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女子学園のサバト

2021/05/05 10:21:17
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「あなたは男だったのに女になった。そうよね」
「はい」
「それで、これを見てどう思うの?」
「素敵です」
「したいの?」
「はい」
「今は女なのに?」
「はい。とても」
「今は股に私と同じものがあるのに?」
「ああ、でも、なんだか興奮して」
「でも立つものはないのね」
「ありません」
「あなたのあそこは今、どうなってるの?」
「濡れて、きました」

「ふふふ。男だったのに濡れているの? わたしを犯したいの? 男に犯されたいの?」
「本当は、自分のモノを突き立てて、そこに入れたいです」
「性欲は脳にある、って話を聞いたことがある。男だった時の欲望は残っているのね」
「はい。でも」
「突き立てるものは無くて、濡れているの」
「ええ。ああ、これは、やっぱり、犯されたいんでしょうか」

「自分を慰めてもいいのよ」
「はい。そうします」
跪いて陰部を見ていた女は、自分の股に指を差し込んだ。しばらくすると、その女の指先からクチュクチュと湿った音が聞こえてきた。
「どう? 気持ちいい?」
「女の人は、こんな風に感じるんですね。もどかしい気持ちがいつまでも続くような」
「犯されたい女の気持ちがわかって?」
「そうなのかも、しれません。でも、本当はこの目の前の穴に突き入れたい。そんなものはもう自分に無いのに」

全寮制の名門女子学園。それが男女共学になるという。地元では大きなニュースだった。
ところが受け入れ態勢が整わない。学校や寮の工事が進まなかった、ということで共学化は一年延期された。
困ったのは志望者の男性だが、大抵の者は志望校を変えて他の高校に進んだ。ところが、手違いで他の高校に進めない男子生徒が一人いた。内申書で早々に推薦合格としたものの、学園側は共学化の延期を中学側に伝えるのを忘れ、中学側も志望校変更を薦めなければならないのに忘れていたのだ。
気がついた時にはその男子は中学浪人が避けられない状況になっていた。
それは可哀想だということでその男子一名には、特別に入学許可が出た。

入学式の前日、彼は入寮した。
入寮の前に、担当の教師が学校を案内してくれた。
「これから大変なことになると思うけど」
女性の教師は同情の眼で少年に語った。少年は全員が女の中で僕だけが男だし、そういうことを言っているんだろうな、と思っていた。
「学校の案内はここまでですね。次は教会と寮の案内ですが、それは私ではなくて生徒会長にお願いしています」
少年の前に、今度は頭の良さそうな髪の長い女性の上級生が現れた。

「西田宏君ね。久波真理愛です。よろしく」
生徒会長はそう名乗った。綺麗な人だな、と少年は思った。
「ここが教会です。ミサの時には必ずここに来て礼拝をしなければなりません」
「はい。それは聞いています」
「この教会は、今は学園の一部ですが、実は学園よりも長い歴史があるんです」
「そうなんですか」
「それに、ちょっとした秘密があるの」

真理愛と名乗った生徒会長は、教会で牧師が立つ場所の真後ろにある磔にされたイエス様に手をかけた。
「我と我が心を我が胸のままに導き給え」
真理愛の言葉が響いた。彼女が手をかけたイエス様は次の瞬間、くるりと回転して違う像が姿を現した。
牝の山羊。
いや、よく見ればそれは首から下は座って股を開いた裸の女で、首から上が山羊だった。
「教会はダミー。これから始まることはミサではないの。サバト」

驚く少年に背を向けて、真理愛は山羊の顔に手をかざした。
「彼が我と共に、汝を敬う者となし、共に歩ける者となし、共に愛せる者となし給え」
「うぐっ」
真理愛の背後で、宏の呻き声がした。その方向に振り向くこともなく、真理愛は山羊に手をかざしたままで語り続けた。
「ここには女同士で隠れて愛し合う者たちが集っていた。女子高を作ったのは隠れ蓑であると同時に、新たな仲間を募る意味があった。それにいくつかの伝説が残っている。昔は女同士で愛し合いたくても、無理矢理に男と結婚させられることが多かった。夫との生活に耐えかねて、ここに逃げ込んだ妻を夫が追いかけて来た。ここの女たちはこの山羊に願って夫を女に変えてしまった。共に愛し合える体に」
「あっ、あっ、うっ」
宏の呻き声は、次第に甲高いものに変わっていった。
「もちろん、山羊は悪魔の象徴。性の象徴でもある」
「うあ、あ、あ……」
宏の声が止んだ。
「先輩から受け継いできた呪文なんだけど、使うのは初めて。うまくいったみたいね」
真理愛が振り向いた時、そこには少女が蹲っていた。

