「んく…、ふ、ぁ…!」
女性器の中に指を挿し込みながら、痛いぐらいに胸を掴んで揉みしだく。愛液に交わって女性器からどろりと出てきたのは、俺の体の一部であるスライムだ。
指先に乗る程度の液体を口の中に含み、栞の形に組成すると同時に、「挟まれた書籍の情報を精査・記録する」命令を書き込んで口から吐き出した。
「これで蔵書513冊中、307冊目分と…」
今しがた出来た栞を纏めながら、少しだけ息を吐く。
俺の名前は辻白竜。スライムに喰われ、スライムになった男だ。
今は人間としての生活をしながら、この体の能力を腐らせないようにしている。この姿もその一つだ。
今の俺は、好きな女性の顔貌を再現する様に変身している。知った事で得られた多幸感は今思い出しても素晴らしくて、普段の姿をこれにしているくらいなのだから。
「けど…、店番も少し飽きてきたな。少し外に行ってみよう。ん、ふぁ…!」
ぶるりと体を震わせて分体を産み落とす。防犯を任せる命令をし、服を整えてから店の外に出た。
出来る事は山とある。外の天気のように晴れ晴れとした気分で歩き出した。
初めての試みだがこの姿、愛しい恋人の砂滑早耶さんの姿で街を歩くのはやはり楽しい♪
女性の姿で街を歩くのは初めてではない。
飯綱妃美佳さんや尾長奈央さんの身体になっていた時も本人に成りすまして行動していたのだから。
もちろんあの時も楽しかった。
自分ではない、しかも目を引く美人となっていたのだから。
でも今日はあの時よりさらに高揚している。
やはり大好きな彼女の姿でいるからだろう。
大きい胸のおかげで普段から肩を縮めていることが多い早耶さんだけど、今の俺はそんな気分ではなく、むしろ胸を張りたい気分だ。
けれど当然ながら、見せつけるような行動をすれば視線を集めてしまうのは致し方ない事でもあったりする。
「ちょっと何ボケーっと見てるのよ!」
目の前では、恋人の女性を放っておいてこっちを見ている男が怒られてる。…ふぅん?
そのカップルの女性側とすれ違うように歩き、ふわりと舞う髪をスライムに戻し、女性の耳の中に侵入させて少しばかり脳を弄り、命令を送る。
僅かに体を震わせると、「もういい!」と言って女性は男と別れていった。
少しばかり時間を空ける。
人気の少ない場所に存在するトイレに入ると、そこには分体を侵入させた女性が既に俺の命令通りに待機していた。
見た目は高校生くらい。少し気の強そうな顔立ちに違わない性格をしている。
気分の乗りにくいロケーションだけど、“食事”をするには人目のない方が良い。唾を飲みこみ、小さく舌なめずりをする。
見られないよう、個室の中に入り鍵を閉める。
「それじゃあ脱いでくれるかな?」
「はい…」
虚ろな目をした彼女、本条双葉はゆるりと服を脱いでいき、あっというまに裸になった。俺も食事がしやすいよう、服に変えていた部分をスライムに戻し、裸になる。
両手を広げて、双葉ちゃんを迎え入れる体制を作ってあげた。
「はい。おいで、双葉ちゃん。…一つになろう?」
近付いてきた彼女を抱きしめ、肌や胸が触れ合う。呆けて開けられた口を塞いで、唾液を交わしていく。
「っふ、うぅぅ……」
「んむ、じゅ、じゅるるる…」
けれどそれだけじゃ終わらない。俺の割れ目から触手のようにスライムが伸びて、双葉ちゃんの割れ目に入り込む。
俺の唾液と割れ目のスライム、両方が双葉ちゃんを溶かしていき、それを啜るようにして“食べて”いく。
内側から捕喰されていく彼女の体のすべてがスライムと化し、全部を飲み干しきった。
「ご馳走様、双葉ちゃん…」
唇の下に残っていたスライムを舐めとりながら、満たされていく多幸感にふるりと体が波打っていた。
「次はどうしようかな?」
分体として産み直した双葉ちゃんの体を、スライム触手で犯してあげながら次の行動を考えてみる。
彼女の知識や記憶、経験や肉体情報などは全部この身に記憶したから、成りすます事も、分体をさらに作る事も出来る。
「本条家には、母さんと、父さんと、姉さんがいる。
学校は休みだけど、部活をしてる人がいる。
後はさっき別れたあの彼氏さんで遊ぶっていうのもアリかな?」
正直な事を言えば、食べ足りない。
情報は書籍などで賄えない事も無いが、やはり一番なのは新鮮な情報を得る事で、生き物を食べることだ。
普段は目立たないよう人を食べる事は抑えているが、たまにどうしても食べたくなって仕方ない時がある。
「…よし、決めた」
双葉ちゃんの体をずるりと呑み込み直し、服を形成して、トイレから出ていく。行先は…。
A:本条家の人間を食べる
>B:部活動中の学生を食べる
C:双葉の姿で彼氏を食べる
「食べたりないし学生でも食べよう。さすがに100人くらい突然何の痕跡もなく行方不明になればニュースになるかもしれないけどまさかスライムの俺に喰われたとはわからないから迷宮入りだなw」
これからの食事に期待に胸を躍らせながらトイレを出た瞬間俺、双葉の身体に激痛が走る!
馬鹿な!?
肉体的には双葉の身体を再現しているが本質はスライムだ。
戦車砲やミサイルみたいな一撃で全身が吹き飛ぶ威力のあるものならともかく、それだって時間を掛けて再生すれば元に戻るし致命傷にはならない俺に同等のダメージを・・・これはただの物理攻撃じゃない。
「大人しくやられろや」
振り向いた瞬間両脚の膝から下が切り落とされた。
しかも切断面に何かしらのダメージがあり切断分離されたところの再結合ができない!
「やっぱ紛いもんは所詮偽者だな。例え同じ能力持ってても弱っちいや」
目の前にハニーガール姿の可愛い女の子がいた。
ただおっぱい成分が足りていない。
「油断大敵よ。師匠が到着するまでここに釘付けにするのが最優先よ。大丈夫。師匠が来ればこの娘も今までコイツに食べられた人達全員助かるわ」
「確かにあんちゃんならミンナ助けられるだろうな。んじゃもう少し俺らの相手してくれよ」
何だコイツ?会話みたいな独り言を・・・そう考えた瞬間目の前の少女も分裂分身した。
と同時に散開した。
こいつ!双子の霊能者だったのか!
(この2人…!!)
分裂した直後に姿形が変わり、片方は剣、片方は銃を構え出した。
元が1人だからか、それとも何かに憑かれていたのかは知らないが、連携が手慣れている!
「さっき切った所、逃がしちゃダメよ!」
「アイアイっとね!」
切断された膝下の部分が、狙撃の最中に撃ち込まれた銃弾の追撃を受けて、スパークと共に焼き焦がされる。あの部分はもうダメか。
大振りの剣を肉体部分で直に受けるのは危険だと判断して、攻撃を受ける箇所をダイヤモンド化、打撃・電撃共にどうにか受けても平気な様にしているが、分裂をしている暇が無い!
(オマケに師匠だって…?)
