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TSした元男子はやっぱりトップレスがお好き

2020/06/20 08:25:58
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こちらの世界観と共通しています。



わかりやすくいうと……

・世界の大半の男たちが突然女になった
・男は10代後半から20代前半になると女になる
・数百人に一人は男のまま

って世界です。
要するに女体化、TSが普通の事になってしまったわけだな。おかげで性別という概念がわけわからなくなっている。
だけど男ってのは基本女を求めるものであり、女になってしまうことをそれはそれで楽しんでいたりして。
要するに世界は変わっても男の本質は変わらないってこと、だと思う。

とにかくここはそうなってしまった世界。
そんなところで男たちはどう女体化を楽しんでいるか。様子を見てみようというわけですよ。








1. やっぱりトップレスは好きなんだなこれが

俺、キヨヒコは今のところ男だ。
今のところ、というのが実に曖昧。男が突然女になる怪奇現象が世界中で発生しているわけだから。
なんでも20代前半までに女にならなければ大丈夫って話だ。
俺は年齢的に微妙。ひょっとしたら今後女になるかもしれないし、ならないかもしれない。
だからとりあえず今は男としての生活を楽しむしかない。

で、一方で先日女になったばかりの友人達はというと……

「なんだか、表現しきれない開放感だなぁ」
「ふふ、ちょっとイケナイことしている気分だよなぁ」




トップレスで開放的になっています。

「お前ら……女になって最初にやることがこれかよ」

海に行こう! というからしぶしぶついてきたらこれだよ。
トシアキとヒロユキの2人はついこの前女になったばかりだ。
いきなり女になってちょっとショックかなと思っていたらそんなこと全然なかった。
むしろ早速とばかりに女を満喫し始めているし。妙に生き生きとした顔してるし。
それでいて、結構美人だし。

TSして男から女になると総じて美女美少女になってしまう。
顔は良く、スタイルもいい。何故なのか、理由ははっきりとしたことはわからない。
子孫を残すために性的アピールが強くなるとか、女性化する時のホルモンが大量に出てるからとか、男の妄想力とか、いろいろ言われている。
とにもかくにも例外に漏れることなく、トシアキとヒロユキも、元の平凡な姿とは結び付かないほど、美人になった。
当然のようにスタイルがいい。つまり、おっぱいがでかい。
今もその爆乳を惜しげもなくあらわにして、ぶるんぶるん揺らしてます。

「あん? いいじゃねえかOKなんだし」
「お前だってみてーだろぉ?」

そう言っては俺の前で爆乳を手で持ち上げては、ぽよんぽよん揺らしてアピールする。
ああそうだ。何をトチ狂ったのか、海水浴場やプールでのトップレスがOKになってしまったんだよ。
そもそも世界の大人のほとんどが女になってしまった今の状況、男女の性別を分けていた様々なことが非常にあいまいになってしまった。
海やプールもそのひとつ。胸をあらわにしないのは当然女性として恥ずかしさがあるからなどの理由がある。
しかし今や見られて恥ずかしい相手の男はほとんどいない。いるとしても男は10代以下の若者子供だけ。
その子供の男だって将来にはほとんどが女になる。だったらもう意味なくね? ってことになって。

それで、トップレスが解禁なった。

世界がTSする前と後を知ってる俺からしたらとんでもない事態だ。
誰だ、最終的にオッケーなんていっちゃったやつ。
この海水浴場でもおよそ半数以上の女たちがトップレスになっている。
そのうちのどのぐらいが元男で、どのくらいが生粋の女性かは知らん。
まあ、俺も俺でおっぱいは好きだからこうして好き放題鑑賞できるのは決してイヤではないが。

「ふふ、みんなが俺のおっぱい見てるぅ」
「たまらないよなぁ。こう、開放的だとさぁ」

こいつら……
なお、女になった元男たちは、TSしてしばらくの間は性欲が盛んになるという情報がある。
要するに、ちょっと淫乱になってしまうという。
これも理由はわからない。体が作り替えられた反動とか、ホルモンの過剰分泌とか、男性欲がとか、いろいろ言われている。
とにかく一つはっきりしていること、それは……

「なあ、キヨヒコぉ」
「ここで、やっちゃって、み・な・い?」

こいつらもバカになっているという事実。

「たわけが」
「あだっ!?」
「へぶっ!?」

とりあえず殴っておく。
さすがに公衆の面前でヤッちゃうわけにはいかない。

「ということはこっそりだったないいんだな?」
「シャワーブースでか!? やはりキヨヒコはムッツリだったかぁ」

もう一発殴ったら静かになるかな?








2. これも吊り橋効果の一種かな?

遺伝子保存法

それは男が極端に少なくなった今の社会において、人類が残るために制定された法律。
これによって男は複数の女性と結婚すること、一夫多妻が認められた。
それと、定期的に精子を保存することが義務付けられた。
具体的には10代後半の男子は月に1回、20代以上の男性、つまり女にならなかった男は週1回、精液搾取するように義務付けられている。


とある病院。ここは精子保存を実施している指定病院の一つ。
俺、ノブナガは女になることがなかった運がいいのか悪いのかよくわからない男の一人。
何故運が悪いのか、毎週こうして病院に行っては精液搾り取らなきゃいけないってのがね。
自宅に保存キット送ってもらって郵送じゃダメなのか? と考えたが、保存の事を考えたらそうもいかないらしい。
精子の寿命は2,3日。だから郵送にしたら病院に届く頃には死滅しているとか。
そして状態よく保存するためには取り出した直後に素早く冷凍しないといけない。
だからわざわざ病院に行かねばならないというわけだ。

マジでめんどい。

おまけに病院に行ったら案内されるのはちっぽけな個室。
そこには各種アダルトなグッズがいっぱい。エロDVD、エロ漫画、写真集、樹脂製の筒状の物体も。
こうした道具をご自由にお使いください、って状態で自分で絞り出す必要があるのだ。

マジでめんどい。

幸いなのはこれで多少の手当てが出るぐらいか。とりあえず仕事半日休んでくるからその分の手当てが。
それがなければ即刻辞めたい作業でしかない。ぶっちゃけ手当だって大した額じゃない。仕事した方がよっぽど稼げるし。
このあたりが女にならなかったのが運が悪いって話であり。
つまり、男のままだと社会のため子孫のためにせっせと精子生産しなきゃならんってこと。

マジでめんどい。

毎週病院に来るたびにめんどいの言葉しか出てこなかった。
だが、それは以前の話。今はちょっと状況が変わった。
むしろ週1回病院にこうしてくるのをちょっとだけ楽しみにしていたりする。
なぜかというと……



「う、お………」
いつもの個室。採取部屋なんて誰が呼んだのか。
その部屋の椅子に俺は腰かけ、下半身を露出している。
だが、ここにいるのは俺だけではない。

今俺の目の前で起立するペニスを、たわわに実った胸をあらわにしてはさみこんでいる人がいる。
あえて全部脱いで裸になるのではない。ブラを外し、ナース服の前を開いて半脱ぎになっている姿は全裸よりも魅力的に見える。
目の前の看護師、トモヒロは自身のバストを巧みに上下させ、俺を満足させている。

「い、イクっ……!」

バストの心地よさに屈服し、遠慮することなく放出していく。我慢する必要なんてない。
噴き出る白い液体は、あらかじめ装着してあるコンドームの中に注がれ、膨らませていく。
その様子を彼女は満足そうに観察していた。
彼女は乳房の中で躍動する俺をどう感じるのだろうか。ふとそんなことを考えてみたり。

「うん、これで4回目。今日はこんな感じかな?」
「ああ、うん。もう限界かも」

俺の言葉を確認して、彼女は手際よく装着されていたコンドームをはがす。
そしてたまった俺の精子を保存パックに絞り、入れて処理する。
何度と見慣れた光景だった。

当初自分でやっていたことだったが、ある時を境にこうなった。
彼女、トモヒロは毎回俺がこの病院に精子提供に来るときに受付をしていたのだが、上に進言したらしい。
曰く、「一人個室で搾るってめっちゃむなしいですよ」って。
それ以来、彼女が俺の相手をするようになった。

名前からわかる通り、彼女は元男だ。
だから俺が一人ここで搾りだしている様子を見ながら、心境を察することができたようだ。
これが普通の女性だったらそうはいかなかったろう。
俺だってどこか気まずい思いをしていた。絞り出したそいつを提出する時の相手の女性(そっちは生まれながらの女性)に渡すときの気まずさときたら。

