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Patchworker Build

2019/10/01 16:25:16
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B3片「準備//過去」

さて、彼らを作り替える為にも色々と手はずを整える必要がある為、一度車を飛ばして実家に帰ることにする。

実はあの後、元・人間であった親戚達は、今でもどう分割させたものだか頭を悩ませてる医者達によって丁重に保存されている。
幾つもの口や頭が現代医学で片づけるにはありえない形で繋がり合って、しかもそれらが、いかに血族であろうと拒絶反応を起こさずに生きている。
それは確かに医者達にとって畏怖であると同時に興味の対象でもあるだろう。それはある日突然、俺の所にやって来た「大叔父の弁護士」を名乗る人間から聞いた話だ。

曰く、既に正気を保ってない大叔父との契約は切らざるを得ない。独自の判断になるが、正気の親族である俺に財産の贈与を行う事を最後の仕事とする、と。

別に相続放棄しても良かった。俺が今住んでる家は撫子さんと一緒に住んでる家で、他に何かあるとは思っていなかったからだ。そもそも大叔父一派に盗られて以降、俺はあそこを家だと思ったことは一度もない。
しかし手に入った物をどうにか活用しておくべきでは、というのが、のちの会議で決まった方針となり、実家ではなく拠点として扱う事に決めたのだった。

現在そこには“俺”にした1人の名代とハウスキーパー、人間の体に人形の頭を乗せた召使達と共に家の保全のために住んでいる。
そう、使っているのは頭。体部分は別に存在しているのだ。

車を出し、ヤリサー連中を乗せて夜の道を走る。
別に向こうの名代に、人形の体を送らせれば良いのだが…そもそも人形だし郵送することに一切の問題はない…、それでもちょっと色々やってみたい気分になった。
となると善は急げ。車を飛ばして1時間と少々、日付も変わる頃に俺は実家もとい拠点に着くことになった。

「あ、“俺”じゃない。おかえりなさい」
「うん、ただいま江美ちゃん。久しぶりだね」

そう、名代とは結城江美ちゃんの事だった。彼女はあれから中学を卒業し、わざわざこちら側の高校に入学することになったのだ。
…というのも、彼女が薄ぼんやりと考えていた将来と、こちらにある高校が得意としている分野が噛み合っていたから、というのが大きい。
江美ちゃんは絵画を学んでみたいと進路相談の頃から考えていたようで、親との相談を交わしながら美術高校を探していた。
ちなみにこの相談だが、俺はノータッチだ。江美ちゃんが自分の意志で進路を決めて、学校も候補を挙げ、受験にも合格した結果だ。…そしてその学校が俺の実家から近いというのは、どういった偶然だったのだろうか。

「車の中の連中が、電話で言ってた奴等よね。どんなふうに弄るの?」
「人形の体を使って色々やってみようと思うんだけど…、体は出しておいてくれたかな?」
「勿論。人形頭たちに出してもらっておいてあるわ」

奥の広間に向かうと、そこには既にヤリサー連中と同じ数の人形の体が並べられていた。
当然の事ながら全員女性素体。というのも、この体は全部がラブドールだからだ。

ここで働いている人形頭たちの頭もラブドールのもので、それらの値段は当然ながら最高級、某工業製品の代物だ。
パッと見人間っぽく、しかしよく見れば違うだろうというレベルの人形たちは、値こそ張りはしたものの概ね良い感じに収まっている。

そしてテレビと繋げるケーブルとヤリサー連中の頭を『接続』し、テレビに繋げる。彼らの記憶を覗き込むために。

『オイオイこれで終わりか? まだヤれんだろ?』
『それ以上無茶ッスよ先輩。3本目なんて入りませんって』
『イケるでしょ別に。今日来たばっかで2本とも飲み込めちゃうビッチなんだし』
『そーなるよう仕込んだけどね、急造だけどサ。おい』
『んじゃイキますよーっと!』

リーダー男の視点から繰り広げられる映像は、レイプそのものだ。
どこで捕まえてきたかわからないが、1人の女性を5人で徹底的に虐げている。体中に痣ができ、女性器も菊門も開ききり、遊び気分で何本もバイブを突っ込んでいる。
被害者の彼女は痛みに耐えかね悲痛な声を上げるが、それを聞いて連中は笑っていた。

『アハハハハ! ホントに入っちゃったね!』
『どうせなら繋げちまうか!』

記憶の再生を止める。
これ以上見ようという気分になれない位の加虐性を、何の罪悪感もなくやってのけるんだから、随分と愚かしい連中だ。
まぁ俺にも目をつけてたみたいだし、その辺が運の尽きだったという事で。

「じゃあ、どんな風にやってみるの?」
「そうだね…。まずは要素の『交換』が無機物相手でも通じるか、からかな?」

江美ちゃんは俺の膝の上で甘えるように体をこすりつけている。いくら“俺”にしたハウスキーパーが一緒だとしても、一人暮らしは寂しいもんね、うん。
中学生時代より確かに大きくなってきた胸と、『接続』させた江美ちゃんの勃起ちんこを撫でながら、やりたい事を考えていく。

「はぁ、あん…っ、やぁ、“俺”の手つき、やらしいよぉ…」
「江美ちゃんのちんこは元気だね。『接続』されたのがそんなに嬉しいのかな?」
「…なに言ってるの? アタシにちんこがあるのは当然でしょ…?」

実はこれも実験の一つだったり。特に何も考えずに『接続』した場合、本人としては当然のように思ってしまう。なるほどなるほど。
あの時の母子みたいに違和感を覚えないなら、その効果を“発動しないよう”にしていけばいいのではないか。
そう考えながらいじっていた江美ちゃんのちんこは、彼女のスカートの中に盛大に精液をぶちまけた。

