ!!」
「待て、ここは昨晩一夜を共にした俺にも権利が」
「てめえっ、夜も楽しんでおいて朝もかっ!」
「こっちだって昨日吸ってもらえなくて溜まってんだぞっっ!」
「とにかく今は私が授乳してるのっ、みんなは後っ!」
つ、つかれる。それに人数が増えてるし。

結局28人もの人が出るようになってまして、10人分が限界でした。
残りは自分で飲んでいただくか、他の方に飲んでいただくことに。
「あ、明日は、明日は飲んでくれよ?」
「ううっ、せっかく出るようになったのに」
ああ、お願いだから泣かないで。
泣きたいのはこっちだよ。ここ最近朝はミルクしか飲んでないんだから。



27日目 日中

「真実を明かそう」
もったいぶった言い方するのはこの担任の特徴だと改めて気がつきました。
職員室に呼び出され、話があると切り出された内容がこれだ。
「ここ最近生徒達の母乳が出るのは食事に混ぜた特殊ホルモン剤の効果だ」
「そんな気がしていましたけどね、こうも堂々といわれると腹が立ってきます」
その表情、どやっていう擬音がよく似合います。
「そしてその母乳には君の性欲を高める効能がある」
「やっぱしそういうオチですか」
あのとき、忠明を襲ってしまった気持ちはこのせいだったんだな。
「まあ安心したまえ。所詮はきっかけ作りに過ぎない。もうしばらくしたら彼らの母乳も止まるよ」
そうですか、それは安心。
「あと1年ぐらいしたら止まる」
「長すぎだっ!!」
「冗談だ、せいぜい2週間だ」
それでも長い。その間毎朝朝食はミルクだけなんですよね?
「そのミルクなんだが、私も出るようになってな」
「は?」
「さあ、飲んでくれ。私にも授乳という体験を!」
ばい~ん、って擬音が似合う担任のおっぱいの登場です。
「全力で断るっ!」

だけど僕って断りきれないんだよねぇ。しくしくしく……



28日目 休日

休みの日はいいものだ。いつもの疲れを癒すため、ゆっくりできる。
「さあみなさんお待ちかね、清彦君とのイベントタイムだぁーっ」
……はずがなかった。
食堂に呼び出され、一体何を始めるのかと思ったら、これだ。
みんな一堂に集まって、司会者を見つめる。テーブルの上にはいくつか箱が並んでおり、穴が開いている。
よくあるくじ引きの箱のようだ。よく分からないが、みんなは知っているのか。
なんだか楽しそうだ。一方で僕は嫌な予感しかしない。
「今日はくじ引きで当たった人が様々なシチュエーションで清彦君とお楽しみできまーす」
ぱちぱちぱち、と拍手が飛んでますけど僕の許可は?
「では早速くじ引きスタート!」
おーい、僕の意思確認はないのかいっ。
がさごそと一つ目の箱に手を入れて、一枚の紙を取り出した。
「おおっ、最初は正晴だーっ」
わーっ、と歓声が上がる。そして次の箱に。
「続いては……なんとスク水っ!」
わーっ、と歓声が上がる。ねえ、それはどういう意味?
「そして次は……ありゃ、体育倉庫ですっ」
わーっ、と歓声が上がる。それどういうこと?
「最後は……いいもの引いた! ツンデレ幼なじみですっ!」
わーっ、と歓声が上がる。だから何っ!?



正晴 × スク水 × 体育倉庫 × ツンデレ幼なじみ

「ああ、こういうことね」
とどのつまり、くじで当たった人が様々なシチュエーションでプレイするってことですか。
僕は現在強制的に体育倉庫に連行され、正晴と対面している。
ここでしろと? なんて罰ゲームだ。
「あ、あんたのことなんてぜんぜん気にしてないんだからっ!」
なるほど、こうして役になりきるのですね。しかし……
「気にしてないんだったら帰るか」
僕には効かない。
「待てこら清彦、ちょっとは相手しろっ!」
あっさり素に戻りました。作りこみが弱いなぁ。
「あのさぁ、これ僕にとっては何の得ないよ? 休みなんだから部屋で寝ていたいんだけど」
「ぐぬぬ、一筋縄じゃいかないか」
ツンデレ幼なじみの設定は最初のセリフだけか。
「と、とにかくっ、俺の相手してもらうぞ清彦っ!」
「直球すぎるから失格」
「お、おのれえぇぇぇっっっ」
「うんうん、怒った顔も可愛いよ」
「ばっ、バカじゃないの! そんなこといわれたら……」
おやおや、これもツンデレを演じているのか、それとも素なのか。

どっちにしても体育倉庫でスク水とは、なんてミスマッチ。



結局はそれ相応にエッチイベントをこなしたのでした。
いやまあ、みんな結局は目的はそれだし。
それにまあ、正晴のツンデレ関係のない勢いに押されたというか。
で、再び食堂。

「では次いってみよー」
まだやるの? この罰ゲーム。
「次は……良介のあたりぃーっ」
喜ぶ良介、悔しがる一同。
「えーと、次は……ナース服っ!」
おーっ、と歓声が上がった。
「さらにっ、更衣室のシャワールームに妹だあぁぁぁっっ!!」
おーっ、と再び歓声が上がった。もう何に驚きの声が上がっているのやら。

「それはそうとさ」
「なんだね、景品」
僕は景品扱いだったのか。
「し、質問なんだけど……学校の設備勝手に使っていいの?」
「大丈夫だ、問題ない。担任にはちゃんと許可は取ってある」
「よくこんなことに…」
「清彦との性交というまっとうな理由があれば遠慮なく、ってね」
だめだあの担任、早く何とかしないと。



良介 × ナース服 × シャワールーム × 妹

「私、お兄ちゃんじゃないとダメなの」
僕に身を寄せて、密着して恥ずかしそうに告白する女の子。
恥ずかしさと切なさとをあわせた表情を浮かべている。
妹と兄との禁断の恋。どきどきする展開。の、はずなのだが……
「クラスの中で一番背の高い良介に言われてもなぁ」
「うっせえ! 俺だって好きでこんなデカ女になったわけじゃねえよ!」
そう、良介の身長は180cmはある。ちなみに僕は165cmぐらい。だから頭ひとつ分高いことになる。
元々身長は高かったけど、女になってもほとんど変わらずだったらしい。
そしてこのナース服である。明らかにサイズが小さい。良介の身長にあってない。
良介だって他の皆さんと同じく出るところは出る体系。だから小さいナース服がぱっつんぱっつんです。
さらには下もギリギリ。もうあとちょっとで中に届きそうなぐらい短いです。
「しかもシチュエーションと場所がおかしいし」
今現在僕達は更衣室のシャワールーム、区切られた仕切りの中に二人で入っている。
必然的に体が密着するぐらい接近してる。とにかく狭い。
「ふん、シャワールームなんてこれのためだろ」
「うわっ!?」
良介がいきなりシャワーの蛇口を開いた。
「なにすんだよ、服が濡れちゃって……え?」
うん、服着たままだから濡れてしまった。それは、良介も同じだった。
白のナース服、薄い布地だから……よく透けるんです。
濡れて体に張り付いて、そのせいで良介の体がくっきりはっきりと。下着を着けてなかったです。
「どうだ、こういうことだよ」
顔を真っ赤にする良介。
はい、負けました。



「はぁ~っ、ついに処女喪失。しあわせぇ♪」
テーブルにほえほえ顔で突っ伏してる良介はもう放っておこう。
「さあっ、盛り上がってまいりましたっ!」
歓声が上がる。しかし僕の気分はそれほど盛り上がっていない。むしろ下がる。
「おっとぉ、なにやら清彦の様子がおかしいぞ」
「疲れてるんですっ」
そりゃそうだ。せっかくゆっくりしようと思っていた休みに呼び出され、連戦だもの。
どうしても気力体力消耗するって。
「そんな清彦のためにプレゼントっ。特性ミルクセーキだよっ♪」
いつの間に用意したのか、僕の前にジョッキに入った液体が。
甘いミルクと蜂蜜の香り、なんだかすごくおいしそうだ。
「もち、ミルクにはみんなの母乳がブレンドされてますっ」
「………………………」

「さあっ、清彦が回復したところで次いってみよー」
本当に疲れがとれたよ。なんだか腹が立つ。
「まずは、竜馬があたり~っ」
そしてまた僕を無視してくじが引かれていく。
「むむっ、バニーガールとロッカー、そしておねショタのコンボだあぁぁぁっっ!!」
ねえ、ショタって僕のこと?



竜馬 × バニーガール × ロッカー × おねショタ

「どうみてもお姉ちゃんじゃないよね?」
「うっさいっ、俺だってわかってるわ!」
目の前にいるお姉ちゃん、もとい竜馬はクラスで一番小柄ではないだろうか。
身長145cmぐらい、僕の頭ひとつ分小さい。
そのせいでバニースーツもちょっとゆるいんじゃないだろうか。さっきから落ちないように必死なんだけど。
しかしそんな小柄でも胸はボリュームがあります。Fですって、ロリ巨乳ですって。
しかもロッカーという狭い場所に身を寄せて向き合っているから谷間がもうばっちりです。
そう、ロッカーの中だ。
一体どうしてこんな場所に。さっきのシャワーよりもはるかに狭いこの中に入れられて、どうしろと?
そして必然的に密着するから…あう、柔らかいものが。
「てめっ、何固くしてんだよっ」
いえ、必然といいますか、察していただけませんか。
「まあいい、とにかくスタートだ」
ずりっとバニースーツが落ちかかっているけど、もう本人は気にしないと決めたようだ。
いやむしろ、露出させてます。
「まずはパイズリしてやるよ。ほうら、お姉ちゃんに任せて楽にしなさぁ~い」
一応お姉ちゃんという設定は忘れてなかったらしい。



「いっぱい中出しされちゃったぁ~っ♪」
机に突っ伏して幸せそうな顔して下腹部をさすりさすりしている竜馬は意識しないようにしよう。こっちが恥ずかしい。
「ところで、ひとついい?」
「なんだ?」
「これだけの衣装、どっから持ってきたの?」
「お前知らないのか? 倉庫にいっぱいあって貸し出し自由なんだぞ」
そんなものあったのか。なんてところで設備が整っているんだ。
「では次のシチュにいってみましょー」
本当にいつまで続けるんだろ、これ。
「まずは、敏明のあたりですっ!」
敏明か。チラッと見たら無表情だった。
「そして……出ましたっ、裸エプロンですっ!」
おーっ、と歓声が上がる。チラッと見たら、引きつってたような気が。
「場所は、教室。そして……え?」
司会者の顔色が変わった。



敏明 × 裸エプロン × 教室 × SM女王様

「ふははあぁぁっっ、あぁっ気分がいいっっ!」
机に縛り付けられている僕をひたすら裸エプロン姿の鞭打つ敏明。
相手を蹂躙してその上に君臨するのは爽快らしい。しかし、だ。
「僕は痛いだけだあぁぁぁぁっっ!!」
かれこれ何回打たれたのか、どれだけの時間やられたのか。
いやなことは時間を長く感じる。それを今、体現している。
「女王様とお呼びっ!」
どべしっ!
「痛いっ、痛いって本当に!」
マゾとか呼ばれている人はこれもむしろご褒美でしょうが、僕はそんな変態じゃない。正常な人間だから。
って、これいつまで続けるつもりだ。
「なってないだろ、下僕っ!」
「だああぁぁぁぁぁっっっ!!」
敏明の、目が危ないのを見て取った。
今までの誰よりも、役に入ってましたよ。

「いやぁすまん。ちょっとやりすぎたかも」
「「「ちょっとどころじゃないっ!!」」」
みんな、ありがとう。体中みみずばれになった僕のこと、気を使ってくれて。
結局企画は打ち切り、念願どおり僕は一日寝ていることになりました。
……体中痛くてゆっくりはできないけど。



29日目 朝

「本っっ当にすまんっ!」
「いや、そこまで怒ってないからさ」
敏明とあったら最初からこの調子だ。さっきからずーっと謝ってる気がする。
昨日のことを言ってるのだろう。あのびしばしやったこと。
「あれは本当の俺じゃないんだ、信じてくれ」
「本当の俺って……」
素にも思えたんだけど、それはいわないでおこう。
こっちは別に一時のことだし、それに体の痛みももうない。
「だから軽く水に流そうよ、気にしないでさ」
それが今後を考えるといいでしょう。というつもりなんだけど。
「そうはいかん、清彦」
「そうだ、昨日のあれはさすがに問題だ」
外野が黙ってなかった。
「そこで、だ。俺達がちゃんとこいつに誠意ある謝罪をさせようと思う」
「うん、あれだけのことをしたんだから文句はないはずだ」
「え、いや、その……」
外野の声に敏明ものまれている。自分が原因だけにあまり反論もできないでいる。
さて、僕はもう嫌な予感しかしないよ。



