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兄妹の日常 約束の日

2017/07/05 18:54:07
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(注意:これは入れ替わりものですが、一切入れ替わり描写はでません)

これは3月のできごとである。
その街の海沿いには喫茶店があった。
その喫茶店はかわいくスタイルのいい女性従業員が多く、
さらにウェイトレス服もかわいいこともあり、男性客たちからかなりの人気を誇っていた。
その喫茶店の更衣室で、一人の少女が休憩していた。

その少女の髪は太陽のように明るく、女性らしく長く伸びている。
柔肌は白く光り、ぷるんとした唇はなめらかに輝いている。
大きな瞳はきれいにぱっちり開いており、その中には橙色のきらめきがちりばめられている。
彼女は美少女と呼ぶのにぴったりの美貌を持っていた。

その美貌と同じく、薄ピンクのウェイトレス服に包まれた体つきも女性らしいものだった。
赤色のリボンが乗っかった胸は風船のように膨らんでおり、腰でしめられたコルセットの上にたぷんと乗っかっている。
きゅっとしまった細い腰とは対称的に大きく後ろに弾けたヒップ。エプロンつきのミニスカートが短いせいでちらちらと尻の肉が見えそうになっている。
むっちりした太ももは黒いニーソックスが包み、今にもはちきれそうになっている。

少女は更衣室の机の上で肩肘をつきながら、ふうと一息をついた。
机の上には胸が形を変えて乗っかっており、彼女が動く度にふるると揺れている。
彼女が休憩時間を味わっていると、更衣室のドアがガチャリと開き、一人の少女が入ってきた。
入ってきたツインテールの少女は休憩中のウェイトレス服の少女を見ると、にこりと笑った。

「お疲れー、風香ちゃん」
「お疲れ様です。琴葉先輩」
「風香ちゃんは休憩中?」
「はい」

こくりと頷く少女を見つめながら、琴葉と呼ばれたツインテールの少女はそのまま自分用のロッカーを開き、荷物をそこに投げ入れた。
そして、ロッカーの中の鏡を見つめたあと、ウェイトレス服に着替えるため、自分の服を脱ぎ始めた。
しゅると衣擦れの音を出し、ツインテール少女の豊満な体が更衣室に晒される。
パープルのブラジャーとショーツだけの姿になった彼女は、ウェイトレス服の少女が自分のことをジロジロと見ていることに気づき、照れたように笑った。

「風香ちゃん、そんなにジロジロ見ないで。同性でもちょっと恥ずかしいわよ」
「琴葉先輩が相変わらずすごいスタイルしてるから悪いんですよぅ……うう、羨ましいです」
「なーにいってんのよ。風香ちゃんだってこんなにいいものもってるじゃない」
「ひゃあんっ」

下着姿のまま彼女はウェイトレス服の少女に近づき、少女の巨乳を人差し指でつっついた。
沈みこむ細い指と、少女からあがった恥ずかしがるような声に琴葉と呼ばれた少女はついくすくすと笑ってしまう。
ウェイトレス服の少女は胸を押さえながらツインテールの少女をかわいらしく睨みつけ、

「も、もう、お返しですっ」
「きゃっ、やめて~」

琴葉と呼ばれた少女の双球が、風香と呼ばれた少女の小さな手のひらにつつまれる。もっとも、胸が巨大すぎたせいで手のひらは沈んでいってしまったのだが。
胸もみの仕返しをしようと、ウェイトレス服の少女の乳房も形を変えられる。その度にその口からは華やかな声が漏れる。
休憩時間が終わるまで、その更衣室では美少女二人の黄色い声が響きつづけたのであった。

★ ☆ ★

少女二人がホールに出ると、客である男たちの目線が彼女たちに一斉に集まった。
彼女たちの豊満な胸やニーソックスに包まれた足に男たちの劣情の目線が注がれる。
それは見るというよりも刺すと形容したほうがいいほどの鋭い視線たちだった。

風香と呼ばれた少女は注文された紅茶をトレイに載せ、パタパタと喫茶店のホールを歩いていた。
男性客の前に紅茶を置くために前かがみになると、その瞬間、後ろの方から小さなパシャリという音が聞こえた。
自分のパンチラを盗撮されたことに気がつきつつも、彼女はそれを無視して、客と目を合わせた。
その男性客は鼻下を伸ばしながら彼女の前かがみになった胸を見つめていた。