だが、トモヒロはさすが元男ということもあって色々と気が知れて理解があって。
なんつーの? ツボをわかってくれているってやつ?
どうすれば男が嬉しいのか、このブツの気持ちいいところも分かってくれているというか。
具体的には同じナース服でもちょっと透けて見えるやつ着てみたり、セクシーな下着にしていたり。
おかげで俺はこの個室で一人搾り取っていたころに比べてずっといい気分。
気が付いてなかったけど、今の方が一人でしていた時よりも精子の量も多いってさ。

ちなみにこの病院には俺以外にも何人かの男性が通って提供している。
それぞれで担当の、専属の看護師がいるんだと。その担当の看護師って、みんな元男らしいけど。
つまりトモヒロさんは俺専属ってわけ。ここまで接していると下の名前で気軽に呼び合う仲にもなっていたり。

「ところでさ、トモヒロの次の休みっていつなの?」
「ん?」

俺は脱いでいた衣服を着なおして、整え終わったところで訪ねた。
彼女の方も乱れた着衣を直している。ご丁寧に俺の目の前でブラをつけてカップに詰めている様子を見せつけて。
またスイッチ入っちゃうじゃないか。

「えーと、明後日はオフだけど?」
「それならさ、一緒に出かけないか?」

そんな感じで、そこそこいい感じの仲になっていたり。




さて、彼女はいったいこの状況を想定していただろうか。
昼過ぎから一緒に出掛け、ショッピングや映画を楽しみ、そして夕食に誘って。
奮発してちょっといい感じのホテルのレストランに行って、いい景色だねと言いながら最後のデザートが回ってきたところで、この状況。
俺が出したものを凝視して、突然のことに思考が停止したような顔して。
別に変なことしていない。いや、ある意味で変なことかもしれない。
彼女にとってはそう思えるかもしれない。元々男だった彼女がこういう場面に実際直面するとか、考えていなかったかも。
中身男だから、俺も男だから、だから男友達同士の関係と思っていたかもしれない。
事実服装も大分ラフで、こんな高そうなレストラン来るんだったらちゃんとした服着てくればよかったって言ってるぐらいに。
だとしたら俺の行動は思考停止しても当然だろう。
俺が目の前に出したのは、一つの指輪。

「結婚、してくれないか?」

おまけにそんなことを言ってしまったのだから。
そりゃあそうだよな、ってやっちゃった後になって、彼女の顔を見て初めて気が付いた俺。
もうょっと考えろよ俺。どうして気が付けないんだよそんな大事なこと。
でもここまで来てしまって「やっぱやめます」なんてことは言えない。それ以前に言うつもりもない。

だってねぇ、好きになっちゃったんだから。

毎回毎回病院に行っては彼女と会って、そして事を果たしているんですよ?
そりゃあ、気になっちゃうに決まってるじゃん。
それと中身は男同士ってことで、なかなか気が合うってことに気が付いちゃったわけで。
だからその、一緒にいたいって思いが強くなっちゃってさ。

「俺、元男だよ?」
「わかってる」

その一言だけ発して、長い沈黙。
どれほどの時間が経過したか、大した時間じゃないかもしれないけど、俺には長かった。
ダメかな? と思ったけど、次第に彼女の表情が柔らかくなって。そしてそっと用意した指輪に手を伸ばして……

「お前、馬鹿だなぁ。毎週搾り取られて惚気ちまったのか?」

俺のこと馬鹿にしている言葉。だが、その表情は実にいい笑顔。
そして静かに「OK」とうなづいた。
うん、今までにないめっちゃいい笑顔じゃん。その笑顔ずっと取っておきたい。なんちゃって。

「それで? この後はあるのかな?」
「うん、実は……個々のテル予約してあるんだよね」

どこか期待に満ちた、さっきの笑顔とはちょっと変わってニンマリとした表情で訊ねる彼女に答えた。
思わず俺もニンマリとしてしまったが。

「俺が断ったらどーするつもりだったんだよ。一人寂しくホテルで自家発電か?」
「嫌味だなぁ」
「でもいいじゃん。サイコーのムードじゃん」

お気に召したようだ。内心俺は彼女に断られたらどうしようかと思っていたが、上手くいってよかった。
そんな俺の計画を悟ったのか、悪戯っぽくそっとささやいて来た。

「精液採取部屋じゃ経験したことないぐらい、たっぷり搾り取ってやるからな」

さすが元男。俺の考えを見事に読み取ってくれていた。

「それはありがとうございます」
「それと俺、普段からエロい下着着てるから、そこんところは感謝しろよ」
「心からお礼申し上げます」

その晩、ホテルの一室で俺はいつもは採取キットに注いでいる自身の子種を、彼女の中にたっぷりと注いでやった。








3. 異性に興味あるのは男子の本能

俺、タツヒロのクラスの中でも何人かが女になり始めた。
大体俺ぐらいの年齢だと平均よりちょっと早いぐらいらしい。
男子校だから入学当初は男しかいなかったけど、今ではクラスの40人中14人が女になった。大体4割だ。

男ってのはいつになっても女への興味がハンパじゃない。
女が多くなって一時よりは減ったと言われているが、やはりエロい書籍やネット画像の収集と閲覧は欠かせない。
だが、今ではその材料が目の前に存在する。
しかも生で、それも見放題で。
どうして見放題なのか、その理由は……



「うおぉぉっ! でかくなったなぁタダヒロの胸」
「おうよ、Gカップの大台だぜ!」

惜しげもなく自身のバストをあらわにするタダヒロ。そしてそれを遠慮なく鑑賞する男子一同。
タダヒロはつい昨日、女になったばかりだ。
TSする男は、たった一晩で女になってしまう。目が覚めたら女になっていた、というわけだ。
タダヒロは胸がでかくなってさぞかし嬉しかったのだろう。自慢したかったのだろう。だからこそこうして……

水泳授業で、トップレスになっている。

世間一般的には大半の海水浴場やプールでのトップレスはOKになってしまった。
だからと言って水着がトップレス用しかないというわけではない。
ちゃんとブラの水着もあるし、競泳水着の上下一体の水着だってある。

要するに、着たい人が着たいのを着ればいいということ。

では学校の水泳授業でもトップレスはいいのか? というとこれは学校によって異なるらしい。
普通は認めていないのがほとんどだ。一応風紀ってものを考えての事だ。
だが、何を血迷ったのかウチの学校では水泳授業でのトップレスをOKにしてしまった。
だからこうしてタダヒロは堂々とトップレスになっている。
しかも着ているのは男物の海パン。ブーメランパンツを着た巨乳女子ってのは、確かにそそるものを感じるが。

「おいおい、タダヒロだけかよぉ」
「こっちだって、でかいおっぱい装備してんだぜ」

なんとなく目立ってないのが気に入らなかったのか、他の女子(元男子)がアピールし始めた。
そちらも同様にトップレス。下に着ているのはタダヒロ同様海パンだったり、女性モノのビキニだったり。
この学校では特に水着は指定していない。それもあってかトップレスと一口に言っても実に幅広い。

俺、今日は体育サボってもいいかな?

「まったく、おっぱいさらせばいいなんて発想は低次元なんだよ」

一方、それに対抗するかのように別の勢力が現れた。ミチヒロだ。
こちらもタダヒロとは負けず劣らずのビッグバストの持ち主。
しかし打って変わって着用しているのは女子用の水着、紺色の王道のスク水である。

「いいか? エロとはオープンにすればいいものではない。あえて見せない、見えないことで映えるんだよ」
「あんだと?」
「見ろっ! このスク水につつまれた爆乳。谷間や横乳が見えない部分を保管して妄想によってエロを引き立てるんだよ!」

なるほど、ミチヒロの水着が小さい気がしたのは気のせいではなかったのか。
そのバストはなんとか水着に収まっているように見える。
ちょっと不安定にも見える具合がちょうどエロを引き立てているらしい。

「そうそう、女子だからこそ競泳水着が映えるんだよ」
「乳テントってやつだな。着ているものが引き立てるってわけだ」

同様に競泳水着を着ている女子達(しつこいが元男子)もミチヒロに賛同する。
意外にもアンチトップレスは少なくないようだ。

俺、今日は帰ってもいいかな?