「これは、いったい……」
「この学園自体が、悪魔と契約しているの。何十年、いやひょっとしたら百年以上も前に。でも悪魔に魂を取られる、という話ではないから安心して。悪魔が好むのは人間の堕落。中でも、性の堕落」
「それで、ぼくが、女に」
「男女の健全な恋愛は悪魔の好むものではないの。好むのは、女同士の、快楽のための快楽。だからこの学園に、男性の生徒がいてはいけない。でも新しい理事長はそんな話はご存じない。少子化で学園の志望者が減ってきたから、共学にしようなんて単純なことを言う。なかなか大変だった。妨害して一年延ばすのは」
「ぼくは、ずっと女?」
「この学園にいる間は女。卒業した後は男に戻れると思うけど、男に戻りたくないと思ったらどうしようね」
「ここでは、ずっと、女」
「そう。では、私の部屋に来て。悪魔との契約通り、女同士で堕落しましょう」

二人は寮の真理愛の部屋に入った。
「我らと、我らの域、我らの望むところのままに、ありし場所とせよ」
真理愛はまた呪文を唱えた。
「部屋に結界を張りました」
さらに真理愛は宏に命じた。
「宏君、これからは、ひろみと名乗りなさい」
「はい」
「格好も、そんな男物では駄目。制服は事情を知っている事務の人が採寸して用意してくれるだろうけど、当面は、私の服を貸してあげる」
宏、いや、ひろみは、真理愛に着ていた男物の服を下着まで全て脱がされ、鏡の前に立った。そこには裸の女がいた。膨らんだ胸、下に伸びる陰毛しかない陰部。
「本当に、女になったんだ」
「そう。体型は私とそう変わらないね。じゃあ、下着も私ので使えるし」
ひろみは女物の下着と、背中に大きなリボンのついた服を着せられた。
「女らしい格好をすると、裸の時よりも、より女になった気分にならない?」
「いえ、あ、はい、よく、わかりません」
裸でも、服を着ても、鏡の中のひろみは女でしかなかった。

「それでは女同士で楽しみましょう」
真理愛はそう言って制服が覆っていた下半身を全て脱いだ。そしてベッドに腰かけて陰部が見えるように股を開いた。それは、教会で見た、雌山羊の姿に似ていた。
ひろみはその前で跪いた。そして、真理愛の性器をまじまじと見つめた。
「あなたは男だったのに女になった。そうよね」
「はい」
「それで、これを見てどう思うの?」
「素敵です」
「したいの?」
「はい」
「今は女なのに?」
「はい。とても」
ひろみの指先は彼女の陰部に伸びたまま、クチュクチュと隠微な音を立て続けていた。

「男の子は毎晩オナニーするって、本当? ひろみちゃんもしてたの?」
「本当です。ほとんど、というか、しない日は週に一回あるかないか、くらいで。あっ、あっ」
「男の時は、どんなことを考えながら、一人でするの?」
「女の子の、あそこを想像しながら、見たい見たい、こんな風に目の前で見て、やりたいやりたいって」
「ふふっ。願いがかなったのに、男のあそこはもう無いのね」
「ああ、でも、真理愛さんの、ここを見て、すごく、興奮してます」
「女のオナニーはどう?」
「気持ちいいけど、切なくて、つらいです。男なら、これだけさすっていれば、もう出して終わりなのに。なかなか、終わらない。気持ちよいのが、続くばかりで、つらくて、でもやめられない」
「ねえ、私の恥ずかしいところを見てるばかりじゃなくて、なめてくれる? 女同士だと、汚いとか言ってなめるのに抵抗がある人がいるの」
「いいえ、真理愛さんのここ、いやらしいけど、綺麗で、汚くなんか」
ひろみは真理愛の陰部を口で吸い、あるいは舌で舐めた。真理愛の陰部でもピチャピチャという音が響いた。そして、ひろみの陰部の指の動きもまた、クチュクチュと止まることはなかった。

