♂ ぼーなすすてーぢ2 ♀
「暑いからプールに行こう!」
僕は正直乗り気でなかったが、結局トシアキに押し切られる形でプールに来てしまった。
休みと気候も相まってプールはにぎわっていた。
家族連れ、友達同士、カップル。多種多様な人々と組み合わせが集まっている。
僕自身は泳ぐことは嫌いじゃない。プールも好きだ。
だけど今現在、乗り気でないのには理由がある。というよりも一つしかない。
「バレないよね?」
僕はしっかり女性モノ水着を身に着け、ここに立っていた。
学校の水泳授業では指定された水着で屋内プールだし、周囲もわかっているから問題はなかった。
まあその、サイドからボールがはみ出て僕自身が恥ずかしい思いをしたけど。
しかしここは違う。オープンな場所。
こんなところで僕が男だとバレたら、男が女物水着着ていると知れたら非常に危険だ。
しかも女子更衣室を使ってしまった。
そんなところに男が入ったら、逮捕案件である。
「ダイジョーブだって。どう考えてもぱっと見でお前が男だって思うわけないから」
何のフォローにもなっていない友人、トシアキはそうい言った。
確かに、鏡で見ても自分のこの姿で男だと思う人はいないかもしれない。
僕の着用している水着はトシアキが用意してくれたものだ。
上下セパレートのビキニタイプ。それもフリルが大きくあしらわれている。フレアビキニというらしい。
ブラの部分にふわっとしたフリルをつけることでボリューム感を演出し、バストラインを錯覚させるのだとか。
悪かったな、どうせ僕は無乳ですよ。いや男だからあるわけないけど。
一応パッド入れてますよ普段から。Aカップなブラにパッド詰めて存在感作ってますよ悪かったね。
そして下も同様。こちらはスカートみたいに長い。水着としては長いけど、一般的にはマイクロミニみたいな?
こうすることで下のもっこりをうまいこと隠している。そうでもしないと危険だ。こっちはありがたい。
なのだが……
「でもキヨヒコのきれいなお尻はアピールしないとね」
後ろをめくられた。
「ばっ……!」
あわてて後ろをおさえたけど、何人か見られたな絶対。
この水着、トシアキが用意しただけにやっぱりという具合に仕掛けが施されている。
スカートみたいなフリルの下はただのパンツじゃない。
その後ろはギリギリまで削られた、Tバックになっていた。
「隠された露出って、なんだかよくない?」
トシアキはなんだかうれしそうだ。一方、僕は恥ずかしい。
後ろをちらりと見たら、あーやっぱ何人かの男が鼻の下伸ばしてたよ。
だが残念だったな。これは男のおしりだ。
それより気になるのは……
「なんでそっちはスク水なの?」
ツッコミせざるをえなかった。
僕にそこそこカワイイデザインの水着を着せておきながら、トシアキはスク水を着ていたのだ。
紺色の、それも旧式というやつでおまけに胸には白い布で「トシアキ」とまで手書きされている。
当然だがこんな水着着ているとは他にはいない。
周囲にいる子供でさえももうちょっとかわいらしい水着を着ている。
だというのにJカップの爆乳スタイル抜群のトシアキが着ているから悪目立ちしている。
さっきから行きかう人がちらちら微妙な目線を送ってるし。
「ふっ、こういうミスマッチ感が時にすごい効果を発揮するんだよ!」
熱く語ってますが、いまいちよくわかりません。
確かにミスマッチなことは否定しない。
なにせトシアキの胸はJカップの爆乳だ。それが旧式スク水に強引に押し込まれている感じがする。
上から横からはみ出しているんだよその、胸が。
ちょっとエッチい。けど、苦しくないの?
「キヨヒコはわかってくれるかなーと、な?」
ばっちん
「う……」
前かがみで谷間をさりげなく視界に入れて僕を見つめ、ウインクするとは。
すごく、魅力的だ。そのせいでやられた。
不覚にも僕の下半身は反応してしまった。まずい、フリルなスカートの下で……
「ふっふっふ、お困りですな?」
にやぁ、といやな笑みを浮かべるトシアキ。狙ったのか?
