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妖魔の孕み姫

2016/03/17 13:20:20
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あの後のことは良く覚えていない。
気が付いたとき、私はよく見知った部屋に寝かされていた。
としあきとふたばのご両親が管理する神社の一室、封印を破った後変わり果てた私を見つけここに寝かせてくれたそうだ。

その後はもう滅茶苦茶色々あった。
としあきは自分を殺してくれてもいい、と割と本気で言ってるし。
ふたばはふたばで泣きじゃくって、逆に私が慰めるような羽目になるし。
二人のご両親も私の両親に経緯を説明したり詫びを入れたりでばたばた走り回っているし。

私を男に戻すために様々な術法を試してくれたりもした、としあきもふたばも懸命に手伝ってくれていたと思う。
その努力の甲斐があったのか、あの妖蟲によって大きくされた胸とかお尻とか、それは年相応の女の子らしく戻っている。
でも、結局そこまで、私の性別は女のままで男には戻れていない。

そんな中で一番動じなかったのが私の両親だと言うのは少しばかり頭が痛かった。
「女の子になってしまったものはもう仕方がない、でも正直な所本当は娘が欲しかったのよ」
と異口同音で言われた日にはそうもなる。

まぁ……私の本音としても、女の子のままのほうが良いかなって思っているんだけど。

としあきが言うには、私の中に注がれた妖魔の陰気をすべて取り除けば理屈の上では元に戻れるそうだ。
それが出来ないと言う事は、妖魔の陰気がよっぽど強力なのか、あるいは注がれ続けているのか。

そこまで言ってとしあきは口篭る。
私は沈黙に敢えて突っ込み入れなかった、だって、私をこんな風に変えたあの妖蟲を取り逃がしたと言う事を知っているのだから。
そして、私は今もなお、毎晩のように妖魔の陰気を注がれて続けているのだから。

としあきたちには悪いけど、これはまだ私だけの秘密。
と言うのも、色々と知りたい事もあるし、気になる事もあるから。
特に私の前世である清姫の事については色々考えさせられている。
そのためにも今はまだ男には戻れない。

表と裏のそんな事情を鑑みて、しばらくの間私は女の子として過ごさざるを得ないという結論になった。
その間はきよひこではなく、もちろん清姫でもなく、みつばと言う名前を名乗っている。
ちなみにこれ、ふたばが猛烈にプッシュしてきた名前。
そう言えばずっと前から妹が欲しかった欲しかったって言ってたっけ……半ば押し切られる感じで決まった事だけど、私としては結構気に入っているんだ。

文字であれ何であれ、誰かと関係がある、繋がっている、そういう感じがとても心地いい。
これも女の子だと強く感じる感覚なのかもしれない。

……そして、当然のようにあの女の子の、ううん、雌の感覚は私の中に強く強く残っている。
忘れられるはずもない。それに導かれるように何度となくあの場所へと足を運んでしまっているのだから。



「あ、あっ……!主様の、太くて……私のおまんこ、広がっちゃうっ……!」

四つんばいでお尻を高く上げる屈辱的なポーズ、でも今の私にとっては主様に媚びる事が第一。
そんな私に主様は期待通りの事をしてくれる、そのぶっとい触手ちんぽを突っ込んでくれる。
ああ、戻って来てよかった……こんな感覚を味わえるなら戻らない理由なんて何もないんだから。

『ぐぷぷ、素直に自分からここへ戻ってきた褒美よ、遠慮なく味わうがよい……
もっとも、一度我らとまぐわった女はその味を忘れられぬだろうがな、たとえ清姫、お前であっても例外はないと言うことだ』