29日目 夜

「というわけで清彦様っ」
「敏明の謝罪ということで、こちらを召し上がれっ!」
絶句した。その誠意ある謝罪が、これらしい。
テーブルの前、そこには敏明がいた。
その敏明は裸になって横になり、その上に各種食べ物が。
みぞおちにはサラダ、おへそにハンバーグ、刺身、煮物など、胸は果物とホイップクリームで、大事なところはプリンという具合ですか?
「うぅっ、恥ずかしいよぉ気持ち悪いよぉ」
敏明が半泣きになってます。
「ではではっ、お召し上がりください」
女体盛り、という言葉を思い出したが、実際に目にするとは思いもよらなかった。
しかし、だ。
「食べ物を粗末にするのは嫌いです」
僕は席を立った。

「どうすんだよ余計怒ったじゃねえか」
「誰だよこんなの企画したやつはっ」
「いいから早くこれどけてくれぇぇっ」
あの人たちは放っておいて普通に食事にしよう。



30日目

「我々は日々清彦のために試行錯誤を練っている」
「もったいぶった言い方して結局なんなのさ」
休み時間中、直之が僕の座る前で仁王立ちになって何を言い始めたかと思ったら。
「ふっ、ナイーブな清彦がいかにして俺達に目を向けるか、ということだ」
うん、このクラスの最大の目的、僕と子作りのことをいっているのですね。
なんかもう、ヘタレでごめんなさい。
「それはつまり、スカートの丈が短くなっているのもひとつなのかな?」
最近ちょっと気になっていた。元々膝上10センチぐらいのミニだったスカートがさらに短くなっていることに。
事実、目の前に立つ直之の丈も妙に短くなっている。もう太ももが全て露出しているぐらいの。
「お前がもっと積極的になりゃこんな苦労はしないの」
「そうそう、俺達はいつだってオッケーなのに」
「こうでもしなきゃふりむかねーだろ」
僕と直之の会話に割って入ったのはその他の皆さん。
うん、スカートみんな短くちゃって、苦労してるんだねぇ。
はい、色々ごめんなさい。
「もちろんスカートを短くしただけじゃない。見ろっ!」
「げ」
後ろに向き、スカートをわさっとたくし上げた。
その中身を見てしまった。黒の、Tバック。
「ふっ、この限界まで見せる姿、すばらしいだろ」
それをどうすばらしいか評価するのは実に難しいのですが。
まあ、綺麗なおしりに間違いはありませんけど。
「甘いっ、Tバックなど自体遅れだ。これを見よ!」
「ぶっ」
またしてもたくし上げられるスカート。下着じゃなかった、穿いてなかった、何か貼ってあるだけ。
「Iバックこそ至高のぱんつ! この落ちるかもしれないという緊張感がまたすばらしいっ!」
ほとんどおしり丸出し、割れ目のところにかろうじて隠すものがあるだけ。
危ないところだけ隠されているのが至高だと? 僕には露出狂の一種ではないかと疑ってしまうのだが。
「だが甘い、俺を見ろ!」
「ぐばっ」
さらにたくし上げられるスカート。今度はフレームだけだった。
「穴あきランジェリーこそ最高。見えなさそうで見えてる感じがいいのだ」
僕にとってはただの露出狂です。
「まるで分かってないな、お前達」
「なにぃ?」
鼻で笑ったのはこの話のきっかけを作った直之。
ひょっとしてみんなのアクションは序の口ですか? なに、まだあるの?
「そう、既成概念にとらわれ市販の下着を購入して見せびらかしたところでエロは得られん」
「ぐぬぬ」
何を悔しがっているのかは僕にはさっぱり理解できない。だれか通訳プリーズ。
「見よ、これが最高の姿だあぁぁぁぁっ!!」
たくし上げられる直之のスカート。……開いた口がふさがらない。
その中に見えたのは、ブラジャー?
「そう、我が美しきヒップを乳に見立てブラジャーを装着した姿、これぞ尻ブラ!!」
下には下がいるという言葉の存在を知ってしまった。
「ふっふっふ、あまりのすばらしさに言葉もないか」
いえ、あきれているだけです。
「ほう、実に研究熱心なのだな」
「そりゃあもう、俺の研究に限界はな……はっ!」
「しかし既に授業は始まっている。勉学はきちんとしていただきたいものだな」
いつの間にか先生が来ていましたか。

「ううっ、座ったらブラの金具が痛い」
「じゃさっさと穿き替えたら?」



31日目

「何事です?」
担任が僕の部屋にやってきて、なにやら運び込んできた。
「君の活動をより有効にするための処置だよ」
「活動って……聞かなくてもいいか。で、結局これは何なのですか?」
「君のベッドをキングサイズに交換だ」
なんということでしょう。
「ベッドの上はある意味戦いの場だ。狭い空間での勝負は実に苦戦する。そこで検討を重ねた結果、君のベッドをキングサイズという広いリングに交換することを決めたのだ」
戦いの場、リングって……
「というわけだ。しばし騒がしくなるが勘弁してくれ」
なるほど、運び込んでいるのはベッドのパーツか。先生自ら組み立ててくれるのか。
それにしても。

うぃ~んうぃ~んみょ~んみょ~ん
すいっちょすいっちょくぷるんぷるん
むゃ~んむにゃ~ん
くるっくくるっくぎちょんぎちょん
ぽよ~ん

組み立てるのに何でこんな音が?
それはそうとリングは広くなるかもしれないけど、僕の部屋は狭くなるな。



31日目 夜

圧倒的サイズで僕の部屋を狭くしたキングサイズのベッドが設置された晩。
「早いね」
僕の部屋に襲撃してきた数人のクラスメイトと対峙していた。
種々の、思い思いのエロ衣装。エッチな下着、裸エプロン、裸Yシャツ、さらにはダンサーな衣装まで。
どっから持ってきたのやら。
「ふっ、戦いの場が広くなったと聞いていてもたってもいられなくて」
やることはあまり変わらないけどね。
「清彦とはもっともっと距離を縮めないとね」
「そうそう、清彦の腕の中にいたいの」
「ぬくもりを求めて、俺はやってきた」
うん、ハーレムらしくなってきたね。
しかし中身は元クラスメイトの男子って考えるとブレーキがかかりますけど。
「とにかくっ、しっかり相手してもらうからな」
「って、勝手に触らないでよっ!」

そして今夜も乱戦は行われた。



32日目

お風呂の利用は18時から消灯時間の23時までと一応決まっているが、多少の融通はきく。
誰がどの時間を利用するかは自由だ。といっても僕の場合はできる限り他の人とあたらないようにしている。
なぜかって? やっぱり、目のやり場に困るというか、どうしても慣れなくて。
さんざんやっといてそれはないだろ、といわれそうだけどそこはねえ、微妙な心境なんだよ。
そんなわけでゆっくりお風呂に入るために今日もこうして少ないタイミングを狙って入ってみた。

「おーよく来た。ささ、ここに横になって」
最悪のタイミングだったかも。
入ったら敬一が体にバスタオル巻いて正座してマット敷いてぱんぱん叩いて案内していた。
「な、なんなのさ」
「そりゃあもう日頃の労をねぎらってですね」
絶対嘘だ。そう思いながら引っ張る敬一に抵抗できず(滑って転びそうで怖かったので)そのままマットの上に仰向けで。
「で、何するの」
「分かってるくせに。俺様のおっぱいスポンジフルコースですよ」
聞く必要なかった。
「お客さ~ん、気持ちいいですかぁ~?」
うん、気持ちいい。体を泡が包み、その表面を柔らかなおっぱいがマッサージする。
緊張している。ドキドキしている。女の子の体が密着するのはやっぱりなれないもので。
「おっと、固くなってますねぇお客さん」
分かってるくせに。こんなことされてたら下半身が固くなるのは当然で。
「ではこちらもマッサージいたしましょう」
「うっ!?」
柔らかな感触が、僕の分身を包み込む。
パイズリしている。おっぱいで僕の突起をやさしくマッサージ。
「せっかくなのでおクチでもしてあげましょっか」
「ひっ!?」
ぺろっと舐めて、ちょ、これは結構テクニシャン!?
「うっっ!!」
我慢できず、あっという間に白い液体を噴出してしまう。
「う~ん、思ったより早かったねぇ」
顔面で白い液体を受け止めることになった敬一は以外にも冷静。
ぺろぺろとそれらを舐めとっている姿は、エロい。

「はんっ、あんっ、あっ、あんっ、はぁんっ……」
流れというか自然にというか。敬一は今現在僕の上で騎乗位のポジションで激しくしています。
腰を動かすたびにぱんぱんあたっている敬一のおしり、僕はしっかりそれを支えてます。
柔らかいです。
上下に動くたびにぷるんぷるん動く敬一のおっぱい、じっくりそれを見ています。
エロいです。
「おー、激しいな」
「風呂場でやってるのかよ、大胆だなぁ」
いつのまにか皆さんお風呂にやってきてました。人の少ないタイミング狙ったのに、まさか本番を生で見られることになるとは。
「あんっ、ふぁっ!?」
敬一の体が震える。わずかに鼓動して、接続部分から液体があふれる。
僕の吐き出した精液と、敬一の愛液が混ざり合って。
「はふぅ、しゅごいよかったぁ」
崩れ落ちて僕の上に覆いかぶさってきた。僕は自然と受け止めて、ぎゅっと抱きしめた。
柔らかい、そしてちょっと重い。
「うぉーい清彦。そっち終わったんならこっちもせっかくだし、やろうぜ」

今日は長風呂になりそうです。



「あはっ、はんっ、んあぁっ……!」
揺れる、僕の上で揺れる、今度は人が変わって湯船の中でプレイ。
半身が暖まり、より活発になる。上下に動いて波が立つ。
向かい合って座り、僕の腰の上で乱れる。体面座位ってやつか。
「ううっ、俺が最初にやっていたのに……」
「やりたいのはみんな一緒。清彦はみんなのものなの」
悔しがる敬一をなだめるのはいいんだけど、僕はいつの間にみんなの所有物になったのか?
「イッ、くうぅぅぅぅぅっっっっ!!」
爽快感と達成感を混ぜたような絶頂の声を聞いて、僕もそれに合わせる。
浴槽の中が汚れるとかそういうことはこの時点では考えなかった。
というよりも、考えられなかった。何故なら……
「お、おい清彦?」
「ちょっと、しっかりしろ清彦!」
「真っ赤じゃねえか。やりすぎだ!」

のぼせてしまったんですよ。そりゃそうか。



32日目

信彦に呼び出されるのはもう何回目のことか。
こうして二人で屋上に行き、やることは信彦による授乳。
他の人は朝食のときとか、お昼のときとかに堂々と僕に飲ませてくる。
そんなことをしないあたり、信彦は恥ずかしがりやなのかと思う。
と、考えながらいたのだが、授乳ではなかった。
「これ、食え」
出されたのはプリンです。
「どうしたの、これ」
「その……作ったんだよ」
「……信彦が?」
クラス一のヤンキーで問題児の信彦が、プリンを作ってくれたと?
驚きのあまりまじまじと見つめてしまった。
信彦がお菓子作りに励んでいる姿、ちょっと見てみたい。
「おい、食わねのかよ」
「あ、いや。いたたぎます」
ややツンデレな口調の信彦にせかされて、手にしたプリンを口にした。
「お、おいしいっ!」
まろやか、濃厚、そして口にひろがるミルクの香りと甘み。
すごくおいしい、安物のプリンしか口にすることのない僕にとってはこれは衝撃だった。
「その、俺の母乳で作ったんだよ」
さらに衝撃でした。
「(くそおぉぉぉっっ、その手があったか!)」
「(よしっ、俺はバターを作ってやるっ!!)」
どこからともなく聞こえてくる声。突っこんでやりたかった、バターは料理ではなく調味料だと。
「なんつーか、毎日同じように飲ませるのもなんだし、捨てるのももったいないし、だからやってみようと……」
目線をそらし、顔を赤くしている信彦はまさにツンデレです。
中身には衝撃だったけど、信彦の配慮を知るとほほえましく思うよ。
「僕のこと考えてくれるなんて、やさしいね信彦は」
「……けっ」
あぐらかいて舌打ちする姿はやっぱりヤンキーだけどね。
「それでだ、頼みがあるんだが清彦」
「頼み?」
「その、今夜……」
「ん?」
「……てくれ」
「え、なに。聞き取りづらかったけど」
「だから、今夜……俺の処女、貰ってく、れ」

