してくれる相手を妄想してのオナニー。
その良さを知ってからは毎日のようにそれに没頭していた。
私の胸を、乳首をいやらしくねぶるのは清彦の手。
クリをつまみ、捻り上げ、ぐりぐりと押し、膣穴をずぼずぼしてくれるのは清彦の指。
私を苛めるバイブやローターの強弱を操るのは清彦の心一つ。
一回二回はそれでよかった。
けれど、次第にそれだけでは満足できなくなってしまう、どうしようもない程の女の欲求。
そして、それが決して満たされる事はないという諦観に悩まされた。
私のおまんこに突き刺さるバイブはやがて清彦のおちんちんへと、口でしゃぶる指は唇を交わすキスへと形を変える。
妄想で補っていた刺激が現実に欲しい、本当に清彦に抱かれてみたい。
こんな細いバイブじゃなく、太くて熱いおちんちんに処女を破られてみたい。
生でおまんこ抉られて喘いでみたい……子宮の奥に中出しされてみたい……!
一度火が付いてしまった情欲はどうやっても消化できず、私の奥底に燻り続けている。
これがきっと女の欲求。
でも、その一方で、私が求める清彦のぬくもりやおちんちんは絶対手に入らない事も知っている。
そんなのは当たり前。
かつて清彦でふたばのオナニー姿を楽しんでいた時に感じた気持ちと同じ。
清彦の理想の女の子、ふたばを清彦のものに出来ないのと同じように、
私がご主人様として妄想する男、清彦に実際にご主人様になって貰う事も出来ない。
清彦とエッチしたい。でもそれは絶対に不可能な事。
これが諦観。
快楽を貪れば貪るほどに、その虚無感は大きくなり私の心を蝕む。
その並び立たない二律背反に悩んでいた。
いっその事清彦じゃなくてもいい。
外に出歩けるようになったらその辺のおじさんを誘惑しようか、夜の駅前でナンパ待ちでもしようか。
どうせふたばは清彦の仮の姿だし、本当のセックスの体験ができるのなら……なんて事を考えたのは一度だけじゃない。
でもそれも無理だ、変身薬の約束がある限り、私の思い通りにならない要素はとても容認出来ない。
もし、私の体に何かあればふたばを楽しむ所じゃなくなってしまうんだから。
私はそんな心の内をかずはさんに相談した。
もちろん全部を言ったわけじゃないけれど、私がふたばになっている事を当たり前のように受け入れ理解してくれたかずはさんなら……。
そんな藁にもすがる思いで。
「いいのよきよひこクン、いいえ、今はふたばちゃんね。
妄想で心躍らせたり不安になったり怖くなったり、それは繊細な年頃の女の子なら当たり前」
かずはさんはそんな私の背中をさすりながら優しい言葉をかけてくれる。
受け止めて貰えた、認めて貰えた、そんな想いが私の心を軽くし同時に大きな安堵感をもたらしてくれる。
かずはさんになら頼っても大丈夫だ、って。
「前も言ったでしょう?私はここを訪れた人が必要としているモノを提供するのが仕事だって」
そしてかずはさんは続ける。
今の私が必要としているもの、妄想の清彦に変わる誰かを紹介してくれるって。
私の事を詮索しない、私の要望に応える、そして出来るだけ私の不安を取り除いてくれる人を選んでくれるそうだ。
無論お付き合いとかそういうのは無し、私が女の子の色々な気持ちよさを知るためだけの相手。
でも、なんだかお見合い相手を選ぶみたいで心臓が高鳴ってしまう。
「大丈夫よ、ふたばちゃんはとっても可愛いから、誰にだって気に入って貰えるわ」
勿論ふたばちゃんが気に入れば、だけど、と私の隣に腰掛けながらかずはさんは笑った。
正直不安の方が多い、けれどかずはさんの紹介ならきっと大丈夫、と納得する。
でも、私だけこんな懇意にしてもらっていいのかな?
