おまけ
俺、トキサダは何といっても競泳水着派だ。
女になったら水着はトップレスでなくて競泳水着にするんだ、そう誓っていた。
だからこそ、久々に海に来てトップレスになっている奴が半数越える中で、競泳水着に1票入れる時が来たのだ。
そう思っていたのだが……
「……きつい」
主に股間が。
当然の話だが、女性用の水着は股間に物体が存在することを想定してなどいない。
あくまでフラットであること、それをもとにデザイン設計されている。
が、なにがかなしゅうて、俺は股間だけ男のままになってしまった。しかも、以前よりも格段にサイズアップして。
おかげで余計に前がきつい。それと選んだ水着が悪かった。
デザインだけで選んでしまった。この水着は競泳水着でもちょっと面積を削っている。
だからおしりは軽くTバックになっている。我が美尻が皆の目に焼き付けられるのだ。
だが、そのせいで前も角度が鋭くなってしまっている。おかげで常にポロリしてしまうリスクを抱えてしまった。
なんてこった。ちゃんと考えて普通のにすればよかった。
そして視線も俺に集中している。
「すげえな、あれ」
「マジでかいぞ、おい」
「女じゃないのか? 男?」
「上もでかけりゃ下もでかいって……」
「ママー、あの女の人……」
「だめっ、見ちゃいけません(チラチラッ)」
やはり股間に集中している。
「もー、変なこだわりでそんなの着るからー」
一方、俺の彼女(?)となったナガマサは海パントップレスという男が女になりました! な最近はやりのスタイル。
「でもそういうこだわりは大事だよー」
そしてもう一人、自称2号だという美人ナースのノブトシさんはきわどい白のマイクロビキニ姿。
二人ともよく似合っています。
「だーっ! すぐに抱きつかないでってばー!!」
「もー、この前はあんなにすがりついてきたのにー」
「ばっ、思い出させるなーっ!」
ああ、何といい光景。可愛い系女子とおねーさん系美女のからんでいる。
だきつき、引っ付いてる度におっぱいがプルンプルン揺れちゃって。ノブトシさんこぼれそう。
この前も三人で一緒に夜を楽しんだ時も。
俺の巨砲に二人してすがりついて、腰を揺らして、さらにはナガマサとノブトシさんが百合的に抱き合っちゃって。
ふふ、つい思い出しちゃうよあの素晴らしき光景。おかげで下半身もカタくなっちゃうじゃん。
って、おい。
「はぐわっ!?」
ダメだろっ、下半身固くしちゃ!
ぐおぉぉっ、競泳水着の中で暴れん棒が、突き破ろうとしている位自己主張してっ! 苦しいっ。
お、おまけにテント以上に水着が張って、隙間が、タマこぼれてっ!?
「うわなんだよあれ」
「あの女、生えてんの?」
「うそだろ、こん棒じゃん」
「ママー、あの女の人……」
「しーつ、見ちゃいけません(ドキドキッ)」
ひいぃぃっ!? やばいことに目立っているっ!!
「あらー、大惨事ねぇ」
「なんでボッキしてんだよトキサダっ!」
主にはあなたたち二人のせいです、と言いたい。
このおさまりの悪い状況、公衆の面前でやばい。なんとかしなきゃ。
「仕方ないから……みんなであそこのシャワー浴びようか」
ナイス提案ですノブトシさん。
でもぺろって舌出すその仕草、俺分かりますよ。絶対にシャワーだけじゃ終わらないってことを。
「これ、海パントップレスにしても収まってなかっただろうね」
「それはあえて言わないでもよかったなぁ」