だとすると、サキュバスのスキルを使いこなしつつあるのだろうかトシアキは。
こういうプールには大抵シャワーが用意されている。
ここも例外でなく、一つずつパーテーションで区切られたシャワーブースがある。
中途半端な高さでなく、しっかり天井近くまで届いた仕切りで、カーテンを閉めればプライバシーも保たれる。
が、考えようによっては中で秘密の出来事もできるし、カーテンが何かの拍子にめくれてしまえば恥ずかしいことになる。
そんなシャワーブースの一つに、僕とトシアキはいた。
「ちょっとイケナイことしてるみたいだねぇ」
間違いなくイケナイことだと思います。
女子更衣室のシャワー室なんてイチャイチャする場所じゃありませんよ。
ましてや僕は見た目は女の子でも体は男だ。男が女子更衣室にいるなんて逮捕案件ですよ。
そんなことおかまいなしにトシアキは僕の水着を脱がしにかかっている。
ご丁寧にフリルのついたスカートみたいなところはそのままで、パンツだけおろして。
「うっふっふ、相変わらず素敵だねぇ。カワイイ顔してデカいねぇ」
起立した僕のそれがあらわになる。さっきのトシアキの攻撃は強力だったのか、おさまる気配はない。
それをトシアキはうっとりした表情で見つめている。ご丁寧に膝をついて、顔を近づけて。
はっきり言ってこうしてまじまじと見られるのは、恥ずかしい。
トシアキは妙に僕のコレを見たがる。いや、正確には僕の体かな。
曰く僕の体は「最高の男の娘!」だそうだ。何でも女になってからというもの、男の娘に魅力を感じて仕方ないとか。
あれか? サキュバスの特性が植え付けられているというから、それが反応しているのか?
さっきもそのスキルを使っている感じがしたし。自覚しないうちにサキュバス化しているんじゃないだろうか?
まさか、ね。
「で、ここでナニするっての?」
「もう、キヨヒコってばせっかちなんだからぁ」
立ったままの僕に対しヒザをついているトシアキ。上目遣いに語り掛けるそれは恐ろしい武器です。
しかもこのアングルだと爆乳な谷間がくっきり。治まらないわけです。
ここからフェラでもするのか? と思っていたら、トシアキはぺりぺりと胸の名前を書いた白い布を外し始めた。
と……
「っ………!」
「馬鹿みたいに名前張ってると思ったか? こーなってんだよ実は」
その下には穴が開いていた。
中央に5センチくらいの。そこから見えるのは当然布の下にあるもの、谷間!
「ふっふっふ、特製オナホールってわけだ」
ぐはぁっ!? なんてことしてるんだトシアキっ! そんなの見せられたらサイコーじゃないかっ!!
「いいぜぇ、入って来いよぉ。むしろ早くおいでぇ」
よく見たらトシアキも軽く発情してない? ひょっとして僕が知らず知らずのうちに発しているインキュバスのなにかに当てられたりして?
とにかくこんな事佐されたら、黙っているわけにはいかない!!
「うっ……」
遠慮なく、侵入した。
「なあ、気持ちいい?」
「よ、よすぎる……」
なにこれ、にゅるんって入ったけど、吸い付いてくる感じ。
トシアキご自慢のJカップが柔らかくて、心地よくて、いい感じに僕のそれを包み込んで。
まえにやったパイズリとは違う、水着で閉じられたそこは密になっているからだろうか。
「すげえキヨヒコの熱い……この感じ、俺までダメになっちゃいそう」
つまり僕はすでにダメになっているということか。
ただ単に入れられるだけでなく、器用に二の腕だけで自分のおっぱいを挟み、揉みこんでいく。
その動きでさらに僕のそれが刺激されて、心地いい。
ところで二の腕でこれをしているということは、その先の手は余っているということで。
それで何をするかというと……
「ひゃうっ!?」
僕のおしりを揉まれた。
「おいおい、声出したらバレるぞぉ」
「だ、だって……」
「はぁーっ、ホントにキヨヒコのお尻いいなぁ」
二の腕で自分のおっぱいはさみながら余った手で僕の後ろに回ってお尻揉むとは、器用な。
トシアキは僕のお尻まで気に入っているらしい。
曰く「こんな美尻そうそうないぜ!」だそうです。
まあ確かに僕もたまに鏡で見てるけど、観賞してますけど。
その、唯一残った女の子らしいところですので、いろいろ妄想してるんですよ、はい。
しかしこんなことされたら、我慢できるわけないので……
「あ、うっ……!」
あっという間に達してしまった。
まるで別の生き物のように勝手にびくびくと動く僕のそれ。
そこからいっぱい僕の情報を吐き出しているのだと感じ取れる。
「ふふっ、おっぱいでニンシンしちゃいそう」
それをトシアキも感じ取っている。おっぱいで妊娠って、パワーワードだよぉ。