B4片「要素//性差」

人形とはいえ女性形で作られているのなら、それは確かに「女性」だろう。
これから男相手の実験を行う際に、明確になっている性差は有難く感じてしまう。
そして最近の能力成長から、「形」が無くとも能力の対象にできる事が判明したのは、阪東さんの事が大きい。「色素」という無形の物さえ『交換』できた事は大きな収穫だった。
という事で今回は、もっと別の事をしてみようと思う。

まずは2人の男…、リーダーを除いて先に室内にいた2人に触れる。お互い見た目だけは良くしているためか、そこそこに引き締まった体をしている。
言ってしまえば「男らしい」体系をしているわけだけど、これから片方はそんな物と無縁になるのだなと考えながら、『交換』を発動させる。

要素が移っていく事で、両方ともゆっくりと変化していく。
名前を知るのが面倒くさいので男A・男Bという形で名称をつけるけど、男Aの体がどんどんと萎んでいく。
逆に男Bの方は『交換』している者の影響で体が大きく膨らんでいく。

今回『交換』した要素は「性別」だ。男の体から「男」という要素を移していくとどうなるのか。気になったことを確かめるために、丁度良い連中が捕まってくれたものだ。
あ、もちろんきちんと違いを実感できるように、世界への干渉は行わないよう注意しながら『交換』している。

服を脱がした男たちの変化は、後で確認する&撫子さんたちにも見せる用にきちんと動画に収める事にした。

「男性」要素を抜かれていく男Aの体は、次第にしぼんでいく。
確かに筋肉質だった体は凹凸が目立たなくなっていく。
男性器も小さく、次第にしぼんでいき、ぺったりとした股間になる。…だがそれだけだ。女性器に変化しているわけではなく、ただ尿道があるだけの股間になっている。

もちろんそこ以外にも体は変化していく。
筋肉に包まれていた手足は、脂肪の比率が増えて柔らさと硬さの入り混じった様子になる。
肩幅が狭くなり、喉仏が引っ込んで、髭の抜け始めた顔も前より細く変わっていた。
髪の毛だって男としてのパサついたものから、少し艶が入り始める。

染色体にXとYがあって、Yを『交換』で渡していく感覚をイメージしていたのだが、どうにも違うようだ。
変化が終わる頃、男Aはすっかり「無性」という程に変化してしまっていた。

「…成程ね、こうなったか」

対照的に男Bは、「男性」という要素をぶち込まれた為にとても面白酷い事になっている。
筋肉質というには既に過剰なほどのマッシブさで全身に血管が浮かび上がり、いつの間にか生えた髭がぼうぼうと茂っている。ちんこもやけにデカくなっている様だ。
ボディビルダーとしてデビューできるんじゃないか、という考えでいっぱいである。

筋肉ダルマになった男Bは一度外して、今度はラブドールの一体と『接続』する。今度は彼女から男Aに対して「女性」要素を『交換』してあげようと思う。
これも実験の一端なのは、もう言うまでもないだろう。果たして無機物に付与されている「女性形」が、有機物である人間の肉体相手にも適応されるのか、という問題だ。

『交換』を発動させると、想像通りに少しずつ要素の移動が始まっていくのが感じられた。
ラブドールの体に存在していた「女性」としての凹凸がなだらかになっていき、次第に男Bのように無性になっていく。乳首自体は存在しているが、股間にあった穴は確かに消えていく。
まるでその形状はマネキンのようでもあり、ラブドールとして存在していた「人間っぽさ」まで『交換』されてしまっているようだ。

男Bの方も、ラブドールの変化に伴って体が変わっていく。
胸が膨らみ、腰が括れていく。
ぺったんこになってしまった股間部には、存在していなかった女性器へと変化していくようで、気付けばぱっくりとした割れ目に変化していた。

もちろんそこ以外にも体は変化していく。
中性的だった手足は、胸やお尻のように脂肪の比率が勝っていき柔らかそうな体つきに。
肩幅はさらに狭くなり、喉もやや細く、顔は女性的な顔つきに変わり、まつげが存在を主張し始めてきた。
髪の毛だって男としてのパサついたものから、女性的な艶が入り始める。

一頻りの変化が終わると、そこに横たわっているのは確かに女性だった。
乳房は柔らかく盛り上がり、腰の括れは強く抱けば折れてしまいそうな程に細く、お尻は丸く膨らんでいる。
足を広げてまんこを割り開いてみたら、淫靡だがグロテスクなまんこそのものになっており、弄る事で濡れる事も確認した。
下腹部を『分解』して開いてみたら、そこには確かに子宮や卵巣があるのも確認することができた。
…そういえば人間の基本形は女性だ、という話をどこかで聞いたことがある。
男性要素を抜いて無性になった所に女性要素を突っ込んだことで、人間は本来の形になってしまったのだろうか。果たして。

そんな事を考えながら新たに誕生した女性と、女でなくなったラブドールの両方を確かめる。
これは意外と使えるかもしれない。人形頭を作る為に放置せざるを得なかったラブドールの体を、どうにかして使うことが出来るようになったのだから。

勿論男Aには、自分の肉体が女になってしまったことへの適応はさせていない。自分のが女になってしまったことに気づいてもらうが、勿論それまでは眠っていてくれ。
次はマッチョになったBか、手付かずのCまたはリーダーか。
または女性の方だって弄るのもアリだよな。

人形頭の1体に、“自分の物だった体”を片付けさせながら次を考えるのだった。

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