支援図書館(ζ)

最近、妹の様子がちょっとおかしい(仮)2

2018/10/15 11:44:15
最終更新
サイズ
50.11KB
ページ数
5
閲覧数
13608
評価数
0/10
POINT
420
Rate
8.09

分類タグ


ちゅんちゅんと可愛らしい雀の声が窓の外から聞こえてきた。
「んぅ・・・なんであたし裸のまま寝て・・・あぁそっか。オナニーしたまま寝ちゃったのか。」
昨晩のことを思い出しただけであたしのオンナの部分がキュンと反応する。
若葉と交わした熱いディープキス。お互いを貪るように舌をねじ込み求め合うように舌を絡み合わせた。
思い出しただけで唇に熱が灯り幸せな気持ちで満たされる。
このまま再びオナニーを始めてしまいたかったが夜更かししたせいで時間にもあまり余裕がない。
あたしは少し悶々とした気分で急いで朝の支度をし、学校まで走っていくことになった。

元の俺ならギリギリ位と判断して走ってきたのだが学校には割と余裕で着いた。思わすあたしの性能に舌をまいてしまう。
地面を踏みしめる力、身体そのものの軽さ、そして有り余る体力。
あたしの身体を奪ったあの日も、部活の時も、休みなくオナニーしちゃった時も。
あたしにとっては当然の事なんだけど、俺のとっては未だに慣れない感覚で、やけに自慢げに思えてしまう。

「おはよー」
「お、おはよー」「あれ、時間まだ余裕なのに紅葉走ってきた?」「あははっ、さっき見たよ、なんで全力疾走してんのさ」
ほぼいつも通りの時間でみんなにあいさつし、走ったことをちょっとからかわれながら席に着く。
少しするといつも通り形だけのHRが始まり、授業になる。
夜更かししたしちょっと疲れたしどうせわかるので授業中はほとんど眠っていた。


――― ――― ――― ――― ――― ――― ――― ――― ――― ――― ――― ――― ――― ――― ―――

「失礼します」
紅葉が授業を受けている中、音楽教師の三葉は先生の権限で双葉を音楽準備室に呼び出していた。

「首尾はどう?双葉さん?……いえ、三葉?」
「ええ、問題なく『私』をやれてますよ……利明くん」
「ふふっ……俺も完璧に『三葉』を出来てるし、凄いぜこのアプリ!」
そう。三葉の身体にはこの日の朝からずっと利明の魂が入り込んでいたのだ。
更に利明は三葉の身体で授業もこなしていた。誰も三葉に別人が入っていると気付くことはなかった。

「本当に2時間たっても元の身体に戻らないんだな……」
「私が双葉さんの身体に入っているため、身体が安全と判断されて戻らないみたいね」
「ですね。ということは、俺はこのまま三葉の身体を一生乗っ取ることも出来ちゃうって訳だ」
「というより、この入れ替わりモードではそっちが利明君のメインボディで、この双葉さんの身体がサブボディ扱いみたいね。
あくまで本体は利明くん、ということかしら。私はアプリも起動できないし」
「確かにそう考えるのが自然なのか……
しかし驚いたぜ、何度も三葉に乗り移って頭の中を書き換えたりオナニーしたりしてたら癒着率とかいう数字が出てきて、
これが100を超えたら三葉の魂を双葉の身体に入れられるようになるなんてな」

「実際三葉はどんな気持ちなんだ?
俺は双葉から身体を奪ってて、その上で三葉の身体まで乗っ取ってるって」
「ふふっ、それは愚問よ利明くん。元の私ならとんでもなく怒ったでしょうけど
私の魂はあなたに何度も何度も乗っ取られてあなたに都合のいいように書き換えられたんですもの
私と利明くんの癒着率170ってそういうこと、でしょ?
私の、三葉の魂はもうあなたの物。利明くんの命令には絶対に逆らわないあなたの奴隷。
そして今は利明くんのサブボディを管理するのが私の使命なの」
双葉は。いや、彼女の中にいる三葉は嬉しそうにそう話す。
三葉という女性は利明に身体を乗っ取られただけでは飽き足らず、魂まで彼の良いようにされていたのだ。

「ふふ、ふふふっ……最高だ。最高だよ三葉!
……じゃあ、俺が君を呼んだ理由も、わかってるんだよね?」
「ええ。私のだったそのカラダの、性欲処理でしょう?」
そう言って双葉の姿の三葉は、自分の身体を奪い取った利明のスカートを、パンツを脱がし、露わになった元自分の股間に、ゆっくりと舌を這わせた。
元自分の魂に舐められながら、三葉の性器は、脳へと快楽信号を送り込み、身体を奪い取った利明へとその感覚を伝えた。

「あははっ、これこれ!成熟した三葉の肉体、最っ高だぁ!!」
利明の思うままに、二人の身体は凌辱の限りを尽くされる。そしてその身体が解放される日は、もう来ることはない。

