玄関を入り靴を脱ぐ。手に持ったそれのサイズは小さく、元の俺の足なら決して入る物じゃない。
こんな小さな靴を履いてたなんて、とまたも自分の体でないことを思い知る。
靴を下駄箱にしまい受付に向かうと、太刀葉に続いて入場料とここの会員証を出す
(財布の場所などは車の中で調べておいた)
会員証とお釣りを返され、タオルと館内着の入ったバッグ、そして女性用ロッカーの鍵を渡される。
受付から離れて会員証を裏返してみる。「花房 若葉」という名前が書かれている。
俺が花房 若葉という女性であることに、受付の人は何の疑いも持ってはいない。
少なくとも、俺の中身が男だとは夢にも思っていないだろう。何せ見た目は若葉なのだから。
今俺の身体は若葉の…女性のものであるということに、俺は幾度目かの興奮を覚えた。
この施設は受付の奥が売店や休憩所になっていて、端の方に浴場への通路がある。
そちらを進むと、通路の横に男湯への入り口がある。
本来の俺であればここを曲がらないといけないが、今の俺は太刀葉の後を追い通路をまっすぐ進む。
そして、女湯の入り口の前に着く。ここに入るのか、と思わず立ち止まる。
「どうしたの、わ・か・ば・ちゃん。早く入るわよ?」
太刀葉はさっさと中に入ってしまう。俺も意を決して戸を開き、男としては禁断の園へと足を踏み入れた。
(おお…)
思わず声を上げそうになる。平日の昼間とはいえ、客はそこそこいる。
おばさんや婆さんも多いが、中には綺麗なお姉さんの姿もある。
そんな人が裸体を隠しもせずに歩いている。…意外と隠さないもんなんだな。
「若葉ちゃん、こっち」
その光景に目を奪われていた俺に声が掛かる。そちらに向かうと既に下着姿になった太刀葉がいた。
まとめていた髪もほどいている。こうして見ると太刀葉も結構髪長いんだな。
「ほら、若葉ちゃんも早く脱いじゃって」
…ついにこの時が来た。太刀葉の監視付きとはいえ、若葉ちゃんの裸を見れるときが。
ロッカーに荷物を置き、スカートのホックを外す。
そのまま落ちると思ったが、若葉ちゃんの大きなお尻に引っかかる。
大人しそうな顔しているのに体はすっかり成熟してるな、などと思いつつスカートを落とす。
続いて服の中に片腕を入れようとするが、そこで隣から囁かれる。
「女の子はね、あまりそう脱がないの。腕をクロスさせて服の裾を掴んで、持ち上げてみて」
言われたとおりに裾を掴んで上げてみる。…なるほど。こうすると前が空くから胸に引っかからずに脱げるのか。
そのまま腕を上げて頭が抜けると、長い髪の毛が背中や腕を撫でる。
こういった行為が、いちいち自分の体でないことを思い出させて胸が高鳴る。
脱げた服をロッカーに入れておもむろに目線を下げる。
そこに映るのは、白いブラジャーに包まれた大きな乳房。
服の上からでもわかっていたつもりだが、こうして見ると本当に大きい。足元が隠れて見えないほどだ。
しつこいようだが、この胸が俺のものになったと考えると、この体を選んで本当によかったと思う。
「ほら、下着も脱がないと入れないわよ?」
声の方を向くと当然太刀葉がいる。その姿は…裸!いや、風呂に入るから当たり前なのだが。
太刀葉のときに鏡で見た通り、白い肌にすらっとしたボディライン。
特別大きくはないが、小さいというわけでもなく、先がつんと上を向いている胸。
俺はついその姿に目を奪われてしまう。やっぱり見た目は綺麗だな…
「なあに?お姉さんに脱がせてほしいの?」
「じ、自分で脱げますっ」
何故かにんまりと笑う太刀葉に慌てて答える。
