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Patchworker Build

2019/10/01 16:25:16
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B9片「始末//解散」

さて、事を済ましてしまった後に残るものは虚しさしかないのではないかと思うのは、やった行為が建設的ではないからかもしれない。
いや十分能力の確認としては建設的ではあった。能力の対象が物理に限らず適応するようになったのは、意外と大きなことかもしれない。
片鱗は記憶の頃からあったけど、それはそれ。今回の事でもっと多くの物を『交換』させられるようになったのだろう。

一度家に戻って、現状を見返してみる。

一くんは女体化させてあげた。
女良くんはラブドールボディ体にさせてあげた。
杉浦くんと川端さんはそれぞれ無性化させてあげた。
八木沼くんは東根くんにあげた。

…もうちょっと遊べそうな気がするが、今の所撫子さんがいないから思いつかない。
こんな時、大抵横から口を挟んで面白い事を考えてくれる彼女の存在は、本当にありがたいな、と考えながら、全員の手足を結んで転がしている。

「…さて。君たちは何故自分達がこうなっているのか、ということは理解しているかな?」
「してる…、してるから…、体を戻してください…」

すぐに音を上げたのは女良くんだ。出かけている間、自分の体に犯され続けてしまっていた関係か、だいぶ心が折れている様だ。
体を元に戻すこと? もちろん嫌だけどね。

「何でよ…、まだ私達、アンタになにもしてなかったじゃない…」
「俺に何もしてないからと言って、他の人にやった事を忘れたわけじゃないでしょ?」
「それは、そうだけど…。それでもここまでされる謂れなんて無いわ…」

川端さんが消沈しながら口を開いたが、大アリだよバカ野郎。
因果応報という言葉を知らな…、いや、知っていたらそもこんなことしないか。

「そう思ってるんならそのままでいいよ。別に君らを戻すことなんてしないだけだから」
「待てよ、戻せよこの体を…! 全員メチャクチャにしやがって、クソ羽張…!」
「決定権は君たちに無いってことをどうすれば理解してもらえるのか、俺は判断に苦しむね」
「縛られてなきゃ絶対に殴ってやるってのに…!」
「女良くんにも言ったけど、殴った所で俺は君たちを戻すつもりは無いよ。そのまま俺が死ねば、元に戻る可能性は君たちが潰すことになるけど。いい加減頭良くなろうよ?」

一くんはまだ元気そうだけど、考えが回ってないのは他のみんなと同じようだ。バカしかいないのか彼らのグループは。
ふぅ、とため息を吐いて全員の顔を見やすいようにしゃがみ込む。

「…まぁ良いや。君たちに一つ、元に戻るチャンスをあげようか」
「…!」

その言葉に喰いついて、全員が俺の方を見てきた。よしよし。

「これから俺は君たちに一つの質問をしよう。それに答えられたら全員戻してあげるけど、やってみる?」
「や、やる! 絶対答えてみせるから!」
「俺も…、やる…!」
「俺もだ」

川端さんを筆頭に全員が頷いた。それだけ元に戻りたいのだろう、うんうん。

「じゃあ質問をしよう。…君たちのサークル、そのリーダーは誰かな?」
「え…………?」

瞬間、全員の頭に疑問符が浮かんだようだった。
それはそうだ、八木沼くんは「人形」になった事で、全員の頭の中から消えてしまったからだ。
彼らのリーダーとして記憶の中に存在しているモノがいるにはいるが、それは「八木沼くんという人間」から「ラブドール」に変わっている。
ちなみに俺はラブドールに名前を付けたりしていないので、存在が『交換』されても名前は存在しない。その為出てくるはずもない。

まぁ意地の悪い質問だと我ながら思っているが、これも確認の為。こちらとしては何も問題は無い。

「ねぇ…、私達、誰の命令であんなことしてたの…?」
「いや、わからねぇ…。俺たちのリーダー…、誰だったっけ…」
「なんか誰か、いたような気がするけど…、人形みたいな奴だよな?」
「けど人形があんなこと命令するか? 変じゃねぇか…?」

4人は相談しながら悩んでいるが、答えは出てくる気配を見せない。彼らの中に既に「八木沼くん」という人物は消え去っているからだ。

わざとらしく時計を見ながら、ちょっと彼らを急かしてみる。

「…まだかなー?」
「ま、待って! もう少し、もう少しで出てくるから!」
「そう? じゃああと5分待つから、ゆっくり考えてみてね」

携帯のタイマーを起動し、わかりやすいように見せてあげる。その途端彼らは焦りが増したようで必死になって答えを探し始めた。
けれど残念ながら、答えが出てくるはずもなく5分が経過した。無情にアラームが鳴り、彼らは顔を青くしていた。

「じゃあ時間だけど、答えは出たかな? 全員答えていいよ?」

どんな答えが出てくるのか楽しみにしながら、全員の返答を俺は待った。
出てきたのは、「わからない」「人形だったような…」「そんな奴いたっけ…」「わからない」。
残念だったね八木沼くん、君の存在は彼等から忘れられてしまったみたいだよ。

勿論彼等には「NG」を突き付けてあげた。彼らが元に戻る事は無くなったわけだ。

彼らに猿轡を噛ませ、物頭達に頼んで車に放り込む。そのまま俺たちの住んでる街に戻って放流してあげた。
あ、ちゃんと縛った箇所は開放してね。

「じゃあね。もしリーダーの彼の事を思い出せたなら、いつでも俺の所においで。そうしたら戻してあげるから」

呆然とした彼らを放置したまま、俺は車を走らせ帰宅していった。


B10片「経過//結果」

さて、俺が今までやってきた事の中で「時間を置いて変化したもの」というのは確実に存在している。
俺と撫子さんの関係のように、変わってるようで変わってないものもあるにはあるが、今回は確かに変わった物を伝えよう。