そんな考えが浮かび、そのまま表情に出てしまったんだと思う。
かずはさんが少し困った顔をして
「さっき仕事とは言ったけれど、本当はね……ふたばちゃんをとっても気に入っているの、きよひこクンも可愛いと思ったけれど」
と、耳元でそう囁いた。
吐息がくすぐったくぶるりと身震いが起きるも、それは次の言葉で別の意味になってしまう。
「ふたばちゃんはそれ以上、食べちゃいたいくらい……」
「ん、んーっ……!?」
突然耳たぶを甘噛みされ反射で肩をすくめる。
気が付けば背中に回されていたかずはさんの手、それが背中越しに私の胸に伸びている。
「だ、だめ……!」
制服の上から下着ごと持ち上げられるように揉み解され、逃れようと体をよじった。
そんな私の反応に対し、楽しそうな顔でかずはさんが言う。
「だめ?ふふ、それは素直にならないふたばちゃんにも言えることよ?」
え?と気づいたときにはもう遅かった。
胸と言葉に気を取られている間に、かずはさんの逆の手が私の割れ目を下着越しになぞっているのを感じたから。
とっくにあそこが湿り、恥ずかしい染みが出来ていたのは私自身分かってた。
でも、それを他人に知られる事がこんなに恥ずかしいなんて。
言葉も出せず首を振りいやいやをする私に、かずはさんは更に続ける。
「私はふたばちゃんの望みどおりにするだけ、止めてというなら止める、続けて欲しいというのなら……」
分かってる、分かってるんだ。
私が本当はどうしたいか、どうされたいかなんて初めから決まってる。
だって、男の子を紹介すると言われたときから私はおまんこを濡らしていたんだから。
どんな子だろうと妄想をめぐらせ、顔も知らない相手のおちんぽをハメられよがる私の姿を思い浮かべていたんだから。
こんな事をされて恥ずかしい、こんな事を知られて顔から火が出そう。
でも、そんな気持ちとは裏腹な私の望みは……
「や、やめ……ひんっ」
いつの間にか捲り上げられているブラウスから私の胸が零れ出る。
ブラの上から乳首を摘まれ、その疼きが私の思考を加速させる。
「やめ、ないで……止めないで、もっと、もっとして……!気持ちよくっ!」
このまま部屋に戻っても虚しさを感じつつ自分を慰めるだけ。
そう思えば、誰かにして貰った方が、私を求めて貰った方が絶対に満たされる。
相手が私を理解してくれたかずはさんならむしろ望むところかもしれない。
それに、正直なところ女の子同士というのにも興味はあった。
だからこれは渡りに舟と言ってもいい状況、ならここで楽しんだっていいじゃない。
「きゅふぅっ!」
かずはさんの爪がパンツの上から私のクリを引っ掻いた、きっとそれはよく出来ましたのご褒美。
でもまだ足りない、もっと、もっと欲しい。
「いい子ねふたばちゃん、素直な子はとても素敵よ……?」
私が素直になれば、きっと女の子同士の気持ちいいことを教えてくれる。
だから、たくさんたくさんおねだりすればそれに応えてくれるに違いないって理屈抜きで理解できた。
「あ、かずは、さん……っ」
端正なその顔を見つめ、私は口を半開きにする。
甘くぷりぷりな果肉を思わせる女の子の唇を突き出す、柔らかいそれで誘うかのように。
「んっ……ちゅ、んふ……」
そうすればかずはさんは私の望み通り唇を奪ってくれる。
一回目はフレンチキス、二回目は大人のキスで。
「ん、ぷは、あっ、かずはさんの、舌っ……ん、んんっ!」
これがディープキス、これが頭がとろとろになってしまうって言う本気のキス。
かずはさんの唾液の味、かずはさんの匂い、かずはさんの舌の柔らかさ。
今まで誰にも進入を許した事がないところを舌で蹂躙されていく。