「お前らいい加減にしろ!」

生徒たちのアホな主張に一喝したのは当然体育教師。
元々はいい年したオッサンだったらしい体育教師はそんな面影などない美人女教師。
スポーティな引き締まったボディ、それでいて主張するバストは実に見事だ。
そのボディをつつんでいるのは王道の白の競泳水着。
そろそろあの二人のくだらない言い争いに嫌気がさしていたところだったから、声を上げてくれたのは実に嬉しいこと。
やっぱりこういう時は先生は頼りになるよな。

「どうして水着において一番大事な要素を忘れているんだ!」

ん?

「これを見ろっ!!」

そう言って体育教師はバケツを手に、プールの水を勢いよくざばぁ、とかぶった。

「なっっ!?」
「こ、これはっ!?」

濡れる、そして……透けるっ!
体育教師の水着は水に濡れて、肌に張り付いて体のラインを引き立てる……だけでなく、その下の肌を表にさらす。
布越しの、うっすらとした肌色が表面に浮き出て、バストの先端のピンク色までもが。

「そう、これが……濡れ透けだ!」

どやぁ、って擬音が聞こえたような気がした。
その得意気な表情がなんとなく、うざい。

「お、おみそれしましたっ」
「さ、さすが先生っ!」

言い争っていたタダヒロもミチヒロも先生に対して敬意を表し始めた。
水着の奥深さ、彼らはそれを教えられたようだ。

俺、今日はもう早退でもいいよね?








4. 三角関係もむずかしくなくなりそう

俺、フユノブとナツヒコ、そしてハルカは子供の時からの幼馴染だった。
3人でずっと仲良くて、いつも走り回って遊んでいた。
学校も同じで、休みの日には遊びに行ったり、一緒に宿題もしていた。
ずっと一緒だった。そして成長するにつれて、だんだんと意識も変わってきた。

俺は、ハルカの事が好きになった。

男として、女の子としてみるようになった。異性として意識するようになった。
この思いを抱きながら成長して、いつか一緒になりたいと思っていた。
だから、俺は思いを告げた。

だが、ハルカが選んだのは俺じゃなかった。ナツヒコだった。

残念だった。けど、引きずるようなことはしたくない。何よりもハルカが幸せであってほしい。
だから俺は身を引いた。それに、ハルカが望んだのだったらそれが一番いいと思った。
それにどっか知らない男ではなく、相手はナツヒコだ。
よく知っている。ナツヒコはいいやつだ。だからきっとハルカのことを幸せにしてくれるだろう。
俺はまあ、何とでもなるだろ。
いつまでも同じまま、ってわけにはいかないわけだし。どこかで区切りをつけなきゃ。
だから、二人には幸せになってほしい。

そう、思っていたんだけどなぁ……





「んみゅー……おはようフユノブ」

猫なで声ってこういうのを言うのだろうか。
カーテンの間から朝日が差し込み、寝ぼけ眼の俺を徐々に覚醒へと導いていく。
キングサイズのベッドの上で、俺の体に迫って朝の挨拶をしてきた人物。その姿を見てふと思い出す。
昨晩の出来事。俺も彼女たちも大分乱れてしまったが、その名残をどこか残しているような。
顔が近い。そしてその下を見れば一糸まとわぬ姿で、柔らかで実りのいいバストが押し付けられて。
朝からずいぶんと誘ってきてやがる。

「んあー? 起きたのナツヒコぉ」
「俺も起きてるよ、ハルカ」
「あー、フユノブおはよー」

一方のこちらはまだ夢の世界から舞い戻って来たばかりのようだ。
一糸まとわぬ姿は同じ。それでいて同じように俺にバストを押し付けてくる。
こちらのサイズはやや控えめだが、決して小さすぎない触り心地のいい柔らかさとちょうど手に収まる最適サイズ。
そのフィット感と柔らかさは昨日確認済だ。

「朝から元気だねぇフユノブ」
「お前わざとだろ。男だったから知ってるだろ朝の生理現象ぐらい」

二人におっぱい押し付けられて起立してしまったわけではないことを弁解してみた。
だがナツヒコは絶対わざとだろ、絶対からかっているだろ。


俺は身を引く、そう思っていたころが俺にはありました。
だが現実は悲しいかな、というより複雑かな。
かの全世界TS現象によって、ナツヒコは女になってしまった。2人か結婚してわずか2ヶ月の出来事だった。

それからはなんやかんやあって、気が付いたらこうなっていた。
法律が大幅に変わって、男は一夫多妻が認められてしまった。
それを機にナツヒコが「じゃあ3人仲良くできるな!」なんて言い出して、こうなった。
俺は女にはならなかった。だから複数の女性と結婚できる。
だからナツヒコとハルカが俺と結婚して、3人で家族になった。
もう何もかもが超展開すぎて頭が理解するのが苦労したけどな。

「んふふぅ、だって昨日のフユノブすごかったもん」
ナツヒコは本気なのかからかっているのか、俺の腕に抱きつきバストをここぞとばかりに当ててくる。
こいつ、女になって落ち込んでいるかと思ったら妙にノリノリなのが気になる。
女になったのを楽しんでないか? というかやたら俺に甘えてきてないか?

「それは私の攻めもあっての事ですけどー? ナツヒコちゃん」
ハルカもハルカでナツヒコ同様抱きついてきて、ナツヒコに絡んでいる。
確かに昨晩のハルカは攻めだったな。俺相手といい、ナツヒコ相手といい、かなり強気だったな。
意外だ、ハルカってこんな性格だったとは。

「てかさー、今日は休みなんだよ? だから昨日の続きを……」
「ちょっとナツヒコー。女になってから妙にエッチになったわね」
「だってねー。また3人でこーして仲良くできているわけだしー」
「しょうがないわねー。フユノブほらっ、この淫乱ナツヒコちゃんを堕としちゃいましょ♪」
「おう、まかせた」

なんだかハルカにいいようにされている気がするが、まあいい。
ナツヒコを抱きよせ、俺の上にのせて下半身挿入準備。

「ちょっとフユノブ、朝から元気なんだからぁ。こんなに固くしちゃってぇ♪」
「お前が固くしたんだろうが」

ついでにナツヒコのおっぱいも揉んでやる。
うん、実にでかい果実。揉みごたえがある。そして本人はなぜかうれしそうだ。

「それじゃナツヒコちゃん。前はフユノブに任せたから後ろは私が行くわよ」
「後ろ? ってちょっと! またそれやるの!?」

いつの間にかハルカは装備していた。男性のそれを模した形の、ペニパンという武器を。

「んふふぅ。やっぱナツヒコのぷにぷにお尻いいわぁ」
「ちょっと、二人同時は……」
「といいつつ、お前嬉しそうな顔してるぞ」
「え、そんなことは……あ、ちょっと待っ………!」
「ねえ、ナツヒコのおっぱい私にも揉ませてよ」
「ああ、独占して悪かった。じゃあ片方譲るか」
「え、ちょっとそんなことで譲り合いって……やっ、ハルカっ、乳首ぃ♪」
「まったく、ヨメよりもフユノブにゾッコンってどういうことかしらねぇ、ナツヒコちゃんは」

ああ、ハルカも気が付いていたか。
こいつ、女になってから妙に俺に絡んでくるなって気がしてたんだ。
女になったことちっとも落胆してなくて、むしる妙に前向きになっていて。
そして二人で俺の嫁になるなんて言い出したのもナツヒコだったし。
まさかとは思っていたけど、女の感がさえているハルカが言うから間違いないだろう。
そんなナツヒコのこと、女になってもまだまだ好きなんだろうなハルカは。

「やだぁ、ナカでまとめて攻められちゃって……あんっ、はぁんっ、やぁんっ♪」
「もう、いい声出すわねぇ。やんっ、フユノブあたしのお尻……」

空いた片方の手でハルカのおしりに手を出した。そういう俺も一番はハルカのは変わってないからな。
なんか、3人仲良くっていうより、妙な三角関係になっちまったなぁー、って。








5. 温泉はどっちでもOKですよ

男女比が圧倒的に狂ってしまったこの世界。
必要性から男女を区別していたものが根本的に見直さなければならなくなったり。
例えば、温泉。

ここもまた男女を区別していた場所の一つ。
もちろん元々の施設は男女比1対1で作られているから広さは男女ともに同じ。
しかし実際には女性の方が多くなり、男性は少ない。
そのままだと男性側はガラガラになって女性側はいつも混雑ってことになってしまう。
だからといってその比率で施設を作ったら男性側はしょぼくなって不公平感が出る。
悩みどころ。これを何とかするために出した妥協案が……

【女性】
【混浴】

という区分だったり。
要するに、男は必ず「混浴」の側に入ること。女性はどっちでも好きな方に入れる。
これには別の対応の意味もある。要するに、生粋の女性にとっては「元男」の女性が一緒ということに抵抗を感じる場合があるということ。
別にぱっと見ではその人が元男かどうかなんてわからない。見分けることなんてまずできない。
が、総じて元男はスタイル抜群の美女がほとんどなので、見た目綺麗な人がいると、察してしまうことが。
あと、ついでに振る舞いってのがね。
だから別にどっちにしろとは言われないけど、暗黙のルールで元男性は「混浴」に、生粋の女性は「女性」に入るってことになっていたり。
結局男たちの肩身が狭いのは変わらないってことだけど。

慣れてしまった人は別にどうってことない話かもしれない。
だか、まったく慣れてなどいない人はどうか?