「(なんだとおぉぉぉっっ、まさかの餌付けっ!)」
「(ぐっ、信彦相手では文句が言えないっ)」
「(よしっ、ならば俺は女体盛りで落としてやるっ!)」
……どこからともなく聞こえてくる外野の声が僕に別の不安を与えていた。



32日目 夜

正座でベッド上待機。
何故か緊張しているんです。さんざんいろんな女の子を相手にしてきたくせして、どうしてこんなに緊張しているのでしょうか。
「待たせたな」
大き目のYシャツ、ホットパンツ姿で信彦はやってきた。
後ろ手でしっかりと鍵を閉める。これで覗かれる心配は無い。
一歩一歩、僕の部屋に足を踏み入れ、距離を近づけていく。
信彦も表情が固い。緊張しているのだろうか。
ベッドの前手でぴたっと止まり、僕をじっと見つめる。
目線を合わせ、、しばしの沈黙。
僕の心臓の鼓動が響いている。信彦にも聞こえやしないかと思うぐらいに。
ひょっとして信彦も同じこと考えてないだろうか。やはり表情が固いからそう思っただけ。
「じゃあ、よろしく」
そろそろと自身のYシャツのボタンに手をかけ、ひとつひとつ外していく。
動きはゆっくりと、丁寧に。それと共にホットパンツにも手をかけ、すとっと落ちる。
どきり、とした。
あらわになったのは、以外にも白の下着姿。
ガーターベルト、コルセット、全て白。そして何故かブラの胸部分に布がなかった。
「念のために聞くけど、その……男のときって経験したことある?」
「な、ないことはない。ってそんな事聞くな」
空気を悪くしてしまった。いや、ちょっと気になっちゃって。
「俺がそういうことしてきたように見えたか?」
えっと、ごめんなさい。
「まあ、だからなにすればいいかは大体分かるけど」
そういうと僕のズボンに手をかける。僕もそれに抵抗しない。
チャックが開けられ、パンツを下ろされ、固くなった僕のムスコがあらわにされて。
信彦は、まじまじとそれを見つめて。
「こんなだったっけ? 変な感じだな、自分にもあったのに」
手にして、顔を近づけてじっと見つめる。なんだか恥ずかしいなぁ。
色々興味深く触ってくる。本人は意識してないかもしれないけど、その微妙なタッチが。
緊張のあまりぴくぴくと動いてるし。
「と、とにかく前準備は必要だよな、うん」
何かを言い聞かせている。なにをしようとしているか、決意が必要かはなんとなくわかる。
僕のそれを手にしたまま、信彦は体制を変えて、さかさまに。
そして僕の目の前に迫る、信彦の。
あれ? えっと、これは……
「やってやるから、こっちもしろよ」
69でした。


「はあ、はあっ……」
ぐったりして荒い息を整えてる信彦はプリティなおしりを上に向けてます。
「いやぁ、結構感じちゃってた? 信彦」
「馬鹿っ、言うなっ」
前かがみに倒れこんで、おしり突き上げて、この体制が一番楽なのだろうか。
ただ単に69やっていた体制のまま動けないかもしれないけど。
まあその、僕の方は信彦がイッちゃうのが先でまだなんだけどね。
「お前、場数踏むようになって腕上げてんじゃね?」
それって誉め言葉?
「まあとにかく、このままバックでいっちゃう?」
ちょうどよくおしりを上にしてますので、バックでやるには最適なんですけど。
うん、いいおしりだ。なでなでしちゃいたいです。
「わっ! なに触ってんだよ」
あ、つい触っちゃった。
「で、えっと……このままやる?」
おしり触られたけどまだ動かない。不自然な体制のままちょっと考える。
そして決まった。
「ちゃんと、向き合ってやりたい」

ベッドに仰向けに寝て、僕と向き合う信彦。
その顔には不安の表情が見え隠れする。
「大丈夫?」
「か、覚悟は、できてる」
やっぱし強がってるし。
入り口に触れる。イッちゃっただけあって、そこはトロトロになってる。
これなら大丈夫か。
そっとあてがう。そしてゆっくりと。
「あ、う……」
「痛い?」
「き、気にするなって」
それでもシーツをぎゅっとつかんでるあたり、我慢してるんだろうなぁ。
そんなことを気にしつつ、ゆっくりと、やさしく進入していく。
そしてあるところに達する。バリアだ。
少しずつ、ゆっくりと、力を入れていく。
ゆっくり、ゆっくりと……

ぷつっんっ

「ひっ!?」
驚きのあまり信彦の体がびくっとする。やっぱり痛かったのだろうか。
ちょっと涙目。怖かっただろうか。
あのときの信彦を思い出す。突然の初潮に驚きパニックになって、泣きじゃくっていた信彦を。
だからそっと、僕は語りかける。
「処女喪失、おめでとう」


赤い液体と白い液体、それらが入り混じって信彦からあふれてる。
ぐったりしている信彦はやり遂げたって顔だ。
「はあっ、はあっ。女ってすげえよ」
涙目になって出されたそのセリフは強がっているように聞こえた。
「ふふっ、可愛かったよ信彦」
「うるせえよ」
やっぱり強がってる。僕はそんな信彦の姿を可愛いと思った。
「あ、そういえば信彦」
「ん? んっ!?」
急接近した僕の顔に驚いて、さらに接触した唇にも驚いて。
「って、な、何を!?」
「いや、そういえばまだキスしてなかったな、と」
「……馬鹿っ」
ははっ、赤くなってる。かわいいんだからもう。
「それで、だ。清彦」
「ん?」
「そろそろ……第2ラウンドだろ?」
おや、以外にも自分から求めてくるとは。
「その、次は……バックで頼む」
プリティなおしりを僕に突き出してきました。その間からは液体がとろり、と。
そんな信彦の姿が、おかしかった。



朝、ちょっとした寝苦しさで目が覚めた。その原因はすぐに判明する。
「んぅ……」
信彦が、僕に絡み付いていた。
僕を抱き枕のようにして、思いっきりぎゅっと抱きついていて、足まで絡み付いていて……脱出できません。
いや、うーんと、さわり心地はいいんだけどね。
こう、ふにっと柔らかいものがあたってましてね。
なんだかこう、僕も抱きつき返したくなります。
はい、抱きついちゃいました。
柔らかい部分につい手が伸びちゃいます。おしりとかおしりとかおしりとか。
うん、いいねぇ。いつまでも触っていたいよ。
って、僕は何してるんだ!
とりあえずもう朝だ。起きねば。
しかし……
「んっ……」
脱出を試みるも、そうすると余計に力を入れて僕を放さない。
うん、どうしよう。そう思って目に入ったのは、信彦の寝顔。
……かわいい。
このステキな寝顔、いつまでも見ていたなってしまう。
もうちょっと、こうしてようかな?

「夜のお勤めもいいが、学業もおろそかにはしないで頂きたいな」
遅刻しましたよ、すいません。



33日目

「さーて、お昼お昼。今日のお弁当は何かな~」
「俺達のこと無視してるの、絶対わざとだろ」
ええそうですよ。無視してやりたい気分ですよ。
だって、昨日の複線回収をここでするんだもの。
あの信彦が自分の母乳でプリン作ってきたやつ、驚愕だったけどみんなもそれにならえって感じで同じようなことを。
母乳で、様々なもの作ってきたし。
「どうだ! 俺も作ったぜおっぱいプリンっ!」
「うん、いい形のプリンだね。だけど二番煎じってやつだね」
「ぐぬぬ」
軽くスルーしておこう。こんなのマシなうちなんだから。
「さあ食え清彦! 俺の母乳で作り上げた究極のお菓子、揚げバター!!」
「どっから突っこんでいいのか分からないもの作ってくるなあぁぁっ!」
揚げバターってのはバターに砂糖とかシナモンとかで衣つけてあげたものなんだってさ。
聞いただけで胸焼けが……
「お前ら幼稚だな。そんなことで清彦が納得行くわけないだろ」
馬鹿馬鹿しくて納得するわけないって意味でね。
「さあ味わえっ! 母乳で作り上げた生クリームデコレーションおっぱいっ!!」
変質者がごとく衣服の前をオープンして現れたのは、おっぱいにデコレーションされた生クリームアンドいちご。
「帰れっ!」
「ううっ、どうしてだ。どうして清彦は振り向いてくれないんだ」
貴重なお昼の時間を乱費させてくれた罰だ。

「知ってる? ミルクで人工の象牙作れるんだぜ」
ななめ上を作ってきたやつもいました。



34日目

休みの日はいいものだ。いつもの疲れを癒すため、ゆっくりできる。
「さあみなさんお待ちかね、清彦君とのイベントタイムだぁーっ」
……はずがなかった。
「ってこないだの休日の繰り返し!? またやるの!」
「そのとーりっ、前回はプレイ内容がくじで決めて滅茶苦茶になったので今回はくじであたった人が好きなプレイをできるシステムに変えました!」
ああ、あの敏明にSMプレイで滅多打ちにされたやつね。
ちらり、と当人を見たら視線そらしたし。
「では早速、抽選開始だあぁぁぁぁっっっっ!」
どっちにしても僕の意向はないわけね。
「まず最初は……おっと、俊和のあたりぃぃぃっっっ!」
わーっ、と盛り上がる食堂。俊和はやったーと喜んでます。
「では俊和には一時間清彦を貸しきる権利が与えられます」
ああ、どうやら僕には休日というものがないらしい。



俊和×メイド

「お待たせしましたご主人様っ♪」
満面の笑顔で僕の座るテーブルの前におかれる紅茶。
多分ティーパックで出された安物であろうが、メイドが運んでくれることに付加価値があるのだろう。
俊和の希望はメイドとご主人様、だそうだ。
小奇麗な俊和の自室に招かれ、こうしてお茶タイムだ。
ルームメイトがいるはずだが、多分外に出ているのだろう。
ところで、だ。
「さっきミルクティーを出すって言ってたよね?」
僕の前に出されたのは普通のストレートティー。ミルクティーではない。
「す、すいませんでしたご主人様っ」
平謝りするメイドこと俊和。しかし僕にはこの後の展開が大体予想できて、正直それを回避したいところで。
「今、ミルクを用意いたします」
回避できなかった。俊和はぽろーんと自身の美乳をあらわにして、ちゅーっと……乳絞りですよ。
母乳が注がれ、ストレートティーはみごとにミルクティーとなりました。
つい突っこんでしまったことを激しく後悔してます。
「(き、清彦様が私のミルクを……)どうぞ、お召し上がりください」
かすかに聞こえた声が演出なのか、本音なのか。演出であってほしい。
「……おいしい」
その一言でメイドさんの表情がぱあっ、と明るくなった。
「あのっ、あのっ」
もじもじして、ちょっと照れながら僕にこういった。
「私にも、ご主人様のミルク飲ませてください」
最低なメイドだった。



「お楽しみだったかい、清彦」
「何も聞かないでほしい」
抽選会場に戻り、その一言を言ってテーブルに突っ伏した。
いまだメイド服のままの俊和はすごく嬉しそうな顔をしていた。
まあ、何があったのかは察してほしい。いつものことだから。
「ではではっ、次はといいますと……」
司会者の手がくじ引き箱に突っこまれる。またしても僕の意向を無視して始まったよ。
休憩をとる時間も許されないのか。
「続いての当選者は……啓介だあぁぁぁっ」
わーっと食堂が沸く。みんなそんなに楽しいものですかねぇ。
僕にとっては次の強制労働部屋が決まったって感じだよ。
さーて、搾り取られに行ってきますか。


啓介×???

