「ふぅ。」
俺は目の前に横たわる女の胎内に思いっきり精液を吐き出すと溜息をついた。
そろそろ、目の前の身体は孕んだだろうか。
ある日、俺は突然力に目覚めた。
首を挿げ替える力に。
突然目覚めた力だったがなぜか使い方を知っていた、正確には知っていたというより湧き出してきたという方が正しいかもしれない。
この力で自分の首を近所の人妻の身体に挿げ替えて楽しんだりもした。
この力で切り離された他人の頭と身体は仮死状態になる。そしてその仮死状態になった身体を俺は自由にコントロールすることができる。
しかし、その力を自分に使った場合、頭は仮死状態にはならない。
そうでなければ自分の頭を切り離して付け替えることなんてできるはずがない。
そしてこの力にはもうひとつ面白いものがあった。
仮死状態の身体に他の生物の頭をつなげると生き返るのだが、無機物、今のようにモニタをつけたりすると僕に絶対服従の擬似生命体として復活する。
試しに仮死状態の身体にマネキンの頭をつけてみたところ、生身の人間に見えるのだ。
俺はこの力を使って今いる家を手に入れた。
この家に住んでいた奴らは全て頭を挿げ替えてやった。女はメイドとして僕の世話をしてくれている。
男は働きに出て僕を養ってくれているのだ。
…
すっかり話がそれた。
そして今僕がしようとしていること、それは復讐。
僕を苛めた清彦に対する復讐だった。
僕は力を使って手に入れたM女の身体を孕ませ、臨月まで育てる。
その上で清彦の首を孕んだ女の身体に挿げ替えるのだ。突然身重の女となった清彦。
どういう反応をするか今から楽しみだ。
ついでに危ない筋から借金させておくのも悪くない。
首のすげ替えで、無機物を取り付けた場合、俺に絶対服従の他、いくつか面白いことがおきることに気づいた。
分かりやすく言えば、身体に取り付けた時点で、その無機物が、身体の影響からか有機物に近い…完全にはならないものの、まるで人間の身体の延長のような存在になるのだ。
例えば、今、身体に付いているのは、最近では珍しくなったブラウン管のテレビ…重さなら30キロ近い。人間の頭の重さはせいぜい10キロ前後だから、このすげ替えで、彼女(?)の身体は20キロぐらい重くなっているはずなのに、試しに計ってみたら体重はすげ替え前と全然変わっていないのだ。
まあ、普通だったら、こんな重いテレビが載っていたら、首やら肩やらもちそうにないけど。
そして、重要なことがもう1つ。
頭に取り付けた無機物…その機能が、俺の命令に従って、作動すると言うこと。
今、身体に付いているテレビはDVDプレイヤー内蔵のもの。
普通なら、ただDVDの内容を再生して終わりなのだが、首とすげ替えた場合、画面の中に、議事人格として、セットしてあるDVDの登場人物を映しだすことができるのだ。
今も、映っているのは、とあるアニメのヒロインの顔。
もちろん、俺が犯している間、そのキャラは、本来のDVDでは決して聞くことのできない喘ぎ声をあげていた。
もちろん、対応しているのは、アニメだけじゃない。邦画はもちろん洋画にも対応。
ちなみに洋画のヒロインで試した時、字幕スーパー付きで喘ぎ声が流れたのには、苦笑いしてしまったけど。
そうこうしているうちに、早1ヶ月。
生理が遅れていることを確認した上で、妊娠検査薬を使ってみれば、見事に反応がでた。
びんご!