とはいえブラを脱いだ経験などない。たしか背中にホックがあるんだよな…
手を後ろに回してホックを探す。何とか見つけることができ、それを外す。
背中のブラ紐の感覚がなくなったのを確認して肩紐を外す。
それだけで胸の重みがずしりと増した感じがする。巨乳ってこんなに重いのか…ブラの重要性がよくわかった。
紐を腕から外してついにブラを取る。白い膨らみの先端は綺麗な桜色をしていた。
これが俺の胸…また目を奪われていると、横から視線を感じる。…早くしなさいと目で訴えられている気がする…
ショーツに手を掛け、ゆっくりとむっちりとした足の先へと下ろしていく。
股間にはもちろん男根など存在せず、綺麗に切り揃えられた陰毛に包まれた丘が胸の間からちらりと見える。
ようやく服を脱ぎ終わり顔を上げる。ロッカーに付けられた鏡には、少し赤くなった若葉ちゃんの…俺の顔が映っている。
「ほら、タオル持って。髪は中で私がやってあげるから」
その声にはっとし、言われたとおりにタオルを持って太刀葉の後に着いていく。
浴場内。当然ながらそこには服を着ている人などいない。
しかもそのすべてが女性。…若い女性ばかりではないことには目を瞑ろう。
それにしても、タオルで隠している人がほとんどいないのが意外だ。
「先に髪と体洗っちゃいましょうか」
太刀葉に促されて洗い場の椅子に座る。目の前には裸の女の子…若葉ちゃんとなった俺が鏡に映っている。
「髪、男みたいに洗わないでね」
小声で注意される。太刀葉の方を見るとシャンプーを付けずに髪をシャワーで濯いでいる。
それに倣って俺もシャワーを掛けながら若葉ちゃんのロングヘアを濯ぐ。
様子を見ながら洗っていると、ようやくシャンプーを手に取るのが見える。
手でよく泡立てて、頭をマッサージするように洗い初め、ゆっくりと髪全体に泡を付けるように馴染ませている。
そしてシャワーでよく泡を流し、トリートメントを付けてまた流す。
見よう見まねで俺も同じように洗う。結構面倒くさいもんだな…けど、これから女として生活するんだから慣れていかないとな。
洗い終わると太刀葉は髪をタオルで纏めている。これはさすがに真似できない。
「おまたせ。じゃあこっちに背中向けて」
言われたとおりに向きを変えると太刀葉は俺の髪を手に取り纏め始める。
「…あの、太刀葉さん…」
「ん?なぁに?」
「…当たってます」
「胸のこと?女の子同士なんだから、恥ずかしがることないでしょ?」
髪を弄られている間、何故か太刀葉の胸が背中に何度か当てられる。
男としては美女にそんなことをされたら嬉しくないわけはないのだが…
「それにここ、結構周りから見えにくいのよ」
言われてみると、ちょうど後ろが壁になっているせいでここは死角になっているようだ。
「それにしても、やっぱり若葉ちゃんのおっぱい大きいわね」
「うひゃっ!?ちょ、ちょっと!?」
突然胸を揉まれてつい変な声を上げてしまう。
*** *** ***
「それにしても、やっぱり若葉ちゃんっておっぱい大きいわね」
「きゃっ?もう、やめてくださいよ先輩ー」
「だって、こんな大きなおっぱい見たら揉みたくなるじゃない?」
「それは先輩だけですよ。そんなに揉みたかったら、自分のおっぱい揉んでくださいよぉ」
「私のは若葉ちゃんと違って大きくないからなー。それにしても羨ましい」
「揉みながら言わないでくださいってばぁ」
*** *** ***
…な、なんだ?今のは…急に若葉ちゃんと太刀葉の映像と声が頭の中に…もしかして、若葉ちゃんの記憶?
まだ半日も経ってないのに、わかるようになったのか?