「ふぁいっ、あるじさまのおちんぽ、おいしいおいしいです……!私のおまんこ、たくさん食いついちゃって……あっ、くぅん!」

えっちな振る舞いをすればするだけ、媚びれば媚びるだけ主様は応えてくれる。
触手ちんぽをぐりぐり回して、私をたくさん気持ちよくしてくれる。

「ああっあーっ、あっ!ああっ……いい、いいっ、おまんこめくれるのいいですっ!しびれて、気持ちいい……」

どんなに惨めで自尊心のない言葉を口にしても、呆れることなく私を犯してくれる。
雌の本性を見せても、主様だけは見捨てないで愛してくれる。

『愛いぞ清姫、ああ愛い……今のお前はとても美しく我の望む雌そのものだ、これほどの昂ぶりは久方ぶりぞ……!』

「あっあっ、うれしい、ですっ!あるじさまに、よろこんで、ん!やぁ!もらえてっ……あっ、あんっ!んん!」

昂ぶりいつ限界になってもおかしくない所に囁きかける甘い言葉、胸が溢れんばかりの幸せに塗り潰され、射精を促すようにおまんこが収縮してしまう。

『達しそうなのだな清姫、よかろう……昨日は邪魔が入ったが、今度こそその孕み腹を我が子種で満たそうぞ……!』

「う、んっ!くだ、さいぃ、欲しいです、あるじさまのはらみだね、欲しいです……!出して、出してっ、あ……イくっ!」

初めて中出しされたときと同じ、でも今日は邪魔は入らない。
じんわりとした暖かさがお腹の奥に広がり、そして勢いよく出される感覚が私の脳髄を焦がした。

「で、出てる!あるじさまの、こだねっ、私のなかに……んっひぅ!イって、わたしイってます、イっ……あああぁぁああぁぁぁっ!」

だらしなく四肢を投げ出し、涎を肉床に撒き散らし、私はびくんびくんと大きく痙攣する。
この前は気を失いよく感じられなかった中イきの感覚、それが押し寄せる波のように寄せては引くを繰り返す。
子宮に注がれるのがわかる、子種を呑み込み悦んでいるのがわかる、感じるんじゃない、分かってしまうのだ。

「……はぁ……はぁ……♥ん、もったいない……♥」

また新しい扉を開けたことに満足し、私は大きく息を整える。
太ももを流れる精液を感じ、意識せずともそんな言葉が出るのがとても嬉しかった。
だって、身も心も主様に従属している事を確認できるから……

「ん、あ……ああ……」

そんな中イきの余韻に浸るところに訪れる背筋の痺れ。
何のことはない、主様の触手ちんぽが私のおまんこから抜かれたんだ。
そう分かると、急にぽっかりと空いたおまんこが寂しくなる、おちんぽを咥えている状態が自然に思えてくる。

ずっとずっと主様と繋がっていたい、犯されていたい……。

そんな欲望が鎌首をもたげ、抜かれた触手を物惜しげな視線で追ってしまう事を止められない。
私の手がぽっかり空いたおまんこに伸び、指を咥え込んでしまうのをやめられない。

ほしい、ほしい、おちんぽ欲しい……おまんこにおちんぽ欲しい……

「ん、あっ……あ、ふあっ……あ、なんで、わたし初めて、なのに……」

あろう事か私は主様の目前で自慰を始めてしまう。
女の子のオナニーなんてまだやった事なかったのに、こんな自然に、それも見られているところで。

あ、あっ、でも……でも、主様になら見られても、私の恥ずかしいところ見られても……

私の思考が捻じ曲がる、屈服してしまった事ですべての優先順位が書き換えられてしまっている。

う、ううん、見て……欲しい、私の恥ずかしいところ、主様にいっぱい見て欲しい……!

男にとって理想の都合のいい女の子、それが今の私なんだから。
そうしたほうが、きっと主様も喜んでくれるし、きっといっぱいご褒美もらえるから。

「んっ、んっ……は、んんっ……あ、は……っ、みて、あるじさま……わたしのいやらしい姿、みて……!」

片腕だけで行う自慰、そこに指を舐めた余った手が加わり股間をまさぐる手の動きが激しさを増す。
上下に突き入れるように、膣口をぐるりとかき混ぜるように、時には陰唇をなぞり、つまみ、クリトリスをこね回す。
主様は何も言わない、ただ黙って私の痴態を見ているだけだ。