「うぉぉ……」

全く慣れていない代表、僕、ヒデノブはその入り口で困惑していた。
温泉大好き、月に2,3回はどこかの温浴施設に行っていたし、今日来たこの温泉施設も馴染みの場所であり、回数券も持っている。
大浴場、露天風呂、サウナに打たせ湯と様々な温浴を楽しめてお手頃価格な場所。
が、今は大幅に状況が変わってしまった。

世界の大激変以来様々な温浴施設が対応に苦慮しているとは知っていた。
ここもしばらくは男女別でやっていたが、やはり男女比バランスが崩れてサービスの差が出てしまって、とかいろいろ事情があったのだろう。
ここもまた、男女の区分が【女性】【混浴】になってしまった。
そしてなお悪いことに……自分もまた、女になってしまった。

つい1週間前の事である。
本当に突然、朝起きたら女になっていたなんて。何の前触れもなく突然変わってしまうとは知っていたが、まさかここまでとは。
慌てて生活用品、衣類や下着を女性モノでそろえていったのはなんだか。
で、なんとかかんとか落ち着いたところで気が付いた。

回数券の、期限が切れそう。

うっかりしていた。まだ使わないで残っていた回数券があったなんて。
そのまま紙切れにしてしまうのはもったいないので、せっかくだから気分転換とばかりにやって来たのだ。
そしたら、これだ。どっちにしたものか。

いや、でも考えてみれば僕の場合は女になったばかり。
この状態で女湯に入ったらそれはそれで落ち着かないのでは?
意外と女性たちも元男を見分けることができるとかなんとか。そしたら嫌な顔されたりして落ち着かないのかも。

となれば混浴かな? 確かに女になったけど、僕は中身男で実質的には男同士だし、気が楽かな。
いやしかし、それでも見た目は完璧に女性になっているわけであるから。
すると当然、じろじろといやらしい目線で見られることになっちゃうのか? それもなぁ……

うーん、どうしたものか。


「おりょ? ヒデノブ君じゃない」

なんてことを考えていたら急に声をかけられ、振り向いてみるとそこにいたのはサヤカさんだった。
サヤカさんは同じ大学のゼミの先輩。
僕より1つ年上で、大人の魅力あふれる綺麗な人。能天気で明るいってのが僕のサヤカさんに対するイメージなのだが。
人の少ない同じゼミだからね、そこそこ仲良くなって、当然僕の急な女性化も知っている。
その時は「すごーい、可愛くなったねぇ」なんてちっともうれしくないこと言われたけど。

「あーそうか、温泉好きって言ってたよねぇ。私もここ改装されたっていうから来てみたんだぁ」
「そ、そうでしたか……」

僕がここで躊躇していたことは多分気づいてないはず。能天気な会話の端々にもその様子がうかがえる。
そして、距離が近くなる。
彼女は気が付いて無かったろうか。僕が、ひそかに思いをよせていたことなんて。
思いの人がこうして接近して、語りかけて、僕の腕をとって、その様子に僕は緊張していることを。
え? 腕をとって?

「まーまー、ここで立ち話もなんだからさっさと入りましょうかー」
「え、えっ?」

決意もなんのその、まったくお構いなしに僕の腕をとって、ぐいぐい引っ張って。
そして、目の前の温泉施設へと連行されていく。
いやちょっと! サヤカさーんっ!!





「むふー。同じゼミだけど、こうして裸の付き合いってのも、思えば初めてですなぁ」

あたりまえです。性別違いましたから混浴してないですから。
僕の戸惑いなんて全く気にすることなく、サヤカさんは引っ張ってきてしまった。

女湯に。

「あの、サヤカさん。僕は……」
「ん? もう女の子になったんでしょ? だったら別に問題ないじゃん」

いやそーなんですけど。
確かに女になった僕が女湯に入ること自体何の問題もない。サヤカさんが言いたいのはそれだけだ。
だけど、僕自身の気持ちの整理というか準備というか、それがまだできてないわけであり。
いきなり異空間ともいえる女湯に入ってしまうのは、どこか悪いことをしているような気もしてしまい。
リラックスできるはずなのに、居心地が悪いような。

「気にしすぎだって、ヒデノブ君はどーみたって女の子だし。それに……おばちゃんばっかでしょ?」

最後の方、こそっと小さい声で言ったけど、いいのか?
確かに今日はそこそこ混んでいるように見える。だが、いるのは確かにおばちゃんおばあちゃんが多い。
だけどそれが気にならないかって理由じゃない。むしろ気になる。

あの年代の方々は僕たちTSして女になった男がスタイル抜群って知っている。
あげく中年高齢者の男性もTSして女になると若くなってしまう。どういうわけか。
だからほら、僕を見る目がね。なーんか怪しい感じなんですよ。
その視線が気になって落ち着かないんですよ。リラックスできるはずの温泉なのに、ちっとも落ち着かない。

それと、となりにいるサヤカさんに対しても。
サヤカさん、何の遠慮もなく元男の僕の隣にいるし。
今は同性、といってもやっぱり女になったばかりの元男の僕にとっては隣に若き女性がいるってのは。
それも、自分が思いを寄せていた人が裸でいるってのは、やっぱり気になってしまう。
サヤカさんの綺麗な肌、肩、鎖骨、それとお湯から半分顔を抱ている胸が。
って視線が合ってしまった。やば、ちょっと見すぎたかも。

「ヒデノブ君って、おっぱい大きくなったねぇ」
「え?」

た、確かに。邪魔なくらいでかくなってしまいましたけど。
けどこんな無駄に大きいよりも、サヤカさんの大きすぎず小さすぎない適度なサイズもまた綺麗で。
って、何を言ってるんだ僕はっ!

「ちょっと揉んでみてもいいかな? いいよね女の子同士だし」
「いやちょっと! 急に触って……!?」

僕がOKなんて言わないうちに触ってきましたよこの人。
あ、なんか、人に揉まれるのって、ちょっと感じちゃって……

「はっっ! ご、ごめん思わず……そこにおっぱいがあったから」

一体どこの登山家みたいなことを言ってるんですか。
あっても問答無用で揉んだりしないでください。

「あー、やっぱ落ち着かない?」
やっと気が付いてくれましたか。
ええ、ずっと落ち着きませんよ。主にサヤカさんがいるせいで、いろんな意味で。

「そうだよねー、いきなり女湯入っちゃったからねー。それじゃあ、混浴行く?」
「は?」

ざばぁ、と擬音が出てそうな勢いでサヤカさんは湯船で立ち上がり、僕の手を引き出した。
タオルで隠すことは一切せず、濡れた肌が僕の前にあらわになって。
いやちょっとサヤカさん? 裸まる見えなんですけど引っ張ってなんですかちょっと。
なんてことで連れられたのは扉の前。そこに書いてあったのは。

『混浴入口』

え? 入口って、ここから元男湯現混浴湯に行けるってこと?
ってちょっとサヤカさん。扉に手をかけて、え、マジで行っちゃうんですか!?

「ふっふっふ、男の人のアレを見てみたかったんだよねぇ」

痴女だ! ここに痴女がいますサヤカさんってこんなヤバい人だったんですか!?

「では突入~っ!」
「いやちょっとうおっ!?」

開け放たれる異世界の扉、のようなもの。だがそこは知った場所のはずなのに入ってはいけない場所のような感じで。
そして飛び込んできたのは……男性の、裸!

