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リバーシブルスキン

2018/07/04 19:00:00
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「……お前は誰だ?双葉か?」
授業後、人気のない踊り場で、ワカバは連れてきた『キヨヒコ』を問い詰めていた。
「ワカバさん、口調が男みたいだよ」
「誤魔化すな!……答えて、あなたは誰なの?」
「確かに俺は清彦の皮を被った双葉だ。いや、正確に言うと清彦の皮を被った若葉か。
この皮は、君が寝ている間に作らせてもらったんだ。本物そっくりだろ?」
「……何が目的?」
「せっかく清彦がワカバになったんだから、俺もキヨヒコになってみようかと思ってね。入れ替わってる!?みたいな感じで」
「……まぁ、その身体であまり変なことはしないで。それじゃあ」
「待ちなよ。ふぅっ」
「ひんっ!!?」

教室に戻ろうとするワカバだったが、耳元にキヨヒコが息を吹きかけられると脱力して座り込んでしまう。
まだ知らない、強い快感がぞくりと生じ、全身を駆け巡ったからだ。

「敏感だろ?ワカバは耳が性感帯だから、こうして刺激してやると……ほら、濡れてるだろ」
「や、やめて…」
「まだだよ、むしろこれからだ」
「えっ……んんっ」
柔肉を割いて異物が入ってくる感触に思わず声が漏れるワカバ。
下半身に目をやれば、膣口からは入りきらなかった持ち手が顔を覗かせていた。
腰を抜かしたワカバを手際よく立たせたキヨヒコが、リモコンバイブを固定するようにショーツを引き上げる。
鏡に映るワカバは、猥らな玩具を咥え込みながらも、ほんのり上気していること以外は先程までと変わらないように見えた。

「ワカバにはこれからバイブを挿れたまま授業を受けてもらう。ときどきスイッチを入れるけど、自分で勝手に抜くなよ」
そう言って教室に戻ろうとするキヨヒコをワカバは追いかけようとする。
しかしバイブが放つ違和感、そして動きに合わせて膣壁を擦ったことで生じた快感に足を止めてしまう。
追い打ちを掛けるようにバイブのスイッチが入れられたことで、ワカバはその場にうずくまってしまった。
振動が収まった後も残る違和感に股間を抑えながら教室に帰る頃には、とっくに授業は始まっていた。

それからの授業中、ワカバはバイブに翻弄され続けた。
彼女を嘲笑うかのように緩急を付けて責め立てて来るそれに、彼女は声を上げることはおろか、反応することさえ許されない。
敏感になった柔襞を抉るようにバイブが膣内を蹂躙し、あるいはその持ち手から伸びる突起がクリトリスを刺激するたびに、全身を痺れが走る。
彼女は手で口を押え、飛びそうになる意識をなんとか持ちこたえさせながら、永遠とも思える時間を耐え抜く。

そうして地獄のような時間を乗り越え昼休みを迎えたワカバは、息を荒げながら屋上に向かっていた。
ドアノブを捻ると、本来ならば立ち入りが禁じられているはずのドアが何の抵抗もなく開く。
「遅かったね」
「誰の…せいだと……思って」
「まぁいいや。それで?誰もいないところで会いたいとのことだったけど、何の用?」
「……抜いて」
「何を?」
「っバイブを、抜いて!」
「バイブ?どこにあるんだ?」

ワカバは恥ずかしそうにパンツをずり下げ、スカートの裾を持ち上げる。
スカートの下で責められ続けた蜜壺からは、粘り気のある淫らな液体が太ももを伝うほどに溢れ出していた。
「わ、私のっ、おまんこに刺さっている、バイブを、抜いて、ください」
「よくできました。けど、どうして?どうしてバイブを抜いてほしいわけ?」
「それはっ!……授業に集中できないし」
「本当に?」
「が、学校でっ、こんなの恥ずかしいし」
「噓つきの言うことは聞けないなぁ」
「そ、そんなっ。んあっ」
スイッチが入ったバイブが震えることで、ワカバの全身を快楽が襲う。
授業中ずっと、時に焦らすように、時にこらえるので精いっぱいなほどに、緩急をつけて責め立てられたワカバは限界まで感じやすくなっていた。
しかしそれでも彼女はイかない、否、イケない。
確かに短い絶頂のようなものは何度か感じた。
しかし、血の通わない玩具で責め立てられている限りは……。

屋上に来たときから凝視していたキヨヒコの股間は、ズボンの上からも分かるほどに盛り上がっていた。
ワカバは顔を上げ、キヨヒコに改めて本当の願いをぶつける。
「……お願いします。バイブを抜いてください。こんなおもちゃじゃなく、生のちんぽを、私のいやらしいおまんこにぶち込んでください」