歯を舐められ、歯茎をなぞられ、舌先同士が触れあい絡み合う。
「ん!ふ、ふぅっ……ん、は、あぷっ」
そんな情報を一気に流し込まれてしまえば頭の処理なんて追いつくわけがない。
胸も頭も一杯で何も分からない、ただ舌を入れるキスが凄いって事だけ、それだけが私の中に刻み込まれる。
「あら、キスだけで蕩けちゃって……ふたばちゃんは初心ね、ふふ、もっと味わいましょう?」
「ん、んふぅっ!」
かずはさんがそんな私に更に追い討ちをかけてくる。
歯の裏側を舐められ、その舌先で頬の内側をなぞり上げられ、舌の裏側までれろれろと蹂躙される。
私の口は全部かずはさんに染め上げられてしまった……そう思えるほどの濃厚なキスの時間。
ちゅる、と音を立て舌を抜かれたのに乱れる息を吐くことしか出来ない。
「あ、はぁ……はぁ、すごい……すごいこんなの……」
「知らないでしょう?でもね、男の人とするのはもっと凄いの……ふたばちゃんもそのうち体験できるわ」
ごくり、と喉が鳴る。
かずはさんとしたのでも凄いのに、男の人とするともっと凄いなんて想像も出来ない。
だからこそ昂ぶる、男の人に抱かれてキスされたら一体どんなになってしまうんだろう、と。
そう考えるといまにも心臓が爆発しそうだった。
「ふあっ!」
そんなトリップしかけた私の両胸に、びりっ、と痺れが走り声が出る。
少しすねた様な表情のかずはさんが、私の乳首を捻り上げたんだ。
「ダメよふたばちゃん、目の前にいる人を差し置いて他の妄想をしては……そんな失礼な子にはお仕置きいないとね?」
「く、うんっ……ごめん、ごめんなさいかずはさん、そんなっ摘み上げられたらぁっ」
かずはさんに胸を責められるまま、私はソファーの上で顎を高く上げ悶える。
違う、自分でするのと全然違う。
私が乳首を指でつまんでもこんな風に感じたりしない、ローターを使ったってこんなに乱れたりしない。
ただ他の人に責められる、それだけでこんなに違う。
どこをどう触られるのか分からない、つまり、あらかじめ気持ちの準備なんて出来ない。
だからいちいち体が驚き反応してしまう。
「ひゃあっ!や、やんっ、ちくび食べちゃだめぇ!」
手全体で乳首をぐにぐに揉まれたかと思うと、次は口に含まれ舌で先っぽを転がされる。
軽く歯を立てられ思うままに引っ張られる。
そのつど、じくじくとした甘い疼きが湧き上がり、体中に広がって私を気持ちよく変えていく。
「胸だけでそんなに悦んじゃって、私も責め甲斐があるわ……本当、かわいい」
ちゅぽんと私の乳首を味わい尽くすかずはさん。
てろてろと唾液で濡れた頂が凄くえっちで凄く恥ずかしい。
「あ、かずはさん……っ、それ……」
さらに目の前に晒されるのはかずはさんの胸。
私と同じくらい大きく、私よりえっちで濃い色の乳首が揺れている。
「女の子同士でしか楽しめない事、ふたばちゃんもしてみたいでしょう?」
ぷにゅ。
まるでそんな音が聞こえるよう。
私とかずはさんの胸がマシュマロのようにくっつき押し合い形を変えていく。
「ん!あっ!ちくび、私とかずはさんのちくび、擦れて!いっ、いい、ぴりぴりしてぇっ!」
そして固く勃起した桜色の乳首同士が淫靡に絡み合い胸の感覚を溶かしていく。
いい、いい、気持ちよさそうなかずはさんの顔を見れば、より胸の奥が苦しく切なくなって。
「ふたばちゃん、気持ちよさそうな顔してる……気に入ってくれたみたいで嬉しいわ」
それはかずはさんも同じなんだろう、私の顔を見て優しく微笑んでくれた。
相手が気持ちよさそうにしている、私の体で気持ちよくなってくれている。
その感情が小さな快楽を何十倍にも膨らませ、幸せな気持ちをくれる。
そう分かれば、一つの欲求が芽生える。