「ごめんね、こんなところに呼び出しちゃって」
「あ、うん」
こんなところ、体育館裏だ。
わざわざご丁寧に制服に着替えてここに来るようにご指定だった。
そのまますっぽかしちゃおうかと思ったけど、かの司会者が僕のことをしっかり見張っているものだから無理だった。
で、わざわざ寮を出てここまで来たんだけど、もしかして愛の告白の場面設定?
「あのね、その、知ってほしいことがあったの」
まさか本気で告白とかしないよね? あくまでこれ演出だよね? 心で誰かに念押ししていた。
啓介の表情は笑顔の裏でどこか固く、必死になっている感じが。
どきどきどき、一体何を……
「あのね、私……今日こんななの」
スカートをたくし上げたその中は……ノーパンでバイブがイン。
「アウトおぉぉぉぉぉぉっっっっ!! ってなんだそりゃあぁぁぁぁっっ!!」
ヴンヴンうなってます。ぴくぴく動いてます。ぽたぽたと透明の液体がこぼれてて……
「あははぁ。私好きになっちゃって、やめられなくってぇ、知ってほしいと思っちゃってね」
「嫌だあぁぁぁぁっっっっ、こんな告白イベントないだろおぉぉぉぉっっっ!!」
SAN値が削られるイベントでした。



「どうした清彦。まるで浮気が妻にばれて修羅場を経験してそれを通り越してあんたを殺してウチも死ぬっていわれたような顔して」
どうしてそんな表現なるのか理解不能だが大体状況は近いかもしれない。
それにしてもあれは本気だったのだろうか、それとも僕に対する嫌がらせだったのか。
ちら、と啓介を見ればなんだか楽しそう。
くっ、悪い冗談であってほしい。でないと今後クラスメイトとして顔を合わせられない。
「それでは次に行きましょ~っ。次はスペシャルで2時間貸し出しですっ!」
さっきの出来事が1時間分だったか。あんな悪夢は1分でもいやだ。
そして今度は2時間。いやな演出希望されなきゃいいけど。
「その当選者は、道広ですっ!」
毎回のようにわーっと盛り上がってる。楽しそうでいいなぁ。



道広×男の娘

「はい、完成」
鏡に映る自分の姿を見て何もいえません。言ったら、危ない。
僕が女装したら、ものすごく可愛い姿になるだなんて。
道広の部屋に行き、差し出されたのは女性物の下着と衣類だった。
これに着替えて、とのこと。
そりゃもう無理とはいったけど、道広は一歩も引かず、結局僕が折れて着替えるハメに。
全部服を脱ぎ捨てて、下着まで着替えることになって、顔から火が出るほど恥ずかしくて。
せめてもの着替えるときは道広もこっちを見ないでくれたのは幸いか。
そして着替え終わると今度は鏡の前に座らされ、化粧のスタート。
しっかりかつらまでかぶされて、出来上がりです。
「すごーい。清彦君ここまで可愛くなるなんてびっくり」
ええ、自分でもびっくりですよ。定番過ぎるセリフ「これが、僕?」って言いそうになったぐらいですから。
それにしても出来がよすぎます。
僕の顔、結構女顔だったみたいです。どう見ても男には見えません。
ブラにはパッドまで入れてるからふっくらふくらみありますよ。控えめなのがちょうどいいそうです。
ミニスカートはめくれて中が見えそうで、ガードするために自然と内股になってしまう。
ニーソに包まれた足とスカートの絶対領域はがアクセント。
しかしその中のショーツはきついです。当然ですよね。
もう、いろんな意味でため息が出ます。
「実にすばらしいっ! 極上の男の娘だよっ!!」
どばんっ、と音を立てて入ってきたのは司会者、もとい、清晴だった。
「な、なに勝手に入ってくるんだよっ!」
「ふっ、お前は俺が道広のルームメイトだってこと忘れたのか?」
「初耳だっ」
同居人だからっていっても、急に入ってくるのは無しだろ。
「ここで種明かしをしよう。実は俺が道広と当たるように仕向けたのだ」
どういうこっちゃそれはっ。
「お前はどうやら気がついてないのだね。道広はまだお前とやったことがない、処女なのだよ」
あれ? そうだったの。
まずいな、ここ最近ずいぶんといろんな人とやってるから誰とやったかやってないかは全然覚えてないよ。
「その、僕がお願いしたんだよね。うまくできないかなって」
うーん、僕と相手するためにあんな企画考えたのか。
道広はクラスの中でも引っ込み思案で大人しいほうの性格だから僕に直接お願いといえなかったってことか。
「だからって、これは必要だったの?」
ぴら、とスカートの端をつまんで持ち上げてみる。
わざわざ僕を女装させて、これは僕をからかっているのだろうか。
それに相手するんだったら別に清晴が直接僕に言えばいいことだろうし。
「それは、どうしても必要だったの」
「なんで?」
「その……男の人、怖かったから」
「……は?」


僕って、昔から自分のこと女の子だと思っていたの。
だから服だって男っぽいものよりも可愛いのが好きだったし、ぬいぐるみとかもいっぱい持ってたし。
女の子っぽくして、みんなも可愛いっていってくれたこともあったから、ずっと僕でいられたの。
それで可愛い服、こっそり買って着ていたんだけど、お父さんに見つかっちゃって。
お父さんはそういう僕のこと女々しいとかいって、すごく怒って。
そういうの全部捨てられたりしてね。学校も男心身に着けろとかで男子校に入らされてね。
それからお父さん、しつけとか言って僕のことすぐ殴るようになって。
それからかな、なんとなく怖くなってきて。
みんなは僕のこと普通にしてくれてたよ。だけどね、何故かお父さんの姿が重なっちゃって。
清彦君だって僕のこと普通に接してくれるでしょ? こうして話するんだったらいいんだけど。
でも、なんとなく距離が近づくと殴られるんじゃないかって気になっちゃって。
頑張ってみたんだけど、やっぱり近づくのが怖くて。
それで清晴君に相談したら、これを提案してくれたってわけ。


「なんとまあ……」
自分が男なのに男性恐怖症ですか。複雑なものだな。
「本当はこないだのときに上手くつなごうと思ったんだけどさ、その前に敏明がお前のこと使い物にならなくしやがって」
それで第2弾でしたか。
「ってことは……」
「あははっ、すっごく嬉しいよ。だって僕、女の子なんだもんっ」
ハートが女の子、だからか。うーん、それはよかったかもしれない。
「だけどさ、即妊娠して子供産めって、ひどいよね」
それは同感。ただ単に子供産むためだけに女にされたようなものだからな。
僕だって罪悪感があった。こんな本人が望まない仕方で強制的に女にされて、それで子供産めって。
そういう決まりになっている、といっても限度がある。
僕とやってしまったら、戻れるかもしれない道を戻ることができなくなってしまう。
そうおもうと、ためらいがあった。
でも、現実には戻れない。
どうあがいても男に戻してはくれないから。
だからみんな納得いってないところあるけど整理して、なんとか受け入れて、やるしかなかった。
僕はみんなにそんな重いもの背負わせることにいつまでもためらいがあった。
みんなは、今はどう思ってるんだろ。
見た目にはバカやってるけど、心では全部整理できてるわけじゃないかも。
そう、僕は思っていた。けど、今は……


僕の部屋のほうがベッド大きいから、ということでちょっと移動。
その間に誰かに僕の女装姿見られないか不安だったけど、そこは上からすっぽりシーツをかぶって移動してなんとか。
若干のスイッチ切り替えを終えて、気持ちを入れ替える。
「怖がらなくてもいいんだよ、道広」
「う、うん」
ベッドの上に座り、僕と見つめあう道広。それを清晴が見守る。
僕はそっと近づき、そっとキスをする。
「んっ……」
そっと舌を入れる。抵抗しない、それを受け止めて、やさしく舌を絡ませる。
「ぷはっ」
唾液を交換し終える。道広もスイッチが上手く入ってくれたようだ。
「清彦くん……」
とろんとした表情。見つめる瞳が可愛らしい。
「うんうん、横から見たら女の子同士がキスしあってる光景。いいですなぁ」
見学している清晴は余計なことを言わないでほしい。
「けどね道広。いきなり本番じゃなくて少しずつステップアップしていかなきゃならないんだよ」
「すてっぷあっぷ?」
「そう、清彦は今女の子に見えるけど、やっぱり男だからね」


「ほうら、固くなってるだろ? ちょっと前まで道広にもあったから分かるだろ?」
「う、うん」
スカートを僕がたくし上げて、その中にあるものを二人はまじまじと見つめている。
ショーツの中で固く、大きくなった僕のペニス。そうまじまじと見られると恥ずかしい。
僕のは標準よりも大きいらしい。おかげで、ショーツからはみ出してます。
「ふふっ、清彦のその恥じらいの姿もいいですなぁ」
余計なことを言わないでほしい。
「ほら道広、おちんちんを出してあげて」
何も言わない。けど、それに応えて道広は僕のショーツをちょっと下ろす。それが十分出てくる程度に。
そして何も言わず、僕のそれに触れる。やっぱり、触られると緊張する。
道広はかなりの至近距離でそれをじっと見つめてる。自分にもあったものなのに、始めてみたような顔で。
「わかってるね、何をしなきゃいけないか」
「う、うん」
しばし静止。動きがないまましばらくの時間が過ぎ、そして行動する。

ぺろっ

舐めた。僕の、ペニスを。
「どお? 味は」
「……変なの」


ためらいがちだった動きも、次第に活発になる。夢中になるように、激しさを増すように。
なんだか必死になって僕のペニスを舐めてる姿が、可愛くて。
「ひゃっ!?」
道広の驚きの声。原因は後ろだ。
「ほうら道広、ちゃんと前に集中して。こっちも準備しなきゃいけないんだからね」
道広のスカートの中に、ショーツをちょっと下ろして中に清晴が手を突っこんでいる。
何をしているのかは容易に想像がつく。
「あっ、やぁっ、ちょっと、清晴くん……」
下半身のマッサージのせいか、こっちにあまり集中できてない。
しかし次第に慣れてきたのか、それとも清晴が加減したのか、道広は落ち着いてきて、僕のほうに意識を戻す。
「んっ、んっ、んんっ……」
さっきまで舐めるだけだったけど、今度はしっかり咥えて。
刺激をこらえるためなのか。しっかり咥えることで続けやすくしたのだろうか。
口全体で行われる。気持ちよかった。一生懸命やっている道広の姿も相まって。
そして、決壊する。


「けほっ、こほっ」
「その、ごめん……」
気持ちよくて、結構出てしまったようだ。いきなりの放出にびっくりしてしまったろうか。
「でも清彦ちゃんのザーメン、よかったろ?」
ちゃん付けで呼ぶな。
「うん」
ぽっ、と顔を赤らめてもらっても困るのだけど。
「それじゃ準備ができたところで、ほらっ」
ぽさっ、と仰向けに寝かされる道広。そして清晴がそれを膝枕。
「濡れてるでしょ? これだけ濡れてれば痛くないよ」
するり、と下ろされるショーツ。うん、確かに洪水だ。
「じゃあ、いくよ?」
一発出したぐらいでは納まらない僕のムスコをそっと近づけていく。しかし……
「……怖い」
体は動かさず、ぎゅっとシーツを握ってる道広。表情もおびえた様子が感じ取れる。
「大丈夫だよ、怖くなって。ほら、目の前にいるのは女の子だよ。ちょっと大きなクリちゃんが近づくだけだよ」
怯える子供をあやしているように見えるが、そのセリフはどうなんだ?
僕を女の子って。まあ、この格好ならそう見えるか。
それが道広の恐怖感を抑えることができるならばそれはそれでいいし。


「ひゃあっ!?」
処女喪失。それは僕も手ごたえで感じた。
「ひっ、ひっく……」
あー、泣き出しちゃったか。
あいにくと僕には処女喪失の痛みがどれほどかは分からない。軽いかもしれないし、本当に痛いかもしれない。
けど、道広の場合は恐怖感も混ざっていたから余計に痛いかも。
そんな顔を見たら、ちょっと……
「大丈夫、痛くない痛くない。すぐに痛くなくなるから」
まるでお注射して泣いてる子供に言うセリフだ。まあ、近いけど。
「ほうら、目の前にいる清彦は女の子なんだから、優しくしてくれるって。だんだん気持ちよくなってくるよ」
女の子ってあたりをやたらと強調する。本当に男が苦手なのか。
その暗示効果も聞いてきたのか。道広の表情がだんだんと落ち着いていく。
僕はそっと体を落とす。道広に覆いかぶさるように、そっと近づいて。

ちゅっ

「!?」
突然だったかな。ちょっと驚いてる。
こういう時って、キスするのが一番効果がいいみたいだから。
「大丈夫、これから、すごく気持ちよくなるから」
「……本当に?」
「うん。だから、僕に身を任せてよ」


「あっ、あっ、あぁっ……」
ゆっくりと、大きく動いて道広を内側から気持ちよくしてあげる。
もう何回もクラスメイトとやって経験を積んだだけに自身はある。
みんなは正直だからね、ダメなものはダメとはっきり言ってくれる。
だからどうすれば気持ちいいのかがよく分かった。おかげで上手くなっちゃったよ。
道広も最初は処女喪失で泣き出しちゃったけど、今は大丈夫みたい。
押し寄せてくる波を僕と清晴の指導に従い素直に受け止めて、いい声出してる。
「いやぁ、女の子同士でプレイしているようでそそりますなぁ」
「……変なこといわないでよ」
「そりゃ失礼しました。けどさ、見てるだけはちょっとね。だから、ちゅっ」
僕にキスしてきた。だから余計なことしないでよ。
「あっ、あっ、あっ……」
道広の反応が変わる。もう少しかな? それにあわせて……
「はっ、あっ、ふあぁぁぁっっっっ……」
イッた。それを感じ取って、僕は解き放った。


