支援図書館(ζ)

Patchworker 増設話

2019/06/16 04:42:47
最終更新
サイズ
74.25KB
ページ数
6
閲覧数
11505
評価数
0/29
POINT
1080
Rate
7.37

分類タグ


増7片「海原//披露」

さて、少し時間は過ぎて海水浴予定の日。
「ホントにみーくんは現地合流で良いの?」
「出来れば一緒に行きたかったなー」
「そうですよ、撫子さんにレンタカーを借りてもらえばよかったんじゃないですか?」
「確かにそれは大いにアリだけど、ちょっと見せたい物があるからね。出来る限り秘密にしておきたいんだよ」
みんなが家を出る前、3人にいろいろ言われている俺は、準備をする為に先に家を出る事にしていた。
それは勿論、現時点における理想のボディを持っていく為だ。可能な限り秘密裏に事を進めたため、あのボディを用意したことも、専用の水着を買った事もまだ教えてない。
まぁ何と言いますか、出来得る限りのサプライズにしておきたいと思っているのだ。
「…ふぅん。そんじゃ、見せたい物に期待するとしましょうか」
「あ、撫子さん。水着のパレオはカバンに入れましたか?」
「あたぼうよ。着替えの時に気をつければいいんでしょ?」
「勿論。変に騒ぎは起こさないよう、気をつけてくださいね」
撫子さんの股間には、ちんこが付いたままだ。必要だからというのもあるし、必要以上に外したがらないというのもある。
…最近撫子さん、自分が女だということ忘れてきてるんじゃないかな。
いやまぁ、昨日は体力消耗し過ぎるのが恐かったから一昨日の夜に、俺が男でヤったけどさ。

3人に惜しまれつつも、俺は先に家を出る。
電車に乗って愛依ちゃんの家に着き、鍵を使わずに扉を開ける。
新聞は取ってないので、郵便受けにあるのは企業やら宗教勧誘やらのメールのみだ。体の記憶から、必要な物だけ取ったのだろう。
「新しい体、お待たせ。ようやく君の体を見せられるよ」
二軍とはいえ、モデルの子たちから拝借していったボディだ、バランスを崩さなければ醜くなろうはずがない。
服を脱ぎ、ボディの着ている服を脱がせ、互いに裸になる。
身長はさほど変わらない、愛依ちゃんの体を基調にしたこのボディ。同じ身長だからこそ、スタイルの違いが大いに分かる。
「…はぁ、柔らかいなぁ…」
ルームランプがついたままのボディを、真正面から抱き締める。その体の柔らかさを、胸や脚や腕やらで大いに認識してみた。
股座のちんこが反応し、ぴんと上を向く。
中学生の子から貰った皮は、まだシミも無く肌触りも良い。大きく反ったちんこを、すべすべのお腹に擦りつけながら、段々と性感を高めていく。
「この体を俺は見せつけるんだ…。はは、興奮してきた…」
いきり立つちんこを『分解』し、理想のボディに『接続』する。向こうも興奮しているのか、ちんこは未だギンギンのままだ。
頭代わりのルームランプを『分解』し、その上に俺の頭を『接続』する。ぴく、と反応して、これが俺の体になる。

「…うん、良いなぁ、この体」
胸を持ち上げ、腰を撫であげ、太ももへ手を滑らせる。
その度に「この体を作ったのだ」という達成感が、体の反応とは別の意味で俺を興奮させてくる。
見下ろせば、大きな胸元が俺に存在を主張してくる。そしてその間に起立している、俺のちんこも。
「それじゃあ『那月ちゃん』、俺の事を慰めてくれるかな。そう、いつもしているみたいにさ?」
ルームランプを、今度は桂木さんの頭に『接続』する。いつも俺が撫子さんにやっている時のように、肩に手をかけてベッドの上に横たえさせた。
そう、この体はもう彼女の物じゃない。俺が奪い、俺が使い、女性を抱いていった、俺の2つ目の体だ。元々の癖の他に、俺が動かしていた時の記憶もある。
けれど自律稼働させるときは、本人と違う意味を込め、解りやすく『那月ちゃん』と呼ぶことにしている。
「はぅ、ん、っふ…、あん、じんわり来る…」
豊かな胸を揉まれると、やっぱり那月ちゃんの時と違う感覚。彼女ほど敏感すぎず、けれど鈍感ではない。驚かずに堪能できる、程よい感覚が胸から返ってくる。
口が無いのもあり、それを理解しているのか、那月ちゃんは手だけで愛撫をしていく。女性の体で優しく、男のやり方で乱暴に。
那月ちゃんの手が俺のクリトリスを抓る。逆の手は同時に割れ目を撫で擦り、慣れた手つきで俺の体を高めていこうとするのが分かった。