今度は私がかずはさんを気持ちよくしたい。
でも女の子としては相手が何枚も上手。
今はただ主導権を渡す以外に出来ない事を残念に思いつつ、与えられる愉悦に酔っていた。
「ちゅぅ、んは……ちゅく……」
何度目かのキスを交わすと、かずはさんが私の足を大きく開く。
大洪水になってしまっている私のアソコが丸見えになってる、でもそれは相手も同じ。
「ふふ、男の子が変身してるとは思えないわね、ふたばちゃんエッチなんだから」
下着を脱ぎおまんこを露出させたかずはさんが足を絡ませて来ている。
熱い息使いが現すように、私は興奮し過ぎてそんな言葉責めにまで考えが回らなかった。
知ってる、これは知ってる。
女の子同士が楽しむため、お互いの性器を擦り合わせる貝合わせ。
「こんな、こんなのエッチすぎるよぉ……」
お互いがお互いのおまんこの柔らかさを感じ、熱を感じ、そして悦楽を与え合う。
どんなに風されちゃうんだろう、どんな風になっちゃうんだろう、はやく、はやく……。
私を支配するのはもう、色ボケしたそんな思考だけ。
「あっ、はぁっ……」
くい、とかずはさんの腰が動く。
こすれ合う水音と共に染み出る愉悦に身震いを隠せない。
「ん、あ……いい、ふたばちゃん上手……」
今度はお返しとばかりに私のほうから腰を動かした。
かずはさんの悩ましく情欲に染まった瞳が私の胸に突き刺さる。
今まで主導権を奪われっぱなしだったけれど、今度は私が気持ちよくする番。
「ふぁ!あ、ああ、これ……これぇ、勝手に腰うごいちゃう……」
円を描くように腰をグラインドさせれて見れば、陰唇同士が潰れあい引っ張り合い感じたことのない複雑な刺激になる。
かずはさんも私を気持ちよくさせようと動くのだからたまらない。
自分で動いているのにどこがどう擦れてぴりぴりと感じるのか予想も付かない。
その不規則な悦びに、あっという間に私は没頭してしまった。
「あっあっ、ああっ、クリも、クリも擦れて……!ふは、んふぅ」
「あんっ、あん、ふたばちゃんいい……凄い、こんな……上手」
私とかずはさんの嬌声とぐちゅぐちゅ交じり合う愛液の水音だけがあたりを支配し、
段々とボリュームが大きくなっていく。
私はもう我慢なんて出来なかった。
貝を合わせながら自分の乳首をきゅっとつねり、爆発寸前のオーガズムを呼び起こす。
「ふあっ、ああっ、かずはさんっかずはさん!わたし、もう、もう、イっイきますっ!」
「いいのよ、ふぁ……イって、ふたばちゃんのイクとこ、見せて……ね?」
他の人に、かずはさんに見られながらの絶頂。
私の一番恥ずかしい瞬間、それを意識すればするだけより深く広く、白い世界が開放されていく。
「あ、はー……ん、はぁー……」
「ふふ、ふたばちゃんはイき顔も可愛いのね……でも、まだ行けるでしょう?」
息も絶え絶えで絶頂の余韻に浸る私にはその言葉の意味をすぐ理解出来ない。
でも、行動に移されれば否が応でも分かる。
「ひぃん、またぁっ?」
出して終わりな男と違って、女同士には際限がない。
私はそれを嫌と言うほどかずはさんに教え込まれる事になってしまった。
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「そこ、そこいいの……もっと、ぐりぐりして……ふぁ!くゅんっ!」
それから私は毎日のよう店を訪れるようになっていた。
目的は勿論、かずはさんと肌を重ね合わせるレズ行為。
女の子同士でやるそれに私はすっかりはまってしまっていたから。
だって一人でするより気持ちいいんだから、仕方がないんだ。
「すっかり私とするのが大好きになっちゃったわねふたばちゃん、それとも元々そういう素質あったのかしら」
