「くそっ。まさか百戦錬磨のスパイである俺が、お前らにつかまってしまうとは」
「いや、こちらの組織で作ったリストには、あんたは警戒すべきスパイには入っていないんだが」
「お前らは忍び込んだ男のスパイを捕まえると、怪しげな薬を使って女に変えているそうだな」
「よく知っているな。人殺しはしたくない。人道的な意味じゃない。足がつくのは嫌なんだ。結局犯罪はバレた時に高くつく。うちを狙っているスパイには、スパイをやめてもらいたい。そこでスパイの性別を変えて、スパイだった過去をはく奪する。すると優秀なスパイほどショックを受ける。信用も失って、スパイから足を洗ってしまう」
「俺も優秀なスパイだから、当然、女に変えられてしまうわけだな」
「君が優秀には見えないんだが、お望みとあれば」
「くそう。女にされてしまったか」
「薬を打っている間、全然抵抗しなかったくせに。こっちが強制したような言い方をするな」
「鏡を見せてくれないか。全身が映るやつを」
「ほらよ」
「おお、なかなかいい顔だ。おっぱいもでかい。タートルネックのセーターが、胸がぴちぴちで他はだぼだぼじゃないか」
「気に入っていただけてなによりだ」
「かつらかウィッグはないか。このままでは髪だけ男のままだ」
「いくつか持ってはいる。これはどうか」
「アホ毛つきのかつらとは珍しい。保存が悪いだけか。いやしかし、これは美人だ。そう思うだろう」
「うれしそうだな。君はひょっとして、女になりたかったのか」
「俺はこれから、お前たちに犯されるわけだな」
「え?」
「敵の優秀なスパイを捕らえて、女に変えた。それも美人で巨乳だ。当然、手籠めにしたいと思うわけだな」
「いや、こちらはこのまま君を放してかまわないのだが」
「複数の男たちが俺を取り囲んで脱がせる。自分すら見たことがない裸身をお前たちに晒される。俺は出来たばかりの女の穴にお前の棒を突っ込まれて、処女の痛みに呻くわけだ」
「なんで元男の知らない女相手にそんなことをしなければならんのだ」
「TS薬を持っているお前らのことだ。催淫剤も持っているだろう。覚醒剤系だな。そいつを俺に打って、俺は嫌でも興奮させられていく。無理矢理犯されているのに、股を濡らして初めての女の快感に震え始めるわけだ」
「さっき犯罪はやらないと言ったばかりだ。覚醒剤系の薬品など持っているわけがないだろう」
「そしてついに輪姦が始まる。俺の口も尻も、三か所の穴が犯される。それを俺は嫌がるのだが、どうしても体が反応してしまう。無理矢理、絶頂に導かれてしまう」
「あー、まさかと思うんだが、ひょっとして君は、そうなりたいと期待しているのかな?」
「そこまで行ってしまえば女の俺は堕ちてしまう。連続でイカされ、性の虜になり、組織の秘密は洗いざらい話してしまい、肉便器になれと言われ、奴隷になると誓わされるのだ」
「おい、人の話を聞けよ」
「さあ、お前らの魂胆はわかっているんだ。俺を犯して見ろ!」
「おおーい。こいつを男に戻して、外に放り出してくれ」
<終>