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兄妹の日常 遊園地の日

2017/02/08 23:38:40
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(注意:これは入れ替わりものですが、一切入れ替わり描写はでません)

冬も終わり近づいた日曜日、その遊園地は人々でにぎわっていた。
客たちは家族連れや恋人同士などが多く、ほとんど全員がこれからの出来事への期待に溢れた顔をしていた。
しかし、その少女だけは違っていた。
遊園地の入り口近くに立つ少女は、見事に整った顔を不安げにゆがませていた。

きめ細かい白肌に桜色の唇、くりっとした大きな瞳、彼女には美少女という言葉がぴったり似合う。
しかし、そのあどけない容貌とは対照的に彼女の身体からは淫猥な雰囲気がだされていた。
清楚な白色のセーターは胸元が下品に盛り上がり、胸部分のピンク色のリボンが窮屈そうに押し上げられている。
タータンチェック柄の赤いスカートは下着が見えそうなほど短く、そこから覗くむっちりしたふとももは白いニーソックスに包まれ光沢を放っている。
つややかな自分の茶色の長髪を触って立っているだけだというのに、彼女からは色気が周りに振り撒かれてしまっていた。

遊園地へ入ろうと、彼女の前を通った男たちは例外なくオスの瞳で彼女を見つめることとなった。
カップルの男側は恋人の話が上の空となり、鼻の下を伸ばして彼女を見つめている。
男の子は顔をりんごのように赤くし、ちらちら彼女を見ながら、前かがみで遊園地へ入っていった。
男たちの中で、特に軽薄そうな男たち二人が、彼女に近づいてきた。

「ねえ君~、誰か待ってんの?」
「はい?」

少女の出す声はガラスのように透き通り、かわいらしいものだった。
男たちの欲望はますます刺激され、醜悪な顔をさらにだらしなくゆがめてしまう。

「もしよかったら俺らとこない?楽しいよぉ?」
「あ、あの……その……」
「いいじゃんいいじゃん、な?」

男たちは無遠慮に少女のなまめかしい身体をじろじろ見つめ、舌なめずりしている。
そんな男たちが恐ろしいのか、少女は口元に手を添えて震えていたが、途端に明るい顔になった。

「おい、お前ら人の女に何してんだ?」

その声に男たちが振り返ると、そこには背の高い青年が立っていた。
その青年は端正な顔立ちをしており、さらに服の上からでもわかるほど筋骨隆々の肉体をしていた。
そして、青年は怒りの瞳で男たちを見降ろし、拳の関節をパキパキ鳴らしている。
戦わずして男としての敗北感を覚えた男たちは冷や汗をかきながら、

「あ……や、やだなあ冗談っすよ」
「す、すみませんでした!」

といって足をもつれさせながら去っていった。
青年は情けない男たちを見つめながら、舌打ちした。

「ちっ、根性なしどもが……すまん。遅れた」

怒りの表情をくずし、青年は少女に向き直った。
少女はそれに対して小動物のようにぷるぷると首を振り、

「ううん。いいの。最近受験勉強で忙しかったし、仕方ないよ」
「まあな。でも、もう受験終わったし、これからは大丈夫だ」
「そうだね……あ、あのね」
「なんだ?」
「守ってくれてありがとう」

上目づかいで青年を見つめる少女は可憐で、まるで周りに花が咲き誇っているようだった。
青年は少女のきらめく髪の毛の上に角ばった手をのせ、優しく撫ではじめた。

「なにいってんだよ。当然だろ。俺は……」
「ふみゅう……」

青年は言いかけた言葉をとめ、少女はうっとりしながら青年の手を味わっている。
一通り少女の頭を撫でた青年は、そのままその手を彼女の手へもっていく。
ごつごつした力強い指がか細く美しい指にからみつく。

「俺は、お前の兄貴なんだからさ」
「お兄ちゃん……」
「妹を守るのは兄の務め、だろ?」

妹は自分の兄を見つめた。頬は紅潮し、恋する乙女の瞳になっている。
兄はそんな妹へ笑いかけたあと、遊園地へ向き直った。

「じゃ、はいるとするぞ。風香」
「うんっ、お兄ちゃん」

二人は遊園地へと歩みを進めた。
その後ろ姿は兄妹というよりも恋人のようだった。

☆ ★ ☆

兄妹が一通りのアトラクションをめぐると、時間は昼近くになっていた。客たちの人数は朝よりも格段に多くなっており、遊園地の賑わいは勢いを増していた。
二人はジェットコースターのアトラクションから出てきた。
兄は平然とした顔をしていたが、妹の方は顔が青くなっており、目には薄く涙が浮かんでいた。
それでも彼女の美しさは損なわれるどころか、目の端のきらめきによって神聖ささえ帯びていた。