「ねえ、ひろみちゃん、って、童貞、だったんだよね」
「はい」
ひろみが言葉を発すると、唇の動きが止まってしまう。
「ああ、ごめん。答えないで。もう、質問しないから」
真理愛の声は、たちまち切迫感が溢れてきた。
「本当に、童貞、だったの? 女の子の女のところ、舐めるのが初めて? とっても上手。ああ、いい」
ひろみは、自分を指で慰めているときに、クリトリスの裏を強く擦るのが気持ち良いことを発見していた。だから真理愛のその部分を舌で執拗に責めた。
「ひろみちゃん、凄い。ああ、止めないで、続けて。感じる、あたし、初めて。舐められて、こんなに感じる」
ついさっきまで、男性だったからだろうか。ひろみは真理愛を喜ばせていることが嬉しかった。
「あ、あ、駄目、もう駄目」
真理愛はひろみの頭を掴んで、自分の陰部に押し付けていた。
「こんなに、こんなに、いい、ああ、もう」
真理愛の陰部から溢れるものを舐め取りながら、ひろみは容赦なく真理愛を高めていったが、それでいて、自分を慰める指の動きも止めることはなかった。
「あっ、あっ、いいっ」
ひろみの頭を掴んでいた真理愛の手が緩んだ。イったのだ。
「あ、あぅっ、はあっ」
今度はひろみの声が切迫してきた、舌の動きを止めたことで、指の摩りに集中するようになったのだ。
「ああぉうっ」
床に顔を突っ伏して、今度はひろみがイった。

「ひろみちゃんより先に、私があっという間にイカされちゃった。ひろみちゃん、女の子を歓ばせる才能、あるよ」
「はあっ、はあっ」
「イったばかりのひろみちゃん、いやらしいけど、可愛い」
真理愛は突っ伏していたひろみの顔を引き上げて、キスをした。
「真理愛さん」
うるんだ瞳で、ひろみが真理愛の顔を見上げた。
「本当はここで、お互い裸になって、抱きしめ合って、女同士でもっと楽しみたいところなんだけど」
真理愛の言葉に、ひろみは不思議そうな顔をした。
「ひろみちゃんには、贄になってほしいの」
「にえ?」
「この学園が、女たちが愛し合える学園であり続けるための、贄。犠牲。人柱」
「え? どういう」

その時、ひろみの背後の扉が開く音がした。
「久波! お前たち、この部屋でいったい何をしているんだ!」

扉の前に立っていたのは、四十代前半くらいの、中年の割には精悍な顔と体つきをした男性だった。
「女どうしで、こんな、淫らな」
「あら、理事長様」
真理愛の声は落ち着いていた。
「男のかたが、女子寮の、個人の部屋に入ってきてはいけません。たとえ、理事長であろうとも」
「くっ」
理事長の声が詰まった。
「それは、久波が、昼に、すれ違いざまに、」
理事長は真理愛に声をかけられていた。夕刻になったら私の部屋にいらして、と。
「それで、いや、そうだ。確かに男性が女子寮の部屋に来てはいかん。なぜ俺はここに来た。いや、待て。久波、なんだこれは。お前、私に何をした。催眠術か」
「催眠術だって、当人がしたくないことを無理矢理させることは出来ないの。私は暗示をかけただけ。あなたが、あなたのしたいことをするように」

「俺が、したいことだと」
「あなたは女子高生が好きなんでしょう。奥様だって、あなたが大学生の時に当時女子高生だった奥様の家庭教師をしたのが馴れ初めだって言うじゃない」
「よく知っているな」
「理事長の父親が急死すると日本に戻ってきた。女子高に興味があったのではなくて?」
「何を馬鹿な。理事長になったのは後を継げという父の遺言があったからだ」
「アメリカで高給のコンサルタント業をしていたのに、それを投げ打って?」
「よく調べたな」
「女子高の理事長になりたくてなったのに、なぜ共学にしようとするの?」
「ここの生徒は変だ。女子高の生徒は、通常は男性に多大な興味を示すものだ。ところがここの生徒は私が歩いていても異物を見るような目をする。それに女同士で親しすぎる。おかしい。何かを変えなければならない。むしろ男子生徒を何人か入れて、女子の多い共学校にしたほうが、当たり前の雰囲気になるのではないか」
「少子化による志望者減少というのは、やはりただの言い訳だったの」
「くそっ、こんな本音を言うつもりはなかったのに」

