『…あ、あれ、先輩?…え、なにこれ!?鏡には映ってるのに…!?』
『鏡の中の』若葉ちゃんが周りを見渡して狼狽えている。
傍にいる太刀葉は立ちすくんだままだ。
俺ははっと気付いた『ふり』をして鏡に布を掛ける。これで若葉ちゃんにはこちらの様子はわからなくなったはずだ。
視線を下に向けると、足元が見えないほどに大きく張り出した膨らみが目に映る。
これがHカップの爆乳を持つ者の…今の俺の視点なのか。
「…あ、あんた…さっきまで私の体だった人…?」
おっと、太刀葉が気を取り直したようだ。
「ああ…よくわからないが、あんたが元に戻って、俺が若葉ちゃんと入れ替わったみたいだな…」
「だって、私とあんたは入れ替われないって言ってたじゃない!?」
「俺もそう聞いてたんだが…もしかして、元の体に戻りたいって念じてたんじゃないか?」
「え、私はただ入れ替わりたいって…」
「若葉ちゃんと、か?」
「…いえ。たしかに若葉ちゃんとはいえ、他人になるのはちょっと嫌だったけど…」
「それが原因かもな。あんたが元の体に戻りたいって思ったから、呪いがそう作用しちまったのかもしれないな」
うーん、我ながら随分と都合のいい理論だ。
「…じゃあ、今鏡の中にいるのは若葉ちゃん?」
「俺がここにいるってことは、そうなるな」
「…そう…若葉ちゃんには、悪いことしちゃったわね」
まじか。てっきり若葉ちゃんを返せ、とか言われると思ったらこの言葉である。本当にいい性格してるな。
そのおかげで、こいつには俺がこの体を完全に自分のものとすることは邪魔されないだろう。
けど、確かに若葉ちゃんには悪いことをしてしまったかな?けど、あんな魅力的な体をしていたからなあ。
おっと、今は俺がその魅力的な体なんだった。思わずにやけそうになるが今は我慢だ。
「…とりあえず、あんたは自分の体に戻ったし、俺も鏡から出られた。けど、これからどうするか…」
「そうね…ひとまず帰ったら?あ、鏡持っていってもらえると嬉しいんだけど」
「無茶言うなよ…というか、家なんてわからないぞ」
「しょうがないわね、送ってあげるわ。それと鏡引き取ってね。うっかり入れ替わりたくないから」
うん、最初に入れ替わったのが太刀葉である意味よかった。もっと良識のある人間だったらこうはいかなかっただろう。
しばらく話し合った結果、あとで敏明を呼んで鏡を若葉ちゃんの家に運ぶことになった。
そして俺は太刀葉に若葉ちゃんの家へと送ってもらうことになった。
「そう言えば、貴方のことはどう呼べば良いのかしら?」
「俺の名前なんて今のところはどうでも良いだろ?今は若葉と呼んでくれ」
自分の名前は曖昧だが覚えている、でもこの身体で生きることを決めた以上は拘る必要はないからな。
運転をしている太刀葉はスタイルが抜群で美人なのに中身が色々と残念だけど。
「それなら若葉ちゃん。明日は暇だったはずだよね?今日は貴女と一緒に過ごしても良い?
男は女の子の身体になったら自分の身体を弄ると言うのが目に見えているし」
自分がやろうとしていたことを止めるとは本当に空気が読めない女だな。
色々とムカついてきたが、ここは誤魔化して一人になりたいとか言えば。
「あっ、別に監視をするために過ごす目的じゃないからね?このまま行けば貴女は双葉ちゃんの振りとか出来ないと思うし。
下着の付け方とか色々と教えないと流石に不味いじゃない。事情を知っている私ならメリットはあると思うのだけど」
成る程、確かにこのまま過ごしたら明らかに不味い。
下着姿の太刀葉の身体を見てじっと見つめたり、男としての本能に避けられない事態になるのは間違いないからな。
この先この身体で生きる上に太刀葉から様々な情報を得る必要がある。バイト先や友人関係など事前に教えてもらわないといけない。
すぐに裏切るような事をすれば何かしらの手を打つ可能性もあるが、少しだけ揺さぶってみるか。
「確かにこの身体で生きる以上は女体の身体をなれる必要があるわけだ。
それなら、一緒にお風呂に入って何処を洗えば良いのか教えてくれると言う解釈で良いのか?
中身は知っての通り、男である以上。この先の展開は知った上でだ」
本来なら絶対に拒むだろう、中身が男だと理解しているのは太刀葉のみ。
下着の付け方や身体を教えるってことはそれくらい楽しみが無いといけない。
まぁ、答えは当然「それくらいなら大丈夫よ?私がやろうと考えていたから」拒ん……なん、だと!?