しかしほかに「思い出そう」としても何も浮かんでこない。
ひょっとしたら、同じような状況が若葉ちゃんの記憶を思い出させたのかもしれない。
「背中、流してあげるね」
いつの間にか胸から手を放していた太刀葉はスポンジを泡立てていた。
背中にスポンジが当てられ、優しく肌の上を滑る。これは、気持ちいいな…
久々に体を洗われる感触に思わず息をつく。鏡の中では洗う必要はなかったけど、やはり気分的に気持ちのいいものだ。
「…太刀葉さん?」
「なに?」
「何してるんだ…ですか…?」
「え?こういうの好きじゃない?」
スポンジの感触は既にないが、別のやわらかいものを押し付けられている感触が背中にある。
太刀葉の腕は俺の首に回され、後ろから抱き付くような格好になっている。
つまり背中に押し付けられているのは太刀葉の胸…体を軽く揺すって背中にこすりつけてきている。
「ほら、太刀葉さんのおっぱいスポンジだぞー」
「……」
たしかに嫌いじゃないが、この女は本当に何を考えているんだろう…
そう思いながらも背中の乳房の感触を楽しんでいるのは男の悲しい性というところか。
「はい、交代」
そう言って太刀葉はスポンジを渡してきて俺から離れる。
そちらを向くときれいな背中が目に入る。その肌に思わずため息をつきそうになるが、抑えてスポンジを当てる。
「…うん、結構上手じゃない」
あまり強くやって機嫌を損ねるのもよろしくない。そう思って普通に洗う。
「…はい、終わりましたよ」
「え?まだじゃない?私と同じにやってみてよ」
同じにって…胸で洗えっていうのか?今度はしっかりとため息をついた。
スポンジをギュッと握ると胸にぽたっと泡が落ちる。
それを広げようとしてふと思う。そういえば、初めて胸に触るんだな…
泡、そして俺の乳房に手を押し付ける。うわ、こんなに柔らかいのか…
試しに揉んでみると、手への柔らかなものに触れている感触と、胸への揉まれている感触が伝わってくる。
一人だったらこのまま思う存分続けるところだが、そうはいかないのが残念でならない。
諦めて太刀葉の背中に乳房を押し付ける。太刀葉の髪からふわりとシャンプーの香りがする。
思わずドキリとするが、それを悟られまいと体を動かす。
「はー。若葉ちゃんのおっぱい、やわらかくて気持ちいいわぁ…」
妙に色っぽい声で感想を述べる太刀葉。身を捩るとぐにぐにと乳房が動き、俺も気持ちよくなってしまう。
不意にイタズラ心が芽生える。さっき俺もやられたんだし、いいよな?
「あっ?」
「前も洗ってあげますねー」
太刀葉の胸に手を這わせる。ふむ、こっちもなかなか…
「もう…仕方ないわねえ。しっかり洗ってね」
何か言われると思ったが、意外な反応が返ってくる。いいというならこのまま続けてしまおう。
洗うという名目で太刀葉の胸を揉みながら、その背中に俺の乳房を押し付け擦りつける。
胸だけでなく、肩や鎖骨回り、お腹にも手を滑らせる。どこも触り心地が良い。
よく考えたら、女の子の体を触ってるんだよな。そう思うと急にドキドキしてくる。
もっと撫でてやろうと腕に力を加えると、太刀葉の背中と俺の胸が密着する。
視線を下げれば、太刀葉の白い背に同じく若葉ちゃんの白い乳房がくっついているのが見える。
身動ぎをすると、俺の膨らんだ胸がぐにゅぐにゅと形を変える。乳房が擦れるとじんとした感覚が脳に響く。
「ふふ…若葉ちゃん、息が荒いけど大丈夫?」
「はぁ…はぁ…ふえっ?」
俺の口から可愛らしくも変な声が漏れる。
首だけ振り向いた太刀葉の顔には、少し赤みが差している。
「ちょっと、鏡見てみて」