「あっ、んふぅ、あ、るじさま……あるじさまっ!」

おまんこが痙攣する、頭が霞がかったように真っ白になる。
イく、またイっちゃう、大好きな主様の前で、自分で自分を慰めてイっちゃう。
そんな倒錯的な官能の前で、また新しい女の子の幸せを感じられる満足感をかみ締める。

男の自慰の感覚なんて残っていないけれど、
こうやって自分で気持ちよくなりながら好きな主様に恥ずかしいところを見られて幸せになれるだろうか、これほどの充足感を得られるだろうか。
応えはノーとしか出てこない。
男の子は外に吐き出す、女の子は中に溜め込む、そんな比較を聞いたことがあるけれどそういうものなのだろうか……

私の手が主様の精液を注がれたお腹を撫でているのに気づき、自然と表情がほころんだ。

ズクン

「あんっ!」

指がお腹のある場所に触れたとき、痛みにも似た熱さを感じ思わず上ずった声が出る。
特に腫れているでも、傷があるわけでもない。でもそこを触れると何かが脈動するような感覚を受ける。

「これ、なに……?」

『ほう、予想以上に早かったようだな……』

主様の視線の先、私の右下腹部、今まで何もなかったその場所に一本の模様が浮き出ていた。
幾何学的な曲線を持つその模様だが、それだけでは何の意味も読み取れないように見える。
そっと触れて見てもさっきのような感覚は何もない、普段どおりの肌触りだけが私の指に返ってくる。

『かつて清姫は我らと契約を交わし、妖魔一人につき一つの模様をその身に刻んだ、その数は八十八。刻むは主に手足にであったな』

つまりこれは私と主様の契約の証、だろうか。

『そうだ清姫、我とお前の契約だ、我の精をその腹に受け屈服したと言う証……ただし、以前とは真逆ぞ、我が主でお前が従なのだからな』

そう嗤い主様が私に刻まれた証をなぞる、その瞬間私は悶絶した。

「んはぁっ!あっ♥ああああっ♥なにこれぇぇぇっ♥しゃあわせ、しあわせあふれちゃうぅ♥」

気持ちいいのではなかった。ただただ幸せなのだ、訳も分からない多幸感がとめどなく溢れてくる。
幸せで幸せでたまらない、理由もなく胸がいっぱいになる、際限なく幸せの絶頂が押し寄せてくる。

『そして我が陰気を注げばこうもなる、普段は見えぬし何の力も持たぬただの印故に退魔師どもに感づかれる事もない
ぐぷぷぷ……どうかな清姫、この印もっと刻まれたいとは思わぬか?』

「あっ♥……ひっ♥」

まだ引かぬ多幸感にまともな返事を返せる状態ではなかったものの、もっと欲しいかと聞かれれば答えはひとつしか出ない。
私は懸命に首を縦に振る、ほしい、もっと刻まれたいと。
その意味が分かるのはずっと後の事になるけれど、これは私の運命を決定付けた選択。
でも、この期に及んで私に選択肢なんてない、退路は入念にすべて潰されているんだから。

主様は私の答えに大いにうなずき、そして命令を出した。
私が、清姫が封印した妖魔すべての封印に赴き、その腹に従属の印を刻めと。



ふと我に返れば、私は自分の部屋のカーペットに座り込んでいた。
女の子の私服なんて持ってないだろうから、と押し付けられたふたばのお下がりを着て。
体中に付着していた粘液も跡形もなくなっている。

きっと何らかの術を行使したんだろう、ということは想像が付くが、ここまで何もないと夢だったかのようにすら思える。
でもきっと夢じゃない、その証拠に……
私はそっとワンピースのスカートをたくし上げる。
ほっそりとした太もも、可愛らしい女の子の下着、そして柔らか味を帯びたお腹が露わになり、そこに刻まれた印で私の顔は蕩けた。