一瞬虚を衝かれた様子のキヨヒコは、ワカバの言葉を理解すると大笑いし始めた。

「ハハハハハ、まさかここまでオンナに堕ちるなんて!せいぜいイかせてほしいぐらいかと思えば、まさか犯すように頼んでくるなんて!
……いいよ、ヤろうか。昨日までの自分との入れ替わりセックスを」

地面に座ったキヨヒコの股間から転び出た肉棒は、肉体が違うためか、自分のものであるにも関わらず普段より大きいようにワカバは感じた。
痛くないようよだれを塗した肉棒に跨り、ゆっくり腰を下ろすと、膣口に宛がわれた肉棒がずぶずぶと彼女の中に沈み込んでいく。
熱を帯びた剛直が刺し貫く快感にワカバは喘ぎ、膣壁で強くキヨヒコを締めあげる。
「ふあっぁあっっっッッ!!」
「うっ……挿入だけでイッたみたいだね」
「……これが…イク…?」
オーガズムを初めて経験するワカバは確かめるようにつぶやく。
キヨヒコの首に手を回して身体を支えつつ、膣で肉棒を感じながら息を整える。

「俺が動く?それともワカバが動く?」
「…私が……動く」
ワカバはつま先立ちになり、腰を動かそうとする。
だが、イったばかりの身体は言うことを聞かず、バランスを崩して後ろに倒れそうになる。
その拍子に、肉棒が偶然にも膣内の最も敏感な領域に擦り付けられる。
「ひゃあぅんん!!?」
「大丈夫?」
「……だい、じょーぶ…ここぉ、すごく、ぃい……あぁン」
キヨヒコに回した手と後ろについた手で身体を支えながら、ワカバは腰を動かす。
彼女の膣に斜めに突き立てられた陰茎を、気持ちいいところを探るように擦り付ける。
やがて、先ほど偶然見つけたGスポットを探り当てると、嬌声とともに膣できゅううんとキヨヒコを締め付ける。

Gスポットを刺激するように腰を動かすワカバ。
制服を着たままのセックスは、女子高生が犯されていることを意識させるとともに、繋がっている部分がスカートで隠されることで想像力を掻き立て、興奮を高めた。
しかも、膣内に肉棒を擦り付けるように腰を振り、気持ちいい部分を探しているその少女は、倒錯的な皮を身に着けた自分自身だという事実が、興奮の高まりに一層に拍車をかける。

「だめぇ、擦れすぎて、あんっ、おかしく、なっちゃうっ、はぁんっ」
「……そろそろ出すよ」
「ぃいよ、だして……あ、あっ、イク、イクっ、イッちゃうっ!!」
絶頂によって神経が焼き切れそうなほどの快楽がワカバを襲ったのは、キヨヒコが射精するのとほぼ同時だった。
肉棒を引き抜かれると、蜜壺からは愛液と精液の混ざった液体がこぼれ落ちた。

キヨヒコが後頭部に手をやり、背中から広げるように顔をはぎ取ると、中から少女が顔を覗かせる。
「……ふぅ、昨日は男に抱かれたくないって言ってたのに、自分の肉棒すら肉バイブ扱いとは、自分の身体ながらとんだ淫乱ね」
「ぇ、わかばぁ……?」
「そうよ。あんまり気持ち良さそうなので、思わず『顔を出し』ちゃった。やっぱり自分だと抵抗が少ないの?それとも中身が私だと知ってるから?」
キヨヒコから顔だけを出した若葉は、ワカバの秘所に口を近づけ、淫らな液体をじゅるるると音を立てながらすする。
それから、再びワカバの中にバイブを挿入すると、ショーツを脱がせてポケットに仕舞う。
「午後もバイブを挿れたまま授業を受けてもらうわ。……んっ、但しショーツは預かっておくから、落とさないように気をつけろよ。じゃあ」

再びキヨヒコとなった若葉が去り、屋上には絶頂の感覚を反芻するように横たわるワカバが残された。
彼女は予鈴を合図に重い身体を起こし、服装を整えてから教室へ向かった。