言われるままに鏡の方を向く。太刀葉の胸を揉みながら、背中におっぱいを密着させている若葉ちゃん。
その顔は太刀葉よりも赤く、半開きになった口からは荒い息が漏れている。
先輩とちょっとエッチな洗いっこをしている女の子。それが、今の俺…
「ありがと。後は自分で洗うわ。誰かに見られたらさすがに恥ずかしいし」
俺の手を優しく握って胸から離す。その言葉に、ここが公衆の面前であったことを思い出す。
慌てて離れると、その動きと潰されていた反動で俺の巨乳がぶるんと揺れた。
「若葉ちゃんもあとは自分で洗ってね」
そう言うと太刀葉は前に向き直り、スポンジで自分の体を磨き始めた。
俺も戻ってスポンジを取ろうとするが、その手を止める。そういえば手で直接洗ってる人もいたな。
俺もそれに倣うことにして、手にボディーソープを付けて泡立てる。
腕を伸ばし、反対の手でこする。ムダ毛のない細い腕が泡に包まれていく。
鏡を見ながら大きな乳房の付け根に手を這わせる。
鏡の中の童顔の少女が、自らの胸をすくい上げるように撫で上げている。
俺の手にずしりとしたHカップの乳房の重みがかかる。
少女は顔を赤らめながらもその手を動かすことをやめない。
その手がたわわに育った胸の間をなぞっていく。くすぐったさと気持ちよさが混ざり合う。
さっき洗われてまだ泡の付いている乳房も撫でる。太刀葉に触られたり背中に押し付けたりした時とはまた違う感覚だ。
鏡の少女は少し恥ずかしそうに自分の胸を揉んでいる。その桜色の先端は徐々に膨らんできていた。
…いかん。このまま揉んでいたいがまた公共の場ということを忘れていた。
胸から手を離して立ち上がると大きなヒップに泡を擦りつける。おお、こっちもやわらかい…
その柔らかさを少し楽しむと座り直し、むっちりとした太ももを揉むように洗う。
体のどこもがふにふにと柔らかくて気持ちいい。ああ、思う存分触りたい。
とはいえここではそういうわけにもいかず、すべすべの肌の手触りを堪能するだけに留まる。
足を洗い終わり、これでほとんどを洗ったことになる。
が、まだ一箇所、大事なところに手を付けていない。
「…太刀葉さん。あそこって、どうやって洗うんですか…?」
隣の彼女に小声で尋ねる。男なら他と同じようにすればいいが、女性の股間の洗い方なんか知るはずがない。
「ん?ああ、そこはね…」
太刀葉に洗い方を聞いて実践する。足を広げると俺の股間の割れ目が露わになる。
まさか初めて触る女の子のあそこが自分のものになるとは、夢にも思わなかったな…
まずは割れ目の周り。力をあまり入れずにやさしく指の腹で撫でるように洗う。
変なことにならないかと警戒していたが、ちょっとくすぐったいくらいで意外と普通の感覚だった。
ゆっくりと割れ目へと指を近づけていく。このビラビラの部分には汚れが溜まりやすいらしい。
親指でそこを開き、まずは上の方を人差し指と中指で軽く撫でるようにする。
「んっ…」
初めてそこに触れられる感覚に小さく声が漏れてしまう。
ふいに鏡を見ると、あそこを広げて指を這わせる姿。…オナニーしているようにしか見えない。
洗ってるだけ、洗ってるだけだ…自分に言い聞かせながら行為を続ける。
指を下にずらしてゆき、なんとか割れ目の周りを洗い終わる。
肛門の周りにも指を這わせる。俺の記憶ではここもタオルで普通に拭いていたっけ。
女の子はそうはいかないらしい。大変だが、体を傷つけないためにはこうした洗い方がいいらしい。
ようやく全身を洗い終わると、シャワーを手に取って弱めにしたお湯を肩から掛ける。
張りのある肌にお湯が滑るように流れていく。乳房に沿って流れるお湯が心地よい。