何回ものプレイを終えて、道広は満足そうだった。
「んふふっ、私もぉ、処女あげちゃった♪」
僕と向き合って寝ている道広の表情は実に晴れやかだった。
一人称が僕から私に変わってるあたり、道広の中で何かがはじけたかもしれない。
「うんうん、うちの子が大人になってお母さん嬉しいよぉ」
清晴はいつの間にか道広の母親になったのか。
しかし三人で道広を真ん中に川の字で寝ている光景は、確かに夫婦と娘に見えなくもないか。
いや、僕はいまだ女装しているからんなわけないか。
「それで、道弘ちゃんは男性恐怖症は大丈夫になったかな?」
「うーん、わかんない。けど、清彦は大好きっ♪」
またしても僕は何か大きなものを変えてしまったようだ。
「それでね、あのね」
「ん?」
「私、まだ清彦におっぱい飲んでもらってないの」
ぺろ、とたくし上げてあらわになる道広の可愛いおっぱい。おいしそうです。
「ねえ、飲んで」
「……いただきます」

「そういえば俺は1回もやってねえな」
「ごめん清晴。今日はもう限界だから」



35日目、朝

いつもの食堂。しかし、今日はちょっと様子が違っていた。
その異変に気づき、ざわつく食堂。
そして、その対象は僕だ。それと、道広。
「はい清彦ちゃん。おっぱいどうぞ」
母親が子供に、というよりもお姉ちゃんが妹を世話するセリフに近い。
ここ最近定番と化していた授乳プレイ。しかし、今日は違った。
「き、清彦。お前……」
「おかしくなったのか、目覚めてしまったのか」
いえ、どっちでもないです。必死に否定したかったけど今口はふさがっています。
問題なのは今現在の僕の格好。みんなと同じ、女子制服を着せられてるんです。
下着もです。ブラ(Bカップパッド付)とショーツもです。
「ふっ、清彦は今日1日俺と道広の姉妹になってもらうんだよ」

どよどよどよ

そういう反応になるよね。
何でこうなったのかというと昨日僕がずっと道広の相手して清晴ができなかったことが発端。
清晴が不満を言って、許す条件がこれってわけ。
「妹達よぉ~。可愛がってあげるからなぁ~」
乳を飲みながら思った。それは絶対別の意味だよね。

授業中
「む、清彦はどこに行った。おお、そこか。興味深い格好をしているな」
あまりいじらないでよ、先生。



35日目 昼休み

「お姉ちゃん、あーん」
「……あーん」
道広から差し出されたお弁当のおかず複雑な心境でを口にする。
「はっはっは、妹達は仲がいいなぁ」
「誰が妹だっ」
この二人の設定では清晴が長女で僕が次女で道広が三女らしい。
だから道広は今現在僕のことをお姉ちゃんと呼ぶ。
つまりのところ、今現在も僕は女装しており、仲良し三姉妹設定が継続されているということだ。
これが今日一日限りであるのがせめてもの救いか。
ちなみに僕達は現在保健室で食事中。
基本的にお昼はどこで食べてもいいのだが、清晴からここなら他の邪魔が入らないとの意見があったからだ。
それは三人で、三姉妹の設定を継続して楽しく食事を、ということだろう。
多分そう思う、そうなんじゃないかな? そうであってほしいです。


「やっぱりこうなるんだね」
嫌な予感はしていたんだ。三人だけで食事、場所は保健室。保健室って、定番じゃないか。
そのベッドの上、僕は手をベッドに縛られ動けない。
「ふふっ、清彦ちゃんの可愛い姿見てたら我慢できなくてね」
「計画的だったくせに」
こうもあっさり僕が縛られたのには理由がある。
さっき食べさせてくれた弁当、それにしびれ薬が入っていたのだ。
まさかそんな物騒なもの持ち出してくるとは思わなかったよ。
効果は一瞬だったけど、僕を縛るには十分な時間だったというわけ。
「強がってるけどここはしっかり期待しているみたいだね」
「薬のせいだっ」
媚薬効果もあるらしい。僕自身の意思には逆らってスカートの中のムスコは起立してます。
恥ずかしい。それとなんだか興奮しちゃって落ちつかないんですけど。
「大体こんな危ない薬をどっから……って、聞く必要もないか」
大体予想できてるし、他になさそうだし。
「清彦の予想通り、担任から貰ったんだよ」
教育者として問題ありすぎます。
「むう、お姉ちゃん達だけで、ずるいっ」
妹(道広)がうらやましがってます。
「大丈夫。みんなで気持ちよくなろうよ」
結局こうなるみたいです。


「ねえ、もうとっくに午後の授業始まってるでしょ?」
6回ぐらいやったところで我に返った。
僕はそれほどでもないけど二人の衣服は結構乱れてます。
むしろ逆に「お前は脱がないほうがいい」と清晴に止められたのだが。
「そりゃあ保健室だから体調が悪いって言っただけだぜ」
うわぁ、できの悪いいいわけだぁ。
「いい担任だよなぁ。ちゃんと察してくれたんだから」
ちっともよくないですよ。
「けどさ、他の人たちもなんとなく分かってんじゃないの?」
道広の指摘は正しい。絶対に他のやつら「やってるな」って思ってるよ。
恥ずかしい。
「で、清彦。もう終わりなのか?」
「どうせサボっちゃったんだし、もうちょっとやろうよ」
保健室のベッドの上、はた目には女の子3人が寝ている。
そのうちの一人は、今の言葉でスカートの中の突起を大きくしてしまっていた。



35日目 夜

「こういうプレイがあったのを気がつかなかったぜ」
「いやぁ、悪くないですなぁ」
こっちはちっともよくない。
今日の朝、女装してみんなの前に姿を現したばかりにこんな目に。
「どこからどう見ても女の子ですねぇ」
「おうっ、鼻血が」
相当いいらしい。僕の女装。
僕を取り囲むクラスメイト女子3人。その中にいる僕の女装はエスカレートしている。
かつらをかぶり、化粧をして、着ているものはベビードールとエッチなショーツ。
みんなも同じ格好をしている。その姿はよく見ていたけど、まさか自分がこれを着せられるとは。
「うふふ、これからまるで女の子に犯されるような気分に」
「いや、逆にカワイイ男の娘を犯すって構図ですよ」
僕をそっちのけでめっちゃ盛り上がっている。あきれるしかないよ。
とりあえずちゃんと宣言しておこう。金輪際女装なんてするものか。



36日目

「私は生徒たちのことをより思い、最適な環境づくりに日々励んでいる」
「格好いいこといってそうですけど、今の僕達の状況考えたら乱交パーティ主催するってことじゃないですか?」
どや顔の担任に思わず指摘した。その通りだと思ったし。
今現在僕達は海に来ている。
青い海、白い砂浜、降り注ぐ太陽の光、紛れもなく海だ。
「この周囲一体は一切の立ち入りを禁止している。つまり完全なプライベートビーチということだ」
しっかりしていることで。
「やはり水着イベントは重要だからな」
僕にはその重要性がわかりません。
「とにかく普段閉鎖的な環境にいる君たちにとって開放的な場所はリフレッシュにすばらしいと思わんか」
たしかに、あの山の中の過ごしやすい避暑地のような環境はいいのだが、ずっとあそこに入るのは確かに気疲れする。
そういう意味では見渡す限りの海と空が広がっているこの浜辺は気持ちの切り替えにちょうどいい。
「そう、だからこそ今は開放的になるときだ」
「ほう、開放的ですか」
「そうだとも、開放的に、だ」
「それがその格好の理由ですか」
担任が着ている水着、さっきからずっと気になっていた。
ただの水着じゃない、Vな水着だ。スリングショットと呼ばれている代物。
「諸君、解放的になれっ!」
変質者の間違いじゃないですよね。


「清彦ぉーっ♪」
「うわっ、ゆ、雄一?」
不意をつくようにいきなり抱きついてきたのは雄一だった。
「ねぇ、清彦。私の水着、どお?」
「……水着?」
それは水着と呼べる代物ではなかった。
ピンクのハート、それが乳と下の箇所に張ってあるだけ。ニップレスですか。
「えっと、悪くないと思うよ」
そういうのが精一杯だった。
「雄一ぃ、清彦はお前だけのものじゃねーんだから独占するなよ」
もの、って単語が引っかかったがそれよりも皆さんの格好を見て突っこみはできなかった。
「……開放的ですね」
思い思いの仕方で開放的な姿になっています。
トップレスは当たり前、フルヌードだって遠慮しない。
スケスケの水着だったり、紐同然の超マイクロビキニだったり、パレオしかつけていなかったり。
「はぁ、先生の言うとおり開放的になるって、いいっ♪」
変質者の理屈に聞こえたのは気のせいかな。
「で、きよひこ。まさかここまでして何もしないってこたぁねーよな」
「そうそう、反応しないわけないでしょ」
「俺達、開放的になって気分いいんだよ」
まあお約束ですね。大体予想はしていたけどさ。
根本的に今の僕達の目的がエッチすることなんだし。担任もそのためにその場をセッティングしたわけで。
「じゃあ、やりますか」
ばさっ、と着ていたパーカーを脱ぎ捨て、僕は水着姿になった。
「きゃんっ、清彦カッコいいっ♪」
なんだかよくわからないお褒めの言葉だ。
「ふっ、どうやらエンジンキーを回したようだね清彦君」
ずい、と現れた担任に嫌な予感しか出てこない。
「ではプレゼントだ。とくと飲め」
「んぐっ!?」

ごっくんごっくんごっくんごっくんごっくん

「ぶはっ、なに飲ませたんですかっ!」
「以前飲ませたことのあるありとあらゆる精力作用を混めたスペシャルドリンクの改良型だ」
ぐっ、か、体が……
「前回は君が鼻血ブーしてしまったが、今回は大丈夫だろう」
ええ、やたらとたぎってきましたよ。これは、非常に危険。
「では諸君、心してかかりたまえ。狼の活動開始だぞ」
誰が狼に仕立て上げたんだか。


「あん、はんっ、はにゃあんっ!!」
「ぜえ、ぜえ、ぜえっ……」
これで28人目。ドリンクの効果は絶大であっという間にクラスメイトを足腰立たなくしてしまう。
周囲を見れば大量に中出しされた精液をこぼしながらぐったりしているクラスメイト達が倒れている。
だというのに僕はいまだギンギンで、まだまだいけそうな気がする。
「実はドリンクには媚薬とフェロモン分泌効果が配合されていて清彦の体臭や分泌液によってメロメロになってしまうのだよ」
嫌な効果が付与されていた。
「それでかぁ、清彦いい匂いがすると思ってたんだよねぇ」
次の挑戦者が早くも俺に抱きつく。僕の体にすりよって、愛しそうにして。
おっぱいこすり付けてます。ふにふにして、テンション上がりますね。
「ったく、お前とんでもない化け物になっちまったな」
バケモノっていやな表現しないでよ、忠明。
「でもさぁ、おかげで私達テンションマックスだしぃ」
一方で俊介はすっかり酔っている。
「そうだな、調子いいのは確かだな」
「あんっ、忠明ぃ♪」
このレズコンビは。
二人は現在、僕の目の前で乳繰り合っている。
着用しているのは他の人と比べたらごく普通のビキニ。エロさは薄め。
しかし、そのために水着の中に手を突っこんで乳揉んだり手マンしているから余計にエロい。
「素敵だよ、俊介」
「忠明ぃ」
ったくこの二人は。
そういいつつも僕はしっかり手の中のクラスメイトをイかせていた。
これで29人目。


「……限界です」
ドーピングは切れるときが来る。そして切れたときはその余波が大きい。
体中全てを出し切った感が、もう体は一切動かない。
「おいこら清彦。こっちは待っていたのになんだよそれ」
そんな文句を言われても、無理なものは無理ですよ忠明さん。
てか、待っていたって言うけど二人でレズってたからいいんじゃないの?
「はっはっは、実にハッスルしたな清彦」
そしてこうなった現況、担任の言葉にいらっとします。
「しかしまあ、担任としてはこれは後が大変だな」
あたりを見回せば僕の手によって陥ちたクラスメイト達がいまだ倒れて動かない。
計34人か。全員はできなかったのだが、ここまでやればもういいでしょ?
「うむ、まだ何人かが達成してないが、搾り出せばできるか?」
殺す気か?