午前中の、顔を上気させ落ち着かない様子と打って変わって、午後のワカバは外見上は普段と変わらないように見えた。
しかし、手元に広げられたノートには板書ではなく、手が震えて出来た意味のない図形ばかりが増えていく。
からかうような弱い振動で疼かせたかと思えば、乱暴にかき混ぜるように激しく震えて鋭敏な秘所をいじめてくるバイブのせいだ。
最初は戸惑うことしか出来なかった女の肉体を楽しむ余裕が生まれたとはいえ、意思とは無関係に快感を与えてくるバイブは彼女の集中を妨げていた。
そして、顔色を変えずに、しかし時折太ももをすり合わせるワカバから放たれるフェロモンで、周りの生徒もどこか集中力を欠いているように見えた。
キヨヒコは、異性を魅了する淫猥なメスが順調に仕上がっていることを確かめ、1人ほくそ笑むのだった。
それから授業が終われば、ワカバは何人かの男子から熱視線を受けながら、小股で足早に教室を去った。
彼女のスカートの中からぽたぽたと雫が垂れ、足跡のように残されていることに気づいた者は誰もいなかった。

「ただいまー。悪いね、俊明と話してたら遅くなったよ」
キヨヒコが部屋に帰ると、先に帰っていたワカバは床にぺたんと座って待っていた。
電車の中でもランダムにうねるバイブに責められ続けた彼女は、とろんと誘うようにうるんだ瞳で上目遣いにキヨヒコを見遣る。
脚をM字に開き、中身が見えるようにスカートをまくり上げると、下着を身に着けていない彼女の秘裂には愛液に塗れた異物が突き刺さっている。
「もう学校じゃないんだから抜いてもいいのに。でもそういうとこもかわいいよ」
キヨヒコがくぐもった音を立てて振動するそれを引き抜こうとするたびに、熱い息とともに嬌声を漏らすワカバ。
バイブを完全に抜き去ると、糸が切れたように横になった。

そんなワカバを尻目に、キヨヒコは服を脱ぎ捨て始める。
またセックスでもする気なのかと彼女は思うが、その割に勃起している様子もない。
では、何をする気なのだろう。
ぼんやり眺めていると、彼はうなじのあたりを探って、見つけだしたものをつまみ一気に引き下げた。
キヨヒコの背中を割るようにして、制服姿の若葉が姿を現す。
「この皮は口と性器で繋がっていれば機能を果たせる。だから着るときは裸でなくても構わない。尤も、直接肌が触れ合ってる方が興奮するんだけどね」
「へぇ、すごい技術だな」
「なに感心してるの?あなたも脱ぐのよ」
「えっ……もうワカバじゃいられないの…?」
「双子って設定も面白いけど、大事なことを忘れてるわよ」
若葉がワカバの髪を解き、服を脱がせにかかる。
「惚けてないで。あなたも私を脱がせるの」
瓜二つの少女たちが向き合い、互いの衣服を一枚ずつ剥いていく。
それから、少し大きめの白い下着姿になった若葉が全裸のワカバに迫る。

「思い出して。あなたは誰?」
「ワカバ……ワカバの皮を着た清彦」
「その通り。でもその皮はただの皮じゃない」
「……そうだ。この皮の裏側は確か……」
「ようやく思い出したようね。じゃあ『脱ぎなさい』、さっき私がやったように。それから『裏返して』……フタバに『着替える』のよ」

ワカバは、清彦は見つけたファスナーを恐る恐る引き下げる。
さながら羽化しようとする蛹のように。
そして……。

「気分はどう?」
「……ワカバも敏感だと思ったけど、こっちは比べ物にならない。あぁん、何もしてないのに乳首が立ってる……」
そこには、ワカバを裏返して着こみ、フタバとなった清彦の姿があった。
「双葉は体内で性的興奮を惹起する物質を生成している。だから体液すべてが媚薬になるけど……その効果が自分にも及ぶせいで常に発情してしまうの。でも今のあなたなら……」
「……うん、男だった時よりもムラムラするけど、我慢できないわけじゃない」
ワカバとしてバイブを押し込まれて生活したことで、絶頂しても表情が変わらない程度に性感を制御可能になったようだ。
あるいはフタバを内側に着続けたおかげで耐性も出来たのかもしれない。

「よかった。じゃあ2回目の制服交換と行きましょう」
若葉は、先ほどまでワカバが着ていたシャツを手に取り嗅ぎ始める。
「あっ、ほんのりと双葉の香りもする……。私の汗、すごく心地いい匂い」
フタバも真似して若葉の制服の匂いを嗅ぐ。
若葉の桃のように瑞々しい香りに混じって、臭いのにどこか惹きつけられる匂いが漂った。
彼女を包んでいた清彦の皮によるものだろうか。
ふと股間を見てみると、ただ男の匂いを嗅いだだけなのに、フタバの蜜壺は既に濡れていた。
淫魔のように性に貪欲すぎる肉体に戦慄と興奮を覚えながら、彼女は着替えを再開した。
やがて、夜の街に男を求めて2頭の蝶が飛び立った……。

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