体の泡を流し終わると、股間にシャワーを当てる。感じたりしないかと思ったが、意外にそうでもなかった。
こんな小さな靴を履いてたなんて、とまたも自分の体でないことを思い知る。
靴を下駄箱にしまい受付に向かうと、太刀葉に続いて入場料とここの会員証を出す
(財布の場所などは車の中で調べておいた)
会員証とお釣りを返され、タオルと館内着の入ったバッグ、そして女性用ロッカーの鍵を渡される。
受付から離れて会員証を裏返してみる。「花房 若葉」という名前が書かれている。
俺が花房 若葉という女性であることに、受付の人は何の疑いも持ってはいない。
少なくとも、俺の中身が男だとは夢にも思っていないだろう。何せ見た目は若葉なのだから。
今俺の身体は若葉の…女性のものであるということに、俺は幾度目かの興奮を覚えた。
この施設は受付の奥が売店や休憩所になっていて、端の方に浴場への通路がある。
そちらを進むと、通路の横に男湯への入り口がある。
本来の俺であればここを曲がらないといけないが、今の俺は太刀葉の後を追い通路をまっすぐ進む。
そして、女湯の入り口の前に着く。ここに入るのか、と思わず立ち止まる。
「どうしたの、わ・か・ば・ちゃん。早く入るわよ?」
太刀葉はさっさと中に入ってしまう。俺も意を決して戸を開き、男としては禁断の園へと足を踏み入れた。
(おお…)
思わず声を上げそうになる。平日の昼間とはいえ、客はそこそこいる。
おばさんや婆さんも多いが、中には綺麗なお姉さんの姿もある。
そんな人が裸体を隠しもせずに歩いている。…意外と隠さないもんなんだな。
「若葉ちゃん、こっち」
その光景に目を奪われていた俺に声が掛かる。そちらに向かうと既に下着姿になった太刀葉がいた。
まとめていた髪もほどいている。こうして見ると太刀葉も結構髪長いんだな。
「ほら、若葉ちゃんも早く脱いじゃって」
…ついにこの時が来た。太刀葉の監視付きとはいえ、若葉ちゃんの裸を見れるときが。
ロッカーに荷物を置き、スカートのホックを外す。
そのまま落ちると思ったが、若葉ちゃんの大きなお尻に引っかかる。
大人しそうな顔しているのに体はすっかり成熟してるな、などと思いつつスカートを落とす。
続いて服の中に片腕を入れようとするが、そこで隣から囁かれる。
「女の子はね、あまりそう脱がないの。腕をクロスさせて服の裾を掴んで、持ち上げてみて」
言われたとおりに裾を掴んで上げてみる。…なるほど。こうすると前が空くから胸に引っかからずに脱げるのか。
そのまま腕を上げて頭が抜けると、長い髪の毛が背中や腕を撫でる。
こういった行為が、いちいち自分の体でないことを思い出させて胸が高鳴る。
脱げた服をロッカーに入れておもむろに目線を下げる。
そこに映るのは、白いブラジャーに包まれた大きな乳房。
服の上からでもわかっていたつもりだが、こうして見ると本当に大きい。足元が隠れて見えないほどだ。
しつこいようだが、この胸が俺のものになったと考えると、この体を選んで本当によかったと思う。
「ほら、下着も脱がないと入れないわよ?」
声の方を向くと当然太刀葉がいる。その姿は…裸!いや、風呂に入るから当たり前なのだが。
太刀葉のときに鏡で見た通り、白い肌にすらっとしたボディライン。
特別大きくはないが、小さいというわけでもなく、先がつんと上を向いている胸。
俺はついその姿に目を奪われてしまう。やっぱり見た目は綺麗だな…
「なあに?お姉さんに脱がせてほしいの?」
「じ、自分で脱げますっ」
何故かにんまりと笑う太刀葉に慌てて答える。