「風花、大丈夫か?」
「うう、気持ち悪ぅい」
「だからジェットコースターはやめたほうが良いっつったのに。お前の体、そういうの苦手なんだから」
「おっぱいちぎれちゃうかと思った……」

妹はそうつぶやくと、自前の巨大な胸を手ですくいあげた。
白いセーターに包まれた双丘がたっぷんたっぷんと揺れ、その形をくっきりと周りに見せつけている。
兄はその動きに目を吸い寄せられ、鼻の穴を大きく開いた。鼻の奥に妹の甘いにおいが届き、兄の気持ちが高揚し始める。
しかし、周りの男たちも無遠慮に妹を見ていることに気づくと、すぐに正気を取り戻した。

「お、お前な。外でそういうことするなよ」
「だって本当のことなんだもん」
「本当だとしてもだ。あとで困るのが誰かちゃんと考えろ。お前じゃないんだぞ」
「わかったよ……でも、まだくらくらする……あ、そうだ」

妹はふらつきながら兄に近づくと、その腕に全身でしがみついた。
岩のような逞しい腕に妹の柔らかい胸が押し付けられ、むにゅうっと形を変えていく。

「おい、ひっつきすぎだって。歩きづらくなるだろ」
「だってぇ、怖かったんだもーん」

兄は面倒くさそうな口調だったが、表情はゆるんでおり明らかに楽しんでいた。
一瞬、妹は淫猥にくすりと笑ったが、すぐにほがらかな笑いに戻った。
そのままくっついたように歩いていると、兄は遊園地内にあった時計を見て今が昼だということに気づいた。

「そろそろちょっと休もうぜ。食いもんくらいおごってやるからさ」
「え、いいの?」
「ああ、なんでも好きなもの食えよ」
「わあーい、あたし、パフェ食べたいなー」

遊園地内のカフェへ入った二人は、店外のテーブルに着いた。
兄が店員を呼び、軽食の注文をする。女性店員は兄の顔が好みなのか、注文を聞く間、彼にぽーっと見とれていた。
兄は先に来たブラックコーヒーを一口飲み、妹を悠然と眺めた。

「なあ風花、お前、喫茶店でバイトし始めたんだって?」
「うん。先輩に誘われて」
「先輩?俺の知ってるやつか?」
「ううん、知らないと思う。最近知り合ったばっかりだし」
「ふうん」
「その喫茶店ね。制服がかわいくってね。メイドさんなんだよ。ただスカートが短すぎるのがちょっと……」
「あのな、俺に断りなく勝手に始めんなよ」

妹の言葉を遮るように、兄の雰囲気が急変した。
今までの落ち着いた雰囲気はどこかへ行き、不満げな表情で妹を見下していた。
その威圧感に妹は小さい身体をシュンと縮められた。

「ご、ごめんなさい」
「せめて一言相談しろよ。後々俺が困ることになるんだからな」
「で、でも、断り切れなかったんだもん」
「あのな、お前、俺たちがどういう状況か忘れて……」
「お待たせしました。パフェでございます」

兄の言葉の途中で女性店員がきた。先ほど兄に見とれていた店員と同じ人物だった。
机の上に妹の注文したパフェが置かれる。チョコレートやフルーツの上に盛られたクリームとアイスが輝いていた。
妹の目が遠慮がちにパフェと兄の間を行き来している。それを見て兄は形相を崩して溜息をついた。

「わかったわかった。食え食え」
「……いいの?」
「早くしねえと溶けちまうだろ。さっさと食えよ」
「う、うんっ」

妹が目を輝かせてスプーンを手に取り、パフェを口にする。
クリームのとろけそうな甘さに感動してふにゃっとした笑顔を浮かべる。
兄はそんな無邪気な妹の様子にコーヒーを飲みながら薄く笑いを浮かべた。