37日目

ここ最近自分の感覚がおかしくなっていると思う。
原因ははっきり分かっている。この環境のせいだ。
全員を妊娠させるために毎日のように繰り返される性行為。
ためらいはあったはずなのに、いつの間にか日課として、日常として受け入れてしまっている。
駄目人間の始まりか、とも思ったけど、少なくとも今はそれをしなければならない。
そうしてクラスメイト達を妊娠させないといけないという残酷な現実を突きつけられている。
とにくかだ、何が言いたいかというと……

「せめて教室でそれはやめてくれる?」
自分の席に座っている僕に、いきなり始まったパイズリです。
「ん~? いいじゃん気持ちいいでしょ?」
いやそうかもしれないけど。
いきなり始まった痴態にクラスの視線が集まる。つまり、はずかしい。
だけどちょっと前だったら行為自体やめろといっていたはず。
だけど、今は教室ではやめてといっている。つまり、他の場所だったらOKということ?
まずい、この教室は人をおかしくしてしまう。
「うおうっ!?」
射精しながら、そう思いました。



38日目

違和感を感じた。
なんだかみんな落ち着かないように見えた。こうして自分の席についてみんなの様子を観察していると、どこか落ち着かないというか、大人しいというか。
「何かやった? 清晴」
「俺に聞いてくるってことは、俺が企画したと気がついたか」
いや、そこまでは。単に僕の近くに立って聞いてほしそうにしていたから。
「というよりも何かしたってことか」
「そう、その通り!」
この前のくじ引きのことといい、何かとくだらないことを考えているようだ。
で、今日はなんなのさ。
「今日は、ノーパンデーなのだよっ!!」
「…………………………はい?」
「より清彦が積極的になるため、思い立ったらすぐにでも実行できるため、今日はみんくなノーパンで過ごす日にしたのだぁぁぁぁっっ!」
自らのスカートをばさっとめくり上げて僕に見せ付ける。

ノーパンだ

「アホかあぁぁぁぁぁぁっっっっ!!」
「ふっ、この見えるか見えないかのスリリングな気分を味わえるのが、いい」
アホだ。どうしようもないアホだ。
「それをみんな素直に受け入れてるっての?」
一人酔っている清晴は放っておいて周りにいたクラスメイトに聞いてみる。
「ま、まあな。これはこれで面白そうだと思って」
「開放的な気分になって、結構いいかも」
「ぼ、僕はちょっと恥ずかしいから、絆創膏を……」
どうしてこんなことやっちゃうのかなぁ。
「それだけみんな清彦のことを思っているのだよ」
「ん?」
「俺達を襲いたくて襲いたくて仕方のない清彦のために、いつでもオープンにしているのだよ」
誰が襲いたくて仕方ないんだ。
というよりも僕はみんなにそんな目で見られていたのか。それはかなりショック。
「さて清彦君。俺達クラスメイトなそういう具合できよひこのことを思っているんだよ」
「ん?」
「この愛を、受け止めようという気持ちにはならないか?」
「……………………………」


「あんっ、あんっ、はぁんっ………」
僕の膝の上に座っている、ように見えてしっかりと僕のペニスを下半身でくわえ込んでいる清晴。
背面座位の体制で腰を動かし、ドッキングを楽しんでいる。
上で暴れる清晴を僕が支える感じ。うん、おしりが柔らかい。
それにしても昨日はパイズリで今日は本番か。
教室で、みんなの見ている前で普通にやってしまうなんて、僕は……どこまで堕ちていくんだろう。
「何をしている。授業を始めるぞ」
げ、先生が来ちゃった。
「せんせぇいっ、後ちょっとで終わるからぁ、待っててぇっ」
「うむ、ならば待ってやろう」
うおぉいっ、どうしてそんなあっさりOKしちゃうのさ。
「あんっ♪」
一気に締め上げられる。それに我慢できなくなって、僕は一気に噴出した。
教室で、クラスメイトだけでなく先生も見ている前で、やってしまったなんて……
「終わったか。じゃあ授業始めるぞ」
その対応もまた、僕のハートに傷をつけます。

「ああ、中出しされたらノーパンはつらいな」
ティッシュでも突っこんどいてください。



39日目

「清彦、俺達はひとつのことを皆で協議して決定した」
「それはつまり僕の知らないところで勝手に決めたってことだよね。で、何?」
朝食の席で数名が代表しているのだろう。僕の前に立つ。
「それはつまり、清彦のお相手は原則お一人様というルールだ!」
「………………………………どゆこと?」
仁王立ちして言い放ったその声を不思議な表情で返してやった。
「我々は今でも中身は男だ。しかし、体は女でセックスの感じ方は女だ」
「そう、表面は男でも内面の奥底では女として感じている」
「その内面で感じる女の部分が、集団では満足できないんだ」
「女ってのは独占欲が強いみたいだ。だから、集団でやるよりも1対1でするほうが俄然いい」
「そこで、だ!」
だんっ、と机が叩かれる。手痛くない?
「9時から18時まで1時間半ごとに区切り、その間は優先権を持ったやつだけができるようにした」
「それ以外の夜を除いての時間はオフタイムな」
「夜は一人で独占朝まで、ってわけ」
「もち清彦が希望すればハーレムプレイもオッケーですよ」
なるほど、つまり集中するか分散するかの違いで僕の負担は変わらないのね。
どっちかというと負担増な気もするけど。



39日目 日中

「ねえ清彦ぉ、えっちしよ♪」
「僕は今食事中ですけど」
午前の授業が終わり、教室ででのんびりお弁当にしていたらこれだ。
どうやら朝に話されたルールが施行されたようだ。つまりこの時間独占して僕とエッチができる。
裏を返せば他の時間には僕とはできないということか。あせりもあるかもしれない。
いずれにしても今の僕にとっては邪魔だ。何せ食事中。
「大丈夫、邪魔しないから」
「十分邪魔でしょ、ってちょっと!」
ずりっと自身のパンツを下ろして僕の前に現れたプリティなおしり。
ごそごそと机の下にもぐりこみ、 同時に僕のズボンを下ろして近づけていく。
「ほらほらぁ、お弁当食べたままでも固くしてくれよぉ」
柔らかいおしりを押し付け、ぐりぐりと。尻ズリってやつなのだろうか。
ぷにぷにとした感触が心地よい。お弁当どころではない。
こんなことされたら反応しないほうが難しいわけで。
「んふふっ、いっただきまぁすっ♪」
あっという間に挿入されてしまった。
「うっっ……!」
この頃になるとみんな回数を重ねてか、だんだんと上手くなっていく。
絶妙に下半身で加え上げた僕の分身を締め上げ、快感を与えていく。
この光景をクラスメイト達は固唾を呑んで見守っている、というより羨ましがってる?
頼むから、誰か止めてほしい。
「んうぅぅっ………!!」
そしてあっというまに僕は果ててしまう。
「んふふっ、ごっそさん」
満足したのか、僕の元からあっという間に去っていく。
ああ、お昼の時間も僕には与えられないのか。



39日目 夜

困ったことにここには僕達の子作りを盛り上げるために、ありとあらゆる道具が備わっている。
この前の謎のくじ引きイベントの各種衣装がその一部だ。
そしてクラスメイトの中でも久則はそれらの小道具を使うのが特に好きだった。
「はあ、はあっ……どお、カワイイ?」
白の猫耳カチューシャに同色のビキニ、肉球グローブにしっぽ付とあっては魅力的だ。
「うん、かわいいと思う。思うけど……」
どーしても気になる。
太ももにつけられた四角いピンクの機械。そこから延びたコードがパンツの中に入って、その中の丸い物体に繋がっている。
もうお分かりですね、その丸い物体は先ほどから振動しております。

びびびびびびびびびびびびびびびびびびびびび

「あ、あ、あぁっ……」
気持ちよさそうですねぇ久則さん。
ついでに言うとしっぽの位置もおしりの下あたりから伸びてる。
もうお分かりですね。そのしっぽ、アナルビーズというやつでして今まさに刺さっているんですよ。
「ああもうっ、清彦ったらえっちなんだからぁ」
何故そうなる。こんなこと僕はしていないぞ。自分でやったんじゃないか。
まあいい。この出来上がっちゃった久則を徹底的に料理してあげましょう。

……一体自分は何を言っているんだ。



40日目 日中

9時から18時まで1時間半後とに分割、ですか。
当然授業時間中にかぶってるってことだよね、その1時間半ってのが。
時間が限られている、ってのは分かるけどさぁ。
「授業中はやめてよ」
何かあるんじゃないかと思っていたら、これだ。
教壇には担任が黒板にあれやこれや書いて授業を進めているというのに、こいつは僕にまたがり猛アピール。
邪魔で黒板が見えない、集中できない。
それに先生もご立腹でしょ。
「まあ、優先すべくは子作りだからな。かまわんぞ」
うぉいっ!?
「だってさ清彦」
「ちょっと待て、みんな見てるぐおうっ!?」
柔らかな女の子の感触。うにうにと押し付けられては反応するのも仕方ない。
「あぁ~んっ、こうして抱き抱きしているだけでも燃えちゃうぅ~っ」
「す、吸い取られるうぅぅ~っ………」

「優先してもいいとは言ったが、テストの点数下がったらただじゃおかんぞ」
ひどすぎます。



40日目 夜

雄一がスイーツを作ってくれるというので尋ねてみた。
「はいお待たせ、おっぱいプリンアラモード♪」
僕がバカでした。
「雄一、これはちょっと……」
ご丁寧にメイド服なんて着て、おっぱいあらわにしてその上にプリンやら生クリームやらフルーツやらのせてます。
落ちないように手ブラで支えているのがポイント。
これを食べろと?
「だってぇ、最近清彦つめたいんだもん」
冷たいとはどういうことなんだろうか。
僕としては普通に日常を過ごしているだけなのだが。
まあ、みんなを妊娠させるため毎日のように誰かのお相手しているのはおいといて。
うーん、雄一は乙女心が開花しちゃったからなぁ。
ひょっとしてこれは、嫉妬?
「だからさ、清彦。はやく た・べ・て ♪」
「…………いただきます」

このあと滅茶苦茶セックスした。



41日目 日中

「うわさは聞いたぞ、清彦」
「何のうわさだよ」
「お前がよりいっそう節操なしになって、いろんな場所を問わずやりまくっているということを!」
「んなわけあるかっ、みんなが勝手にするんだよっ!」
それもこれもあんなヘンテコなルール作られたせいだっての。
大体クラスメイトとしていつも生活しているんだからうわさも何もないはずだけど。
「で、それとこれとがどう関係するの?」
現在地、男子トイレ。
「ふっ、決まってるだろ。今ここにいる俺は便器だ! さあ思いっきりぶちまけてくれえぇぇっ!!」
目の前にいるクラスメイト、裸になって綺麗に男子用小便器にはまっているんですけど……便器って、なんだよ。
「さあ清彦、遠慮なく俺にぶちまけうわなにするやめ」

すっぽんすっぽんすっぽん

「うーん、詰まっているものはやっぱりこれでしょ。ていうか意外とフィットするなぁ」
「ちょっ、すっぽんはやめっ……意外とおっぱいが、フィットして、いやなにこれ吸われちゃうぅぅっっっ」

今日もまた、くだらない事をしてしまった。



41日目 夜

かぽ~ん。

こんな音がする場所は決まっている。が、何故こんな音がすると決まっているのだろうか。
そんなことはどうでもいい。
それよりも、だ。僕にとって重大なのは今現在、ここで何がされているかということ。
「はぁ~っ、やっぱ風呂の中が一番楽でいいなぁ」
明彦のその言葉は切実だった。なにせクラスの中で一番のハイスペック乳の持ち主。
迫力のあるサイズなだけに重量もそれなりだろう。どのぐらい重いんだろ。
そのせいで肩こりに悩まされるようだが、風呂に入れば浮力で楽になるとか。
だからこそ。
「お風呂の中でやるのが一番いいと?」
湯船につかり、僕を受け止める明彦。ぷるんぷるん揺れてます。
「そういうことですよ」
むぎゅ~と抱き寄せてくる。柔らかいクッションが心地いい。
「ところでさ、夜に当たった人は1時間半じゃなくてオールナイトなんだよね?」
「おう、そうさ。だからお前は一晩中俺のもの」
「一晩中ここでやるつもり?」
ここ、つまりお風呂の中で。
「……………………………………」
「……………………………………」
のぼせるよね?
「じゃあお持ち帰りで」
僕は完全にみんなのレンタル品になったようだ。