場所は「銀の湯」。営業時間を終えた頃にのんびりやってくると、暖簾を外そうとしている千草ちゃんの姿が見えた。
彼女は現在「銀の湯」で働いている。俺とは別の大学にも進学しているが、その内ここにきちんと就職するつもりなのだと答えた。
それもこれも、ここの主である藤花さんに気に入られたこともあり、同時に千草ちゃんの事もあり…。
ま、それはいいや。

「やぁ千草ちゃん、こんばんは」
「は、羽張…、どうしたんだよこんな時間に」

驚いて手が止まるが、俺は気にせず彼女に語り掛ける。

「いや別に、大した用は無いよ。千草ちゃんの事が気になったくらい?」
「できれば気にしなければよかったんだけどね…」
「へぇ…、そんなこと言うんだ…?」

千草ちゃんの言葉にニヤリとしながら手をわきわきさせると、彼女は怯えるように身を竦めた。
それもそうだ、彼女は俺がこの能力を発言した際の、最初の犠牲者たちのうちの1人なんだから。勝手に体を弄られる恐怖は嫌という程知ってるだろう。

「…まぁ、今はやる気は無いよ。ささ、はやく片付けちゃって」
「だったら驚かすなよ…。まったく…」

千草ちゃんが片付けようとしている暖簾をくぐって、「銀の湯」の中に入っていく。
中には既に藤花さんが片付けの準備をしている様で、小銭を数えたりしていた。

「みーくん? 久しぶりだけど、今日はどうしたの?」
「それ、さっき千草ちゃんにも聞かれましたよ」

苦笑いしながら、待合室のソファに腰かける。最近少し内装が変わってきて、豪華というか、新しくなってきている「銀の湯」だ。
椅子に身を沈めながら、藤花さんに質問をする。

「最近の売り上げとかはどうなってます?」
「ボチボチかな。千草ちゃんのおかげで結構潤ってるというか、お客さんが目当てにしてくれてるからっていうのもあるよ」
「それはそれは。人気者だねぇ」
「なりたくてなった訳じゃねぇよ…」

暖簾を仕舞い終え、店内に戻ってきた千草ちゃんをからかいながら、くすくすと笑う。
そのまま後ろに回り込み、彼女の乳房を鷲掴みにした。

「この体でどれだけの人を誑かしてきたんだか?」
「だっ、や、やめろってっ! ん、ぅ…!」

先程までヤっていたのだろう、興奮冷めやらぬ乳首は未だ軽く硬くなっていた。

千草ちゃんの人気とは、すなわち彼女の売春の人気だ。
「銀の湯」ではもともと藤花さんが体を売って売り上げの足しにしていたが、そこに千草ちゃんを投入すればあら不思議。でもないか。
1人が2人に増えた事で、対応できる人間が増えてヤる人も増えてきた。
おかげで2人は忙しいけれど、その分店の売り上げに貢献してる形になるのだ。

「ちゃんとおまんこの中は洗ってるかな? ナマでシてるとできちゃうからね」
「わかってるって…。お客様には外に出してもらってるから、中出しされたことはそんなに無いし…」
「…でも、ちゃんとあるんだよね?」
「一番出してきたのは羽張じゃないか…」

高校時代、「銀の湯」で働き始めた千草ちゃん相手に、女の体に慣れるようにいっぱい抱いてあげた事を思い出す。
まだまだ女体に不慣れで、感じる度にわめいていたり泣いていた千草ちゃんだったが、今ではすっかり体に慣れてしまっている。

「そりゃぁ千草ちゃんのナカが気持ちいいからね。思い出してきたら元気になってきたけど…」
「うわ…、なんか前見た時よりおっきぃ…」

あれから俺のちんこも“サイズ”や“精力”の『交換』によって、パワーアップしている。勿論えっちする時に問題無いレベルにしているつもりだけど。

「ねぇ藤花さん、千草ちゃん借りても良いかな?」
「構わないよ。“俺”のしたいように」
「ありがとー」

「ちょ、ちょっと待て、ん、っふぁ…!」

ちんこをまろび出し、浴衣姿の千草ちゃんに抱き着いて、勃起したちんこをそのまま彼女のナカに埋めていく。
はぁ、久しぶりの彼女の膣内だ。

「や、やめっ、はば、りぃ…!」
「そんなこと言っても、千草ちゃんのまんこはすっかり男の味を覚えてるんだから、全然放してくれないよ?」

胸を揉みながら押し倒し、ずんずんと腰を叩きつけていく。
一発ごとに出してしまいそうになる位、彼女のナカが気持ちいいものに変わっていることは驚きだ。テクニックは上がったと思っていたが、それ以上の発見が今ここにあった。
そのまま挨拶代わりに精液を膣内に放出する。びゅるっと放出する精液は、やっぱり女性のナカに出してこそだと思う。

「はぁ…、んっ、千草ちゃん、気持ち良かったよ?」
「あぁくそ…、またサれちまった…」

ぽっかり口を開けたまんこから精液を零しながら千草ちゃんは悪態をつくけど、気持ちいいのは確かだから仕方ない。
さて、一発ヤったし、本題に入るとしようか。

「…そんな千草ちゃんに一つ質問なんだけどさ」
「は…?」
「男の体に戻れるって言ったら、今でも戻る気あるかな?」

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