経験則から、これ以上の面倒が来るのは確定している。長引けば不利が加速するのなら、時間はかけていられない。このままじゃじり貧にしかならないし、逃げさせてもらおう。
身体組成をダイヤの硬度を保持したまま粘性を持つ物に変化し、一度後ろに跳躍。追撃の銃弾が飛んでくるが、受ける箇所に角度を付けて真正面から受け止めないようにする。
「あの位置は確か! 追撃早く!」
「ガンガンやってるって!」
弾幕が厚さを増すが、それが逆に相方の接近を許せなくしている。こんな時は逆にありがたい。
跳んだ先には、背後の視線で確認していたマンホールがある。そこに着地すると同時に大きく足を叩き付け、蓋を割る。
轟音と共に、ぽっかり開けられた穴の中に自分の身を落とした。着水する前に魚のような形態に変化。非常に、とっても不本意ながら汚水の中に身を浸し、一刻も早くこの場から去る為に泳いでいく。
///
「…ちぇ、逃げられたわ」
「まともにこっちとやり合おうって気が無かったし、そこそこ見えてた結果だったけどな」
「追うわよ、あのまま放置なんて絶対に出来ないんだから」
「発見出来りゃ良いけどな。念入りに潰したし、残外からの調査も出来ないだろ」
「それでもやるの!」
///
「ぷぁ…!」
ずるずると音を立てて、双葉ちゃんが通っている学校付近の排水溝から身体を出す。姿を見られても不思議がられないよう、双葉ちゃんとしての身体を形成して。
「くそ、あの2人のおかげで身体とお腹が減っちゃった…。早く誰か食べないと…、?」
学内を歩いていると聞こえてきたのは音楽。完全ではない防音室から漏れてきた音が、耳朶を打った。
「音の種類から最低4人…、ちょうど良いや」
狙いを定めると、扉のすき間から身体を滑り込ませて、呟く。
「食事の時間だ…」
しかしあいつら何者だったんだ?
この俺の身体にダメージを与え、ダメージを受けたところは再生も再結合も駄目で壊死してしまった。
それに最初はやはり1人だったはず。
しかも何故かあの貧乳バニーガールの美少女は見覚えがあったような・・・。
うっ・・・頭が・・・とにかく補給しなければ。
今は気にしないでおこう。室内にはちゃんと人(お誂え向きに全員女性)がいた。
スライムを発射、全員の口にへばりついて叫べなくしてやった。
もがいている全員にゆっくりと、4体に分裂して近づく。
声を出せず恐怖に怯えた顔をしている彼女達の傍に立ち、手を口元のスライムに当てた。
体が粘液状に戻り、4人それぞれの体内にずるりと浸入する。
「「「「はぁ…、美味しい…」」」」
4者4様を味わいながら溢れた声は、全員が俺の声だった。
「次はどうするかなんだけど…、どうしようかなぁ?」
とりあえずの主導として、部長である女性の体内に潜んだ俺は、左右の腕と、股間の割れ目から出したスライムの右腕とで、部員の3人の秘所を撫でている。
まだ食べきっていない、生のままの女性器の柔らかさを3本の手で堪能し、自分の乳首からもちゅるちゅるとスライムを出し入れし、性感を味わう。
今学校にいる全員を食べる事は決めているのだ。あとは手段の違いになってくる。
一気に喰らうか、ゆっくり食べるか。
大きく動けばまた露見しやすくなるだろうが、手は早い。
静かに動けば一度に捕食する量は少ないが、バレにくい。
「よし、決めた」
ここは慎重に、静かに動くべきだ。
相手はこちらを再生不能にするほどの能力がある。“師匠”とやらも同等かそれ以上の力の持ち主だろう。
消耗した現状の俺では分が悪い。
静かに少しずつこの学校の生徒を俺の分体にすり替えていって、戦力を増強すると共に替え玉・身代わり・避難先を増やすのだ。
相手はこちらの足跡を追えていないはず。
やつらの攻撃力があだとなって、刻まれたスライム体の残骸は芥子粒ほども残っていなかったし、
下水を移動する際も慎重に臭いや気の痕跡を残さないように移動してきた。
目立った騒ぎを起こさなければやつらが俺の居場所をかぎつけることはない。時間は充分にあるんだ。
股間や腕から伸ばしていたスライムを体内に収納し立ち上がる。同時に部員3人には分体を流し込み立ち上がらせる。
彼女らは捕喰したけれども全部は喰っていない。
内臓や脳は捕喰し、スライムが擬態しているけれども、表皮や筋肉や脂肪の一部は元のまま残してある。いわば着ぐるみみたいな状態だ。
これは最近俺が編み出した技みたいなもので、こうやって着ぐるみ状に元を残しておけば、臭いも気の流れも元の彼女らのまま、
例え感知系能力者に触られても内側に俺が巣食っていることは気付かれない。
最近どういうわけか俺は、退魔師を自称する連中に時々狙われるようになってきている。(多分さっきのバニーガールもそういう類だろう)
そういう連中の大半は、返り討ちにして捕喰してやってるんだけれども、いちいち相手にするのも煩わしくなってきて、この技を編み出したってわけ。
ただ、全身を喰ってスライム化した場合と違って、この着ぐるみ状態だと股間や口などの開口部や指先などからしかスライムを伸ばすことができないのが欠点だ。
まあ急な戦闘などで全力で対応しなきゃならなくなったときは、瞬時に着ぐるみを捕喰してスライム化すればいいだけなのだが。
さて、ひとまず今日のところはこのまま部長に成りすまして彼女の家に帰るとしよう。
ほかの部員と同じく着ぐるみ状態にした部長の体を使い、彼女の家に戻る。捕喰した脳の情報から既に“いつも通り”の帰途についている。
最寄の駅で電車に乗り、3駅離れた場所に彼女の家がある。1人暮らしをしていて、ギターを練習するのにも少し注意が必要だけれど、他者の目が無いというのは好都合だ。だからこの体を選んだのもあるけどね。
「…? あぁそうだった、そうだった」
扉の前、ドアノブを掴んで気付いた。鍵が開いており、室内に既に誰かがいる。
部長の記憶を辿る事で思い出したけど、確か今日は午後から妹が遊びに来ているんだった。予定では妹の到着とほぼ同時に帰宅する筈だったのだけど、俺の侵入によってズレてしまった。
「ただいまー」
「冴(さえ)お姉ちゃんお帰り、学校遅かったの?」
「ちょっと練習に熱が入っちゃってね。いらっしゃい、縫(ぬい)」
玄関を開けると、室内には既に妹の茅ヶ崎縫が待っていた。まだ中学生で、受験を控えている彼女は時折姉の冴に勉強を教えてもらいに来ているのだ。
「それで今回は英語だったっけ。範囲はどれくらい?」
「ここなの」
来客時用のテーブルを出して、教科書とノートを広げさせる。その間に俺はジュースを用意して、そのカップの中に口からスライムを落し入れる。
ジュースに擬態したスライムはすぐさま縫の中に入り込み、縫が勉強をしていて気付かぬ間に、命令通りに彼女の体を作り替えていく。
勉強もひと段落し、頃合い良しと見計らって縫に切りだす。
「ねぇ縫、俺の為にスライムを産んでくれない?」
「うん、良いよ」
俺の提案に何の疑問も持たずに縫は服を脱いでいく。脳と子宮を改造し、こちらの命令を聞くよう、スライムを孕めるようにしてある。
「白竜お姉ちゃんのスライム精子、私のスライム卵子と結合させよ?」
大人になり始めてきた女性器を広げながら誘う縫に興奮してくる。俺も制服のスカートとショーツを脱ぎ、スライム触手ちんこをうねうねと蠢かせながら、縫に覆い被さる。