「おまたせしましたぁ♡」

少女は男に媚びきった甘い声の返事をし、咲き誇る花のような笑顔を浮かべた。
それでますますその男性客は鼻の下を伸ばすことになった。
彼女がにこりと笑ってその場を離れると、後ろ側から別の男性客に声をかけられた。

「すみませーん、注文いいですか?」
「はあーいっ♡」

彼女はきらめくような笑顔を浮かべ、短いスカートをはためかせながら振り返った。
しかしその客に近づいていくに連れ、彼女の笑顔は驚きに変わっていった。

「お待たせしましたっ♡お客さ……ま……」
「よっ風香」
「お、お兄ちゃん!?」

ほがらかに逞しい腕を挙げている男性客の前で彼女は足を止めた。
男性客はさわやかな青年で、スポーツマンのような筋肉質な肉体を持っていた。
そして、どことなく少女と似たような面影があった。

「な、なんでここに……?」
「お前のバイトしてる様子を見てみたいって思ってな。なかなか似合ってるじゃねえか」
「ふぇ……」

ウェイトレス服の少女は頬を赤く染めた。
しかし、その男性客は周りの男たちと同じように、その少女の胸や尻へ劣情の目を向けて、口にはにやにやと笑いを浮かべている。
少女はもじもじと男性客を見つめながら、

「ほ、本当になにしにきたの?」
「ああ、今日はお前に大事な話があってな。今日のバイト、早く上がれねえか?」
「大事な話って……そんなこと急に言われても困るよ」
「風香、これは俺たち兄妹についての大事な話なんだ……こういえばわかるか?」

急に真剣な表情になった男性客——彼女の兄——の表情に少女は見惚れた。
少女——彼の妹——は目の前の男の言葉に従順にこくりとうなずいた。

★ ☆ ★

喫茶店の表で兄が待っていると、後ろから軽い足音が聞こえてきた。
振り返ると、ウェイトレス服を着たままの妹がこちらに駆け寄ってきていた。
小さな妹が足を止めると彼女の大きな胸がたゆんと揺れた。

「おまたせっ」
「その制服、着替えてこないのか?」
「お兄ちゃんを待たせるのも悪いと思って、それに」
「それに?」
「に、似合ってるっていってくれたし……」
「お前な……」

彼女は恥ずかしながら、呆れた表情の兄に見せつけるようにくるりとその場で回る。
スカートがふわりと浮き上がり、肉付きのいい足が姿を現す。
しばし、兄はその様子に見とれていたが、彼女からの問いかけで正気を取り戻した。

「そ、それで、話したいことってなに。お兄ちゃん?」
「ああ。そうだな。ここでは話しにくいから砂浜をちょっと歩こうぜ」
「うん、わかったぁ」

どこまでも甘い声色で答える従順な妹に、兄は少し気まずいような顔をしていた。
そして意を決したような表情になると、兄は妹の耳元に顔を近づけていった。
妹はぽーっとした顔で彼の言葉を待つ。

「それと、ここからは口調を元に戻そうぜ……ね、いいでしょ。お兄ちゃん?」

ささやかれた言葉に妹は目を大きく開き、兄から一歩離れる。
そして周りをきょろきょろと見まわし、人がこちらを見ていないことを確認してから、兄を困惑の瞳で見つめた。

「ちょ、ちょっと、お兄ちゃん」
「このあたりには人も少ないし、口調を戻しても大丈夫だよ」
「それでもあたしたちのことがバレちゃったら困るよ」
「バレてもあたしがうまいことごまかしてあげるって。信じてよ」
「で、でもでも……」
「かっこいい兄を演じ続けるのって疲れるんだよ?たまには休ませてよ。ね?」

優しい瞳をした兄が妹に手を差し出す。
妹はその手をじっと見つめた。男特有のごつごつとした手だ。浅黒い肌に太い血管が浮かんでいる。
妹はその大きな手に自分の小さな手を重ねた。
兄の手とは対照的な白く美しい手だ。爪は薄桃色をしており、傷一つないきめ細かな肌はまるで天女のようだった。

「わかったよ、風香」
「ありがとう。お兄ちゃん」

★ ☆ ★

しばらく二人は喫茶店近くの砂浜を歩いていた。
大きなスニーカーの足跡と小さなストラップシューズの足跡が砂浜に刻まれていく。
夕方の光を反射した海が、二人を照らしてオレンジ色に染めている。
そのとき、突然強い海風が彼女たちを煽った。