☆ ★ ☆

カフェを出た二人は、再び手を絡ませながら遊園地内を歩いていた。
周りの客たちが美男美女の二人に目を奪われ、足を止めていたが、二人は気にせず歩き続けた。
そのうち、妹の大きな目が遊園地内の巨大な観覧車にとまった。

「ねえ、あれ乗ろ?」
「観覧車か、いいぞ」

二人は観覧車の列に並び、案内員に従って赤色の観覧車に乗った。
内部のソファーにそれぞれ対面に座ると、観覧車が動き始め、地上から離れていった。
妹はぴちっと内またをくっつけて座りながら、照れくさそうに笑った。

「なんだか、こうやって狭いところで二人っきりになるのなんて久しぶりだね」
「ああ、そうだな」
「お兄ちゃん、最近受験で忙しかったもんね」
「お前も来年になればわかる」
「そうかなぁ」
「ああ、そうだ」

観覧車が高度を増していく。妹は窓外を覗き込み、地上の様子を眺めた。
地上の人々や建物が小さくなっていくことが、観覧車内に兄妹二人しかいないという事実を強調していくようだった。

「わあ、どんどん高くなってくよ。あたし怖ーい」

怖いという言葉と裏腹に妹はほほえみを浮かべていた。
しかし、兄はその笑顔に応えることはなかった。
彼は疲れたような瞳で妹を見つめ、短髪をがりがりとかいた。

「あのさ、風香」
「なに?」
「そろそろ口調を元に戻さねえか?」

兄がそういうと、妹は目をぱちぱちさせた後、頬を膨らまして抗議した。

「えー、このままでいいじゃーん」
「俺は戻したい」
「あたしはこのままがいいなあ」
「わがままいうなよ」
「お、お兄ちゃんのそれだってわがままじゃ……」
「俺のこれは兄貴としての命令だ」

兄が言った言葉に妹は再び目をぱちぱちとすることとなった。
気まずそうな表情の兄の顔を下からまじまじと見つめ、口元を緩ませていく。

「お兄ちゃんとしての命令?」
「そうだ。妹なのに聞けないのか?」
「そ、そんなことないけど……んふふ」

妹はセーターの袖を口に当ててくすくすと笑った。
爆笑を我慢しているのか、肩が震えていた。そのたびに彼女の巨乳がぷるぷると震えた。
兄はその様子を見ながら、ため息をついた。

「なんだよ。気持ち悪いやつだな」
「だって、なんか面白くて。戻せって言ってるのにお兄ちゃんの特権を使うなんて……ふふっ」
「い、いいから戻せよ」
「もう、しょうがないなあ、お兄ちゃんは…………戻してやるよ」

言い終えるやいなや、妹は今まで閉じていた足をガバッと開き、椅子から尻を前にずり出した。
妹は観覧車の手すりに腕をかけて頬杖をつくと、小悪魔めいた笑みを浮かべた。

「ほら、これでいいんだろ、風花?」

今までのおとなしい雰囲気は吹き飛び、妹はいたずら娘のような人物へと変貌していた。
目の前の兄からは、彼女のピンクチェック柄の三角ゾーンが丸見えになっている。
兄はその部分を見つめつつ、どこか弱さを感じさせる口調で話し始めた。

「口調を戻してって言っただけでショーツ見せびらかしてなんて言ってないんだけど」
「男は下着見えても気にしないだろ」
「ふうん、本当にそれだけ?」
「そ、それだけだ」

顔を赤くし、妹はそっぽを向いた。
しかし、兄の舐めるような眼から逃れられず、妹は会話の新たな糸口を探さなければならなかった。

「あ、あ、そうだ。お前、受験の手応え良かったんだって?」
「まあね。特に第一志望はかなりよかった。模試でもA判定だったし」
「そりゃよかった」

妹がにこっと笑うと、兄は舐めるような眼を納め、目を伏せた。

「でも、本当によかったの? あの大学受けちゃって」
「え?だって、あの大学はもともとお前が行こうと思ってたとこだろ?」
「そうだけど、あそこって県外だし、通うなら家を出なきゃいけないでしょ。ってことはあたしたちが元に戻れるチャンスが減っちゃうし、それに……」