さて、これで準備は整った。
後は、頃合いを見計らって、清彦と首を入れ換えるだけだ。
しかし、その前に、この首のすげ替え能力、その力をもう少し確かめてみた方がいいかもな。
まだ俺が気づいていない色々な力が隠されているかも知れない。
そういえば、首をすげ替えた後の清彦本来の身体、それをどうするかも考えていなかった。
肉体は仮死状態になるだけだから、急ぐ必要はないかもしれないけど、今の内に考えておくのも悪くはない。
頭の代わりに無機物を取り付けてしまえば、俺には絶対服従だから、色んな事ができそうだ。
そうだ。
女の身体にされた清彦が、本来は自分のものであるはずの男の身体に犯されるというのはどうだろう。
女にされただけでも、相当のショックのはずだが、更に自分の身体に犯されるとなったら…
としたら、この女の身体、妊娠させたのはちょっと早まったかな。
自分に犯された上に、更に妊娠させられた清彦。
こっちの方がよほど効果的な復讐だ。
まあ、いいや。いざとなればいくらでも代わりの身体は手に入る。
後は、清彦をさらってくるだけだが、夜遊びの多いヤツのこと。
裏切ることのない絶対服従の存在を持っている俺にしてみれば、それはさほど難しいことではなかった。
けど、念のため、予行演習をしておくのも悪くないな。首のすげ替え能力のまだ分かっていない部分や、意外な使い方とかが分かるかも知れないし。
相手は誰でもいいと言えばいいんだけど、どうせなら…あ、そうだ。
俺の脳裏の浮かんだのは、清彦と一緒に俺を苛めていた良雄の名前だった。
清彦の前に復讐するのも悪くない。
俺は、準備を整えると早速行動に出た。
良雄のアパートのそば…ガード下で待ち伏せする。
大きめのワゴンの中で待つこと1時間弱。
ようやく、良雄の姿を確認する。
アルコールがかなり回っているらしく、おぼつかない足元。
幸いにも、周囲には他に人影はない。
ワゴン車を良雄の側に横付けさせると同時に、飛び出した俺は、すかさず、その首を、胴体から切り離した。
こうなればもう頭も身体も仮死状態で抵抗どころではない。
車内に、良雄の頭と身体を放り込むと念のため上から毛布をかけると、俺はその場から走り去った。
さて、この良雄の首は、どんな身体につけてみようか。
○学生の身体につけて処女喪失を体験させてみようか。それとも、相撲取りみたいなデブの女というのも面白そうだ。
う~ん、今回は、すぐに自分の身体が女になったと気づくように、ちょっとスタイルのいい女性にしてみるか。当然、女の身体であると分かりやすいように、裸…だとちょっとつまらないなあ。よし、下着だけでもつけておこうか。
そこまで考えをまとめたところで、今度は良雄の身体のことを考えてみる。
やっぱり、女の身体になった良雄を犯すのは、この身体じゃないとな。
なんでもいいから無機物を頭につけてしまえば、後は俺の言うがままだけど、それじゃ面白くない。
どうせなら、良雄が腰を抜かぬようなトンデモナイものをくっつけてみよう。
俺は、何か面白い物がないか部屋の中を見回した。
テレビ…は、もうさんざんやったしなあ。
扇風機…は、発想としては意外性はあるけど、あんまし役には立たないような。
ん、これは、どうだろう。
床に転がっていたそれを持ち上げた俺は、満足そうな笑みを浮かべた。
良雄の頭の方へと視線を戻す。
その首をつける身体の方はもう準備済みだ。
小振りのメロンほどもある乳房を包み込んでいるのは、光沢のあるイタリアン・レッドのブラ。
レースがふんだんに使われたそれは、当然、パンティとお揃いだ。
イヤでも男の性欲を刺激するそのプロポーションに、黒とは方向が異なる攻撃的なデザインの赤の下着という組み合わせは、それだけでも女という存在を強く臭わせてている。
おっと、万が一に備えて、手だけでは縛っておこう。女の力は大したことないかも知れないけど、興奮して暴れられては厄介だ。