処女を破っても苦痛は与えず、初めての貫通に歓喜の声で縫は叫んだ。
「縫、俺が良いって言うまで声を出しちゃダメよ」
「っ、…!! 、っ、っ!」
言語中枢に関連する神経伝達を全カットし、無言のまま喘ぐ縫を蹂躙する。
「ちゃんと栄養補給はしてあげるから、たっぷり産んでね? たっぷり…出してあげるから!」
「~~~~~~~~!!!」
優しく侵略するように、俺のスライム精子を縫の子宮に注ぎ込んであげた。
「~~っ、っ、、、……!」
バスタブの中、裸になった縫がごぽごぽとスライムを産んでいる。
最初は10分に3kg程の量だったが、慣れた今では5分毎に10kgは出産している。家にあった食材をペースト化、体内に侵入させたスライムを使って吸収させている為、栄養は問題無い。
縫の体をバスタブから引き上げると、最後のスライムがちゅるんと女性器から溢れた。
「お疲れ様、縫。全部戻してあげるから、全部忘れてちゃんと帰ってね?」
「は、い…」
改造した部分を元に戻した後、侵入させていたスライムが口から漏れて俺へと戻る。ぼーっとした表情のまま縫は着替えて実家へ帰っていった。
新たに産み落とされたスライムを手に取り、一口取り込む。
遺伝子情報はやや茅ヶ崎姉妹の物が多いが、それでも俺の分体とほぼ同等。
違うのはこれらには意思がない事だ。意思を持っている分体より命令に忠実で、使いやすい手駒になりうる。
液体としては約500L程のスライムだ。まずは俺の欠損分を少し補充させてもらおう。
俺は服を全部脱ぎ捨てて、バスタブいっぱいに満たされたスライムの中にゆっくりと浸かっていく。
着ぐるみ状態だと普段のスライム体と違って、触れたどこからでも同化吸収できるというわけじゃないのが不便だけれど…。
逆にこの状態だからこその楽しみというものもある。
「…んっ、あぁ…! 入ってくるっ、入ってくるっ…♥」
股間周辺に集まったスライムが、膣を目一杯に押し広げながら、胎内へと入り込んでくる。
それはさながらスライムの胎内回帰とでも言うべきか。
強引に膣奥へと押し入ってくる、まるで乱暴に陵辱されているかのような激しい快感と、
スライムが含んでいる茅ヶ崎姉妹の遺伝子情報の味わいが、俺に満たされた悦びを与えてくれる。
さっきは我慢してそのまま帰したけれども、そのうち頃合をみて縫ちゃんも喰べてしまおう。
だって、遺伝子情報だけでこんなに美味いのだもの…。快感に蕩けた頭でぼんやりと考える。
やがてバスタブいっぱいのすべてのスライムが胎内に入り込んだ。
冴の着ぐるみはぱんぱんになって、テレビで見たスーパー肥満の人のようになってしまっている。
まずは補充分のスライムを吸収する。
続いて全身にぐっと力を込めると…、残りのスライムが密度を増して圧縮していき、身体は元通り収縮し普通の体型に戻った。
500リットル分のスライムが全部この少女の体に収まっているなんて、傍から見ても誰も思いもしないだろう。
分体は必要な時に必要なだけ分離すればいいし、これだけの体積があれば戦闘にも逃走にも有利だ。
そのまま体内でスライムを移動させ、胸や尻をボリュームアップさせてみる。
全身がスライムの時とは違い、自在に姿を変えることはできないものの、
着ぐるみを内側から膨らませることで体型や顔をある程度変えることは可能だ。特にスライムの密度が高いときはやりやすい。
爆乳ともいえるサイズに膨らんだ乳房を弄びながら、風呂場を後にする。
茅ヶ崎冴の他、3人の部員たちも脳をスライムにしている為、睡眠は必要ない。
深夜一時に無料通話アプリを使い、メッセージを送信し合う。
スライム同士で念話通信もできるが、感知系能力者に気付かれる可能性がある為、それ以外の方法を使わせてもらうことにしている。
内容はそれぞれが行った補充や活動に関してだ。
「ふぅん…。栞は弟君、菫は両親、セリアはお手伝いさん、を、食べたんだ…」
「どの分体も良いもの食べてるな、ぁ…っ!」
冴の女性器からスライムを出して早耶の体を作り、同じくスライムで作った双頭バイブで繋がり合っている。
バイブも人体と同じように形成した、性感を受けて射精する生体バイブだ。スライムで繋がり合っている為、俺のペニスであり早耶のペニスでもある。
俺が冴を犯すと同時に冴が俺を犯す。一見した女同士の繋がり合いは、もう3時間も続いている。
「「あぁ!っはぅ…、んっ、ぅぅ…!」」
異口同音で達し、それに応じて生体バイブもスライムを射精する。子宮を満たした分は互いの中にすぐに還元された。
行為をしながらもアプリでの通話は止めてなかった。
各自の進捗などを聞いていると、次第に「情報の交換をしたい」という流れになっていた。
さすが分体で別人に成り済ましていても俺だ、そう考えていた所だよ。
菫の両親が使っている車を出してもらい、集合する流れになった。
向かう先は寂れた…というのは微妙に憚られる古本屋。出掛けるまでにずっと早耶の姿で店番をしていて、今も防犯用にスライムを置いているあそこ。
人も来ないしそもそも住んでる人間がもういない、格好の場所だったから俺の隠れ家にしたのだ。
あの分体も回収しておかなければ、いつまた退魔師に狙われるかわかったものじゃない。
直後にもう到着したというメッセージが1つ。菫からだ。
窓から外を見れば、親の車に乗った菫がこちらに気付いて手を振っていた。
適当に下着と服を見繕って着替え、静かにその車に乗ることにした。
時間は朝になっている。そして都合のいいことに今日は休日。
既に俺の分体となっている菫の両親が運転するミニバンの、2列目シートに仲良く並んだ冴と菫。
表面上はたわいも無い女子高生トークを続けているが、それぞれ股間からはスライムの触手を伸ばし接続し、そこから俺と分体は互いが捕喰した情報を交換する。
栞の家、セリアの屋敷をまわり、彼女たちとも同じように情報を交換する。
やがて車は古本屋に程近い大型スーパーの駐車場に停まった。
俺と分体たちはそのまま買い物を装って店内に向かう。
「さーて何買おっかー」
「お菓子沢山買っちゃっていい?」
「栞、ダイエットするって言ってたのはどうしたの?」
「今日はいいの! ぶれーこーってヤツよ!」
傍から見れば、休日にホームパーティをするため買い物に来た、仲良し軽音楽部員にしか見えない…というわけ。
だが同時に、降車時に昆虫や小動物に擬態した小さな分体を放っておく。
それらは古本屋周辺を広範囲に索敵して、追っ手や退魔師の痕跡を探す。
昨日攻撃を受けるまでは、ここしばらく退魔師の干渉は無かった。それくらい目立たない、隠れ家としてうってつけの場所だけれど。
迂闊にも昨日見つかってしまったからには警戒レベルを上げるに越したことは無いだろう。
追っ手の痕跡は無いようだ。
安全を確認した分体の虫を店内に侵入させ、防犯用に残した分体と接触。直接指示を伝達する。
分体は女性の形に変形し…、念のため、早耶さんの姿はやめて、モデルのいない地味な女性の姿にした。
入り口のガラス戸には準備中の札をかけ、その横に仕入れのためにしばらく店を空ける旨の内容を記した張り紙を貼る。
一応ほら、古本屋として営業してはいるから、ね?