とはいえブラを脱いだ経験などない。たしか背中にホックがあるんだよな…
手を後ろに回してホックを探す。何とか見つけることができ、それを外す。
背中のブラ紐の感覚がなくなったのを確認して肩紐を外す。
それだけで胸の重みがずしりと増した感じがする。巨乳ってこんなに重いのか…ブラの重要性がよくわかった。
紐を腕から外してついにブラを取る。白い膨らみの先端は綺麗な桜色をしていた。
これが俺の胸…また目を奪われていると、横から視線を感じる。…早くしなさいと目で訴えられている気がする…
ショーツに手を掛け、ゆっくりとむっちりとした足の先へと下ろしていく。
股間にはもちろん男根など存在せず、綺麗に切り揃えられた陰毛に包まれた丘が胸の間からちらりと見える。
ようやく服を脱ぎ終わり顔を上げる。ロッカーに付けられた鏡には、少し赤くなった若葉ちゃんの…俺の顔が映っている。
「ほら、タオル持って。髪は中で私がやってあげるから」
その声にはっとし、言われたとおりにタオルを持って太刀葉の後に着いていく。
浴場内。当然ながらそこには服を着ている人などいない。
しかもそのすべてが女性。…若い女性ばかりではないことには目を瞑ろう。
それにしても、タオルで隠している人がほとんどいないのが意外だ。
「先に髪と体洗っちゃいましょうか」
太刀葉に促されて洗い場の椅子に座る。目の前には裸の女の子…若葉ちゃんとなった俺が鏡に映っている。
「髪、男みたいに洗わないでね」
小声で注意される。太刀葉の方を見るとシャンプーを付けずに髪をシャワーで濯いでいる。
それに倣って俺もシャワーを掛けながら若葉ちゃんのロングヘアを濯ぐ。
様子を見ながら洗っていると、ようやくシャンプーを手に取るのが見える。
手でよく泡立てて、頭をマッサージするように洗い初め、ゆっくりと髪全体に泡を付けるように馴染ませている。
そしてシャワーでよく泡を流し、トリートメントを付けてまた流す。
見よう見まねで俺も同じように洗う。結構面倒くさいもんだな…けど、これから女として生活するんだから慣れていかないとな。
洗い終わると太刀葉は髪をタオルで纏めている。これはさすがに真似できない。
「おまたせ。じゃあこっちに背中向けて」
言われたとおりに向きを変えると太刀葉は俺の髪を手に取り纏め始める。
「…あの、太刀葉さん…」
「ん?なぁに?」
「…当たってます」
「胸のこと?女の子同士なんだから、恥ずかしがることないでしょ?」
髪を弄られている間、何故か太刀葉の胸が背中に何度か当てられる。
男としては美女にそんなことをされたら嬉しくないわけはないのだが…
「それにここ、結構周りから見えにくいのよ」
言われてみると、ちょうど後ろが壁になっているせいでここは死角になっているようだ。
「それにしても、やっぱり若葉ちゃんのおっぱい大きいわね」
「うひゃっ!?ちょ、ちょっと!?」
突然胸を揉まれてつい変な声を上げてしまう。
*** *** ***
「それにしても、やっぱり若葉ちゃんっておっぱい大きいわね」
「きゃっ?もう、やめてくださいよ先輩ー」
「だって、こんな大きなおっぱい見たら揉みたくなるじゃない?」
「それは先輩だけですよ。そんなに揉みたかったら、自分のおっぱい揉んでくださいよぉ」
「私のは若葉ちゃんと違って大きくないからなー。それにしても羨ましい」
「揉みながら言わないでくださいってばぁ」
*** *** ***
…な、なんだ?今のは…急に若葉ちゃんと太刀葉の映像と声が頭の中に…もしかして、若葉ちゃんの記憶?
まだ半日も経ってないのに、わかるようになったのか?