42日目 朝

「は~い、清彦ちゃんミルクのお時間ですよぉ」
朝食の席でいきなりこれだ。おっぱいを出して吸わせようとしている。
僕を赤ん坊扱いしないでほしい。
「ってちょっと待て」
「ん?」
「その、ミルクが出るの?」
「もちろんだとも。だから飲めって言ってるんだよ」
ぷにゅ、とつまんでやると、ぴゅっ、と出てきた。顔にかけるな。
「あのさ、先生は母乳が出る効果はせいぜい2週間って言ってたよ。もう過ぎてるはずだけど」
「……………………………………」
「……………………………………」

「ふっ、気がついたようだな清彦君」
「もったいぶってないでさっさと教えていただきましょうか先生」
妙に悪人風味聞かせるなぁこの先生は。なにを格好つけているんだか。
「理由は簡単、好評につき期間延長っ!!」
「もったいぶっておいて言った言葉はそれだけかっ!!」
つまりのところ、またしばらく朝はミルクっ腹になるってことだ。



42日目 日中

1人目(9:00~10:30)
教室で授業中に背面座位で搾り取られる
2人目(10:30~12:00)
トイレに拉致られ、バックで
3人目(12:00~13:30)
食事中に母乳を飲ませられながら
4人目(13:30~15:00)
水泳授業中に水中プレイ
5人目(15:00~16:30)
体育倉庫に拉致されてしっぽり
6人目(16:30~18:00)
校舎屋上で夕日を浴びながら屋外プレイ

今日もいい感じに搾り取られてしまった。



42日目 夜

「パトラッシュ もう疲れたよ 眠いんだ」
「ざけんなあぁぁぁぁっっっっ!! こちとら折角夜のお勤め引き当てたんだぞくぉら!」
お怒りのようですけどね、敏明さん。僕の体力気力精力は限界なのですよ。
昼間に計6人、それも一人当たり1時間半。
一回やって終わり、って人もいるけどさ、ほとんどの人はフルに使ってんだよね。
それだけ徹底的にされちゃ、夜に残っているものはないの。すっからかんなのです。
「だから僕はもう寝る」
というわけでベッドにぐったりと。よーし、死んだように眠ろう。
「ゆ゛る゛さ゛ん゛っ」
「はうわぁっ!? 吸っても無理ですって限界ですって」
「折角待っていたんだぞ。何もしないで終わらせられるかっ!」
「いやそんなこといっても……あれ、敏明?」
「何だよ」
「『待っていた』って言ったよね? ふふっ、敏明も何だかんだいって好きなんじゃん」
「うっっ……」
「ひょっとしてツンデレ?」
「……搾り取ってやる」
「だあぁぁぁぁぁっっっ、死ぬ死ぬ死ぬうぅぅぅぅっっっ!!」

お知らせ
1時間半個別制は中止されました



43日目 夜

その扉には「楠田健次郎」の字が書かれていた。そう、担任の部屋だ。
今日、担任に呼び出された。しかしそれは職員室ではなく、この寮にある担任の部屋。
つまりのところ、寝泊りしている部屋だ。
あれやこれやの理由で担任に職員室に呼び出されることは多々あった。
だけど、この部屋に呼び出されたのは今回が初めて。
しかも、その時間は夜を指定された。
もう嫌な予感しかしない。
正直入りたくはない。だからこうして扉の前で後一歩を踏み出せずにいた。
かれこれ何分経過しただろう。ノックするのもためらわれる。
このままバックれちゃう? いやいや、そうは行かない。
それは嫌なことを先延ばしにすることであって、問題の解決にはならない。
このまま回れ右したところで翌日に持ち越しになるか、もしくは強引な手段に変わるだけだろう。
決意した。
扉をノックする。すぐに「入りたまえ」と中から声がする。
「失礼します」
静かに扉を開け、それでいて堂々と部屋に入る。
「遅かったではないか。一体扉の前に何分立っていたんだね」
バレてた。一瞬気まずい空気が流れる。
しかしそれも一瞬で終わる。何故なら……
「私も気合を入れていたのに、待たせる男はよくないぞ」
担任はシースルーなネグリジェでしたので。
「嫌な予感が的中したあぁぁぁぁぁっっっっ!!」
「さわぐな。いまさらこのくらいのことで」
「このぐらいって言われてもさすがに担任って信彦!?」
担任がこんなこと、と言おうとしたところで部屋の中にもう一人、信彦がいたことに驚く。
なんでここに? それと担任と似たような格好で。ベビードールで。
スケスケですね。
「み、見るなっ」
恥らって胸隠すぐらいなら着なきゃいいのに。
その前にそうやって恥ずかしがって隠すあたり、女の子っぽいね、と思ったけど言うのはやめておいた。
ふと気がつけば部屋に入ったところで硬直している僕に担任が歩み寄ってくる。
それに合わせて胸がぷるんぷるん揺れてます。目のやり場に困る。
「とりあえず坐りたまえ。そこで立ったままではこちらも気を使う」
素直に用意された椅子に腰掛ける。気をつかうって言われてもなぁ。
となりには同じくテーブルの前に用意された椅子に腰掛けている信彦。複雑な表情のしたにはどんな思いがあるのか。
そうこうしているうちに僕の前に用意されたカップにお茶が注がれた。
僕と同じく信彦にも、担任も自分の分をそそいでいく。
「君を呼んだのは他でもない」
同じ子いすに腰掛け、足を組んだ姿勢でお茶を一口飲む担任。それを見た僕も信彦も一口頂いた。
「ひとつ清彦君に打ち明けておかねばと思ってね」
打ち明けるって、何を?
「実はだな、そこにいる信彦は私の息子なのだよ」
ぶうぅぅぅぅぅっっっっ!!
「何をする、折角私が入れたお茶を噴出すとは」
「けほっ、けほっ、すいません……ってか、それ本当ですかっ!」
「そんなことに嘘を言ってどうする」
信彦が、先生の?
「ああ、腹立つけどな。たしかに親父だよ」
認めちゃった。信彦が認めちゃった。
まあ、今のこの美女な姿を見て父親って思う人はいないけどさ。
ただ、その親子の中は結構悪いようだ。
父親(?)の方はよくわからないけど、息子(?)の信彦は拒絶姿勢がはっきり。
いつも強気な正確だけど、僕といるときはここまで不機嫌になることはなかったような。
この担任である父親とこうして近くにいるだけでも苛立っている様子。
親子の確執、なのか?
「まあ、信彦が私を拒絶する理由は分かっているよ」
子供のことはよく分かっています、って顔で担任は答えているけど。
「君にもうひとつ明かしておこう」
「何をです?」
「私はかつて君と同じく、TSハーレム法で男役だったのさ」


私の頃はその法律が導入された初期の頃でね、荒いところが多々あったのだよ。
男子役に選抜される生徒は今は徹底した調査が行われて選出されるが、当時は公平性をということでくじ引きだったのだよ。
で、私がそのくじを引き当てたということさ。
大喜びしたよ、なにせ女の子達を好きなだけ相手できるのだから。
クラスメイトの元男子ってことも忘れて、ね。
ノリノリなやつもいたが、抵抗するものもいた。そんな女子を私は無理矢理侵すようなこともしたかな。
まさに私はそのクラスで帝王として君臨した気分だった。
もっともそれは一時のこと、全員が妊娠してしまえばそこで終わりだがね。
その中の一人が、信彦の母親だよ。
彼女のことは覚えている。無理矢理犯した一人だ。
恨んだろうね。クラスメイトと、昨日まで仲良く学びあっていたクラスメイトから犯されたのだから。
その後何度も彼女達には会っている。信彦の母親も含めて、ね。
恨み言をいわれるのはあるさ。当然のことだ。
今になって後悔しているよ、私は。強引なことしなければ、悪かった、って。
そんなこと彼女達に言ったところで通用しないのは分かっている。
どんな思いでその子供を育てたのか、全ては分からない。
はっきりしているのは信彦の場合、育児放棄だってこと。
それはもう、完全に私のせいであることは間違いないのだよ。


しんみりとした空気。僕はいたたまれなく目の前のお茶をすする。
これは果たして担任の懺悔なのか。信彦への謝罪なのか。
育児放棄されて、信彦がどのように育ったのかは僕は知る由もないことだ。
だけど荒れてしまうのは目に見えている。そしてその原因は目の前に。
信彦がどこまでこの父親のことを知っていたかは知らない。
けど、自分が育児放棄された原因がこのTSハーレム法にあることは知っていただろう。
となれば自分も同じようになってしまうのではないか、犯されるのではないか、そう思っても不思議ではない。
信彦がここから脱走しようとした理由、なんとなく分かった。
ちら、と信彦の様子を伺う。
「それで、俺が許すと思っているのか?」
一度ついた傷はそう簡単にはいえない。恨みもまた同じ。
信彦の放った言葉は、担任に刺さっただろうか。
「私だって、それで許してくれると思ってはいないよ。
彼女だけではない、みんなが、何かしら傷ついた。
クラスメイトという絆は失われたんだ。私自身が、それを壊した。
特に信彦、君には深い傷を負わせた。だから、私なりの贖罪をさせてもらおうと思う」
それって? 尋ねようとしたとき、異変は起こった。
僕の体がおかしい、熱い、何か込みあがってくる。
僕だけじゃない。信彦もまた様子がおかしい。いや、担任までもが。
「てめえっ、一服盛りやがったな!」
お茶かっ!!
「その通り、先ほど飲んでもらったお茶には媚薬を入れといてね」
結局こういうパターンかっ! よくよく僕って薬盛られるなぁ。
ってちょっと待て。担任までもが同じ症状を表しているということは一緒に飲んだってことか。
一緒になって飲んだってどういうことさ。
「薬でも使って気分をハイにしないとのらないだろ?」
何がですかっ。
「信彦にはこれを使ってもらおう」
何か渡しました。ってなんですかこれっ!
黒の紐同然なぱんつに男のアレがくっついている、ペニパンってやつですかっ!!
「な、なんのつもりだっ」
媚薬の効果はかなり回っている。僕も信彦も担任もみんなして息が荒い。
「私をそいつで犯してもらおうと思ってね」
「は?」
「言ったろ? 私は君の母を散々犯した。だから同じ目にあわせてやりたい、そんな気持ちはあるのではないか?」
「何だと?」
「そいつで私を犯したまえ。私にはそれを受けるほどの罪がある。母親の復讐を果たせ」
「ふ、復讐って……」
「さあやりたまえ。薬が効いてきて、我慢できないだろ?」


ベッドの上は、荒れた。
媚薬は結構効いた。そのせいで僕も信彦も、担任も我を忘れて荒れまくった。
信彦はペニスバンドを装着し、自身に存在していたものを思い出したかのようにして。
そのときの目は淫乱な女なのか、獣の目なのか、復讐者の目なのか、それとも悲しみの目なのか。
僕も同じく、流れに身を任せて担任を犯してしまった。
何故かやたらと調子がよかった。いくらでも犯し続けることができるような。
前から後ろから、同時に攻め続けた。
担任はそれを抵抗することもなく受け入れ、何度も何度も犯される。
その間、担任は僕の知らない人の名前を叫んでいた。
もしかしたら信彦の母親かもしれない。それとも、他のかつてのクラスメイトなのか。
担任は泣いていた。涙を流して、悲しそうな顔で。
犯されることの辛さか、否、思い出して悲しんでいるのか。
何度も何度も絶頂を迎え、その度にどんどんぐしゃぐしゃになっていく。
ときおり、ごめんって言葉が聞こえた。
そんなことを一晩中続けた。
こんな後味の悪いのは、初めてだった。



44日目 朝

ようやく媚薬が抜けて、疲れきって一眠りして、日がさして朝になった事に気がついた頃。
担任を間にして僕と信彦が横になって。
「信彦、本当に辛い思いをさせて悪かった」
最初の一言はそれだった。
それをいった担任の顔には涙の跡が残ってて、悲しげだった。
「もう、いいよ」
信彦がそれに答える。
親子としての会話はそれで終わった。
お互いにそれ以上何も言うことができず、僕も何もいえなかった。
でも、少し距離は縮まったと思う。
お互いに何も言わないけど、そっと抱き合った。
抱き寄せる担任にして、信彦は抵抗しない。
僕は蚊帳の外だ。何もできない。
だから僕はそっとベッドから抜け出して、服を着て、部屋を出て行った。