さらに念には念を、建物の窓や扉、あらゆる出入り口に少量のスライムを貼り付けておいて、誰かが侵入した場合はわかるようにしておく。
できることなら、この店はセーフハウスのひとつとして、これから先も使い続けたいものだ。
まだ情報を取り込んでいない書籍も残っているし、店の雰囲気も好きだしね。
そして、買い物を装って大型スーパーへと向かった。
一方、スーパーでは軽音楽部員4人がわいわいと買い物を続けている。
カートに乗ったカゴにはジュースやお菓子が山盛りになっている。と、同時に…。
店内全ての監視カメラの位置や、店員や客の動きを把握・察知している。
店内には昼食の買出し客が徐々に増えてきているが、それが逆に好都合。木を隠すなら森の中だ。
古本屋からスーパーに到着した分体は、さりげなく監視カメラの死角へ向かい、店員や客の視線が無くなった瞬間、形を崩し床と同化する。
しばらくの間をおいて、軽音楽部員たちがカートを押しながらその地点へと近づくと…。
床に同化していた分体は、脚を伝って瞬時に部員たちの中身へと同化した。
買い物は特に問題無く終了できた。4人で分割してお菓子やジュース、そして食事類を持ち、菫の両親のミニバンに戻る。
「他に寄る所とかはあるか?」
「うぅん、特に無いかな。必要になったらまた連絡するね」
菫の分体は両親と他愛ない会話を行いながら、車内に入る。
そのまま車で少し。隠れ家の古本屋へと到着した。
「よしよし、ちゃんと閉めてるね」
張り紙をしてある店の前、人気も無いも同然だから憚ることなく事実を確認する事が出来る。
店舗一体型の住居の裏口に回り、そこに仕込んでいたスライムに指令を送る。中からずるりと動いて鍵が開けられ、俺達4人は中へ入っていく。
裏口のスライムは元の位置に戻し、鍵を閉めた。
ジュースや食事類を適当に置いて、全員で居間に向かう。
ここに住んでいた人たちは既に俺の体の中にいる為、何をしても咎められる事は無い。好きな事を好きなだけ出来る。
「それじゃあ皆に、縫が産んでくれたスライムを分けてあげるね」
服を脱いで全裸になり、体内のスライムを蠢かせる。両胸が抱えきれない位大きくなり、まだ淡い色の乳首からぴゅるぴゅるとスライムが噴き出る。
スライムをそのまま出して融合させれば話は早いのだが、それだと簡単すぎてつまらない。時間はあるのだからたっぷりと楽しまないと。
「冴さん、わたくしはお口から良いですか?」
「勿論どうぞ! はむ、じゅるるるるる…!」
セリアが率先して俺の口に吸いつき、スライムを少しずつ吸いだしてくる。粘液の奔流の中で交わされる舌の感触が、また気持ちいい。
「セリアずるっ。じゃああたし冴のまんこ!」
「ふぉ、んおぉぉぅっ!」
栞が口からスライム触手を伸ばし、膣奥まで一気に突き立て、愛液と一緒にスライムを啜ってくる。
「部長のおっぱい独り占め~♥」
菫が両方の乳首を同時に口に含んで、子供ではやらない方法でスライム母乳を飲んでいく。
繋がっているみんなも興奮して、まんこから愛液とスライムが漏れていた。
冴の体からスライムの補充が終わったら、今度はお互いに女の体を貪ったりした。
触手を生やしてお互いの女性器へ突っ込んだり、使用する肉体を交換してみたり。
情報で得ただけ体感するとではやはり違う、どの体も感じる所が微妙に異なり、そこを責める事で嬌声が室内に響く。
疲れを知らぬままに粘液で交わり続けている。
同時にそんな光景を目にしながらも、耽溺し続けている訳にはいかない。
…あの二人と、「師匠」とやらを放置するわけにもいかないからだ。
可能な限り情報を遮断してここまで来ていても、何かのはずみで露見しない可能性も無いわけじゃない。
『排除の必要があるか…』
遠からず対峙する必要があるだろうと思いながら、一部のスライムの中で対策の為のシミュレートを開始していた。
冴の秘所から一滴のスライムが流れ出るとボコボコと膨らんで裸の早耶の姿をとった。
冷静に考えるために白竜が発情した4人の体を分体に切り替え分離したのだ。
「どちらが本来の姿かは分からないが、相手は融合分離能力をもっていて、なおかつ少なくとも師匠という仲間が一人いる、か…」
師匠の情報は全く無いが少なくとも彼女たちより強いはずだと仮定しておく。
一度に彼女たち二組と戦うと仮定するとさすがに分が悪い。となると……
「先にあの二人を倒して吸収してしまえば師匠を倒す手立ても見つかるか?」
彼女たちの知識があれば対策もたてられるし、運良くその姿で師匠の油断をつければ儲けものだろう。
「あっちは二人に対して…こっちは四人の連携で攻められる」
目の前で冴、菫、栞、セリアの四人は全裸で顔を寄せ合うと互いの唇をついばみあい、その手は互いの股間を愛撫している。
そして四人が絶頂に身を震わせると四者四様の女体がスライムに溶けた。
四人分のスライムは混ざり合うと新たな姿を作り出す。
床まで届きそうなの美しい髪にしなやかな細腕、むちむちと脂肪の乗った尻から脚のラインにツンと上を向いた規格外の巨乳。
四人と500リットルのスライムの凝縮された絶世の美女が微笑んでいた。
「あるいは…二人を相手にしても叩き潰せる、高性能な一人か」
「…目撃証言とかは可能な限り消してるみたいだな」
古本屋の店主が持っていたパソコンを使いながら、あの二人がどこにいるかの情報を集めている。
大手を振って存在を示せば、確かにすぐに食いつくだろうが、下手をしたら師匠と一緒にやってこられる可能性がある。
なるべくなら2人だけの状況で攻勢を仕掛けたいものだ。
「人知れず行動しているだけはあるか。殆どの退魔師がそうだったし」
凝縮されたスライムの塊は、買ってきた食料を封を開けて適当に体の中に取り込んでいる。包装袋とかマズいし。
「やっぱり個別に目や耳が必要か」
塊の方から30リットル分のスライムを窓から外に放つ。
ここに来る前に行っていたように、虫や小動物に擬態させた分体を散らして、あの二人を見つけようとしているのだ。
どちらの姿であっても良い、他に人がいなければそれでいいし、周囲に気配が無ければ人を喰って増やしても良い。
「見つかるまでは時間もあるだろうし…」
菫の両親を電話で呼び、塊を吸収して軽音楽部4人の姿に擬態する。
「お預けしていた縫ちゃんをいただくとしようかな」
帰りは特に問題も起きずに冴の家まで到着することができた。他の三人はそれぞれの家に帰り思い思いに楽しんでいることだろう。
縫には「美味しいケーキがあるからこれからうちに来ない?」と連絡してある。返事はもちろんオーケーだった。
全身鏡の前で冴の体を舐めるように楽しむ。
ただでさえ美しかった身体はスライムを再構成した時により美しく洗練されている。
そして秘密の小道具を取り出す。
「このまえ来た時にもらったちゃった…縫ちゃんの髪の毛♪」
じわりと股からこぼれた分体に髪の毛を吸収させると分体はスライムの質感のまま縫ちゃんの姿になった。
限定的な身体情報なので肌の質感は再現できてないが、お楽しみに使うには十分。
「縫ちゃん、早くこないかなぁ…うふふ」
「冴お姉ちゃん、来たよ!」
「待ってたよ、縫」
家に上がった縫ちゃんはクッションの上に座り、ケーキを心待ちにしている。
一応彼女に食べさせるために、俺に喰われる前の冴ちゃんはケーキを買っていたのだ。
実は昨日食べさせるつもりだったけど、新しくやってもらう事が出来てたし、仕方ないよね。
「…あれ、お姉ちゃん何か綺麗になった?」
「そうかな? そんなに変わらないと思うけど」
「絶対そうだよ! もしかして…、彼氏とか出来ちゃった!?」
「彼氏じゃないよ。新しい事を見つけて、生活にハリが出てきたからかな」
ケーキを頬張りながら談笑し、縫ちゃんの視線を俺に向けさせておく。
その背後、気付かぬ間に縫ちゃん型のスライムが、前もって出しておいた指示に従い家具の隙間から染み出て、彼女の後ろに立った。
「あ、ごめん縫。そこのお煎餅の袋とってくれる?」
「ん。どれどれ?」
俺の言葉に立ち上がる縫ちゃん。その瞬間。
じゃぼっ
彼女のすぐ背後に立たせていた彼女そっくりのスライムが、一瞬にして彼女の体をすっぽり覆う。
「ん!? な、何いまの…」
「どうしたの?」
「なんか今、水を被ったような感じが…。でも濡れてない…?」
「濡れてなんていないわよ? 気のせいじゃないの?」
縫ちゃんを覆ったスライムは即座に彼女の表皮に擬態し、一見しても触ってもわからない状態になる。
不安そうな顔をする縫ちゃんをなだめつつ、内心ではほくそ笑む俺。
これでいつでも縫ちゃんを喰えるが、今はまだ我慢。見ると、彼女の左手がゆっくりと動き…自らの乳房に添えられる。
それは彼女にとってはまったく意識外の行動で、彼女を覆うスライムが勝手にやっていること。
そう、縫ちゃんは最早俺の操り人形なのだ。
女性器の中に指を挿し込みながら、痛いぐらいに胸を掴んで揉みしだく。愛液に交わって女性器からどろりと出てきたのは、俺の体の一部であるスライムだ。
指先に乗る程度の液体を口の中に含み、栞の形に組成すると同時に、「挟まれた書籍の情報を精査・記録する」命令を書き込んで口から吐き出した。
「これで蔵書513冊中、307冊目分と…」
今しがた出来た栞を纏めながら、少しだけ息を吐く。
俺の名前は辻白竜。スライムに喰われ、スライムになった男だ。
今は人間としての生活をしながら、この体の能力を腐らせないようにしている。この姿もその一つだ。
今の俺は、好きな女性の顔貌を再現する様に変身している。知った事で得られた多幸感は今思い出しても素晴らしくて、普段の姿をこれにしているくらいなのだから。
「けど…、店番も少し飽きてきたな。少し外に行ってみよう。ん、ふぁ…!」
ぶるりと体を震わせて分体を産み落とす。防犯を任せる命令をし、服を整えてから店の外に出た。
出来る事は山とある。外の天気のように晴れ晴れとした気分で歩き出した。
初めての試みだがこの姿、愛しい恋人の砂滑早耶さんの姿で街を歩くのはやはり楽しい♪
女性の姿で街を歩くのは初めてではない。
飯綱妃美佳さんや尾長奈央さんの身体になっていた時も本人に成りすまして行動していたのだから。
もちろんあの時も楽しかった。
自分ではない、しかも目を引く美人となっていたのだから。
でも今日はあの時よりさらに高揚している。
やはり大好きな彼女の姿でいるからだろう。
大きい胸のおかげで普段から肩を縮めていることが多い早耶さんだけど、今の俺はそんな気分ではなく、むしろ胸を張りたい気分だ。
けれど当然ながら、見せつけるような行動をすれば視線を集めてしまうのは致し方ない事でもあったりする。
「ちょっと何ボケーっと見てるのよ!」
目の前では、恋人の女性を放っておいてこっちを見ている男が怒られてる。…ふぅん?
