支援図書館(η)

妻の願いの代行人

2019/10/26 18:21:40
最終更新
サイズ
10.16KB
ページ数
1
閲覧数
9589
評価数
1/36
POINT
1580
Rate
8.68

分類タグ

「んぁ……ふたばっ……やめっ……んんっ!」
「でもこっちは、締め付けが強くなってるけど?」
「それはお前のからだあぁぁんっ! んっ、ぁ……やめ……ッ!!」

ぎゅむっ、と左胸を鷲掴みされ、甘く媚びるような女の声が俺の口から出てくる。

チクショウ、どうしてこんなことに。


◇◇◇


俺と双葉の夫婦仲は良好だった。
いや、良好だと思っていたのは俺だけだったらしい。
ある日、帰宅すると双葉が裸エプロンで待ち構えていた。

「おかえりなさい、あなた」
「おまっ、その格好どうした?」
「私って魅力ないのかしら?」

双葉は結婚してからますます綺麗になっていった。
今でこそ専業主婦だが、働いていた頃はいろんな男性に声をかけられていたほどだ。
そんな双葉に、魅力がないなんてことはない。

「いや、今だって我慢してるくらいだぞ」
「じゃあ、どうして抱いてくれないの?」
「それは…………」

双葉は綺麗だ。
だからこそ、夫である俺としては大事にしたい。
俺のモノにしたい気持ちもあるが、そのせいで芸術品のような双葉の美貌が崩れてしまうのではないか?
そんな不安から、いつしか俺は仕事へと逃げるようになっていた。

「ごめんなさい、なんでもないわ。暑かったでしょ?」

今の発言は忘れて、というかのように双葉は飲み物を渡してくれる。
こういう気が利くところは、俺も見習わないとな。
双葉を不安にさせてしまったみたいだし、俺も近いうちには双葉を抱いて……抱いて……あれ、思ったよりも……疲れて、いた、のか?

「ごめん。ちょっと横になる」
「ええ。私もラフな格好に着替えるから大丈夫よ」

裸エプロンよりも、さらにラフ?
疑問に思ったが、俺は襲ってくる眠気に抗えずに意識を手放した。


肌寒さを感じて目が覚めた。
おかしいな、さっきまでビジネススーツを着たままだったはずだが。
それにソファで寝たせいだろうか。
身体全体が自分のモノではないかのような違和感がある。

「んんっ……はれ、声が……」

軽く伸びをしようとして出た声はやけに甲高い。
短い時間で風邪でもひいてしまったのだろうか?
軽く額に手を当ててみるも、熱はないようだが。

「んん? 髪ってこんなに長かったか?」

サラサラとした前髪は鬱陶しいくらいに伸びており、それは大きく盛り上がった胸元まで伸びている。
疑問に思いつつも髪を払い……ちょっと待て。胸?

「……んぁ……ふあぁ……やわら、かい」

思わず手を当てて確かめてみる。
胸から脳へと伝わってくる刺激は、これが紛い物なんかではないことを主張するようだった。
仰向けになったまま視線を向けると、膨れ上がった双丘に阻まれその下を視認することは不可能だ。
眼下には綺麗な谷間が広がり、ピンクのエプロンは申し訳無さそうにその頂点を隠している。
ん? このエプロン、なんだか見覚えがあるような……。

「ようやくお目覚め? あら、胸なんか揉んじゃってお楽しみだったかしら」
「え? お、俺がいる……」

男性の声に振り向けば、そこには俺自身がいた。
鏡、にしては今の俺の格好はおかしいし、なにより着替えた覚えがない。
それに双葉の格好はたしか……。
その時、様々なパーツが線を結び、一つの結論を突きつけてくる。

着た覚えのないエプロン。
手触りがよく、いつまでも触っていたいと思える髪。
俺の胸元を盛り上げる、男たちを魅了してやまない巨乳。
それが全て、今の俺の身体についている。

ということは、目の前にいる俺の中身は。

「もしかして、双葉なのか?」

そう問うと、俺の身体はニヤリと笑う。
そしてまだ状況を把握できていない俺を、あろうことかお姫様抱っこで持ち上げてきた。

「おわっ、ちょ、何するんだよ!」
「うふふ。ご飯もお風呂もいらないから、あなたをちょうだい♪」

必死に抵抗するも、俺……もとい双葉は、か弱い体になった俺をガッシリと掴んで離さない。
俺が双葉の身体になっている!?
それにキッチンへつれていき、一体何をっ!