改めて見れば禍々しさを感じる一筆の模様が一つ、私の右下腹部にあざの様に浮き出ている。

「私と主様の契約の証、私が妖魔に屈服した証……」

まるで確認するかのように言葉として吐き出すとその部分を指でなぞる。
特別な感覚は何もない、何もないけれど……心では感じている、誰かに支配されると言う悦びを。
男の子の頃は支配したいと言う願望が強かったように思う、それが今となってはどうだ。
体を変えられただけで心までは変えられないと強く思っていたのに、中に突っ込まれちゃうだけでこんなに変わるなんて。

「はぁっ……」

お腹に刻まれた模様のせいか、まるで私の腹は主様だけのものと言われているよう。
そんな情景を妄想し恍惚とした表情を浮かべてしまう。

「明日の夜には、きっと二つ目の印を刻まれて、そして……ん……」

印をさする手は次第に下へと移動し、そして下着のゴムを跳ね上げ中へと伸びる。
くちり、と粘液質の水音が聞こえれば、私は大きく息を吐いた。

「濡れてる……私、エッチな女の子だ……あぅ、あっ、ああ……っ、えっちな、んっ!」

声を出すことで自分が女の子だと言う事を、えっちな子だと言う事を刷り込んでいく。
もっともっと主様に気に入られるように、もっともっとえっちな女の子になれるように。

クリトリスを包皮の上から優しくさすれば、割れ目から愛液が湧き始める。
それを指に取りくにくにとクリトリスに塗し、十分に濡れたところで下から擦り上げるように刺激する。

「あっ!ふわ、ん、ああっ!あ、だめ、声……おさえな、きゃ、ばれちゃう……く、んっ」

主様にした見せ付けるオナニーではなく、逆に見つからないようにするオナニー。
もしばれたらどうしよう、ばれたらどう思われるだろう、そんな不安でさえ女の子にとっては大事な快楽のエッセンス。
心を昂ぶらせればどんな事でも気持ちよさを感じる事ができる、そこに想い人を重ね更に気持ちを練り上げる。

「ちゅ、は……あるじ、さ、ま……」

クリトリスを弄るのとは別の手の指を口に含み、十分に唾液で湿らせる。
主様にされるのを想像しながら私は二本目の手を下着の中に入れ、そして一本目の指をおまんこに沈めた。

「きゅん!ん、んん、あ!あるじさま、あるじさまぁ……」

私のおまんこはもう大洪水だった。溢れる愛液は下着を濡らしワンピースのスカートにまで染みを作っている。
カーペットまで汚れたら掃除が大変、そんな事を片隅で思いながらも指を止める事はない。
難なく二本目を呑み込ませればもう座っていることすらままならない。

「ん、んん!は……ん、んあ……く、ふっ……きゅんっ!」

どさりと横に倒れこんだまま、ぐっちゅぐっちゅぐっちゅ、とおまんこを掻き回す。

淫靡な水音と濃厚な雌の匂いが、未だきよひこが使っていた面影の残る男の子の部屋に満ちる。
かつての自分の、きよひこのにおい、雄の臭い、それが主様に重なり、胎内に精を受けた感覚を呼び起こした。
そして、明日の夜新しい子種を受ける事を思い、新しい主様を思い、犯される自分の姿を思い

「ん!んっ……~~~~~~~~~~っ!!!!」

きゅうっと自分の指を包み込むおまんこの感触を感じながら私はイってしまう。

気持ちいい、主様を思えばどんな事だって気持ちいい……。
すごい、女の子はすごい……もう、もうこんな快感を感じられるのなら、それ以外どうなってもいい……。
何を犠牲にしたっていい、主様から犯して貰えるのならどんな事だってやってもいい……。

私の心が欲望の色に染まる、黒く黒く染まっていく。
男の子のきよひこのみならず女の子の私すら飲み込んで何処までも広がっていく。
私と言う存在が無くなってしまうような、そんな漠然とした感覚。
なぜこんな気持ちになるのか、なぜ怖いと言う感じがしないのか、それは分からない。

けだるい疲労感に全身を支配されまどろみながら、お腹の印が全身に根を張っていくようなビジョンを見たような気がした……。

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