そのカップルの女性側とすれ違うように歩き、ふわりと舞う髪をスライムに戻し、女性の耳の中に侵入させて少しばかり脳を弄り、命令を送る。
僅かに体を震わせると、「もういい!」と言って女性は男と別れていった。
少しばかり時間を空ける。
人気の少ない場所に存在するトイレに入ると、そこには分体を侵入させた女性が既に俺の命令通りに待機していた。
見た目は高校生くらい。少し気の強そうな顔立ちに違わない性格をしている。
気分の乗りにくいロケーションだけど、“食事”をするには人目のない方が良い。唾を飲みこみ、小さく舌なめずりをする。
見られないよう、個室の中に入り鍵を閉める。
「それじゃあ脱いでくれるかな?」
「はい…」
虚ろな目をした彼女、本条双葉はゆるりと服を脱いでいき、あっというまに裸になった。俺も食事がしやすいよう、服に変えていた部分をスライムに戻し、裸になる。
両手を広げて、双葉ちゃんを迎え入れる体制を作ってあげた。
「はい。おいで、双葉ちゃん。…一つになろう?」
近付いてきた彼女を抱きしめ、肌や胸が触れ合う。呆けて開けられた口を塞いで、唾液を交わしていく。
「っふ、うぅぅ……」
「んむ、じゅ、じゅるるる…」
けれどそれだけじゃ終わらない。俺の割れ目から触手のようにスライムが伸びて、双葉ちゃんの割れ目に入り込む。
俺の唾液と割れ目のスライム、両方が双葉ちゃんを溶かしていき、それを啜るようにして“食べて”いく。
内側から捕喰されていく彼女の体のすべてがスライムと化し、全部を飲み干しきった。
「ご馳走様、双葉ちゃん…」
唇の下に残っていたスライムを舐めとりながら、満たされていく多幸感にふるりと体が波打っていた。
「次はどうしようかな?」
分体として産み直した双葉ちゃんの体を、スライム触手で犯してあげながら次の行動を考えてみる。
彼女の知識や記憶、経験や肉体情報などは全部この身に記憶したから、成りすます事も、分体をさらに作る事も出来る。
「本条家には、母さんと、父さんと、姉さんがいる。
学校は休みだけど、部活をしてる人がいる。
後はさっき別れたあの彼氏さんで遊ぶっていうのもアリかな?」
正直な事を言えば、食べ足りない。
情報は書籍などで賄えない事も無いが、やはり一番なのは新鮮な情報を得る事で、生き物を食べることだ。
普段は目立たないよう人を食べる事は抑えているが、たまにどうしても食べたくなって仕方ない時がある。
「…よし、決めた」
双葉ちゃんの体をずるりと呑み込み直し、服を形成して、トイレから出ていく。行先は…。
A:本条家の人間を食べる
>B:部活動中の学生を食べる
C:双葉の姿で彼氏を食べる
「食べたりないし学生でも食べよう。さすがに100人くらい突然何の痕跡もなく行方不明になればニュースになるかもしれないけどまさかスライムの俺に喰われたとはわからないから迷宮入りだなw」
これからの食事に期待に胸を躍らせながらトイレを出た瞬間俺、双葉の身体に激痛が走る!
馬鹿な!?
肉体的には双葉の身体を再現しているが本質はスライムだ。
戦車砲やミサイルみたいな一撃で全身が吹き飛ぶ威力のあるものならともかく、それだって時間を掛けて再生すれば元に戻るし致命傷にはならない俺に同等のダメージを・・・これはただの物理攻撃じゃない。
「大人しくやられろや」
振り向いた瞬間両脚の膝から下が切り落とされた。
しかも切断面に何かしらのダメージがあり切断分離されたところの再結合ができない!
「やっぱ紛いもんは所詮偽者だな。例え同じ能力持ってても弱っちいや」
目の前にハニーガール姿の可愛い女の子がいた。
ただおっぱい成分が足りていない。
「油断大敵よ。師匠が到着するまでここに釘付けにするのが最優先よ。大丈夫。師匠が来ればこの娘も今までコイツに食べられた人達全員助かるわ」
「確かにあんちゃんならミンナ助けられるだろうな。んじゃもう少し俺らの相手してくれよ」
何だコイツ?会話みたいな独り言を・・・そう考えた瞬間目の前の少女も分裂分身した。
と同時に散開した。
こいつ!双子の霊能者だったのか!
(この2人…!!)
分裂した直後に姿形が変わり、片方は剣、片方は銃を構え出した。
元が1人だからか、それとも何かに憑かれていたのかは知らないが、連携が手慣れている!
「さっき切った所、逃がしちゃダメよ!」
「アイアイっとね!」
切断された膝下の部分が、狙撃の最中に撃ち込まれた銃弾の追撃を受けて、スパークと共に焼き焦がされる。あの部分はもうダメか。
大振りの剣を肉体部分で直に受けるのは危険だと判断して、攻撃を受ける箇所をダイヤモンド化、打撃・電撃共にどうにか受けても平気な様にしているが、分裂をしている暇が無い!
(オマケに師匠だって…?)