「きゃあっ」

その風の影響で妹の短いスカートがぶわっとめくれかえった。
慌てて兄とつないでいない方の手でスカートの前を抑えた妹だったが、風はまだ吹き続けており、
彼女の冗談のように大きな尻とそれを包む黒系のショーツが隣の兄に見えてしまう。
兄は遠慮や目をそらすことを全くせず、彼女の尻に少し食い込んでいる黒いドット模様の下着をまじまじと見つめていた。
海風が収まったころには妹の顔はすっかり赤くなっていた。

「う、海の風ってこれだから嫌なんだよ」
「あたしにとってはお兄ちゃんのお尻が見れて嬉しかったけどね」
「な、なにいってんだよ、もう!」
「今日は黒の水玉ショーツなんだね。かわいいよ」
「ふぇ……」

妹の赤かった顔がさらに赤くなる。
片手でスカートの前部分を抑えながらもじもじとしている妹から目をそらし、兄は砂浜に露出した石段に目を止めた。
妹の手を引いて石段の上に登る。

「じゃあ、ここらへんで話しよっか。こちらにどうぞ、お姫様」

兄が器用に片手でハンカチをしいた。その上に座れということらしい。
妹は長い髪を尻の下につけないように気を付けながら、ハンカチの上に腰を下ろした。
そこでやっと兄妹は繋いでいた手を放した。
名残惜しそうに離れた兄の手を見つめる妹に、兄は海を見ながら声をかけた。

「ここっていいところだね。どう、バイトは順調?」
「まあまあ、だな。仕事も割りと楽だし、優しい先輩もいるし。客が胸とか尻とかばっか見てくるのは呆れるけどな」
「あはは、しょうがないよ。そんなえっちな体つきしてるんだから」
「え、えっちって……」

妹は恥ずかしそうにもじもじと身じろぎをした。
兄は薄ピンク色の衣服に包まれている妹の巨大な胸を無遠慮に見つめながら続けた。

「優しい先輩ってあのツインテールの子?」
「ああ、琴葉先輩だ。高校三年で、喫茶店のバイトと別にグラドルもやってるんだってさ」
「先輩って、お兄ちゃんと同い年でしょ?」
「今の俺は一年年下だから先輩であってんだよ」
「うーん、そうなのかな……っていうか、グラビアアイドル?あー、だからか」
「だから?」
「いや、あの人、めちゃくちゃおっぱいでかかったから。今のお兄ちゃんと同じくらいじゃない?」
「お、おっぱいって……ま、まあな。でも、残念だったな。琴葉先輩は彼氏持ちなんだよ。しかも超イケメン。だからお前が色目使っても……」
「ま、別にどうでもいいけどね。あたしにはお兄ちゃんがいるし」

兄の爽やかな笑顔にボンッと効果音が聞こえるくらい妹の顔が赤くなった。
ドキドキと胸が高鳴り、それに呼応して巨大な乳房が絶え間なく揺れている。
海の向こうを見ている兄の横顔を、恋する乙女の表情で見つめながら、妹は切り出した。

「そ、そ、そ、それで、大事な話ってなんだよ」
「……お兄ちゃん、あたし、第一志望の大学に受かったよ」

兄の言葉を聞いた妹は、顔を赤くしたまま言葉を失ってしまった。
太陽が海に沈みかかっている。向こう側から黒い色の雲が近づいてきている。
青色の光を見つめながら、兄はそのまま話し続ける。

「でも、あたし、第二志望の方も受かってたからさ。そっちの大学にしようかなって。ほら、第二って地元だし……」
「だ、だめぇっ」

妹のかん高い声が辺りに響いた。
彼女はその美貌に焦燥を浮かべ、兄の方へ前のめりになっていた。
兄は妹の挙動に驚きを覚えつつも、穏やかな瞳で妹を見つめる。

「なんで?」
「なんで?じゃない。第一と第二が受かってて、わざわざ第二を選ぶやつがいるかよ」
「でも、第一志望の大学って県外なんだよ?あたしたち、離れ離れになるんだよ?元に戻れるチャンスが……」
「それでもそこを第一志望にしたのはお前だろっ」
「それはお兄ちゃんが勧めたからでしょ。受験の時には元に戻ってるだろうからって」
「い、いいから第一志望の大学にいけ。これでこの話は終わりだ!帰るぞ!」