兄がもじもじと言いよどんでいると、妹が悪気なさそうな口調でいった。

「なーんだ。手応えあるって言ったのは嘘だったのか」

カチン。
そんな音が聞こえるようだった。妹の一言で明らかに兄の雰囲気が変わった。
逞しい腕を組み、目の前の妹を見下すように話し始めた。

「手応えも自信もあるよ。悪いけど、入れ替わる前からあたしはお兄ちゃんよりも頭いいんだからね」
「まあ、それはそうだけどさ……」
「それに、今のあたしの方が、お兄ちゃんがこの身体だったときよりも体力もあるんだから」

妹は雰囲気の変わった兄に戸惑い、小さく身じろぎしてしまう。

「た、体力と学力は関係ないだろ」
「あるよ。勉強は体力だよ、お兄ちゃん」
「体力……」

そういって妹は頬杖をついていた手をまじまじと見た。
白く美しい指だった。その下に伸びる腕も細く、美術品のように均整がとれている。
兄の持つ隆々とした手や腕と全く違うものだった。

「今の俺にはないもんだな……」

つぶやきつつ、妹は自分の身体を見下ろした。
冗談のように豊満な胸、きゅっと締まったくびれ、膨らんだ巨大な尻。肉感的な太もも……
非力。その二文字がこの体によく似合う。
この体は運動するためのものではない。
狩りを行うための男性の身体に対し、この身体は狩られるためのものなのだ。男に屈服するためだけの肉の器でしかないのだ。
妹がそこまで確認したことを察し、兄は席を立って妹のもとへ向かった。

「そうだよねえ。お兄ちゃんは女の子だから体力ないんだもんね」
「ま、まあそうだけど……なんだよ急に隣に座って」
「女の子だから、こうするだけで……」
「えっ?んんっ……」

強引に肩を引き寄せられ、妹は兄の唇と自分の唇を無理やり重ねられた。
柔らかい唇が硬い唇に押しつぶされる
その隙間から、ざらっとした舌が潜入し、女の口内を犯し始める。
兄は妹の頭の後ろを掴み、逃げ道をふさいだ。妹の明るい髪の毛がくしゃりと歪む。

「れろ……ふぁぐ……」

乱暴な舌遣いに妹の頭の芯がしびれ始める。
いつの間にかそれに応えるように妹も舌を絡ませ始めた。
兄の顔に両の手を添え、少しだけ伸びたひげを愛おし気に撫でる。

「れろ……ぷはっ……」

顔を離すと、二人の口の間にきらきらとした糸が伸びていた。
妹の顔はすっかり上気し、兄を期待した瞳で見上げていた。
その様子を見て兄はニヤッと笑った。

「女の子は体力がないから、こうするだけで、すぐに男の言いなりになっちゃうもんね。しょうがないよね」
「ふ、風香ぁ……♡」
「目うるうるさせちゃって。かわいいんだから」
「はぁぁぁ……♡」
「ショーツ見せつけてきて、こうされるの期待してたんでしょ」

そういわれながら兄に耳たぶをかまれ、妹はとろけそうな感覚に襲われた。
体から力が抜けていき、下腹部がジンジンと温かくなっていく。
兄は妹のふとももの下に手を入れ、彼女を持ち上げ、自分の片足の上にのせた。

「んもう、キスだけで腰くだけになっちゃうなんて」
「ううう……♡」
「ほら、スカート上げて。ショーツ脱がすから」
「わ、わかったぁ……♡」

兄の言葉に隷従し、妹は顔を赤くしながらスカートを持ち上げた。
先ほどからかったときにはなかった大きな濡れ跡がショーツに染みついている。
そのいやらしい跡にくすりと笑い、兄は妹のショーツをするすると下に下げていった。
妹が片膝を立て、ショーツを片足に通すと、兄はそのまま手を離した。
ピンクチェック柄の布切れは妹の片足に引っかかったままだ。

「ぜ、全部脱がさないのか?……ああっ♡」
「相変わらず大きいおっぱいだね。服の上からでも揉みごたえ抜群……ああ、全部脱がさない理由?だって、片足に残ってたほうが興奮するんだもん」
「こ、このエロ親父……はあっ♡んっ♡」
「キスだけでショーツぐしょぐしょにしてるエロ娘にいわれたくないなあ」
「そ、それは……あぁっ♡」
「自分ばっかり気持ちよくなっちゃって。こっちも気持ちよくしてよ。ほら、握って」