経験則から、これ以上の面倒が来るのは確定している。長引けば不利が加速するのなら、時間はかけていられない。このままじゃじり貧にしかならないし、逃げさせてもらおう。
身体組成をダイヤの硬度を保持したまま粘性を持つ物に変化し、一度後ろに跳躍。追撃の銃弾が飛んでくるが、受ける箇所に角度を付けて真正面から受け止めないようにする。
「あの位置は確か! 追撃早く!」
「ガンガンやってるって!」
弾幕が厚さを増すが、それが逆に相方の接近を許せなくしている。こんな時は逆にありがたい。
跳んだ先には、背後の視線で確認していたマンホールがある。そこに着地すると同時に大きく足を叩き付け、蓋を割る。
轟音と共に、ぽっかり開けられた穴の中に自分の身を落とした。着水する前に魚のような形態に変化。非常に、とっても不本意ながら汚水の中に身を浸し、一刻も早くこの場から去る為に泳いでいく。
///
「…ちぇ、逃げられたわ」
「まともにこっちとやり合おうって気が無かったし、そこそこ見えてた結果だったけどな」
「追うわよ、あのまま放置なんて絶対に出来ないんだから」
「発見出来りゃ良いけどな。念入りに潰したし、残外からの調査も出来ないだろ」
「それでもやるの!」
///
「ぷぁ…!」
ずるずると音を立てて、双葉ちゃんが通っている学校付近の排水溝から身体を出す。姿を見られても不思議がられないよう、双葉ちゃんとしての身体を形成して。
「くそ、あの2人のおかげで身体とお腹が減っちゃった…。早く誰か食べないと…、?」
学内を歩いていると聞こえてきたのは音楽。完全ではない防音室から漏れてきた音が、耳朶を打った。
「音の種類から最低4人…、ちょうど良いや」
狙いを定めると、扉のすき間から身体を滑り込ませて、呟く。
「食事の時間だ…」
しかしあいつら何者だったんだ?
この俺の身体にダメージを与え、ダメージを受けたところは再生も再結合も駄目で壊死してしまった。
それに最初はやはり1人だったはず。
しかも何故かあの貧乳バニーガールの美少女は見覚えがあったような・・・。
うっ・・・頭が・・・とにかく補給しなければ。
今は気にしないでおこう。室内にはちゃんと人(お誂え向きに全員女性)がいた。
スライムを発射、全員の口にへばりついて叫べなくしてやった。
もがいている全員にゆっくりと、4体に分裂して近づく。
声を出せず恐怖に怯えた顔をしている彼女達の傍に立ち、手を口元のスライムに当てた。
体が粘液状に戻り、4人それぞれの体内にずるりと浸入する。
「「「「はぁ…、美味しい…」」」」
4者4様を味わいながら溢れた声は、全員が俺の声だった。
「次はどうするかなんだけど…、どうしようかなぁ?」
とりあえずの主導として、部長である女性の体内に潜んだ俺は、左右の腕と、股間の割れ目から出したスライムの右腕とで、部員の3人の秘所を撫でている。
まだ食べきっていない、生のままの女性器の柔らかさを3本の手で堪能し、自分の乳首からもちゅるちゅるとスライムを出し入れし、性感を味わう。
今学校にいる全員を食べる事は決めているのだ。あとは手段の違いになってくる。
一気に喰らうか、ゆっくり食べるか。
大きく動けばまた露見しやすくなるだろうが、手は早い。
静かに動けば一度に捕食する量は少ないが、バレにくい。
「よし、決めた」
ここは慎重に、静かに動くべきだ。
相手はこちらを再生不能にするほどの能力がある。“師匠”とやらも同等かそれ以上の力の持ち主だろう。
消耗した現状の俺では分が悪い。
静かに少しずつこの学校の生徒を俺の分体にすり替えていって、戦力を増強すると共に替え玉・身代わり・避難先を増やすのだ。
相手はこちらの足跡を追えていないはず。
やつらの攻撃力があだとなって、刻まれたスライム体の残骸は芥子粒ほども残っていなかったし、
下水を移動する際も慎重に臭いや気の痕跡を残さないように移動してきた。
目立った騒ぎを起こさなければやつらが俺の居場所をかぎつけることはない。時間は充分にあるんだ。
股間や腕から伸ばしていたスライムを体内に収納し立ち上がる。同時に部員3人には分体を流し込み立ち上がらせる。
彼女らは捕喰したけれども全部は喰っていない。
内臓や脳は捕喰し、スライムが擬態しているけれども、表皮や筋肉や脂肪の一部は元のまま残してある。いわば着ぐるみみたいな状態だ。
これは最近俺が編み出した技みたいなもので、こうやって着ぐるみ状に元を残しておけば、臭いも気の流れも元の彼女らのまま、
例え感知系能力者に触られても内側に俺が巣食っていることは気付かれない。
最近どういうわけか俺は、退魔師を自称する連中に時々狙われるようになってきている。(多分さっきのバニーガールもそういう類だろう)
そういう連中の大半は、返り討ちにして捕喰してやってるんだけれども、いちいち相手にするのも煩わしくなってきて、この技を編み出したってわけ。
ただ、全身を喰ってスライム化した場合と違って、この着ぐるみ状態だと股間や口などの開口部や指先などからしかスライムを伸ばすことができないのが欠点だ。
まあ急な戦闘などで全力で対応しなきゃならなくなったときは、瞬時に着ぐるみを捕喰してスライム化すればいいだけなのだが。
さて、ひとまず今日のところはこのまま部長に成りすまして彼女の家に帰るとしよう。
ほかの部員と同じく着ぐるみ状態にした部長の体を使い、彼女の家に戻る。捕喰した脳の情報から既に“いつも通り”の帰途についている。
最寄の駅で電車に乗り、3駅離れた場所に彼女の家がある。1人暮らしをしていて、ギターを練習するのにも少し注意が必要だけれど、他者の目が無いというのは好都合だ。だからこの体を選んだのもあるけどね。
「…? あぁそうだった、そうだった」
扉の前、ドアノブを掴んで気付いた。鍵が開いており、室内に既に誰かがいる。
部長の記憶を辿る事で思い出したけど、確か今日は午後から妹が遊びに来ているんだった。予定では妹の到着とほぼ同時に帰宅する筈だったのだけど、俺の侵入によってズレてしまった。
「ただいまー」
「冴(さえ)お姉ちゃんお帰り、学校遅かったの?」
「ちょっと練習に熱が入っちゃってね。いらっしゃい、縫(ぬい)」
玄関を開けると、室内には既に妹の茅ヶ崎縫が待っていた。まだ中学生で、受験を控えている彼女は時折姉の冴に勉強を教えてもらいに来ているのだ。
「それで今回は英語だったっけ。範囲はどれくらい?」
「ここなの」
来客時用のテーブルを出して、教科書とノートを広げさせる。その間に俺はジュースを用意して、そのカップの中に口からスライムを落し入れる。
ジュースに擬態したスライムはすぐさま縫の中に入り込み、縫が勉強をしていて気付かぬ間に、命令通りに彼女の体を作り替えていく。
勉強もひと段落し、頃合い良しと見計らって縫に切りだす。
「ねぇ縫、俺の為にスライムを産んでくれない?」
「うん、良いよ」
俺の提案に何の疑問も持たずに縫は服を脱いでいく。脳と子宮を改造し、こちらの命令を聞くよう、スライムを孕めるようにしてある。
「白竜お姉ちゃんのスライム精子、私のスライム卵子と結合させよ?」
大人になり始めてきた女性器を広げながら誘う縫に興奮してくる。俺も制服のスカートとショーツを脱ぎ、スライム触手ちんこをうねうねと蠢かせながら、縫に覆い被さる。