両手を後ろで縛ると、首なしのその胴体へと、良雄の頭をそっと乗っけた。
粘土細工が重なり合うより容易く、首と胴体…本来は他人のものであるはずの2つの存在が呆気なくくっつき合う。
頭と首の付け根付近…日焼けの境界線のように、僅かに肌の色が違うことに気づかなければ、頭と身体がそれぞれ別人の物であることなど誰も気づきはしないだろう。
頭と身体がくっつき合い、数秒後、良雄の顔が瞬いた。上手くいったみたいだな。
仮死状態から抜け出したばかりの良雄を、この状況をまだ理解できないらしく、その眼は、目まぐるしく左右に動いていた。
「…ん、ここは…どこだ…って、あれ、お前、としあきじゃないか。なんでお前がここにいるんだ?」
「えへへ、気づいたかな、良雄。」
「ど、どういうつもりだよ、としあき…ててて、なんだ?俺、縛られているのか。おい、としあき、こんなことしたのはお前だな!こら、さっさとこの縛っているのを解けよ!」
「まあ、解いてあげてもいいけどね…その前に、ちょっと自分の身体をみてみないか。」
「身体を?…何が言いたいんだ…ん?…わ、わわ!?な、なんで俺がブラなんか付けているんだ??」
真っ赤なレース飾りのブラだけに見落としたり見間違えたりするはずもない。
とはいえ、ブラそのもののインパクトが強すぎたのか、今の自分の身体にブラに包み込むほどの乳房が存在していることには気づいていないようだ。
それなら…
「えい!」
俺は、いきなり良雄の胸をブラごとわしづかみにした。
「い、痛!な、何をするんだ。としあき…って、なんで俺の胸がこんなに揉まれるってどういうことだ?てて、痛い…」
良雄の言葉には耳を貸さず、俺は乳房を掴む手に更に力を込め、揉み始める。
「痛!…こ、こらやめろ。こんなことして後でただで済むと思うなよ…ん…んん…なんだ。この感じ…あ、ああ~ん」
強がっていた良雄の声が不意に喘ぎ声に変わる。
男の脳は本来女の身体の感覚、特に性感はその全てを処理することができないと言われているけど、俺の首の交換能力はそれさえ克服してしまっている。
頭の代わりに付けた無機物が、有機物に近い存在に変わるように、女の身体に付けた男の頭…それもまた身体の影響を受けて、女の性感を女同様に処理できるように変化するのだ。
良雄が、女として感じ始めたことを確認すると、俺は乳房を掴み揉む手の動きを次第に緩やかなものへと変えていった。
「く、くぅ…やめろぉ…な、なんで、こんなこと…俺の身体にオッパイがあって、それを揉まれて気持ちいいなんで…」
この女の身体、真性でこそないものの、Mっ気があるらしく、多少強引なくらいに攻め/責め立てた方がスイッチが入りやすいことは確認済み。
もちろん、俺自身がこの身体を何度も使っているし。
当然、充分に開発されたこの身体。良雄が感じずにいられるはずがない。
「ああ~ん、なに、この感じ?身体が熱いよ。なんか疼いて来ちゃうよ。あふ~ん」
たまらず喘ぎ声をあげてしまう良雄。
声の方も身体の影響で女っぽくなってくれてよかったな。
男の喘ぎ声なんか聞いても気持ち悪いだけど。
よしよし、胸の方で充分感じていることだし、今度は、オマ○コを責めてやるか。
俺は左手で乳房を揉み続けながら、右手を良雄の股間へと走らせた。
下着の上、布地越しでも、その中央が小さく盛り上がっている事がみてとれる。
俺は迷うことなく、その膨らみへと指先を当てた。
「ひゃん!」
弾けるような喘ぎ声を発しながら、良雄の身体が弓のようにのけぞり引きつる。
そうでなくても敏感なその部分、しかもその身体は既にスイッチが入っているのだから、感じないはずがない。
そろそろりと当てた指を動かし始める、
「うう、うひゃ、うううう、あう、ああん、あふん」
上下方向に指を往復させると、初めこそ堪えていたようだが、遂に限界に達したか、喘ぎ声を漏らし始める良雄。
不意に指先に湿り気を感じる。
視線を向けてみれば、赤い下着のその中央、その部分が僅かに黒みがかった赤へ変わっていることに気づく。