「や、やめろぉ! は、な、せっ」
「もう、うるさいわね。えいっ」
「はなっ…………ひゃぅぅん♡」

俺があまりにも暴れるからか、双葉は左手で俺の右胸を鷲掴みしてきた。
その今まで感じたことのなかった感覚に、思わず声が出てしまう。

「あっ……やめっ……んっ、乳をもむっ、なぁ!」
「いいじゃない。私が毎日仕上げていたし、よく感じるでしょ?」

双葉は俺が抱かないから、一人で身体を開発したと言っていた。
おかげで俺は、双葉に胸を揉まれただけで全身の力が抜けてしまったようだ。

「さて、じゃあテーブルに乗ってもらいましょうか」
「え? ……ひゃぁああんんっ♡♡」

双葉は俺を調理するかのようにテーブルの上へ乗せてくる。
それによって、いつの間にかむき出しになっていた乳房がプラスチック製のテーブルに押し付けられた。
その冷たさに、双葉の身体……俺の身体の尖った乳首から、脳天を駆け巡るような刺激が伝わって喘ぎ声がでてしまった。
同時に、身体の下のほうから何かが溢れてきた。

「どう? 気持ちいいでしょ。これからもっと気持ちよくしてあげる」
「あぁ……ふわぁっ……ふた、ばぁ!」
「だってあなたが抱いてくれないもの。そんなの私が抱くしかないじゃない!」

そうして、テーブルで潰された乳房越しにみた双葉の顔は。
俺が浮かべたこともない、いやらしい笑みを携えていた。

「ほら、あなたはそのままで……全部任せてくれたらいいから」
「やんっ♡ ちょ、腰を持つなぁ!」
「持たないと挿れられないじゃない」
「へっ?」

挿れ、る?
双葉の言葉にフリーズしたが、今まで感じようもなかった器官に指を挿れられ、すぐに意識を戻される。

「ふわぁあああぁああんっ♡♡」
「指だけですっごく感じているのね。いいわ、もっと私の身体を感じて!」

双葉の指は暴走をやめない。
その指は未知の器官……男にはなかった膣内をかき回し、上下左右に蹂躙してくる。
そしてそのとき。

「っっ!!」

ひときわ大きい快感が身体を突き抜けた。
その反応に双葉は耳元で囁いてくる。

「……ふふっ、みーぃつけた♪」

おそるおそる振り向けば、双葉は満面の笑みを浮かべていた。
指は、膣のある場所に当てられたまま。

「い、いまのって……」
「あなたは知らないだろうけど、私の身体ってここが気持ちいいのよ?」
「へ? ……はぁぁあぁああんっ♡♡!!」

双葉が指をクイクイ動かせば、それに反応するようにこの身体はビクビクとしてしまう。
Gスポット。
噂には聞いていたが、ここを擦られるとだんだんと幸せな気分になって、何も考えられなくなっていく。

「うふふ、ようやくクリちゃんもでてきたし、まずはイカせてあげる♪」
「ちょ、やめっ♡んあぁああっ!! そ、こぉぉぉぉん♡♡」

Gスポットを擦られたまま、親指がクリトリスに当てられる。
俺の手は大きめだったからか、クリトリスとGスポットを挟んでも余裕のようだった。
しかし、全身が壊れるのかと錯覚するような快感が、双葉の身体……今の、俺の女体を襲ってくる。

「あっ、ああぁっ! やめ、なんか、おかしくな、りゅん! か、らぁああん♡♡」
「いいよ、おかしくなっちゃって。あなた、私の指でイって!!」

双葉がクリトリスを潰す。
いままで以上に強い快感が伝達され、身体も強制的に快楽の高みへと押し上げられる。

「ぁああああぁあああぁあああん♡♡♡♡!!!!」

脳内がスパークし、そのフワフワとした心地よさに、何も考えらなくなってしまう。
呼吸は荒くなり、俺はただ身体を脱力させてテーブルに乗っかるだけだ。
しばらくその余韻に浸っていたかったが、俺の尻に何か硬いモノが当てられたことで正気に戻った。

「はぁ……はぁ……ぇ?」
「潤滑もよくなったし、そろそろ挿れるね?」
「ひゃ……ま、まて! 今まで抱かなかったのは悪かったから! 次はちゃんと抱いて…………ふゃんっ♡」

まだ喋っている途中だと言うのに、双葉は有無を言わさずに突っ込んでくる。
体の中を何かが押し広げる感覚。
男性には存在するはずのない器官に肉棒を挿入され、その倒錯的な行為がさらに分泌液を増加させる。