処女を破っても苦痛は与えず、初めての貫通に歓喜の声で縫は叫んだ。
「縫、俺が良いって言うまで声を出しちゃダメよ」
「っ、…!! 、っ、っ!」
言語中枢に関連する神経伝達を全カットし、無言のまま喘ぐ縫を蹂躙する。
「ちゃんと栄養補給はしてあげるから、たっぷり産んでね? たっぷり…出してあげるから!」
「~~~~~~~~!!!」
優しく侵略するように、俺のスライム精子を縫の子宮に注ぎ込んであげた。
「~~っ、っ、、、……!」
バスタブの中、裸になった縫がごぽごぽとスライムを産んでいる。
最初は10分に3kg程の量だったが、慣れた今では5分毎に10kgは出産している。家にあった食材をペースト化、体内に侵入させたスライムを使って吸収させている為、栄養は問題無い。
縫の体をバスタブから引き上げると、最後のスライムがちゅるんと女性器から溢れた。
「お疲れ様、縫。全部戻してあげるから、全部忘れてちゃんと帰ってね?」
「は、い…」
改造した部分を元に戻した後、侵入させていたスライムが口から漏れて俺へと戻る。ぼーっとした表情のまま縫は着替えて実家へ帰っていった。
新たに産み落とされたスライムを手に取り、一口取り込む。
遺伝子情報はやや茅ヶ崎姉妹の物が多いが、それでも俺の分体とほぼ同等。
違うのはこれらには意思がない事だ。意思を持っている分体より命令に忠実で、使いやすい手駒になりうる。
液体としては約500L程のスライムだ。まずは俺の欠損分を少し補充させてもらおう。
俺は服を全部脱ぎ捨てて、バスタブいっぱいに満たされたスライムの中にゆっくりと浸かっていく。
着ぐるみ状態だと普段のスライム体と違って、触れたどこからでも同化吸収できるというわけじゃないのが不便だけれど…。
逆にこの状態だからこその楽しみというものもある。
「…んっ、あぁ…! 入ってくるっ、入ってくるっ…♥」
股間周辺に集まったスライムが、膣を目一杯に押し広げながら、胎内へと入り込んでくる。
それはさながらスライムの胎内回帰とでも言うべきか。
強引に膣奥へと押し入ってくる、まるで乱暴に陵辱されているかのような激しい快感と、
スライムが含んでいる茅ヶ崎姉妹の遺伝子情報の味わいが、俺に満たされた悦びを与えてくれる。
さっきは我慢してそのまま帰したけれども、そのうち頃合をみて縫ちゃんも喰べてしまおう。
だって、遺伝子情報だけでこんなに美味いのだもの…。快感に蕩けた頭でぼんやりと考える。
やがてバスタブいっぱいのすべてのスライムが胎内に入り込んだ。
冴の着ぐるみはぱんぱんになって、テレビで見たスーパー肥満の人のようになってしまっている。
まずは補充分のスライムを吸収する。
続いて全身にぐっと力を込めると…、残りのスライムが密度を増して圧縮していき、身体は元通り収縮し普通の体型に戻った。
500リットル分のスライムが全部この少女の体に収まっているなんて、傍から見ても誰も思いもしないだろう。
分体は必要な時に必要なだけ分離すればいいし、これだけの体積があれば戦闘にも逃走にも有利だ。
そのまま体内でスライムを移動させ、胸や尻をボリュームアップさせてみる。
全身がスライムの時とは違い、自在に姿を変えることはできないものの、
着ぐるみを内側から膨らませることで体型や顔をある程度変えることは可能だ。特にスライムの密度が高いときはやりやすい。
爆乳ともいえるサイズに膨らんだ乳房を弄びながら、風呂場を後にする。
茅ヶ崎冴の他、3人の部員たちも脳をスライムにしている為、睡眠は必要ない。
深夜一時に無料通話アプリを使い、メッセージを送信し合う。
スライム同士で念話通信もできるが、感知系能力者に気付かれる可能性がある為、それ以外の方法を使わせてもらうことにしている。
内容はそれぞれが行った補充や活動に関してだ。
「ふぅん…。栞は弟君、菫は両親、セリアはお手伝いさん、を、食べたんだ…」
「どの分体も良いもの食べてるな、ぁ…っ!」
冴の女性器からスライムを出して早耶の体を作り、同じくスライムで作った双頭バイブで繋がり合っている。
バイブも人体と同じように形成した、性感を受けて射精する生体バイブだ。スライムで繋がり合っている為、俺のペニスであり早耶のペニスでもある。
俺が冴を犯すと同時に冴が俺を犯す。一見した女同士の繋がり合いは、もう3時間も続いている。
「「あぁ!っはぅ…、んっ、ぅぅ…!」」
異口同音で達し、それに応じて生体バイブもスライムを射精する。子宮を満たした分は互いの中にすぐに還元された。
行為をしながらもアプリでの通話は止めてなかった。
各自の進捗などを聞いていると、次第に「情報の交換をしたい」という流れになっていた。
さすが分体で別人に成り済ましていても俺だ、そう考えていた所だよ。
菫の両親が使っている車を出してもらい、集合する流れになった。
向かう先は寂れた…というのは微妙に憚られる古本屋。出掛けるまでにずっと早耶の姿で店番をしていて、今も防犯用にスライムを置いているあそこ。
人も来ないしそもそも住んでる人間がもういない、格好の場所だったから俺の隠れ家にしたのだ。
あの分体も回収しておかなければ、いつまた退魔師に狙われるかわかったものじゃない。
直後にもう到着したというメッセージが1つ。菫からだ。
窓から外を見れば、親の車に乗った菫がこちらに気付いて手を振っていた。
適当に下着と服を見繕って着替え、静かにその車に乗ることにした。
時間は朝になっている。そして都合のいいことに今日は休日。
既に俺の分体となっている菫の両親が運転するミニバンの、2列目シートに仲良く並んだ冴と菫。
表面上はたわいも無い女子高生トークを続けているが、それぞれ股間からはスライムの触手を伸ばし接続し、そこから俺と分体は互いが捕喰した情報を交換する。
栞の家、セリアの屋敷をまわり、彼女たちとも同じように情報を交換する。
やがて車は古本屋に程近い大型スーパーの駐車場に停まった。
俺と分体たちはそのまま買い物を装って店内に向かう。
「さーて何買おっかー」
「お菓子沢山買っちゃっていい?」
「栞、ダイエットするって言ってたのはどうしたの?」
「今日はいいの! ぶれーこーってヤツよ!」
傍から見れば、休日にホームパーティをするため買い物に来た、仲良し軽音楽部員にしか見えない…というわけ。
だが同時に、降車時に昆虫や小動物に擬態した小さな分体を放っておく。
それらは古本屋周辺を広範囲に索敵して、追っ手や退魔師の痕跡を探す。
昨日攻撃を受けるまでは、ここしばらく退魔師の干渉は無かった。それくらい目立たない、隠れ家としてうってつけの場所だけれど。
迂闊にも昨日見つかってしまったからには警戒レベルを上げるに越したことは無いだろう。
追っ手の痕跡は無いようだ。
安全を確認した分体の虫を店内に侵入させ、防犯用に残した分体と接触。直接指示を伝達する。
分体は女性の形に変形し…、念のため、早耶さんの姿はやめて、モデルのいない地味な女性の姿にした。
入り口のガラス戸には準備中の札をかけ、その横に仕入れのためにしばらく店を空ける旨の内容を記した張り紙を貼る。
一応ほら、古本屋として営業してはいるから、ね?