「そんな、こと……かずはさん、に、あはぅ、教えられたから……っ」
「あらあら私のせい?でも、責められて悦ぶネコ体質は元からよね、ふたばちゃんドMっぽいもの」
「ち、ちが……あふ、かずはっ、さん!あ……ひっ、はげし、すぎ……あ、ああ!」
くすくすと笑うかずはさんに反論しようとした瞬間、私のおまんこを苛める細いバイブが強烈な振動を発する。
素直じゃないんだから、と言わんばかりにスイッチを一番強くされてしまったんだ。
でも、そう思われるのも仕方がないのかもしれない。
お店にあるプレイルームのベッドの上で手を交差するように拘束され、バイブでいいように責められているのが今の私。
「あ……!イく……イッちゃうっ、ふぁ!イっ、イく、イっちゃうぅっ!」
その上ちょっと振動を強くされただけで、あっけなく絶頂してしまっているんだから。
「まだバージンなのにそれだけ派手にイっちゃうんだもの、やっぱりふたばちゃんはMの素質あるわね」
横に寝転がり私の髪の毛を撫でながらかずはさんが言う。
頬に優しい接吻の感触、いつもプレイが終わった後はこうして優しくしてくれるんだ。
でも、そんな事を聞かれながらだと反応に困ってしまう。
私自身薄々感じてはいたけれど、これもきっと清彦がMっ気のある女の子を好きだからに違いない。
「あれ……?」
かずはさんがベッドから立ち上がる、でも私の手の拘束はそのまま。
「今日はもう終わりじゃないんですか?」
少し不安になってそう聞いてみると、にこりと微笑んでかずはさんが言う。
「ええ、以前言ったでしょう?ふたばちゃんに見合う男性を探して紹介するって」
ドキリとした、確かにそんな相談はしたけれどまさか今からだなんて。
じゃあ、じゃあ、私これから男の人と……。
「そう、ふたばちゃん今日ロストバージンしちゃうのよ」
私の気持ちを汲んだかずはさんにそう駄目押しされてしまえば、期待と不安の混じった息を飲むしかない。
もちろん嫌ならやめてもいいのよ、そう付け加えてはくれたけれど……。
私は静かに首を振る。
女の子同士でする気持ちよさに隠れていたけれど、元々おちんちんを受け入れたらどんなに気持ちが良いんだろう。
そう考えてかずはさんに相談したんだから。
「良い子ねふたばちゃん、大丈夫よ初めてなのだから私もサポートするからね?」
サポートの意味は分からなかったけれど、心遣いはとてもありがたいものだった。
数分の落ち着かない時間が過ぎたころ、誰か人の気配が増えたことを感じる。
「待ちくたびれたよかずはさん、それで……その子が例の?」
男の声。
はっとして顔を上げてみれば、ばっちり視線が合い途端に言葉を失ってしまった。
今の私は裸、恥ずかしいというのももちろんある。
でも何より、見知った顔だったからだ。
清彦の学校では有名なイケメンの女好き、すぐ名前が出てこないけれどそうだったはず。
とは言っても清彦のときちらっと見ただけで、向こうはふたばの事どころか俺の事も知らないような関係。
だからドキリとしたのはほんの一瞬だったのだけれども、
「ええそう、ふたばちゃんって言うの。男の子が苦手で同性同士じゃないと興奮出来ないのを何とかしたい、って」
どうやらそれを怖がってる、とかずはさんは受け止めたらしい。
え?何の事、と思い彼女を見ればウインクで返される。
多分フォローしてくれている、という事なんだろう。
私はそう理解して自分なりにさっきの言葉を妄想の中で整理する。
「もったいないな、こんなに可愛い子なのに……男の良さを教えるのはいいですけれど、本当にこれで?」
男の人が苦手っていうのなら、ちょっとは怯えて見せた方が良いかな?