混浴だから当然女性もいる。ざっと見、2,3割ってところか。
その中の女性のうち、果たして何割が元男か知らないけど、きっと生粋の女性もいるに違いない。このサヤカさんみたいな人が。
その2,3割を除いたすべては、男性だ。

基本的に20代後半以上の男性はほぼすべて女性になってしまったらしい。
だがら男のままでいるのは、その内の数百人に一人、そして、20代前半以下の人たち。
つまり、ここにいる男性はほとんどが、若い。

若いからオッサン体系のだらしない見るも無残なボディの人は少ない。
むしろ皆がすっきりして、若々しくエネルギッシュな美ボディな。
そして……アレも立派。

数日前まで自分にもついていたものですが、なくしてしまいましたから。
それ以上に、見られていることを自覚する。
今もこうして女湯からやって来た僕たちをじろじろ見る視線が刺さるし。サヤカさん隠す気ないし。
自覚してます。自分の体がかなり男として魅惑的なことを。
おっぱい大きいし、おしり綺麗だし、ウエスト細いし。
そりゃ見るよね、見たくなるよね。だけど、こんな見られちゃうなんて、男の人から見られちゃうと、僕は……

「はふぅぇ……」(ばたっ)
「え、ちょっと? ヒデノブ君!? どったの、しっかりいぃぃぃっっっっーーーーーーっ!!」

こともあろうに男たちの前でぶっ倒れるなんて。
僕は女の子になってハートまでもが華奢になってしまったようです。








6. 家族が増えます(意味深)

「むっ、今動いた」
「えっ本当? 良かった元気なのねぇ」

ほほえましい光景、大きくなったお腹の中には一つの命が宿っている。
その中の命が、自分か眠っている母親のおなかを蹴った。
それを感じ取った母親は新たに生まれてくる赤ちゃんの成長を歓んでいた。
そして傍らにいる、そのパートナーもまた、お腹の子供の成長と誕生を楽しんでいた。
実に、ほほえましい光景。二人の子供である僕もまた新たに生まれてくる弟か妹のを思い、その輪に入って共に喜……ぶにはちと難儀していた。

なにせ、お腹を大きくして命を宿しているのは僕の父親だから。

「どうしたヨシユキ。難しい顔をして」
「いや、別に」
「はっっ! もしかしてダーリンの子供の名前考えてくれてるの? やーねそれは私がするからぁ」
「決してそんなことありませんよ母さん」

ダメだこの両親。はやくなんとかしないと。

かの大激変で女になってしまった父親。
その姿はまるで年齢を感じさせない、スタイルのいい美人になってしまった。
ロングヘアの、大人の魅力が詰まった、といっていいだろう美人に。

そんな綺麗な父さんに対して、母さんも負けてはいない。
僕と兄を産んだとはとても見えない、年齢を全く感じさせない容姿をしている。
女になった父さんと並べば大学生の姉妹ですか? といわれても不思議ではない姿。そして仲がいい。

世の中では突然に女になったことで夫婦仲が緊迫しているなんて話を聞いたことはあるけど、うちの家族はそんな気配全くない。
むしろ以前よりもずっと仲が良くなっているような。まさかと思うけどう元々そっちの気があったわけじゃないよね母さん。
おまけにダーリンハニーとお互いに呼び合う仲になっているし。
まあ、喧嘩されるよりはずっといいけどさ。

「ヨシユキ、お前もこのお腹触ってみたらどうだ? 子供を感じられるぞ」
「いえ、遠慮します」

そしてまさか父さんが子供産むことになるとはね。
お腹の子供は遺伝上は母さんの弟、つまり僕の叔父の保存された精子を使ったらしい。
その昔叔父は母さんの手によって色々ひどい目(女装させられた)にあっていた苦労の絶えない方だ。
自分の遺伝子を使って義理の兄が妊娠したことについては「またやりやがったのか姉さん…」と頭を抱えていた。
なお、その叔父もまた女性になっているが……これ以上変なことしないであげてね、母さん。

「うーん、親父もすっかり『お母さん』だなぁ、こうしてみると」

我が両親のほほえましい光景に感心しているのは先ほど外出から帰宅した兄、ナガハルだった。
兄もまた例外に漏れず、女性化している。

大人な魅力の父さんと比べたらこちらは若々しい、ショートヘアでボーイッシュな印象。
当然のようにスタイルはいい。胸もおしりも大きい。ここは親子だなって思える部分。
帰宅してリラックスムードだからか、ラフな部屋着姿。ショートパンツに、キャミソール姿で。
おかげでその体のラインがはっきりわかる。

妊娠して、大きくなったお腹が。

「兄さんの事は信じていたのにっっ………!!」
「えっ!? なんだかよくわからないけど裏切ってごめんっ!」

まさか兄さんまでもがこうなるなんてっっ!!
だけど考えてみればエロいことに積極的な兄ならばこの可能性はゼロではなかったのだろう。
本人によると女になってしばらく後に、昔から仲良くしていた親友と致してしまったらしい。
そしてドはまりして、事あるごとにその親友とシていたとか。

それはもう、そうなったら時間の問題というか当然な話で。
なお、その親友も2か月ほど前に女になったんだとさ。
だけどその親友はマジメなようだ。こうして子供ができてしまった以上、責任取るといって……結婚するんだってさ。
先ほど外出していたのもその式の打ち合わせらしい。

「それでナガハル、式の準備は順調か?」
「ああ、いい感じだよ。ふたりでウェディングドレス着るよもちろん」
「あらぁ、いいわねぇ」
「最近マタニティ用のウェディングドレスってのもあるんだな。俺はそれ着てさー」
「はっはっは、それは楽しみだなー。孫の顔も楽しみだが」

ダメだ、頭いてー。
僕も高確率で将来女になってしまうのだろう。
そうなったら、僕もこんな頭になってしまうのだろうか。女性になったら思考回路変わってしまうのだろうか。
僕は……決してこうはなりたくない。








7. 何事にも例外ってのがあります

女になるのは本当にある日突然だ。
その情報はよく知られていた。寝ている間に体が変わるとかなんとか。
そして昨日までは男だったのに、朝起きると女になっている、という。
それがどういうプロセスなのかはよくわからない。
何人かの研究者がその瞬間を映像で記録できたらしいが、本当にものの数秒で女になってしまったという。
だけどそれを知っているからといって、実際になってしまった時に対応できるかっていうとそうではないだろう。。

俺、トキサダもまた突然だった。
ベッドの上、まだ意識が半分夢の中だった俺だが、体の違和感をに気が付いた。
体がきつい、重い。感覚がおかしい。
それで次第に覚醒していく意識の中で、もしやと思い立つ。
それを確かめるために体を起こし、ベッドから降りて鏡の前に立つ。
より確実に確認するために、自分が着ている衣類を脱ぎ捨てたうえで。

「うわ……」

予想通りだった。多くの男たちが経験するようになった現象、女になっていた。
体が重いと感じたのは、主に胸。
メロンですか? って感じのでかい丸い果実がくっついていた。
俺はでかいのが好きだ。そして形がいい。これは合格。

顔は、元々の俺の顔の印象そのままに女になっている。
不思議だ。確実に男の時のままのはずなのに、なぜか可愛く見える。
ちょっと角をとっただけでこんなにも人の顔って変わってしまうのか。恐ろしい。

肩幅も狭くなっている。お腹周りも。
細くて、ちょっと華奢な印象。そんな胴体にメロンが2つ付いているのだから、これはすごい。
上からの細いラインに反するように腰回り、おしりは肉付いて、豊かになっている。
これは後ろから見たらさぞかしナイスヒップだろう。
なんということだ。俺はかなりの極上美少女になってしまったようだ。

……美少女、だよな?

