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リバーシブルスキン

2018/07/04 19:00:00
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なぁ、あの噂知ってるか?

このあたりに出没する痴女の話。

頼めばヤらせてくれる、すっげぇエロい女子高生の噂。

もう信じられないくらい気持ちいいって話だ。

TS学園の制服を着ているらしいが、それらしい奴はどの学年にもいないらしい。

そいつの名前は……。

* * *

ここはTS学園。
授業が終わり、人もまばらな教室で、2人の男子高校生が会話している。
しかし、男子高校生の片割れは上の空で、相手の話をろくに聞いていないようだ。
「おい清彦、聞いてんのか」
帰宅するクラスメイトを目で追いかけるのに夢中の友人に、俊明はムッとしながら呼びかける。

「……ん、ごめん。えーっと、それで、誰の話だったっけ?」
「はぁ、興味がないならいいよ。お前も若葉さんにご執心のようだしな」
「別に付き合いたいわけじゃない」
「じゃあ何だよ」
「いや、単にその、勿体ないなって。彼女、素材はいいだろ?」

若葉は分厚い黒縁メガネをかけ、長い黒髪を三つ編みにした、地味で野暮ったい外見のクラスメイトである。
4月に編入してきたばかりなのだが、部活に入っておらず、友人もいない彼女はクラスでもどこか浮いている。
しかし清彦は、そんな彼女は実のところ意外と可愛いのでないかと思っていた。
しっとりとして艶のある美しい髪をしているし、目鼻立ちはかなり整っている。
そのうえ、きめ細かな肌は色白で綺麗だ。
コンタクトにして、髪型を変えて、スカートをもっと短くすればあるいは……。
「ん、そうか。……うん、俺は応援してるぞ」
しかし残念なことに、彼の意見は今まで賛同を得られた試しがない。
がっくりする清彦の横で、時計に目をやった俊明はあっ、と声を上げる。
「やっべぇ、もうこんな時間か。じゃあ清彦、また明日な」
「おう、また明日」

部活に向かう俊明を見送りながら、清彦はふと物思いに耽る。
こうして俊明と馬鹿話をしたりしながら、代わり映えのしない毎日を繰り返すのだろうか。
平凡な日常を送れるのは幸せなことかもしれないが、それでもなんだかつまらない。
刺激が、飛び切り非日常的な刺激が欲しい……。

「なんてな。……よし、今日はもうひと頑張りだ」
非日常なんてそうそうその辺に転がっていない。
そう自分に言い聞かせ、気合を入れるように清彦は自分の顔を叩く。
清彦は予備校のあるターミナル駅に向かうべく席を立った。

* * *

ターミナル駅の構内の人気のない女子トイレに、黒縁メガネをかけ、長い髪を三つ編みにした女子高生が入っていく。
TS学園の制服をきっちりと着た若葉である。
4つある個室の一番奥に入り鍵を掛けると、足を広げたまま便座に座り、長いため息を吐く。

「……さて、そろそろ『着替える』か」
そう呟いた彼女はメガネを外し、三つ編みを解くと、制服を脱ぎ始める。
ブレザーを脱ぎ、ネクタイを解き、靴下を脱ぎ、スカートを脱ぎ、シャツを脱ぐ。
カバンから小さいポーチを取り出すと、脱いだ制服を乱雑にカバンに放り込む。
水色の下着姿になった若葉は、ゴソゴソとポーチの中を探り、目当てのものを見つけ取り出す。
そうして取り出したそれ―――ピンクローターを股間にあてがうと、スイッチを入れ徐々に振動を強めていく。
「んっ……あっ、ぁ……あぁん…………ああっ」
誰がいつ入って来るかも分からないトイレの中で、必死に声を漏らさないようにする若葉を、クリトリスから伝わる快感が襲う。
顔をほのかに上気させた彼女はより強い刺激を求め、無意識にリモコンを操作し振動レベルを上げていく。

水色のショーツが濃い青に変わるほどに愛液を溢れさせながら、水色のブラジャーを上にずらして、今度は乳首も弄り始める。
「んんんんっ、んんーーーっ!」
上半身と下半身から発せられる甘い痺れが全身を駆け巡る。
興奮で膨らんだ乳首を、顔を真っ赤にしながらコリコリと弄る若葉。
歯止めが利かなくなったのか、彼女の口から漏れ出る声はだんだん大きくなる。
やがて、その時がやってくる。

「ああっ……あっっ、イクっ!あっ、ああああっあぁぁっ!!」
女子トイレの中に嬌声が響く。
絶頂に達した彼女は、ぐっしょりと濡れたショーツを履いたまま、ふわふわとした快感を楽しむようにトイレにもたれかかっていた。

しばらく放心した後、若葉は座ったままうなじを探りはじめた。
そして、ファスナーを見つけると躊躇もなく引き下げる。
すると、彼女の背中に切れ目ができ、パックリと穴が開く。
彼女は目を閉じると、後頭部の穴を広げるようにして顔を外す。
中から出てきたのは、特徴のない顔の男だった。
彼は慣れた様子で若葉の上半身を脱ぐ。
続いて下半身も脱いでいくが、先ほどの絶頂のとき思わず射精してしまったことに気づき、わずかに舌打ちをした。
しかし、あまり支障はないと判断したのか、男はそのまま若葉の皮を脱いだ。

そして、彼女の皮に腕を突っ込んだかと思うと、ずるりと『裏返した』。

慣れた手つきで両足、両手と裏返すと、若葉の中から小麦色の肌が姿を現す。
仕上げとばかりに彼は若葉の顔に手を掛ける。
長い黒髪が内側になるように裏返すと、目を閉じた金髪の少女の顔が現れた。