か細い手が兄の股間へ導かれる。
妹の指がチャックを下げると、その下に収まっていた肉棒が天に向かって姿を現した。
すでにギンギンに勃起していた陰茎は、表面に無数の血管が浮かばせ脈動していた。
その暴力的な物体を女の非力な手が握りしめる。

「あ、熱い……ビクビクしてる……はぁ……あんっ♡」
「お兄ちゃんがかわいすぎるからこんなんになっちゃったんだよ」
「そ、そんなぁ……♡ああんっ……♡」
「ああ、なんてかわいいんだろう。その顔だけでもう射精しちゃいそう……そろそろこっちも触っちゃうからね」

兄の無骨な腕が彼女の雌花へ伸びていき、その表面を撫でた。
それだけだというのに、妹の体にしびれるような快感の波が襲った。

「えっ♡あぁぁんっ♡」

兄がゆっくり奥に指を入れていく。中を刺激するたびに妹は甘い喘ぎ声を漏らす。
その反応が楽しく、兄は彼女が感じる部分を執拗に触り続けた。
とろけきった妹の口に兄の唇が再び重なる。
すると、兄の指先に硬い、小さなものがふれた。
兄は一度ニヤッと笑った後、その核をきゅっとつまんだ。
妹の反応は劇的だった。

「ふわあああああんっ♡」

彼女の腰はがくがくと痙攣し、口からは甘い声が漏れ続けた。
膣からは潮が噴き出し、観覧車の床に飛び散った。
兄は自分の指先についた愛液で遊びながら、妹ににやにやと笑いかけた。

「あーあ、一人だけイッちゃったね」
「はぁ……はぁ……♡」
「こっちも満足させてほしいんだけどなあ。そのかわいい小さなお口で」
「わ、わ、わかったぁ……♡」

妹はよろよろと椅子を降り、白いニーソックスに包まれたひざを床につけた。
兄の股の間にそびえたつ、どす黒い性器に顔を近づけていく。
桜色の唇が亀頭に吸い付くと、逞しい男根がぴくっと動いた。
妹はちゅっちゅっとキスを何度か繰り返したあと、小さな口を精いっぱい開き、その男根をほおばった

「ふぁむっ……」

我慢汁が舌に触れる。落ちていく感覚が妹の中を支配する。
口いっぱいに男性の塊が含まれている。そしてそれを頬張っているのが自分なのだという事実が妹の股間をますます潤わせた。
妹は片手をペニスの根元に添え、顔をグラインドし始めた。

「れろ……」
「うまいよ……お兄ちゃん」
「んん……んっ♡」
「あたしも手伝ってあげるね」
「んっ……」

兄は彼女の小さな頭を両手でつかみ前後に動かし始めた。
妹はその荒々しい動きに、目の前の男の言いなりになるしかないということに、体を熱くした。
男性器の脈動の間隔が短くなっていく、そろそろ限界がくる。
二人が同時にそう思った時だった。

『まもなく地上につきます。恐れ入りますが降車の準備をお願いします』

水を差すように観覧車に降車アナウンスが響いた。
二人の動きを止めた。
最初に動いたのは兄だった。彼は動かない妹をペニスから引きはがした。
ペニスと妹の間に唾液でできた線が伸びている。
妹はぼうっと兄を見つめている。

「あーあ、時間がきちゃったかあ」
「じ、じかん……?」
「そうだよ。もう降りる時間。ほら、お兄ちゃんもショーツはいて。こんなところ人に見られたらなにいわれるかわからないでしょ」
「で、でも……」
「もう、そんなものほしそうな顔しないでよ。生殺しはこっちの方なんだからね……」

ズボンにしがみつく妹の頭をぽんぽんとなでる。
兄に撫でられたことで、妹の目がふにゃりと垂れていく。
そのまま兄のズボンから手を離そうとした彼女だったが、ギンギンに勃起しているそれを見て、思わずのどもとがこくりと動かし、

「ちょっお兄ちゃんっ!?」

気づいたときには兄の股間に顔を再びうずめていた。

「んふー♡んふーっ♡」
「だ、だめだって!うぁ……」

妹の過激な舌遣いにペニスがびくびくと反応する。
攻めるように鈴口に舌先を突っ込み、吸い込もうとしている。
兄は押し戻そうと思えば彼女を押し戻すことができた。しかし、妹の口淫のすさまじさに思わずその手を再び彼女の頭につけてしまい、