しかしほかに「思い出そう」としても何も浮かんでこない。
ひょっとしたら、同じような状況が若葉ちゃんの記憶を思い出させたのかもしれない。
「背中、流してあげるね」
いつの間にか胸から手を放していた太刀葉はスポンジを泡立てていた。
背中にスポンジが当てられ、優しく肌の上を滑る。これは、気持ちいいな…
久々に体を洗われる感触に思わず息をつく。鏡の中では洗う必要はなかったけど、やはり気分的に気持ちのいいものだ。
「…太刀葉さん?」
「なに?」
「何してるんだ…ですか…?」
「え?こういうの好きじゃない?」
スポンジの感触は既にないが、別のやわらかいものを押し付けられている感触が背中にある。
太刀葉の腕は俺の首に回され、後ろから抱き付くような格好になっている。
つまり背中に押し付けられているのは太刀葉の胸…体を軽く揺すって背中にこすりつけてきている。
「ほら、太刀葉さんのおっぱいスポンジだぞー」
「……」
たしかに嫌いじゃないが、この女は本当に何を考えているんだろう…
そう思いながらも背中の乳房の感触を楽しんでいるのは男の悲しい性というところか。
「はい、交代」
そう言って太刀葉はスポンジを渡してきて俺から離れる。
そちらを向くときれいな背中が目に入る。その肌に思わずため息をつきそうになるが、抑えてスポンジを当てる。
「…うん、結構上手じゃない」
あまり強くやって機嫌を損ねるのもよろしくない。そう思って普通に洗う。
「…はい、終わりましたよ」
「え?まだじゃない?私と同じにやってみてよ」
同じにって…胸で洗えっていうのか?今度はしっかりとため息をついた。
スポンジをギュッと握ると胸にぽたっと泡が落ちる。
それを広げようとしてふと思う。そういえば、初めて胸に触るんだな…
泡、そして俺の乳房に手を押し付ける。うわ、こんなに柔らかいのか…
試しに揉んでみると、手への柔らかなものに触れている感触と、胸への揉まれている感触が伝わってくる。
一人だったらこのまま思う存分続けるところだが、そうはいかないのが残念でならない。
諦めて太刀葉の背中に乳房を押し付ける。太刀葉の髪からふわりとシャンプーの香りがする。
思わずドキリとするが、それを悟られまいと体を動かす。
「はー。若葉ちゃんのおっぱい、やわらかくて気持ちいいわぁ…」
妙に色っぽい声で感想を述べる太刀葉。身を捩るとぐにぐにと乳房が動き、俺も気持ちよくなってしまう。
不意にイタズラ心が芽生える。さっき俺もやられたんだし、いいよな?
「あっ?」
「前も洗ってあげますねー」
太刀葉の胸に手を這わせる。ふむ、こっちもなかなか…
「もう…仕方ないわねえ。しっかり洗ってね」
何か言われると思ったが、意外な反応が返ってくる。いいというならこのまま続けてしまおう。
洗うという名目で太刀葉の胸を揉みながら、その背中に俺の乳房を押し付け擦りつける。
胸だけでなく、肩や鎖骨回り、お腹にも手を滑らせる。どこも触り心地が良い。
よく考えたら、女の子の体を触ってるんだよな。そう思うと急にドキドキしてくる。
もっと撫でてやろうと腕に力を加えると、太刀葉の背中と俺の胸が密着する。
視線を下げれば、太刀葉の白い背に同じく若葉ちゃんの白い乳房がくっついているのが見える。
身動ぎをすると、俺の膨らんだ胸がぐにゅぐにゅと形を変える。乳房が擦れるとじんとした感覚が脳に響く。
「ふふ…若葉ちゃん、息が荒いけど大丈夫?」
「はぁ…はぁ…ふえっ?」
俺の口から可愛らしくも変な声が漏れる。
首だけ振り向いた太刀葉の顔には、少し赤みが差している。
「ちょっと、鏡見てみて」
言われるままに鏡の方を向く。太刀葉の胸を揉みながら、背中におっぱいを密着させている若葉ちゃん。