ずるり、と抜いてみればほとんどついてなかった。
大量に吐き出したはずだけど、ほぼ全部が中に残っているようだ。
そしたらトシアキは自分の谷間に上から指を突っ込んで、何かをかき出してきた。
何か、白くドロッとしたもの、僕が先ほど出した液体だ。
それを、自分の指についてきたそれを一目見てから、ぺろっと。
まるで蜂蜜を舐めているように。
「んっ、すげえ濃い味」
エッチだ。すごく。
「お前も舐めてみる?」
いりません。
「うわっ!?」
達した後の賢者タイムにうんざりしていたら、唐突にシャワーから水が出された。いや、正確には温水か。
トシアキが出したのだ。
「さすがに本番は音でごまかさないとな」
立ち上がったトシアキは僕の目の前で水着を脱ぎ始める。
ちょっと窮屈に見える水着の肩ひもを引っ張って、下におろすと解放されたように爆乳がぷるんっと出てきた。
あーやっぱりいっぱい溜まってたんだぁ。谷間が真っ白。
そして解放されたそこからシャワーに当てられ、白い液体は流れ落ちていった。
残ったのは水の滴る美しい爆乳。トシアキは僕のおしりがいいなんて言うけど、僕はトシアキのおっぱいが……って何言ってるんだ自分!
「はーい、ここにもちゅうもーく!」
水着を脱ぎきらずに、今度は下の布地を引っ張り始めた。
ちょうどそこは胴体部と股下部が重なっているところ、水抜きっていうんだっけ?
そこからするりと、下がパンツのようにして外れた。
「あえて全部脱がないってのがいいだろ?」
そういえば前にそんなこと言ってましたね。
「まだイケるだろ? こっちも来いよ。俺はまだイッてないんだぜ?」
僕に抱きつき、肌を合わせる。
シャワーの温水でクールダウンすることなく火照ったままで、僕の下半身も元気なままで。
先端が、入り口に、触れる。
こんな体制で、そんなこといわれたら、もう……
「あ……んんっ………!!」
トシアキのおしりに手をまわし、きゅっと持ち上げて、入った。
人のおしり絶賛していたけど、自分だっていいもの持ってるじゃん。触り心地がすごくいいっ!
一方、この体制は若干トシアキの方が上になる。そのため僕の目の前には……
「ほらぁ、キヨヒコの大好きなおっぱいだよぉ」
爆乳があった。
しかもしっかりトシアキによって押し当てられ、パフパフですかこれ。
ではなく、乳首を口に当てられた。授乳系だった。
いや、そうじゃなかった。
ぴゅるっ
「………へ?」
甘く、濃厚で、風味のいいものが口に広がる。
何もないところから突然出たわけじゃない。トシアキのおっぱいに吸い付いた時から。
しかも僕が吸い付いている方とは反対側も、その先端から白い液体があふれ出てきて。
これ、まさか……!?
「いいだろぉ~? 俺、おっぱい出るようになったんだぜ」
んなあぁぁぁーーーーーーっっ!? トシアキレベルアップしすぎだあぁぁーーーーーーっっ!!
妊娠してるわけでもないのにおっぱい出るって、おかしいでしょ。
いや、でもサキュバス特性が……ああもう、何でもありかよ結局っ。
「あふぅ、おっぱい吸われるとなんだか幸せな気分♪」
母性愛ですかそれ? トシアキどんどん変な方向に走ってませんか?
しかしこれがいいことに変わりないわけで。事実おっぱいは好きです。
おかげで下半身がものすごく調子いいです。おっぱいに反応しています。
って、もしかしてこの母乳に変なもの入ってる? いや、なくもない。
「あんっ、もうキヨヒコったら元気じゃねーか……んっ」
どうやら中にいる僕の分身が元気なことに気が付いたようだ。
やはり確信犯か? いまはそれはいい。
とにかく、やられっぱなしというわけにはいかない。
「あ、ちょっ……キヨヒコっ、あっ………」
ここまでいいようにトシアキにされているけど、僕だってされるがままじゃない。
挿入しているのだから状況はすでに攻撃態勢。攻め始める。
立ったままの体制で多少やりづらいけど、それでも巧みに内側から攻め始める。
ただ単に出し入れするのでなく、的確にポイントを攻める。
ふふんっ、トシアキこのあたり弱かったよねぇ。
「ちょっと、そこっ………あぁっ……!」
それだけじゃない、乳首だって母乳飲んでるだけでなく巧みに攻める。
なんだかんだ言って敏感なところだからね。甘噛みしたり、舌先でくりっとしてみたり。
余ってる片方のおっぱいもだ。揉んで、マッサージするようにして。
びゅるびゅると母乳が出てるのがちょっともったいないけど。
「あっ、あはぁ、キヨヒコぉ………♪」
いい感じにトロ顔になってきたトシアキ。すごく色っぽい。
その表情を見ているだけでいいオカズになりそうです。
しかし……
「ひっ!?」
お、おしりに、指が……!?