「うっでるっ!」
「んーっっっ♡♡♡」
「うおおっ」

ペニスがビクンビクンと跳ね、妹の口内に兄の精が放射された。
これでもかというほど大量の精子が彼女に流れ込んでいく。
妹は細いのどで獣臭い粘液を体内にとりこんでいく。

「んく……♡んく……♡」

妹の唇から精液が垂れている。
妹は精子の香りを楽しむようにスンスンと香りをかぎ、舌をカリにはわせ続けた。
兄は自分の陰茎を掃除する妹の頭をなで、ふっと微笑んだ。

『地上につきました。足元にお気を付けください』

観覧車が止まり、アナウンスとともに扉が開く。
地上の案内員や客たちが観覧車の中や二人の様子を見て口をあんぐりとあけていた。

☆ ★ ☆

兄は妹を両手で抱えながら走っていた。
観覧車が地上につき、人々が呆気にとられている間に彼は素早く妹を抱き上げ、逃走し始めた。
誰も追ってはこなかったが、あの観覧車の中を見られてしまうと文句を言われるだろう。案内員たちに申し訳ないという思いは持っていたが、面倒ごとは避けたかった。

「っと、ここまでくれば大丈夫か」

足を止める。妹を抱えながらかなりの距離を走ったというのに、彼は息一つ切らしていない。
妹は兄にお姫様抱っこされている現状が心地よく、照れ臭かった。いつまでもこのままでいたいという気持ちもあった。

「ふ、風香、逃げられたのか……?」

妹はまだくらくらしており、舌っ足らずの声で兄に話しかける。
兄は周りをきょろきょろと見渡しながら、妹をたしなめる。

「おい、外では口調を体に合わせろ」
「ご、ごめんなさい。お兄ちゃん……」

追手がいないことを確信すると、兄は安心したような表情を見せた。
その表情に妹は胸を高鳴らせ、潤んだ瞳で彼を見上げた。
彼女の熱は今だ引いていない。

「お兄ちゃあん……」
「なんだ」
「あたし、我慢できないの……」
「お前……」

逃げるときに急いで上げたショーツから愛液が溢れ、彼女の巨大な尻に粘り気のある液体が流れている。
ドックンドックンと高鳴る鼓動と合わせて巨乳が揺れている。
兄は腕の中にいる妹をしばらく見つめ、観念したようにつぶやいた。

「……ったく、しゃーねえな」

兄は妹を抱えながら、草むらの中へ歩いて行った。
草むらの奥につくと、兄は妹をゆっくりおろしていった。
妹はふらふらと立ち上がりながら、兄に問いかける。

「つ、ついたの……?」
「ああ、誰もいないし、ここならいいだろ……口調も元に戻せそうだね」
「ん……」
「木にしがみついて、お尻こっちにむけなさい」
「わかったぁ……」

妹は言葉に従い、よろよろと傍にあった木にしがみついた。
首だけ後ろを振り向くと、兄の嗜虐的かつ高圧的なまなざしが妹を見つめていた。
被虐性欲を刺激された彼女は、大きな尻を兄に向け、女の液体に濡れた下着とその下でひくつく陰部を見せつけた。

「こ、これでいい……?」
「ショーツだけじゃなく、ふとももまでびっちゃびちゃになってる。いやらしい」
「やぁぁん……♡」

妹が尻をふりふりとふる。言葉では嫌がっていても、身体が喜びを表現していた。
兄が背中から妹の胸にそうっと手を伸ばし、セーターを胸の上にあげ、下着と同じ柄のブラジャーのホックを外す。
ぶるるんっと巨大な果肉があらわになった。
兄が後ろから覆いかぶさりながら妹のそれに手を這わせる。

「乳首がぷっくり膨れてるじゃない」
「ひゃあんっ♡」
「やわらかい。手に吸い付いてくる」
「はぁ……♡はぁ……♡ああんっ♡」
「そして、感度も抜群っと」
「きゃぁぁっぁんっ♡」

乳首をぴんと弾かれ、妹は軽くイッてしまった。
じわじわと狂うような快感に我慢できなくなっていたのだ。
朦朧とする意識の中で、妹は自分の尻の間に熱く硬いものが押し当てられていることに気づいた。