激情のまま妹が立ち上がる。太陽はすっかり沈んでおり、周りは薄暗くなっていた。
そのまま石段を登ろうとする妹の身体を太いものが押しとどめた。兄の腕だ。
兄が後ろから妹を抱きしめたのだ。

「離れたくない」

耳元でささやかれた男の声と力のこもった腕に、妹は足を止めてしまった。
ギュウウと妹の薄ピンク色のウェイトレス服がゆがんでいく。
兄は妹が再び歩き始めるのを妨害するために、彼女の足に片手を這わせた。

「ずっと一緒にいたいよ」

兄は妹の髪に鼻を押し付けながらつぶやいた。妹の甘い髪の匂いを吸いながら、彼女の返事を待つ。
兄の角度からは見えないが、妹はその美貌に悲痛を浮かべていた。
彼女は震え声になりながらも返答した。

「そんなの。俺だって……俺だってお前と離れたくねえよ……」
「だったら、なんで?」
「だって、俺たちは……あっ」

彼女の言葉を妨げるように、ぽつりとふたりの頭に水が落ちてきた。
その雨はどんどんと強くなり、彼女たちを濡れしていったが、妹は気にならなかった。
なぜなら、彼女の顔はすでに涙でぬれていたからだ。

★ ☆ ★

近くにあったビジネスホテルにたどり着いたときには、二人はびしょぬれになっていた。
ウェイトレス服ということもあり、ホテルに入る際に怪訝な目で見られた二人だったが、特に引き留められることはなかった。
ホテルに入り、女性である妹から先にシャワーを浴び、そのあとに兄がシャワーを浴びた。

妹は素肌の上からバスローブを羽織り、ベッドの上に腰かけていた。
このビジネスホテルには大きな鏡が備え付けてあった。
妹がそれを見ると、そこには美少女が写っていた。可憐な容姿を持ち、スタイル抜群の肉体を持つ少女だ。
妹が左腕を上げれば少女は右腕をあげ、妹がにこりと笑えば少女もにこりと笑う。鏡にうつった自分を見ているだけなのだから当然のことだ。

そんな風に彼女が鏡にうつる自分を見つめていると、ガチャリと音を立て、兄がシャワー室から姿を現した。
妹は振り返ったが、すぐにさっと目をそらした。なぜなら兄はなにも着ずに生まれたままの姿だったからだ。
体は拭いているのか、水気はなかったが、割れた腹筋が光沢を放っていた。

「ふぅーさっぱりした」
「な、なんか着ろよ」
「だって、アソコがこんなのになってるのに服なんて着れないよ」

妹はちらりと兄を見た。確かに彼の言うとおり、兄のその部分は大きくなっていた。
彼の男性器はすでに興奮状態になっており、ビキビキと勃起していた。
周りにめぐった血管が波立たっており、赤黒く膨らんだ亀頭は目の前の犯すべきメスに対して照準をあてている。

「それに、こんなおいしそうなお兄ちゃんが目の前にいるんだから、服着てる時間すら惜しくなっちゃうよ」
「な、なにいってんだよ」
「こういうことだよっ」
「きゃあっ」

兄は妹に一気に近づき、彼女をベッドに押し倒した。男と女の力量さにより、あっけなく妹は抑え込まれてしまった。
ベッドに倒れる動作のせいで彼女のバスローブがまくれあがり、彼女のしなやかな肢体が姿を現す。
彼女の巨乳と小さなピンク色の乳首が露になり、兄の劣情を煽る。
さらに下の方へ目線を配ると、彼女の性器からは粘り気のある液体が漏れていた。

兄は勝ち誇ったようににやりと笑い、彼女のかぼそい腕つかみながら、彼女の顔に自分の顔を近づけていく。
妹は兄の顔が近づいてくることに対してきゅっと目をつぶり、彼の好きになるようにした。
そして兄は妹のぷるんとした柔らかい唇を奪った。

「んっ……♡」

兄の硬い唇を感じる。妹は兄の瞳を見つめ、兄は妹の瞳を見つめていた。
その先のキスまで行こうと、小さな舌を伸ばしかけた妹だったが、その思惑と反して兄の唇が離れていった。
困惑の瞳で見つめる彼女を押し倒したまま、兄は問いかけた。

「それで、なんで第二志望じゃダメなの?」

その話は雨がふり、ホテルに入ってからも口に出していない話だった。
妹は気まずそうに目をそらしながら、身じろぎをした。
この体制のままでは話が進まないと判断し、兄は妹への拘束を離し、ベッドに腰かけた。
妹はしばらく横になっていたが、兄にならって起き上がる。