ここまで見た中では同じクラスメイトにも起こったTS現象とほぼ同じ。
どんな男もナイスな美少女になってしまう現象そのままだ。
だが、どうしても見過ごせない部分がある。
男ではない、女性が女性たる証拠。下半身の大事な場所。
そこは男から女になって、未知への入り口と化している……はずだった。

「なんで?」

思わずそうつぶやいた。
何故ならそこには未知への入り口は存在せず……男のバットとボール2個があった。
しかも元々持っていた俺のよりも、確実にでかくなっている。

「なんでやねん」
思わず関西弁になってしまった。





「は? マジかよ」

1週間ぶりに登校して、久しぶりに会った隣の席のマサナガは俺の報告にすっとんきょうな返事した。いやそうなるわな。
普通のTSではないことはあきらかだったので「こんななりましたけど」って病院に行ったらそのまま入院させられた。
一応TSしたら病院である程度検査ってのは通常の流れ。
そりゃあ体が急に変わったんだもん、異常がないか一応調べるわな。
その上で各種申請用紙だの受け取ってしかるべき手順踏んで役所に「女になりました」って手続する。

ただし、俺の場合は違う。体の異常を調べるっていうよりも興味深いモルモットだな。
まあその手の研究者にとってみれば大注目なんだろうってことはわかりましたよ。
だって突然男が女になるなんて異常事態で、誰もが女になるってのに、俺の場合下半身だけ男のままなんだもん。
男のままで女にならないやつもいる。なのに俺の場合はそうじゃない。
男が女になるメカニズム、原因のようなものはいまだはっきりしていない。
それが少しはわかるかもしれない、って理由だな。
それなりに検査のための手当てというか見舞金のようなものもらったからいいけど。

ただ、それからあれやこれやと検査検査の連続はこたえるよ。
レントゲンとか、CTスキャンだとか、血液検査とか。それを1回だけじゃなくて何回もやったり。
あげく毎日精液の採取ってのはなぁ。今までも月1回のペースで精子バンク用保管のためにってのはあったけど、毎日ってのは。

でも美人のナースが「あたしが手コキしてあげよっか♪」って来てくれたのはうれしかったのでモチお願いしましたけど。
サイコーでしたよ、美人ナースの手コキにパイズリ。「おねーさんがやってあげるねぇ」なんてさ。
俺の極太になったマグナムに「すげぇ……」って驚いちゃってさぁ。
うん、たとえその美人ナースが元男でもさ。美人に違いないからいいんだ。

「いやホント。俺でもびっくりなんだけど」
その1週間長い入院生活がようやく終わって学校に来たけど、休んでもよかったかなぁ。
自分の机に突っ伏し、脱力モード。疲れてるよ、主に精神的に。
ああそれにしても、うつぶせになるとおっぱい邪魔。セルフ乳枕なんてできやしませんよ。

「けどよ、本当に残ってんのか? どう見てもお前、女だけど」
どうやらマサナガは疑っているらしい。無理もないだろう、そういう話は今まで聞いたことないからな。
俺の見た目は間違いなく女。背も縮んだし、骨格も変わったし、おっぱいもでかくなったし。
さらに言えば今はちゃんと女子の制服着ている。スカート穿いてブラウス着て、ちゃんとブラだって着けている。
そりゃあここまで変わってるのに股間だけ、っていうのはおかしいと思うだろう。
まあいい。こいつにはちゃんと見せておこう。

「ほれ」ぴらっ
「うぐっ!?」

マサナガの方に向いて、こいつだけが見れるような角度で素早く、スカートたくし上げた。
そしてしっかり見えたはずだ。その中身の紐パンにギリギリおさまっている極太の物体が。

いっとくが紐パン穿いてるのにはちゃんとした理由がある。決してエロいからではない。
当初男物のボクサーパンツのままでいいんじゃね? って思ったのだが、男と比べて尻がでかくてきつくて、かといって大きいサイズだとウエストがゆるくて。
で、普通のショーツを穿いてみたのだが、これがまた股間の物体があるせいで前が苦しかった。
そんな苦労していたら俺のお世話してくれていた美人ナースのお姉さん(元男)が「紐パンならゆったりしてるよ」と勧めてくれた。

で、着てみたら結構いい感じで、ってわけ。
締め具合を自分で調整できるから、意外とゆったりしているんだな。おかげで物体があってもきつくない。
ついでに色々カワイイデザインが多いのは嬉しいところ。
ただ、やや不安定な点がな。ちょっと油断するとポロリしそうなのが難点。

「これでわかったろ?」
「お、おう……」

やや引き気味になっていたのが気になるが、納得していただけたようだ。
ふふ、女子(?)のたくし上げ見せたげってのもなかなか面白いな。

「というわけで例の約束は、ムリだな」
「そ、そうだな」

奴がこうまでして確認したがっていた理由、そして俺が確認させた理由がここにある。
お互いに「どっちかが女になったらヤらせてやる」と約束していたのだ。
うん、実にバカバカしい約束だがな。それは自覚している。
お互いに相手の方が先に女になるって思っていたからこんな約束したんだろう。うん、やっぱりバカだ。

だけどさすがにこれじゃあ無理だ。
見た目女になっているが、下半身は紛れもなく男のままだし。
という理由づけしたが、実際のところは俺が嫌だったりするのだが。
まあいい、とりあえずこれでチャラだ。マサナガも納得してくれたようだ。

そう、思っていた時が、ありました。





「考えたんだが、パイズリとフェラぐらいはできるよな?」
「てめえ本気で無駄なことに頭使ってるな!」

いつものように放課後二人で帰る途中「よってくか?」といわれたからマサナガの家に行ったらこんなこと言いやがった。
こいつ諦めてくれなかったらしい。いまだにエッチしたい欲望に駆られている。
おまけに妙な妥協点のようなものまで。
どうやら俺を誘ったのはそういう目的らしい。くっ、油断した。

「約束は約束だからな」
「そりゃそうだが……」
「お前、自分に都合のいいように破棄しようってか?」
「ぐっ……」

こいつの家に来た時点で俺の負けってか?
この感じからすると目的を果たすまで返してもらえそうにないし……
まあいい。それでこいつが満足するんだったらな。
それに、俺もこのでかいおっぱい使ってパイズリしてみるのも面白そうだと思っていたし。
あの美人ナースさん(しつこいけど元男)に直々にレクチャー(やってもらっただけ)されたんだ。俺の業に屈服するがいい。
ふふ、覚悟しろよ。

「お、その気になったか?」

俺が脱ぎ始めたのを見てナガマサは勘違いしているようだ。
違うな、素直に脱ぎ始めたのはただの約束を守る男としての義務だ。
とりあえず約束は約束だからな。確かに俺だって同じ状況で何もしないってのは詐欺だって叫びそうなのわかるし。
そのかわり、てめえを俺の超絶テクで屈服させてやるからな。覚悟しろよ。

「おおっ」

感嘆の声が漏れたか。無理もない。
ブラウスを脱ぎ捨て、ブラを外すとぽろんって音を立てたかのように俺ご自慢のおっぱいがあらわになったからな。

「でかいな、これサイズは?」
「Iカップの爆乳だぜ」

TSした男たちの胸はEとかFとか当たり前。みんな巨乳になっちまう。
その中でもIカップは結構なサイズじゃねえか? うん、でかいのはいいことだ。
それでいてこの美しさ。形良くて乳首のピンク色もきれいで、極上じゃねえか。

「で、お前はこのサイズが」
「うっせえ」

俺がおっぱい露出したと同じように、ナガマサも下半身脱いでいた。
そこにはすでに準備万端、上を向いているナガマサのそれがあったのだが、まあサイズは微妙。
ちょっと小さくね? 俺様の爆乳に比べたら、全然迫力違うじゃん。
ふふっ、これはしばらくネタに出来そうだ。

「うおっ! やわらかっ」

俺のIカップ爆乳で挟み込んだら埋まってしまった。かろうじて先端が上に出ているが。
そして上下。うーん、あの美人ナースのお姉さんがしていたのって、こんな感じだっけ?
しかし、もにゅもにゅと動かしてると、おっぱいもいい感じにマッサージされるなぁ。
それと結構熱い。谷間で熱感じる。
どんどん熱くなってくるなぁ。これって女に刺激されるとこんな熱くなるのか。
俺のも美人ナースのお姉さんにしてもらっていた時、こんな熱くなってたのかな?