「じ、焦らさないで♡はやくいれてぇ……♡」

剛直な性器はすっかり復活し、激しく脈動していた。
兄も我慢の限界だと考えてのその懇願だったが、兄はにやりと見下すように笑った。

「もう、何回いっても忘れちゃうんだね。そんなだから巨乳女が馬鹿っていわれちゃうんだよ?」
「え……?はぁ……はぁ……♡」
「ほら、お願いするときはどうするんだっけ?まさか忘れちゃったの?」
「はぁ……♡お、おねが……ます♡……れてください♡」
「聞こえないなあ」
「お、お願いしますっ♡あ、あたしのいやらしいまんこに、ご主人様のおっきなおちんぽをいれてくださいっ♡」
「ふふ、よく言えました」

羞恥と屈服の言葉に妹の耳が真っ赤になる。
兄は勝ち誇ったように笑い、妹のショーツをずりさげると、彼女の大きな尻を掴んだ。
そして自分の男性器を彼女の女性器に押し当てた。

「いれるよ」
「き、きてえ♡」

兄が腰をゆっくりと前に突き出した。
妹の性器の花びらが奥へまくれていき、それとともに兄の太い陰茎がズンと進んでいく。
女性器から生み出される愛液がその侵略を手助けする。

「は、はいってくるぅ♡♡♡」

自分の中へはいってくる圧倒的な存在。
欠けていたものを埋められるような充足感に、妹の声は熱を高めていく。
兄はお構いなしにどんどん奥へ奥へと進んでいく。

「あ……あ……あはぁ……♡」

ぷに、という感覚とともに兄は腰の動きを止めた。
妹の秘奥に兄の槍が突き刺さり、妹は本日何度目かわからない絶頂に至った。
膣からぼたぼたとたれた液体が草むらに落ちていく。

「あぁぁぁっ♡♡♡」
「これで全部はいったよ。ほら、あたしのちんこがお兄ちゃんの子宮つっついてるのわかるでしょ?えいっ」
「あひぃぃぃんっ♡♡♡」
「そんな締め付けたらでちゃうって……もう相変わらずきつきつだね。非処女だっていうのにさっ」

兄が腰を打ち付けるように上げると、妹の体がふわりと少し浮きあがった。
兄へ返事をしようにも、妹は痙攣している体を立たせているのに精いっぱいだった。
男の支配という深い快感の海に沈んでいることを味わうことに脳の全容量を費やしていた。

「じゃあ、動くからね」
「動いてぇ……♡出し入れしてぇ……♡」
「女が男に命令すんなっていつもいってるでしょ?そんなことも覚えられないの?」
「ご、ごめんなしゃ……はぅんっ♡あんっ♡」
「バカな巨乳女ちゃんにはちゃんと教育してあげないとねっ」

その言葉とともに抽送運動が始まった。
妹の小さな体に兄の大きな体が打ち付けられる。
往復するたびに妹の体から淫靡な液体や汗が噴き出した。
しかし、途中から、喘ぎ声が静かになっていた。

「んっんっ……♡」

パンパンと卑猥な肉の音が草むらにだけ響いている。
妹は片手で口を抑えていた。涙目になり、襲い来る快楽に翻弄されながらも声だけは出すまいとしていた。
そのことに気づいた兄は腰の動きを止め、妹の手を奪い取った。

「ねえ、なんで口抑えてんの?」
「だ、だ、だってぇ♡声が聞かれて誰かきちゃったらぁ……はんっ♡」
「……なるほど、ね……ふうん」

妹の意図を理解した兄は新しいおもちゃを見つけたように目を暗い色を浮かべた。
壊れそうなほどか細い彼女の手を握りしめたまま、ピストン運動を再開した。
その動きは先ほどよりも激しさを増し、淫猥な音は草むらの外まで聞こえるほどの音量になっていた。

「むしろ聞かせてあげようよ」
「あああああんっ♡ふわああんっ♡」
「男だったのに今じゃ妹のちんこにイカされてるかわいいお兄ちゃんの声を皆に聞かせてあげようよ。ねっ」
「い、いやぁ……そんなのっ♡……そんなのぉぉ……はぁぁぁぁんっ♡」
「そんなの、なに?そんなの興奮する?元男なのにすっかりちんこの言いなりになった声聞かれちゃって濡れちゃう?」
「ち、ちがぁ……あぁぁんっ♡」