俺の頭が一瞬思考停止をしてしまう、何故平然と答えるんだ?若葉の身体を操っているのなら追い出したいと思っているはずだ。
今俺がいるのは太刀葉の車の中で若葉の家に向かっている最中だ。
あの鏡は彼氏の俊明が若葉の家に持っていくからまた後で鏡は届くと言うことになっているから入れ替わる心配はない。
後輩の若葉ちゃんになりたかったと言っているのもあるが、俺が敏明となって彼女になっても良いとの発言もある。
……チッ、ひとまず保留とするか。まだ信用してはならない、裏切る可能性もあるからな。
「解った、今日と明日は世話になる。若葉の事を教えてくれ」
「任せて、鏡を使って入れ替わった以上は責任をとらないといけないからさ」
ますます解らない、太刀葉の思考は本当にどうなっているんだ?
「あんたも今は若葉なんだから、とりあえず口調ぐらいどうにかしなさい」
俺に女言葉を話せと言うのか。いや、今の俺は若葉という一人の女なんだ。
大きく突き出した胸と、長い髪から溢れる鼻孔を擽るいい香りが、否応なしに俺が女だという事実を突きつける。
「それに足も。がに股なんて問題外よ」
双葉の言う通り、股を閉じる。
ムダ毛のないむっちりとした内ももがスカートの中で触れ合う感覚に恍惚する。
「先輩の言う通りですね。以後、気を付けますわ。私はもう若葉なんですから」
車を運転をしている太刀葉は本当に若葉の家に向かっているのだろうか?
そんなことを考えるとある施設へ辿り着く。
駐車場に辿り着くとミラーに写る俺を方へ視線を向けてこんな発言をしてきた。
「さてと、先ずは若葉ちゃんが望む事をやりましょうか。女の子の身体になったからにはやりたいことがあるんじゃない?」
「何の事ですか?寄り道をしても無意味だと思いますが」
若葉の口調で誤魔化しているが、太刀葉の発言に素直に応じるわけにはいかない。がに股で座っていた俺が言うのもなんだけどな。
「此処は私と若葉ちゃんが最近来る健康ランドよ。今の貴女は女性だから、入っても問題はないじゃない?」
「なッ!?」
思わず驚いてしまったが、一体何を考えているんだ!?
心の中では男の本能が溢れて喜びに変わっているのがとても憎たらしい。
本音で言えば確かに自分は女性だから、魅力的な女性の身体を見て興奮しながら楽しもうと考えていたが。
「私と若葉ちゃんの二人っきりになると、あんたは暴走するのが見えている。
それだったら、他の人がいたらある程度は常識を持って行動せざる負えないわよね?」
「……あぁ、そう言うことですか」
考えたな、確かに行きつけの場所で変な行動をすれば後々不味い状況になる。
本当は太刀葉の身体を襲おうと思っていたが、牽制をして自分の身を守るために連れてきたと言うことか。
それだったら、此処で拒んで二人っきりになるのを待って…そんなの、待てるわけがない!!
「それなら、案内してください。女の子の身体について教えてくださいまし」
「勿論よ、ふふっ……ゾクゾクするわ」
最後の太刀葉の言葉は小さい声で聞こえなかったが、何だろう。色々と俺の頭のなかに危険信号が鳴り響いているのはどういう事だ?