やってたら、なんだかいやらしい音が出始めた。
うん、わかる。先端から漏れ始めてきたんだな、先走った液体が。
うわ、結構鼻にくるなぁ。つーんって、生臭い感じの、けど悪くない感じで。

ぺろっ
「お、おぅっ…!」

舐めてみた。舐めてしまった。
俺男なのに、こんなことしてしまった、思わず。
けど、味は何とも言い難い。苦い? はずなんだけど、やべえなこれ、クセになるかも。

「んっ、いいっ、いいぞぉっ!」

だろーよ。的確に攻めているからな俺は。なにせ男だからどこがいいのかよくわかっちまう。
先端の割れ目に舌を入れてみようとしてみたり、カリの裏も攻めてみたり、それでいてバストも自在に操って。
これで不満足って言ったらぶっとばしてやるけどな。

「うっ、い、イクっ!」
「へ? もう……うわっ!?」

こ、こいつもうイキやがった。早すぎるだろ。
あまりにも突然だったから顔面で受け止めちまったじゃねーか。

「ふぉぉ……」

なにがふぉぉ、だ。やり遂げたって顔しやがって。自分だけ満足してんじゃねーよ。
起立したままだけど力抜けてだらけやがって。あんだよその顔ぼーっとして。
あーもう。俺のテクがすさまじかったからってこうもあっさり陥落するとは。
もう少し粘ってみろってんだ。なんだかつまらん。
まあいいや。どうせパイズリだけって話だったからな。これで一発抜いたからこいつも満足したただろ……

がし
「ん?」
どさり

おや? 力抜けきったと思っていたナガマサに急に押し倒されましたよ?
ん? おーい、ナガマサさん、どうしました? なんだか目つきがおかしくありませんかーって。
でもちょっと待ってください。その手に持っているものは何ですか?

「トキサダ」
「あい、なんでしょう? ていうか、いつの間に手に持っているそのでっかい注射器なんですか?」
「うしろ、ためしてみないか?」
「え、いや、ちょっと、まさかそれって……待てっ、ナガマサ落ち着け………」



「ほぉう、トキサダおしりもきれいだなぁ」
「おいこらっ、スカートっ、パンツ引っぺがすな! 待てっ、し、尻の穴に……にょわぁぁっっ!?」



「よーし、全部お注射できたよー」
「は、はらがっ!? で、でるっ!! トイレどこだぁぁぁっっっっ!?」



「ちゃんとおしり洗ってきた?」
「いうことはそれかよっ! くそっ、足腰に力が……」



「うん、ノーパンってなかなかいいねぇ。そこからぶら下がっているそれも面白いなー」
「お前がパンツ引っぺがしたからだろっ! スカートめくるな足腰がまだ……」



「本当にナイスヒップだね」
「あぁっ、バカっ指突っ込むなぁぁっ」



「ほぐれた? ほぐれたね。じゃあいってみようか」
「ま、待て待てっ、は、入ってくるなぁぁ……っ」



「おや? このコリコリしているのは……」
「しょ、ひょれ前立腺んっっ!?」



「すっごいでかいねートキサダの。なにこれスリコギ棒?」
「しゃわるなぁぁっ、おちんちんっ、ビンカンになってて……っ!?」



「思ったんだけど、それだけデカかったら自分でフェラできるとか?」
「ま、まんぐり返しっ、ってやめっ!?」



「ぜぇ、はぁ………」
「いやー、やっちゃいましたなぁ。すっごい床が汚れちゃって」

ほ、ほぼお前のせいだ、絶対。
こいつが徹底的に攻めてくるせいで俺は下半身からありとあらゆる液体を噴き出してしまった気がする。
その液体が床を汚している。つまり、俺が出した液体だけどな。断じて俺のせいではない。
くっ、これがメスイキってやつかよ。やべー、普通に抜くよりすっげえんですけど。

「あー。だいぶ汚れちゃったね」
ああそうさ、当然床だけじゃなくて俺の制服までぐっちゃぐっちゃじゃねえか畜生。
もう全身べっとべと。うわスゲー鼻にくるこの匂い。

「しょうがないから今日泊っていく? 制服洗って一日あれば乾くだろーし。その間は俺の服貸すから」
「お、おう。じゃあそうさせてもらうか」

どうやって帰ろうかと思っていたんだ。このままじゃ帰れねーからな。
帰っても家族になって言おうかとも思ったし。かえって制服洗ってたら当然こういうことしていたのバレるだろうし。
それだといろいろめんどくさい。
大体こいつのせいだからな、こうなったのは。こいつに責任取ってもらおう。

「うちの親さ、長い間出張になって帰ってこないんだ。ちょうどよかったね」
「お、おう?」
「一晩中続きができるよ」
「……おぅ?」
「とりあえず続きはお風呂でしようか?」

あーやべ。こいつの罠にかかっちまったみたいだ。





1ヶ月が経ちました。

あれからというもの、事あるごとにあいつは俺とヤることばかり。
休憩時間にトイレの個室に連れられたり、体育倉庫でヤッたり、放課後空き教室で見つからないようにしたり。
週末には毎週のように俺を止めて一晩中攻められたり。
あいつ性欲魔人? なんなのあれ。
おかげで俺もすっかり開発されちゃて。すっかりメスイキおぼえちまった。
やべーなこれ。

今日もまた休憩時間や放課後に連れられてはヤるのかなー。
そう思っていたら、ですよ。

「よ、よお」

ナガマサの席に、女子が座っていました。
見たところ身長140センチ台の小柄で、セミロングな、童顔な女の子。
それでいて出るとこ出てる、具体的にはこの体でおっぱいも俺並みに大きいし、短いスカートから生え出る足もむちっとして。
これはなかなかナイスヒップの持ち主じゃね? って推察できるような。
でもこの顔は、みたことある。

「ナガマサ?」
「あ、はは。女になっちまったぁ」

照れ隠しに笑っている、そいつはナガマサだった。
かろうじて顔に面影が残っている。だからナガマサだと分かった。
その前にナガマサの席に座っているからそうなんだろうと思ったけど。
それにしても、おどおどしているこの様子、小柄で、ロリ巨乳なこの女の子は……

やべえ、俺の好みどストライクだ。





「ひゃうぅ、あふぅ………」
「んー、いい感じだねぇナガマサちゃん♪」

放課後、言葉巧みにナガマサちゃんのお宅に襲撃。
今までさんざんやられていたことを仕返しとばかりに攻めてみてます。
まあ、実際は仕返しじゃなくて、俺がやりたくて襲っちゃったんだけどね。
ただし、初めてだから焦らずにたっぷり時間をかけて攻めていってます。
おかげでナガマサちゃんは今、トロトロのぐっちょぐちょでいい感じです。

「素敵だよぉ、ナガマサちゃん」
「ちゃんって、いうなぁ……っ」

お互い全裸になって、制服と下着なんてとっくに脱ぎ捨てて一糸まとわぬ姿で。
そしてベッドの上で二人で絡み合って、俺がナガマサちゃんの体中をはい回って。
体中愛撫して、あちこちにキスして、舐めたり、おっぱい揉んだり。
それとついでに俺の股間の巨砲をごりごりとナガマサちゃんのお腹やふとももに擦り付けてみたり。
ずっとこっちが攻めていたけど、これで最後の仕上げにかかる。

仰向けになるナガマサに上下逆で覆いかぶさって69の状態。大事なところの攻略開始。
今まで俺が攻めてたからねぇ、ナガマサちゃんにもちょっとやってもらおうか。

「ほうら、こっちも舐めて」
「あふぅ、んぅっ……」

ちょうど顔面に俺の凶器がさしだされている。
腰をちょっと動かして、ナガマサの顔にぺしぺしとたたいたり、すり付けたり。
そこから巧みに動かして、ちっちゃなカワイイおクチにどうぞ。
こいつ、フルボッキ状態だと30センチ声のサイズにまでなってしまう。我ながら凶暴なスペックだよ。
根元のボールだってなにそれタマゴ? ってぐらいでかいし。はっきり言って邪魔。
そのでっかいブツをおクチで舐め始めた。んふぅ、いいねぇそのぎこちない舌使い。

俺ももちろんされるだけじゃない。
目の前にはナガマサちゃんの出来立ておマンコが。
ふむぅ、女の子ってこうなってんだなぁ。なんせ俺にはないからなぁ。ピンク色で、ぴくぴくしちゃってまあ。
それにしても愛液でこんなにぐっちょぐちょ。こんなに濡れるんだ、すごいなぁ。
それじゃあこのポチッとしたおマメさんを、えいっ。

「ひゃふぁっ!?」

お? やっぱ感じやすいのかこれ。
男の先端の神経がこの一点に集中してるとも言われてるからなぁ。
にしても、カワイイ声出しちゃって。

「ねぇナガマサ。俺にはわかんないけど、これ気持ちいい? どんな感じ? どんな感じかな?」
「や、めっ……そん、な、あっ、ふぁっ………」

おっと、ぴくぴくしちゃって。軽くイッちゃったかな?
おマンコでこんなリアクション見てたら我慢できなくなっちゃうじゃないか。
ついでにいうとさっきから必死におクチでやっているのが気持ちよくって。
うーん、ついこの前までこいつに開発されたせいもあるかな。さすがにフェラはされなかったけど。
まあ、散々今まで俺に飲ませてきたからね。俺からもちょっとシカエシしなきゃ。
それじゃあ……開放っ!