流石、一度、スイッチが入ってしまえば、濡れるのもまた早い。
執拗に指を動かし続ければ、指先から感じていた湿り気が、やがてねっとりとした粘着性を帯びたものへと変わっていくことに気づく。
おっと、このまま、良雄をただ感じさせただけじゃ、復讐にもならないし、俺の能力の確認にもならない。
準備は整ったわけだし、そろそろ「彼」にお出まし願うとするか。
「おい、出番だぞ。入ってこい。」
俺の声に、部屋のドアがゆっくりと開いた。
「え?」
その気配に気づいたのだろう。
女の身体の快感に翻弄されていた良雄の視線が、どうにかドアの方へと向けられた。
「!?」
次の瞬間、快感を忘れてしまったかのように引きつる良雄の顔。
まあ、無理もない。
俺だって何も知らずにこんなものを見せられたら、驚くを通り越して絶句していたはずだ。
…
ドアの向こうから現れたのは
もちろん、首から下は良雄の身体だ。しかし、問題なのは、その首から上…当然そこには人間の頭や顔は存在していない。
そこにあったのは…細長く伸びた…電動マッサージ機だった。
肩や背中の、こった場所にあてられるように、自在に曲がる長いアームの先に振動部が取り付けられた…それが良雄の肩の辺りから、空へ伸びるように生えているのだ。
確かに、これをみて驚かない人間はいないだろう。
良雄も驚きのあまり、その身体が本来は自分の物であるとは気づけないでいた。
「さて、準備はできてるぞ。まずはお前のその振動する部分で、このデカイ胸をいじってやれ。」
俺の命令に、怪奇電動マッサージ機男は、声の代わりに、アームの先端を激しく震わせて応えた。
「え?…」
まだショックから立ち直ってはいないものの、この怪物が自分に何かしようとしていることには気づいたのだろう。
良雄の顔に恐怖の表情が浮かぶ。
いいぞいいぞ。だけど、その表情も今のうちだけ。
すぐに再び歓喜の表情に戻るさ。
…
事態が把握できなくても、本能的に逃げようとする良雄。
だが、後ろ手に縛られていては立ち上がることは難しい。どうにか後ろずさりしようとするその足を俺は掴んだ。
その手を振り払おうとする良雄だが、女の身体では絶対的に筋力が足りない。足の力ということを差し引いてもだ。
なんとか逃げようと身体をくねらせる良雄だが、女性の身体特有の関節構造…身体の柔らかさとか…とそのプロポーションとが相まって、その動きは実に艶めかしい。
下手なAV女優やストリップ嬢など廃業に追い込みそうな色っぽさだ。
思わず、俺がこのまま手を出し直してしまいたくなる…って、まずいまずい。
それは後でもできる。今は、良雄を徹底的にいたぶってやるのが先だ。
「さあ、俺が逃げられないように押さえているうちに、さっさと済ませちまいな。」
俺の言葉に、電動マッサージ機男は身を屈めると、アームの先端の振動部を良雄の胸へと当てた。
ぶるるるるるるる
女性の胸という柔らかく弾力のある存在に触れたためだろうか。
マッサージ機の振動音が不意に大きくなったことに気づく。
それと同時に
「ひゃ!?ひゃひゃひゃひゃ!ひゃ~ん!ああんあひゃん!」
良雄の喘ぎ声はその振動に重なる…合唱のように響いた。
逃れようとしていたその足からは力が抜けていることに気づく。
試しに手を離してみれば、身体をくねらせるその動きこそ止まっていないものの、もはや逃れようとしていないことは確かだ。
「よおし、そろそろもうブラ越しは終わりにするか。」
そう呟きながら、俺はブラのカップを捲り上げた。
ぷるん
という擬音が実際に聞こえてきそうな動きをみせつつ、その豊満な乳房が露わになる。
ブラジャーという包みがなくなったにも関わらず、その形は変わることなく、垂れるどころか、そのぷるんぷるんと揺れる様は、まさに男心をくすぐる以外の何物でもない。
その乳房の素肌に、マッサージ機の先端が押し当てられる。
「きゃ!ひゃーん!ひゃ!あ、ああん」