「ダメったらダメ、なんて理屈じゃ納得はできないよ?」

兄は勃起したまま、妹のはだけたバスローブを直す。
彼女の身体に触るたびに男の劣情が上がってきたが、歯を食いしばって我慢した。
とろんとした瞳で兄を見つめていた妹だったが、そのうち切り出した。

「なあ、風香」
「なに、お兄ちゃん?」
「ここからは身体に合わせた言葉遣いでいいか?これからの話はそっちの方が話しやすいからさ」
「そうなの?」
「ああ。妹としてのおねだりってやつかな……お願ぁい、お兄ちゃん。風香のおねだり聞いてくれる?」

妹は両手をからみ合わせ、目をウルウルとさせて上目遣いになりながら兄を見つめた。
頬は上気しており、口元はキスをする前のように少し突き出している。
男性なら誰でもお願いを聞いてあげたくなるような表情だ。

「あたしがその体だったとき、そんなことしたことないんだけどなあ。まったくもう……わかったよ、風香。これでいいんだろ?」
「やった、ありがとう、お兄ちゃんっ」
「まったく……」

かわいらしく体の横で拳を握りしめる妹。その影響で胸が寄せ上げられ、ダイナミックな動きを見せる。
兄はそれを見て男性器を反応させながら、冷静を装いつつ妹に問いかけた。

「で、なんで第二志望だったらダメなんだ?」
「あのね、まず、この入れ替わりについての話になるんだけど」
「関係あるのか?」
「うん、関係ありありだよ。それでね。あたしとお兄ちゃんが元に戻れなくなってからもう何か月もたったよね」
「ああ」
「たぶん、もうあたしたちが入れ替わることはないと思うの」

虚を突かれたように兄が言葉を失った。
妹は鏡を見つめており、兄とは目を合わせていない。

「そ、そんなことわからないだろ」
「ううん、なんとなくわかるの。これが女のカンってやつなのかな」
「女のカン……」
「それにね。あたし、男の子と女の子、両方体験して思ったんだけど、こっちの方がいいなって思ってるんだ」

妹は片手で髪の毛をすき、片手で胸の上に手を当てた。とても女性らしい仕草だった。
それを見て戸惑い続ける兄をよそに、妹は続けた。

「服とかかわいいし、髪もオシャレできるし……生理はつらいけど、それは大好きな人の赤ちゃんが埋めるってことだし……」

妹は兄をちらりと見て、顔を赤くした。
そしてきゅっと唇を結んだあと、妹は兄に向き直った。

「お兄ちゃんもそうでしょ?男の子の方がいいって思ってるでしょ?」
「そ、それは……」
「今更女の子に戻って男の人に抱かれることに耐えられる?」
「……自信はない」

兄は短い髪をかきながら、どこか諦めが含まれた声で返事をした。

「だけど俺たちが入れ替わる前だってそんな覚悟してこなかっただろ」
「でも、両方体験したお兄ちゃんなら答えは出せるよね。どっちでいたいかって」
「答え……」

兄は逞しい腕を組んで、ベッドの上であぐらをかいた。
しばらく悩んでいたが、ふと彼は部屋にある鏡に気づき、自分がおよそ考えつく男らしい仕草をしているということを自覚した。
彼は深くため息をついた。

「わかった。入れ替わりはもうない。認めるよ」

肩を落とし、兄はつぶやいた。男性器はすでにしおれていた。
妹はその様子を見て悲しみを覚えたが、反対に兄を納得させた嬉しさも覚えていた。
兄はゆっくりと顔をあげ、疲れた顔で妹を見つめた。

「それでも入れ替わりと離れ離れになることは関係ないだろ」
「ううん、関係あるよ」
「どこにだよ」
「だ、だって、あたしが好きになったお兄ちゃんは……かっこいいお兄ちゃんだから」

兄が目をしばたたかせた。顔は驚きの色に染まっている。
妹は恥ずかしそうに、だが、嬉しそうに続ける。

「あたしたち、入れ替わってちょっとしてからお互いに約束したよね。入れ替わってるうちは理想のお互いを演じるって」
「……あ、ああ、約束した」
「自分に妥協するお兄ちゃんなんてかっこよくないでしょ?」

しばらく沈黙が訪れた。
兄はあっけにとられており、妹は乙女の恥じらいを浮かべていた。
そして、不意に兄が爆笑した。
その笑い声は何かが吹っ切れたように爽快で、気持ちのいいものだった。
笑いが収まった後も兄は腹を抑えていた。