「んっ!」
「んぐっ!? んっ、んぅぅっ………!!」

うぉぉっ! でるっ!!
こいつ、射精量もハンパじゃない。かの美人ナースさんに搾ってもらった時だってあっという間にカップ一杯だったし。
「え? なにこの量……」ってドン引きしてたなぁナースさん。
それが今、ナガマサちゃんのちっちゃなおクチに。

「んっ……ぐっ!」

出し切ったところでおクチから離れて見てみれば、あらまあ一生懸命に飲み込んでるじゃん。
あ、飲みきったみたい。うん、初めてでそこまでできちゃうとは。

「えらいえらい、ちゃんと全部飲んだねぇ」
「お、俺も飲ませてたから、吐くのはちょっと、悪いかな、と……」

おやおやぁ、そんなけなげな理由だったんだねぇ。
そこまでできるんだったら、早速仕上げだね。次は……

「下のおクチでも、飲んでみよっか♪」
「え? その、でかいの。本当に……」
「ここまでやって本番なしってわけないでしょ?」

にまぁ、といたずらっぽく笑ってみたら、あーちょっと怖がっちゃって。
大丈夫、痛くしないから。
それにここまで準備してトロトロぐっちょぐちょになっていたら、きっとすんなり入るって。
それではそれでは、このぷにぷに太股をかき分けて、先ほどまででしっかりし上げたこちらに……

ぴとっ「うっ……!」
ぐにゅ「んぅっ……!」
ぎちゅ「っ……!」
じゅぐ「っぁ、ぁ………!!」

うーん、やっぱちょっときついなぁ。なにせ身長143センチのロリ体系だしねぇ。
そこに俺の馬みたいなブツが入ろうとしているから、無理もないか。
あ、でもゆっくり入っていけるな。と、これは……

ぷつっ「ひゃわぁぁっ!?」

あーっと、これはもしかして処女膜ってやつかな?
むふふ、やっちゃったねぇ。処女いただいちゃった♪

「ねぇ、処女喪失ってどんな感じ? ちょっと痛かった?」
「うぅ……痛いって本当に」

涙目になっちゃって。あーでももうちょっと我慢してねぇ。そうすれば気持ちよくなれるはずだしぃ。
っと、ここで奥まで入ったかな? ここで一時停止。

「どお? おマンコに入れられるってどんな感じ? 俺ないからわかんないんだよねぇ」
「うぅ、おちんちんがあったところに、入って来て、へんな感じぃ……」

うん、やっぱおちんちんが合った記憶があるとギャップがすごいのか。
幻肢勃起なんて話聞いたことあるけど、そんな感じかなぁ。
それじゃあ、ゆーっくり、動いてみようかぁ。

「ひゃぁっ!? あっ、ふぁっ………!」
「ほーら、どんな感じ? 気持ちいい? 気持ちいい?」
「やっ……いぃっ、いいよぉっ………!」

涙目でとろんとした顔で、もーたまりませんわっ!
さらに密着。ナガマサのおっぱいに顔を埋めてみる。ついでに乳首攻めっ。

「あ、やぁっ! おっぱいっ、やめっ………!」

なかなか触り心地のいいバストですよ。身長143センチでGカップってどんだけ破壊力あるんだっての。
そろそろかなぁ、そろそろイクかなぁ。

「どうかな? イキそう? イッちゃう?」
「あ、やめっ、んっ、なんか、来るっ、ぞくぞくしてっ……!」
「よーし、それじゃあ俺もいっぱい出しちゃうよぉ♪」
「あ、イクっ、イクぅぅっっっっ…………!!」

ナガマサが激しく震えた。おお、イッたな。それに合わせて俺もたっぷり注いでやってやる。
お互いに体中に快感の波がどっと押し寄せている。
それを感じ合うように、ぎゅっと抱きしめた。
ナガマサの小っちゃくて柔らかい体が小刻みに震えているのが感じ取れる。
おまけにしたからどほどぼと液体があふれ出てくるのも感じるし。
俺の出したザーメンだけじゃないはず。ナガマサの愛液だって。

「ふふ、素敵だったよぉナガマサ」
「あぅぅ……」

あーもー、ナガマサったらチョーかわいいんだからっ!





「で、付き合うことにしたんだ」
「ええ、まあ」

俺の説明にお世話になっている美人ナースのノブトシさんは「へー」ってうなづいた。
本日は病院で搾精の日です。
男性は定期的に病院に来て、精液を搾り取り……もとい、提供しなければなりません。
俺は女になっている、ように見えるけど男性機能が生きているので、定期的にやって来ては同様に提供しなければならない。
おまけにこの特異体質だ。研究目的ってのもまだまだあるようだ。

「それだけ濃厚にやっちゃったらねぇ、当然か」
「はぁ、そうですねぇ」

ノブトシさんは俺専属で精液提供のお手伝いをしてくれます。
今日もこうして搾取部屋といわれる個室で俺のお相手をしてくれています。
ちなみに本日は授乳手コキです。
ノブトシさんの美巨乳に吸い付き、そして股間のビッグマグナムを手コキしてもらっている次第です。
さすが元男性。何がいいのかツボをしっかり押さえてくれています。
サイコーです。そしてノブトシさんいい匂いです。
そしてさらに現在、俺はノブトシさんの手ほどきだけでなく……

「それで、ついてきちゃってるんだ」
「ええ、まあ」
「え? 何か問題が?」

ナガマサが、パイズリしてくれています。

「おうっ!」
「お、でたね。それにしても相変わらずすごい量ね」

二人のダブルパンチであっという間に陥落。装着していたコンドームがどんどん膨れていきます。

まあその、あれ以来ナガマサは俺にべったりなんだよね。
口調は男の時のままなんだけど、学校にいるときも、登下校の時も、ずーっと俺に抱きついて、べったりで。
俺が女(?)になった時もガンガン攻めてきていたけど、ナガマサ自身が女になったら今度は受けになっているし。
むしろ淫乱。なんか変なスイッチいれちゃったのかなぁ。

で、今日もこうして「搾り取るやつ? だったら俺がお手伝いを!」なんて言って勝手についてきちゃって。
でもノブトシさんと対面したら妙にはり合って。なんでや。

「そっかー、彼女出来たのかぁ。私、立候補しようと思ってたのにぃ」
手際よくコンドームを外し、保存容器に移し替えているノブトシさん。何か聞き捨てならぬこと言いました?
立候補? 何に? 俺の彼女に?
いやいや、あなた年下に何しようとしているんですか。
あーでも既にやっていることは恋人同士がしていることのようにも見えるけどさぁ。

「なぬっ!? トキサダには俺がいるんだぞっ!」
そしてやっぱり対抗心を燃やしているナガマサ。
まるっきの彼氏がとられることを察知して敵対行動をとっている現彼女ですがなその反応。

「えー? でもトキサダ君は男だから何人でも結婚できるんだよねぇ」
ノブトシさん、どうしてそこで火に油を注ぐのだ。
いやたしかに一夫多妻は認められるようになりましたよ? まあある程度制限はあるらしいけど。
だが敵対の意志を示しているナガマサにその発言は危険極まりない。噛みつかれますって。

「私としてはぁ、ナガマサちゃんもターゲットだし」
「へ?」
「は?」

にまぁ、って悪戯っぽく笑みを浮かべるノブトシさん。
俺、知ってます。これ、大人の余裕ってやつ。そしていいもの見つけたって顔。

「ナガマサちゃんって、こぉーんな可愛いんだもん! ねえ、3人で結婚しよー♪」
「わー何ですか一体急に! ちょっと、抱きついて……」
「もーナガマサちゃんちっこい体でおっぱい大きいねー」
「ちょっ!? おっぱい揉まな、あっ、やぁんっ、そこっ……」
「私のおっぱい吸っていいよー。さっきまでトキサダ君が吸っていたから、これで間接キッス♪」
「え、キッスって……いやちょっと待って………」

ナガマサにハグしながら妙なことを口走っていますよノブトシさん。
そんな間接キッスがあるかっ!

そんな事毒づきながら、俺はこの二人と結婚したらどーなるか、想像してしまった。
3人で仲良くにゃんにゃんな光景、一方で色々暴走しがちな二人をおさえる苦労する俺。
……結婚するって、大変だなぁ。(遠い目)






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