「いや……近寄らないで……!」
だからベッドの横に立ち私を見下ろす男の人にそう言い放ち。
「どういう、事ですか……かずはさん、かずはさん……!こんなの、こんな方法……っ」
かずはさんを頼ったのに、と裏切られたような声を出す。
(ああ……私、男の人苦手なのにこれから無理やり犯されちゃうんだ……。
男嫌いを矯正するためにちんちんの味を体に教え込まれちゃうんだ。
レズなのにちんぽに負けて大好きにされちゃうんだ……!)
妄想の自分を演じるだけじゃない、その先の自分を思い浮かべこの男の人のちんぽに屈服してしまった私すら想像する。
「あ、ああっ、いや……」
ぎしり、とベッドを軋ませた男が、私の足の間に入り込んでくるのが目に映る。
きっと恐怖と嫌悪感で歪んだ表情に見えている事だろう、でも内心は一秒でも早く犯される事を待ち望んでいる。
それを表に出さないようにするのも一苦労だ。
「ああ、触らないで……お願い……」
そんな言葉を意に介すことなく、男の手が縦横無尽に伸びる。
私が拘束されているのをいいことに、胸やアソコ、お尻や顔、髪の毛、あらゆる部分にその足跡を刻んでいく。
「口では強がって見せるんだね、体はすっかり出来上がってるのに」
「や、はぁっ!」
それはかずはさんとしてたから、そう言いかけたのに口から出たのはまるで違う声。
いつの間にかズボンから取り出されていた男の人の性器、それがぬめる私のクレバスを擦ったせい。
膝を立てた彼の足が私の下半身を持ち上げる。
彼の手が私の太ももを押さえ込んで、何度も何度もおちんちんを私の割れ目にこすり付ける。
まるでいつでも挿れられるぞ、と威嚇するかのよう。
「や、やめて……わたし、私っ初めてなの、だから……」
男の人が苦手でレズに走った女の子ふたば、私はその演技に没入していた。
望まぬロストバージンを目前に自然と涙が溢れ、助けを求めるようにかずはさんへ視線を泳がせる。
「大丈夫よふたばちゃん、荒療治だけれども……きっと気に入ってくれると思うもの」
顔を寄せてそう宥めるように言葉を掛けてくれるかずはさん。
その唇に私は不安のあまり吸い付いてしまう。
拒否することなく受け入れてくれる彼女と私は夢中で舌を絡ませあった。
こくりとかずはさんが頷く、それが男の人への目配せであった事を理解した時
「ふ、あ、ぎひっ!」
勝手に出る肺がつぶれた様な声、お腹の奥に響く鈍い衝撃、そして間違いなく何かが裂けた感触。
その次に来たのが鋭い痛み。そして私の胎内にある圧倒的な存在感。
「あ、ああ……」
これが女の子が一度しか経験出来ない処女喪失の感覚、そしてちんぽを受け入れた感触……
「おめでとう、これでふたばちゃんも女になったわね」
お腹の奥がきゅぅんっとわななく。
処女だったけれど何度もバイブオナニーで開発していたからか、そこはあっという間に順応してしまったらしい。
「かずは、さんっ……へん、へんなの、お腹の奥きゅんってして……」
もう痛みよりもじんじんとした疼きの方を強く感じる。
これが、これが……
「じゃあ動くよふたばちゃん」
これが男の人とのセックス、おちんぽを入れる生の性交なんだと。
「あ、やだ!まだだめ……ひん、あ!ひっぱり、出されるぅっ!」
ずぷずぷずぷとほんの少しだけ腰を引いては同じだけ前に出す短いストローク。
それなのにおまんこごと引きずり出されそうな衝撃すら感じる。
「や、そんな奥、突かないで……」