「んぁ……ふたばっ……やめっ……んんっ♡」
「とかいって、締め付けが強くなってるけど?」
「それはお前のからだぁぁんっ♡♡がっ……んぁああぁああっ♡♡」

後ろから突かれる度、この身体はせっかく手に入れた肉棒を逃すまいとぎゅうぎゅう締め付ける。
俺は挿れられたくないのに、双葉の身体はお預けをくらっていたせいかもっともっと、と求めるように肉棒を嬉々として咥え込む。
その男性器の形が、膣壁を通じて感じられる。

突かれる度に自然と溢れる喘ぎ声。
テーブルの上で潰されたおっぱいは、突かれる度にぷるんぷるんと揺れ存在感を主張してくる。
それは視界から俺の興奮を高め、さらに膣内を通じで全身に広がる幸福感。
俺から出る喘ぎ声が、目下で揺れるおっぱいが、膣から感じる途方も無い快楽が。
その全てが、今の俺はメスなんだという事実を突きつけてくるようだった。

「はぁん♡はげしっ、いやぁんん♡♡」
「やっと、繋がった! あとは、子種を出すだけね!」
「あんっ、へっ? ふぁん♡だ、だすっって……あぁんっ♡♡」

膣に出される。
セックスというのは生殖行為。
子供がほしいという双葉は、もちろん避妊なんかしていない。
まさか俺が……妊娠してしまう、のか?

「も、元にもどって、からぁあん!! 出してやる、か、らぁあぁああんっ♡♡」
「いまは、貴方が! 出される側っ! でしょ!!」
「はぁぁぁあああんんん♡♡」

ひときわ強く打ち付けられて、その衝撃で軽くイってしまう。
双葉のストロークはだんだんと早くなっており、その終わりが近いことを伝えてくるようだ。

「な、なかはぁぁん!! やめっ、んんあっっ♡♡」
「出すから! 私の代わりに、貴方が妊娠してよね!!」

テーブルに乗せられたおっぱいをこねられ、俺のむき出しにされた下半身は男の下半身によって支えられる。
そして、膣内のペニスが大きくなったのを感じた。

「あぁっ! 出るよ、孕んでっ!」
「やめっ、いやだあぁぁぁん! いやあぁあぁぁあああぁああ!!!」

びゅる、びゅるるるる、と膣内に熱い液体が発射された。
それは絶対に妊娠させてやるというかのように奥で脈動し、びゅくびゅくと溢れんばかりの精液をつぎ込んでくる。
最奥で注ぎ込まれたことにより、俺も男性では感じることのなかった遥かな高みへと押し上げられる。

「~~~~~~~~~!!!!」

全身がフワフワとし、途切れることのない快楽の波。
まだ体内に残る精子を感じながら、いつしか俺は意識を手放していた。


起きた時、既にペニスは抜かれた後だったらしい。
が。

「もどって、ない……」

エプロンを盛り上げるのは、相変わらず巨大なおっぱい。
長く伸びた髪といい、俺の身体は双葉のままだった。

「おはよ。気持ちよく眠れたかしら」
「っ、元に戻せよ!」

まだイッた後の余韻が残っているようで、気だるい身体は動かすことが出来ない。
しかし双葉は、そんな俺をお構いなしにコリコリと乳首を刺激してくる。

「んぁっ♡な、何するんだ!」
「戻ろうとしたのだけどね? 失敗しちゃったの」
「はぇ?」

失敗する原因は色々あるらしいが、さっきの行為で受精したという線が濃厚らしい。
あと何日後には着床すると思うので、それまでは再び入れ替わることもできないとか。

「この薬、生命を冒涜することはヨシとしないのよ。だから避妊が推奨されているのだけど、仕方ないわね」
「し、仕方ないって!」
「だから、あなたが妊婦になって子供を産んでね?」
「…………マジ、か」

双葉は俺のスリムで柔らかなお腹を撫でてくる。
まだ膨らんでもおらず、ほっそりとしたくびれを腰に持つそこは。
未来に生命が宿ると確信しているかのように、熱くなっていた。

「だから……また、シよっか」
「え、ふゃぁんんっ♡♡」

今度はベッドに押し倒され、正面から対峙する。
その時の双葉の顔は、今から女を犯すという強い欲望に支配されているように感じて。

俺は怯えながらも、体内がキュンとなるのを感じていた。
0.1530簡易評価
9.50誤字郎
あれ、完結編かとと思っていたのですが、ここで切っているということは続編が出るということと思いますので奇異しています。