「なるほどな。風香、お前はなんてわがままな女なんだ!」

傲慢と言われた妹は照れ笑いをしながら兄を見つめていたが、
次に兄が口にした言葉に不意を突かれた。

「でも、それじゃあお前もかわいい妹でいろよ」
「えっ?」
「お前が俺に理想の兄を押し付け続けるってなら、俺だってお前に理想の妹を押し付け続けてやる」

その言い出しに最初は驚いた顔をしていた妹だったが、
兄がつらつらと上げていく項目に対して、次第に嬉しそうな表情に変わっていく。

「俺の妹はかわいくないとダメだ。そのプロポーションを保て」
「……うん」
「他の男に体も心も許すな。男が迫ってきたらビンタしてやれ」
「……うん」
「んで、いつか俺が迎えにくるのを待て。俺の理想の妹ならそんくらい簡単だろ?」
「うんっ」

兄の晴れやかな顔の前に、妹は骨を抜かれたようなとろけた笑顔を見せながら、思い切りうなずいた。
そのうなずきに彼女の女性らしい部分がすべてぷるんっと揺れた。

しばらく笑顔で見つめ合っていた二人だったが、
どちらかともなく笑顔をおさめ、顔を近づけていった。

「風香……」
「お兄ちゃん……♡」

そして、二人は再びキスをした。
今度のキスは浅いものではなく、舌を絡ませ合う深いキスだった。
妹の口内を兄の太い舌が蹂躙する。妹は負けじと小さな舌で応戦するが、まったく適わない。

「ふぁ……れる……♡」

兄のいいように扱われているそのことに妹は興奮を覚え、体の中央でキュンッと音を立てた。
しばらくして舌を離すと妹と兄の間にきらきらと糸が引いていた。妹は名残惜しそうに兄の唇を見つめていた。
長いディープキスが終わり、兄は妹のバスローブの結び目に手を伸ばした。
兄がその蝶々結びをほどくと、極上の女体が再び姿を現した。

「胸、触るぞ」
「うん……♡」

ごくりと生唾を飲んだ兄が、妹にゆっくりと手を伸ばす。
バスローブをどかし、風船のように膨らんだ胸を観察する。
小さな体にアンバランスな巨大な胸。その中央の乳首はすでにぷっくりと膨らんでいる。
兄は無骨な手を妹の柔らかな部分に這わせ始めた。

「なんか、今日は触り方優しいね……んっ♡」
「激しいのが好きか?」
「うん、実は……あはぁ……♡」
「いつもあんなに悲鳴あげてたくせにか」
「もう、いじわるぅ……あんっ♡」

兄は妹の大きな胸を力強い腕でもみ、こね、押しつぶし、その感触を味わった。
妹はそのたびに発情した声を口から漏らし、兄の征服欲を満たしていった。
そうやって巨大な胸を楽しんだ後、兄は彼女の大きくなっていた乳首をはじいた。

「あはぁんっ♡」

ひと際大きな声を出し、妹はベッドに倒れこんだ。
妹の股間からトロトロしたものが垂れ落ち、ベッドにしみこんでいく。
兄の股間の怒張は復活しており、バスローブからはだけた彼女の陰部に狙いを定めていた。

「お前も準備できてるし、そろそろいれるぞ」

兄は妹の濡れそぼった股間を見て、男を受け入れる準備が万端だということを察して声をかけた。
妹はその言葉にゆっくりと起き上がり、そして兄にしなやかな背中を向けた。

「ねえ、お兄ちゃん……♡」
「なんだよ、風香?」
「今日はずっと後ろからいれて……♡」
「後ろから? いいけど……どうしてだ?」
「そっちの方が自分が女だってわかるから……あたしが、風香が、ただのメスなんだって自覚できるから……♡」

そういうと妹はベッドの上で四つん這いになり、兄に向けて巨大な尻を突き出した。
兄からは見えないが、彼女の顔は期待と羞恥に彩られた表情をしている。
妹の冗談のように大きな尻がふりふりと振られているのを見て、兄は背中側から彼女の巨乳に両手を伸ばし、もみ始めた。

「あんっ♡」
「わかった。今日はずっと後ろからヤッてやる」
「ありがとう。お兄ちゃん……んっ♡」
「お兄ちゃん、じゃないだろ。こういうときはどういうんだったかな?」
「ありがとうございます……♡ご主人様ぁ♡」