でも、折角のチャンスを運んでくれた太刀葉に感謝するとするか。嗚呼、とても楽しみだ。
「それじゃあ行きましょ」
エンジンを止めてシートベルトを外す太刀葉に倣って俺もベルトを外す。
「あっ!?」
胸の谷間に収まっていたベルトが縮まると、俺の左の乳房に引っかかる。
「もう、なにしてるのよ?」
「ちょっと油断してただけ…ですっ!」
にやにやとして言う太刀葉にベルトを引っ張りながら反論する。…負けてる気がするが、気にしないでおこう。
しかし引っかかるほどでかいとは…Hカップだったか?このおっぱいを自分の好きに出来るんだな…ふふ。
俺がようやく車から出ると、太刀葉は既に入口の方に向かっていたので小走りで追いかける。
…かかとが高い靴のせいで走りづらい。それにお尻が大きくなったせいか少しバランスを崩しそうになる。
おまけに一歩ごとにぶるんぶるんと胸が揺れる。これが巨乳の悩みというものか…女体のためには我慢するしかない。
入口で待つ太刀葉の元にようやく辿り着くと、突然顔を近づけてくる。
「そんなにおっぱい揺らして、自慢なの?」
そう言った太刀葉の顔は可笑しそうな表情…にやけていた。
「…先輩は意地悪です…」
「あ、それ若葉ちゃんっぽい」
笑いながら俺の手を取ると俺たちは建物の中へと入っていった。
『鏡の中の』若葉ちゃんが周りを見渡して狼狽えている。
傍にいる太刀葉は立ちすくんだままだ。
俺ははっと気付いた『ふり』をして鏡に布を掛ける。これで若葉ちゃんにはこちらの様子はわからなくなったはずだ。
視線を下に向けると、足元が見えないほどに大きく張り出した膨らみが目に映る。
これがHカップの爆乳を持つ者の…今の俺の視点なのか。
「…あ、あんた…さっきまで私の体だった人…?」
おっと、太刀葉が気を取り直したようだ。
「ああ…よくわからないが、あんたが元に戻って、俺が若葉ちゃんと入れ替わったみたいだな…」
「だって、私とあんたは入れ替われないって言ってたじゃない!?」
「俺もそう聞いてたんだが…もしかして、元の体に戻りたいって念じてたんじゃないか?」
「え、私はただ入れ替わりたいって…」
「若葉ちゃんと、か?」
「…いえ。たしかに若葉ちゃんとはいえ、他人になるのはちょっと嫌だったけど…」
「それが原因かもな。あんたが元の体に戻りたいって思ったから、呪いがそう作用しちまったのかもしれないな」
うーん、我ながら随分と都合のいい理論だ。
「…じゃあ、今鏡の中にいるのは若葉ちゃん?」
「俺がここにいるってことは、そうなるな」
「…そう…若葉ちゃんには、悪いことしちゃったわね」
まじか。てっきり若葉ちゃんを返せ、とか言われると思ったらこの言葉である。本当にいい性格してるな。
そのおかげで、こいつには俺がこの体を完全に自分のものとすることは邪魔されないだろう。
けど、確かに若葉ちゃんには悪いことをしてしまったかな?けど、あんな魅力的な体をしていたからなあ。
おっと、今は俺がその魅力的な体なんだった。思わずにやけそうになるが今は我慢だ。
「…とりあえず、あんたは自分の体に戻ったし、俺も鏡から出られた。けど、これからどうするか…」
「そうね…ひとまず帰ったら?あ、鏡持っていってもらえると嬉しいんだけど」
「無茶言うなよ…というか、家なんてわからないぞ」
「しょうがないわね、送ってあげるわ。それと鏡引き取ってね。うっかり入れ替わりたくないから」
うん、最初に入れ替わったのが太刀葉である意味よかった。もっと良識のある人間だったらこうはいかなかっただろう。
しばらく話し合った結果、あとで敏明を呼んで鏡を若葉ちゃんの家に運ぶことになった。
そして俺は太刀葉に若葉ちゃんの家へと送ってもらうことになった。
「そう言えば、貴方のことはどう呼べば良いのかしら?」
「俺の名前なんて今のところはどうでも良いだろ?今は若葉と呼んでくれ」
自分の名前は曖昧だが覚えている、でもこの身体で生きることを決めた以上は拘る必要はないからな。
運転をしている太刀葉はスタイルが抜群で美人なのに中身が色々と残念だけど。
「それなら若葉ちゃん。明日は暇だったはずだよね?今日は貴女と一緒に過ごしても良い?
男は女の子の身体になったら自分の身体を弄ると言うのが目に見えているし」
自分がやろうとしていたことを止めるとは本当に空気が読めない女だな。
色々とムカついてきたが、ここは誤魔化して一人になりたいとか言えば。
「あっ、別に監視をするために過ごす目的じゃないからね?このまま行けば貴女は双葉ちゃんの振りとか出来ないと思うし。
下着の付け方とか色々と教えないと流石に不味いじゃない。事情を知っている私ならメリットはあると思うのだけど」
成る程、確かにこのまま過ごしたら明らかに不味い。
下着姿の太刀葉の身体を見てじっと見つめたり、男としての本能に避けられない事態になるのは間違いないからな。
この先この身体で生きる上に太刀葉から様々な情報を得る必要がある。バイト先や友人関係など事前に教えてもらわないといけない。
すぐに裏切るような事をすれば何かしらの手を打つ可能性もあるが、少しだけ揺さぶってみるか。
「確かにこの身体で生きる以上は女体の身体をなれる必要があるわけだ。
それなら、一緒にお風呂に入って何処を洗えば良いのか教えてくれると言う解釈で良いのか?
中身は知っての通り、男である以上。この先の展開は知った上でだ」
本来なら絶対に拒むだろう、中身が男だと理解しているのは太刀葉のみ。
下着の付け方や身体を教えるってことはそれくらい楽しみが無いといけない。
まぁ、答えは当然「それくらいなら大丈夫よ?私がやろうと考えていたから」拒ん……なん、だと!?