その顔は太刀葉よりも赤く、半開きになった口からは荒い息が漏れている。
先輩とちょっとエッチな洗いっこをしている女の子。それが、今の俺…
「ありがと。後は自分で洗うわ。誰かに見られたらさすがに恥ずかしいし」
俺の手を優しく握って胸から離す。その言葉に、ここが公衆の面前であったことを思い出す。
慌てて離れると、その動きと潰されていた反動で俺の巨乳がぶるんと揺れた。
「若葉ちゃんもあとは自分で洗ってね」
そう言うと太刀葉は前に向き直り、スポンジで自分の体を磨き始めた。
俺も戻ってスポンジを取ろうとするが、その手を止める。そういえば手で直接洗ってる人もいたな。
俺もそれに倣うことにして、手にボディーソープを付けて泡立てる。
腕を伸ばし、反対の手でこする。ムダ毛のない細い腕が泡に包まれていく。
鏡を見ながら大きな乳房の付け根に手を這わせる。
鏡の中の童顔の少女が、自らの胸をすくい上げるように撫で上げている。
俺の手にずしりとしたHカップの乳房の重みがかかる。
少女は顔を赤らめながらもその手を動かすことをやめない。
その手がたわわに育った胸の間をなぞっていく。くすぐったさと気持ちよさが混ざり合う。
さっき洗われてまだ泡の付いている乳房も撫でる。太刀葉に触られたり背中に押し付けたりした時とはまた違う感覚だ。
鏡の少女は少し恥ずかしそうに自分の胸を揉んでいる。その桜色の先端は徐々に膨らんできていた。
…いかん。このまま揉んでいたいがまた公共の場ということを忘れていた。
胸から手を離して立ち上がると大きなヒップに泡を擦りつける。おお、こっちもやわらかい…
その柔らかさを少し楽しむと座り直し、むっちりとした太ももを揉むように洗う。
体のどこもがふにふにと柔らかくて気持ちいい。ああ、思う存分触りたい。
とはいえここではそういうわけにもいかず、すべすべの肌の手触りを堪能するだけに留まる。
足を洗い終わり、これでほとんどを洗ったことになる。
が、まだ一箇所、大事なところに手を付けていない。
「…太刀葉さん。あそこって、どうやって洗うんですか…?」
隣の彼女に小声で尋ねる。男なら他と同じようにすればいいが、女性の股間の洗い方なんか知るはずがない。
「ん?ああ、そこはね…」
太刀葉に洗い方を聞いて実践する。足を広げると俺の股間の割れ目が露わになる。
まさか初めて触る女の子のあそこが自分のものになるとは、夢にも思わなかったな…
まずは割れ目の周り。力をあまり入れずにやさしく指の腹で撫でるように洗う。
変なことにならないかと警戒していたが、ちょっとくすぐったいくらいで意外と普通の感覚だった。
ゆっくりと割れ目へと指を近づけていく。このビラビラの部分には汚れが溜まりやすいらしい。
親指でそこを開き、まずは上の方を人差し指と中指で軽く撫でるようにする。
「んっ…」
初めてそこに触れられる感覚に小さく声が漏れてしまう。
ふいに鏡を見ると、あそこを広げて指を這わせる姿。…オナニーしているようにしか見えない。
洗ってるだけ、洗ってるだけだ…自分に言い聞かせながら行為を続ける。
指を下にずらしてゆき、なんとか割れ目の周りを洗い終わる。
肛門の周りにも指を這わせる。俺の記憶ではここもタオルで普通に拭いていたっけ。
女の子はそうはいかないらしい。大変だが、体を傷つけないためにはこうした洗い方がいいらしい。
ようやく全身を洗い終わると、シャワーを手に取って弱めにしたお湯を肩から掛ける。
張りのある肌にお湯が滑るように流れていく。乳房に沿って流れるお湯が心地よい。
体の泡を流し終わると、股間にシャワーを当てる。感じたりしないかと思ったが、意外にそうでもなかった。