僕の後ろに、後ろの穴に、トシアキが指を入れてきて。
お尻揉んでいるだけだと思っていたら、油断した。
「ふふっ、新しい体験しちゃおうかぁキヨヒコぉ♪」
内側から僕のおちんちんが攻められている!?
いやこれっていわゆる……前立腺刺激っ!?
やばすぎるっ、これは……限界が………
「い、イクっ、もう、無理っ……限界っ!」
「お、俺もっ……こんな、おっぱいにおマンコにっ、イッちゃう………っ!!」
だが待て、ここは公共のシャワーブース。声が、もれたらまずい。
だから僕はとっさに……
「んんっ!?」
おっぱいを揉んでいた手で、トシアキの頭を引き寄せて……キスした。
お互いの口の中、唾液だけでなく、さっきまで口にしていたミルクも、いっしょに、交じり合って……
「「ん、んんぅぅっっっっ…………………!!」」
僕から噴き出すそれはトシアキ内側を一気に満たしていく。
僕が噴き出すのと同じように、トシアキもおっぱいから一気に噴き出す。
ぐちゃぐちゃになった液体の中、僕とトシアキは口だけでなく体全体も密着する。
頭だけ抱き寄せるつもりだったけど、トシアキはそのまま僕をぎゅっと抱きよせて。
だからお互いの体の鼓動を感じる。果ててしまって、それによる鼓動を、その快感に酔いしれて。
そしてそれがおさまると、唇を放し、急接近した互いの顔を見つめる。
頬の赤くなったトシアキ、とろんとした表情はまるで恋する乙女。トシアキ、やっぱり女の子になったんだなぁ。
僕はどんな表情をしていたんだろうか。トシアキにしかわからない。
でもお互いに魅力的に見えたんだと思う。だから、またキスをした。
舌を絡ませ、むさぼるように、夢中になって。
シャワーの出る音が響き、僕らが出してしまった液体をただ洗い流していた。
「いけませんねぇ~」
「シャワー室はあんなことする場所じゃありませんよぉ~」
反論の余地もない。
まさかこのプールにツネヨシとタダマサも来ていたとは。そしてシャワーブースから出てきたところをばっちり見られるとは。
それぞれ同じデザインの白と黒のビキニを着た二人は何とも言えないダブル攻撃を感じ取れる。
面積が小さいから危なくね? とのツッコミもできない。
僕はバツが悪そうに、目線をそらして何も言えなかった。
一方トシアキは
「ふっ、ばれなきゃいいんだよ」
いやだからバレたんだって。なんで開き直ってるのさ。
恥ずかしがることなど全くなく、平然と堂々としているその態度は僕も見習った方がいいですか?
それとその水着、胸のところ。名前書いた布外したまんまだから谷間見えてるよ。つーかいろんな人から見られてるけど。
「もうキヨヒコったら夢中になって俺のおっぱい吸っちゃって」
うわぁぁっ、言うなこら。まるで僕が赤ちゃんみたいじゃないかっ!
「ああ、まだ挿入された感覚が。中出ししてくれたザーメンがお腹の中で揺れちゃって」
いうな挿入なんて! って、中洗ってないのか! 中に溜めたままなのか! 僕が出したやつがいっぱいになっているのか!?
つ、つい見てしまう。と、トシアキのあそこは今、僕のザーメンがいっぱいで……
あ、あれ? ちょっと待てそんなことしたら……赤ちゃんができちゃうんじゃ!?
ぼ、僕とトシアキの、赤ちゃん!?
ぼんっ!
「お、おいキヨヒコ! どうした顔が!?」
恥ずかしくて死んでしまうそうですぅ。
(あー、サキュバスにとって男の人のザーメンは食事みたいなものですからねぇ。簡単には妊娠なんてしませんよぉ)
ああ、フタバ。その言葉にちょっと安心したよ。のぞき見したことは勘弁してやる。