「っいぃ! ひぅん!!」
局部を集中される為、我慢できずに声が上がる。体も跳ねると同時に、ちんこがビクビクと震え、先走りを漏らしていた。
「ほ、ほら、那月ちゃん…。俺の上に跨って…」
我慢できずに命令をすると、那月ちゃんは躊躇なく俺の股間の上に跨り、ちんこを自らの中に挿し入れていく。
「を、っふぅ、ん…!」
敏感な膣内が、挿入に反応しぎゅっと締め付けてくる。けれどもそれを我慢し、俺を楽しませようと腰を動かし始めた。
俺も負けじと脚を掴んで、那月ちゃんの奥へ向けて腰を叩き付けていく。
理想のボディの大きな胸がふるふると揺れ、那月ちゃんの体と同期するように動く。
「こっち、こっちも…!」
反応してくれた那月ちゃんが、俺の胸を揉みしだく。男として犯し、女としてされる。何度も交わした行為だけれど、理想のボディで行うのは初めてだ。
「だ、大丈夫…、しっかり感じるよ…。この体の処女は、撫子さん、に、ぃぃっ!!」
痛く、同時に最大限感じる程度の強さで量の乳首を抓られ、俺は達してしまう。
ドクドクと注がれる俺の精液が、那月ちゃんの体へと沁み込んでいくのが、足を掴み『接続』した手から伝わってくる。
「はぁ…、んっ、っくぅ…。慣らし運転はここまでで良いかな…」
2つの体を同時に風呂場で洗いながら、精液と行為の臭いを落としていく。

服を着て、道具を持ち、髪も顔もしっかり整える。あらかじめ呼んでいた、藤花さんの所の常連客を足として使い、一路海水浴場へ。
そこそこに人が来ている為、探すのには苦労しそうだったので、携帯で連絡するとすぐに撫子さん達の場所が分かった。

「お待たせ、みんな」
「…おぉっ、もしかしてみーくん?」
「どうしたんですかその体。まさか…」
「見せたい物って、それだったの?」
一瞬だけ不思議がられたけど、そこはもうすぐに気付いてくれた。さすが付き合いの長い撫子さんと、「俺」を知ってる胡桃ちゃんと菫ちゃん。
もはや別人としか言いようのない姿になっても、俺だと解ってくれるのは本当に嬉しい。
「那月の体はどうしたんです?」
「那月ちゃんのとは別に作ったんだよ。…良いでしょ、これなら水着映えするよ!」
「「俺」ズルいー! そんな体を作るなら、私のもちょっと整えてよー」
「それをしたら胡桃ちゃんの良さが無くなるんだよねぇ」
「ぶぅー…」
胡桃ちゃんのぷにぷにボディを抱きしめながら、興味深そうに水着の撫子さんが視線を向けてくる。
「…撫子さん」
「みーくん、良いの?」
「えぇ勿論。…その為に取っておいてあるんですから」
パレオ越しであっても、撫子さんの股間が膨らんでいるのはとても良く見える。男としての性欲ってのは、本当に解りやすい。
さて、俺も着替えてこないとね。

増8片「衆目//注目」

「…いやぁみーくん、良いねぇその体」
「そう言ってもらえるのが何よりですね。頑張って作った甲斐がありました」
海水浴場に来れたのは10時ごろ。ビキニに着替えて軽く遊んでいる内に、いつの間にか時間が経っていた。
荷物を菫ちゃんたちに見てもらい、俺と撫子さんは海の家に昼食を買いに来ている。
当然の事ながら人が多く、テイクアウトの注文をしてもしばらく時間がかかっている為、店先のベンチに座って待っている。
「じー……」
その間にも、撫子さんの目はずっと俺の体に釘付けだ。隣り合って座っているのに、彼女の視線は俺の胸元に固定されている。
「あの撫子さん、周りの人に見られてますよ…?」
「そうなんだけどねぇ。…いやぁ、胸がデッカいのに肌はこんなにハリが良くってさ…」
ビキニ水着に包まれている俺の胸は、彼女の言うとおりに大きさと反比例でもするようにしっかりと張り、胸がたれるのを抑えている。
年若い、体とは別人の皮膚を使って、内側から引っ張るように張り付けたのだから、さもありなんという形になっているのだ。
多分、世の中の女性は結構な確率で羨ましがるんじゃないだろうか。
はっはっは、もっと見るが良い。俺の体だよ、俺が俺の為に作った俺だけが使える体だよ。

待つこと暫し。
ようやく俺達の分の食事がパックに入れられて渡される。どうせ5人分なのだから作ってくればよかったなと思う反面、海の家や屋台などのチープな食べ物というのも、この時期にしか味わえない味という気がする。
そんな事を思考の隅に追いやりながら、俺は焼きそば等の食事を袋に入れて持ち、皆の待っているところに戻る。
「…おぅ?」
しかしそこで見えたのは、俺達のスペースで待ってる菫ちゃんたちに声をかけている、日焼け&ガタイの良い男達が3人。
「なぁ彼女達、暇だったら俺達と遊ばない?」
「お友達だけで来てるんなら、そういう事考えてんでしょ?」
「あぁ、そういうのは結構ですので、お引き取り下さい」
「そんなつれない事言わないで、騙されたと思って一緒に遊んでみない?」
ちょっと怖がってる胡桃ちゃんを庇うように、菫ちゃんが素気無くあしらおうとしても、なおも男たちは食い下がってくる。
あまりにしつこいようで、千草ちゃんが男の意地を振り絞って連中の前に立った。良いぞやれー。
「あ、アンタ等さっきからしつこいぞ…! 都築が帰れって言ってるじゃないか…!」
「そんな事言ってもねぇ、そっちの都築ちゃん?が首を縦に振ってくれれば良いだけじゃん? 出来れば君も一緒に遊んで欲しいなぁ」
千草ちゃんを見下ろしながら、男の内の1人がにやりと笑っている。その視線は明らかに、胸だ。