「本音を言うなら、女子高生を犯したいんでしょう?」
「それは……、男なら、若い女と交わりたいと思うのは当然だ。だが欲望のままに行動していては社会が成り立たん」
「教育者みたいなことを言うのね、理事長さん。教育関係者だけど」
真理愛はベッドの上で股を拡げた。そこにあるものが理事長によく見えるように。
「く、そっ」
「ダメよ、私を犯しては。悪魔は処女が好きなの。契約が終わるまで、生徒会長を退くまでは乙女でいないと」
「そう言いながら、俺を誘うのか」
「ふふ、このひろみちゃんならどう?」
「この子が、ひろみちゃん?」
「ええ、さっきまで、西田宏君だった女の子」
「なんだって。特別に入学許可を出した男子生徒が、この女の子だと」
「はい」
肯定する声を上げたのは、ひろみだった。

「さっきまで男だったのに、真理愛さんと女同士で愉しんで。本当は真理愛さんのこんな姿を見たら、男なんだから犯したいのに」
「そんなバカな。この子が男だっただと」
「そう。女の子になったばかりなのに、犯されたいの、この子。ほら、自分で慰めて、もうこんなに」
真理愛はひろみの服の裾を捲り上げた。そこにはぐっしょりと濡れた女物の下着一枚に包まれた陰部があった。
「この子は、贄として捧げます。さあ、理事長さん、好きにしていいのよ」
「何を言う。私は、教育者を統べる長だ」
そう言いながら、理事長は腰のベルトを手にした。
「私には、妻も、子供もいる。社会的な責任もある」
理事長の手はベルトを外した。
「この子は、入学許可を得たばかりだからまだ十五歳。男でも女でも、こんな子を犯したら、当然、犯罪行為だ」
さらに理事長はズボンを脱いだ。
「くそっ、どうして、こうなる。私は、私は、自分で自分の体を止められん」
「ふふっ。あなたはこの部屋では、自分が本当にしたいことしか出来ないの」
「くそぉおおっ」
理事長はついに下半身の衣類を全て脱いでしまった。

理事長はさらに、ひろみの女ものの下着を手にして、下ろした。ひろみの陰部が露わになった。
「女じゃないか。本当に、この子が男だったというのか」
「そう。この学園では、男の子の生徒は許されないの。ねえ、理事長さん。何度も言ってるじゃないの。そろそろわかって。ここに男子生徒を入れてはいけないの。女同士で愛し合える女の園にしないといけないんです。でも、理事長様は、男を求める女がこの学園にいて欲しいんですよね」
「俺は、ハーレムの王になりたかった。それは否定しない。だが、そんなものになれないことはわかっている。でもここの理事長になって、そんな夢に浸っていたかった」
「だから、この子を捧げます。この子の王になってください。そして他の女の子は、この学園は、女同士の閉じた愛の楽園のままにしてほしいの」
「そんな、馬鹿な、ことがぁっ」
理事長は、ひろみの陰部に、自らの怒張をねじ込んでいった。

「ふふふっ、記念写真、っと」
真理愛はスマホを理事長とひろみに向けた。
「やめろっ。その写真で俺を脅す気か」
「理事長さん。周囲の意見をよく聞いてみたら反対意見が多いので共学化はやめる、って宣言してほしいの。その後だったら、あなたの目の前でこの写真のメモリを消してあげる」
「くそっ。駄目だ。腰が止められん。わかった。共学化はやめる。次の理事会で宣言する」
理事長は後背位で激しくひろみの尻に男のモノを打ち込んでいった。
「避妊は気にしなくてもいいの。産めよ増えよ地に満ちよ。そんな聖書に記された言葉を悪魔は嫌いだから。求めるのは快楽のための快楽。だから理事長様も堕落して」
「この子の、あそこは、締まる。本当に、男だったのか」
「理事長さん、弛んだ顔してる。男の人って、セックスの時、そんな顔になるんだ。ひろみちゃんは、苦しそうね」
「痛い、です。すごく」
「女になったばかりで、処女だったんだもんね。ああ、たまらない。こんなの見せられると」
繋がった二人を前にして、真理愛は自分を慰め始めた。