妹はすっかりとろけきった顔で媚びへつらった声をだした。
兄は勝ち誇った顔で妹を見下ろした。

「すっかり調教済みだな。じゃあ、いれて欲しいときはどうするんだっけ?」
「お、お願いしますっ、ご主人様♡あたしの、風香の淫乱まんこにご主人様のぶっといおちんぽをいれてくださいっ♡」
「しょうがないやつだなあ」

卑語を叫んだ妹に対していやらしく笑いながら、兄は彼女の膣に自分の亀頭をくっつけた。
女性器から出た愛液と男性器からでた先走り汁がまじりあい、粘ついた音を立てた。
その性器同士のキスに妹の身体はゾクゾクとした快感に包まれた。

「じゃあ、いれるぞ」
「はぁい♡」

そして、彼らは結合し始めた。
妹の花弁から出た愛液が兄の男根の進撃を助長する。
亀頭が膣に飲み込まれたと思うと、竿の部分もどんどんと進んでいった。
妹は体内に入ってきた異物から発される快感に艶やかな声を高めていった。

「おちんぽがはいってくるぅ♡」
「相変わらずきついな……風香のまんこはゆるむこと知らずだな。俺は嬉しいぞ」
「あぁぁ……♡だ、だってお兄ちゃん専用だからぁ……♡」
「当たり前のことをなに誇らしげに言ってんだよっ!」
「あぁああああんっ♡♡♡」

兄が思い切り肉棒を突き入れると、妹の性感は頂上に達した。
絶頂に至った女体の膣からぷしゅぅと汁が飛び出した。
足ががくがくと震え、小さな口からはよだれが垂れ流しになっている。
クリトリスはすでに充血しており、子宮は男のモノを求めるように降りてきていた。

「相変わらずイキやすいな、この淫乱妹め」
「でゃ、だってぇ、ほ、お兄ちゃんのテクがすごいから……あぁんっ♡」
「女が男に口答えすんな!」
「あああぁんっ♡♡♡」

ゆっくりと引き下がっていた兄の男根が再び一突きすると、再び彼女は絶頂に達した。
ベッドに愛液がまき散らされていく。
兄は抽送運動を開始した。
肉同士の淫らな水音が部屋に響き渡る。
そのたびに妹の身体は上下し、体の中では女の快楽が暴れ弾けていた。

「はぁっ♡ああんっ♡」
「いいか、お前は一生俺のものなんだ」
「あはぁんっ♡ひゃあんっ♡」
「それをさっさと自覚しろ!」
「にゃあんっ♡は、はひっ♡わかりまひたぁっ♡あああああんっ♡」

そして、子宮にこつんと性器が当たると、妹は今日何度目かになるほどのホワイトアウトに至った。
気絶するのは容易かったが、この女の快楽を味わっていたいという妹の考えが、彼女自身を気絶させなかった。
ぱちゅんぱちゅんと柔らかい肉に硬い肉がぶつかる音が続き、ときどき妹の膣から液体が飛び出す。

「また、勝手に、イきやがって」
「ひゃぁ……はぁん……ご、ごめんなしゃい……♡」
「んなこといって全く反省してねえくせによ……そういえば確か今日は危険日だったよな……」

兄は腰を振りながら、妹の生理周期を指で計算し、そしてにやあっと笑った。

「そうだ。今日の約束の記念として孕ましてやるよ」

兄の言葉に妹は声を失った。
断続的な快楽に人間らしい知能を失っていたのも一因だが、
一番の原因は、その言葉が妹の身体に限りない幸せをもたらしたからだった。
彼女は嬉しさから涙をこぼしながら、兄へ返事をした。

「お、お願いしますっ♡ご主人様っ♡私を妊娠させてくださいっ♡ご主人様の濃い精液であたしをママにしてくださいっ♡」
「おう、やってやる!」

兄が腰を大きく振る。パァンッと爆発音のような淫音が響いた。
妹はつながった膣に力をこめ、愛する男の液体を受け入れる準備をした。
そのうち、男性器がぶるっと震えた。何度もセックスしている妹には兄の絶頂の合図が手に取るように分かった。