――― ――― ――― ――― ――― ――― ――― ――― ――― ――― ――― ――― ――― ――― ―――


「…い。おーい、紅葉ー」
音が微睡んだ意識に入り込む。うるさいなあ、もう少しこのままでいさせて…
「紅葉、起きないの?男子の着替え見るつもり?」
体が揺さぶられ、仕方なく顔を上げる。…あれ?うちのクラスってこんなに男子多かったっけ?
「起きた?ほら、早く着替えに行くよ」
着替えに…?そういえば男子たちは体操服を準備して困った顔をしている…
はっと時計を見る。3時間目の授業が終わった時間。4時間目の準備のための時間。
今日の4限の授業…そうだ、体育!あたしはガタッと席から立ちあがる。
「おはよう。時間あんまりないよー」
そう言った友人はさっさと教室を出て行ってしまう。
「ま、待って!あ、みんなゴメンね!」
着替えを持ってあたしも急いで教室を出た。

「…いやー。あんな風に寝られたら、俺らじゃ声かけづらいよな」
「ほんと、助かったぜ。しかし紅葉さんって、運動してるときは格好いいけど、普段はかわいいよな」
「あー、わかる。童顔だしちっこいし。普段は抜けてるってのもポイント高いよな」
「俺、告白しちゃおうかな「「「お前じゃ無理だ」」」ちょ、お前らひどくね!?」

更衣室にはさっき呼んでくれた子以外もう体育館に行ったみたいで、あたしもそそくさと着替える。
そういえば体育って四葉先生で、確か先週走り込みって言ってたんだっけ。めんどくさいなあ
気だるい気持ちで体育館に出るとみんなやけに騒いでる。
何があったのか尋ねると、先生が「タイム測るの面倒くさいからバスケでいいよ」との事で突如授業内容が変更になったらしい。
先日のあれを思い出せば納得ではある。と同時に今後の授業と部活もだいぶ楽になる予感がした。

こうしてバスケへ変更になった授業で、あたしは試合をほどほどに
他のクラスメイトの胸が揺れるのを鑑賞しながら授業を過ごしていった。


4時間目が終わりお昼休みになった。
せっかくなのであたしは若葉とお昼を食べようと若葉と連絡を取って合流した。
「若葉、あーん」
「紅葉ちゃん恥ずかしいよ♡」
若葉にお弁当のおかずをあーんしようとしたが若葉は恥ずかしがって食べてくれない。
仕方がないのであたしは強硬手段に出る事にした。
「わ~か~ば~♡」
「な~に?紅葉ちゃ!?」モゴッ
あたしは若葉に口移しでおかずを食べさせてあげる。
最初は少し抵抗していた若葉だけどすぐに私の口からおかずを食べてくれた。
そうして口移しはやがてねっとりとキスになり……

「あなた達!学内で何て破廉恥な事をしているの!」
生徒会長の太刀葉先輩に見つかってしまった。
「せ、生徒会長さん!?」
若葉は太刀葉先輩の声に驚き顔を赤くしながら慌てて唇を離した。
「女の子同士で何て破廉恥な事をしているの!
この事は生徒指導の先生に報告させてもらいます!」
太刀葉先輩はそう言うと踵を返しこの場を離れようとした。
「先輩待ってください!」
このままではマズい、そう思ったあたしは声をかけながら太刀葉先輩の"手"を握り呼び止めた。
「何?今更弁明は聞かなヒッ!?」
そう。あたしはアプリの乗っ取り機能を使いながら太刀葉先輩の手を握ったのだ。
そして握った手を伝ってあたしが太刀葉先輩の中へと流れ、あたしが私を満たしていく……

「……はっ……!」
一瞬の後、次にあたしが気が付くと、目の前に薄緑色の少女の姿。これ、あたしだ……
あたしの身体はそのままふらりと倒れ___
「紅葉ちゃん!!」
__る寸前で若葉ちゃんが抱き留めてくれた。
抱き留めたまま、若葉ちゃんがこっちを見る。



「……紅葉ちゃん、太刀葉先輩の中に……?」
「うん……太刀葉先輩の身体、乗っ取っちゃった……」
あたしは乗っ取った太刀葉先輩の身体を操って、あたしのスマホを確認する。
『乗っ取り実行中:(2)天道 太刀葉
終了まであと 1:56:52』

「で、どうするの?」
「先輩の頭の中に、私達のことを、女の子同士の良さを叩き込んで、先輩を仲間にしちゃおう」
「それ、いいかも。じゃあ、手伝うね」

そう言って若葉ちゃんは太刀葉先輩を乗っ取ってるあたしにキスしてくる。
だいぶ思考にあたしが伝染っちゃったな、そう思いながら太刀葉先輩への"教育"が始まった……

「んっちゅ……」
絡んでいた二人の舌がゆっくり離れる。
「せっかくだから、生徒会室に行きましょう?今なら生徒会室誰もいないと思う」
二人で抱きしめるようにあたしの、紅葉の身体を運んだ。幸い生徒会室はすぐそこで、誰にも見られなかったみたい。

「それにしても……サブボディのストックは3人までなのに、こんな事故みたいな形で使ってしまってよかったのかなぁ」
思わずこぼしてしまったあたしの言葉に、若葉ちゃんは笑顔で応える。
「いいんじゃない? 太刀葉先輩ってすごくクールな美人だし、校内でもトップクラスに成績優秀だし。それに名家のお嬢様だしね!」
そう言われると悪くない気もする……むしろすごく良物件かもしれない。

生徒会室の扉に鍵をかけ、会長用のちょっといい椅子に紅葉の身体を座らせる。
「……じゃあ、しよっか」

コメントは最後のページに表示されます。