44日目 日中

授業に出た担任はいつもと変わらなかった。
強気の口調で、みんなの前で教壇に立って授業を続けている。
あの時見せた担任の弱さの一面はまったく感じず、だ。
生徒たちの前ではそんなところ見せまいとしているのだろうか。教員として立派だな。
だけど僕はそうはいかない。
ポーカーフェイスというのが非常に苦手なんだとこのとき気がついた。
授業に集中できない。ぼーってしてしまう。
そんな僕の様子に心配してなのかあれやこれやクラスメイトがアプローチかけてくる。
目の前でストリップだとか、胸当ててきたりだとか、オナニーまでしたりとか。
けど当の僕は無反応。自然とみんな今日はやめておこうという流れになる。
どうしたものか、みんな心配しているけど一番僕がそれを考えている。
このやり場のない気持ち、どうすればいいのか。

そういえば信彦はいなかった。サボったのだろうか。



44日目 夜

信彦が僕の部屋にやってきたのはそんな日の夜だった。
一体授業サボって何していたのかといったら「体調が悪かった」の一言。
あ、僕もそういって授業サボればよかったよ、と今になって後悔。
当然体調が悪いというのは仮病だろう。何故なら僕の手を強くつかんで引っ張り出せるぐらい元気だし。
ろくに抵抗もできず、というよりも抵抗することができそうにない雰囲気。
信彦に引っ張られるままつれられたのは、担任の部屋?
ノックもせずに信彦はその部屋に突入。
突然の来訪者、というよりも侵入者に担任も驚きを隠せない。
「ノックもせずにはいってくるとは、一体何の用件かな?」
それでも2秒後には普段の強気姿勢に戻った。机に向かって、多分仕事の整理をしていたのだろう。
下着にYシャツ(裸Yシャツに見えた)の姿にはとりあえずツッコまないでおこう。
その姿勢から顔だけこっちに向けて、怒っているようにも見えるし、あきれているようにも見えて。
対面する信彦、しばしの時間、意を決したように信彦は言い放った。
「セックスのやり直しだ!」
「………………………………………は?」
僕は理解できなかった。

「いいかっ、てめえだけが納得してんじゃねえよ。
復讐? ふざけんなってんだ。あんなことで俺が復讐になったと思ってんのか?
ベッドの上でごめんだの何だの、挙句には泣きやがって。
それで謝罪になるかってんだ。償いになるかってんだ。
ただ単にてめえの自己満足だろうが。
無理矢理犯したから自分もそうされる? ふざけんなよっ。
そんなのただの理屈だろうが。自分が同じような立場になったからって通るわけねえだろ。
本当にそう思ってんならその時の相手にやらせろ。俺達関係ねえだろ。
俺達にやらせたって無意味なんだよ。むしろ逆だ!
人を薬の勢いで襲わせて。あれは俺達が犯したんじゃねえ。てめえが犯したんだよっ!
俺達あんなのやりたくもなかったんだからなっ、だからお前が犯したことになるんだよっ。
おかげでこっちは気分悪いんだ。それは清彦もおんなじ。
そうだろ清彦。ぼーっとして、無気力で、お前顔に出るから分かりやすいんだよ。
とにかくっ、こんな後味悪い気分でいられるかっ。
だからやり直しだっ。俺達いい気分にさせやがれっ」

なんだかよく分からないけど、なんという理屈。
その信彦に対して担任は……
「くっ……ふふっ、ふはははっっっっ………!!」
笑い出した。

「いや確かにそうだな、まったくその通りだ。
私としたことが、こんなおろかなことに気がつかなかったとはな。
そうだな、確かに君たちにまで迷惑かけたようなものだな………本当に、すまない」
神妙な面持ちで頭を下げる担任、なんだか似合わなかった。
しかし、頭を上げた担任の顔はどこか晴れやかに見えたのは気のせいか。
「そうかそうか……では仕切りなおしでいいのかな?」
笑みを浮かべる担任、見直せばその姿は結構妖しく輝いている。
その服装は白のYシャツのみ。下着着用していると思うけど、大き目のYシャツがそれを隠していてほぼ裸Yシャツな姿。
そして胸元も第2ボタンまで外されてて、谷間が見える。見えそうで見えない、これは妖しい。
「たりめーだ。そのために来たんだからな、いい思い出にしやがれ」
そういうと信彦はいきなりばさっと着ているものを脱ぎ捨てた。そしてあっという間に下着姿に。
荒っぽかったせいで脱ぐ動作に色気は感じられなかったが、その下の下着は黒。えっちい。
「ふっ、こんな展開は予想していなかっだか、たしかにこのままではいかんことは事実だな」
こっちはするり、とちょっとゆっくりな動作でYシャツのボタンをはずし、脱いでいく。
わーい、ノーブラな上に紐パンじゃありませんか。
トップレスなお姿。美巨乳が映えます。
「どうした清彦君。君も脱いだらどうかね」

……結局僕は巻き込まれているだけではないでしょうか。



ROUND1

「罪なものだな清彦君、母娘丼プレイを実行するとはね」
「僕の意思あんまり関係ない気がしますけどね」
ええそうですよ、結局僕の意思は関係なく二人はさっさと服を脱いで、僕をひん剥いて、ベッドにダイブですよ。
二人ともそれはそれはいい体ですよ、うん。反応するのは自然なことですよ。ええ、言い訳ですよ。
そうして展開されていくストーリー。母娘丼ってなんなのですか。
手始めとばかりに開始されたのは、ダブルパイズリですか。
「ふふっ、母娘パイズリとは清彦君もやりますなぁ」
「あなたが始めたんでしょ、先生」
「清彦、俺が折角ここまでやってんのに不服なのか?」
「いや不服ってわけじゃなくて……」
すごくいいですよ、ええ。
谷間にはさまれて、柔らかな温かみが心地よく、それでいてその光景も実にいいですよ。
「味もまたよしだな」
「食べ物じゃないですからね」
「くっ、親父と一緒に分け合うなんて……」
信彦も別のところで不服だけど、二人で行われるフェラは僕に二倍のダメージ与えてます。
本当に気持ちよすぎます。流されてしまいまして。
「よし、ここはひとつどちらの乳にに多くぶっかけされるか勝負しよう」
「ちょっと待て、あんたのほうが体積でかいから有利だろが!」
「ちょっと、僕のムスコで変な勝負しないでくれる!?」

数秒後、谷間での噴火は二人の顔面にかかった。



ROUND2

「ここに進入するのだ、貝合わせの間をね」
密着する母娘、特に密着しているのは下半身か。
若干無理のある体制、そこに進入してこいという。
狙うはふたつの貝殻の間、二人のヴァギナが合わさる箇所。
残念ながら僕には2本ついているわけがなく、二人同時に進入することはできない。
というわけでこの体制。まずはみんなで気持ちよく、らしい。
というわけで、失礼して。
「んっ、いいではないか。清彦君の固くて、立派なものはちょうどいいっ」
「やばっ、これっ……良すぎだろぉっ!」
二人の突起部を同時にこすり合わせ、攻めてる具合。
この微妙な攻め具合が、ちょっと焦らされるような感じがいいらしい。
体位は担任のほうが上、つまり、僕の目の前にあるのは担任のおしりなわけで。
うん、30代後半とは思えない美しい肉付き。さわり心地もいい。
「お気に召したかな? 清彦君」
あ、やばっ。思わず撫で回してしまった。
「お前っ、年増の尻なんかよりも俺のほうがよっぽどいいぞ」
どうしてそういう対抗心を出すのでしょうか。

数秒後、二人の下腹部を白く染めてしまいました。



ROUND3

「自分のヒップのほうがいいのだろ?」
「いやその、それは言葉のあやというか、ちょっと気が変になっていただけで……」
先生ちょっと怒ってます?
体位改め、今度は担任がペニパンつけて下になり、その上に信彦、そして僕。
つまりのところ、信彦への二穴攻め。
「んあぁっっ!! これっ、ちょっとやばいって!!」
既に担任からは信彦に挿入完了。今度は僕が信彦の後ろの穴へ。
うん、信彦のお尻も綺麗だね。担任とどっちがということはないけど、綺麗でさわり心地もよくて。
「こらっ清彦っ! 人の尻いつまで触ってやがるっ!!」
「あ、つい……」
「触らなかったら挿入し辛いからに決まってるではないか、信彦」
先生、変なフォロー入れないでください。
一方で僕は信彦のおしりに入れようとしている。あ、変にうまいこといった。
って、本当にやっちゃっていいのかな?
「大丈夫だぞ清彦君。そのためにローションいっぱいつけたではないか」
「そういう問題じゃねえだろ。あ、待て清彦。ちょっと……はぅっ、ふあぁぁぁぁっっっっっ………!!」

数秒後、信彦はおしりが弱点だということに気がついた。



ROUND4

「ちょっと待って! これは色々駄目だって!」
「けっ、散々人の尻の中に出しておいてそれかよ」
僕は今、危機を迎えています。
いわれるがままに下になっている担任に挿入、まではよかった。
そしたら担任にがっちりホールドされて逃げられなくなって、そして後ろから忍び寄る恐怖。
ペニパンを装備した信彦が、迫ってきているのであり。
「大丈夫だぞ清彦、ローションいっぱいつけておくから」
「恨んでるよね! やっぱしさっきの恨んでるよね!!」
危機です。ここに来て今までたくさんのクラスメイト相手にしてきたけど、挿入されるのはこれが始めて。
というよりも、普通はない。
「清彦君」
「はい?」
危機感で恐怖がつのる中、担任が助けてくれるようです。
「男子の場合前立腺攻めはなかなか気持ちいいらしいぞ」
「ちょっと助けてよ先生えぇぇぇぇっっっっ!!」
だめだ、この人に助けを求めることは間違っていた。
「では、お注射いっきまーす」
「あ、ちょっと信彦、うがっ、ふぎゃあぁぁぁぁっっっっっ………!?」

数秒後、僕はトコロテンというものを知ってしまいました。



「痛いんですけど…」
ベッド上の試合が終了し、ぐったりする僕。
その原因は始めて経験したバックのせいだろう。
後ろから挿入され、内側から攻められるのがあんなにも気持ちい……違和感抜群とは。
とにかく痛い。痔になったらどうしてくれる。
「お前俺にもやったくせに文句言える立場か」
うん、ごめんね信彦。とりあえず謝っておくよ。
「ふふっ、仲がいいではないか二人とも」
僕と信彦の間に横になってる担任はどこか満足そうだ。
そっと両手を僕達の頭にのせ、僕達を抱き寄せる。
「ほら、二人とも飲むがいい。私の母乳を」
抱き寄せて、胸に密着します。ああ、出るんでしたねミルク。
ちら、と信彦を見たらそっちも僕のほうを様子見してました。
そして二人一緒に、いただきました。
そこから、言葉は要らなかった。
担任は僕達を胸に抱き寄せ、頭をなで続けて。僕達は赤ん坊のようにおっぱい吸い続けて。
担任が、母親に見えた。
距離がぐっと縮まったように感じて、それ以上に近づいて。
わだかまりはなくなったかもしれない。
信彦は担任に、父親に何を思っていただろうか。
僕には分からない。けど、決して悪いものじゃないと思っていた。



45日目 日中

信彦に呼び出され、僕達はいつもの屋上にいた。
「はぁ、はぁっ……」
数ラウンドを終えて、荒い息を整える。
信彦はブラウスをはだけブラをはずし、スカートはそのままにショーツを膝まで下ろしてる。
半裸、いい乳をあらわにし、ナイスなおしりも心地よい。
対面座位、僕に向かい合わせに乗って、僕と繋がっている。
ぎゅっと抱きついてくるからおっぱいは僕に当たり、僕も抱き寄せるため信彦のおしりに触りたい放題。
うん、実にいい。
甘酸っぱい匂いが僕の備考を刺激し、よりいっそう活力を得られる。
たっぷり中出しされた信彦は僕に言った。
「なあ、清彦。俺は……お前との子供を産むよ」
僕達に与えられたルール。当然といえば当然のことだけど、あえて言われるとうれしさを感じるのは何故だろう。
そう、今たっぷり注がれた僕の種は徒競走の真っ最中。
「だからさ、清彦。お前も、後悔するような父親になるなよ」
ああ、そうだね。
担任みたいな、後悔するような父親にはなりたくない。
僕はそれに答えるように、ぎゅっと信彦を抱きしめた。




続編投稿に伴い、旧図書館にアップしたものを再アップいたします。
XJ
0.1090簡易評価
9.100kk
何回か読み返してるけど結構好きだねこういうのも
10.100きよひこ
読み応えあるボリューム
TSっ娘がノリノリなのもいいですね
27.無評価enoch
これ普通にエロゲ化とかしてもいいと思うわ