「ぼくは、男で、でも、突然、女になって、女の気持ち良さを知ったと思ったら、
こんな、犬のような格好で、後ろから、犯されて、
痛いです。
でも、女になってみると、これが、こんな風に犯されるのが、当たり前のように、思えてきて、
ぼくは、初めて、真理愛さんを、見た時、
こんな綺麗な人と、付き合えたらいいのに、って思った。
でも、ぼくは、付き合うどころか、真理愛さんのあそこまで見て、そのあそこを舐めて、
本当なら、犯したい、でも、それが、舐めているのが、嬉しいくらいに思えて、
でも、男の人が、いま、自分の中で、動いていて、
痛いけど、なんだか、変な感じがしていて、
ぼくの、さっき自分でイった時の気持ちが、掘り起こされてきて、
いやもっと、深いところから、何か、湧いてくるような、
痛いのに、もっと続けて続けてって、
あっ、あっ、声が、出ちゃう、
あっ、ぼくは、確かに、いま、女で、男の人が、突き入れてくるのって、
体の一部だけなのに、全身揺さぶられているみたいで、
あふっ、もう、なんだか、痛いの忘れて、どこか自分が遠くに行くみたいな、
あっ、もう、だめ、なにがだめだか、わからない、
なんだか、頭が白くなって、何も、考えられない、
これが女、女、突かれて、感じるってこういうこと、
あ、もう、本当にだめ、さっきと、違う、
自分の指と違う、男ってすごい、あっ、あっ、あはぁっ」
「うぐっ」
「ああ、いいっ」
理事長とひろみ、そして自分を慰めていた真理愛は、三人同時にイった。

三人の中で、最初に正気を取り戻したのは、真理愛だった。
「―結界解除―」
真理愛が詠唱すると、部屋の中で、ピキィ、という音がした。
「私、この部屋に結界を張ると、つい下半身だけ裸になってしまうのね。それがわたしの望むことなんだろうけど、どんな変態さんなんだか」
そう言いながら、真理愛は下着とスカートを穿いた。精を吐き出した理事長も、ペニスを拭くと下着とズボンを引き上げた。
「理事長様、約束は守ってね」
「ああ、くそっ。俺は、いくつになっても、女子高生とやりたいおっさんってことか」
ひろみだけが、うるんだ瞳のままで、理事長を見上げていた。
「ぼくは、もう、理事長様と、離れて生きていけません」

「あら、結界を解いたのに、ひろみちゃんは発情したまんまなの」
「理事長様」
ひろみは、理事長に抱きついた。
「キス、してください」
「おいおい、ついさっきまで男だったんだろ。男とキスしていいのか」
「だめなんですか」
瞳をうるうるさせながら、ひろみが理事長を見上げた。
「ああ、くそっ」
理事長はいきなりひろみを抱きしめて接吻した。
「あら、なんて麗しい光景なの」
真理愛が感心していた。
「もうひろみちゃんは、理事長様のものね。クンニがうまいから、私のものになって欲しかったのに。仕方ない。ひろみちゃんの寮の部屋は一階の端にしましょう。抜け出しやすいように。それで、理事長室が逢瀬の場所になるのかしら」
「ああ、また弱みが増えてしまった」
「弱みとか、じゃないです。ぼくは理事長様に抱かれるために女になったんだと思います」
「これだけ好かれたんなら仕方ない。まあ、ばれないようにうまくやっていくのね」
「くそっ。いやらしいだけじゃなくて、可愛いな、この子は。久波、いくらでも俺を脅してくれ。この子が抱けるんなら、何を犠牲にしてもかまわん」
理事長と真理愛が話すことも聞こえないようで、潤んだ瞳のまま、ひろみはいつまでも理事長を見つめていた。

<終わり>
男を出さないで、女同士の爛れた性行為を延々と描写したほうが良かったのかもしれません。ただ、それだとオチがつかなくて、理事長様に出てきてもらいました。女-女と男-女、双方を楽しんで頂けたのなら幸いです。
みあ
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