良雄の喘ぎ声のトーンが高くなったことに気づいた。
と同時に、露わになった乳房…そのほぼ中央に鎮座している突起物…
乳首が既に固くなっていることが見るだけでも分かった。
乳首も、チンポと同じで、固くなった時の方が感度があがる。
といっても、生まれて初めての乳房の快感に翻弄されている良雄はそれに気づくどころではない。
「よし、今度は乳首を責めてやれ…と、ちょっと振動を弱めるんだ。」
オレの命令に従って、マッサージ機の振動音が小さくそして小刻みに変わる。
それと同時にアームが動き、乳房を下から持ち上げるように愛撫していた先端が、乳首へと触れる。
「え?あ!あああ!あああん!ああああん!あふん!」
快感の質と量が瞬間的に跳ね上がったことに、良雄の身体もまた跳ねるようにして強ばり引きつる。
「ああん!あふん、ああん、な、何、これって?ああんあふんああん!」
もはや良雄には、この状態から逃げようなどと考えることもできないようだ。
まあ、そうだろうそうだろう。女の身体の快感は、男とは比べ物にならない。
快感の質や方向性が全然別の物であることを差し引いてもだ。
良雄の股間…その下着は染みどころか、まるで漏らしてしまったかのようにぐっしょりと濡れている。
この身体は、散々いじっているから、一度感じ始めれば後は洪水の様に濡れ溢れ出す。
良雄は、自分から愛液があふれ出ていることにきづいているのだろうか。
そろそろ、女のもっとも感じる部分を堪能させてやろう。
「よし、乳首を責めるのはその辺でやめろ。」
オレの言葉に、マッサージ機の先端が良雄の乳首から離れた。
「え」
不意に、快感から引き離されたことに、戸惑いと不満と渇望が入り交じった声が、良雄の口からこぼれ落ちる。
ふふふ、まだ10分と経っていないのに、すっかり女の身体の快感にハマっているな。
だが、すごいのはこれからだぞ。
それを知ってしまったら、もうまともな生活はおくれなることだろう。
「よし、今度は股間を…女のもっとも弱い場所を責めてやれ。」
オレの命令に、マッサージ機男は、身体の位置そのものを入れ換えた。
良雄の脚にかけられた両手によって、それを大きく開かれる。
ここまでですっかり感じてしまっている良雄の身体にはそれに抗うほどの力は残っていなかった。
「おっと、振動は最小に抑えろ。それといきなり押しつけるんじゃないぞ。最初は表面をそっとだ。
クリトリ○は後にしろ。いきなりイってしまうほど感じさせるなよ。」
もちろんこの指示は、良雄のことを気遣ってのことじゃない。
徹底的に、良雄を焦らせ、そして長く弄ぶためのものだ。
自分で試したことだからいえることだが、女の身体ってのは男より感じるのは当然のこと。
その快感が、加減によって、永遠といえるほど持続できるのだ。
その気になれば、丸一日、絶頂にたどり着かないまま、感じさせ続けることも可能だろう。
もっとも、そんなことになれば、身体も心も無事ではすまないだろうけど。
今回は、そこまでする気もない。
身体はともかく、精神までおかしくなったら、良雄への復讐の意味がなくなってしまう。
「よし、いいぞ。やれ」
オレの声に、マッサージ機男のアームが折れ曲がり、先端が、良雄の股間…すっかり愛液に浸かりこんだ下着へと触れた。
「あ!あ!あ!ああ!ああー!」
マッサージ機の先端が僅かに触れただけにもかかわらず、良雄の喘ぎ声のイントネーションとアクセントが激変した。
同じ喘ぎ声でもこれだけ違う物かと感心するほどだ。
まあ、この身体の感度の良さ…特にスイッチが入った後の敏感さはおれ自身も体験済みだけど。
ぐしゅぐちょぎゅしゅしゅぎゅちゅ
濡れた布地が擦れあう独特の音がおれの鼓膜を響かせる。
その音は、ある意味、性器に直接触れるより遙かに淫靡な響きを籠もらせていた。
もっとも、良雄にしてみれば、布地越しでも充分すぎるほどに刺激的だったらしい。