俺の頭が一瞬思考停止をしてしまう、何故平然と答えるんだ?若葉の身体を操っているのなら追い出したいと思っているはずだ。
今俺がいるのは太刀葉の車の中で若葉の家に向かっている最中だ。
あの鏡は彼氏の俊明が若葉の家に持っていくからまた後で鏡は届くと言うことになっているから入れ替わる心配はない。
後輩の若葉ちゃんになりたかったと言っているのもあるが、俺が敏明となって彼女になっても良いとの発言もある。
……チッ、ひとまず保留とするか。まだ信用してはならない、裏切る可能性もあるからな。
「解った、今日と明日は世話になる。若葉の事を教えてくれ」
「任せて、鏡を使って入れ替わった以上は責任をとらないといけないからさ」
ますます解らない、太刀葉の思考は本当にどうなっているんだ?
「あんたも今は若葉なんだから、とりあえず口調ぐらいどうにかしなさい」
俺に女言葉を話せと言うのか。いや、今の俺は若葉という一人の女なんだ。
大きく突き出した胸と、長い髪から溢れる鼻孔を擽るいい香りが、否応なしに俺が女だという事実を突きつける。
「それに足も。がに股なんて問題外よ」
双葉の言う通り、股を閉じる。
ムダ毛のないむっちりとした内ももがスカートの中で触れ合う感覚に恍惚する。
「先輩の言う通りですね。以後、気を付けますわ。私はもう若葉なんですから」
車を運転をしている太刀葉は本当に若葉の家に向かっているのだろうか?
そんなことを考えるとある施設へ辿り着く。
駐車場に辿り着くとミラーに写る俺を方へ視線を向けてこんな発言をしてきた。
「さてと、先ずは若葉ちゃんが望む事をやりましょうか。女の子の身体になったからにはやりたいことがあるんじゃない?」
「何の事ですか?寄り道をしても無意味だと思いますが」
若葉の口調で誤魔化しているが、太刀葉の発言に素直に応じるわけにはいかない。がに股で座っていた俺が言うのもなんだけどな。
「此処は私と若葉ちゃんが最近来る健康ランドよ。今の貴女は女性だから、入っても問題はないじゃない?」
「なッ!?」
思わず驚いてしまったが、一体何を考えているんだ!?
心の中では男の本能が溢れて喜びに変わっているのがとても憎たらしい。
本音で言えば確かに自分は女性だから、魅力的な女性の身体を見て興奮しながら楽しもうと考えていたが。
「私と若葉ちゃんの二人っきりになると、あんたは暴走するのが見えている。
それだったら、他の人がいたらある程度は常識を持って行動せざる負えないわよね?」
「……あぁ、そう言うことですか」
考えたな、確かに行きつけの場所で変な行動をすれば後々不味い状況になる。
本当は太刀葉の身体を襲おうと思っていたが、牽制をして自分の身を守るために連れてきたと言うことか。
それだったら、此処で拒んで二人っきりになるのを待って…そんなの、待てるわけがない!!
「それなら、案内してください。女の子の身体について教えてくださいまし」
「勿論よ、ふふっ……ゾクゾクするわ」
最後の太刀葉の言葉は小さい声で聞こえなかったが、何だろう。色々と俺の頭のなかに危険信号が鳴り響いているのはどういう事だ?
でも、折角のチャンスを運んでくれた太刀葉に感謝するとするか。嗚呼、とても楽しみだ。
「それじゃあ行きましょ」
エンジンを止めてシートベルトを外す太刀葉に倣って俺もベルトを外す。
「あっ!?」
胸の谷間に収まっていたベルトが縮まると、俺の左の乳房に引っかかる。
「もう、なにしてるのよ?」
「ちょっと油断してただけ…ですっ!」
にやにやとして言う太刀葉にベルトを引っ張りながら反論する。…負けてる気がするが、気にしないでおこう。
しかし引っかかるほどでかいとは…Hカップだったか?このおっぱいを自分の好きに出来るんだな…ふふ。
俺がようやく車から出ると、太刀葉は既に入口の方に向かっていたので小走りで追いかける。
…かかとが高い靴のせいで走りづらい。それにお尻が大きくなったせいか少しバランスを崩しそうになる。
おまけに一歩ごとにぶるんぶるんと胸が揺れる。これが巨乳の悩みというものか…女体のためには我慢するしかない。
入口で待つ太刀葉の元にようやく辿り着くと、突然顔を近づけてくる。
「そんなにおっぱい揺らして、自慢なの?」
そう言った太刀葉の顔は可笑しそうな表情…にやけていた。
「…先輩は意地悪です…」
「あ、それ若葉ちゃんっぽい」
笑いながら俺の手を取ると俺たちは建物の中へと入っていった。