さらに念には念を、建物の窓や扉、あらゆる出入り口に少量のスライムを貼り付けておいて、誰かが侵入した場合はわかるようにしておく。
できることなら、この店はセーフハウスのひとつとして、これから先も使い続けたいものだ。
まだ情報を取り込んでいない書籍も残っているし、店の雰囲気も好きだしね。
そして、買い物を装って大型スーパーへと向かった。
一方、スーパーでは軽音楽部員4人がわいわいと買い物を続けている。
カートに乗ったカゴにはジュースやお菓子が山盛りになっている。と、同時に…。
店内全ての監視カメラの位置や、店員や客の動きを把握・察知している。
店内には昼食の買出し客が徐々に増えてきているが、それが逆に好都合。木を隠すなら森の中だ。
古本屋からスーパーに到着した分体は、さりげなく監視カメラの死角へ向かい、店員や客の視線が無くなった瞬間、形を崩し床と同化する。
しばらくの間をおいて、軽音楽部員たちがカートを押しながらその地点へと近づくと…。
床に同化していた分体は、脚を伝って瞬時に部員たちの中身へと同化した。
買い物は特に問題無く終了できた。4人で分割してお菓子やジュース、そして食事類を持ち、菫の両親のミニバンに戻る。
「他に寄る所とかはあるか?」
「うぅん、特に無いかな。必要になったらまた連絡するね」
菫の分体は両親と他愛ない会話を行いながら、車内に入る。
そのまま車で少し。隠れ家の古本屋へと到着した。
「よしよし、ちゃんと閉めてるね」
張り紙をしてある店の前、人気も無いも同然だから憚ることなく事実を確認する事が出来る。
店舗一体型の住居の裏口に回り、そこに仕込んでいたスライムに指令を送る。中からずるりと動いて鍵が開けられ、俺達4人は中へ入っていく。
裏口のスライムは元の位置に戻し、鍵を閉めた。
ジュースや食事類を適当に置いて、全員で居間に向かう。
ここに住んでいた人たちは既に俺の体の中にいる為、何をしても咎められる事は無い。好きな事を好きなだけ出来る。
「それじゃあ皆に、縫が産んでくれたスライムを分けてあげるね」
服を脱いで全裸になり、体内のスライムを蠢かせる。両胸が抱えきれない位大きくなり、まだ淡い色の乳首からぴゅるぴゅるとスライムが噴き出る。
スライムをそのまま出して融合させれば話は早いのだが、それだと簡単すぎてつまらない。時間はあるのだからたっぷりと楽しまないと。
「冴さん、わたくしはお口から良いですか?」
「勿論どうぞ! はむ、じゅるるるるる…!」
セリアが率先して俺の口に吸いつき、スライムを少しずつ吸いだしてくる。粘液の奔流の中で交わされる舌の感触が、また気持ちいい。
「セリアずるっ。じゃああたし冴のまんこ!」
「ふぉ、んおぉぉぅっ!」
栞が口からスライム触手を伸ばし、膣奥まで一気に突き立て、愛液と一緒にスライムを啜ってくる。
「部長のおっぱい独り占め~♥」
菫が両方の乳首を同時に口に含んで、子供ではやらない方法でスライム母乳を飲んでいく。
繋がっているみんなも興奮して、まんこから愛液とスライムが漏れていた。
冴の体からスライムの補充が終わったら、今度はお互いに女の体を貪ったりした。
触手を生やしてお互いの女性器へ突っ込んだり、使用する肉体を交換してみたり。
情報で得ただけ体感するとではやはり違う、どの体も感じる所が微妙に異なり、そこを責める事で嬌声が室内に響く。
疲れを知らぬままに粘液で交わり続けている。
同時にそんな光景を目にしながらも、耽溺し続けている訳にはいかない。
…あの二人と、「師匠」とやらを放置するわけにもいかないからだ。
可能な限り情報を遮断してここまで来ていても、何かのはずみで露見しない可能性も無いわけじゃない。
『排除の必要があるか…』
遠からず対峙する必要があるだろうと思いながら、一部のスライムの中で対策の為のシミュレートを開始していた。
冴の秘所から一滴のスライムが流れ出るとボコボコと膨らんで裸の早耶の姿をとった。
冷静に考えるために白竜が発情した4人の体を分体に切り替え分離したのだ。
「どちらが本来の姿かは分からないが、相手は融合分離能力をもっていて、なおかつ少なくとも師匠という仲間が一人いる、か…」
師匠の情報は全く無いが少なくとも彼女たちより強いはずだと仮定しておく。
一度に彼女たち二組と戦うと仮定するとさすがに分が悪い。となると……
「先にあの二人を倒して吸収してしまえば師匠を倒す手立ても見つかるか?」
彼女たちの知識があれば対策もたてられるし、運良くその姿で師匠の油断をつければ儲けものだろう。
「あっちは二人に対して…こっちは四人の連携で攻められる」
目の前で冴、菫、栞、セリアの四人は全裸で顔を寄せ合うと互いの唇をついばみあい、その手は互いの股間を愛撫している。
そして四人が絶頂に身を震わせると四者四様の女体がスライムに溶けた。
四人分のスライムは混ざり合うと新たな姿を作り出す。
床まで届きそうなの美しい髪にしなやかな細腕、むちむちと脂肪の乗った尻から脚のラインにツンと上を向いた規格外の巨乳。
四人と500リットルのスライムの凝縮された絶世の美女が微笑んでいた。
「あるいは…二人を相手にしても叩き潰せる、高性能な一人か」
「…目撃証言とかは可能な限り消してるみたいだな」
古本屋の店主が持っていたパソコンを使いながら、あの二人がどこにいるかの情報を集めている。
大手を振って存在を示せば、確かにすぐに食いつくだろうが、下手をしたら師匠と一緒にやってこられる可能性がある。
なるべくなら2人だけの状況で攻勢を仕掛けたいものだ。
「人知れず行動しているだけはあるか。殆どの退魔師がそうだったし」
凝縮されたスライムの塊は、買ってきた食料を封を開けて適当に体の中に取り込んでいる。包装袋とかマズいし。
「やっぱり個別に目や耳が必要か」
塊の方から30リットル分のスライムを窓から外に放つ。
ここに来る前に行っていたように、虫や小動物に擬態させた分体を散らして、あの二人を見つけようとしているのだ。
どちらの姿であっても良い、他に人がいなければそれでいいし、周囲に気配が無ければ人を喰って増やしても良い。
「見つかるまでは時間もあるだろうし…」
菫の両親を電話で呼び、塊を吸収して軽音楽部4人の姿に擬態する。
「お預けしていた縫ちゃんをいただくとしようかな」
帰りは特に問題も起きずに冴の家まで到着することができた。他の三人はそれぞれの家に帰り思い思いに楽しんでいることだろう。
縫には「美味しいケーキがあるからこれからうちに来ない?」と連絡してある。返事はもちろんオーケーだった。
全身鏡の前で冴の体を舐めるように楽しむ。
ただでさえ美しかった身体はスライムを再構成した時により美しく洗練されている。
そして秘密の小道具を取り出す。
「このまえ来た時にもらったちゃった…縫ちゃんの髪の毛♪」
じわりと股からこぼれた分体に髪の毛を吸収させると分体はスライムの質感のまま縫ちゃんの姿になった。
限定的な身体情報なので肌の質感は再現できてないが、お楽しみに使うには十分。
「縫ちゃん、早くこないかなぁ…うふふ」
「冴お姉ちゃん、来たよ!」
「待ってたよ、縫」
家に上がった縫ちゃんはクッションの上に座り、ケーキを心待ちにしている。
一応彼女に食べさせるために、俺に喰われる前の冴ちゃんはケーキを買っていたのだ。
実は昨日食べさせるつもりだったけど、新しくやってもらう事が出来てたし、仕方ないよね。
「…あれ、お姉ちゃん何か綺麗になった?」
「そうかな? そんなに変わらないと思うけど」
「絶対そうだよ! もしかして…、彼氏とか出来ちゃった!?」
「彼氏じゃないよ。新しい事を見つけて、生活にハリが出てきたからかな」
ケーキを頬張りながら談笑し、縫ちゃんの視線を俺に向けさせておく。
その背後、気付かぬ間に縫ちゃん型のスライムが、前もって出しておいた指示に従い家具の隙間から染み出て、彼女の後ろに立った。
「あ、ごめん縫。そこのお煎餅の袋とってくれる?」
「ん。どれどれ?」
俺の言葉に立ち上がる縫ちゃん。その瞬間。
じゃぼっ
彼女のすぐ背後に立たせていた彼女そっくりのスライムが、一瞬にして彼女の体をすっぽり覆う。
「ん!? な、何いまの…」
「どうしたの?」
「なんか今、水を被ったような感じが…。でも濡れてない…?」
「濡れてなんていないわよ? 気のせいじゃないの?」
縫ちゃんを覆ったスライムは即座に彼女の表皮に擬態し、一見しても触ってもわからない状態になる。
不安そうな顔をする縫ちゃんをなだめつつ、内心ではほくそ笑む俺。
これでいつでも縫ちゃんを喰えるが、今はまだ我慢。見ると、彼女の左手がゆっくりと動き…自らの乳房に添えられる。
それは彼女にとってはまったく意識外の行動で、彼女を覆うスライムが勝手にやっていること。
そう、縫ちゃんは最早俺の操り人形なのだ。