そしておまんこの最奥を何度も何度も突かれれば、そこからゾクゾクとした何かが溢れ始める。
ダメ、これを感じてたら私ダメにされる……そんな漠然とした不安に腰が勝手に浮いて逃げようとしてしまう。
「ふたばちゃん気持ちよくなってきたみたいだね、腰が浮いてるよ」
でも、太ももをしっかり掴まれては逃げるなんて出来ない。
むしろ、より力強く男の腰を押し付けられ奥を抉られてしまう。
「だめ、それだめぇ……」
「ぴくぴく震えちゃって、ふたばちゃんえっちだね、でもそろそろ俺も気持ちよくさせて欲しいかな」
そう言うが早いか、私の中に納まっていたちんちんが一気に引きずり出される。
きゅんきゅんと締め付けていた肉襞がカリ首に引っかかれ、お腹がすさまじい愉悦に満たされた。
かと思えば、ぱぁんと音を立てるくらいの勢いで腰を打ち付けられ、今度はおまんこの肉を掻き分けられる悦びが湧き出す。
「ふあっ!ひっ!あ、きゅん!んーっ!ふああっ!」
喘ぎ声が止まらない、止められない。
破瓜の痛みなんてとっくに感じなくなっていた、いい、いい!とにかくいい!
「こんな、こんあのぉ、だめになる、わたしダメになるぅっ!」
違う、全然違う。
オナニーとも違う、かずはさんとしたレズプレイとも違う。
満たされるとにかく満たされる、なんでかは分からないけど充足感で溢れそう。
「いいのよふたばちゃん、ダメになっても」
たぷたぷと揺れる私の乳首を指で弄びながらかずはさんが言う。
「これが女の子の本分なんだから何も恥ずかしいことなんてないの、おちんぽ好きになるのは普通のこと」
おまんこと両胸からの電気のような刺激で一瞬気が遠くなってしまった。
それを引き戻すのもやっぱりセックスの快楽。
イきそうになれば引きずり降ろされ、昂ぶる快楽でまたイきそうになる、そんな繰り返し。
寄せては引く波のようではあるけれど、確実に大きな波濤が迫っている事を自覚する。
「か、かずはさっ、クる、おおきっの、いひぃ!キちゃう、や、こわい、こわい……っ」
感じたことがないような大きな絶頂がすぐそこまで迫っている。
下手をしたら流されてそのまま戻って来れないんじゃないか、そんな不安すら抱かせる圧倒的な女の子の果て。
私は無意識に手を伸ばしていた、それをかずはさんと男の人が指を絡めて握る。
いわゆる恋人繋ぎに、私の心はまた痺れてしまう。
「大丈夫よふたばちゃん、ほら私と彼に見せてあげて、ふたばちゃんの一番恥ずかしい姿を」
「あ、ひっ、もう、もう……い、イく、イ……あっ、あひあああああああっっっ!」
「う、くっ!」
おまんこが痙攣する、体が震える、でも私はどうする事も出来ない。
目の奥に火花が散るような今までで一番のホワイトアウト。
押し上げられるままに感じ、イく事を貪る、ただそれだけ。
……気が付いたとき、もう私を犯していた男の人の姿はなく、自身の服装や身なりも整えられていた。
かずはさんに聞いたところ彼はトシアキという名前で色事に関しては百戦錬磨なんだそうだ。
そうだトシアキだ、そんな名前だった。
噂では女の子をとっかえひっかえするヤリチンだとも聞いていたけれど、確かにと納得する。
直に私の体で味わって十分体感した、女の子を気持ちよくするテクニック。
正直ドはまりしそうで怖い……これ以上気持ちいいことなんて……。
帰り際に貰った連絡先のメモと専用プレイルームの鍵を見ながら私は息を荒げる。
怖いけれど、それ以上にとても楽しみなのは隠しようのない事実だったから。