男はまず両足を皮に通すと、皮の内側にある若葉の秘所にいきり立つ肉棒をずぶりと挿し入れた。
オナニーをしたことによってじゅくじゅくに濡れている若葉の膣は絡みつくように男根を受け容れ、根元まで飲み込む。
少女と男の体格差のせいで、下半身の皮はぱんぱんに膨れ上がり、ごつごつとした体型になってしまった。
しかし、彼に気にすることなく、両腕を通し、頭を被る。
ほのかに甘い香りのする若葉の黒髪をかき分け、彼女の唇を探し当てた男は、若葉の唇をこじ開けるように舌を入れ、彼女の舌に絡ませる。
すると、背中のファスナーが自然と閉じていき、それと同時に、男に着られたことで歪められていた体型が、めきめきと音を立てながら矯正されていく。
背は若葉と同じぐらいまで縮み、脚は若葉より少しだけ肉付きがよく健康的なものへと引き締まっていく。
揉みしだきたくなるような尻に、美しくくびれる引き締まったウエスト。

そこには最早男の姿はなく、胸にたわわな果実を2つ実らせた金髪の少女が小麦色の肌を惜しげもなく晒していた。
「着替えるにはひと手間要るが、やはりこの皮は素晴らしいな」
そう呟きながら少女は膝と肩を抱くように便座に腰かける。
一見するとただの少女のように見えても、その少女の内側では別の少女が常に男とまぐわい続けている。
ある時は、地味で清楚な少女の皮の中で、彼は淫靡な少女を全身で感じながらその秘裂と咥内を絶えず犯し続けている。
またある時は、扇情的で貪りつきたくなるような少女の皮の中で、彼は純真無垢な少女に覆われながら、その純潔を汚し続けているのだ。
いやらしい肉体を全身で感じるように抱え、その卑猥さに昂ぶりを覚えた彼女は、じゅんと股間を湿らせる。

すると何か思い出した様子で、彼女はトイレットペーパーを巻き取り始めた。
「さっきイッた時に出してしまった精液を、掻き出さなくては、んんっ」
トイレットペーパーを指に巻き付けた少女は、指を秘所に突き入れると、声が出てしまうのも気にせずにぐちょぐちょとかき回す。
精液と愛液に塗れた指を抜き出した彼女は、逡巡した後、トイレットペーパーごと指にしゃぶりつく。
指先から根本まで嘗め回しながら精液を、そして愛液を飴玉のように味わい、トイレットペーパーごとごくりと飲み込んだ。

「はぁ、はぁ……まずい、この身体、気持ち、よすぎる……んんんっ」
蜜壺からはとめどなく愛液が溢れる。
熱を帯びた頬、上がった息、とろんと潤んだ目、すべてが肉体の発情を示していた。
完全にスイッチが入った様子の少女は、一心不乱にクリトリスと乳首を弄り始める。
調教された肉体にとっては、痛みさえ快楽だ。
一方の手は大きくも感度の良い乳を揉みしだき、時に乳首をつまみ、ねじる。
もう一方の手はクリトリスを擦り、指で膣壁を擦りつけるように刺激する。
乱暴な、しかしそれ故に強烈な快感が理性を蹂躙し、もはや声を押し殺すことすら忘れて少女は声を上げる。
「ぁ、気持ちいぃ、あぁん、だめっ、あっ、おかしくなる、んんっ、あっ、イキそう、イク、イッちゃうぅううっ!!」
ぶしゅっ、と潮を吹くとともに少女は絶頂を迎える。
頭が真っ白になるほどの快楽に飲まれた彼女はしばらくの間、快楽の余波で時々身体を震わせながら、焦点の合わない目でぼんやりと宙を見つめていた。

正気に返った少女は準備していたタオルで全身の汗をぬぐうと、カバンから下着を取り出す。
先ほどまで若葉が身に着けていた下着は、いつの間にかすっかり冷たくなってしまった。
若葉の愛液がたっぷりとしみ込んだショーツを履いた彼女は、ぐっしょりと濡れたクロッチがぴったりと恥部に貼りつく感触に短い嬌声を漏らす。
サイズの合わないブラジャーは、自分が若葉とは感じ方もイキ方も違う身体になっていることを彼女に強く意識させた。
TS学園の制服を身に着ければ、若葉の甘い香りが彼女の興奮を誘う。
……しかし、ここで自慰にばかり耽っていても仕方がない。
この淫乱極まりない肉体には、もっと素晴らしい使い方があるのだから……。
少女は軽く化粧をすると、夜の街へと繰り出していった。

* * *

予備校の授業が終わり、清彦は帰路に就いていた。
模試の結果が思ったよりも悪く講師にも𠮟られてしまった彼は、どこかで気晴らしでもしたい気分だった。
両親が出張で不在なので門限を気にする必要はないし、少し遊んでから帰ろうか。
そんなことを考えていた清彦の腕に、柔らかいものを押し付けるように誰かが抱き着いてくる。
鼻腔をくすぐる匂いに、気になるクラスメイトの女子を思い出した彼が顔を向けると、果たして、抱き着いてきたのは見知らぬ少女であった。

「つまんなそうな顔してるね、おにーさん。このあと暇?」

TS学園の制服を着崩し、しかし校則で禁じられているはずなのに髪を金に染めた小麦色の肌の少女に、彼の記憶がかすかに刺激される。
「……君は、誰だ……?」
「あたし?あたしは双葉だよ。……ねぇ、あたしといいことしない?」

噂の痴女はいたずらっぽい笑みを浮かべた。

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