後ろ手に縛られたままなのでロクに身動きはできないが、その身体を激しくそして何かを求めるようにして震わせている。
しかし、これもまた面白い光景だなあ。
良雄の方から見ると、女性に対して男がクンニしているかのようにみえるけど、角度をかえてみると、男の身体についたマッサージ機が女性の性器へと押し当てられているのだから。
しかも、その女性に付いている頭は、どうひいき目にみても男の顔。
かな~り変態的倒錯的なシチュだけど、おれ自身もっとすごいこともしてきただけに苦笑いするしかない…って、折角のこの光景、ビデオに撮っておかないの勿体ない。
この後、良雄をいたぶるのにも使えるかも知れないし、この光景を改めて見直して、悦に浸るのも悪くない。
「おい、その振動のままで、しばらく焦らしてやるんだぞ。」
マッサージ機男にそう命じると、オレはカメラをとりに向かった。
しばらくしてから、俺はカメラを「連れて」部屋にかえってきた。
ビデオカメラの下には、体操着にブルマという格好の少女の身体…そう、良雄に復讐する際に容易しておいた身体に、カメラをつけてみたのだ。
少女の身体はもちろんのこと、カメラそのものも、俺の命令通りに動く。
こういう状況でカメラをまわした場合、どんな風に撮れるものか、それはそれで面白そうだ。
部屋に戻ってみると、マッサージ機男は俺の命令を律儀にまもり、焦らすように良雄の身体を責めていた。
「あふ、ああ、あう、ああん、あふん」
良雄の喘ぎ声はそれほど大きくも激しくもなかったが、ほとんど途切れることなく続いていて、良雄自身、快感にまみれながらも息を継ぐことさえ辛いらしく、かなりまいっているようだった。
いいぞいいぞ。
いよいよ、本格的に責め立ててみようか。
まずは、カメラを動かさないと。
「おい、撮影を始めろ。」
俺の言葉に、ビデオカメラ少女は、レンズを良雄へと向け、録画が始まった独特の音が聞こえ始めた。
いよいよ、部屋の中は混沌と化してきた。
身体が女になった良雄が、首から上がマッサージ機の男に責め立てられ…しかもその身体は本来は良雄のもの…それを撮影しているのは、ブルマ姿の少女…の格好のビデオカメラなのだ。
何も知らない人間がいきなりこんな場面をみたら、自分は気でも狂ったのだと思いこむだろう。
「よおし、そろそろ言い頃合いだな。身体を離せ。」
俺の声に、マッサージ機男はアームの先端を、良雄の股間から離した。
「あ、そんな…」
ここまで散々焦らされたあげくの、この振る舞いに、良雄は堪えきれず、哀願の声をあげてしまう。
「うへへへ、良雄、世の中ギブアンドテイクなのは分かってるだろ。自分が気持ち良くなりたければ、相手も気持ちよくさせないとな。」
「え、気持ち良く?…一体何を…」
「男を気持ち良くさせるといったら決まってるだろ。ほらズボンとパンツをおろせ。」
俺の命令に従って、マッサージ機男は躊躇いも見せずに、はいていたジーンズとトランクスを脱ぎおろした。
同然、股間には男性のイチ○ツが。
「ほら、今度はお前が、コイツのことを気持ち良くさせてやる番だぜ。」
丸出しの下半身+俺の言葉に、自分が何をしなければいけないのか気づいた良雄の顔が引きつる。
「ば、ばかやろー!そそ、そんなことできるか!」
「ん、やなのか?イヤなのなら無理強いする気はないけど、それなら、ここで終わりだな。おい、帰ってもいいそうだ。」
立ち上がり、部屋から出て行こうとするマッサージ機男の姿に、良雄の身体が吸い付くようにして動いた。
「そ、そんな!」
「うへへ、もう、こんな状態じゃ我慢できないんだろ?女の身体の気持ちよさを知ったんだ。ここから先の本当の女の良さを知りたいんなら、ちょっと、この男の身体を触るくらいいいんじゃないか?」
俺の言葉に、良雄は考え込む素振りを見せた。
よしよし、早くも女の身体の快感に染まっているな。本当の意味で女の良さを知ってしまったら、もう男に戻りたいなんて思わなくなるんだろう。
それこそ、俺の思うつぼだけど。