「あああんっ♡あぁぁぁんっ♡」
「中にだすぞ!しっかり受け止めろよ!」
「はひっ♡精子くだしゃいっ♡」
「おらっ孕めっ!」

女体の最奥に突き入れられた男根がポンプのように大きく動く。
その一秒間に妹は何度もの絶頂を体験した。
キュンキュンという音は最高潮に達していた。

「はぁぁぁぁああぁぁぁああんっっっ♡♡♡」

妹の膣内に精液が注ぎ込まれていく。
高温の湯のようなそれは彼女の中に広がっていき、彼女を多幸感で満たしていった。
妹の膣圧は強く、兄は精液をすべて搾り取られるかと錯覚してしまうほどだった。

未だ硬いペニスがニュルルと抜けていくと、妹はようやくベッドに沈むことができた。
彼女の股間からは粘ついた白い液体と透明な液体が大量に垂れてきている。
ベッドのシーツは二人の汗や淫液やらでびしょびしょになっている。
妹は横たわりながら、快感が冷め切ることがないような瞳で兄を見つめた。

「あの……あぁん♡」
「なんだよ?」
「キス……お願いします……はぁん♡」
「ああ、いいぞ」

兄は横になった妹に顔を近づけ、キスをした。
舌を絡ませ合い、お互いをむさぼるようにぴちゃぴちゃと音をたてる。
ディープキスを終えた妹は、熱っぽい瞳で兄を見つめ、

「ごしゅじ……ううん、お兄ちゃん……♡」
「なんだ?」
「大好きっ♡」
「……俺もだよ。風香」
「嬉しい……♡」

再び二人は唇を重ね、抱きしめ合った。
その甘いキスと抱擁の中で、彼女は目の前の男に対してこれ以上ないほどの愛を感じていた。
もし離れ離れになったとしても、この男に対しての愛が損なわれることがない。
そんなことを思いながら、彼女は再び硬くなった彼の男性器を握りしめた。

★ ☆ ★

一年後の一月。
神社には人があふれていた。
年始のお参りにくる家族連れ、恋人などが神社に出入りし、楽しそうに話している。

その中にポツンと桃色の晴れ着姿の美少女が神社の前に立っていた。
彼女は美少女という呼び方がふさわしい少女だった。
振れたら傷つけてしまいそうな柔肌やこれからのことに期待に満ちた大きな瞳。
しかし、清楚とはとてもいえない体つきのせいで、周りの人々の視線を集めていた。
晴れ着姿の上からでもわかるその巨大な胸は、男たちの煩悩を刺激していたのだった。

しかし、彼女の興味は待ち人にあるようで、その姿が見えた瞬間、彼女は晴れやかな瞳になって手を挙げた。

「お兄ちゃーん、こっちこっち」
「おーう」

向こう側から背の高い端正な顔立ちの青年が近づいてきた。
彼は少女に近づいたと思うと、いきなり彼女の胸に手を伸ばして、もみしだいた。

「きゃうっ」
「相変わらずでけえ乳してんな」
「だ、だめだよ。おっぱいは赤ちゃん用なんだから」
「あいつは今日は母さんと父さんに見てもらってるしいいだろ?」
「と、とにかく外でそういうことするのはだめぇ!」

バッと青年から離れた彼女の細い首に絆創膏がいくつも貼られている。
青年はそれを見て昨夜の情事を思い出し、鼻息を少し荒くしながら少女に話しかける。

「じゃあ、家ならいいんだな。覚悟しとけよ」
「も、もう……大晦日だってお正月だってしたじゃない。帰ってきてからもう毎日だよ」
「こっちは大学生活で溜まってんだよ。帰省中に解消しとかないとな……おい、風香」

青年が少女に手を差し伸べる。
少女はおずおずと青年のゴツゴツした手の上に小さな手を重ねる。
少女はその力強さに安心感を覚え、顔をほころばせながら青年を見上げた。

「ねえ、お兄ちゃん」
「なんだ、風香?」

少女はとびきりの笑顔を見せながら、青年にいった。

「大好きだよ、お兄ちゃんっ」


終わり
今までお読み下さりありがとうございました
イレカ
0.1560簡易評価
2.100きよひこ
大変に素晴らしい作品でした
今まで楽しめましたことに感謝です♪
12.100きよひこ
シリーズの完結おめでとうございます。お疲れ様でした。
次回作も期待しています。
14.100きよひこ
完結お疲れ様でした
楽しませてもらいました
17.100きよひこ
最後まで期待を裏切らない素晴らしい作品でした。
ありがとうございました。
21.100KCA
完結乙です。内容、エロ、読後感ともに大変美味しい作品でありました。