「ぅ…っ」
その視線に気づいたのか、千草ちゃんは小さく肩をすぼめてしまった。女の子として色々サれてしまった事もあり、今や自分がどう見られているのか理解しているのだ。
男であったからこそ、しっかりと気付くことが出来る。
そんな様子を見ながら、男たちはさらにニヤケ面を増していき、動揺に菫ちゃんの口調も強さを増していった。
「…みーくん、あいつ等どうしてくれようか」
遊びに来ていた気分を害されて、撫子さんはご立腹のようだ。俺の体も含めて全員女なのだから、男達のナンパなんてあって当然だと考えてたんだけどね。
「さて、どうしてやりましょうかね?」
しつこく誘う男達と、それを突っぱねる女達。そんな光景は遠巻きに見られており、おいそれと『分解』などでバラしてやる事も出来ないしなぁ。
改めて男たちの容姿を見てみると、全員体が引き締まっており、肌もしっかりと焼いている。いかにも体を魅せてます、と言わんばかりだ。
不安そうに周りを見ていた胡桃ちゃんが、俺達の姿を見て無言のままに、視線で助けを求めてくる。
いくつか頭の中で考えていた、洗脳とは違う方法での対処法の決定は、彼女の視線で決まった。
「それじゃあ行ってきます。撫子さん、荷物よろしく」
「あいよー」
食事の入った袋を撫子さんに渡し、手を結んでは開きながら、俺達のスペースに向かった。

「ちょっと君達? さっきから拒否されてるの解んないかな?」
「お、君も彼女らの友達?」
「葉張…、はぁ、よかった…」
俺の言葉に、さらにゲスい笑みを浮かべる男達と、安堵の溜息を吐き始めた千草ちゃん。おい。
「どうせ“自分達に声を掛けられたんだから女は喜ぶだろ”みたいな考えでやってるんだろうけど、正直滑稽だよ、君達」
「はぁ…!?」
大まかに言ってしまえば、こいつ等の顔の類はまぁ悪くはない。体も意図して作ってるだけあり、そういった自負はあったのだろう。
けど残念だよね、声を掛けたのが俺達だったんだもん。
「さっきから何度も拒否されてるのに縋り続けるって、それは自信の無さの表れかい? それとも…」
ちら、と視線を下に移し、奴らのパンツを見やると同時に、
「この租チンで夜の事とか考えてた? 君等の本体は股間かなッ!?」
リーダー格の男の股間目掛けて、手のひらではたいてやった。ぐにゃりとした感覚が気持ち悪い。
「あぐっ!? って、手前!?」
「はいそっちの君達にもどーん!!」
瞬間、取り巻きの2人に対しても股間目掛けて平手打ち。悶絶する男3人組は、見ていて気持ちのいいものじゃない。
「こっのアマ…! 優しくしてりゃつけあがりやがって!」
「果たしてつけあがってるのはどっちかな、女に股間を攻撃されて悶絶してる男達?」

周囲の人からの視線は、少しばかり男達へ向けての嘲笑も混じった物になってきている。
だって事実じゃないか。こっちがやんわりと断ってる内に帰ってれば、それ以上恥をかく事も無かったのにね。
「ぐ…っ、くそっ、行くぞ…!」
「じゃあねー、二度と来るな勘違い野郎」
不利だと感じたのか、男たちはまだ痛む股間を庇いながら背を向けていく。
「…助かったよ葉張…」
「千草ちゃん、普段自分は男だって言ってるんだから、せめて啖呵くらい切ってもらわないと…」
「うぐ…! し、仕方ないだろ…、今日は股間に、無いんだし…」
遊ぶために邪魔だから、千草ちゃんの一物は取っているのだ。勿論撫子さんの荷物の中に、布に包まれた状態で入ってるけどね。
「ありがとー『俺』ー…。菫ちゃんだけじゃ帰ってくれなくて…」
「不安にさせてごめんね。菫ちゃんも盾になってくれてありがとう」
「良いんです。あんな連中に触られたくありませんでしたからね」
「みーくんお疲れー。で、連中に何やったの?」
撫子さんが荷物をスペースに置きながら、事の詳細を聞いてくるので、ちゃんと応えてあげる。
「3人とも海パンと皮膚を『接続』してやりました。皮膚毎はぎ取らないと、奴らは一生海パンの中で漏らし続ける事になります」
我ながらえぐいと思うが、まぁそれはそれ。人に見られてるから、大ごとは避けておかないとね。

コメントは最後のページに表示されます。