声をひそめる権利すら奪われたというのに、妹の身体は喜びに震えていた。
兄の言葉攻めに妹は狂いそうなほどの快楽を得ていた。愛液が滝のように落ちていった。

「違わないじゃん。お兄ちゃんったら体の芯まで淫乱娘なんだね」
「あんっあんっ♡」
「認めちゃいなよっえいっ」

兄のペニスが妹の最奥を突き抜けた。
彼女は意識が飛びそうなほどの気持ちよさに体中をつらぬかれ、叫び声をあげた。

「ああああああああぁんっっっっ♡♡♡」

哀れな女の悲鳴が草むらに響き渡る。
妹の洪水は止まらず、さらに勢いを増す。
ひざはがくがくと振動し、その場に倒れそうになっていく。
しかし、兄の男性器はそれを許さなかった。結合している部分で彼女の身体を支えたのだ。

「あ……あぅ……♡」
「あーあ、へたっちゃった。でも、こっちももうイキそうだから」
「あうっ……♡ああぁん……♡」
「まんこから力抜くなっていつもいってるでしょ」
「ひゃい……はぁ……♡」

妹はすがりつくように目の前の大樹に捕まり、体勢を何とか立て直した。
兄の股間の巨木はゆっくり動き、濃厚な樹液を根元にため込み始めた。

「中にだすよっ」
「く、くださいっ♡中にいっぱい精子くださいぃ♡」
「しっかり受け止めなさいっ」
「はいぃっ♡」

兄の股間が大きく震え、先端から激しい濁流が飛び出した。
妹の膣内、膣壁に兄の精がうちつけられ、しみこんでいく。
火のように熱い兄の精液が妹の体を犯していく。

「あぁぁぁぁぁぁぁぁ…………♡♡♡」

妹の口から格別甘い声が飛び出した。
チュポンと股間の結合が離れる音がすると、そのまま彼女は身体から意識を離した。
崩れていく彼女の身体を硬い腕が支えた。妹は薄れていく意識の中でその腕にだきつき、そのまま幸福感の中へ沈んでいった。

★ ☆ ★

二人が遊園地を出たころ日がオレンジ色になっていた。
兄は背中に妹を背負っていた。彼女は背中ですうすうと安らかな寝息を立てている。
彼は妹のふとももの感触を楽しむように手をふにふにと動かしながらつぶやいた。

「お兄ちゃんがナプキン派でよかったよ。タンポンだったら精子漏れちゃってただろうしね……って、まだ寝てるか」

妹のショーツの間にナプキンがつけてある。ピンクチェックのショーツは今だ彼女の愛液で濡れている。
しかし、妹はそれについてなにかいうでもなく、可愛らしい寝息を立てるだけだった。

兄は独り言をつぶやき続ける。

「でも、もうあの遊園地にはいけないなあ。案内員たちはあたしたちの顔覚えただろうし……あ、いけない」

兄の股間が再びテントを張り始める。観覧車内でのことを思い出したせいだった。
背中でつぶれる妹の巨乳やふとももの悩ましい感触がその興奮を助長させる。
兄は首をふり、いやらしい笑いを浮かべた。

「家に帰るまで我慢しないと」
「んんっ…………」

そのとき、妹の高い声が耳元に聞こえた。
兄は妹の反応があったことに笑顔で返した。

「あれ、起きてたの?なに?」
「絶対、第一志望に行ってよね…………ちゃん……」
「えっ」

彼の驚きの声に返事はなかった。妹が再び寝息をたてはじめたからだった。

「寝言……かな」

ひとり呟く兄の目はどこか遠くを見ていた。
おぶられている妹は楽しい夢でも見ているのか、口元をにこりとゆがめた。

終わり
久しぶりにかいたせいでキャラクターがぶれてしまいました。
そこは異性の体に馴染みすぎているということで温かい目でお願いします。

次の話でシリーズ終わりにします。
イレカ
0.1620簡易評価
14.100きよひこ
相変わらず素晴らしい。
最終回は、奇をてらわずに、このまま入れ替わりの王道路線で締めくくってください。
30.100きよひこ
言葉を本来の性別にもどすことで魂が今の異性の肉体に屈服、侵食されていく様を倒錯感たっぷりに表現できていて上手いなあと思いました。